JPH0755793A - 分析用試験片 - Google Patents
分析用試験片Info
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- JPH0755793A JPH0755793A JP22638093A JP22638093A JPH0755793A JP H0755793 A JPH0755793 A JP H0755793A JP 22638093 A JP22638093 A JP 22638093A JP 22638093 A JP22638093 A JP 22638093A JP H0755793 A JPH0755793 A JP H0755793A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sample
- test piece
- fibrous structure
- measurement
- measuring
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- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
- Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】
【構成】 薄片状の繊維質構造体1を、その一端が液体
試料吸い込み口3となるよう、2枚の水不浸透性支持板
2間に三者端部が略揃うようにして挾持し、更に、該水
不浸透性支持板の一方に、繊維質構造体の着色程度を計
測するための測定用開口部4を設けてなることを特徴と
する。 【効果】 インク、各種果汁、血液中のヘマトクリット
等の着色物質の濃度を、簡便、迅速かつ正確に測定する
ことが可能な分析用試験片である。
試料吸い込み口3となるよう、2枚の水不浸透性支持板
2間に三者端部が略揃うようにして挾持し、更に、該水
不浸透性支持板の一方に、繊維質構造体の着色程度を計
測するための測定用開口部4を設けてなることを特徴と
する。 【効果】 インク、各種果汁、血液中のヘマトクリット
等の着色物質の濃度を、簡便、迅速かつ正確に測定する
ことが可能な分析用試験片である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワイン、果汁、イン
ク、血液や尿等の体液等の液体試料に含まれる有色成分
を簡便,迅速に検出し得る分析用試験片に関する。
ク、血液や尿等の体液等の液体試料に含まれる有色成分
を簡便,迅速に検出し得る分析用試験片に関する。
【0002】
【従来の技術】医療診断,環境計測,発酵モニター,食
品の生産,販売などの品質管理に於いて、液体試料中の
被分析物濃度の測定は重要である。これらの測定は、従
来、液体試料の一部を取り出し、分光光度計を用い、そ
の試料の吸光度より、被分析物濃度を求めるという手法
が広く行われてきた。しかし、染色業に於ける色の調配
合,食品の製造、販売に於ける品質管理、開業医に於け
る血清,血漿中のビリルビン濃度分析などにおいては、
装置が大型かつ高価であり、また、測定に必要とされる
試料量が比較的多量で、取扱いが複雑であった。従っ
て、このような分光光度計に替わる、より簡便,迅速か
つ安価に液体試料中の被分析物濃度を測定できる装置
(分析用試験片)の開発が望まれていた。
品の生産,販売などの品質管理に於いて、液体試料中の
被分析物濃度の測定は重要である。これらの測定は、従
来、液体試料の一部を取り出し、分光光度計を用い、そ
の試料の吸光度より、被分析物濃度を求めるという手法
が広く行われてきた。しかし、染色業に於ける色の調配
合,食品の製造、販売に於ける品質管理、開業医に於け
る血清,血漿中のビリルビン濃度分析などにおいては、
装置が大型かつ高価であり、また、測定に必要とされる
試料量が比較的多量で、取扱いが複雑であった。従っ
て、このような分光光度計に替わる、より簡便,迅速か
つ安価に液体試料中の被分析物濃度を測定できる装置
(分析用試験片)の開発が望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者ら
は、こうした現状に鑑み鋭意研究の結果、本発明に至っ
たもので、本発明の目的は、ピペット等の特別な用具を
用いて行う定量計量操作を必要とすることなく、簡便、
迅速、安価かつ高精度に、液体試料中の被分析物濃度を
測定できる分析用試験片を提供することにある。
は、こうした現状に鑑み鋭意研究の結果、本発明に至っ
たもので、本発明の目的は、ピペット等の特別な用具を
用いて行う定量計量操作を必要とすることなく、簡便、
迅速、安価かつ高精度に、液体試料中の被分析物濃度を
測定できる分析用試験片を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述の目的は、液体試料
中の成分を分析するための試験片であって、薄片状の繊
維質構造体を、その一端が液体試料吸い込み口となるよ
う、2枚の水不浸透性支持板間に三者端部が略揃うよう
にして挾持し、更に、該水不浸透性支持板の一方に、繊
維質構造体の着色程度を計測するための測定用開口部を
設けてなることを特徴とする分析用試験片により達成さ
れる。
中の成分を分析するための試験片であって、薄片状の繊
維質構造体を、その一端が液体試料吸い込み口となるよ
う、2枚の水不浸透性支持板間に三者端部が略揃うよう
にして挾持し、更に、該水不浸透性支持板の一方に、繊
維質構造体の着色程度を計測するための測定用開口部を
設けてなることを特徴とする分析用試験片により達成さ
れる。
【0005】以下、本発明を詳述する。本発明の分析用
試験片の一実施態様例を図1に示すが、本発明はこの例
により何ら制限されるものではない。同図において、1
は繊維質構造体、2は水不浸透性支持板、3は試料吸い
込み口、4は測定用開口部である。
試験片の一実施態様例を図1に示すが、本発明はこの例
により何ら制限されるものではない。同図において、1
は繊維質構造体、2は水不浸透性支持板、3は試料吸い
込み口、4は測定用開口部である。
【0006】図1に示す分析用試験片は、2枚の水不浸
透性支持板2で、薄片状の繊維質構造体1を挟持してお
り、その際、繊維質構造体1一端の厚み部分から液体試
料を吸い込むことができるように、繊維質構造体1端部
と水不浸透性支持板2端部とを略揃うようにし、試料吸
い込み口3を形成してなる。また、水不浸透性支持板2
の一方の繊維質構造体1上面に、液体試料吸収による繊
維質構造体の着色状況を直接反射率変化等で計測するた
めの測定用開口部4を設けてなる。
透性支持板2で、薄片状の繊維質構造体1を挟持してお
り、その際、繊維質構造体1一端の厚み部分から液体試
料を吸い込むことができるように、繊維質構造体1端部
と水不浸透性支持板2端部とを略揃うようにし、試料吸
い込み口3を形成してなる。また、水不浸透性支持板2
の一方の繊維質構造体1上面に、液体試料吸収による繊
維質構造体の着色状況を直接反射率変化等で計測するた
めの測定用開口部4を設けてなる。
【0007】上記試料吸い込み口3は、図1に示すよう
に、繊維質構造体1一端の厚み部分またはその近傍に設
けると、試料吸い込みの際の操作が容易となるので好適
である。また、試料吸い込み口3に於いて、2枚の支持
