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JPH0762691B2 - 電気特性測定装置 - Google Patents

電気特性測定装置

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Publication number
JPH0762691B2
JPH0762691B2 JP63153742A JP15374288A JPH0762691B2 JP H0762691 B2 JPH0762691 B2 JP H0762691B2 JP 63153742 A JP63153742 A JP 63153742A JP 15374288 A JP15374288 A JP 15374288A JP H0762691 B2 JPH0762691 B2 JP H0762691B2
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JP
Japan
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mounting table
voltage
electrode
semiconductor wafer
measured
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友司 早川
拓男 内田
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Tokyo Electron Ltd
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Tokyo Electron Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0762691B2 publication Critical patent/JPH0762691B2/ja
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  • Testing Electric Properties And Detecting Electric Faults (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) この発明は、電気特性測定装置に関する。
(従来の技術) 例えば、多数個の半導体チップを形成した半導体ウエハ
は、検査工程で半導体チップの電気的特性の測定が行わ
れる。
このような電気特性測定装置として、従来、例えば第8
図に示すような半導体ウエハプローバが使用されてい
る。図中(1)は、被測定体の半導体ウエハである。半
導体ウエハ(1)には、多数個の半導体チップが規則正
しく形成されている。上記半導体ウエハ(1)は、載置
台(2)上に載置されている。載置台(2)は、セラミ
ック台(2a)上にアルミニウム台(2b)を積層した構造
になっている。載置台(2)の上方には、半導体ウエハ
(1)に対向するようにしてプローブカード(3)が配
置されている。プローブカード(3)には、プローブ針
(4)が突設されている。半導体チップの電気特性の測
定は、プローブ針(4)を所定の半導体チップのパッド
部(チップ内の電極)に当接して行う。すなわち、プロ
ーブ針(4)と半導体チップとを電気的に導通した状態
にする。次いで、テスタに接続されたプローブ針(4)
側から半導体チップ側に測定信号を供給し、半導体チッ
プからの検査信号を検出する。このときの検査信号と予
め定められた特性値と比較し電気的特性を調べる。この
場合、セラミック台(2a)の下面に取付けたシールド板
(5)によって、載置台(2)は外部ノイズから電気的
遮断されている。すなわち、シールド板(5)をケーブ
ル(6)を介して接地することにより、シールド板
(5)にシールド効果を発揮させている。シールド板
(5)は、導電性部材で形成されている。
このようにして測定された測定結果に基づいて半導体チ
ップの良品と不良品を特定する。
また、被測定体を構成する半導体チップが例えばパワー
トランジスタである場合、載置台(2)は、次のように
構成されていた。即ち、第9図に示す如く、アルミニウ
ム台(2b)の表面には、例えばその中央部に金メッキ等
からなる円形の電圧測定電極(7)が形成されている。
