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JPH0748991B2 - 経管栄養組成物 - Google Patents

経管栄養組成物

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JPH0748991B2
JPH0748991B2 JP59179867A JP17986784A JPH0748991B2 JP H0748991 B2 JPH0748991 B2 JP H0748991B2 JP 59179867 A JP59179867 A JP 59179867A JP 17986784 A JP17986784 A JP 17986784A JP H0748991 B2 JPH0748991 B2 JP H0748991B2
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emulsion
lipid
tube
acid
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英彦 日比野
信雄 福田
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Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は手術前、手術後の患者等に対する栄養補給に
使用される経管栄養組成物に関するものである。
〔従来の技術〕 中心静脈栄養法や経腸栄養法などの経管栄養法は外科、
特に消化器外科の補助療法としての輸液、栄養の面で重
要な位置を占めている。特に経管栄養法の一般的な方法
として知られているチューブ栄養(tube feeding)は鼻
腔、食道を通じてチューブを挿入し胃内または空腸内に
とどめ流動性栄養物を与える方法である。また腸管外栄
養として、消化器以外の場所からの栄養補給法には、静
脈内注射、皮下注射、筋肉注射および腹腔内注射などが
ある。
S.J.Dudrickは1968年に高カロリー輸液の臨床成功例
を、また、J.E.Fischerは肝不全時の肝性昏睡眼の覚醒
効果にFischer液が有効であること等発表した。これら
の成功により、我国においても小児外科や一般外科にこ
れらの方法が取入れられた。この高カロリー輸液の成功
をきっかけに、経腸的高カロリー栄養と呼ばれる成分栄
養法が発達した。
チューブの種類には単管と二重管があるが、単管チュー
ブは昏睡あるいは嗜眠状態、開口不能、嚥下障害等に適
している。チューブ栄養に適する食事の条件は、流動食
であることが必要であり、味は不問であるが、消化ずみ
の状態、すなわち消化態栄養剤が最良である。各栄養素
の配合は糖質の60〜80%、たん白質20〜30%、脂質5〜
10%が良い、水分は1日2000〜3000mlは注入すべきであ
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら高カロリー輸液の研究の進歩により、生体
の基体的な代謝を営むのに最低必要な割合として、全投
与カロリー中に占める各基質の量は、糖質20%、アミノ
酸10%、脂質10%であり、残り60%は何でも良いという
考えも出てきた。したがってアメリカ式の糖質の多い場
合は、糖質80%、アミノ酸10%、脂質10%となり、この
時は高浸透圧のため中心静脈への輸液が必要であり、ヨ
ーロッパ式の脂質の多い時は、アミノ酸10%、糖質20
%、脂質70%となり、抹消静脈を用いても管理可能とい
うことがわかってきた。
各基質についての研究も進み、糖質については代謝の面
より、炭酸ガスまでの代謝速度はグルコース、フルクト
ース、マルトース、ソルビトール、キシリトールの順で
あることが明らかになった。アミノ酸に関しても従来の
アミノ酸輸液製剤をさらに改善し、チロシンやフエニル
アラニンなどの芳香族アミノ酸とロイシン、イソロイシ
ン、バリンなどの分枝鎖アミノ酸の芳香族アミノ酸に対
