JPH076938B2 - 水滴検出装置 - Google Patents
水滴検出装置Info
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- JPH076938B2 JPH076938B2 JP27932786A JP27932786A JPH076938B2 JP H076938 B2 JPH076938 B2 JP H076938B2 JP 27932786 A JP27932786 A JP 27932786A JP 27932786 A JP27932786 A JP 27932786A JP H076938 B2 JPH076938 B2 JP H076938B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、雨滴等の水滴を検出する水滴検出装置に関
し、特には水滴の付着による検出電極間の静電容量変化
をもって、水滴を検出しようとするものに関する。
し、特には水滴の付着による検出電極間の静電容量変化
をもって、水滴を検出しようとするものに関する。
従来の静電容量型の水滴検出装置としては、互いに絶縁
された一対の検出電極からなる1つの検出器を水滴の付
着位置に設けている。そして、この検出器の静電容量の
変化により、RC発振器の発振周波数を変化させている。
この発振周波数の変化によって、水滴の付着を判定す
る。
された一対の検出電極からなる1つの検出器を水滴の付
着位置に設けている。そして、この検出器の静電容量の
変化により、RC発振器の発振周波数を変化させている。
この発振周波数の変化によって、水滴の付着を判定す
る。
従来の装置にあっては、例えば降雨を検出する場合、降
雨初期には優れた検出感度で降雨を検出できる。しか
し、降雨時間が長くなるにつれ、検出器に付着する雨滴
が多くなり、静電容量が大きくなって、発振回路の発振
周波数が飽和してくる。
雨初期には優れた検出感度で降雨を検出できる。しか
し、降雨時間が長くなるにつれ、検出器に付着する雨滴
が多くなり、静電容量が大きくなって、発振回路の発振
周波数が飽和してくる。
このため、新たな水滴が付着して静電容量が変化して
も、発振回路の発振周波数はわずかしか変化しない。
も、発振回路の発振周波数はわずかしか変化しない。
つまり、降雨による新たな水滴の付着と、降雨により既
に付着した水滴との区別が困難となる。
に付着した水滴との区別が困難となる。
本発明は、前述の如き問題点に鑑みてなされたもので
り、その目的とするところは、大量の雨滴が付着して
も、さらなる雨滴の付着を優れた感度で検出できる水滴
検出装置を提供するところにある。
り、その目的とするところは、大量の雨滴が付着して
も、さらなる雨滴の付着を優れた感度で検出できる水滴
検出装置を提供するところにある。
そこで、本発明は前述の目的を達成するために、水滴の
付着位置に設けられる一対の検出電極からなる第1の検
出器と、前記付着位置に設けられる一対の検出電極から
なる第2の検出器と、前記第1の検出器と前記第2の検
出器とのそれぞれの検出電極間の静電容量の差に応じて
発振周波数が変化する発振回路と、前記発振周波数の変
化量を検出し、水滴の付着を判定する判定手段とを備え
るという技術的手段を採用する。
付着位置に設けられる一対の検出電極からなる第1の検
出器と、前記付着位置に設けられる一対の検出電極から
なる第2の検出器と、前記第1の検出器と前記第2の検
出器とのそれぞれの検出電極間の静電容量の差に応じて
発振周波数が変化する発振回路と、前記発振周波数の変
化量を検出し、水滴の付着を判定する判定手段とを備え
るという技術的手段を採用する。
本発明による水滴検出装置は、2つの検出器をそなえて
いる。
いる。
2つの検出器のうち、いずれか一方に水滴が付着する
と、2つの検出器の静電容量の差が変化する。この静電
容量の差の変化に応じて、発振回路の発振周波数が変化
する。
と、2つの検出器の静電容量の差が変化する。この静電
容量の差の変化に応じて、発振回路の発振周波数が変化
する。
そして、判定手段はこの発振周波数の変化量を検出して
水滴の付着を判定するのである。
水滴の付着を判定するのである。
大量の水滴が、これら2つの検出器に付着した場合、2
