JPH0791699B2 - 繊維切断装置 - Google Patents
繊維切断装置Info
- Publication number
- JPH0791699B2 JPH0791699B2 JP62330221A JP33022187A JPH0791699B2 JP H0791699 B2 JPH0791699 B2 JP H0791699B2 JP 62330221 A JP62330221 A JP 62330221A JP 33022187 A JP33022187 A JP 33022187A JP H0791699 B2 JPH0791699 B2 JP H0791699B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fiber
- cutting
- blade
- roller
- cut
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Preliminary Treatment Of Fibers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は複合材料の補強材として使用される合成繊維，
炭素繊維，ガラス繊維，スチール繊維等を切断する繊維
切断装置に関するものである。
炭素繊維，ガラス繊維，スチール繊維等を切断する繊維
切断装置に関するものである。
（従来の技術） 従来、補強用短繊維を複合材用樹脂に連続的に混入する
には長繊維を等速で切断しながら複合材用樹脂に定量的
に供給することが行なわれている。
には長繊維を等速で切断しながら複合材用樹脂に定量的
に供給することが行なわれている。
かかる装置には従来より繊維の種類に応じて種々の形式
のものが利用されているが、それらのうち代表的なもの
を第１図によって説明する。第１図において長繊維１は
ゴムまたはプラスチックからなるローラー2,3とで挟持
され、刃物４の刃先が、ローラー３の表面に接するかま
たは喰込む如く、回転胴体５の外周面に配置されてなる
カッターユニットへ供給され刃先とローラー３との接点
で、無緊張で衝撃を伴う押付折りと押付切りとの作用で
切断される。
のものが利用されているが、それらのうち代表的なもの
を第１図によって説明する。第１図において長繊維１は
ゴムまたはプラスチックからなるローラー2,3とで挟持
され、刃物４の刃先が、ローラー３の表面に接するかま
たは喰込む如く、回転胴体５の外周面に配置されてなる
カッターユニットへ供給され刃先とローラー３との接点
で、無緊張で衝撃を伴う押付折りと押付切りとの作用で
切断される。
（発明が解決しようとする問題点） しかしながらアラミド繊維に代表される高性能繊維はき
わめて切断抵抗が大であり従来のガラス繊維，炭素繊維
等と異なり押付折り、押付切りだけでは容易には切断出
来ない。かかる繊維を前記従来技術で切断するには、よ
り大きな衝撃力と切創力が必要である。
わめて切断抵抗が大であり従来のガラス繊維，炭素繊維
等と異なり押付折り、押付切りだけでは容易には切断出
来ない。かかる繊維を前記従来技術で切断するには、よ
り大きな衝撃力と切創力が必要である。
その為には、刃物４の刃先のローラー３への喰込量を大
きく、かつ、より鋭利にする必要があるが、そうすると
ローラー３の表面の疵と刃先の損傷が急激に増加し、数
十秒から数分しか繊維切断能力を維持できない。
きく、かつ、より鋭利にする必要があるが、そうすると
ローラー３の表面の疵と刃先の損傷が急激に増加し、数
十秒から数分しか繊維切断能力を維持できない。
そこで発明者は、かかる切断抵抗の大きな繊維の切断に
関し鋭意検討の結果本発明に至ったものである。すなわ
ち従来の押付折り、押付切りに加え、繊維を緊張状態に
保ちながら刃物を摺動させて切る摺動切りを加えた、新
規な切断方法を開発したものである。繊維の緊張状態
は、例えば第２図においてローラー10、10′の凹凸部1
1、12が互いに噛み合うときに、ローラー10とニップロ
ーラー２により供給される長繊維１が噛込部で凹凸形状
に沿って屈曲される結果、屈曲に伴う長さの差（伸長に
よる緊張）により発生する。
関し鋭意検討の結果本発明に至ったものである。すなわ
ち従来の押付折り、押付切りに加え、繊維を緊張状態に
保ちながら刃物を摺動させて切る摺動切りを加えた、新
規な切断方法を開発したものである。繊維の緊張状態
は、例えば第２図においてローラー10、10′の凹凸部1
1、12が互いに噛み合うときに、ローラー10とニップロ
ーラー２により供給される長繊維１が噛込部で凹凸形状
