JPH0754971B2 - オートフォーカスビデオカメラ - Google Patents
オートフォーカスビデオカメラInfo
- Publication number
- JPH0754971B2 JPH0754971B2 JP5252959A JP25295993A JPH0754971B2 JP H0754971 B2 JPH0754971 B2 JP H0754971B2 JP 5252959 A JP5252959 A JP 5252959A JP 25295993 A JP25295993 A JP 25295993A JP H0754971 B2 JPH0754971 B2 JP H0754971B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- focus
- evaluation value
- value
- zoom
- lens
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Lens Barrels (AREA)
- Automatic Focus Adjustment (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撮像素子から得られる
映像信号を用いて焦点の自動調整を行うオートフォーカ
スビデオカメラに関する。
映像信号を用いて焦点の自動調整を行うオートフォーカ
スビデオカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】ビデオカメラのオートフォーカス装置に
おいて撮像素子からの映像信号自体を焦点制御状態の評
価に用いる方法は、本質的にパララックスが存在せず、
また被写界深度が浅い場合や遠方の被写体に対しても、
精度よく焦点を合わせられる等優れた点が多い。しか
も、オートフォーカス用の特別なセンサも不必要で機構
的にも極めて簡単である。
おいて撮像素子からの映像信号自体を焦点制御状態の評
価に用いる方法は、本質的にパララックスが存在せず、
また被写界深度が浅い場合や遠方の被写体に対しても、
精度よく焦点を合わせられる等優れた点が多い。しか
も、オートフォーカス用の特別なセンサも不必要で機構
的にも極めて簡単である。
【0003】従来、このオートフォーカスの方法の一例
が、“NHK技術報告”S40、第17巻、第1号、通
巻86号21ページに石田他著「山登りサーボ方式によ
るテレビカメラの自動焦点調節」として述べられてい
る、この山登りサーボ制御は常に映像信号の高域成分の
量が最大になる様に、レンズのフォーカスリングを回転
するので、ピントがボケた状態でレンズが停止したまま
になることが無く、非常に追随性の良い方法である。
が、“NHK技術報告”S40、第17巻、第1号、通
巻86号21ページに石田他著「山登りサーボ方式によ
るテレビカメラの自動焦点調節」として述べられてい
る、この山登りサーボ制御は常に映像信号の高域成分の
量が最大になる様に、レンズのフォーカスリングを回転
するので、ピントがボケた状態でレンズが停止したまま
になることが無く、非常に追随性の良い方法である。
【0004】しかし、この方式には、レンズを常に動か
し続けることによる大きな欠点が存在する。この欠点の
1つは、合焦してもレンズが停止しないために、静止物
に合焦した後も撮影画面が常に揺れ続けることである。
現在テレビカメラに用いられるレンズは、フォーカスリ
ングを回転することによって焦点距離が変わり、このた
めに撮影画像の画角が変化する。このために、合焦した
後もフォーカスリングが振動し続けるこの方式では、画
面に映る被写体がある周期で大きくなったり、小さくな
ったりして非常に見づらい画面となる。
し続けることによる大きな欠点が存在する。この欠点の
1つは、合焦してもレンズが停止しないために、静止物
に合焦した後も撮影画面が常に揺れ続けることである。
現在テレビカメラに用いられるレンズは、フォーカスリ
ングを回転することによって焦点距離が変わり、このた
めに撮影画像の画角が変化する。このために、合焦した
後もフォーカスリングが振動し続けるこの方式では、画
面に映る被写体がある周期で大きくなったり、小さくな
ったりして非常に見づらい画面となる。
【0005】2つめの欠点は、消費電力である。現在家
庭用ビデオカメラはその可搬性のために電池を電源とす
る場合が多く、常時フォーカスモータを駆動せしめて正
転と逆転を繰り返している時には、突入電流のために一
定方向にモータを回転させる場合以上に電力を消費し、
撮影可能時間が短くなる。その他にも常にフォーカスリ
ングを回転させるためにギアの摩耗等の問題が生じる。
庭用ビデオカメラはその可搬性のために電池を電源とす
る場合が多く、常時フォーカスモータを駆動せしめて正
転と逆転を繰り返している時には、突入電流のために一