つの検出器に付着する水滴は無作為に付着するため、2
つの検出器の静電容量の差は水滴が付着していない状態
と比べてほとんど変わらない。このため、発振回路の発
振周波数は飽和せず、水滴が付着していない状態のとき
の発振周波数からほとんど変わらない。この状態から、
いずれかひとつの検出器にさらに新たな水滴が付着し、
2つの検出器の静電容量の差が微少なりとも変化すれ
ば、発振回路の発振周波数は大きく変化する。
つの検出器に付着する水滴は無作為に付着するため、2
つの検出器の静電容量の差は水滴が付着していない状態
と比べてほとんど変わらない。このため、発振回路の発
振周波数は飽和せず、水滴が付着していない状態のとき
の発振周波数からほとんど変わらない。この状態から、
いずれかひとつの検出器にさらに新たな水滴が付着し、
2つの検出器の静電容量の差が微少なりとも変化すれ
ば、発振回路の発振周波数は大きく変化する。
そして判定手段はこの発振周波数の変化をもって、水滴
の付着を判定するのである。
の付着を判定するのである。
このように、本発明による水滴検出装置は、大量の水滴
の付着によっても、発振周波数が飽和せず、新たな水滴
の付着に対して優れた感度でこれを検出することができ
る。
の付着によっても、発振周波数が飽和せず、新たな水滴
の付着に対して優れた感度でこれを検出することができ
る。
以下、本発明を適用した一実施例である車両用の雨滴感
知式ワイパー制御装置について説明する。
知式ワイパー制御装置について説明する。
この雨滴感知式ワイパー制御装置は、車両のフロントガ
ラス前方等に設けられた雨滴センサにより雨滴の付着を
検出する。そして、雨滴を検出すると、車両のワイパー
を駆動し、さらなる雨滴の付着がなくなればワイパーを
停止させるものである。
ラス前方等に設けられた雨滴センサにより雨滴の付着を
検出する。そして、雨滴を検出すると、車両のワイパー
を駆動し、さらなる雨滴の付着がなくなればワイパーを
停止させるものである。
まず、この実施例の構成を第1図ないし第4図に基づい
て説明する。
て説明する。
第1図はこの実施例の回路構成図である。発振回路9
は、直列接続された4つのインバーターゲート10,11,1
2,13、抵抗14、および第1の検出器と第2の検出器とに
当たる検出コンデンサ15a,15bから成る。この検出コン
デンサ15a,15bの構成についてはさらに後述する。発振
回路9の発振出力9aはワイヤーハーネス1bによりワイパ
ーコントローラ16に送出される。
は、直列接続された4つのインバーターゲート10,11,1
2,13、抵抗14、および第1の検出器と第2の検出器とに
当たる検出コンデンサ15a,15bから成る。この検出コン
デンサ15a,15bの構成についてはさらに後述する。発振
回路9の発振出力9aはワイヤーハーネス1bによりワイパ
ーコントローラ16に送出される。
ワイパーコントローラ16はワンショット回路20、f−V
変換回路23、電圧比較回路26、単安定マルチバイブレー
タ29、駆動回路33、定電圧回路35、およびパワーオンリ
セット回路36などより構成される。
変換回路23、電圧比較回路26、単安定マルチバイブレー
タ29、駆動回路33、定電圧回路35、およびパワーオンリ
セット回路36などより構成される。
第2図は、検出コンデンサ15a,15b、および発振回路9
を組み込んだセンサ部の部分破断図である。
を組み込んだセンサ部の部分破断図である。
1はセンサ部であり、1aは樹脂成形されたハウジング、
1bはセンサ部1とワイパーコントローラとを電気的に接
続するハーネスである。ハウジング1aの中には、発振回
路9を実装した回路基板1cが内蔵、固定されている。ハ
ウジング1aの斜面には、検出コンデサ15a,15bが形成さ
れた絶縁性セラミック製の検出電極基板1dが防水用のO
リングleを介して嵌め込まれている。そして、検出電極
基板1dの検出コンデンサ15a,15bはリード線1fによって
回路基板1cに実装された発振回路9と接続されている。
1bはセンサ部1とワイパーコントローラとを電気的に接
続するハーネスである。ハウジング1aの中には、発振回
路9を実装した回路基板1cが内蔵、固定されている。ハ
