JPH074732A - 空調ダクトシステム - Google Patents
空調ダクトシステムInfo
- Publication number
- JPH074732A JPH074732A JP17225893A JP17225893A JPH074732A JP H074732 A JPH074732 A JP H074732A JP 17225893 A JP17225893 A JP 17225893A JP 17225893 A JP17225893 A JP 17225893A JP H074732 A JPH074732 A JP H074732A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- air
- chimney
- duct
- floor
- ducts
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Duct Arrangements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】従来の空調ダクトシステムの問題点を解決し、
ダクト配設距離の短縮化とダクト配設工事の省力化を達
成すること。 【構成】住宅21の全館冷暖房において、1階から屋根
までを貫通して屋根上に上端部が突出したチムニー22
を形成し、該チムニー22内に垂直方向ダクト41、6
1を配設し、該垂直方向ダクト41、61から分岐して
各階の水平方向ダクト42、62を配設したことを特徴
としている。なお、換気用外気取入れ、もしくは排気の
いずれか一方をチムニー22上端部近傍に形成した開口
部22aを通して行うようにし、そのためのチムニー2
2内での通風路として、チムニー22内に配設された各
ダクト4、6以外の空間部13を利用するようにした構
成とするのが望ましい。
ダクト配設距離の短縮化とダクト配設工事の省力化を達
成すること。 【構成】住宅21の全館冷暖房において、1階から屋根
までを貫通して屋根上に上端部が突出したチムニー22
を形成し、該チムニー22内に垂直方向ダクト41、6
1を配設し、該垂直方向ダクト41、61から分岐して
各階の水平方向ダクト42、62を配設したことを特徴
としている。なお、換気用外気取入れ、もしくは排気の
いずれか一方をチムニー22上端部近傍に形成した開口
部22aを通して行うようにし、そのためのチムニー2
2内での通風路として、チムニー22内に配設された各
ダクト4、6以外の空間部13を利用するようにした構
成とするのが望ましい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、住宅の全館冷暖房を行
うための空調ダクトシステムに関し、特に垂直方向のダ
クトシステムに係るものである。
うための空調ダクトシステムに関し、特に垂直方向のダ
クトシステムに係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来は、図3に示すように住宅100の
全館冷暖房を行うために、一般的には空調機101で得
られた冷房時の冷風または暖房時の温風をサプライダク
ト102を通して送給し、各居室103及びホール、廊
下などの共用部104の天井または天井付近の壁面に設
置した吹出口105から吹き出し、一方、各居室103
または共用部104の床付近に吸込口106を設置し
て、リターンダクト107を通して空調機101にリタ
ーンさせるという方式が採用されていた。
全館冷暖房を行うために、一般的には空調機101で得
られた冷房時の冷風または暖房時の温風をサプライダク
ト102を通して送給し、各居室103及びホール、廊
下などの共用部104の天井または天井付近の壁面に設
置した吹出口105から吹き出し、一方、各居室103
または共用部104の床付近に吸込口106を設置し
て、リターンダクト107を通して空調機101にリタ
ーンさせるという方式が採用されていた。
【0003】このため、ダクトシステム用の空調機10
1を図3のように階段下の空間に設置したり、あるいは
天井裏に設置して、当該空調機101の吹出口からサプ
ライダクト102を住宅内に引き廻し、リターンダクト
107をまた、空調機101の吸込口までもってくるこ
とが必要とされていた。
1を図3のように階段下の空間に設置したり、あるいは
天井裏に設置して、当該空調機101の吹出口からサプ
ライダクト102を住宅内に引き廻し、リターンダクト
107をまた、空調機101の吸込口までもってくるこ
とが必要とされていた。
【0004】また、これらのダクトを引き廻すために、
各階における水平方向については天井裏空間が利用さ
れ、各階を繋ぐ垂直方向については、壁内の邪魔になら
ない部分に空間を設けて、この中にダクトを通す手段が
採られていた。
各階における水平方向については天井裏空間が利用さ
