JPH0796248A - 鋼帯のカテナリー制御方法 - Google Patents
鋼帯のカテナリー制御方法Info
- Publication number
- JPH0796248A JPH0796248A JP24134893A JP24134893A JPH0796248A JP H0796248 A JPH0796248 A JP H0796248A JP 24134893 A JP24134893 A JP 24134893A JP 24134893 A JP24134893 A JP 24134893A JP H0796248 A JPH0796248 A JP H0796248A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- deflection
- steel strip
- support roll
- cooling zone
- air cooling
- Prior art date
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- Withdrawn
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- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 サポートロール上の鋼帯の滑りを防止する鋼
帯のカテナリー制御方法を提供する。 【構成】 鋼帯の表面をコーティングし、その後、カテ
ナリー型オーブン炉で焼付け、空冷帯で冷却して、次工
程に送る製造ラインにおいて、オーブン炉1と空冷帯2
に設けたたわみ検出器6、7で、オーブン炉と空冷帯の
鋼帯5のたわみ量を検出し、これらのたわみ量に基づい
てサポートロール3の回転速度を制御する。
帯のカテナリー制御方法を提供する。 【構成】 鋼帯の表面をコーティングし、その後、カテ
ナリー型オーブン炉で焼付け、空冷帯で冷却して、次工
程に送る製造ラインにおいて、オーブン炉1と空冷帯2
に設けたたわみ検出器6、7で、オーブン炉と空冷帯の
鋼帯5のたわみ量を検出し、これらのたわみ量に基づい
てサポートロール3の回転速度を制御する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄鋼業におけるカテナ
リー型オーブン炉における鋼帯のカテナリー制御方法に
関するものである。
リー型オーブン炉における鋼帯のカテナリー制御方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】鋼帯の表面をコーティングし、その後、
カテナリー型オーブン炉で焼付け、空冷帯で冷却して次
工程に送る製造ラインにおいては、搬送中に鋼帯のたわ
みが大きくなり、たわみによる鋼帯の自重および鋼帯に
かかる張力がサポートロール表面の摩擦力(動摩擦力)
よりも大きくなると、サポートロール上で滑りが起こ
り、すり疵が発生することがある。このため、鋼帯が搬
送中にサポートロール上で滑り、すり疵が発生しないよ
うに、搬送中の鋼帯は常に一定の張力に保たれている。
カテナリー型オーブン炉で焼付け、空冷帯で冷却して次
工程に送る製造ラインにおいては、搬送中に鋼帯のたわ
みが大きくなり、たわみによる鋼帯の自重および鋼帯に
かかる張力がサポートロール表面の摩擦力(動摩擦力)
よりも大きくなると、サポートロール上で滑りが起こ
り、すり疵が発生することがある。このため、鋼帯が搬
送中にサポートロール上で滑り、すり疵が発生しないよ
うに、搬送中の鋼帯は常に一定の張力に保たれている。
【0003】すなわち、従来の鋼帯のカテナリー制御
は、図3に示すように、オーブン炉1と空冷帯2の間
に、負荷がかかれば回転速度が下がる速度垂下特性を持
たせたモータ9で駆動するサポートロール3を設け、こ
のサポートロールの周速を出側ブライドルロール4の周
速より若干遅く設定し、サポートロール3上の鋼帯5が
出側ブライドルロール4に引っ張られる状態で、すなわ
ち、サポートロール3と出側ブライドルロール4間の鋼
帯5に張力を与えた状態でサポートロールを回転させて
いる。また、オーブン炉1の鋼帯のカテナリー制御は、
オーブン炉入側のたわみ検出器6で炉内の鋼帯のたわみ
量を検出し、入側ブライドルロール8の回転速度を調節
して行っている。
は、図3に示すように、オーブン炉1と空冷帯2の間
に、負荷がかかれば回転速度が下がる速度垂下特性を持
たせたモータ9で駆動するサポートロール3を設け、こ