板2の端部と繊維質構造体1の端部とは、完全に一致し
ていてもよいし、一致していなくても良い。すなわち、
液体試料の粘度、使用可能な試料量、用いる繊維質構造
体の目付け密度の違い等により、液体試料の吸い込み状
況が異なるため、適宜、必要に応じて支持板の端部より
繊維質構造体をわずかに突出させたり、引っ込めたりす
ればよい。また、上下の支持板2の端部を完全に揃えな
くてもよい。また、試料吸い込み口3に対向する繊維質
構造体1の側端部は、開放されている方が吸い込み速度
がより早くなるので好ましい。このように、試験片に吸
い込み口3を設けることにより、従来の点着式の試験片
とは異なり、試料に試験片を接触させることによって試
料を吸収することができるので、腹部、上腕部等を穿刺
して得られる極少量の血液等の測定も可能となる。
に、繊維質構造体1一端の厚み部分またはその近傍に設
けると、試料吸い込みの際の操作が容易となるので好適
である。また、試料吸い込み口3に於いて、2枚の支持
板2の端部と繊維質構造体1の端部とは、完全に一致し
ていてもよいし、一致していなくても良い。すなわち、
液体試料の粘度、使用可能な試料量、用いる繊維質構造
体の目付け密度の違い等により、液体試料の吸い込み状
況が異なるため、適宜、必要に応じて支持板の端部より
繊維質構造体をわずかに突出させたり、引っ込めたりす
ればよい。また、上下の支持板2の端部を完全に揃えな
くてもよい。また、試料吸い込み口3に対向する繊維質
構造体1の側端部は、開放されている方が吸い込み速度
がより早くなるので好ましい。このように、試験片に吸
い込み口3を設けることにより、従来の点着式の試験片
とは異なり、試料に試験片を接触させることによって試
料を吸収することができるので、腹部、上腕部等を穿刺
して得られる極少量の血液等の測定も可能となる。
【0008】また、測定用開口部4の位置は、液体試料
吸い込み口3から試料を吸い込むときに、開口部4が直
接試料に触れないように、開口部4の端部が試料吸い込
み口3より0.5mm以上、好ましくは1mm以上離れ
ていることが好適である。なお、この距離をあまり長く
すると、吸い込んだ試料が開口部に達するまでに時間を
要したり、試料必要量が多くなったりするので、微量試
料、高粘度試料への適用性の点で、10mm以内にして
おくことが好ましい。また、測定用開口部4の形状は、
任意に構成すればよく、また、その大きさは、光計測時
の位置合わせの容易さ、光計測に於ける計測誤差の低減
により、形状を円形とした場合、直径3〜6mmが適当
である。また、本発明に於いては、開口部4の裏面は、
繊維質構造体1が支持体2により固定されているので、
液体試料の吸収により繊維質構造体1が変形することが
なく好適である。
吸い込み口3から試料を吸い込むときに、開口部4が直
接試料に触れないように、開口部4の端部が試料吸い込
み口3より0.5mm以上、好ましくは1mm以上離れ
ていることが好適である。なお、この距離をあまり長く
すると、吸い込んだ試料が開口部に達するまでに時間を
要したり、試料必要量が多くなったりするので、微量試
料、高粘度試料への適用性の点で、10mm以内にして
おくことが好ましい。また、測定用開口部4の形状は、
任意に構成すればよく、また、その大きさは、光計測時
の位置合わせの容易さ、光計測に於ける計測誤差の低減
により、形状を円形とした場合、直径3〜6mmが適当
である。また、本発明に於いては、開口部4の裏面は、
繊維質構造体1が支持体2により固定されているので、
液体試料の吸収により繊維質構造体1が変形することが
なく好適である。
【0009】本発明で用いる水不浸透性支持板2として
は、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナ
イロン、テフロン、ポリ塩化ビニル等が挙げられ、中で
も、強度、成形性等の点から、ポリエステル、ポリ塩化
ビニルが好ましい。また、水不浸透性支持板の厚さは、
試験片を構成した際の取扱いの容易さから80〜300
μmが好ましい。また、水不浸透性支持板2の形状は、
図1に示すような形状の他、長方形等としてもよいが、
図1に示すような形状とすると試料の吸い込みが容易と
なるので好適である。また、水不浸透性支持板は、繊維
質構造体より大きくし、試料吸い込み口及びその対向端
部以外は繊維質構造体を被覆するようにすることが試料
吸収量を一定とすることができ好適である。
は、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナ
イロン、テフロン、ポリ塩化ビニル等が挙げられ、中で
も、強度、成形性等の点から、ポリエステル、ポリ塩化
ビニルが好ましい。また、水不浸透性支持板の厚さは、
試験片を構成した際の取扱いの容易さから80〜300
μmが好ましい。また、水不浸透性支持板2の形状は、
図1に示すような形状の他、長方形等としてもよいが、
図1に示すような形状とすると試料の吸い込みが容易と
なるので好適である。また、水不浸透性支持板は、繊維
質構造体より大きくし、試料吸い込み口及びその対向端
部以外は繊維質構造体を被覆するようにすることが試料
吸収量を一定とすることができ好適である。
【0010】また、繊維質構造体1の大きさは、小さす
ぎると光反射率計測における測定誤差が大きくなった
り、取扱いが困難になるため、幅2〜6mm、長さ5〜
20mmの薄片状とすることが適当である。更に、繊維
質構造体1の厚さは100〜400μが好ましく、厚さ
バラツキのないものがよい。また、その形状は、板状で
も、円板状でもよい。
ぎると光反射率計測における測定誤差が大きくなった
り、取扱いが困難になるため、幅2〜6mm、長さ5〜
20mmの薄片状とすることが適当である。更に、繊維
質構造体1の厚さは100〜400μが好ましく、厚さ
バラツキのないものがよい。また、その形状は、板状で
も、円板状でもよい。
【0011】上記繊維質構造体1としては、織物,編
物,不織布,ロ紙等が挙げられ、中でも、繊維質構造体
自体の均一性が良好で発色時の色斑が起こりにくい織編
物が高精度測定には適する。更に、編物を用いること
が、繊維質構造体を必要な大きさに裁断する際にほつれ
にくいこと、光を照射した際の反射光の均一性が高いこ
と、液体を吸い込んだ際に於ける液の拡散速度が、拡散
方向によらず一定なこと等により好ましい。編物組織に
ついては、トリコット編み、平編み、丸編み、平打ち等
が挙げられる。
物,不織布,ロ紙等が挙げられ、中でも、繊維質構造体
自体の均一性が良好で発色時の色斑が起こりにくい織編
物が高精度測定には適する。更に、編物を用いること
が、繊維質構造体を必要な大きさに裁断する際にほつれ
にくいこと、光を照射した際の反射光の均一性が高いこ
と、液体を吸い込んだ際に於ける液の拡散速度が、拡散
方向によらず一定なこと等により好ましい。編物組織に
ついては、トリコット編み、平編み、丸編み、平打ち等
が挙げられる。
【0012】また、繊維質構造体1を構成する繊維素材
としては、毛,綿,麻,絹等の天然繊維、ナイロン6,
ナイロン66等のポリアミド,ポリエチレンテレフタレ
ート,ポリブチレンテレフタレート,その共重合体等の
ポリエステル,アクリル,ビニロン,アセテート,レー
ヨン等の合成繊維が挙げられる。これらは、単独でまた
は2種以上併用し複合繊維としたもの、また、混紡した