れ、各階を繋ぐ垂直方向については、壁内の邪魔になら
ない部分に空間を設けて、この中にダクトを通す手段が
採られていた。
【0005】しかしながら、かかる従来の手法は、ダク
ト配設空間を積極的かつ計画的に住宅内に採り込んでい
ないため、冷暖房のためのダクト配設、換気のためのダ
クト配設が系統だてて整然と成されておらず、このた
め、ダクトの引き廻し距離が必要以上に長くなり、その
結果として、空気の流れの圧力損失が大きくなって空調
性能が落ちたり、ダクトの材料費と工事費が増加したり
するという不具合を生じていた。また、上記の如く、天
井裏空間や壁内の空間を利用してダクトの配設工事を行
うため、当該配設工事も施工が困難で、手間がかかりす
ぎるという問題を有していた。
ト配設空間を積極的かつ計画的に住宅内に採り込んでい
ないため、冷暖房のためのダクト配設、換気のためのダ
クト配設が系統だてて整然と成されておらず、このた
め、ダクトの引き廻し距離が必要以上に長くなり、その
結果として、空気の流れの圧力損失が大きくなって空調
性能が落ちたり、ダクトの材料費と工事費が増加したり
するという不具合を生じていた。また、上記の如く、天
井裏空間や壁内の空間を利用してダクトの配設工事を行
うため、当該配設工事も施工が困難で、手間がかかりす
ぎるという問題を有していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来の空調ダクトシステムの問題点を解決し、ダクト配設
距離の短縮化とダクト配設工事の省力化を達成すること
を目的として開発されたものである。
来の空調ダクトシステムの問題点を解決し、ダクト配設
距離の短縮化とダクト配設工事の省力化を達成すること
を目的として開発されたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明においては、住宅の全館冷暖房において、1
階から屋根までを貫通して屋根上に上端部が突出したチ
ムニーを形成し、該チムニー内に垂直方向ダクトを配設
し、該垂直方向ダクトから分岐して各階の水平方向ダク
トを配設した空調ダクトシステムを特徴としている。
め、本発明においては、住宅の全館冷暖房において、1
階から屋根までを貫通して屋根上に上端部が突出したチ
ムニーを形成し、該チムニー内に垂直方向ダクトを配設
し、該垂直方向ダクトから分岐して各階の水平方向ダク
トを配設した空調ダクトシステムを特徴としている。
【0008】なお、換気用外気取入れ、もしくは排気の
いずれか一方を前記チムニー上端部近傍に形成した開口
部を通して行うように構成するのが望ましい。
いずれか一方を前記チムニー上端部近傍に形成した開口
部を通して行うように構成するのが望ましい。
【0009】また、前記換気用外気取入れ、もしくは排
気のための前記チムニー内での通風路として、当該チム
ニー内に配設された前記各ダクト以外の空間部を利用す
るようにした構成とするのが望ましい。
気のための前記チムニー内での通風路として、当該チム
ニー内に配設された前記各ダクト以外の空間部を利用す
るようにした構成とするのが望ましい。
【0010】
【作用】上記構成とすることにより、住宅の1階から2
階もしくは3階まで垂直方向に直線的に垂直方向ダクト
を配設することができ、各階の水平方向ダクトは、これ
ら垂直方向ダクトから分岐させれば良い為、ダクトを最
短距離で配設可能であり、また、ダクトの配設工事も容
易かつ迅速に行うことができる。さらに、換気用外気取
入れ、もしくは排気のいずれか一方を前記チムニー上端
部近傍に形成した開口部を通して行うことにより、換気
用外気取入れと排気の両方を開口部を通して行う場合に
生じる、開口部におけるショートサーキットを確実に防
止できる。また、換気用外気取入れ、もしくは排気のた
めの通風路として、当該チムニー内に配設された前記各
ダクト以外の空間部を利用することにより、ダクト配設
工事の省力化が可能となる。
階もしくは3階まで垂直方向に直線的に垂直方向ダクト
を配設することができ、各階の水平方向ダクトは、これ
ら垂直方向ダクトから分岐させれば良い為、ダクトを最
短距離で配設可能であり、また、ダクトの配設工事も容
易かつ迅速に行うことができる。さらに、換気用外気取
入れ、もしくは排気のいずれか一方を前記チムニー上端
部近傍に形成した開口部を通して行うことにより、換気
用外気取入れと排気の両方を開口部を通して行う場合に
生じる、開口部におけるショートサーキットを確実に防
止できる。また、換気用外気取入れ、もしくは排気のた
めの通風路として、当該チムニー内に配設された前記各
ダクト以外の空間部を利用することにより、ダクト配設
工事の省力化が可能となる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を図面により説
明する。図1及び図2は本発明の一実施例を示すもので
あり、図1は、本実施例における空調システムの全体構
