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JPH0771694A - 高圧ガス容器 - Google Patents

高圧ガス容器

Info

Publication number
JPH0771694A
JPH0771694A JP6102994A JP10299494A JPH0771694A JP H0771694 A JPH0771694 A JP H0771694A JP 6102994 A JP6102994 A JP 6102994A JP 10299494 A JP10299494 A JP 10299494A JP H0771694 A JPH0771694 A JP H0771694A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure gas
slip
gas container
paint
hand
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6102994A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Nakayama
茂 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawatetsu Container Co Ltd
Original Assignee
Kawatetsu Container Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawatetsu Container Co Ltd filed Critical Kawatetsu Container Co Ltd
Priority to JP6102994A priority Critical patent/JPH0771694A/ja
Publication of JPH0771694A publication Critical patent/JPH0771694A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)
  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高圧ガス容器を作業者が転がり搬送する時
に、高圧ガス容器の外周面に当てる作業者の手に滑りが
発生しないようにする。 【構成】 胴板(12)の上下端開口に天鏡(13)と地鏡
(14)を固定した構成からなる高圧ガス容器(11)の少
なくとも上部側の外周面に表面を粗くした滑止部(19)
を設けている。この滑止部は、その表面粗さRzを30
〜200μmにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、LPガス、アセチレン
ガス等を充填する高圧ガス容器に関し、詳しくは、この
高圧ガス容器を、作業者が手で押して回転させて移動す
る時の安全性および作業性の向上を図るものである。
【0002】
【従来の技術】図9(A),(B)に示すLPガス、アセチ
レンガス等を充填する高圧ガス容器1は、従来より、容
器成形後に防錆等を兼ねてガスの種類に応じて法定の色
(例えば、LPガスの場合にはグレー)の塗料で全面が塗
装されている。また、上記高圧ガス容器1では、図9
(A)に示す正面側に法定表示3が描かれると共に、図9
(B)で示す背面側に所持者等を示す法定の表示4が描か
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、上記高圧ガス容
器1に塗布する塗料は、アルミノアルキド等であり、塗
装面が平滑面となっている。例えば、アルミノアルキド
の場合、JISB−0601により測定した表面粗さ
(十点平均粗さ)Rzは5μm以下である。
【0004】この十点平均粗さRzは、基材の表面粗さ
を表す示標である。図10に示すように、断面曲線から
基準長さLだけ抜き取った部分において、平均線lに平
行、かつ、断面曲線を横切らない直線から縦倍率の方向
に測定した最高から5番目までの山頂R1〜R5の標高
の平均値と、最深から5番目までの谷底R6〜R10の