するモル比が肝硬変患者の累積生存率が高いことなども
報告されている。
脂質に関しては総熱量中の脂質量が50〜60%まで検討さ
れ、脂質組成については必須脂肪酸としてのリノール酸
の投与量を成人では総熱量の5%が最少量として確認さ
れたのみで、脂質の組成について具体的な検討はされて
いない。
このような従来の経管栄養法による高カロリー輸液は、
脂質に関しては栄養維持が目的であり、病態改善は効果
がないという問題があった。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明は上記問題点を解決するためのもので、脂質と
して病態改善効果のある特定の脂質を配合してO/W型エ
マルジョンを形成することにより、栄養維持に加えて、
治療効果が得られ、かつ酸化安定性に優れた経管栄養組
成物を提案する。
この発明は、糖質、たん白質またはその分解物、脂質、
ミネラルおよびビタミンを主成分とする経管栄養組成物
において、脂質としてリノール酸およびリノレン酸から
選ばれる1種以上の不飽和脂肪酸を5重量%以上含有す
る第1の脂質と、エイコサペンタエン酸およびドコサヘ
キサエン酸から選ばれる1種以上の高度不飽和脂肪酸を
5重量%以上含有する第2の脂質とを、合計量で全固形
分中5〜30重量%配合し、O/W型エマルジョンを形成し
たことを特徴とする経管栄養組成物である。
本発明の経管栄養組成物は人体に必要な栄養分を供給す
るために、糖質、たん白質またはその分解物、ミネラル
およびビタミンを主成分とする。経管栄養組成物は経口
以外にて栄養成分を補給するため、水溶液中に各成分を
溶解してチューブに輸送されるので、糖質、たん白質ま
たはその分解物、脂質等が使用され、O/W型エマルジョ
ンとされる。
糖質としては、胃に注入する場合には一般の粉末製剤に
使用されるデキストリン(デキストロース・イキューバ
レント24程度)、ラクトース、シュークロース等が使用
できるが、その他の場合には消化態栄養として、グルコ
ース、フラクトース、マルトース等を使用する。製品を
粉末化する場合、噴霧乾燥機の槽内温度が80℃近辺にな
るように送風温度を120〜140℃にコントロールすると、
フラクトース、マルトース等は乾燥機塔内壁に粉末が長
時間堆積されてカラメル化または一部熔融褐変化するた
め、取扱に注意を要するので、グルコースが最も好まし
い。
たん白質としては、胃に注意する場合はカゼイン、カゼ
インナトリウム、乳たん白質等が使用できるが、他の場
合はたん白質分解物である消化態のアミノ酸を使用す
る。このようなアミノ酸としては、基準となるべきヒト
のアミノ酸要求割合について、1973年にFAO/WHO合同特
別専門委員会がヒトのたん白質所要量を答申した組成物
が望ましい。この組成物はFAO/WHO型アミノ酸輸液製剤
として市販されているものが使用可能である。ミネラル
およびビタミンについても、経管栄養組成物に施用され
ている組成のものが使用でき、ビタミンについては市販
の総合ビタミン剤が使用可能である。
脂質は従来ノリール酸を含有する大豆油、サフラワー
油、あるいはリノレン酸を含有するマツヨイグサ種子油
等が利用されてきたが、本発明では単なるカロリー補給
より一歩進め、治療効果のある脂質として従来から用い
られている第1の脂質のほかに、高度不飽和脂肪酸を含
有する第2の脂質を配合する。第1の脂質はノリール酸
およびリノレン酸から選ばれる不飽和脂肪酸を5重量%
以上含有する脂質であり、リノレン酸、γ−リノレン酸
(GLA)、ジホモ−γ−リノレン酸(DGLA)等が含まれ
る。第2の脂質はエイコサペンタエン酸(EPA)および
ドコサヘキサエン酸(DHA)から選ばれる高度不飽和脂
肪酸を5重量%以上含有する脂質である。
EPAおよびDHAは食用魚油等に含まれ、心筋梗塞、血栓性
疾患などの予防や治療に有効であり、また血清コレステ
ロールを低下させる作用を有する。GLAはマツヨイグサ
種子油等に含まれ、老化によるリノール酸からGLAへの
変換能力低下やGLAの代謝産物、特に1型プロスタグラ
