JPH0767431B2 - 真空掃除機システム - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、水槽真空掃除機システ
ム、詳細には水槽真空掃除機に使用する着脱可能な液体
パンに関する。

【０００２】

【従来の技術】水槽真空掃除機は家庭用、産業用に幅広
く使用されている。これらの真空掃除機は通常は着脱可
能に取りつけられた液体パンを有するメイン真空キャニ
スタを含む。該パンの取り入れノズルは、真空力により
取り入れノズルを通り、液体パンにより形成された領域
に塵芥を含む空気を吸入するように、前記パンが前記キ
ャニスタに取りつけられた時に、前記キャニスタにある
開口部と噛み合い係合している。前記パンは様々な位置
に組み込まれ、定期的にメイン真空キャニスタから取り
はずされ、水その他の清掃溶剤で洗浄される。

【０００３】上述のような液体パン及びキャニスタの組
み合わせは、吸入された空気内に含まれる塵芥の粒子を
受け止め、捕らえるようにうまく作動するけれども、前
記取りつけられた取り入れノズルは、前記パンを洗浄す
る時に、捕らえた塵芥により洗浄が阻害される傾向があ
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】そのため、本発明の主
たる目的は、従来の水槽真空掃除機のパンよりも一層容
易に洗浄可能な水槽真空掃除機用の液体パンを提供する
ことである。

【０００５】更にその他の本発明の目的は、真空掃除機
により吸入された、塵芥を含む空気を受領し、その吸入
された空気を着脱可能に取りつけられた水槽パンに向け
るようになされた取り入れノズルを有するメイン真空キ
ャニスタを提供することである。

【０００６】更にその他の本発明の目的は、メイン真空
キャニスタの取り入れノズルと作動可能に連絡し、それ
によりノズル及び開口部を通して液体パンの内部領域へ
通気可能である開口部を有する着脱可能な液体パンを提
供することである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上述及びその他の目的
は、本発明による取り入れノズルを有する水槽真空掃除
機システムにより提供される。好ましい実施例において
は、前記真空掃除機システムは通常はメイン真空キャニ
スタ、取り入れノズル、及び着脱可能なパンを含む。前
記メイン真空キャニスタは、それから取り入れノズルが
外側へ突出する低部表面を有する。取り入れノズルは前
記パンへとくずを取り入れ可能である。

【０００８】前記パンは前記メイン真空キャニスタの低
部表面に着脱可能に連結され、前記取り入れノズルと連
絡する開口部を有する上部表面を含む。取り入れノズル
を前記パンではなく、前記メイン真空キャニスタと連絡
することにより、前記パンの定期的清掃の容易さが改善
され、設計並びに製造の多様性が達成される。更に詳細
には、前記パンはさまざまな位置へ組み込み可能で、そ
の内部に含まれた塵芥が、取り入れノズルが前記パンへ
に組み込まれた場合よりも容易に洗浄可能である。

【０００９】

【実施例】図１において、本発明による取り入れノズル
組立体１２を組み込んだ、真空掃除機システム１０が示
されている。取り入れノズル１４は、通常は円筒形の、
メイン真空キャニスタ１８の低部側面部分１６と一体形
成されるか、これに取りつけられて、取り入れ部分１５
を形成する取り入れノズルを含む。好ましくは円筒形の
液体パン２０は、メイン真空キャニスタ１８の低部表面
２１に着脱可能に連結され、液体濾過媒体２２を保持し
ていることが好ましい。取り入れノズル１４及びパン２
０は両方とも射出成型による剛性のプラスチックから形
成されることが好ましい。図１にのみ示されているラッ
チ２４は、液体パン２０が、メイン真空キャニスタ１８
の低部表面２１（図４により明瞭に示されている）に着
脱可能に取りつけられるようになされている。ラッチ２
４は、公知の技術であるが、バネ偏倚されて、各ラッチ
の低部２８を、液体パン２０の上部縁３２の反対側の側
面から突出している肩部３０（それの１つだけが隠れた
点線で示されている）と当接係合させている。

【００１０】作動中は塵芥を含む空気が、取り入れポー
ト１５及び取り入れノズル１４に連結された着脱可能な
真空ホース３３を経てシステム１０により吸入される。
次に前記空気が液体パン２０に向けて下降する。吸入さ
れた空気はパン２０内部にある液体濾過媒体２２及びパ
ン２０の内壁に衝突する。パン２０の内壁は、システム
１０の真空力により、水２０が跳ねたり攪拌されるため
わずかに濡れている。液体２２は、空気がシステム１０
から排出される前に、空気内に含まれる塵芥の粒子を捕
らえるように作用する。

【００１１】ここで図２を参照すると、取り入れノズル
１４及び液体パン２０は組立体関係になっていることが
詳細に示されている。セパレーター３４も示され、これ
が部分的にパン２０内部に存在している。メイン真空キ
ャニスタ１８の低部表面２１は、好ましくは凹面状の低
部カバー３６を含み、メイン真空キャニスタ１８の低部
フレーム部分３８に、ねじ４０（図４に示されている）
により固定されている。低部カバー３６は下方へ突出す
る肩部４２を含み、これは、液体濾過媒体２２に近接し
て、塵芥を含む空気を吸入し続けるのを支援するため
に、取り入れノズル１４に隣接する、低部カバー３６と
一体形成されていることが好ましい。これにより、濾過
液体２２が塵芥粒子を捕らえる能力が増加する。