に沿って屈曲される結果、屈曲に伴う長さの差（伸長に
よる緊張）により発生する。
（問題を解決するための手段） すなわち本発明は、交互に噛合う凹凸を有する一対のロ
ーラーからなる繊維切断装置において、凸部に刃物を設
け、凹凸を有する一対のローラーが互いに噛合う位置に
おいて、繊維を噛込むと同時に概刃物を摺動させて繊維
を切断するようになしたことを特徴とする繊維切断装
置。以下に本発明を第２図で説明する。
ーラーからなる繊維切断装置において、凸部に刃物を設
け、凹凸を有する一対のローラーが互いに噛合う位置に
おいて、繊維を噛込むと同時に概刃物を摺動させて繊維
を切断するようになしたことを特徴とする繊維切断装
置。以下に本発明を第２図で説明する。
第２図において10,10′は互いに噛合う一対の凹凸を持
つローラーである。２はローラー10に押付けられる繊維
供給用ニップローラーである。長繊維１はローラー10
（又は10′）の凸部の外周部とニップローラー２との回
転に伴なう速度で送り込まれ、噛込部で凹凸に沿って屈
曲され、屈曲に伴う長さの差により引張られて緊張させ
られる。
つローラーである。２はローラー10に押付けられる繊維
供給用ニップローラーである。長繊維１はローラー10
（又は10′）の凸部の外周部とニップローラー２との回
転に伴なう速度で送り込まれ、噛込部で凹凸に沿って屈
曲され、屈曲に伴う長さの差により引張られて緊張させ
られる。
この噛込部は第３図に示す如く凸部11と凹部12とからな
る部分で凸部11の突起の一部13を切取り低突起14とな
し、この部分に、刃先が切取部13と同等の高さにあり且
つ長繊維１に直角方向に摺動する刃物４を取付けたもの
である。摺動方向は必ずしも直角でなくともよい。
る部分で凸部11の突起の一部13を切取り低突起14とな
し、この部分に、刃先が切取部13と同等の高さにあり且
つ長繊維１に直角方向に摺動する刃物４を取付けたもの
である。摺動方向は必ずしも直角でなくともよい。
（実施例） 以下本発明の実施例を第４図〜第６図によって説明す
る。
る。
第４図は概略断面図 第５図は刃物を取付けた部位の側面図 第６図は刃物の摺動機構の横断面図を示したものであ
る。
る。
第４図は外周部で交互に噛合う凹凸をもつ一対のローラ
ー標準平歯車20と20′、平歯車20′に押圧して長繊維１
の速度及び進入方向を規制するニップローラー２および
切断後の短繊維を吸入，排出する空気流式搬送装置21と
から構成されている。刃物４は第５図と第６図とに示す
如く平歯車20（又は20′）の歯の数毎に１枚を切欠き低
歯22となし、且つ該歯に溝23を設けて刃先が最外周に位
置し歯の巾方向に摺動可能となるごとく、刃４を凸部22
に設けた。この際刃先の高さは切欠部高さと同じとす
る。刃の厚さは0.2〜2mmが好ましい。
ー標準平歯車20と20′、平歯車20′に押圧して長繊維１
の速度及び進入方向を規制するニップローラー２および
切断後の短繊維を吸入，排出する空気流式搬送装置21と
から構成されている。刃物４は第５図と第６図とに示す
如く平歯車20（又は20′）の歯の数毎に１枚を切欠き低
歯22となし、且つ該歯に溝23を設けて刃先が最外周に位
置し歯の巾方向に摺動可能となるごとく、刃４を凸部22
に設けた。この際刃先の高さは切欠部高さと同じとす
る。刃の厚さは0.2〜2mmが好ましい。
刃物４の摺動は平歯車20と20′との噛合う部位で長繊維
が刃先と接し且つ緊張が、最大となる位置で瞬時に行う
ものとなした。図６に示す如く刃物４はピン24に装着さ
れ該ピンは先端25に対峙して突起したカム26に接触する
ことによりカムの形状に沿って圧縮バネ27を圧縮しなが
ら左方に摺動しまたカムを離れることによりバネ27の右
方への回復力で復元する。
が刃先と接し且つ緊張が、最大となる位置で瞬時に行う
ものとなした。図６に示す如く刃物４はピン24に装着さ
れ該ピンは先端25に対峙して突起したカム26に接触する
ことによりカムの形状に沿って圧縮バネ27を圧縮しなが
ら左方に摺動しまたカムを離れることによりバネ27の右
方への回復力で復元する。
ここで標準平歯車20,20′は噛合率が大きなもの程好ま
しく圧力各14.5゜，モジュール（略称Ｍで歯の大きさの
呼称）2.5歯数36枚，歯巾55mmのもので、低歯22は平歯
車20に36枚中12枚を等ピッチで設け、モジュールＭ＝2.
5の相当分低くした。
しく圧力各14.5゜，モジュール（略称Ｍで歯の大きさの
呼称）2.5歯数36枚，歯巾55mmのもので、低歯22は平歯
車20に36枚中12枚を等ピッチで設け、モジュールＭ＝2.