定方向にモータを回転させる場合以上に電力を消費し、
撮影可能時間が短くなる。その他にも常にフォーカスリ
ングを回転させるためにギアの摩耗等の問題が生じる。
【0006】出願人は特願昭61−273212号(H
04N 5/232)において、これらの欠点を除去す
るための新しいオートフォーカス回路方式を提案してい
る。以下に従来例としてその内容の骨子を述べる。尚、
上記出願では合焦精度を向上させるために極めてキメ細
かい制御法が採用されているが、ここでは、本発明に関
係のある部分についてのみ説明するに留める。
04N 5/232)において、これらの欠点を除去す
るための新しいオートフォーカス回路方式を提案してい
る。以下に従来例としてその内容の骨子を述べる。尚、
上記出願では合焦精度を向上させるために極めてキメ細
かい制御法が採用されているが、ここでは、本発明に関
係のある部分についてのみ説明するに留める。
【0007】図4は上記出願に係るオートフォーカス回
路のブロック図である。レンズ1によって結像した画像
は、撮像素子を含む撮像回路4によって映像信号とな
り、焦点評価値発生回路5に入力される。焦点評価値発
生回路5は、例えば図5に示すように構成される。映像
信号より同期分離回路5aによって分離された垂直同期
信号VD、水平同期信号HDはサンプリングエリアを設
定するためにゲート制御回路5bに入力される。ゲート
制御回路5bでは、垂直同期信号VD、水平同期信号H
D及び固定の発振器出力に基づいて、画面中央部分に長
方形のサンプリングエリアを設定し、このサンプリング
エリアの範囲のみの輝度信号の通過を許容するゲート開
閉信号をゲート回路5cに供給する。
路のブロック図である。レンズ1によって結像した画像
は、撮像素子を含む撮像回路4によって映像信号とな
り、焦点評価値発生回路5に入力される。焦点評価値発
生回路5は、例えば図5に示すように構成される。映像
信号より同期分離回路5aによって分離された垂直同期
信号VD、水平同期信号HDはサンプリングエリアを設
定するためにゲート制御回路5bに入力される。ゲート
制御回路5bでは、垂直同期信号VD、水平同期信号H
D及び固定の発振器出力に基づいて、画面中央部分に長
方形のサンプリングエリアを設定し、このサンプリング
エリアの範囲のみの輝度信号の通過を許容するゲート開
閉信号をゲート回路5cに供給する。
【0008】ゲート回路5cによってサンプリングエリ
アの範囲内に対応する輝度信号のみが、高域通過フィル
ター(H・P・F)5dを通過して高域成分のみが分離
され、次段の検波回路5eで振幅検波される。この検波
出力は積分回路5fでフィールド毎に積分されて、A/
D変換回路5gにてディジタル値に変換されて現フィー
ルドの焦点評価値が得られる。前述のように構成された
焦点評価値発生回路5は常時1フィールド分の焦点評価
値を出力する。
アの範囲内に対応する輝度信号のみが、高域通過フィル
ター(H・P・F)5dを通過して高域成分のみが分離
され、次段の検波回路5eで振幅検波される。この検波
出力は積分回路5fでフィールド毎に積分されて、A/
D変換回路5gにてディジタル値に変換されて現フィー
ルドの焦点評価値が得られる。前述のように構成された
焦点評価値発生回路5は常時1フィールド分の焦点評価
値を出力する。
【0009】オートフォーカス動作開始直後に、最初の
焦点評価値は最大値メモリ6と初期値メモリ7に保持さ
れる。その後、フォーカスモータ制御回路(フォーカス
モータ制御手段)10は、フォーカスモータ3を予め決
められた方向に回転させ第2比較器9の出力を監視す
る。第2比較器9は、フォーカスモータ駆動後の焦点評
価値と初期値メモリ7に保持されている初期評価値を比
較しその大小を出力する。
焦点評価値は最大値メモリ6と初期値メモリ7に保持さ
れる。その後、フォーカスモータ制御回路(フォーカス
モータ制御手段)10は、フォーカスモータ3を予め決
められた方向に回転させ第2比較器9の出力を監視す
る。第2比較器9は、フォーカスモータ駆動後の焦点評
価値と初期値メモリ7に保持されている初期評価値を比
較しその大小を出力する。
【0010】フォーカスモータ制御回路10は、第2比
較器9が大または小という出力を発するまで最初の方向
にフォーカスモータ3を回転せしめ、現在の焦点評価値
が初期評価値よりも、予め設定された変動幅よりも大で
あるという出力がなされた場合には、そのままの回転方
向を保持し、現在の評価値が初期評価値に比べて、上記
変動幅よりも小であるという出力がなされた場合にはフ
ォーカスモータ3の回転方向を逆にして、第1比較器8
の出力を監視する。
較器9が大または小という出力を発するまで最初の方向
にフォーカスモータ3を回転せしめ、現在の焦点評価値
が初期評価値よりも、予め設定された変動幅よりも大で
あるという出力がなされた場合には、そのままの回転方