ンジンE(PGE)をつくる能力の喪失に対する改善作用
を有する。DGLAは哺乳類の生体に含まれ、PGEの直接の
前駆体であり、心脈管系、消化器系、内分泌系において
血管症の改善などの作用を有する。
上記の脂質原料はいずれも生体中にてプロスタグランジ
ン(PG)前駆体となる脂肪酸を豊富に有する。このうち
第2の脂質に含まれるEPAおよびDHAはω−3系の血栓溶
解作用を有する物質を生成するのに対し、第1の脂質に
含まれるノリール酸やGLA等はω−6系PG前駆体とな
り、血液凝固作用を有する物質を生成する。このためこ
れらを併用すると、拮抗作用により相乗効果が得られ
る。
ところで、糖質、アミノ酸、電解質等は水溶性であるか
らチューブ輸送の溶液として問題はないが、単位当り、
高カロリーの熱量を補給するためには、脂質添加が必要
となる。この場合、治療、予防効果を付与するために
は、EPAおよびDHAから選ばれる高度不飽和脂肪酸を、脂
質中に5重量%以上含有させる必要がある。
EPAおよびDHAはGLAよりも二重結合が2〜3個多いた
め、100〜1000倍程度速く酸化されやすい。また経管栄
養組成物には、酸化を促進するミネラルが配合されるた
め、経管栄養組成物中にEPA、DHAを単純に配合するだけ
では、酸化による過酸化物の生成を防止できない。
EPA、DHAを含む脂質を配合して、酸化安定性の高い経管
栄養組成物を得るためには、脂肪乳剤すなわちO/W型エ
マルジョンを形成し、その安定性を高くする必要があ
る。このためには第1および第2の脂質の合計配合割合
を栄養剤全固形物中5〜30重量%とし、蔗糖脂肪酸エス
テル、脂肪酸モノグリセリドまたはその有機酸エステ
ル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、レシチン等
の乳化剤を加えて乳化することにより、O/W型エマルジ
ョンを形成し、油滴の周囲の水溶性成分で脂質が覆われ
た状態とする。
これにより脂質量に関係なく安定なO/W型エマルジョン
が調整できるため、各種の脂質を添加し、経管栄養組成
物を液状で輸液することができる。O/W型エマルジョン
の状態では、EPA、DHA等の高度不飽和脂肪酸を含む脂質
は水溶性成分により覆われているため、酸化安定性が増
すとともに、これらの脂質に伴う魚臭も消去される。ま
た目的の脂質を水溶性成分でコーティングできるので、
経管栄養組成物を粉末や顆粒で保存し、使用に際し可溶
化すれば任意に使用することができる。
本発明の経管栄養組成物は上記成分以外に、酸化防止剤
等の他の成分を配合してもよい。酸化防止剤としてトコ
フェロールを配合すると、ビタミンEとしての作用も兼
ねさせることができる。
本発明の経管栄養組成物は、水溶性成分および乳化剤を
水に溶解して水溶液とし、油溶性成分を脂質に溶解した
混合液を上記水溶液にゆっくり滴下しながら攪拌して予
備乳化させ、この予備乳化液をホモジナイザーにより乳
化してO/W型エマルジョンとする。このエマルジョンは
殺菌後そのままで経管栄養組成物の製品とすることもで
きるが、必要により噴霧乾燥して粉末化することもでき
る。
〔作用〕
こうして得られる経管栄養組成物は、製品がエマルジョ
ンの場合はそのまま、または希釈して、また粉末の場合
は水を添加してエマルジョンとして、経管により手術前
後の患者の胃、腸、静脈等に供給する。エマルジョンは
適度の粘度を有するためチューブ中を滞りなく流下し、
安定して供給される。そして患者がこれを摂取すること
により、栄養維持とともに、高度不飽和脂肪酸の薬理作
用により病態改善効果がある。
〔発明の効果〕
本発明によれば、経管栄養組成物の脂質として、リノー
ル酸、リノレン酸のようなω−6系不飽和脂肪酸を5重
量%以上含む第1の脂質と、EPA、DHAのようなω−3系
高度不飽和脂肪酸を5重量%以上含む第2の脂質とを、
合計量で5〜30重量%配合してO/Wエマルジョンとした
ので、拮抗作用により相乗効果が得られ、栄養維持とと
もに心筋梗塞、血栓性疾患などの予防や治療に有効であ