電圧測定電極(7)の周囲には、例えば金メッキ等から
なる環状の電圧印加電極(8)が形成されている。電圧
測定電極(7)と電圧印加電極(8)の間には、所定の
間隔が設けられている。この間隔によって、電圧測定電
極(7)と電圧印加電極(8)は、電気的に絶縁されて
いる。
また、第10図に示す他の例のものでは、アルミニウム台
(2b)の表面に、例えば金メッキ等からなる半円形の電
圧測定電極(9)と電圧印加電極(10)とが所定の間隔
を設けて、互いに電気的に絶縁された状態で形成されて
いる。
このように構成された第9図,第10図の電気特性測定装
置では、次のようにして半導体ウエハの良否を判定す
る。
すなわち、パワートランジスタ等かなる半導体チップを
形成した半導体ウエハをアルミニウム台(2b)上に載置
する。次いで、電圧印加電極(8)(10)から半導体ウ
エハの裏面に形成されたコレクタ電極に所定の電圧を印
加する。次いで、半導体ウエハの表面に形成されたエミ
ッタ電極及びベース電極にプローブ針(4)を当接す
る。そして、電圧印加電極(8)(10)間に印加された
電圧を、電圧測定電極(7)(9)によって測定する。
この測定値に基づいて、各半導体チップの良否を調べ
る。この結果、半導体ウエハの良否を判定する。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上述したような第8図で示した電気特性
測定装置では、載置台(2)の一部がアルミニウム台
(2b)で形成されている。アルミニウムは、導電性の材
料である。このため、電気特性測定装置に附属されたモ
ータ等の附属計器からのノイズが、電磁誘導作用により
アルミニウム台(2b)内にうず電流を発生させる。この
うず電流の影響により、載置台(2)上の半導体ウエハ
(1)の裏面の電位が大きい。その結果、半導体チップ
の電気特性の測定に誤差が発生する問題があった。
又、第9図,第10図で示したような載置台の構成では、
半導体ウエハに形成された半導体チップの位置によっ
て、電圧印加電極(8)(10)及び電圧測定電極(7)
(9)に対する距離が異なる。一方、半導体ウエハの裏
面に形成されたコレクタ電極は、所定の電気抵抗を有し
ている。従って、各々の半導体チップと電圧印加電極
(8)(10)及び電圧測定電極(7)(9)に対する距
離の相違に起因する電圧降下が、各半導体チップの電気
特性測定時に生じている。その結果、半導体ウエハ上の
半導体チップの位置によって、測定結果に相違が生じる
問題があった。
この発明は上記点に対処してなされたもので、載置台内
で発生するうず電流を防止し、被測定体の電気特性を極
めて正確に測定することができ、又、被測定体のどの位
置においても、電気特性を極めて正確に測定することが
できる電気特性測定装置を提供するものである。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 本発明は、絶縁体からなる載置台の載置面に導電性薄板
を介して半導体ウエハを載置すると共に、前記載置台に
前記半導体ウエハに電圧を印加する電圧印加電極および
該電圧を測定するための電圧測定電極を備えた電気特性
測定装置において、前記電圧印加電極および電圧測定電
極を帯状に形成し、これらの電極が前記載置台の載置面
に間隔をあけて交互に位置し、かつ前記載置面の略中央
の回りに同心状に複数列配列されるように蛇行状に構成
すると共に、帯状の前記電圧印加電極および電圧測定電
極の間に筋状に蛇行した絶縁領域を設けたことを特徴と
する。
(作用) 本発明の電気特性測定装置では、載置台を絶縁体で形成
している。このため、測定時にノイズによる電磁誘導作
用によって、載置台内にうず電流が発生するのを防止す
ることができる。その結果、1フェムト・アンペア(1
×10-15アンペア)レベルの微小電流によって被測定体
の電気特性を極めて正確に測定することができる。
また、載置台の絶縁抵抗値が大きいので、大電流による
測定時に被測定体と載置台下部の接地部間で放電が起き
るのを防止することができる。その結果、従来の装置に
比べて約50倍以上の大電流による電気特性の測定を高い
精度で行うことができる。
また、本発明の電気特性測定装置の導体部に、細い筋状
の絶縁領域によって分割された電圧印加電極と電圧測定
電極を形成しても良い。
このような構成により、被測定体の下部に必ず電圧印加
電極と電圧測定電極を配置することができる。その結
果、被測定体の下部側の電極部で起きる電圧降下によっ