成と冷房時の空気の流れを示している。図1において、
1は空調ユニット、2は居室、3はホール、吹き抜けな
どの共用部、4は冷房サプライダクト、5は冷風吹出
口、6は暖房サプライダクト、7は温風吹出口である。
本実施例に係る住宅21では、建物中央部に1階から屋
根までを貫通して屋根上に上端部が突出したチムニー2
2が形成されている。
明する。図1及び図2は本発明の一実施例を示すもので
あり、図1は、本実施例における空調システムの全体構
成と冷房時の空気の流れを示している。図1において、
1は空調ユニット、2は居室、3はホール、吹き抜けな
どの共用部、4は冷房サプライダクト、5は冷風吹出
口、6は暖房サプライダクト、7は温風吹出口である。
本実施例に係る住宅21では、建物中央部に1階から屋
根までを貫通して屋根上に上端部が突出したチムニー2
2が形成されている。
【0012】本実施例では、冷房時の冷風吹出口5と、
暖房時の温風吹出口7とを別にし、冷風吹出口5は、各
居室2と、共用部3の天井に所定個数が各々設置されて
おり、温風吹出口7は、共用部3の床付近の壁面に所定
個数が各々設置されている。各冷風吹出口5は、冷房サ
プライダクト4を介して空調ユニット1と連絡されてい
る。冷房サプライダクト4は、チムニー22内に住宅2
1の1階から3階まで垂直方向に直線的に配設された垂
直方向ダクト41と、該垂直方向ダクト41から分岐し
て各階に配設された水平方向ダクト42とからなる。
暖房時の温風吹出口7とを別にし、冷風吹出口5は、各
居室2と、共用部3の天井に所定個数が各々設置されて
おり、温風吹出口7は、共用部3の床付近の壁面に所定
個数が各々設置されている。各冷風吹出口5は、冷房サ
プライダクト4を介して空調ユニット1と連絡されてい
る。冷房サプライダクト4は、チムニー22内に住宅2
1の1階から3階まで垂直方向に直線的に配設された垂
直方向ダクト41と、該垂直方向ダクト41から分岐し
て各階に配設された水平方向ダクト42とからなる。
【0013】一方、各温風吹出口7は、暖房サプライダ
クト6を介して空調ユニット1と連絡されている。暖房
サプライダクト6も、チムニー22内に垂直方向に直線
的に配設された垂直方向ダクト61と、該垂直方向ダク
ト61から分岐して各階(本実施例では1階と2階)に
配設された水平方向ダクト62とからなる。また、各居
室2は、各々のドア20の下端部に形成されたアンダー
カット部8を通して共用部3の温風吹出口7に連絡され
ている。
クト6を介して空調ユニット1と連絡されている。暖房
サプライダクト6も、チムニー22内に垂直方向に直線
的に配設された垂直方向ダクト61と、該垂直方向ダク
ト61から分岐して各階(本実施例では1階と2階)に
配設された水平方向ダクト62とからなる。また、各居
室2は、各々のドア20の下端部に形成されたアンダー
カット部8を通して共用部3の温風吹出口7に連絡され
ている。
【0014】さらに本実施例では、冷房時のリターン空
気は暖房時の温風吹出口7から吸い込んで、暖房サプラ
イダクト6を通して空調ユニット1に戻し、暖房時のリ
ターン空気は冷房時の冷風吹出口5から吸い込んで、冷
房サプライダクト4を通して空調ユニット1に戻す構成
となっている。
気は暖房時の温風吹出口7から吸い込んで、暖房サプラ
イダクト6を通して空調ユニット1に戻し、暖房時のリ
ターン空気は冷房時の冷風吹出口5から吸い込んで、冷
房サプライダクト4を通して空調ユニット1に戻す構成
となっている。
【0015】しかして、図1に示す冷房時には、空調ユ
ニット1で得られた冷風は、冷房サプライダクト4を通
して各居室2と、共用部3の天井に設置された冷風吹出
口5から吹き出されて屋内を冷房する。冷房時のリター
ン空気については、各居室2からは、各ドア20のアン
ダーカット部8を介して、共用部3の床付近の壁面に設
置された温風吹出口7に吸い込まれ、暖房サプライダク
ト6を通して空調ユニット1へと戻される。
ニット1で得られた冷風は、冷房サプライダクト4を通
して各居室2と、共用部3の天井に設置された冷風吹出
口5から吹き出されて屋内を冷房する。冷房時のリター
ン空気については、各居室2からは、各ドア20のアン
ダーカット部8を介して、共用部3の床付近の壁面に設
置された温風吹出口7に吸い込まれ、暖房サプライダク
ト6を通して空調ユニット1へと戻される。
【0016】次に、図2に示す暖房時には、空調ユニッ
ト1で得られた温風は、暖房サプライダクト6を通し
て、共用部3の床付近の壁面に設置された温風吹出口7
から吹き出されて屋内に暖気が広がっていく。各居室2
には、ドア20のアンダーカット部8を介して暖気が入
り込み暖房する。暖房時のリターン空気については、各
居室2及び共用部3の天井に設置された冷風吹出口5に
吸い込まれ、冷房サプライダクト4を通して空調ユニッ
ト1へと戻されるようになっている。