標高の平均値との差の値をマイクロメートル(μm)で表
したものが十点平均粗さRzであり、下記の式で表され
【0005】Rz={(R1+R2+R3+R4+R5) −(R6+R7+R8+R9+R10)}/5
【0006】上記高圧ガス容器1は、移動、運搬時に下
記のような不都合が生じていた。即ち、高圧ガス容器1
を近距離移動する場合、図11に示すように、作業者が
一方の手5Aでバルブ・キャップ6を把持し、高圧ガス
容器1を地面7に対して傾斜させ、スカート8の底縁8
aが地面7に接する状態とする。そして、他方の手5B
で胴板9の上部9aあるい天鏡10の肩部10aを押し
て高圧ガス容器1全体を図中矢印で示すように回転させ
て、転がすことにより高圧ガス容器1を移動させてい
る。
【0007】ところが、上記のように高圧ガス容器1を
滑り易い塗料で塗装していると、上記胴板9や天鏡10
の肩部10aを押した作業者の手5Bが滑りやすい。そ
して手5Bがすべると、加えた回転力が高圧ガス容器1
に十分に伝わらず、移動に必要以上の労力、時間を要す
るため作業性に問題があった。
【0008】また、上記のように手5Bが滑ると作業者
が姿勢をくずし、バルブ・キャップ6に設けた通気口6
aに手5Aの指が入り込んで指を負傷したり、高圧ガス
容器1が横倒しになる恐れがある。傾斜面で高圧ガス容
器1を運搬する場合には、特に横倒しとなりやすく、作
業の安全性の面で問題があった。
【0009】特に、上記高圧容器1がLPG容器である
場合、ガスを充填していない状態では40kg程度である
のに対して、ガスをほぼ満杯に充填した状態では90kg
にもなるが、高圧ガス容器1の全重量が重くなる程、回
転させにくくなり、その分、作業者の手が滑りやすくな
る。さらに、高圧ガス容器1の表面が雨水等で濡れてい
る場合は、一層作業者の手が滑り易くなり、上記問題が
顕著となる。
【0010】本発明は、上記のような従来の高圧ガス用
容器における問題を解決するためになされたものであ
り、作業者が高圧ガス容器を傾斜させた状態で下端を支
点として転がして移動させる際の安全性および作業性の
向上を図ることを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1は、胴板の上下端開口に天鏡と地鏡を固定
した構成からなる高圧ガス容器において、少なくとも表
面を粗くした滑止部を設けていることを特徴とする高圧
ガス容器を提供するものである。
【0012】上記滑止部は、例えば、胴板の上端より胴
板の中央部にかけて、その外周面全体に設けている。あ
るいは、外周面の少なくとも手を当てる部分の2カ所に
設けている。あるいは、天鏡全体および胴板の上部1/
3に滑止部を設けてもよい。さらに、高圧ガス容器の全
外面に滑止部を設けてもよい。また、天鏡の肩部や胴部
の上部に10cm程度の幅で滑止部を設けてもよい。
【0013】上記滑止部は、高圧ガス容器の全外面に塗
布した平滑塗装部に対して、少なくとも、上部側に積層
して設けてもよい。この場合、法定表示の表面が滑止部
で被覆されるようにすることが好ましい。また、所要部
分の胴板および天鏡の鋼板の表面に滑止塗装部を直接設
けると共に、残部に平滑塗装部を直接設け、これらを高
圧ガス容器の外面に区分して形成しても良い。
【0014】請求項2は、上記滑止部が、滑り止め塗料
を塗布してなることを特徴とする高圧ガス容器を提供す
るものである。上記滑り止め塗料は、該塗料を塗布した
滑止部の表面粗さRzが30〜200μmの範囲になる
ような粒径の微粒状のパウダーを混入したウレタン樹脂
塗料を用いることが好ましい。
【0015】さらに、請求項3は、請求項1において、
上記滑止部が、滑り止めシートを貼着してなることを特
徴とする高圧ガス容器を提供するものである。上記滑り
止めシートは、硬質塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ペントン、ポリカーボネート、テフロン、耐
熱塩化ビニル、メチルメタアクリレート、ポリ塩化ビニ
リデンあるいはポリイソブチレンよりなるシート材の一
方の表面にエンボス加工またはプリント加工等により、
表面粗さRzが30〜200μmの範囲となるような微
少な凹凸の粗い面を形成している。他方の表面には、例