ウジング1aの斜面には、検出コンデサ15a,15bが形成さ
れた絶縁性セラミック製の検出電極基板1dが防水用のO
リングleを介して嵌め込まれている。そして、検出電極
基板1dの検出コンデンサ15a,15bはリード線1fによって
回路基板1cに実装された発振回路9と接続されている。
第3図は、この実施例の検出コンデンサ15a,15bを構成
する電極パターンを示す第2図のA矢視図である。
する電極パターンを示す第2図のA矢視図である。
第4図は第3図のB−B′断面図である。
検出電極基板1dの表面には、くし歯状の検出電極2a,2b
が形成され、これらの検出電極2a,2bの間を縫うように
共通電極2cが形成されている。これら検出電極2a,2b、
共通電極2cは互いに絶縁され、これらを覆うようにコー
ティング膜2dが形成される。そして、検出電極2a,2b、
共通電極2cのそれぞれは、検出電極基板1dに穿設される
図示せぬ穴からリード線1fに接続される。つまり、検出
電極2aと共通電極2cとの間に検出コンデンサ15aが形成
され、検出電極2bと共通電極2cとの間に検出コンデンサ
15bが形成されるのである。
が形成され、これらの検出電極2a,2bの間を縫うように
共通電極2cが形成されている。これら検出電極2a,2b、
共通電極2cは互いに絶縁され、これらを覆うようにコー
ティング膜2dが形成される。そして、検出電極2a,2b、
共通電極2cのそれぞれは、検出電極基板1dに穿設される
図示せぬ穴からリード線1fに接続される。つまり、検出
電極2aと共通電極2cとの間に検出コンデンサ15aが形成
され、検出電極2bと共通電極2cとの間に検出コンデンサ
15bが形成されるのである。
このように構成されたセンサ部1は、車両のボンネット
などの雨滴が飛来する位置に、センサ部1の斜面を前方
に向けて固定される。
などの雨滴が飛来する位置に、センサ部1の斜面を前方
に向けて固定される。
この斜面により、検出電極基板1dの表面に付着した雨滴
がすみやかに落下するのである。
がすみやかに落下するのである。
次に、この実施例の作動を図面に基づいて説明する。
まず、検出電極基板1dの表面に雨滴が付着すると、検出
電極2aと共通電極2cと、または検出電極2bと共通電極2c
とのいずれかの静電容量が大きくなる。つまり、検出コ
ンデンサ15a、または検出コンデンサ15bのいずれかの静
電容量が大きくなる。
電極2aと共通電極2cと、または検出電極2bと共通電極2c
とのいずれかの静電容量が大きくなる。つまり、検出コ
ンデンサ15a、または検出コンデンサ15bのいずれかの静
電容量が大きくなる。
これにより、検出コンデンサ15aの静電容量C1と、検出
コンデンサ15bの静電容量C2との差に変化が生じ、発振
回路9の発振周波数が変化する。
コンデンサ15bの静電容量C2との差に変化が生じ、発振
回路9の発振周波数が変化する。
第5図は発振回路9に接続される2つのコンデンサの静
電容量の差(C1−C2)と発振周波数との特性を示す発振
特性図である。
電容量の差(C1−C2)と発振周波数との特性を示す発振
特性図である。
この実施例では、降雨なしの時は(C1−C2)=0とした
が、(C1−C2)が適当な値であってもよい。この(C1−
C2)=0のときの発振周波数を基準周波数f0とすると、
この実施例により発振周波数が変化する範囲はBbとな
る。
が、(C1−C2)が適当な値であってもよい。この(C1−
C2)=0のときの発振周波数を基準周波数f0とすると、
この実施例により発振周波数が変化する範囲はBbとな
る。
さて、従来の技術の項で述べたものの場合、降雨による
雨滴の付着に伴って(C1−C2)は大きくなり、発振周波
数が変化する帯域もBaで示すようにこの実施例によるも
のより広くなる。
雨滴の付着に伴って(C1−C2)は大きくなり、発振周波
数が変化する帯域もBaで示すようにこの実施例によるも
のより広くなる。
第6図は、降雨のはじまりからの降雨時間の経過に対す
る発振回路9の発振周波数の変化を示す特性図である。
る発振回路9の発振周波数の変化を示す特性図である。
第6図中、(B)で示される変化がこの実施例によるも
のであり、(A)で示される変化は、ひとつの検出コン
デンサのみを用いた従来の技術の項で述べたものの場合