ものが用いられる。
としては、毛,綿,麻,絹等の天然繊維、ナイロン6,
ナイロン66等のポリアミド,ポリエチレンテレフタレ
ート,ポリブチレンテレフタレート,その共重合体等の
ポリエステル,アクリル,ビニロン,アセテート,レー
ヨン等の合成繊維が挙げられる。これらは、単独でまた
は2種以上併用し複合繊維としたもの、また、混紡した
ものが用いられる。
【0013】天然繊維において、綿は短繊維であるため
毛羽が発生することがあり、絹等は細繊度であるが、湿
潤時の膨潤による平面性の低下が問題となることがあ
る。従って、製造の容易性、湿潤時に於ける繊維質構造
体の低膨潤性の点から、ポリエステル、ポリアミド等の
合成繊維フィラメントが好ましい。
毛羽が発生することがあり、絹等は細繊度であるが、湿
潤時の膨潤による平面性の低下が問題となることがあ
る。従って、製造の容易性、湿潤時に於ける繊維質構造
体の低膨潤性の点から、ポリエステル、ポリアミド等の
合成繊維フィラメントが好ましい。
【0014】また、本発明に用いられる繊維の太さは、
単糸繊度5デニール以下の繊維を用いると、織物,編物
等を構成した際に繊維質構造体が400μ以下の厚さに
なり、光を照射した際に均一な反射光が得られ好適であ
る。更に、単糸繊度3デニール以下のものを用いると、
液体試料を吸い込む際の毛細管現象が生じやすく、かつ
構造体内の表面積を大きくし、保持し得る試薬量を多く
することができ、更に、試薬と被分析物との接触場とし
て広い面積を確保できるので好適である。
単糸繊度5デニール以下の繊維を用いると、織物,編物
等を構成した際に繊維質構造体が400μ以下の厚さに
なり、光を照射した際に均一な反射光が得られ好適であ
る。更に、単糸繊度3デニール以下のものを用いると、
液体試料を吸い込む際の毛細管現象が生じやすく、かつ
構造体内の表面積を大きくし、保持し得る試薬量を多く
することができ、更に、試薬と被分析物との接触場とし
て広い面積を確保できるので好適である。
【0015】更に、単糸繊度1デニール以下の繊維は、
その表面積が、例えば、1デニールの異形断面糸(例え
ば偏平率10の偏平糸)で6000cm2 /g、0.1
デニールの丸断面糸で9600cm2 /gと格段に広い
表面積を有する。このような広表面積繊維は、同一面積
内に存在する構成繊維本数を増やさずとも、繊維の総表
面積を大きくすることができる。このため、十分な毛細
管現象を得ることができると共に表面の平坦性を得るこ
とができ特に好ましい。更に、検出用試薬類を繊維質表
面に多量に吸着保持するためにも好適である。以上のこ
とから、単糸繊度1デニール以下の合成繊維が好適であ
る。
その表面積が、例えば、1デニールの異形断面糸(例え
ば偏平率10の偏平糸)で6000cm2 /g、0.1
デニールの丸断面糸で9600cm2 /gと格段に広い
表面積を有する。このような広表面積繊維は、同一面積
内に存在する構成繊維本数を増やさずとも、繊維の総表
面積を大きくすることができる。このため、十分な毛細
管現象を得ることができると共に表面の平坦性を得るこ
とができ特に好ましい。更に、検出用試薬類を繊維質表
面に多量に吸着保持するためにも好適である。以上のこ
とから、単糸繊度1デニール以下の合成繊維が好適であ
る。
【0016】また、単糸繊度1デニール以下の繊維は、
直接目的の細繊度糸を紡糸して得られたもの、物性の異
なる2種のポリマーよりなる複合繊維を溶解や分割等の
手段により細繊度化されたものが挙げられる。中でも、
製造容易性、後述の布帛密度、血液等の液体試料に対す
るポリマーの親和性、試料と接触した場合に於ける繊維
質構造体の低膨潤性等からみて、ポリアミド及びポリエ
ステルよりなる複合繊維を編物となした後フィブリル化
して得られたものが好ましい。
直接目的の細繊度糸を紡糸して得られたもの、物性の異
なる2種のポリマーよりなる複合繊維を溶解や分割等の
手段により細繊度化されたものが挙げられる。中でも、
製造容易性、後述の布帛密度、血液等の液体試料に対す
るポリマーの親和性、試料と接触した場合に於ける繊維
質構造体の低膨潤性等からみて、ポリアミド及びポリエ
ステルよりなる複合繊維を編物となした後フィブリル化
して得られたものが好ましい。
【0017】フィブリル化法としては、特公昭53−3
5633号公報等に記載された公知の方法等が用い得、
中でも、ベンジルアルコールを用いる方法が好ましい。
この工程の一例を示すと、ベンジルアルコールをパディ
ング法等で織編物に付与して複合繊維を開繊せしめ、次
に、水洗、乾燥、ヒートセットする方法が挙げられる。
かかる工程において、ベンジルアルコールによる処理温
度は20〜30℃が好ましい。また、必要に応じて、適
宜開繊工程に続き飽和水蒸気等による収縮工程を実施し
てもよい。
5633号公報等に記載された公知の方法等が用い得、
中でも、ベンジルアルコールを用いる方法が好ましい。
この工程の一例を示すと、ベンジルアルコールをパディ
ング法等で織編物に付与して複合繊維を開繊せしめ、次
に、水洗、乾燥、ヒートセットする方法が挙げられる。
かかる工程において、ベンジルアルコールによる処理温
度は20〜30℃が好ましい。また、必要に応じて、適
宜開繊工程に続き飽和水蒸気等による収縮工程を実施し
てもよい。
【0018】このフィブリル化型複合繊維としては、種
々のものが公知であり、本発明には、ポリアミド成分と
ポリエステル成分とが単一フィラメントの任意の横断面
において、一方の成分を他方の成分が完全に包囲するこ
となく両成分が接合された形状を有する複合繊維であ
り、具体的には、横断面がサイドバイサイド型の複合繊
維(図2(d))、サイドバイサイド繰り返し型の複合
繊維(図2(e))、放射型の形状を有する部分と該放
射部を補完する形状を有する他の成分からなる複合繊維
(図2(a),(b))、該形状に中空部を設けた繊維
(図2(c))等が好ましい。
々のものが公知であり、本発明には、ポリアミド成分と
ポリエステル成分とが単一フィラメントの任意の横断面
において、一方の成分を他方の成分が完全に包囲するこ
となく両成分が接合された形状を有する複合繊維であ
り、具体的には、横断面がサイドバイサイド型の複合繊
維(図2(d))、サイドバイサイド繰り返し型の複合
繊維(図2(e))、放射型の形状を有する部分と該放
射部を補完する形状を有する他の成分からなる複合繊維
(図2(a),(b))、該形状に中空部を設けた繊維
(図2(c))等が好ましい。
【0019】中でも、放射型の形状を有する部分と該放
射部を補完するくさび型の形状を有する他の成分からな
る複合繊維(図2(a),(b))が好ましく、放射型
の形状を有する部分としてポリアミド、くさび型の形状
を有する部分としてポリエステルを用い、このセグメン
トの繊度が0.2デニール以下のものが好ましい。
射部を補完するくさび型の形状を有する他の成分からな
る複合繊維(図2(a),(b))が好ましく、放射型
の形状を有する部分としてポリアミド、くさび型の形状
を有する部分としてポリエステルを用い、このセグメン
トの繊度が0.2デニール以下のものが好ましい。
【0020】また、上記繊維を編物とする場合、編目密
度は、コース(縦目)×ウエル(横目)の値が3000
から6000が好ましい。6000を超える場合、密度