向を保持し、現在の評価値が初期評価値に比べて、上記
変動幅よりも小であるという出力がなされた場合にはフ
ォーカスモータ3の回転方向を逆にして、第1比較器8
の出力を監視する。
【0011】第1比較器8は最大値メモリ6に保持され
ている今までの最大の焦点評価値と現在の評価値を比較
し、現在の焦点評価値が最大値メモリ6の内容に比べて
大きい(第1モード)、上記予め設定した第1の閾値以
上に減少した(第2モード)の2通りの比較信号S1、
S2を出力する。ここで最大値メモリ6は、第1比較器
8の出力に基づいて、現在の評価値が最大値メモリ6の
内容よりも大きい場合にはその値が更新され、常に現在
までの評価値の最大値が保持される。
ている今までの最大の焦点評価値と現在の評価値を比較
し、現在の焦点評価値が最大値メモリ6の内容に比べて
大きい(第1モード)、上記予め設定した第1の閾値以
上に減少した(第2モード)の2通りの比較信号S1、
S2を出力する。ここで最大値メモリ6は、第1比較器
8の出力に基づいて、現在の評価値が最大値メモリ6の
内容よりも大きい場合にはその値が更新され、常に現在
までの評価値の最大値が保持される。
【0012】13はレンズ1を支持するフォーカスリン
グ2の位置を指示するフォーカスリング位置信号を受け
て、フォーカスリング位置を記憶するモータ位置メモリ
であり、最大値メモリ6と同様に第1比較器8の出力に
基いて、最大評価値となった場合のフォーカスリング位
置を常時保持するように更新される。
グ2の位置を指示するフォーカスリング位置信号を受け
て、フォーカスリング位置を記憶するモータ位置メモリ
であり、最大値メモリ6と同様に第1比較器8の出力に
基いて、最大評価値となった場合のフォーカスリング位
置を常時保持するように更新される。
【0013】フォーカスモータ制御回路10は、第2比
較器9出力に基いて決定された方向にフォーカスモータ
3を回転させながら、第1比較器8出力を監視し、評価
値の雑音による誤動作を防止するために、第1比較器8
出力にて現在の評価値が最大評価値に比較して上記予め
設定された第1の閾値より小さいという第2モードが指
示されると同時にフォーカスモータ3は逆転される。こ
の逆転後、モータ位置メモリ13の内容と、現在のフォ
ーカスリング位置信号とが第3比較器14にて比較さ
れ、一致したとき、即ちフォーカスリング2が焦点評価
値が最大となる位置に戻ったときにフォーカスモータ3
を停止させるようにフォーカスモータ制御回路10は機
能する。同時にフォーカスモータ制御回路10はレンズ
停止信号LSを出力する。
較器9出力に基いて決定された方向にフォーカスモータ
3を回転させながら、第1比較器8出力を監視し、評価
値の雑音による誤動作を防止するために、第1比較器8
出力にて現在の評価値が最大評価値に比較して上記予め
設定された第1の閾値より小さいという第2モードが指
示されると同時にフォーカスモータ3は逆転される。こ
の逆転後、モータ位置メモリ13の内容と、現在のフォ
ーカスリング位置信号とが第3比較器14にて比較さ
れ、一致したとき、即ちフォーカスリング2が焦点評価
値が最大となる位置に戻ったときにフォーカスモータ3
を停止させるようにフォーカスモータ制御回路10は機
能する。同時にフォーカスモータ制御回路10はレンズ
停止信号LSを出力する。
【0014】11はフォーカスモータ制御回路10によ
るオートフォーカス動作が終了して、レンズ停止信号L
Sが発せられると同時にその時点での焦点評価値が保持
される第4メモリであり、後段の第4比較器12でこの
第4メモリ11の保持内容は現在の焦点評価値と比較さ
れ、その値が再起動のための第2の閾値より大きくなっ
た場合には、被写体が変化したとしてフォーカスモータ
制御回路10に被写体変化信号が出力される。フォーカ
スモータ制御回路10はこの信号を受けると再びオート
フォーカス動作をやり直して被写体の変化に追随する。
るオートフォーカス動作が終了して、レンズ停止信号L
Sが発せられると同時にその時点での焦点評価値が保持
される第4メモリであり、後段の第4比較器12でこの
第4メモリ11の保持内容は現在の焦点評価値と比較さ
れ、その値が再起動のための第2の閾値より大きくなっ
た場合には、被写体が変化したとしてフォーカスモータ
制御回路10に被写体変化信号が出力される。フォーカ
スモータ制御回路10はこの信号を受けると再びオート
フォーカス動作をやり直して被写体の変化に追随する。
【0015】この方法は極めて追随性が高く、合焦精度
も高いのであるが、以下に述べる大きな欠点を有してい
る。一般にビデオカメラではズームレンズを用いること
が多いが、同一の被写体を撮影しても望遠領域の場合と
広角領域の場合とでは、レンズ焦点位置に対する焦点評
価値の形状は図6に示す様に大きく異なっている。即ち
望遠領域の場合には、 の様に急峻な変化をするのに対