【００１２】低部カバー３６は、メイン真空キャニスタ
１８内部に同心に配置され、ねじ（示されていない）に
よりファンハウジング４６の低部に固定された環状封止
リング４４をも含む。低部カバー３６と一体形成されて
いるのは、メイン真空キャニスタ１８の低部側面１６か
ら湾曲しながら下方に突出している取り入れノズル１４
である。取り入れノズル１４の低部５０は、低部カバー
３６から下方に突出し、パン２０がメイン真空キャニス
タ１８に取りつけられる時に、液体パン２０内部にその
一部が入り込むようになされている。

【００１３】図２からは、低部カバー３６が、環状ガス
ケット５４に当接するように取りつけられている肩部５
２を含むのが見える。ガスケット５４は、接着によるの
が好ましいが、環状封止リング４４及び低部カバー３６
に固定されている。ガスケット５４はセパレーター３４
及び取り入れノズル１４の下方へ突出する部分５０を取
り囲むような形状である（図４に詳細に示されてい
る）。ガスケット５４を固定するのに特にうまく作用す
る接着剤は、製造番号１０２２で、３Ｍ社から購入可能
である。

【００１４】更に図２を参照すると、液体パン２０は、
セパレーター３４を受領するための同心に配置された環
状開口部６４を有する上部凸状表面６２と、取り入れノ
ズル１４の低部５０を受領するためのスロット状開口部
６６とを含む。上部凸状表面６２は更に、環状開口部６
４とスロット状開口部６６とにより形成された領域を取
り囲む上方に突出する肩部６８を含む。肩部６８はガス
ケット５４に強制当接し、それにより、液体パン２０が
メイン真空キャニスタ１８に取りつけられた時に、上部
凸状表面６２と低部カバー３６との間に相対的な気密封
止を形成する。

【００１５】液体パン２０が定期的に洗浄される時に、
パン２０の上部表面６２にある開口部６４及び６６は、
パン２０をメイン真空キャニスタ１８から取り外し上下
反対にすることによって、パン２０の内部領域を、より
容易に清掃できるようにしている。従来技術の容器にお
いては、取り入れノズルは、通常は前記パンの上部表面
と共に形成されているが、前記パンがメイン真空キャニ
スタ１８から取り外され上下反対に保持されたときに、
その内部に塵芥を捕らえる傾向により、前記パンの内部
領域から塵芥を容易かつ効率的に除去するのを妨げる。
かくて、本発明は水槽真空掃除機システムのパンが定期
的に洗浄される時の容易さを飛躍的に増大させる。

【００１６】図３において、凸状表面６２とそれの開口
部６４及び６６がより詳細に示されている。評価すべき
ことは、開口部６４及び６６は様々な形状が可能で、上
部表面６２は凸状である必要はなく、メイン真空キャニ
スタ１８の低部表面が相補的形状である場合は、他の形
状も可能である、ということである。図４においては、
取り入れノズル１４と、低部カバー３６の下方へ突出し
ている肩部４２とがそれらを取り囲むガスケット５４と
共に詳細に描かれている。

【００１７】上述の説明から、本発明が様々な形態で実
施可能であることは当業者には明白である。そのため、
本発明は特定の実施例を参照して説明されたが、その他
の修正が可能であることは、図面、説明及び請求項を検
討することにより、当業者には明白であるため、本発明
の真の範囲はそれに限定されるべきではない。以上のよ
うに請求項１に記載の発明によれば、真空キャニスタ組
立体の低部に取り外し可能にパン手段を連結し、パン手
段の上部表面の開口部で取入れ手段の一部を取り外し可
能に受けることができるようにしたので、パン手段を真
空キャニスタ組立体から取り外したときに、パン手段の
上部表面の開口部から取入れ手段が外されることによ
り、開口部が露出して従来のような取入れ手段による妨
げがなくなることから、パン手段の内部領域を容易に清
掃することができる。 また、請求項４に記載した発明に
よれば、真空キャニスタ組立体に液体パンを取り外し可
能に連結し、円筒形の液体パンの凸状上部表面の開口部
で取入れノズルの低端を取り外し可能に受けることがで
きるようにしたので、液体パンを真空キャニスタ組立体
から取り外したときに、液体パンの凸状上部表面の開口
部から取入れノズルが外されることにより、開口部が露
出して従来のような取入れノズルによる妨げがなくなる
ことから、液体パンの内部領域を容易に清掃することが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の取り入れノズル組立体を組み込んだ真
空掃除機システムの側面図である。