である。
のであり、(A)で示される変化は、ひとつの検出コン
デンサのみを用いた従来の技術の項で述べたものの場合
である。
従来のものの場合、降雨時間の経過に伴って付着する雨
滴の数が増加して発振周波数が低下してくる。やがて、
新たに付着する雨滴と、検出電極基板から落下する雨滴
とがバランスすると、発振周波数の低下が飽和してく
る。そして、新たに付着する雨滴による発振周波数の変
化は小さくなる。
滴の数が増加して発振周波数が低下してくる。やがて、
新たに付着する雨滴と、検出電極基板から落下する雨滴
とがバランスすると、発振周波数の低下が飽和してく
る。そして、新たに付着する雨滴による発振周波数の変
化は小さくなる。
しかしこの実施例によるものでは、降雨時間の経過に伴
って付着する雨滴の数が増加しても、2つの検出コンデ
ンサ15a,15bの静電容量に影響を与える雨滴の数はほぼ
同じとみなせる。
って付着する雨滴の数が増加しても、2つの検出コンデ
ンサ15a,15bの静電容量に影響を与える雨滴の数はほぼ
同じとみなせる。
このため2つの検出コンデンサ15a,15bの静電容量の差
は大きく変化せず、新たな雨滴の付着に伴って雨滴がな
い状態のときの差を中心として増減するのみである。従
って、発振回路9の発振周波数も新たな雨滴の付着に伴
って基準周波数f0を中心に帯域Bbの中で増減する。
は大きく変化せず、新たな雨滴の付着に伴って雨滴がな
い状態のときの差を中心として増減するのみである。従
って、発振回路9の発振周波数も新たな雨滴の付着に伴
って基準周波数f0を中心に帯域Bbの中で増減する。
このように、雨滴の検出電極基板1d上への付着により発
振回路9の発振出力9aの発振周波数が変化する。この発
振周波数9aはコントローラ16に送出され抵抗18、コンデ
ンサ19で構成されるローパスフィルタを通してワンショ
ット回路20に入力される。ワンショット回路20の出力20
aは、抵抗21、コンデンサ22の時定数で決定される一定
時間幅のパルスとなり、この出力20aは、f−V変換回
路23で電圧出力23aに変換される。さて、発振回路9の
発振出力9aが変化すると、それに対応してf−V変換回
路23の電圧出力23aも変化し、これを入力した微分回路2
5が、電圧出力23aの変化分23bを電圧比較回路26に出力
する。そして微分回路25からの変化分23bが、予め定め
られた比較電圧26aを越えると、比較器27の出力27aがハ
イレベルからローレベルに反転する。この信号は、イン
バータゲート28でもう一度反転されDフリップフロップ
30のクロック端子ckに入力されるので、クロック端子ck
の入力29aがローレベルからハイレベルに立ち上がる。
よって、単安定マルチバイブレータ29の出力パルス29b
は駆動回路33のNPN型トランジスタ34をオンし、図示せ
ぬワイパーモータに通電させるリレーを閉成させて、ワ
イパーを駆動する。
振回路9の発振出力9aの発振周波数が変化する。この発
振周波数9aはコントローラ16に送出され抵抗18、コンデ
ンサ19で構成されるローパスフィルタを通してワンショ
ット回路20に入力される。ワンショット回路20の出力20
aは、抵抗21、コンデンサ22の時定数で決定される一定
時間幅のパルスとなり、この出力20aは、f−V変換回
路23で電圧出力23aに変換される。さて、発振回路9の
発振出力9aが変化すると、それに対応してf−V変換回
路23の電圧出力23aも変化し、これを入力した微分回路2
5が、電圧出力23aの変化分23bを電圧比較回路26に出力
する。そして微分回路25からの変化分23bが、予め定め
られた比較電圧26aを越えると、比較器27の出力27aがハ
イレベルからローレベルに反転する。この信号は、イン
バータゲート28でもう一度反転されDフリップフロップ
30のクロック端子ckに入力されるので、クロック端子ck
の入力29aがローレベルからハイレベルに立ち上がる。
よって、単安定マルチバイブレータ29の出力パルス29b
は駆動回路33のNPN型トランジスタ34をオンし、図示せ
ぬワイパーモータに通電させるリレーを閉成させて、ワ
イパーを駆動する。
第7図は、f−V変換回路のf−V変換特性を示す特性
図である。
図である。