のサポートロールの周速を出側ブライドルロール4の周
速より若干遅く設定し、サポートロール3上の鋼帯5が
出側ブライドルロール4に引っ張られる状態で、すなわ
ち、サポートロール3と出側ブライドルロール4間の鋼
帯5に張力を与えた状態でサポートロールを回転させて
いる。また、オーブン炉1の鋼帯のカテナリー制御は、
オーブン炉入側のたわみ検出器6で炉内の鋼帯のたわみ
量を検出し、入側ブライドルロール8の回転速度を調節
して行っている。
【0004】例えば、なんらかの要因で空冷帯ロール間
の鋼帯張力が減少したわみが発生すると、サポートロー
ルの駆動モータ9の負荷が増加し、モータ9は回転速度
が低下してサポートロールの周速を減少させて空冷帯ロ
ール間の鋼帯張力を上げる方向に作用するので、ロール
間の鋼帯の張力をほぼ一定に保ち続けることができる。
この方法はサポートロールと鋼帯間との摩擦力に影響さ
れるため、鋼帯の自重が大きくならない空冷帯が短い場
合に限る。
の鋼帯張力が減少したわみが発生すると、サポートロー
ルの駆動モータ9の負荷が増加し、モータ9は回転速度
が低下してサポートロールの周速を減少させて空冷帯ロ
ール間の鋼帯張力を上げる方向に作用するので、ロール
間の鋼帯の張力をほぼ一定に保ち続けることができる。
この方法はサポートロールと鋼帯間との摩擦力に影響さ
れるため、鋼帯の自重が大きくならない空冷帯が短い場
合に限る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、サポートロー
ルと出側ブライドルロール間で確保できる鋼帯の張力は
もともと小さく、張力を上げるとサポートロール上で鋼
帯が滑ることになる。従って、空冷帯が長くなると、空
冷帯でも鋼帯にたわみが生じ、オーブン炉内と空冷帯の
鋼帯のたわみ差で発生する鋼帯の自重差で、サポートロ
ール上で鋼帯が滑ることになる。この滑りが発生すると
鋼帯表面にすり疵が発生し、品質上問題となる。
ルと出側ブライドルロール間で確保できる鋼帯の張力は
もともと小さく、張力を上げるとサポートロール上で鋼
帯が滑ることになる。従って、空冷帯が長くなると、空
冷帯でも鋼帯にたわみが生じ、オーブン炉内と空冷帯の
鋼帯のたわみ差で発生する鋼帯の自重差で、サポートロ
ール上で鋼帯が滑ることになる。この滑りが発生すると
鋼帯表面にすり疵が発生し、品質上問題となる。
【0006】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、オーブン炉と空冷帯の鋼帯のたわみ量
を検出し、これらのたわみ量からサポートロール、入側
ブライドルロール、出側ブライドルロールの回転速度
(周速)を制御し、オーブン炉と空冷帯のたわみによる
鋼帯の自重差を一定に保つことによって、サポートロー
ル上での鋼帯の滑りをなくし、すり疵が発生しない鋼帯
のカテナリー制御方法を提供することを目的とする。
なされたもので、オーブン炉と空冷帯の鋼帯のたわみ量
を検出し、これらのたわみ量からサポートロール、入側
ブライドルロール、出側ブライドルロールの回転速度
(周速)を制御し、オーブン炉と空冷帯のたわみによる
鋼帯の自重差を一定に保つことによって、サポートロー
ル上での鋼帯の滑りをなくし、すり疵が発生しない鋼帯
のカテナリー制御方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】鋼帯の表面をコーティン
グし、その後、カテナリー型オーブン炉で焼付け、空冷
帯で冷却して、次工程に送る製造ラインにおいて、オー
ブン炉と空冷帯に設けたたわみ検出器で、オーブン炉と
空冷帯の鋼帯のたわみ量を検出し、これらのたわみ量に
基づいてサポートロールの回転速度を制御する鋼帯のカ
テナリー制御方法である。
グし、その後、カテナリー型オーブン炉で焼付け、空冷
帯で冷却して、次工程に送る製造ラインにおいて、オー
ブン炉と空冷帯に設けたたわみ検出器で、オーブン炉と
空冷帯の鋼帯のたわみ量を検出し、これらのたわみ量に
基づいてサポートロールの回転速度を制御する鋼帯のカ
テナリー制御方法である。
【0008】鋼帯の表面をコーティングし、その後、カ
テナリー型オーブン炉で焼付け、空冷帯で冷却して、次
工程に送る製造ラインにおいて、オーブン炉と空冷帯に
設けたたわみ検出器で、オーブン炉と空冷帯の鋼帯のた
わみ量を検出し、これらのたわみ量に基づいて出側ブラ
イドルロールまたは入側ブライドルロールの回転速度と
サポートロールの回転速度とを制御する鋼帯のカテナリ
ー制御方法である。
テナリー型オーブン炉で焼付け、空冷帯で冷却して、次