が高すぎるため粘度の高い試料等は浸透速度が遅くなる
傾向にあり、逆に、3000未満の場合、試料によって
は測定範囲が狭くなったり、測定バラツキが大きくなっ
たりする傾向にある。また、コースとウエルはほぼそろ
えた方が、反射率の均一性に優れるため好ましい。
度は、コース(縦目)×ウエル(横目)の値が3000
から6000が好ましい。6000を超える場合、密度
が高すぎるため粘度の高い試料等は浸透速度が遅くなる
傾向にあり、逆に、3000未満の場合、試料によって
は測定範囲が狭くなったり、測定バラツキが大きくなっ
たりする傾向にある。また、コースとウエルはほぼそろ
えた方が、反射率の均一性に優れるため好ましい。
【0021】上記繊維質構造体1と支持板2とは、繊維
質構造体1が支持板2間に単に挟み込まれて保持された
状態でも、両面粘着テープ等の粘着剤、接着剤等で両者
が密着している状態でも良い。なお、このとき、接着剤
成分が、繊維質構造体組織の内部まで拡散し、測定に影
響したり、試料の拡散を抑制したりすることがないよう
にする。
質構造体1が支持板2間に単に挟み込まれて保持された
状態でも、両面粘着テープ等の粘着剤、接着剤等で両者
が密着している状態でも良い。なお、このとき、接着剤
成分が、繊維質構造体組織の内部まで拡散し、測定に影
響したり、試料の拡散を抑制したりすることがないよう
にする。
【0022】繊維質構造体が単に挟み込まれた場合、液
体試料の吸い込み速度は速くなるが、試料に試験片を接
触する時間が試料吸い込み量に影響することがある。一
方、繊維質構造体が支持板と密着している場合は、最低
必要な試料への接触時間(試料吸い込み開始後試料が開
口部位まで展開し、更に試験片内の微小空間が試料で満
たされるまでの時間)経過後、試験片を引き続き試料に
接触していても試料吸い上げ量が増加せずに測定値の変
動が生じないため高精度の測定に適する。また、繊維質
構造体が試料との接触により膨潤しやすいような場合に
は、繊維質構造体が支持板に密着している方が測定面の
平面性が崩れにくく好ましい結果を与える。また、繊維
質構造体は、支持板の開口部周辺部分に於いて支持板に
密着していることが好ましい。
体試料の吸い込み速度は速くなるが、試料に試験片を接
触する時間が試料吸い込み量に影響することがある。一
方、繊維質構造体が支持板と密着している場合は、最低
必要な試料への接触時間(試料吸い込み開始後試料が開
口部位まで展開し、更に試験片内の微小空間が試料で満
たされるまでの時間)経過後、試験片を引き続き試料に
接触していても試料吸い上げ量が増加せずに測定値の変
動が生じないため高精度の測定に適する。また、繊維質
構造体が試料との接触により膨潤しやすいような場合に
は、繊維質構造体が支持板に密着している方が測定面の
平面性が崩れにくく好ましい結果を与える。また、繊維
質構造体は、支持板の開口部周辺部分に於いて支持板に
密着していることが好ましい。
【0023】また、試料吸い込み口3周辺部は、図3
、に示すように繊維質構造体が支持板と密着してい
ても、密着していなくても実用上差し支えはないが、血
液のように比較的粘度の高い試料を測定する際には、吸
い込み口周辺は密着していない方が試料の吸い込み開始
がスムーズである。これは両面粘着テープがスペーサー
のような役目をし、繊維質構造体と支持板間に生じた間
隙に試料が先ず毛細管現象で入るため、繊維質構造体と
試料との接触面積が増加し、繊維質構造体内への試料の
拡散がスムーズに生じるためと考えられる。
、に示すように繊維質構造体が支持板と密着してい
ても、密着していなくても実用上差し支えはないが、血
液のように比較的粘度の高い試料を測定する際には、吸
い込み口周辺は密着していない方が試料の吸い込み開始
がスムーズである。これは両面粘着テープがスペーサー
のような役目をし、繊維質構造体と支持板間に生じた間
隙に試料が先ず毛細管現象で入るため、繊維質構造体と
試料との接触面積が増加し、繊維質構造体内への試料の
拡散がスムーズに生じるためと考えられる。
【0024】また、試料溶液の吸い上げをより円滑に
し、かつ反射率測定を高感度に行うために、必要に応じ
て、繊維質構造体に各種試薬を保持させてもよい。例え
ば、反射光測定に於いて入射光の光反射剤として機能す
る光反射剤微粉末を配合してもよい。光遮蔽剤微粉末と
しては、白色度が高い方が好ましく、具体的には、酸化
チタン、合成シリカ、炭酸マグネシウム、ケイ酸アルミ
ニウム等が挙げられ、中でも、酸化チタンが特に好適で
ある。また、光遮蔽剤微粉末は、発色ムラを起こすこと
がなく、繊維質構造体内への拡散を抑制できるよう粒径
0.3〜1.0μmのものを用いることが好ましい。
し、かつ反射率測定を高感度に行うために、必要に応じ
て、繊維質構造体に各種試薬を保持させてもよい。例え
ば、反射光測定に於いて入射光の光反射剤として機能す
る光反射剤微粉末を配合してもよい。光遮蔽剤微粉末と
しては、白色度が高い方が好ましく、具体的には、酸化
チタン、合成シリカ、炭酸マグネシウム、ケイ酸アルミ
ニウム等が挙げられ、中でも、酸化チタンが特に好適で
ある。また、光遮蔽剤微粉末は、発色ムラを起こすこと
がなく、繊維質構造体内への拡散を抑制できるよう粒径
0.3〜1.0μmのものを用いることが好ましい。
【0025】その他、必要に応じて、少量の界面活性
剤、例えば、非イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活
性剤、陽イオン性界面活性剤、両性イオン性界面活性剤
等を配合してもよい。この界面活性剤は繊維構造体の水
ぬれ性を向上させ、試料の円滑な吸い込みに有効に作用
する。界面活性剤は製造時の試薬含有溶液中、0.01
〜0.1重量%の量で添加する事が好ましい。更に、本
発明の試験片には、吸い込んだ試料を反射率測定まで安
定に保持するために、pH緩衝液剤を加えてもよい。
剤、例えば、非イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活
性剤、陽イオン性界面活性剤、両性イオン性界面活性剤
等を配合してもよい。この界面活性剤は繊維構造体の水
ぬれ性を向上させ、試料の円滑な吸い込みに有効に作用
する。界面活性剤は製造時の試薬含有溶液中、0.01
〜0.1重量%の量で添加する事が好ましい。更に、本
発明の試験片には、吸い込んだ試料を反射率測定まで安
定に保持するために、pH緩衝液剤を加えてもよい。
【0026】本発明の分析用試験片を製造する一例を示
すと、まず、必要に応じて光反射剤粉末、緩衝塩、界面
活性剤等を溶媒に溶解または分散させる。このなかに適
当な大きさの繊維質構造体を浸漬する。このとき、液が
内部まで確実に入り込むようにするため減圧処理を施す
ことが好ましい。その後、繊維質構造体を所定の大きさ
に裁断し、図1に示すように水不浸透性支持板に挟み込
む。なお、水不浸透性支持板は、その片面に両面接着テ
ープを貼り付けた後に適宜必要な大きさに裁断し、更
に、支持板の一方には、測定用開口部を設けるようにす
ると、試験片の製造を容易に行うことができる。
すと、まず、必要に応じて光反射剤粉末、緩衝塩、界面
活性剤等を溶媒に溶解または分散させる。このなかに適
当な大きさの繊維質構造体を浸漬する。このとき、液が
内部まで確実に入り込むようにするため減圧処理を施す