て、測定値が変化するのを防止することができる。これ
により、被測定体の電気特性を極めて高い精度で測定す
ることができる。
(実施例) 以下、本発明電気特性測定装置の一実施例を図面を参照
して説明する。
第1図は、本発明の一実施例の電気特性測定装置の概略
構成を示す説明図である。図中(20)は、載置台であ
る。載置台(20)上には、半導体ウエハ(21)等の被測
定体が載置されるようになっている。載置台(20)に
は、上面のウエハ載置面から底部の裏面側に貫通する真
空口(22)が形成されている。
載置台(20)は、支持台(23)上に設置されている。真
空口(22)は、支持台(23)に形成された中空部(24)
に連通している。中空部(24)は、吸引管(24a)を介
して例えば真空ポンプ(図示せず)のような吸引器に接
続されている。載置台(20)上に載置される半導体ウエ
ハ(21)は、真空口(22)等で構成される吸引機構によ
って、載置台(20)上に吸着固定されるようになってい
る。
載置台(20)は、上部(20a)と下部(20b)の2層構造
になっている。上部(20a)は、例えば石英などからな
る絶縁体で構成されている。上部(20a)の表面は、ウ
エハ載置面になっている。ウエハ載置面は、接触抵抗値
が低い導電性薄板からなる導体部(25)で形成されてい
る。導体部(25)は、例えば金のメッキ,蒸着或いはス
パッタリングにより形成することができる。下部(20
b)は、例えばセラミックスのような絶縁体で構成され
ている。下部(20b)の裏面には、ガード電極(26)が
形成されている。ガード電極(26)は、載置台(20)に
電気的シールド効果を付与するものである。ガード電極
(26)は、例えば銀パラジウムで形成されている。
上部(20a)を下部(20b)に固定する方法は、例えば複
数個のボルトネジ(27)によって行われる。しかし、石
英からなる上部(20a)には、ネジ山を切ることができ
ない。このため、上部(20a)の周縁部の所定箇所(例
えば8か所)に垂直方向に沿って貫通穴(28)を開口す
る。これらの貫通穴(28)に対応する下部(20b)の位
置に金属製雌ネジブッシュ(29)を埋設する。この金属
製雌ネジブッシュ(29)に、例えばゴム製Oリング(3
0)等からなる弾性部材を介して、貫通穴(28)にボル
トネジ(27)を挿入する。ボルトネジ(27)を金属製雌
ネジブッシュ(29)に螺合し、上部(20a)と下部(20
b)を一体に固定した載置台(20)を得る。ゴム製Oリ
ング(30)等を使用するのは、ボルトネジ(27)を金属
製雌ネジブッシュ(29)に強く締め付けた際に、石英か
らなる上部(20a)が破損するのを防止するためであ
る。
支持台(23)は、例えばセラミックスで形成されてい
る。支持台(23)は、図示しない駆動モータによって、
上下(Z),左右(X),前後(Y)方向に自在に移動
可能になっている。
支持台(23)の底面には、シールド部材(31)が貼着さ
れている。シールド部材(31)は、例えば金,銀パラジ
ウムのような導電性の高い材料で形成されている。シー
ルド部材(31)は、例えばケーブル(32)を介して装置
筐体(図示せず)に接続され接地されている。シールド
部材(31)を設けた理由は、駆動モータ等のノイズによ
って被測定体の半導体ウエハ(21)の電気特性の測定に
悪影響が起きるのを防止するためである。
支持台(23)と載置台(20)は、例えば次のようにして
固定されている。すなわち、例えば、支持台(23)の周
縁部の所定箇所(例えば4箇所)に、垂直方向に沿って
貫通穴(33)を開口する。これらの貫通穴(33)に対応
する載置台(20)の部分に、ガード電極(26)を貫装し
て例えば金属製雌ネジブッシュ(34)を埋設する。貫通
穴(33)を介して金属製雌ネジブッシュ(34)に、下方
からボルトネジ(35)を螺合する。これによって、支持
台(23)と載置台(20)とを一体に固定する。
載置台(20)の上方には、半導体ウエハ(21)に形成さ
れた半導体チップの電気的特性を測定するためのプロー
ブカード(36)が設けられれいる。プローブカード(3
6)には、半導体チップの所定のパッドに当接するプロ
ーブ針(37)が突設されている。
このように構成された電気特性測定装置は、次のように
して例えば半導体ウエハ(21)に形成された半導体チッ
プの電気特性を測定する。
先ず、図示しない搬送機構の例えばハンドアームによ