第5図で述べた従来の技術による発振周波数の帯域はBa
で示され、この実施例によるものはBbで示される。発振
周波数が変化する帯域をBaとする場合、f−V特性は
(A)で示す曲線となり、Bbとする場合、f−V特性は
(B)で示す曲線となる。
で示され、この実施例によるものはBbで示される。発振
周波数が変化する帯域をBaとする場合、f−V特性は
(A)で示す曲線となり、Bbとする場合、f−V特性は
(B)で示す曲線となる。
この実施例によるものは、微少な発振周波数の変化によ
って、大きな出力電圧の変化が得られる。また、従来の
技術によるものでは、発振周波数が低下することで発振
周波数が飽和すると共に、f−V特性により、発振周波
数の変化に対する出力電圧の変化も飽和してしまう。し
かし、この実施例では発振周波数は基準周波数f0からほ
とんど変化しないから、f−V特性も飽和することがな
い。
って、大きな出力電圧の変化が得られる。また、従来の
技術によるものでは、発振周波数が低下することで発振
周波数が飽和すると共に、f−V特性により、発振周波
数の変化に対する出力電圧の変化も飽和してしまう。し
かし、この実施例では発振周波数は基準周波数f0からほ
とんど変化しないから、f−V特性も飽和することがな
い。
このように、上述した実施例によれば、検出電極基板上
に多量の雨滴が付着しても、発振回路の発振周波数は飽
和することがない。このため、さらに新たな雨滴が付着
すれば、2つの検出コンデンサ15a,15bの静電容量C1,C2
の差(C1−C2)が微少なりとも変化し、大きな発振周波
数の変化が得られる。
に多量の雨滴が付着しても、発振回路の発振周波数は飽
和することがない。このため、さらに新たな雨滴が付着
すれば、2つの検出コンデンサ15a,15bの静電容量C1,C2
の差(C1−C2)が微少なりとも変化し、大きな発振周波
数の変化が得られる。
また、f−V変換回路においては、発振周波数の帯域を
狭く設定することができ、小さな発振周波数の変化を大
きな電圧変化として出力することができる。
狭く設定することができ、小さな発振周波数の変化を大
きな電圧変化として出力することができる。
このようにこの実施例では、降雨により多量の雨滴が検
出電極基板に付着しても、さらなる新たな雨滴の付着を
高感度で検出することができる。
出電極基板に付着しても、さらなる新たな雨滴の付着を
高感度で検出することができる。
第8図、第9図は本発明を適用した他の実施例である。
第8図は、この実施例の回路構成図である。
第9図は、この実施例の検出コンデンサ15a,15bを構成
する電極パターンを示す、第2図A矢視図である。
する電極パターンを示す、第2図A矢視図である。
前述の一実施例ではf−V変換回路を用いて発振周波数
の変化を電圧の変化に変換して水滴(雨滴)の付着を検
出していた。しかし、この実施例では、PLL回路を用い
て発振周波数の変化を位相変化に変換して水滴を検出す
る。
の変化を電圧の変化に変換して水滴(雨滴)の付着を検
出していた。しかし、この実施例では、PLL回路を用い
て発振周波数の変化を位相変化に変換して水滴を検出す
る。
そして、検出コンデンサ15a,15bを構成する電極パター
ンは、検出電極2a,2bのそれぞれに対向させて2つの共
通電極2cを設ける。これにより、2つの検出コンデンサ
の間は完全に絶縁され、ひとつの水滴が両方の検出コン
デンサに影響を与えるようなことがなくなる。また、水
滴がセンサ部1の斜面を滑落していく過程で、2つの検
出コンデンサに交互に影響することを防止することがで
きる。
ンは、検出電極2a,2bのそれぞれに対向させて2つの共
通電極2cを設ける。これにより、2つの検出コンデンサ
の間は完全に絶縁され、ひとつの水滴が両方の検出コン
デンサに影響を与えるようなことがなくなる。また、水
滴がセンサ部1の斜面を滑落していく過程で、2つの検
出コンデンサに交互に影響することを防止することがで
きる。
発振回路9の発振出力9aはPLL回路42に入力される。PLL
回路42の位相出力42aは、発振出力9aの変化に伴う位相
変化に相当するパルス幅をもつパルス列である。カウン
タ41は通常は位相出力42aによりリセットされている。
発振出力9aの変化により位相が変化し、パルス幅が変化