り、しかも酸化安定性が高く、EPA、DHAに起因する魚臭
も消去され、扱いやすい経管栄養組成物が得られる効果
がある。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例について説明する。各例中、部は
重量部を、%は重量%を示す。
比較例1 水100部を80℃に加温し、攪拌しながら蔗糖脂肪酸エス
テル(HLB15)を1部、表1のアミノ酸製剤を20部、表
2のビタミン製剤を所定量、表3のミネラル製剤を所定
量、およびグルコースを60部の順序で添加し、これらの
水溶性成分を完全に溶解させるため、80℃に保持しなが
ら30分間攪拌した。
一方、マツヨイグサ種子油18.5部(γ−リノレン酸8%
含有)に、卵黄レシチンを0.5部、およびα−トコフェ
ロールを種子油100g当り100I.U.溶解し、80℃に加温し
た。この混合液を上記水溶液にゆっくり滴下しながら80
℃で攪拌を続け、O/W型エマルジョンの予備乳化を30分
間行った。そしてこの予備乳化液を乳化槽より高圧噴射
式ホモジナイザーにポンピングし、第一次圧力150kg/cm
2、第二次圧力100kg/cm2の2段乳化を行った。
得られた乳剤は室温で20cP以下であって非常に粘性が低
く、ろ紙でろ過しても全く残渣がなかった。この乳剤を
共栓シリンダーに入れて40℃で24時間放置したが、脂肪
層および水層の分離はなく、粘性がわずかに上昇したよ
うに観察された。乳剤は独特の臭味を呈すが、刺激臭や
極度な味はなかった。そして直径2mmのテフロンチュー
ブ中を落下させたところ、この乳剤は滞りなく流下し
た。
実施例1 水100部を80℃に加温し、攪拌しながら蔗糖脂肪酸エス
テル(HLB15)を1部、表1のアミノ酸製剤を20部、表
2のビタミン製剤を所定量、表3のミネラル製剤を所定
量、グルコースを70部の順序で添加し、これらの水溶性
成分を完全に溶解させるため、80℃に保持しながら30分
間攪拌した。
一方、濃縮魚油(EPA18重量%、DHA7重量%含有)7.5部
に、サフラワー油(リノール酸76.5重量%含有)を1.0
部、卵黄レシチンを0.5部、およびα−トコフェロール
を脂肪100g当り100I.U.添加した。この脂肪は非常に加
熱安定性が悪いので、これらの長時間加熱をさけるた
め、卵黄レシチンとα−トコフェロールは40℃以下、窒
素気流下で溶解したものを全体に分散させて窒素バブリ
ングした。
次に予備乳化槽に前記水溶性成分の溶液を入れて80℃に
保温攪拌しながら脂肪組成物をゆっくりと滴下し、O/W
型エマルジョンの予備乳化30分間行った。この予備乳化
液を乳化槽より高圧噴射式ホモジナイザーにポンピング
し、第一次圧力150kg/cm2、第二次圧力100kg/cm2の2段
乳化を行った。
次いで乳化液を噴霧乾燥機のチャージタンクへ送って、
アトマイザー入口へ供給し、乳化液を噴霧乾燥機中に微
細粒子として噴出させるため、アトマイザーの回転数8,
000から10,000r.p.mにした。噴霧乾燥機は槽内温度が75
〜80℃になるように熱源をコントロールした。この時の
送風温度は125〜130℃で、排風温度は85〜90℃であっ
た。噴霧乾燥機内の塔内壁に粉末が長時間堆積されない
ように塔壁に常時振動を与え、エアースローで運搬され
た粉体は、ポリエチレン製の袋に窒素シールしながら充
填密封し、7日間5℃の保冷庫に保存した。
得られた粉末は、タッピング比容積2.3ml/g、淡黄色で
ケーキング性がなく、低い安息角で落下し、篩別状態も
良好であった。また油のしみ出しがなく、独特のアミノ
酸臭を有するが、水への溶解性が非常に良好であった。
この粉末を厚さ9μmのアルミ箔フィルムに窒素シール
しながらシールを閉じた。そして10℃の冷蔵庫に3カ月
保存後、包装材料を開封し、試験粉体の色調、臭、性状
を判断したが、製造直後の性状と変化はなく、粉体に含
まれる油分を抽出してその過酸化物価を測定したとこ
ろ、4.3meq/kgと低く、問題はなかった。この粉末を固
形分濃度で50%(油脂分は15%)溶液になるように水に