工程に送る製造ラインにおいて、オーブン炉と空冷帯に
設けたたわみ検出器で、オーブン炉と空冷帯の鋼帯のた
わみ量を検出し、これらのたわみ量に基づいて出側ブラ
イドルロールまたは入側ブライドルロールの回転速度と
サポートロールの回転速度とを制御する鋼帯のカテナリ
ー制御方法である。
【0009】
【作用】第1発明では、オーブン炉と空冷帯に設けたた
わみ検出器で、オーブン炉と空冷帯の鋼帯のたわみ量を
検出する。いま、オーブン炉のたわみ量をyo 、空冷帯
のたわみ量をyk とすると、その差(Δy=yk −
yo )がサポートロール上の鋼帯に作用する張力に比例
する。この張力がサポートロール表面の摩擦力よりも大
きくなると、サポートロール上で鋼帯が滑ることにな
る。従って、サポートロールの回転速度を制御して、オ
ーブン炉と空冷帯のたわみ量の差Δyを所定の値以下に
おさえ、鋼帯にかかる張力差をサポートロール表面の摩
擦力よりも小さくすることによって、サポートロール上
の鋼帯の滑りを防止することができる。このようにし
て、鋼帯にすり疵が発生しないように、鋼帯のカテナリ
ーを制御することができる。
わみ検出器で、オーブン炉と空冷帯の鋼帯のたわみ量を
検出する。いま、オーブン炉のたわみ量をyo 、空冷帯
のたわみ量をyk とすると、その差(Δy=yk −
yo )がサポートロール上の鋼帯に作用する張力に比例
する。この張力がサポートロール表面の摩擦力よりも大
きくなると、サポートロール上で鋼帯が滑ることにな
る。従って、サポートロールの回転速度を制御して、オ
ーブン炉と空冷帯のたわみ量の差Δyを所定の値以下に
おさえ、鋼帯にかかる張力差をサポートロール表面の摩
擦力よりも小さくすることによって、サポートロール上
の鋼帯の滑りを防止することができる。このようにし
て、鋼帯にすり疵が発生しないように、鋼帯のカテナリ
ーを制御することができる。
【0010】第2発明では、第1発明と同様に、オーブ
ン炉と空冷帯に設けたたわみ検出器で、オーブン炉と空
冷帯の鋼帯のたわみ量を検出する。いま、オーブン炉の
たわみ量をyo 、空冷帯2のたわみ量yk とすると、そ
の差(Δy=yk −yo )がサポートロール上の鋼帯に
作用する張力に比例する。この張力がサポートロール表
面の摩擦力よりも大きくなると、サポートロール上で鋼
帯が滑ることになる。従って、出側ブライドルロールま
たは入側ブライドルロールの回転速度とサポートロール
の回転速度とを制御して、オーブン炉と空冷帯のたわみ
量の差Δyを小さくすることによって、張力をサポート
ロール表面の摩擦力よりも小さくすることによって、サ
ポートロール上の鋼帯の滑りを防止することができる。
このようにして、鋼帯にすり疵が発生しないように、鋼
帯のカテナリーを制御することができる。
ン炉と空冷帯に設けたたわみ検出器で、オーブン炉と空
冷帯の鋼帯のたわみ量を検出する。いま、オーブン炉の
たわみ量をyo 、空冷帯2のたわみ量yk とすると、そ
の差(Δy=yk −yo )がサポートロール上の鋼帯に
作用する張力に比例する。この張力がサポートロール表
面の摩擦力よりも大きくなると、サポートロール上で鋼
帯が滑ることになる。従って、出側ブライドルロールま
たは入側ブライドルロールの回転速度とサポートロール
の回転速度とを制御して、オーブン炉と空冷帯のたわみ
量の差Δyを小さくすることによって、張力をサポート
ロール表面の摩擦力よりも小さくすることによって、サ
ポートロール上の鋼帯の滑りを防止することができる。
このようにして、鋼帯にすり疵が発生しないように、鋼
帯のカテナリーを制御することができる。
【0011】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図に基づいて説明
する。 実施例1 第1発明の鋼帯のカテナリー制御方法を図1に示す。図
1に示すように、オーブン炉1にはたわみ検出器6が、
空冷帯2にはたわみ検出器7が設けてあり、たわみ検出
器6でオーブン炉1のたわみ量yo を、たわみ検出器7
で空冷帯2のたわみ量yk を検出する。オーブン炉1と
空冷帯2には、それぞれ基準たわみ量が設定されてお
り、オーブン炉1には基準たわみ量Yo が、空冷帯2に
は基準たわみ量Yk が設定されている。
する。 実施例1 第1発明の鋼帯のカテナリー制御方法を図1に示す。図
1に示すように、オーブン炉1にはたわみ検出器6が、
空冷帯2にはたわみ検出器7が設けてあり、たわみ検出
器6でオーブン炉1のたわみ量yo を、たわみ検出器7
で空冷帯2のたわみ量yk を検出する。オーブン炉1と