り、半導体ウエハ(21)を載置台(20)上の所定位置に
搬送する。
次いで、測定しようとする特定の半導体チップが、プロ
ーブカード(36)のプロブ針(37)の直下に位置するよ
うに、載置台(20)を支持台(23)と一体にして、駆動
モータ(図示せず)により、所定距離だけ前後(X),
左右(Y)方向に移動させる。測定しようとする半導体
チップをプローブ針(37)の直下に位置付けた状態で、
載置台(20)をプローブカード(36)に向けて上昇(Z
方向)させる。この操作により、プローブ針(37)と半
導体チップの所定部分とを、電気的に接触させる。
この接触状態から載置台(20)を更に例えば10〜200μ
m上昇させてオーバードライブをかける。この状態で半
導体チップの電気特性の測定を行う。
次いで、第2図に示す如く、半導体ウエハ(21)の裏面
と接触している導体部(25)に同軸ケーブル(38)の芯
線を接続する。同軸ケーブル(38)の他端側は、測定器
(39)に接続されている。同軸ケーブル(38)のシール
ド部は、ガード電極(26)に接続する。つまり、半導体
ウエハ(21)の裏面側は、導体部(25),同軸ケーブル
(38)を順次介して、測定器(39)のグランド部に接続
される。なお、支持台(23)は、シールド部材(31)を
介して装置筐体のグランド部に、前述したように接続さ
れている。
この状態で、プローブ針(37)或いは導体部(25)から
測定用の微小電流を、半導体チップの所定部分に流す。
微小電流としては、例えば1フェムト・アンペア(1×
10-15アンペア)程度の電流を使用する。
この微小電流の変化状態から、半導体チップの電気的特
性を測定する。この場合、ガード電極(26)は、シール
ド部材(31)の影響を受けずに、2重に電気的にシール
ドされる。その理由は、ガード電極(26)が測定器(3
9)のグランド部に接続されており、かつ、シールド部
材(31)が接地された装置筐体に接続しているからであ
る。この2重シールドによって、1フェムト・アンペア
程度の微小電流を、ノイズ等の影響を受けずに電気特性
測定用の電流として使用することができる。
また、測定器(39)と導体部(25)を介して行う半導体
ウエハ(21)との電気的接続は、第3図(A)に示す如
く、測定器(39)の入力側の内部抵抗等の影響を少なく
した、グランデッド接続や、第3図(B)に示すような
フローティング接続のような所謂アース接続によって達
成できる。このような接続によって、測定器(39)と半
導体ウエハ(21)を接続することにより、測定誤差を小
さくすることができる。
このようにして半導体チップが所定の電気特性を備えて
いるか否かを微小電流の変化から測定する。1つの半導
体チップの電気的特性を測定した後、載置台(20)を支
持台(23)と一体に降下する。次いで、前述と同様に次
に測定する半導体チップがプローブ針(37)の直下に来
るように、載置台(20)と共に半導体ウエハ(21)を移
動させる。次いで、プローブ針(37)を次に測定する半
導体チップの所定部分に接触させる。そして、前述と同
様に微小電流の変化から、この半導体チップが所定の電
気的特性を備えているか否かを測定する。以下、同様の
操作を繰返し、半導体ウエハ(21)に形成された全ての
半導体チップの電気特性を測定する。これらの測定デー
タから半導体ウエハ(21)の良否を測定する。
このような微小電流を用いた半導体チップの電気的特性
の測定においても、載置台(20)が石英からなる上部
(20a)とセラミックスからなる下部(20b)で構成さ
れ、大きな電気的絶縁抵抗を有しているので、載置台
(20)内部で周囲のモータや外部等からのノイズの影響
を防ぐことができる。その結果、ノイズに起因するうず
電流の発生を防止して、半導体チップの電気的特性の測
定精度を向上させることができる。
また、大電流を用いて半導体チップの電気的特性を測定
する場合は、プローブ針(37)から半導体チップに例え
ば5アンペアの電流或いは例えば2500ボルトの電圧を印
加する。
この場合も、上述と同様に載置台(20)が、大きな電気
的絶縁抵抗を備えた絶縁体を構成しているので、極めて
高い耐圧特性を示す。その結果、シールド部材(31)と
大電圧(2500V)を印加した半導体ウエハ(21)間の放
電を防止することができる。これにより、極めて高い精
度で半導体チップの電気的特性を測定することができ
る。
このように、載置台(20)を絶縁抵抗の大きいものとす