ことが好ましい。その後、繊維質構造体を所定の大きさ
に裁断し、図1に示すように水不浸透性支持板に挟み込
む。なお、水不浸透性支持板は、その片面に両面接着テ
ープを貼り付けた後に適宜必要な大きさに裁断し、更
に、支持板の一方には、測定用開口部を設けるようにす
ると、試験片の製造を容易に行うことができる。
【0027】次に、被分析物の濃度測定は、例えば、分
光光度計を用いた吸光光度法がランバート−ベールの法
則に基づき、被分析物濃度を特定波長の吸光度値より算
出するのと同様に、反射率分光分析法に関して導かれた
クベルカ−ムンクの式により、反射率測定から求められ
たK/S値と、被分析物濃度との関係より試料中の被分
析物量を定量する。
光光度計を用いた吸光光度法がランバート−ベールの法
則に基づき、被分析物濃度を特定波長の吸光度値より算
出するのと同様に、反射率分光分析法に関して導かれた
クベルカ−ムンクの式により、反射率測定から求められ
たK/S値と、被分析物濃度との関係より試料中の被分
析物量を定量する。
【0028】下記式(1)は、前述のクベルカ−ムンク
式を簡略化したものである。 K/S=(1−Rt)2 /2Rt (1) (但し、Rtは、特定の時間tで測定された反射率であ
り、式(2)により定義される量である。 Rt=(rt−rb)/(ro−rb) (2) (但し、rbは試験片からの反射光がない場合の光強度
測定値、rtは時間tに於ける光強度測定値及びroは
試験片に白色板を置いた場合の光強度測定値であ
る。))
式を簡略化したものである。 K/S=(1−Rt)2 /2Rt (1) (但し、Rtは、特定の時間tで測定された反射率であ
り、式(2)により定義される量である。 Rt=(rt−rb)/(ro−rb) (2) (但し、rbは試験片からの反射光がない場合の光強度
測定値、rtは時間tに於ける光強度測定値及びroは
試験片に白色板を置いた場合の光強度測定値であ
る。))
【0029】吸光光度法に於ける測定に於いては、入射
光が試料溶液に入射する角度,試料溶液中を通過する光
路長等が変化すると、検出器に到達する光量が変化する
ため、濃度と吸光度の一定の関係が維持できなくなり濃
度の正確な算出ができない。このため、分光光度計で
は、濃度と吸光度との関係が、不用意に変化することが
ないようにされている。これと同様に反射率測定による
定量に於いても、入射光角度,反射材表面の形状等の測
定条件を一定に保ち、反射材表面に於ける入射光の散
乱,反射,吸収量の変動が、K/S値と被分析物濃度の
関係を乱さぬように留意しなければならない。本発明の
試験片は、反射率測定に於けるこれらの事項にも充分留
意して達成されたものである。また、要求される定量の
精度によっては分析用試験片の着色とカラーチャートと
を目視により比較して濃度を算出してもよい。
光が試料溶液に入射する角度,試料溶液中を通過する光
路長等が変化すると、検出器に到達する光量が変化する
ため、濃度と吸光度の一定の関係が維持できなくなり濃
度の正確な算出ができない。このため、分光光度計で
は、濃度と吸光度との関係が、不用意に変化することが
ないようにされている。これと同様に反射率測定による
定量に於いても、入射光角度,反射材表面の形状等の測
定条件を一定に保ち、反射材表面に於ける入射光の散
乱,反射,吸収量の変動が、K/S値と被分析物濃度の
関係を乱さぬように留意しなければならない。本発明の
試験片は、反射率測定に於けるこれらの事項にも充分留
意して達成されたものである。また、要求される定量の
精度によっては分析用試験片の着色とカラーチャートと
を目視により比較して濃度を算出してもよい。
【0030】本発明の分析用試験片を用いた測定の一例
について述べる。すなわち、まず、測定すべき液体試料
に本試験片の試料吸い込み口3を接触させる。すると、
液体試料は、繊維質構造体1自体及び繊維質構造体1と
水不浸透性支持板2間に形成される隙間に毛細管現象に
より吸い込まれていく。
について述べる。すなわち、まず、測定すべき液体試料
に本試験片の試料吸い込み口3を接触させる。すると、
液体試料は、繊維質構造体1自体及び繊維質構造体1と
水不浸透性支持板2間に形成される隙間に毛細管現象に
より吸い込まれていく。
【0031】この際、測定に供される液体試料は、染
料、インク、食品製造用タンク内の多量の果汁、腹部,
上腕部等を専用の穿刺針で穿刺して得られるような極微
量の血液等の有色成分を含有するものである。試料採取
はそれら液体試料に試験片の吸い込み口3を接触させる
だけで良く、試料の吸い込みに要する時間も極めて短く
て良い。例えば、繊維質構造体を1デニール以下のナイ
ロンとポリエステルのフィラメントよりなる編物とし、
編物の厚さを200μm、幅5mmに裁断したものを用
いて、光反射率計測用の開口部の端を吸い込み口から2
mmのところに設けた場合、この開口部位内の編物(測
光部)まで、試料が拡散してくるために必要な試料量
は、3〜5μlと極微量でよい。
料、インク、食品製造用タンク内の多量の果汁、腹部,
上腕部等を専用の穿刺針で穿刺して得られるような極微
量の血液等の有色成分を含有するものである。試料採取
はそれら液体試料に試験片の吸い込み口3を接触させる
だけで良く、試料の吸い込みに要する時間も極めて短く
て良い。例えば、繊維質構造体を1デニール以下のナイ
ロンとポリエステルのフィラメントよりなる編物とし、
編物の厚さを200μm、幅5mmに裁断したものを用
いて、光反射率計測用の開口部の端を吸い込み口から2
mmのところに設けた場合、この開口部位内の編物(測
光部)まで、試料が拡散してくるために必要な試料量
は、3〜5μlと極微量でよい。
【0032】また、試料が開口部位に完全に到達するま
でに要する時間は、液体試料の粘度,繊維質構造体の性
質にもよるが、インク等の粘度の余り高くないものを試
料にした場合、1秒程度であり、液体試料の吸い込みが
迅速に行われる。
でに要する時間は、液体試料の粘度,繊維質構造体の性
質にもよるが、インク等の粘度の余り高くないものを試
料にした場合、1秒程度であり、液体試料の吸い込みが
迅速に行われる。
【0033】従って、試験片を液体試料に接触させるに
必要な最低時間は、使用する試料、試験片作製時の諸条
件により異なるが、5秒以内でよく、インク等の粘度の
余り高くないものを試料にした場合には1秒程度でよ
い。尚、試料に接触させる最低必要な時間以上長く試験
片を試料に接触させても、試験片内の微小空間(繊維質
構造体内部の繊維間隙及び支持板と繊維質構造体間に形
成される隙間)は試料液で満たされているため毛細管現
象による試料の吸い込みはそれ以上は実質上生じない。
このことは試験片内に吸い込まれる試料量が形成される
微小空間体積により規制されることを示しており、試験
片が試料を自動的に定量していることを示す。このため
本試験片を用いる測定に於いては、試料を一定量得るた
めのピペット操作等は不要になる。
必要な最低時間は、使用する試料、試験片作製時の諸条
件により異なるが、5秒以内でよく、インク等の粘度の
余り高くないものを試料にした場合には1秒程度でよ
い。尚、試料に接触させる最低必要な時間以上長く試験
片を試料に接触させても、試験片内の微小空間(繊維質
構造体内部の繊維間隙及び支持板と繊維質構造体間に形
成される隙間)は試料液で満たされているため毛細管現