して、広角領域では の様に非常にゆっくりした変化を
示す。同図では縦軸に焦点評価値を、横軸にレンズ位置
(レンズから被写体までの距離)を目盛ってある。
も高いのであるが、以下に述べる大きな欠点を有してい
る。一般にビデオカメラではズームレンズを用いること
が多いが、同一の被写体を撮影しても望遠領域の場合と
広角領域の場合とでは、レンズ焦点位置に対する焦点評
価値の形状は図6に示す様に大きく異なっている。即ち
望遠領域の場合には、 の様に急峻な変化をするのに対
して、広角領域では の様に非常にゆっくりした変化を
示す。同図では縦軸に焦点評価値を、横軸にレンズ位置
(レンズから被写体までの距離)を目盛ってある。
【0016】同図から明らかに推測される様に、望遠領
域ではレンズの焦点深度が浅いこともあって、レンズと
被写体間の距離が少し変化しても焦点評価値は大きく変
化する。またレンズと被写体の距離が不変であっても、
被写体が横に移動すると焦点評価値が大きく変化する。
従ってフォーカスリングの少しの動きで焦点評価値が大
きく変化し、ピントが大きくボケた状態になるが、実際
には被写体距離は余り変化していない場合が多い。それ
ゆえ、山登りサーボを行なわせる場合には、焦点評価値
がかなり大きく変化した後に合焦のための再起動を行な
うのが好ましい。即ち上記第2の閾値を大きく設定する
ことが望ましい。上記従来例ではズーム位置に関係なく
第2の閾値が一定に設定されているので、若干の焦点評
価値の変化でフォーカスリングが駆動されるため、ピン
トがボケる状態になる欠点があった。
域ではレンズの焦点深度が浅いこともあって、レンズと
被写体間の距離が少し変化しても焦点評価値は大きく変
化する。またレンズと被写体の距離が不変であっても、
被写体が横に移動すると焦点評価値が大きく変化する。
従ってフォーカスリングの少しの動きで焦点評価値が大
きく変化し、ピントが大きくボケた状態になるが、実際
には被写体距離は余り変化していない場合が多い。それ
ゆえ、山登りサーボを行なわせる場合には、焦点評価値
がかなり大きく変化した後に合焦のための再起動を行な
うのが好ましい。即ち上記第2の閾値を大きく設定する
ことが望ましい。上記従来例ではズーム位置に関係なく
第2の閾値が一定に設定されているので、若干の焦点評
価値の変化でフォーカスリングが駆動されるため、ピン
トがボケる状態になる欠点があった。
【0017】広角領域では焦点深度が深く、また使用の
態様としてはパンフォーカス的な使い方が多いため、被
写体が少々移動しても、近くに存在する物体以外は、画
面の尖鋭度があまり変化しない。このような状況下でフ
ォーカスリングを動かすと、被写体のピントは変化しな
いにもかかわらず、画角のみが変化するため、心理的に
は極めて悪い影響を与える。従って、広角領域でも焦点
評価値が大きく変化した場合、即ち被写体の状態が明瞭
に変化した場合にのみ山登りサーボを再開することが望
ましい。この結果、広角領域でも望遠領域とは異なる理
由で再起動の閾値を大きく設定する事が重要となる。
態様としてはパンフォーカス的な使い方が多いため、被
写体が少々移動しても、近くに存在する物体以外は、画
面の尖鋭度があまり変化しない。このような状況下でフ
ォーカスリングを動かすと、被写体のピントは変化しな
いにもかかわらず、画角のみが変化するため、心理的に
は極めて悪い影響を与える。従って、広角領域でも焦点
評価値が大きく変化した場合、即ち被写体の状態が明瞭
に変化した場合にのみ山登りサーボを再開することが望
ましい。この結果、広角領域でも望遠領域とは異なる理
由で再起動の閾値を大きく設定する事が重要となる。
【0018】一方、両者の中間領域での焦点評価値の変
化は図6の に示す様に焦点評価値が上記両者の中間状
態にあり、焦点深度も余り深く無く、被写体の動きに対
して焦点評価値もかなり大きく変化するため、被写体の
動きに対して細かく追随して行く必要がある。従って再
起動のための第2の閾値は望遠、広角の場合に比べて小
さくとるべきである。
化は図6の に示す様に焦点評価値が上記両者の中間状
態にあり、焦点深度も余り深く無く、被写体の動きに対
して焦点評価値もかなり大きく変化するため、被写体の
動きに対して細かく追随して行く必要がある。従って再
起動のための第2の閾値は望遠、広角の場合に比べて小
さくとるべきである。
【0019】従来例では、ズーム位置に対しての第2の
閾値を設定する手段を有していなかったために、望遠
(広角)を中心に設定するか、中間領域を中心に設定す
るかのどちらかであった。望遠(広角)を中心に設定し
た場合には中間領域での撮影時には、かなりピンボケに
ならないと再起動が行なわれなかったし、中間領域を中
心に設定した場合には望遠領域に対しては被写体の変化
が無い状態であるのにピンボケになったり、広角領域に
対しては画面の尖鋭度が変化していないにもかかわら