空冷帯2には、それぞれ基準たわみ量が設定されてお
り、オーブン炉1には基準たわみ量Yo が、空冷帯2に
は基準たわみ量Yk が設定されている。
【0012】基準たわみ量と検出たわみ量に差があれ
ば、オーブン炉1では基準たわみ量Y o と検出たわみ量
yo との差Δyo が、空冷帯2では基準たわみ量Yk と
検出たわみ量yk との差Δyk が生じ、これらの差Δy
o とΔyk の差に比例した張力が、サポートロール上の
鋼帯に作用する。いま、Δyo とΔyk に差がなけれ
ば、サポートロールの回転速度は基準回転速度でよく、
Δyo とΔyk に差があれば、サポートロール上の鋼帯
に作用する張力がサポートロール表面の摩擦力よりも小
さくなるようにサポートロールの回転速度を制御する。
なお、サポートロールの基準回転速度は、入側ブライド
ルロール8および出側ブライドルロール4の回転速度で
きまる。
ば、オーブン炉1では基準たわみ量Y o と検出たわみ量
yo との差Δyo が、空冷帯2では基準たわみ量Yk と
検出たわみ量yk との差Δyk が生じ、これらの差Δy
o とΔyk の差に比例した張力が、サポートロール上の
鋼帯に作用する。いま、Δyo とΔyk に差がなけれ
ば、サポートロールの回転速度は基準回転速度でよく、
Δyo とΔyk に差があれば、サポートロール上の鋼帯
に作用する張力がサポートロール表面の摩擦力よりも小
さくなるようにサポートロールの回転速度を制御する。
なお、サポートロールの基準回転速度は、入側ブライド
ルロール8および出側ブライドルロール4の回転速度で
きまる。
【0013】サポートロールの回転速度の制御は、Δy
o とΔyk の差に比例した制御回転速度を基準回転速度
VO に加えてやればよい。すなわち、サポートロールの
基準回転速度に加えてやる制御回転速度vは、v=k
(Δyo −Δyk )である。ここでkは定数である。い
ま、Δyo がΔyk よりも大きいときは、サポートロー
ルの回転速度を大きくしてオーブン炉1のたわみ量yo
を小さく、Δyk がΔy o よりも大きいときは、サポー
トロールの回転速度を小さくして空冷帯2のたわみ量y
k を小さくする。
o とΔyk の差に比例した制御回転速度を基準回転速度
VO に加えてやればよい。すなわち、サポートロールの
基準回転速度に加えてやる制御回転速度vは、v=k
(Δyo −Δyk )である。ここでkは定数である。い
ま、Δyo がΔyk よりも大きいときは、サポートロー
ルの回転速度を大きくしてオーブン炉1のたわみ量yo
を小さく、Δyk がΔy o よりも大きいときは、サポー
トロールの回転速度を小さくして空冷帯2のたわみ量y
k を小さくする。
【0014】このようにして、オーブン炉1と空冷帯2
のたわみ量を一定に保ち、サポートロール上の鋼帯に作
用する張力をサポートロール表面の摩擦力よりも小さく
して、サポートロール上の鋼帯の滑りをなくし、すり疵
の発生を防止することができる。
のたわみ量を一定に保ち、サポートロール上の鋼帯に作
用する張力をサポートロール表面の摩擦力よりも小さく
して、サポートロール上の鋼帯の滑りをなくし、すり疵
の発生を防止することができる。
【0015】実施例2 第2発明の鋼帯のカテナリー制御方法を図2に示す。図
2は出側ブライドルロール4の回転速度を基準にした鋼
帯のカテナリー制御方法の説明図で、オーブン炉1には
たわみ検出器6が、空冷帯2にはたわみ検出器7が設け
てあり、たわみ検出器6でオーブン炉1のたわみ量yo
を、たわみ検出器7で空冷帯2のたわみ量yk を検出す
る。オーブン炉1と空冷帯2には、それぞれ基準たわみ
量が設定されており、オーブン炉1には基準たわみ量Y
o が、空冷帯2には基準たわみ量Yk が設定されてい
る。
2は出側ブライドルロール4の回転速度を基準にした鋼
帯のカテナリー制御方法の説明図で、オーブン炉1には
たわみ検出器6が、空冷帯2にはたわみ検出器7が設け
てあり、たわみ検出器6でオーブン炉1のたわみ量yo
を、たわみ検出器7で空冷帯2のたわみ量yk を検出す
る。オーブン炉1と空冷帯2には、それぞれ基準たわみ
量が設定されており、オーブン炉1には基準たわみ量Y
o が、空冷帯2には基準たわみ量Yk が設定されてい
る。
【0016】基準たわみ量と検出たわみ量に差があれ
ば、オーブン炉1では基準たわみ量Y o と検出たわみ量
yo との差Δyo が、空冷帯2では基準たわみ量Yk と
検出たわみ量yk との差Δyk が生じる。いま、空冷帯