ることにより、ノイズの電磁誘導作用によるうず電流の
発生を防止できる。もって、半導体ウエハ(21)等の被
測定体の電気特性を、1フェムト・アンペア(1×10
-15)程度の微小電流で高精度に行うことができる。従
来の装置では、1ピコ・アンペア(1×10-12アンペ
ア)程度の微小電流しか使用できなかった。
また、載置台(20)の絶縁抵抗値が大きいので、測定時
に被測定体と載置台(20)下面の接地部間で、放電が起
きるのを防止できる。その結果、従来の装置に比べて、
50倍以上も大きな大電流による被測定体の電気的特性の
測定を、高い精度で行うことができる。
なお、載置台(20)を例えば石英からなる1層構造のも
のとしても、上述のものとほぼ同様の効果を得ることが
できる。
また、被測定体の半導体ウエハ(21)に例えばパワート
ランジスタ等からなる半導体チップが形成されている場
合に、導体部(25)を第4図に示すような構成にするこ
とにより、高い精度でかかる被測定体の電気的特性を測
定することができる。なお、導体部(25)以外の部分の
構成は、上述の第1図に示したものを採用することがで
きる。
この導体部(40)は、例えば金等の材料で形成されてい
る。この導体部(40)は、電圧測定電極(41)及び電圧
印加電極(42)とで構成されている。
電圧測定電極(41)は、載置台(20)のほぼ中心を通る
仮想の直線(L1)上の両端部に、2個の測定電極接続端子
(41a)を有している。
電圧印加電極(42)は、載置台(20)のほぼ中心を通る
仮想の直線(L2)であって、前述の直線(L1)と直交する直
線(L2)の両端部に、2個の印加電極接続端子(42a)を
有している。
電圧測定電極(41)と電圧印加電極(42)は、導体部
(40)の表面を細い筋状の蛇行した絶縁領域(43a)(4
3b)で分割することにより構成されている。すなわち、
まず、例えば上記仮想の直線(L2)で分割された半円形の
導体部(40)の部分に、上記他の仮想の直線(L1)を対象
軸にして、細い筋状の蛇行した絶縁領域(43a)を形成
する。この絶縁領域(43a)を境にして分けられた内側
の導体部(40)が、電圧測定電極(41)の半分を形成す
る。この絶縁領域(43a)を境にして分けられた外側の
導体部(40)が、電圧印加電極(42)の半分を構成す
る。更に、上記仮想の直線(L2)を対象軸にして、ほぼ同
様の絶縁領域(43b)を残る半円形の導体部(40)に形
成する。この絶縁領域(43b)の内側の導体部(40)
に、残る電圧測定電極(41)が形成される。この絶縁領
域(43b)の外側の導体部に、残る電圧印加電極(42)
が形成される。
つまり、導体部(40)の全体について、例えば、一方の
測定電極端子(41a)側から、他方の測定電極端子(41
a)側に亘ってながめると、絶縁領域(43a)(43b)を
境にして、電圧測定電極(41)と電圧印加電極(42)
が、絶縁領域(43a)(43b)によって電気的に絶縁され
た状態で、交互に形成されていることになる。
なお、このような導体部(40)の場合、図示しないが、
第1図の真空口(22)に相当するものは、多数個の溝、
或は細孔の形の導体部(40)に設けられている。このよ
うに構成された導体部(40)上にパワートランジスタ等
からなる半導体チップを多数個形成した半導体ウエハ
(21)を固定する。
次いで、電圧印加電極(42)から半導体ウエハ(21)の
裏面のコレクタ電極に所定の電圧を印加する。この電圧
を電圧測定電極(41)によって測定する。この場合、半
導体ウエハ(21)の表面側に形成された電極、例えばエ
ミッタ電極,ベース電極等には、プローブ針(37)が当
接されている。
このようにして、半導体チップの電気的特性を測定す
る。この測定データに基づいて半導体ウエハの良否を判
定する。このようにして電気的特性を測定すると、絶縁
領域(43a)(43b)によって分離され、かつ、交互に配
置された電圧測定電極(41)及び電圧印加電極(42)
が、測定時に半導体ウエハ(20)の裏面に接触している
ことになる。
この結果、半導体ウエハ(21)の裏面の電極の位置の違
いによって生じる電圧降下が、夫々の半導体チップの電
気的特性の測定の際に悪影響を及ぼすのを排除すること
ができる。
また、この例において、上記実施例の効果も併せて享有
できることは勿論である。
さらに、他の実施例について説明する。
まず、被測定体例えば半導体ウエハの電気特性の測定に