ず、画角が変化するという欠点があった。
閾値を設定する手段を有していなかったために、望遠
(広角)を中心に設定するか、中間領域を中心に設定す
るかのどちらかであった。望遠(広角)を中心に設定し
た場合には中間領域での撮影時には、かなりピンボケに
ならないと再起動が行なわれなかったし、中間領域を中
心に設定した場合には望遠領域に対しては被写体の変化
が無い状態であるのにピンボケになったり、広角領域に
対しては画面の尖鋭度が変化していないにもかかわら
ず、画角が変化するという欠点があった。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】従来技術によると、ズ
ームレンズを用いた撮影においては、中間領域での動作
が正常な場合には望遠領域では被写体距離が変化してい
ないにもかかわらず、ピントがボケたり、広角領域では
画面の尖鋭度が変わらないのに画角が変化する欠点が有
り、広角領域や望遠領域での動作が正常な場合には中間
領域でかなりピンボケにならないと再起動が行なわれな
い欠点があった。
ームレンズを用いた撮影においては、中間領域での動作
が正常な場合には望遠領域では被写体距離が変化してい
ないにもかかわらず、ピントがボケたり、広角領域では
画面の尖鋭度が変わらないのに画角が変化する欠点が有
り、広角領域や望遠領域での動作が正常な場合には中間
領域でかなりピンボケにならないと再起動が行なわれな
い欠点があった。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、撮像レンズの
ズーム位置を検出する手段を有したズームレンズ機構か
らのズーム位置検出信号により、再起動を起こさせる第
2の閾値を望遠、中間、広角領域に応じて変化させるこ
とを特徴とする。
ズーム位置を検出する手段を有したズームレンズ機構か
らのズーム位置検出信号により、再起動を起こさせる第
2の閾値を望遠、中間、広角領域に応じて変化させるこ
とを特徴とする。
【0022】
【作用】本発明は上述の如く構成したので、望遠、広角
領域におけるピンボケ、画角の変動や、中間領域におけ
る追随性の悪さという従来の欠点を除去して、安定した
オートフォーカス動作を行なわせることが出来る。
領域におけるピンボケ、画角の変動や、中間領域におけ
る追随性の悪さという従来の欠点を除去して、安定した
オートフォーカス動作を行なわせることが出来る。
【0023】
【実施例】以下、図面に従い本発明の一実施例について
説明する。尚、従来例(図4、図5)と同一部分は同一
符号を付して説明を割愛する。
説明する。尚、従来例(図4、図5)と同一部分は同一
符号を付して説明を割愛する。
【0024】図1は本実施例の回路ブロック図である。
レンズ1によって結像された画像は、撮像素子を有する
撮像回路4によって輝度信号となり、焦点評価値発生回
路(焦点評価値検出手段)5に入力される。焦点評価値
発生回路5は前述の図5と同一の構成を有しており、1
フィールド分の焦点評価値が出力され、従来例と同一手
順で合焦動作が行なわれる。
レンズ1によって結像された画像は、撮像素子を有する
撮像回路4によって輝度信号となり、焦点評価値発生回
路(焦点評価値検出手段)5に入力される。焦点評価値
発生回路5は前述の図5と同一の構成を有しており、1
フィールド分の焦点評価値が出力され、従来例と同一手
順で合焦動作が行なわれる。
【0025】19は後述するズーム位置検出カム53を
具備するズームリング15からズーム位置検出信号を出
力するズーム位置検出回路であり、その出力が第2閾値
メモリ17に入力される。
具備するズームリング15からズーム位置検出信号を出
力するズーム位置検出回路であり、その出力が第2閾値
メモリ17に入力される。
【0026】次にこのズーム位置検出について詳述す
る。図2は本実施例装置のズームリング部分の構造を示
す図である。ビデオカメラ本体50の前方に突出したレ
ンズ鏡胴部51には変倍レンズ(ズームレンズ)(図示
省略)を支持するズームリング15がラジアル方向に回
転自在に配設され、このズームリング15がズームモー
タ(図示省略)に駆動されて回転することにより、変倍
レンズは光軸方向に進退し、望遠側及び広角側に移動す
ることになる。
る。図2は本実施例装置のズームリング部分の構造を示
す図である。ビデオカメラ本体50の前方に突出したレ
ンズ鏡胴部51には変倍レンズ(ズームレンズ)(図示
省略)を支持するズームリング15がラジアル方向に回
転自在に配設され、このズームリング15がズームモー
タ(図示省略)に駆動されて回転することにより、変倍
レンズは光軸方向に進退し、望遠側及び広角側に移動す
ることになる。
【0027】ズームリング15の外周前端には、前方へ
の突出量が異なる第1乃至第3段部53a、53b、5
3cが連設されたカム部53が一体成形され、このカム