2で基準たわみ量Yk と検出たわみ量yk に差Δyk が
なければ、サポートロール3の回転速度は基準回転速度
VO でよく、基準たわみ量Yk と検出たわみ量yk に差
Δyk があれば、サポートロール上の鋼帯に作用する張
力がサポートロール表面の摩擦力よりも小さくなるよう
にサポートロール3の回転速度を制御する。
ば、オーブン炉1では基準たわみ量Y o と検出たわみ量
yo との差Δyo が、空冷帯2では基準たわみ量Yk と
検出たわみ量yk との差Δyk が生じる。いま、空冷帯
2で基準たわみ量Yk と検出たわみ量yk に差Δyk が
なければ、サポートロール3の回転速度は基準回転速度
VO でよく、基準たわみ量Yk と検出たわみ量yk に差
Δyk があれば、サポートロール上の鋼帯に作用する張
力がサポートロール表面の摩擦力よりも小さくなるよう
にサポートロール3の回転速度を制御する。
【0017】すなわち、サポートロールの回転速度の制
御は、サポートロールの基準回転速度VO にΔyk に比
例する制御回転速度vを加えてやればよい。制御回転速
度vは、v=kΔyk である。ここでkは定数である。
いま、検出たわみ量yk が基準たわみ量Yk よりも大き
いときは、サポートロールの回転速度を小さくして空冷
帯2のたわみ量yk を小さくしてやればよい。
御は、サポートロールの基準回転速度VO にΔyk に比
例する制御回転速度vを加えてやればよい。制御回転速
度vは、v=kΔyk である。ここでkは定数である。
いま、検出たわみ量yk が基準たわみ量Yk よりも大き
いときは、サポートロールの回転速度を小さくして空冷
帯2のたわみ量yk を小さくしてやればよい。
【0018】また、オーブン炉1で基準たわみ量Yo と
検出たわみ量yo に差Δyo がなければ、入側ブライド
ルロール8の回転速度は基準回転速度VO でよく、基準
たわみ量Yo と検出たわみ量yo に差Δyo があれば、
サポートロール上の鋼帯に作用する張力がサポートロー
ル表面の摩擦力よりも小さくなるように入側ブライドル
ロール8の回転速度を制御する。
検出たわみ量yo に差Δyo がなければ、入側ブライド
ルロール8の回転速度は基準回転速度VO でよく、基準
たわみ量Yo と検出たわみ量yo に差Δyo があれば、
サポートロール上の鋼帯に作用する張力がサポートロー
ル表面の摩擦力よりも小さくなるように入側ブライドル
ロール8の回転速度を制御する。
【0019】すなわち、入側ブライドルロールの回転速
度の制御は、サポートロールの基準回転速度にΔyo に
比例する制御回転速度vを加えてやればよい。制御回転
速度vは、v=kΔyo である。ここでkは定数であ
る。いま、検出たわみ量yo が基準たわみ量Yo よりも
大きいときは、入側ブライドルロールの回転速度を小さ
くしてオーブン炉1のたわみ量yo を小さくしてやれば
よい。
度の制御は、サポートロールの基準回転速度にΔyo に
比例する制御回転速度vを加えてやればよい。制御回転
速度vは、v=kΔyo である。ここでkは定数であ
る。いま、検出たわみ量yo が基準たわみ量Yo よりも
大きいときは、入側ブライドルロールの回転速度を小さ
くしてオーブン炉1のたわみ量yo を小さくしてやれば
よい。
【0020】このようにして、オーブン炉1と空冷帯2
のたわみ量を一定に保ち、サポートロール上の鋼帯に作
用する張力をサポートロール表面の摩擦力よりも小さく
して、サポートロール上の鋼帯の滑りをなくし、すり疵
の発生を防止することができる。なお、実施例では出側
ブライドルロール4の回転速度を基準にしているが、入
側ブライドルロール8の回転速度を基準にしても同様な
効果が得られることはいうまでもない。なお、第1発明
と第2発明の両者を併用することも可能である。
のたわみ量を一定に保ち、サポートロール上の鋼帯に作
用する張力をサポートロール表面の摩擦力よりも小さく
して、サポートロール上の鋼帯の滑りをなくし、すり疵
の発生を防止することができる。なお、実施例では出側
ブライドルロール4の回転速度を基準にしているが、入
側ブライドルロール8の回転速度を基準にしても同様な
効果が得られることはいうまでもない。なお、第1発明
と第2発明の両者を併用することも可能である。
【0021】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように、
本発明によれば、オーブン炉と空冷帯のたわみ量を一定
に保ち、サポートロール上の鋼帯に作用する張力をサポ
ートロール表面の摩擦力(動摩擦力)よりも小さくし