【図２】前記取り入れノズル組立体と液体パンを断面図
で示したぜシステムの断片図である。

【図３】前記液体パンの正面図である。

【図４】図１の４−４の線に沿った前記メイン真空キャ
ニスタの低部表面の図である。

【符号の説明】

１０ 真空掃除機システム １２ 取り入れノズル組立体 １４ 取り入れノズル １６ 低部側面 １８ メイン真空キャニスタ ２０ 液体パン ２２ 液体濾過媒体 ２４ ラッチ ２８ ラッチ低部 ３０ 肩部 ３２ 液体パンの上部縁 ３３ 真空ホース

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 真空掃除機システムであって、 低部表面２１及び側部表面を有する真空キャニスタ組立
   体１８と、 前記低部表面２１から外側に突出する取入れ手段１４
   と、 前記真空キャニスタ組立体の前記低部表面２１に取り外
   し可能に連結されるパン手段であって、内部領域に濾過
   媒体２２を含むことができるパン手段２０とを備えてお
   り、 前記パン手段２０は上部表面６２を有しており、該上部
   表面６２は開口部６６を有しており、 前記上部表面６２は、前記低部表面２１の下方に位置決
   めされるようになっており、 前記開口部６６は、前記取入れ手段１４を通って取り入
   れられる屑がパン手段２０の前記内部領域に入ることが
   できるように、前記取入れ手段の一部を取り外し可能に
   受けることができることを特徴とする真空掃除機システ
   ム。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の真空掃除機システムに
   おいて、 前記取入れ手段１４は、前記真空キャニスタ組立体の側
   部表面に取入れポート１５を形成できるように前記真空
   キャニスタ組立体と一体に形成された管状の取入れノズ
   ル１４を備えており、 前記管状の取入れノズル１４は、前記パン手段に向かっ
   て下方に突出しており、また、前記側部表面から外側に
   突出していることを特徴とする真空掃除機システム。
3. 【請求項３】 請求項１に記載の真空掃除機システムに
   おいて、 前記低部表面２１は、前記屑を、前記濾過媒体に近接さ
   せた状態に維持する手段４２を含むことを特徴とする真
   空掃除機システム。
4. 【請求項４】 真空掃除機システムであって、 ほぼ環状の凹面状低部表面２１と、ほぼ円筒形の側部表
   面とを有する真空キャニスタ組立体１８と、 前記ほぼ環状の凹面状低部表面２１と一体に形成された
   取入れノズル１４とを備えており、 前記取入れノズル１４は、前記ほぼ環状の凹面状低部表
   面２１から外側に伸びる部分を有しており、 また、前記取入れノズル１４によって、前記真空キャニ
   スタ組立体１８の前記ほぼ円筒形の側部表面に取入れポ
   ート１５が形成されており、 前記取入れポート１５によって、塵芥を含む空気が吸入
   可能となっており、 また、前記真空掃除機システムは、前記真空キャニスタ
   組立体１８に取り外し可能に連結されたほぼ円筒形の液
   体パン２０を備えており、 前記液体パン２０は、前記凹面状低部表面２１に収まる
   ことが可能な凸状上部表面６２を有しており、 前記円筒形の液体パン２０は、さらに、凸状上部表面６
   ２に開口部６６を備えており、 前記開口部６６は、前記取入れノズル１４の低端４２を
   取り外し可能に受けることができることを特徴とする真
   空掃除機システム。
5. 【請求項５】 請求項４に記載の真空掃除機システムに
   おいて、 前記キャニスタ組立体１８は、さらに、セパレータ３４
   を備えており、 前記ほぼ円筒形の液体パン２０の前記凸状上部表面６２
   は、さらに、前記凸状上部表面６２内に同心状に配置さ
   れた環状開口部６４を備えており、 前記環状開口部６４は、前記セパレータ３４の一部を受
   けることができるようになっていることを特徴とする真
   空掃除機システム。
6. 【請求項６】 請求項４に記載の真空掃除機システムに
   おいて、 さらに、環状のガスケット５４を備えており、 前記ガスケット５４は、前記真空キャニスタ組立体１８
   の前記凹面状低部表面２１と前記液体パン２０の前記凸
   状上部表面６２との間に配置されており、前記ガスケッ
   ト５４は、前記取入れノズル１４の周辺を囲んでいるこ
   とを特徴とする真空掃除機システム。
7. 【請求項７】 請求項６に記載の真空掃除機システムに
   おいて、 前記開口部６６は起立した肩部６８を備えており、 前記液体パン２０が、前記真空キャニスタ組立体１８の
   ほぼ環状の凹面状低部表面２１に取り付けられたとき、
   前記肩部６８は、前記取入れノズル１４を囲む前記環状
   のガスケット５４の一部と圧接可能となっており、 それによって、前記開口部６６と、真空キャニスタ組立
   体１８の前記凹面状低部表面２１との間で、気密封止を
   形成できるようにしたことを特徴とする真空掃除機シス
   テム。
8. 【請求項８】 請求項４に記載の真空掃除機システムに
   おいて、 前記ほぼ環状の凹面状低部表面２１は、下方に突出する
   部分４２を備えており、 下方に突出する前記部分４２は、前記吸入された空気
   を、前記液体パン２０によって保持された液体と近接さ
   せた状態に保持できることを特徴とする真空掃除機シス
   テム。