部53に作動片54aが当接する様に位置検出スイッチ
54がレンズ鏡胴部51に固定されている。位置検出ス
イッチ54は3段階切換式であり、作動片54aが第1
乃至第3段部53a、53b、53cに夫々当接状態と
なることにより3段階に切換わる。即ち、ズームリング
15が広角側に位置して第1段部53aに作動片54a
が当接状態となり、図3の実線Aで示す第1位置にある
場合には、端子55、56が導通し、後段の第2閾値メ
モリ17の入力端子17a、17bには夫々“H”
“L”の回転位置情報が供給され広角状態であることが
知らされる。同様にズームリングが図2、図3の矢印X
方向に回転し作動片54aがカム部53を摺動して第2
段部53bあるいは第3段部53cに当接する。即ち、
図3の点線Bに示す第2位置或いは点線Cに示す第3位
置に移行すると、端子5557、端子56、57が夫々
導通し、“H”“H”あるいは“L”“H”の回転位置
情報が第2閾値メモリ17に供給される。この“H”
“H”の場合が中間状態、“L”“H”の場合が望遠状
態に対応する。
の突出量が異なる第1乃至第3段部53a、53b、5
3cが連設されたカム部53が一体成形され、このカム
部53に作動片54aが当接する様に位置検出スイッチ
54がレンズ鏡胴部51に固定されている。位置検出ス
イッチ54は3段階切換式であり、作動片54aが第1
乃至第3段部53a、53b、53cに夫々当接状態と
なることにより3段階に切換わる。即ち、ズームリング
15が広角側に位置して第1段部53aに作動片54a
が当接状態となり、図3の実線Aで示す第1位置にある
場合には、端子55、56が導通し、後段の第2閾値メ
モリ17の入力端子17a、17bには夫々“H”
“L”の回転位置情報が供給され広角状態であることが
知らされる。同様にズームリングが図2、図3の矢印X
方向に回転し作動片54aがカム部53を摺動して第2
段部53bあるいは第3段部53cに当接する。即ち、
図3の点線Bに示す第2位置或いは点線Cに示す第3位
置に移行すると、端子5557、端子56、57が夫々
導通し、“H”“H”あるいは“L”“H”の回転位置
情報が第2閾値メモリ17に供給される。この“H”
“H”の場合が中間状態、“L”“H”の場合が望遠状
態に対応する。
【0028】16は第4メモリ11に保持されているフ
ォーカスモータ制御回路10の出力と、焦点評価値検出
回路5からの出力である現在の焦点評価値との差の絶対
値を出力する差出力発生回路で、その出力が第5比較器
18に入力される。
ォーカスモータ制御回路10の出力と、焦点評価値検出
回路5からの出力である現在の焦点評価値との差の絶対
値を出力する差出力発生回路で、その出力が第5比較器
18に入力される。
【0029】第4メモリ11の出力は、また、第2閾値
メモリ17に入力される。第2閾値メモリ17は第4メ
モリ11の出力を受けて、ズーム位置検出回路19から
の信号により、その出力を変化させ、比較回路18に
て、前記差出力発生回路16と上記ズーム位置によって
変化する出力との比較を行ない、差出力が第2閾値メモ
リ17出力より大であれば、フォーカスモータ制御回路
10に再起動信号を送り、フォーカスモータ制御回路1
0はフォーカスモータ3を駆動して、合焦動作が再開さ
れる。以下具体的に上記動作を説明する。
メモリ17に入力される。第2閾値メモリ17は第4メ
モリ11の出力を受けて、ズーム位置検出回路19から
の信号により、その出力を変化させ、比較回路18に
て、前記差出力発生回路16と上記ズーム位置によって
変化する出力との比較を行ない、差出力が第2閾値メモ
リ17出力より大であれば、フォーカスモータ制御回路
10に再起動信号を送り、フォーカスモータ制御回路1
0はフォーカスモータ3を駆動して、合焦動作が再開さ
れる。以下具体的に上記動作を説明する。
【0030】いま、フォーカスモータ制御回路10から
の信号によって第4メモリ11に保持される焦点評価値
の極大値をAとする。この値は差出力発生回路16によ
って焦点評価値発生回路5から出力される現在の評価値
A’との差の絶対値|A−A’|がとられる。一方、第
2閾値メモリ17はズーム位置検出回路19からのズー
ム位置信号が望遠及び広角の場合にはA/4を、中間領
域の場合には、A/2を出力する。これらの値が比較回
路18によって、上記絶対値出力|A−A’|と比較さ
れて、各々のズームリング位置に対して 望遠領域の場合 : |A−A’|>A/4 中間領域の場合 : |A−A’|>A/2 広角領域の場合 : |A−A’|>A/4 の場合に再起動が行なわれる。
の信号によって第4メモリ11に保持される焦点評価値
の極大値をAとする。この値は差出力発生回路16によ
って焦点評価値発生回路5から出力される現在の評価値
A’との差の絶対値|A−A’|がとられる。一方、第
2閾値メモリ17はズーム位置検出回路19からのズー