したときのみリセットが解除され、基準発振器40の出力
パルス40aをカウントする。位相出力42aのパルス幅が、
カウンタ41が出力41aを出力するのに十分な時間幅であ
れば出力41aがパルスを発生し、単安定マルチバイブレ
ータ29がトリガされ駆動回路33が作動する。
回路42の位相出力42aは、発振出力9aの変化に伴う位相
変化に相当するパルス幅をもつパルス列である。カウン
タ41は通常は位相出力42aによりリセットされている。
発振出力9aの変化により位相が変化し、パルス幅が変化
したときのみリセットが解除され、基準発振器40の出力
パルス40aをカウントする。位相出力42aのパルス幅が、
カウンタ41が出力41aを出力するのに十分な時間幅であ
れば出力41aがパルスを発生し、単安定マルチバイブレ
ータ29がトリガされ駆動回路33が作動する。
この実施例では、前述の実施例のf−V変換回路と同様
に、PLL回路42の入力となる発振周波数の帯域を狭くす
ることができ、小さな発振周波数の変化で、大きく位相
出力のパルス幅を変化させることができる。これによ
り、検出感度を高めることができる。
に、PLL回路42の入力となる発振周波数の帯域を狭くす
ることができ、小さな発振周波数の変化で、大きく位相
出力のパルス幅を変化させることができる。これによ
り、検出感度を高めることができる。
以上に述べた2つの実施例の他に、2つの静電容量C1,C
2を別々の2枚の検出電極基板上に形成してもよい。ま
た検出電極を形成する検出電極基板としてセラミックを
示したが、ガラスエポキシ等の基板を用いてもよく、コ
ーティング膜はグリーンマスク、テフロンコーティング
等、絶縁性を有するものであればよい。
2を別々の2枚の検出電極基板上に形成してもよい。ま
た検出電極を形成する検出電極基板としてセラミックを
示したが、ガラスエポキシ等の基板を用いてもよく、コ
ーティング膜はグリーンマスク、テフロンコーティング
等、絶縁性を有するものであればよい。
また、2つの検出コンデサ15a,15bを構成する電極パタ
ーンは、くし歯型に限らず、水滴の付着により静電容量
が変化するものであればよい。例えば同心円状の電極パ
ターンなどである。
ーンは、くし歯型に限らず、水滴の付着により静電容量
が変化するものであればよい。例えば同心円状の電極パ
ターンなどである。
また、車両、船舶等のワイパーを作動させるものに限ら
ず、家庭用、あるいは産業用の降雨検出器、あるいは水
滴検出器として本発明を応用してもよい。
ず、家庭用、あるいは産業用の降雨検出器、あるいは水
滴検出器として本発明を応用してもよい。
第1図は本発明を適用した一実施例の回路構成図、第2
図は一実施例のセンサ部の部分破断図、第3図は一実施
例の電極パターンを示す第2図A矢視図、第4図は、一
実施例の電極パターンの構成を示す第3図B−B′断面
図、第5図、第6図、第7図は一実施例の作動を説明す
る特性図、第8図は他の実施例の回路構成図、第9図は
他の実施例の電極パターンを示す第2図A矢視図であ
る。 1……センサ部,1a……ハウジング,1d……検出電極基
板,1C……回路基板,2a,2b……検出電極,2c……共通電
極,9……発振回路,15a,15b……検出コンデンサ,16……
ワイパーコントロール,20……ワンショット回路,23……
f−V変換回路,25……微分回路,26……電圧比較回路,2
9……単安定マルチバイブレータ,33……駆動回路,35…
…定電圧回路,36……パワーオンリセット回路,40……基
準発振回路,41……カウンタ,42……PLL回路。
図は一実施例のセンサ部の部分破断図、第3図は一実施
例の電極パターンを示す第2図A矢視図、第4図は、一
実施例の電極パターンの構成を示す第3図B−B′断面
図、第5図、第6図、第7図は一実施例の作動を説明す
る特性図、第8図は他の実施例の回路構成図、第9図は
他の実施例の電極パターンを示す第2図A矢視図であ
る。 1……センサ部,1a……ハウジング,1d……検出電極基
板,1C……回路基板,2a,2b……検出電極,2c……共通電
極,9……発振回路,15a,15b……検出コンデンサ,16……
ワイパーコントロール,20……ワンショット回路,23……