て、サポートロール上の鋼帯の滑りをなくし、すり疵の
発生を防止することができる。
本発明によれば、オーブン炉と空冷帯のたわみ量を一定
に保ち、サポートロール上の鋼帯に作用する張力をサポ
ートロール表面の摩擦力(動摩擦力)よりも小さくし
て、サポートロール上の鋼帯の滑りをなくし、すり疵の
発生を防止することができる。
【図1】第1発明の鋼帯のカテナリー制御方法を示す図
である。
である。
【図2】第2発明の鋼帯のカテナリー制御方法を示す図
である。
である。
【図3】従来の鋼帯のカテナリー制御方法を示す図であ
る。
る。
1…オーブン炉、2…空冷帯、3…サポートロール、4
…出側ブライドルロール、5…鋼帯、6…たわみ検出
器、7…たわみ検出器、8…入側ブライドルロール、9
…モータ、10…モータ、11…モータ、12…コーター。
…出側ブライドルロール、5…鋼帯、6…たわみ検出
器、7…たわみ検出器、8…入側ブライドルロール、9
…モータ、10…モータ、11…モータ、12…コーター。
Claims (2)
- 【請求項1】 鋼帯の表面をコーティングし、その後、
カテナリー型オーブン炉で焼付け、空冷帯で冷却して、
次工程に送る製造ラインにおいて、オーブン炉と空冷帯
に設けたたわみ検出器で、オーブン炉と空冷帯の鋼帯の
たわみ量を検出し、これらのたわみ量に基づいてサポー
トロールの回転速度を制御することを特徴とする鋼帯の
カテナリー制御方法。 - 【請求項2】 鋼帯の表面をコーティングし、その後、
カテナリー型オーブン炉で焼付け、空冷帯で冷却して、
次工程に送る製造ラインにおいて、オーブン炉と空冷帯
に設けたたわみ検出器で、オーブン炉と空冷帯の鋼帯の
たわみ量を検出し、これらのたわみ量に基づいて出側ブ
ライドルロールまたは入側ブライドルロールの回転速度
とサポートロールの回転速度とを制御することを特徴と
する鋼帯のカテナリー制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24134893A JPH0796248A (ja) | 1993-09-28 | 1993-09-28 | 鋼帯のカテナリー制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24134893A JPH0796248A (ja) | 1993-09-28 | 1993-09-28 | 鋼帯のカテナリー制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0796248A true JPH0796248A (ja) | 1995-04-11 |
Family
ID=17072965
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24134893A Withdrawn JPH0796248A (ja) | 1993-09-28 | 1993-09-28 | 鋼帯のカテナリー制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0796248A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8137094B2 (en) | 2000-10-11 | 2012-03-20 | Ocv Intellectual Capital, Llc | Method and device for producing a composite yarn |
US8470218B2 (en) | 2006-03-30 | 2013-06-25 | Ocv Intellectual Capital, Llc | Process and device for manufacturing a composite strand |
US8882019B2 (en) | 2006-04-10 | 2014-11-11 | Ocv Intellectual Capital, Llc | Method for the manufacture of a wound package with separate strands |
-
1993
- 1993-09-28 JP JP24134893A patent/JPH0796248A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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