ム位置信号が望遠及び広角の場合にはA/4を、中間領
域の場合には、A/2を出力する。これらの値が比較回
路18によって、上記絶対値出力|A−A’|と比較さ
れて、各々のズームリング位置に対して 望遠領域の場合 : |A−A’|>A/4 中間領域の場合 : |A−A’|>A/2 広角領域の場合 : |A−A’|>A/4 の場合に再起動が行なわれる。
【0031】この結果、本発明によればオートフォーカ
ス時に被写体が変化したとして、再起動を起こさせる第
2の閾値を望遠、中間、広角領域で自動的に変化させ、
きめ細かいオートフォーカスのコントロールを行なうこ
とができる。
ス時に被写体が変化したとして、再起動を起こさせる第
2の閾値を望遠、中間、広角領域で自動的に変化させ、
きめ細かいオートフォーカスのコントロールを行なうこ
とができる。
【0032】なお、上記実施例においては、便宜上ズー
ム領域を望遠、広角、中間の3領域に分割しているが、
この領域分割は撮像光学系の解像度、焦点深度、撮像回
路のS/N比によっても影響されるものであり、必ずし
も上記実施例に限るものではないことは明らかであろ
う。また、第4メモリ11、差出力発生回路16、第2
閾値メモリ17、比較回路18は、理解の便のためにハ
ードウェアで示してあるが、これらの動作は全て、マイ
クロプロセッサを用いて、ソフトウェア的に処理できる
ものであることは明らかである。
ム領域を望遠、広角、中間の3領域に分割しているが、
この領域分割は撮像光学系の解像度、焦点深度、撮像回
路のS/N比によっても影響されるものであり、必ずし
も上記実施例に限るものではないことは明らかであろ
う。また、第4メモリ11、差出力発生回路16、第2
閾値メモリ17、比較回路18は、理解の便のためにハ
ードウェアで示してあるが、これらの動作は全て、マイ
クロプロセッサを用いて、ソフトウェア的に処理できる
ものであることは明らかである。
【0033】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、山登りサー
ボ制御を行なうに当り、山登りサーボを行なっている途
中あるいは合焦状態にある場合に、被写体照度が大きく
変化することによって、誤った方向に合焦動作を行なっ
たり、誤って再起動を行なう等の誤動作が無く、安定し
た画像を提供するオートフォーカスビデオカメラを実現
出来る。
ボ制御を行なうに当り、山登りサーボを行なっている途
中あるいは合焦状態にある場合に、被写体照度が大きく
変化することによって、誤った方向に合焦動作を行なっ
たり、誤って再起動を行なう等の誤動作が無く、安定し
た画像を提供するオートフォーカスビデオカメラを実現
出来る。
【図1】本発明の一実施例を示す回路ブロック図であ
る。
る。
【図2】上記実施例のズーム位置検出手段の機構部を示
す図である。
す図である。
【図3】上記実施例のズーム位置検出手段の動作説明図
である。
である。
【図4】従来のオートフォーカスビデオカメラの要部の
ブロック図である。
ブロック図である。
【図5】その焦点評価値発生回路のブロック図である。
【図6】被写体距離に対する焦点評価値の変化を示す特
性図である。
性図である。
3 フォーカスモータ、 4 撮像回路、 5 焦点評価値発生回路(評価値検出手段) 10 フォーカスモータ制御回路 15 ズームリング 17 第2閾値メモリ 19 ズーム位置検出回路
Claims (1)
- 【請求項1】 撮像素子から得られる映像信号の高域成
分レベルを焦点評価として検出する評価値検出手段と、 望遠から広角まで変化する撮像用ズームレンズのズーム
位置を検出するズーム位置検出手段と、 前記評価値検出手段からの焦点評価値に基づいてフォー
カスレンズを移動させるフォーカスモータと、 前記焦点評価値が最大値となる位置にて前記フォーカス
モータを停止させ、且つ、その状態から前記焦点評価値
の値が予め設定した閾値以上変化した場合にフォーカス
モータの再起動を行うフォーカスモータ制御回路と、 前記ズーム検出手段で検出されたズーム位置に応じて前
記閾値を切換える手段とを、 備えてなるオートフォーカスビデオカメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5252959A JPH0754971B2 (ja) | 1993-10-08 | 1993-10-08 | オートフォーカスビデオカメラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5252959A JPH0754971B2 (ja) | 1993-10-08 | 1993-10-08 | オートフォーカスビデオカメラ |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62294938A Division JPH0644807B2 (ja) | 1986-12-19 | 1987-11-20 | オートフオーカスビデオカメラ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06225199A JPH06225199A (ja) | 1994-08-12 |