象による試料の吸い込みはそれ以上は実質上生じない。
このことは試験片内に吸い込まれる試料量が形成される
微小空間体積により規制されることを示しており、試験
片が試料を自動的に定量していることを示す。このため
本試験片を用いる測定に於いては、試料を一定量得るた
めのピペット操作等は不要になる。
【0034】また、従来のような試料点着タイプの試験
片を用いた場合には、大量の試料の点着により試験片の
裏側まで試料が漏れ、反射率読み取り装置を汚すと言っ
たトラブルを生じることがあったが、本発明のように吸
い込みタイプの試験片を用いると、このようなトラブル
は生じない。上記試料吸い上げ後、反射率読み取り装置
等に試験片をセットし反射率読み取りを行い、前述のク
ベルカ−ムンク式(1)に基づいてK/S値を求め、K
/S値と被分析物濃度の関係から試料中の被分析物濃度
を求める。
片を用いた場合には、大量の試料の点着により試験片の
裏側まで試料が漏れ、反射率読み取り装置を汚すと言っ
たトラブルを生じることがあったが、本発明のように吸
い込みタイプの試験片を用いると、このようなトラブル
は生じない。上記試料吸い上げ後、反射率読み取り装置
等に試験片をセットし反射率読み取りを行い、前述のク
ベルカ−ムンク式(1)に基づいてK/S値を求め、K
/S値と被分析物濃度の関係から試料中の被分析物濃度
を求める。
【0035】本発明に於いて作製した試験片を用い試料
中の被分析物濃度測定を行う際の反射率読み取り装置
は、例えば、図4に示されるように、光源6(試料中の
被分析物の吸収極大波長に対応する吸収極大を有する発
光ダイオード)、反射光検出器7、増幅器8、A/D変
換器9、マイクロプロセッサ10及び表示装置11によ
り構成されたものを用いる。試験片セット時、装置上の
試験片をセットする面と、試験片の支持板の一面とはし
っかり接触し光源と光反射面の角度、距離等が変動しな
いように構成されている。本装置は反射光検出器上に試
験片がセットされると、直接光を照射し、反射光量を読
み取り、K/S値を算出し表示する。
中の被分析物濃度測定を行う際の反射率読み取り装置
は、例えば、図4に示されるように、光源6(試料中の
被分析物の吸収極大波長に対応する吸収極大を有する発
光ダイオード)、反射光検出器7、増幅器8、A/D変
換器9、マイクロプロセッサ10及び表示装置11によ
り構成されたものを用いる。試験片セット時、装置上の
試験片をセットする面と、試験片の支持板の一面とはし
っかり接触し光源と光反射面の角度、距離等が変動しな
いように構成されている。本装置は反射光検出器上に試
験片がセットされると、直接光を照射し、反射光量を読
み取り、K/S値を算出し表示する。
【0036】このように、本発明の分析用試験片を用い
ることにより、液体試料の吸い込み、拡散が速やかであ
り、測光部位まで試料が容易に到達し、簡便、迅速な測
定が可能となる。また、試料吸い込み量が常に一定であ
るので、ピペット等を用いる定量計量操作は必要ない。
ることにより、液体試料の吸い込み、拡散が速やかであ
り、測光部位まで試料が容易に到達し、簡便、迅速な測
定が可能となる。また、試料吸い込み量が常に一定であ
るので、ピペット等を用いる定量計量操作は必要ない。
【0037】
【発明の効果】以上のように、本発明の分析用試験片
は、水不浸透性支持板間に形成される繊維質構造体を含
む微小空間内に於いて、毛細管現象が生じやすいため、
液体試料の吸い込み、拡散が速やかであり、測定部位ま
で試料が容易に到達し、簡便、迅速かつ正確な、被分析
物の広い濃度範囲にわたる測定が可能である。また、本
試験片を用いる測定に於いては毛細管現象により吸い込
まれる試料量は試験片の構成により規制されているの
で、試料吸い込み量を常に一定にすることができ、ピペ
ット等を用いる定量計量操作は不要である。
は、水不浸透性支持板間に形成される繊維質構造体を含
む微小空間内に於いて、毛細管現象が生じやすいため、
液体試料の吸い込み、拡散が速やかであり、測定部位ま
で試料が容易に到達し、簡便、迅速かつ正確な、被分析
物の広い濃度範囲にわたる測定が可能である。また、本
試験片を用いる測定に於いては毛細管現象により吸い込
まれる試料量は試験片の構成により規制されているの
で、試料吸い込み量を常に一定にすることができ、ピペ
ット等を用いる定量計量操作は不要である。
【0038】本試験片は、染色業に於けるインクの配合
調整時のインク濃度測定、果汁飲料等の製造・品質管
理、血液中の有色成分濃度測定等に利用することが可能
である。また、本試験片を用いる測定に於いては、水平
に置かれた測定器上の試験片に液体試料を点着する必要
がないので、上腕、大腿、腹壁等身体の各部位から得ら
れるような微量の血液試料から、大きな発酵タンク内の
果汁等の試料まで測定することができる。
調整時のインク濃度測定、果汁飲料等の製造・品質管
理、血液中の有色成分濃度測定等に利用することが可能
である。また、本試験片を用いる測定に於いては、水平
に置かれた測定器上の試験片に液体試料を点着する必要
がないので、上腕、大腿、腹壁等身体の各部位から得ら
れるような微量の血液試料から、大きな発酵タンク内の
果汁等の試料まで測定することができる。
【0039】以下、実施例により本発明を具体的に説明
する。 実施例1 表1に記載した10種類の素材を繊維質構造体として用
い、以下のようにして分析用試験片を作製し、水溶液中
のインク濃度測定を行った。
する。 実施例1 表1に記載した10種類の素材を繊維質構造体として用
い、以下のようにして分析用試験片を作製し、水溶液中
のインク濃度測定を行った。
【0040】分析用試験片の製造方法 表1に記載の繊維質構造体は、それぞれトライトンX1
00に浸した後乾燥し、5×15mmに裁断したものを
用いた。水不浸透性の支持体としては、厚さ100μm
のポリエステルシートを用いた。該シートに両面粘着テ
ープを貼り、図5、に示す2種の形状に裁断した。
この2種の支持板を繊維質構造体を挟持するように貼り
合わせ分析用試験片とした(図5)。
00に浸した後乾燥し、5×15mmに裁断したものを
用いた。水不浸透性の支持体としては、厚さ100μm
のポリエステルシートを用いた。該シートに両面粘着テ
ープを貼り、図5、に示す2種の形状に裁断した。
この2種の支持板を繊維質構造体を挟持するように貼り
合わせ分析用試験片とした(図5)。
【0041】被測定用インク溶液の調製 蒸留水に既知量の青色インク(パイロット社製)を添加
し、各種濃度のインク溶液を得た。試験片の反射率読み取り装置 試料中の分析物濃度測定を行う際の分析装置は、前述し
た図4に示される装置を使用した。
し、各種濃度のインク溶液を得た。試験片の反射率読み取り装置 試料中の分析物濃度測定を行う際の分析装置は、前述し
た図4に示される装置を使用した。
【0042】上記で作製した試験片を用いて、各種イン
ク液の濃度測定及び測定精度評価を行った。すなわち、
試験片の試料吸い込み口を1〜2秒インク試料溶液に接
触した後、速やかに反射率読み取り装置にセットし、試
料吸い込み開始後1分経過後のK/S値を測定結果とし
て得た。尚、反射率100%は標準白色板を用いて反射
率測定の度毎に設定した。
ク液の濃度測定及び測定精度評価を行った。すなわち、
試験片の試料吸い込み口を1〜2秒インク試料溶液に接