5の相当分低くした。
刃物４は、歯の長さ40mm厚さ0.3mmの超硬鋼材とし、摺
動巾は10mm,摺動時間は歯車20と20′との中心を結ぶ線
上（噛合中心点）を等分して歯車の噛合率に相当する角
度以内で往復を終了するようにした。
動巾は10mm,摺動時間は歯車20と20′との中心を結ぶ線
上（噛合中心点）を等分して歯車の噛合率に相当する角
度以内で往復を終了するようにした。
回転力の伝動方法（図示せず）は歯車20′（又は20）の
軸を主動軸にし、歯車20（又は20′）との軸に、速度差
の生じないよう一対の歯車を組込んだものとした。
軸を主動軸にし、歯車20（又は20′）との軸に、速度差
の生じないよう一対の歯車を組込んだものとした。
（効果） 上記装置でアラミド繊維の長繊維1.5万Deを速度100m/分
で供給し切断した結果良好な切断性能を得て且つ30分以
上の連続切断が可能であった。
で供給し切断した結果良好な切断性能を得て且つ30分以
上の連続切断が可能であった。
第１図は従来の代表的な装置を示す概略側面図 第２図は本発明の概略側面図 第３図は第１図の切断部の拡大断面図 第４図は本発明の実施例を示す概略側面図 第５図は第４図の刃物の取付を示す側面図 第６図は第５図の横断面図 である。 １……長繊維 ２……ニップローラー ３……ローラー ４……刃物 ５……回転胴体 10,10′……外周面に凹凸をもつローラー 11……凸部 12……凹部 13……切取部 14……低突起 20,20′……標準平歯車 21……空気流式吸入装置 22……低歯 23……摺動溝 24……摺動ピン 25……摺動ピン先端 26……摺動カム 27……圧縮バネ
Claims (1)
- 【請求項１】交互に噛合う凹凸を有する一対のローラー
からなる繊維切断装置において、凸部に刃物を設け、凹
凸を有する一対のローラーが互いに噛合う位置におい
て、繊維を噛込むと同時に該刃物を摺動させて繊維を切
断するようになしたことを特徴とする繊維切断装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62330221A JPH0791699B2 (ja) | 1987-12-28 | 1987-12-28 | 繊維切断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62330221A JPH0791699B2 (ja) | 1987-12-28 | 1987-12-28 | 繊維切断装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01174619A JPH01174619A (ja) | 1989-07-11 |
| JPH0791699B2 true JPH0791699B2 (ja) | 1995-10-04 |
Family
ID=18230205
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62330221A Expired - Lifetime JPH0791699B2 (ja) | 1987-12-28 | 1987-12-28 | 繊維切断装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0791699B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0471745A (ja) * | 1990-07-10 | 1992-03-06 | Nippon Steel Corp | 微細金属線の切断装置 |
| JPH0627093U (ja) * | 1992-09-18 | 1994-04-12 | 三菱マテリアル株式会社 | 硝子繊維切断用カッター |
| NL1010665C2 (nl) * | 1998-11-27 | 2000-05-30 | Willem Frans Van Der Ir Mast | Snijinrichting. |
| NL1012286C2 (nl) * | 1998-11-27 | 2000-05-30 | Willem Frans Van Der Mast | Werkwijze en inrichting voor het in stukken snijden van vezels. |
| KR100327315B1 (ko) * | 1999-05-14 | 2002-03-07 | 김승환 | 버티컬 브라인더 원단 절단용 컷팅기 |
| NL1017098C2 (nl) * | 2001-01-12 | 2002-07-15 | Willem Frans Van Der Mast | Werkwijze en inrichting voor het snijden van vezels. |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60151319A (ja) * | 1984-01-18 | 1985-08-09 | Kuraray Co Ltd | ドラムカツタ−式繊維束切断装置 |
-
1987
- 1987-12-28 JP JP62330221A patent/JPH0791699B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01174619A (ja) | 1989-07-11 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4477944A (en) | Apparatus and method for opening a fiber bale | |
| BR9508575A (pt) | Aparelho para formar camadas de um material possuindo uma espessura uniforme e para cortar porções individuais das mesmas | |
| JPH0791699B2 (ja) | 繊維切断装置 | |
| US5234040A (en) | Veneer dehydrating apparatus | |
| CA1241267A (en) | Knives in cutting machines | |
| DE60305079T2 (de) | Vorrichtung und verfahren zum verbinden von papierbahnen | |
| JPH0684001B2 (ja) | ベニヤ単板の処理装置 | |
| US5059111A (en) | Apparatus for processing unvulcanized rubber | |
| CA1210678A (en) | Motorized tool for joining self adhesive plies of unvulcanized rubber | |
| GB2145958A (en) | Roller edging machine for metal sheet or strip | |
| JPS6058000B2 (ja) | 切断装置 | |
| JPH07256791A (ja) | ロータリーダイカッタ | |
| CN1044983C (zh) | 一种不锈钢纤维束切断方法及装置 | |
| KR100464179B1 (ko) | 육각형 또는 사각형 반짝이 제조장치 | |
| US5597128A (en) | Machine for destructuring wood chips | |
| JP2690441B2 (ja) | 網状不織布用フィルムの製造方法及び装置 | |
| US3712101A (en) | Corrugation-forming machines | |
| JP2788443B2 (ja) | 加湿装置及び段ボールシート製造ライン | |
| KR200254458Y1 (ko) | 육각형 또는 사각형 반짝이 제조장치 | |
| JP2002144284A (ja) | 連続帯状材の切断装置及び切断方法 | |
| CN220946834U (zh) | 边皮压缩装置 | |
| CN118720900B (zh) | 一种钢纸磨削装置及其磨削方法 | |
| DE2343728A1 (de) | Vorrichtung zum zerkleinern von kunststoff-folien | |
| GB2101915A (en) | Method and apparatus for cutting layered material | |
| JPH0452004Y2 (ja) |