えばニトリルゴム、ネオプレンゴム系のエラストマー接
着剤を塗布している。
【0016】上記のように、滑り止め塗料あるいは滑り
止めシートのいずれを用いた場合も表面粗さRzが30
〜200μmの範囲とすることが好ましい。なお、従来
の高圧ガス容器の表面に塗布される平滑塗料の表面粗さ
Rzは5μm以下である。
【0017】
【作用】本発明の請求項1の高圧ガス容器では、表面を
粗くした滑止部を設けているため、作業者が高圧ガス容
器を転がして搬送する際、滑止部に手をあてがうと、手
の滑りを防止できる。よって、手による回転力を高圧ガ
ス容器に確実に伝達して、スムーズに転がり搬送できる
と共に、手の滑りにより発生する危険を除き、安全性を
高める事ができる。
【0018】請求項2では、滑り止め塗料を塗布して滑
止部を形成しているため、作業者が手をあてがう箇所に
確実に形成して手の滑りを防止することができる。上記
滑り止め塗料は、微粒状のパウダーを混入したウレタン
樹脂塗料を用いると、高圧ガス容器に塗布した状態でそ
の表面に、表面粗さRzが30〜200μmの微小な凹
凸を形成することができる。
【0019】また、請求項3では、高圧ガス容器は滑り
止めシートを貼着して滑止部を形成しているため、シー
トを貼着するだけで容易に形成して手の滑りを防止する
ことができる。特に、エンボス加工またはプリント加工
等により滑り止めテープの表面を粗く形成する場合に
は、所要の表面粗さに容易に形成することができる。
【0020】請求項4では、その表面粗さRzを30〜
200μmとし、従来の高圧ガス容器の表面粗さ5μm
と比較して、表面を粗くしているため、確実な滑り止め
を図ることができる。
【0021】
【実施例】以下、図面に示す実施例に基づいて、本発明
を詳細に説明する。図1(A),(B)に示す本発明の第1
実施例に係る高圧ガス容器11は、円筒形鋼板からなる
胴板12、 同様に鋼板からなる天鏡13、地鏡14およ
びスカート16を備え、胴板12の上面開口端に天鏡1
3、下面開口端に地鏡14を溶接し、地鏡14にスカー
ト16を溶接した周知の構造である。また、上記天鏡1
3の上端から突出するバルブ・キャップ15を取付けて
いる。このバルブ・キャップ15には通気口15aが設
けられている。尚、高圧ガス容器11は、高さHが約1
300mm、直径Dが約360mm〜370mmであ
る。
【0022】第1実施例の高圧ガス容器11は、全体、
即ち、胴板12の外周面全体、天鏡13および地鏡14
の外面全体に、アルミノアルキド製の塗料で塗装した平
滑塗装部18を設けている。このアルミノアルキド製の
塗料の色は高圧ガス容器11に充填されるガスの種類に
より法定されており、例えばLPガスの場合はグレー色
である。また、この平滑塗装部18はアルミノアルキド
製塗料を用いているため、表面が平滑面で、表面粗さR
zは5μm以下である。
【0023】上記平滑塗装部18の表面には、図1(A)
で示すように、高圧ガス容器11の正面側に所定の赤色
塗料で法定表示3を描いている。一方、図1(B)に示す
ように、高圧ガス容器11の背面側には、平滑塗装面1
8の上から同一の白色塗料で所有者等を示す法定の表示
4を描いている。
【0024】図1(A),(B)中、斜線を付した部分、即
ち、胴板12の上端から胴板12の中央部にかけての胴
板12の上半分の外周面全体において、上記平滑塗装部
18、表示3、4の上に滑止部19を設けている。
【0025】滑止部19は、滑り止め効果のある樹脂塗
料(滑り止め塗料20)を塗布して形成している。この滑
り止め塗料20は透明塗料で、平滑塗装部18の法定の
グレー色および表示3、4の赤色及び白色が損なわれず
に現出させることができるようにしている。
【0026】上記滑り止め塗料20として、 下塗りの平
滑塗装部18と密着性が良好であると共に、防錆性およ
び耐候性を有し、しかも、表面が平滑面となるのでな
く、微小な凹凸を有する荒れた面、即ち、表面粗さRz
が30〜200μmとなる塗料を用いている。本実施例
では、上記塗料としては、所要の粒径のパウダーを混入
したウレタン樹脂塗料を用いている。上記パウダーは、
その粒径を大きくする程、表面粗さRzが大となって滑
り止め作用を向上させることができるが、パウダーの粒