使用するウエハプローバについて第7図を参照して説明
する。
上記ウエハプローバ(45)は大別してウエハカセット
(46)からウエハ(47)を測定部(48)まで搬送するロ
ーダ部(49)と、上記ウエハ(47)にプローブ針(50)
を接触して、ウエハテスタ(51)と導通させて測定する
測定部(48)とから構成されている。上記測定部(48)
には、半導体ウエハ(47)を載置する載置台(52)が移
動可能に設けられている。この載置台(52)は、駆動部
(53)に係合して設けられている。この駆動部(53)に
より載置台(52)は、平面方向(XY軸方向)、上下方向
(Z軸方向)及び周方向(θ方向)に移動できる。
このような載置台(52)に、ウエハ(47)を搬送するた
めに、ローダ部(49)に回転アーム(54)が設けられて
いる。
又、載置台(52)の移動範囲内の所定の位置において、
その上方に対向するように、プローブカード(55)が設
置されている。このプローブカード(55)には、半導体
ウエハ(47)に形成されたICチップ(56)に配列された
電極パッド(57)に対応して、プローブ針(50)が取着
されている。
尚、上記測定部(48)の上方にはスコープ(58)が設け
られている。このスコープ(58)はICチップ(56)の電
極パッド(57)とプローブ針(50)の先端の位置合わせ
を目視観察するものである。上記のようにウエハプロー
バ(45)が構成されている。
ここで、ウエハプローバ(45)には、駆動部やコントロ
ーラ部等が設けられているので、この駆動部等からノイ
ズが発生する。このノイズは、テスタ(51)からの測定
信号に悪影響を与える。即ち、測定信号は、高周波の微
小電流なので、上記ノイズが重畳すると、正確な測定が
できなくなる。この対策として、上記載置台(52)は、
次に示すように構成されている。
第5図のように、導電性の材質例えばAl製の載置台(5
2)のウエハ載置面に、絶縁部(59)が形成されてい
る。これは、例えばシュー酸アルマイト処理により、Al
2O3を形成したものである。ここで、この絶縁部(59)
の厚さは例えば50〜150μmであり、実験の結果、載置
台(52)が直径135mm×厚さ10mmの場合、適性値が60μ
mとわかった。又、載置台(52)と駆動部(53)との係
合において、係合位置に絶縁材質例えばセラミック製の
チャンバ(60)が設けられている。このことにより、載
置台(52)と駆動部(53)とが絶縁されている。又、載
置台(52)は、グランド線(61)により電気的に接地さ
れている。このグランド線(61)は、載置台(52)が移
動するので、このことに対応してスパイラル形状として
いる。
上記のような載置台(52)に、ウエハ(47)を載置する
とウエハ(47)は絶縁部(59)により、電気的にフロー
ティング状態となる。
次に上記したウエハプローバ(45)による半導体ウエハ
(47)の電気特性の測定動作を説明する。
まず、ウエハカセット(46)から所定のウエハ(47)を
ローダ部(49)から取出す。このウエハ(47)を、プリ
アライメント後、回転アーム(54)により載置台(52)
上に載置する。そして、図示しないアライメント部でア
ライメント後、載置台(52)を移動することにより、ウ
エハ(47)をプローブカード(55)下方向に設ける。こ
こで、第6図のように載置台(52)を上昇することによ
り、ICチップ(56)の電極パッド(57)にプローブ針
(50)を接触させる。この接触状態でテスタ(51)から
測定信号を印加する。即ち、ICチップ(56)の入力電極
(57)に測定信号を印加し、出力電極(57)に発生する
電気的信号をテスタ(51)で測定する。この測定は、上
記電極(57)間の電圧(V)及び電流(A)を測定す
る。そして、この測定した値から、例えば容量値を算出
して、ICチップ(56)の良・否を判別する。
上述したような測定に際し、駆動部等から発生するノイ
ズや外部からのノイズは次のようにしてアースされてい
る。
発生したノイズは、載置台(52)の導電部に重畳する。
この重畳したノイズは、グランド線(61)によりアース
される。ここで、載置台(52)のウエハ載置面は、絶縁
部(59)で形成されている。載置されたウエハ(47)
は、電気的にフローティング状態となる。つまり、ウエ
ハ(47)には、載置台(52)の導電部に重畳したノイズ
が流れることはない。又、実験の結果、ICチップ(56)
に微小電流を流しても、リーク電流はほとんど検出され