溶解して、乳剤を調整した。得られた乳剤は室温で20cP
以下と非常に粘性が低く、ろ紙でろ過しても全く残渣が
なかった。この乳剤を共栓シリンダーに入れて40℃で24
時間放置したが、脂肪層および水層の分離はなく粘性が
わずかに上昇したように観察された。乳剤は独特の臭味
を呈するが、刺激臭や極度な味はなかった。そして直径
2mmのテフロンチューブ中を落下させたが、この乳剤は
滞りなく流下した。
実施例2 水100部を80℃に加温し、攪拌しながらステアリン酸モ
ノグリセリドのコハク酸エステル(HLB15)を1部、カ
ゼインナトリウムを10部、全卵分解物を5部、表2のビ
タミン製剤を所定量、表3のミネラル製剤を所定量、グ
ルコースを70部の順序で添加して溶解させた。
一方、マツヨイグサ種子油9部(γ−リノレン酸8%含
有)にコーン油(DGLA2%配合品)を5部、濃縮魚油
(実施例1と同じもの)4部、卵黄レシチンを0.5部、
およびα−トコフェロールを種子油100g当り100I.U.溶
解し、比較例1と同様にしてO/W型エマルジョンを得
た。
得られた乳剤は室温で20cP以下と非常に粘性が低く、ろ
紙でろ過しても全く残渣がなかった。この乳剤を共栓シ
リンダーに入れて40℃で24時間放置したが、脂肪層およ
び水層の分離はなく、粘性がわずかに上昇したように観
察された。乳剤は独特の臭味を呈するが、刺激臭や極度
な味はなかった。そして直径2mmのテフロンチューブ中
を落下させたが、この乳剤は滞りなく流下した。
前記実施例1、2および比較例1の乳剤を、脳梗塞等で
植物状態になった患者それぞれ10例に対して経管投与を
行った。投与開始後8週間後に、それぞれの患者の血栓
溶解性について測定を行った結果を表4に示す。
表4のt−PA(血栓を溶解する)、PAI−I(血栓を起
き易くする)の数値より、実施例1、2のものはt−PA
が著しく増加し、PAI−Iが著しく低下し、血栓溶解性
効果が認められた。それと比較して比較例1のものはそ
れぞれの数値に変化がなく、血栓溶解性効果が認められ
なかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // A61K 31/20 ACB 9454−4C (56)参考文献 特開 昭49−102830(JP,A) 特開 昭58−189110(JP,A) 特開 昭55−27168(JP,A) 特開 昭56−122312(JP,A) 特開 昭57−183716(JP,A) 薬学領域の高カロリー輸液 平岡栄一著 P.110〜112(株)医薬ジャーナル社発 行(1980年発行)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】糖質、たん白質またはその分解物、脂質、
    ミネラルおよびビタミンを主成分とする経管栄養組成物
    において、脂質としてリノール酸およびリノレン酸から
    選ばれる1種以上の不飽和脂肪酸を5重量%以上含有す
    る第1の脂質と、エイコサペンタエン酸およびドコサヘ
    キサエン酸から選ばれる1種以上の高度不飽和脂肪酸を
    5重量%以上含有する第2の脂質とを、合計量で全固形
    分中5〜30重量%配合し、O/W型エマルジョンを形成し
    たことを特徴とする経管栄養組成物。
JP59179867A 1984-08-29 1984-08-29 経管栄養組成物 Expired - Fee Related JPH0748991B2 (ja)

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Title
薬学領域の高カロリー輸液平岡栄一著P.110〜112(株)医薬ジャーナル社発行(1980年発行)

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JPS6158560A (ja) 1986-03-25

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