径が大となると、ノズルによる塗料吹き付け時にノズル
が詰まりやすくなる。よって、表面粗さRzが30〜2
00μmの範囲となるパウダーが好ましい。
【0027】上記したように、滑止部19を設けた部分
では、図2に示すように、胴板12を形成する鋼板の表
面に平滑塗装部18が設けられ、この平滑塗装部18の
表面に表示3、4が塗装で描かれており、該表示3、4
の表面および表示3、4が無い部分では平滑塗装部18
の表面に滑止部19が設けられ、胴板12には積層して
塗装を施している。上記した各部の塗装は、塗布して自
然乾燥させた後、次の層の塗装を施しても良いし、ある
いは焼き付け塗装を順次行ってもよい。
【0028】高圧ガス容器11に上記滑止部19を設け
ると、該高圧ガス容器11を作業者が前記図10に示す
ように転がり移動させる時、手5Bを滑止部19にあて
がって回転させると、手5Bの滑りを防止できる。よっ
て、他方の手で天鏡13より突出したバルブキャップ1
5を把持しながら滑止部19に回転をかけると、高圧ガ
ス容器11に回転力を十分に伝達することができ、運搬
作業の作業性を向上することができる。また、手の滑り
により、バランスが崩れて高圧ガス容器11が横倒しに
なる危険がなくなると共に、バルブキャップ15を把持
した手の指が該キャップの開口15aに差し込まれて指
を負傷する危険もなくなり、安全性が向上する。このよ
うに、第1実施例の高圧ガス容器11によれば、手5B
の滑りにより生じる運搬作業性の悪さを改善できると共
に、安全性を高めることができる。また、第1実施例で
は、法定表示3、4の表面に滑止部19が設けられてい
るため、法定表示3、4が消えにくくなる利点もある。
尚、第1実施例では、滑止部19を外周面全体に設けて
いるが、必ずしも全体に設ける必要はなく、ストライプ
状に周方向に間隔をあけて滑止部19を設けてもよく、
少なくとも作業者が手を当てる2カ所に滑止部19を設
けておけばよい。
【0029】図3(A),(B)は第2実施例を示してい
る。この第2実施例では、図中、斜線で示すように、天
鏡13の外面全体および胴板12の上端から1/3の位
置まで、即ち、高圧ガス容器11の上側部において、滑
り止め塗料20を天鏡13および胴板12の鋼板表面に
直接塗布して滑止部19を形成している。この場合、滑
り止め塗料は法定のグレー色で、かつ防錆性を有してい
る。一方、胴板12の滑止部19より下側より地鏡14
の下端にかけては、平滑塗装部18を鋼板表面に設けて
いる。即ち、図4に示すように、高圧ガス容器11は上
下に分けて、異なる種類の塗料で塗装している。
【0030】正面側の法定表示3は滑止部19の表面に
描かれ、背面側の表示4は上部が滑止部19の表面に、
残部が平滑塗装部18の表面に描かれている。
【0031】上記第2実施例の高圧ガス容器11では、
天鏡13にも滑止部19を設けているため、天鏡13の
肩部13aに作業者が手5Bをあてがって高圧ガス容器
11を転がし移動させる際に、手5Bの滑りを防止で
き、第1実施例と同様に運搬作業の作業性および安全性
を向上することができる。
【0032】図5(A),(B)および図6は第3実施例を
示す。第3実施例では、胴板12、天鏡13、地鏡14
の外面全体を滑り止め塗料で鋼板の表面を直接塗布して
いる。即ち、高圧ガス容器11の外面全体に滑り止め塗
料20を塗布して滑止部19を設けている。
【0033】特に、第3実施例では、高圧ガス容器11
の全面を滑止部19で覆っているため、運搬作業時に作
業者が高圧ガス容器11のどこに手をあてても、滑るこ
とがなく、確実かつ円滑に高圧ガス容器11を運搬でき
る。
【0034】また、上記第3実施例では、塗装工程が1
回ですむ利点がある。しかしながら、滑り止め塗料は平
滑塗料と比較して通常単価が高いため、コスト高にな
る。よって、第1実施例および第2実施例のように必要
な部分にのみ単価の高い滑り止め塗料を塗布することも
好ましい。
【0035】なお、第1実施例から第3実施例では、滑
り止め塗料をスプレーで吹き付けて塗布しているが、は
け、ローラ等を用いて滑り止め塗料を塗布してもよい。
【0036】上記第1実施例から第3実施例は滑り止め
塗料20を塗布して滑止部19を設けているが、第4実