ず正確な測定が行なえた。
上記実施例では、表面即ち載置面をシュー酸アルマイト
処理した導電性載置台について説明したが、これに限定
するものではなく上記導電性載置台上面にセラミック部
材をプラズマ溶射して、平坦に固着したものでも良い。
上記セラミック部材をプラズマ溶射した導電性載置台に
あっては、同様に微小電流をウエハチップに流しても、
測定に影響することはなく、許容差内で測定が可能であ
る。
又、上記導電性載置台上面にテフロン(商品名)をコー
ディングした載置台にあっては、上述した微小電流に近
い状態の測定が可能である。
又、このテフロンコーティングされた導電性載置台を用
いると、誤ってテフロンコーティング表面に、マーキン
グ用のレーザを照射しても、テフロンは熱伝導率が高い
ので、照射された熱が早速に熱拡散する。このため従来
の金属例えばアルミ部材より耐久性に優れている。
以上説明したようにこの実施例によれば、導電性載置台
の被測定体の載置面に絶縁部を形成し、載置台の導電部
を電気的に接地したことにより、駆動部等から発生する
ノイズは被測定体に悪影響をおよぼすことなく、上記載
置台の導電部からグランドに落とされ、測定信号にノイ
ズが重畳することなく正確な測定が行なえる。
〔発明の効果〕 本発明の電気特性測定装置は、載置台に電圧印加電極お
よび電圧測定電極を帯状に形成し、これらの電極が前記
載置台の載置面に間隔をあけて交互に配置し、かつ前記
載置面の略中央の回りに同心状に複数列配列されるよう
に蛇行状に構成すると共に、帯状の前記電圧印加電極お
よび電圧測定電極の間に筋状に蛇行した絶縁領域を設け
ている。したがって、蒸着等によって高精度の電圧印加
電極および電圧測定電極を容易に形成することができ、
半導体ウエハとの密着性に優れ、電気特性を正確に測定
できるという効果がある。また、被測定体の載置台を絶
縁体で形成している。このため、測定時にノイズによる
電磁誘導作用によって、載置台にうず電流が発生するの
を防止することができる。この結果、極めて微小な電流
によって被測定体の電気特性を高い精度で測定すること
ができる。
また、載置台の絶縁抵抗値が大きいので、大電流による
測定時に、被測定体と接地部間で放電が起きるのを防止
することができる。この結果、従来の装置に比べて約50
倍以上の大電流による電気特性の測定を高い精度で行う
ことができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の電気特性測定装置の概略構
成を示す説明図、第2図は第1図に示した装置に測定器
を接続した状態を示す説明図、第3図(A)は第1図に
おいてグランデッド接続により、測定器と半導体ウエハ
を接続した状態を示す説明図、第3図(B)は第1図に
おいてフローティング接続により測定器と半導体ウエハ
を接続した状態を示す説明図、第4図は第1図装置の所
定形状の電圧測定電極と電圧印加電極で構成された導体
部を示す平面図、第5図は第1図の他の実施例を説明す
るための装置構成説明図、第6図は第5図の載置部構造
を説明するための説明図、第7図は第5図装置をウエハ
プローバに用いた例を説明するための図、第8図は従来
の電気特性測定装置の概略構成を示す説明図、第9図は
第8図の電気特性測定装置の載置台の一例の表面を示す
平面図、第10図は第9図の載置台の表面の他の例を示す
平面図である。 20……載置台、20a……上部 20b……下部、21……半導体ウエハ 36……プローブカード、37……プローブ針

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁体からなる載置台の載置面に導電性薄
    板を介して半導体ウエハを載置すると共に、前記載置台
    に前記半導体ウエハに電圧を印加する電圧印加電極およ
    び該電圧を測定するための電圧測定電極を備えた電気特
    性測定装置において、 前記電圧印加電極および電圧測定電極を帯状に形成し、
    これらの電極が前記載置台の載置面に間隔をあけて交互
    に位置し、かつ前記載置面の略中央の回りに同心状に複
    数列配列されるように蛇行状に構成すると共に、帯状の
    前記電圧印加電極および電圧測定電極の間に筋状に蛇行
    した絶縁領域を設けたことを特徴とする電気特性測定装
    置。
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