JPH0754971B2 true JPH0754971B2 (ja) | 1995-06-07 |
Family
ID=17244546
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5252959A Expired - Lifetime JPH0754971B2 (ja) | 1993-10-08 | 1993-10-08 | オートフォーカスビデオカメラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0754971B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003005024A (ja) * | 2001-06-26 | 2003-01-08 | Kyocera Corp | コンティニュアスafにおけるスキャン方式 |
JP4946152B2 (ja) * | 2006-04-27 | 2012-06-06 | ソニー株式会社 | 撮像装置とそのフォーカス調整装置 |
JP5241396B2 (ja) * | 2008-09-17 | 2013-07-17 | キヤノン株式会社 | 光学部材制御装置および制御方法、レンズ鏡筒、撮像装置および制御方法 |
US10901174B2 (en) | 2016-06-30 | 2021-01-26 | Nikon Corporation | Camera for limiting shifting of focus adjustment optical system |
-
1993
- 1993-10-08 JP JP5252959A patent/JPH0754971B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06225199A (ja) | 1994-08-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4903134A (en) | Automatic focusing circuit for automatically matching focus in response to video signal and zoom position | |
US6453124B2 (en) | Digital camera | |
US8098323B2 (en) | Camera system and camera body | |
TW200925756A (en) | Image capture device | |
JP2000330009A (ja) | デジタルカメラのオートフォーカス装置及びそれを備えたデジタルカメラ | |
JP2004271984A (ja) | 撮像装置 | |
JP3673528B2 (ja) | 静止画・動画両用カメラ | |
JPH0754971B2 (ja) | オートフォーカスビデオカメラ | |
JPH0555842B2 (ja) | ||
JPH0644807B2 (ja) | オートフオーカスビデオカメラ | |
JPH0754970B2 (ja) | オートフォーカスビデオカメラ | |
JP3389622B2 (ja) | 合焦位置検出装置 | |
JP2010190913A (ja) | 自動合焦機能を有する撮像装置 | |
JPS63215268A (ja) | オ−トフオ−カスビデオカメラ | |
JPH0114747B2 (ja) | ||
JP2575607B2 (ja) | 焦点検出装置 | |
JP2877379B2 (ja) | オートフォーカスカメラ | |
JPS63207278A (ja) | 自動焦点ビデオカメラ | |
JP3014745B2 (ja) | オートフォーカス装置 | |
JP3298144B2 (ja) | 撮像記録装置 | |
JP2005249870A (ja) | 撮像装置及び撮像方法 | |
JP2005221643A (ja) | オートフォーカスシステム | |
JPH0750238B2 (ja) | オートフォーカスビデオカメラ | |
JPH0886953A (ja) | 自動焦点整合装置 | |
JP2863551B2 (ja) | 自動合焦装置を備えたカメラ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080607 Year of fee payment: 13 |