施例は、滑り止め塗料20に代えて、滑り止めシートを
用いて滑止部19を設けている。即ち、第4実施例は、
図1(A)(B)に示す位置と同一位置に滑り止めシー
トで滑止部19を設けており、図7に示すように、胴板
12の表面に錆止用の塗装を施して平滑塗装部18を設
け、該平滑塗装部18に所要の表示3、4を設けた後、
滑り止めシート21を貼着して、滑止部19を形成して
いる。
【0037】上記滑り止めシート21は、防錆性および
耐候性を有するシート材22の一方の表面22aをエン
ボス加工またはプリント加工等により、微小な凹凸を刻
設または印刷し、その表面粗さRzを30〜200μm
としている。また、シート材21の他方の表面22bに
は接着剤23を塗布している。上記シート材21は、硬
質塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ペント
ン、ポリカーボネート、テフロン、耐熱塩化ビニル、メ
チルメタアクリレート、ポリ塩化ビニリデンあるいはポ
リイソブチレン等からなる。また、上記接着剤23は、
ニトリルゴム、ネオプレンゴム系のエラストマー接着剤
等の種々の接着剤を使用することができる。
【0038】この第4実施例では、滑り止めシート21
を無色透明としており、胴板12、天鏡13および地鏡
14の表面に設けたグレー色の平滑塗装部18、およ
び、塗装した表示3、4の配色が損なわれずに現出させ
ることができるようにしている。該第4実施例では、第
1実施例から第3実施例と同様に、滑止部19を形成し
ているため、この滑止部19の部分に手をあてがって回
転させれば、手の滑りを防止することができ、高圧ガス
容器11の運搬作業性及び安全性を高めることができ
る。
【0039】また、第4実施例では、滑り止めシート2
1に表面加工を施してその表面に微小な凹凸を設けてい
るため、表面粗さRzを30〜200μmの範囲の所要
の設定値に容易に形成することができ、確実な滑止作用
を得ることができる。第4実施例のその他の構成及び作
用は、第1実施例と同様である。
【0040】なお、第2実施例および第3実施例の滑止
部19を、滑り止め塗料を塗布する代わりに、第4実施
例と同様な滑り止めシート21を貼着して形成できるこ
とは言うまでもない。また、滑り止めシート21により
滑止部19を形成する場合も外周全体に設け、所要箇所
に滑止部19を設けてもよいことは言うまでもない。さ
らに、図8(A),(B),(C)に示すように天鏡13の肩部
13a、胴部12の上部、あるいは肩部13aと胴部1
2の上部を含むように、幅Tが10cm程度の滑止部1
9を設けてもよく、この滑止部19は滑り止め塗料20
あるいは滑り止めシート21のいずれで形成してもよ
い。
【0041】さらに、上記実施例では、いずれも表示
3、4の表面に滑止部19を設けいるため、透明な滑り
止め塗料20あるいは滑り止めシート21を用いている
が、法定の色を有する滑り止め塗料20あるいは滑り止
めシート21を用いて滑止部19を形成し、この滑止部
19の表面に法定の色で所要の表示3、4を施してもよ
い。
【0042】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る高圧ガス容器では、下記の効果を有する。まず、
請求項1の高圧ガス容器では、表面を粗くした滑止部を
少なくとも上側部に設けているため、作業者が高圧ガス
容器を転がり搬送する際、滑止部に手をあてがうことに
より、手の滑りを防止できる。よって、他方の手で天鏡
より突出したバルブキャップを把持しながら滑止部に回
転をかけると、高圧ガス容器に回転力を十分に伝達する
ことができ、高圧ガス容器の転がり搬送をスムーズに行
うことができる。また、手の滑りにより、バランスが崩
れて高圧ガス容器が横倒しになる危険がなくなると共
に、バルブキャップを把持した手の指が該キャップの開
口に差し込まれて指を負傷する危険もなくなり、安全性
が向上する。
【0043】また、法定表示の表面に、透明な滑止部を
設けた場合には、法定表示が消えたり剥げたりせず、明
確に表示を保持できる。さらにまた、高圧ガス容器の全
外面に滑止部を形成した場合、該高圧ガス容器のどの部
分に手を宛てがっても、その手の滑りを防止することが