触した後、速やかに反射率読み取り装置にセットし、試
料吸い込み開始後1分経過後のK/S値を測定結果とし
て得た。尚、反射率100%は標準白色板を用いて反射
率測定の度毎に設定した。
【0043】各試験片を用いてインク濃度を変化した試
料の測定を行った際のK/S値、及び30倍希釈のイン
ク濃度の試料についてのそれぞれ試験片10枚を用いて
の測定精度評価について、その結果を表2に示す。いず
れの試験片に於いてもインク濃度が高くなるにつれてK
/S値の増加が認められ、かつ実用上充分な精度が認め
られ、本発明の試験片がインク濃度測定に有効であるこ
とが示された。
料の測定を行った際のK/S値、及び30倍希釈のイン
ク濃度の試料についてのそれぞれ試験片10枚を用いて
の測定精度評価について、その結果を表2に示す。いず
れの試験片に於いてもインク濃度が高くなるにつれてK
/S値の増加が認められ、かつ実用上充分な精度が認め
られ、本発明の試験片がインク濃度測定に有効であるこ
とが示された。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】実施例2 表3に示す単糸繊度1デニール以下の細繊度合成繊維よ
り成る繊維質構造体を用いる以外は、実施例1と同様に
して分析用試験片を作製し、更に、実施例1と同様な方
法により青色インク水溶液の測定を行い、K/S値及び
測定精度を求めた。結果を表4に示す。青色インク濃度
上昇に伴い、K/S値も上昇し良好な定量性が認めら
れ、本発明の試験片が高精度、かつ広範囲のインク濃度
測定に有効であることが示された。
り成る繊維質構造体を用いる以外は、実施例1と同様に
して分析用試験片を作製し、更に、実施例1と同様な方
法により青色インク水溶液の測定を行い、K/S値及び
測定精度を求めた。結果を表4に示す。青色インク濃度
上昇に伴い、K/S値も上昇し良好な定量性が認めら
れ、本発明の試験片が高精度、かつ広範囲のインク濃度
測定に有効であることが示された。
【0047】
【表3】
【0048】
【表4】
【0049】実施例3 実施例2に於ける、単糸繊度0.08〜0.5デニー
ル、ナイロン/ポリエステルの複合繊維(鐘紡社製:ザ
ヴィーナMX)よりなる繊維質構造体を用いた試験片を
使用し、実施例1と同様な方法により黒色インク,ぶど
うジュースの濃度測定を行いK/S値を求めた。試料溶液の調製 黒色インク(国際チャート社製)、ブドウジュース(雪
印乳業社製)のそれぞれを蒸留水で段階的に希釈して各
種濃度の試料溶液を得た。結果を表5に示す。各試料溶
液の被分析物濃度上昇に伴い、K/S値も上昇し良好な
定量性が認められ、本発明の試験片が黒インク,ブドウ
ジュース濃度測定にも有効であることが示された。
ル、ナイロン/ポリエステルの複合繊維(鐘紡社製:ザ
ヴィーナMX)よりなる繊維質構造体を用いた試験片を
使用し、実施例1と同様な方法により黒色インク,ぶど
うジュースの濃度測定を行いK/S値を求めた。試料溶液の調製 黒色インク(国際チャート社製)、ブドウジュース(雪
印乳業社製)のそれぞれを蒸留水で段階的に希釈して各
種濃度の試料溶液を得た。結果を表5に示す。各試料溶
液の被分析物濃度上昇に伴い、K/S値も上昇し良好な
定量性が認められ、本発明の試験片が黒インク,ブドウ
ジュース濃度測定にも有効であることが示された。
【0050】
【表5】
【0051】実施例4 図2(a)に横断面を示す放射型の形状を示す5個のセ
グメントとしてポリアミド、該放射部を補完するくさび
型の形状を示す8個のセグメントとしてポリエステルを
用いた複合繊維40d/25fを用いて40G×33”
の編み機でインターロック組成を編成した。この編物
を、濃度20%ベンジルアルコールに浸漬してフィブリ
ル化処理し細繊度フィラメントを得た後、室温下オープ
ンソーパにて湯洗し、185℃でヒートセットし、表6
に示される製品密度及び厚さを有する編物を得た。次い
で、この編物を裁断し、実施例1と同様にして分析用試
験片を作製した。
グメントとしてポリアミド、該放射部を補完するくさび
型の形状を示す8個のセグメントとしてポリエステルを
用いた複合繊維40d/25fを用いて40G×33”
の編み機でインターロック組成を編成した。この編物
を、濃度20%ベンジルアルコールに浸漬してフィブリ
ル化処理し細繊度フィラメントを得た後、室温下オープ
ンソーパにて湯洗し、185℃でヒートセットし、表6
に示される製品密度及び厚さを有する編物を得た。次い
で、この編物を裁断し、実施例1と同様にして分析用試
験片を作製した。
【0052】上記分析用試験片を使用し、実施例1で使
用した青色インク溶液に、適当な粘度となるよう、ポリ
ピロリドンK90を系中3.0%になるように添加した
試料を用い、試験片内に該インク溶液が吸い込まれる速
度を観察すると共に、測定の精度を評価した。なお、吸
い込み速度評価は肉眼で観察して行った。測定精度評価
は同一の試験片を10枚ずつ作製し、インク原液を30
倍希釈して上記により調製した試料を同様にして10回
測定を行った結果よりK/Sの平均値、標準偏差を求め
て行った。
用した青色インク溶液に、適当な粘度となるよう、ポリ
ピロリドンK90を系中3.0%になるように添加した
試料を用い、試験片内に該インク溶液が吸い込まれる速
度を観察すると共に、測定の精度を評価した。なお、吸
い込み速度評価は肉眼で観察して行った。測定精度評価
は同一の試験片を10枚ずつ作製し、インク原液を30
倍希釈して上記により調製した試料を同様にして10回
測定を行った結果よりK/Sの平均値、標準偏差を求め
て行った。
【0053】結果を表6に示す。試料として適当な粘度
を有する溶液を用いた場合には、編み密度が6000を
越えない方が、試料の吸い込みがスムーズに起こり好ま
しいことが示された。また、コースとウエルはほぼ揃
え、両者の積が3000〜6000としたとき、測定精
度が良好であることが示された。
を有する溶液を用いた場合には、編み密度が6000を
越えない方が、試料の吸い込みがスムーズに起こり好ま
しいことが示された。また、コースとウエルはほぼ揃
え、両者の積が3000〜6000としたとき、測定精
度が良好であることが示された。
【0054】
【表6】
【0055】実施例5 支持板上の開口部の端の位置を表7に示した部位に設置
した以外は、実施例3と全く同様にして分析用試験片を
作製し、更に、実施例3で用いた30倍希釈したブドウ
ジュースを試料として用い、試料の濃度測定を行い測定
の操作性及び測定精度を評価した。
した以外は、実施例3と全く同様にして分析用試験片を
作製し、更に、実施例3で用いた30倍希釈したブドウ
ジュースを試料として用い、試料の濃度測定を行い測定
の操作性及び測定精度を評価した。
【0056】結果を表7に示す。吸い込み口、開口部間
距離が0.5mmの場合は測定精度は良好であるもの
の、開口部に直接試料が付着しないよう充分気を使わね
ばならなかった。試料量が限られており、適当な粘度を
有する試料を測定する場合に於いては吸い込み口、開口
部間距離が0.5〜10mmが適当であることが示され
た。
距離が0.5mmの場合は測定精度は良好であるもの
の、開口部に直接試料が付着しないよう充分気を使わね
ばならなかった。試料量が限られており、適当な粘度を
有する試料を測定する場合に於いては吸い込み口、開口