f−V変換回路,25……微分回路,26……電圧比較回路,2
9……単安定マルチバイブレータ,33……駆動回路,35…
…定電圧回路,36……パワーオンリセット回路,40……基
準発振回路,41……カウンタ,42……PLL回路。
フロントページの続き (72)発明者 西村 浩昭 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (72)発明者 二村 竜彦 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】水滴の付着位置に設けられる一対の検出電
極からなる第1の検出器と、 前記付着位置に設けられる一対の検出電極からなる第2
の検出器と、 前記第1の検出器と前記第2の検出器とのそれぞれの検
出電極間の静電容量の差に応じて発振周波数が変化する
発振回路と、 前記発振周波数の変化量を検出し、水滴の付着を判定す
る判定手段とを備えることを特徴とする水滴検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27932786A JPH076938B2 (ja) | 1986-11-21 | 1986-11-21 | 水滴検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27932786A JPH076938B2 (ja) | 1986-11-21 | 1986-11-21 | 水滴検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63132153A JPS63132153A (ja) | 1988-06-04 |
JPH076938B2 true JPH076938B2 (ja) | 1995-01-30 |
Family
ID=17609631
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27932786A Expired - Lifetime JPH076938B2 (ja) | 1986-11-21 | 1986-11-21 | 水滴検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH076938B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016176355A1 (en) * | 2015-04-29 | 2016-11-03 | Precision Planting Llc | Systems, methods, and devices for monitoring weather and field conditions |
US11555945B2 (en) | 2015-04-29 | 2023-01-17 | Climate Llc | Systems, methods, and devices for monitoring weather and field conditions |
KR102461562B1 (ko) | 2018-11-09 | 2022-11-01 | 광둥 미디어 화이트 홈 어플라이언스 테크놀로지 이노베이션 센터 컴퍼니 리미티드 | 이동가능 전동 장치 |
JP2020098150A (ja) * | 2018-12-18 | 2020-06-25 | センスプロ株式会社 | 曇りセンサおよび曇り制御装置 |
AU2022306575A1 (en) | 2021-07-07 | 2024-01-18 | Climate Llc | Systems and devices for monitoring precipitation, and methods related thereto |
-
1986
- 1986-11-21 JP JP27932786A patent/JPH076938B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63132153A (ja) | 1988-06-04 |
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