できる。尚、外周面全体に設けなくても、少なくとも手
を宛てる位置に滑止部を設けておけばよい。
【0044】請求項2の構成の高圧ガス容器は、滑り止
め塗料を塗布して滑止部を形成しているため、作業者が
手をあてがう箇所に確実に形成することができる。ま
た、請求項3の構成の高圧ガス容器は、滑り止めシート
を貼着して滑止部を形成しているため、該滑止部を形成
する箇所にシートを貼りつけるだけの簡単な作業で滑止
部を設けることができる。また、滑り止めシートは、表
面加工を施してその表面に微小な凹凸を形成しているた
め、表面粗さRzを所要の大きさに容易に形成すること
ができ、確実に滑り止めを図ることができる。
【0045】請求項4の構成の高圧ガス容器は、その表
面粗さRzを30〜200μmとし、従来の高圧ガス容
器の表面粗さ5μmと比較して、表面を粗くしてるた
め、確実な滑り止めを図ることができ、作業者の安全性
および作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の高圧ガス容器の第1実施例を示し、
(A)は正面図、(B)は背面図である。
【図2】 図1(A)(B)の斜線部分の要部拡大断面図で
ある。
【図3】 本発明の高圧ガス容器の第2実施例を示し、
(A)は正面図、(B)は背面図である。
【図4】 第2実施例の要部断面図である。
【図5】 本発明の高圧ガス容器の第3実施例を示し、
(A)は正面図、(B)は背面図である。
【図6】 第3実施例の要部断面図である。
【図7】 第4実施例の要部断面図である。
【図8】 (A)(B)(C)は本発明の高圧ガス容器
の変形例を示す断面図である。
【図9】 従来の高圧ガス容器を示し、(A)は正面図、
(B)は背面図である。
【図10】 表面粗さを導くための具体例を示す線図で
ある。
【図11】 高圧ガス容器の転がり搬送状態を示す図面
である。
【符号の説明】
3、4 表示 11 高圧ガス容器 12 胴板 13 天鏡 14 地鏡 15 バルブキャップ 18 平滑塗装部 19 滑止部 20 滑り止め塗料 21 滑り止めシート

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 胴板の上下端開口に天鏡と地鏡を固定し
    た構成からなる高圧ガス容器において、少なくとも上部
    側に表面を粗くした滑止部を設けていることを特徴とす
    る高圧ガス容器。
  2. 【請求項2】 上記滑止部は、滑り止め塗料を塗布して
    なることを特徴とする請求項1に記載の高圧ガス容器。
  3. 【請求項3】 上記滑止部は、滑り止めシートを貼着し
    てなることを特徴とする請求項1記載の高圧ガス容器。
  4. 【請求項4】 上記滑止部は、その表面粗さRzを30
    〜200μmの範囲に設定していることを特徴とする前
    記請求項のいずれか1項に記載の高圧ガス容器。
JP6102994A 1993-06-25 1994-05-17 高圧ガス容器 Pending JPH0771694A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6102994A JPH0771694A (ja) 1993-06-25 1994-05-17 高圧ガス容器

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3463093 1993-06-25
JP5-34630 1993-06-25
JP6102994A JPH0771694A (ja) 1993-06-25 1994-05-17 高圧ガス容器

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JP6102994A Pending JPH0771694A (ja) 1993-06-25 1994-05-17 高圧ガス容器

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JP (1) JPH0771694A (ja)

Cited By (5)

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