部間距離が0.5〜10mmが適当であることが示され
た。
【0057】
【表7】
【0058】実施例6 実施例3と全く同様にして作製した分析用用試験片(N
o.1)と、繊維質構造体表面には両面粘着テープを貼
り付けず繊維質構造体が支持板間に単に挟み込まれて保
持されるような形状に作製した試験片(No.2)に於
いて、試料溶液を吸い上げる時間を変化した際の測定に
於けるK/S値を評価した。尚、青色インク溶液は実施
例1と同様にして原液を30倍希釈して用いた。
o.1)と、繊維質構造体表面には両面粘着テープを貼
り付けず繊維質構造体が支持板間に単に挟み込まれて保
持されるような形状に作製した試験片(No.2)に於
いて、試料溶液を吸い上げる時間を変化した際の測定に
於けるK/S値を評価した。尚、青色インク溶液は実施
例1と同様にして原液を30倍希釈して用いた。
【0059】両試験片とも試料吸い込みに最低必要な接
触時間は2秒以内であり、表8に示されるごとく両試験
片とも試料接触時間によりK/S値が影響される程度は
小さく精度良く測定することが可能であり、試料接触時
間の変動は実用上問題にならないことが分かった。ま
た、No.1の試験片を用いた場合の方が試料接触時間
の影響はより小さく、高精度測定が要求される場合に於
いてはこの構成が好ましいことが示された。
触時間は2秒以内であり、表8に示されるごとく両試験
片とも試料接触時間によりK/S値が影響される程度は
小さく精度良く測定することが可能であり、試料接触時
間の変動は実用上問題にならないことが分かった。ま
た、No.1の試験片を用いた場合の方が試料接触時間
の影響はより小さく、高精度測定が要求される場合に於
いてはこの構成が好ましいことが示された。
【0060】
【表8】
【0061】実施例7 実施例3と同様にして作製した分析用試験片(No.
1)(吸い込み口形状は図3)と、試料吸い込み口周
辺を図3のように支持板と繊維質構造体を密着させず
に作製した試験片(No.2)を用いて、血液を試料と
した際の試料吸い込み状況を評価した。結果を表9に示
す。両試験片に於いて試料の吸い込みは行われ、両者と
も実用上問題なかったが、試験片No.2の方が試料の
吸い込み開始が速やかに生じ、吸い込み操作の信頼性が
高いことが示された。
1)(吸い込み口形状は図3)と、試料吸い込み口周
辺を図3のように支持板と繊維質構造体を密着させず
に作製した試験片(No.2)を用いて、血液を試料と
した際の試料吸い込み状況を評価した。結果を表9に示
す。両試験片に於いて試料の吸い込みは行われ、両者と
も実用上問題なかったが、試験片No.2の方が試料の
吸い込み開始が速やかに生じ、吸い込み操作の信頼性が
高いことが示された。
【0062】
【表9】
【0063】実施例8 実施例3と同様にして分析用試験片を作製し、ヘマトク
リットの異なる血液を試料として用いた場合のK/S値
とヘマトクリットの関係を調べた。ヘマトクリットの異なる試料の調製 成人より、ヘパリン採血した静脈血を遠心分離で血球と
血漿に分離した。この血球,血漿を適宜混合しヘマトク
リットの異なる試料とした。
リットの異なる血液を試料として用いた場合のK/S値
とヘマトクリットの関係を調べた。ヘマトクリットの異なる試料の調製 成人より、ヘパリン採血した静脈血を遠心分離で血球と
血漿に分離した。この血球,血漿を適宜混合しヘマトク
リットの異なる試料とした。
【0064】表10より明らかなように、血球中のヘマ
トクリット増加に対応し、K/S値の変化が認められ、
本試験片が血液中ヘマトクリット測定に有効に用い得る
ことが示された。
トクリット増加に対応し、K/S値の変化が認められ、
本試験片が血液中ヘマトクリット測定に有効に用い得る
ことが示された。
【0065】
【表10】
【図1】本発明の分析用試験片の一実施態様を示す説明
図。
図。
【図2】本発明で使用する繊維質構造体を構成するフィ
ブリル化複合繊維の横断面を示す説明図。
ブリル化複合繊維の横断面を示す説明図。
【図3】本発明の分析用試験片の試料吸い込み口周辺部
を示す説明図。
を示す説明図。
【図4】本発明の分析用試験片評価に使用した反射率読
み取り装置の概略説明図。
み取り装置の概略説明図。
【図5】本発明の分析用試験片の構成を示す説明図。
1 繊維質構造体 2 水不浸透性支持板 3 試料吸い込み口 4 測定用開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高瀬 清 兵庫県西宮市上田東町4番38−404号
Claims (2)
- 【請求項1】 液体試料中の成分を分析するための試験
片であって、薄片状の繊維質構造体を、その一端が液体
試料吸い込み口となるよう、2枚の水不浸透性支持板間
に三者端部が略揃うようにして挾持し、更に、該水不浸
透性支持板の一方に、繊維質構造体の着色程度を計測す
るための測定用開口部を設けてなることを特徴とする分
析用試験片。 - 【請求項2】 繊維質構造体を構成する繊維が、1デニ
ール以下の合成繊維フィラメントであることを特徴とす
る請求項1記載の分析用試験片。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22638093A JPH0755793A (ja) | 1993-08-18 | 1993-08-18 | 分析用試験片 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22638093A JPH0755793A (ja) | 1993-08-18 | 1993-08-18 | 分析用試験片 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0755793A true JPH0755793A (ja) | 1995-03-03 |
Family
ID=16844219
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22638093A Pending JPH0755793A (ja) | 1993-08-18 | 1993-08-18 | 分析用試験片 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0755793A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7824616B2 (en) | 2001-07-27 | 2010-11-02 | Arkray, Inc. | Analyzing instrument |
-
1993
- 1993-08-18 JP JP22638093A patent/JPH0755793A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7824616B2 (en) | 2001-07-27 | 2010-11-02 | Arkray, Inc. | Analyzing instrument |
US8425841B2 (en) | 2001-07-27 | 2013-04-23 | Arkray, Inc. | Analyzing instrument |
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