ト1で得られた温風は、暖房サプライダクト6を通し
て、共用部3の床付近の壁面に設置された温風吹出口7
から吹き出されて屋内に暖気が広がっていく。各居室2
には、ドア20のアンダーカット部8を介して暖気が入
り込み暖房する。暖房時のリターン空気については、各
居室2及び共用部3の天井に設置された冷風吹出口5に
吸い込まれ、冷房サプライダクト4を通して空調ユニッ
ト1へと戻されるようになっている。
【0017】本空調システムを採用する住宅21は、高
気密かつ高断熱の住宅を対象としているため、循環空気
の一部は、全熱交換気扇14を通して熱ロスを防止しつ
つ、屋外の新鮮な空気と換気される。冷房時には図1に
示すように、全熱交換気扇14の内部には図示しないフ
ァンが設けられており、当該全熱交換気扇14を運転す
ることにより、このファンが回転し、住宅21の外壁に
設けられた換気用外気取入れ口15から屋外の新鮮な外
気が取り入れられ、給気ダクト16を通して全熱交換気
扇14内に送られる。全熱交換気扇14内では、排気ダ
クト18を通して当該換気扇14に取り込まれた屋内空
気と、前記新鮮外気との間で熱と湿度とが交換される。
気密かつ高断熱の住宅を対象としているため、循環空気
の一部は、全熱交換気扇14を通して熱ロスを防止しつ
つ、屋外の新鮮な空気と換気される。冷房時には図1に
示すように、全熱交換気扇14の内部には図示しないフ
ァンが設けられており、当該全熱交換気扇14を運転す
ることにより、このファンが回転し、住宅21の外壁に
設けられた換気用外気取入れ口15から屋外の新鮮な外
気が取り入れられ、給気ダクト16を通して全熱交換気
扇14内に送られる。全熱交換気扇14内では、排気ダ
クト18を通して当該換気扇14に取り込まれた屋内空
気と、前記新鮮外気との間で熱と湿度とが交換される。
【0018】交換後、外気は冷却・減湿され、給気ダク
ト17を介して空調ユニット1の吸込側に導入され、一
方、屋内空気は加熱・加湿され、排気ダクト19を通過
し、チムニー22内の空間部13を介して、チムニー2
2の上端に形成された開口部22aから屋外に排気され
る。
ト17を介して空調ユニット1の吸込側に導入され、一
方、屋内空気は加熱・加湿され、排気ダクト19を通過
し、チムニー22内の空間部13を介して、チムニー2
2の上端に形成された開口部22aから屋外に排気され
る。
【0019】なお、台所11には、同時吸排タイプの個
別換気扇12が、また、トイレ、浴室及び洗面所などの
サニタリースペース9には、各々排気専用換気扇10が
設けられており、それぞれに換気または排気を行うよう
になっている。
別換気扇12が、また、トイレ、浴室及び洗面所などの
サニタリースペース9には、各々排気専用換気扇10が
設けられており、それぞれに換気または排気を行うよう
になっている。
【0020】一方、暖房時にも循環空気の一部は、全熱
交換気扇14を通して熱ロスを防止しつつ、屋外の新鮮
な外気と換気される。但し、暖房時は冷房時とは逆に、
全熱交換気扇14内で当該換気扇14内に取り込まれた
屋内空気との熱と湿度の交換により、屋外から取り入れ
られた新鮮な空気は、加熱、加湿され、給気ダクト17
を介して空調ユニット1の吸込側に導入され、屋内空気
は冷却・減湿されて排気される。この際の排気は、上記
冷房時と同様に排気ダクト19を通過し、チムニー22
内の空間部13を介して、チムニー22の上端に形成さ
れた開口部22aから屋外に排気される。
交換気扇14を通して熱ロスを防止しつつ、屋外の新鮮
な外気と換気される。但し、暖房時は冷房時とは逆に、
全熱交換気扇14内で当該換気扇14内に取り込まれた
屋内空気との熱と湿度の交換により、屋外から取り入れ
られた新鮮な空気は、加熱、加湿され、給気ダクト17
を介して空調ユニット1の吸込側に導入され、屋内空気
は冷却・減湿されて排気される。この際の排気は、上記
冷房時と同様に排気ダクト19を通過し、チムニー22
内の空間部13を介して、チムニー22の上端に形成さ
れた開口部22aから屋外に排気される。
【0021】このように、本実施例では、屋内空気の排
気のための前記チムニー22内での通風路として、当該
チムニー22内に配設された冷房サプライダクト4や暖
房サプライダクト6以外の空間部13を利用するように
したことを特徴としている。その他、図1及び図2にお
いて符号1aは、空調ユニット1の屋外機である。
気のための前記チムニー22内での通風路として、当該
チムニー22内に配設された冷房サプライダクト4や暖
房サプライダクト6以外の空間部13を利用するように
したことを特徴としている。その他、図1及び図2にお
いて符号1aは、空調ユニット1の屋外機である。
【0022】上記構成からなる本実施例では、上記構成
とすることにより、チムニー22内に住宅の1階から3
階まで垂直方向に直線的に垂直方向ダクト41、61を
配設することができ、各階の水平方向ダクト42、62
は、これら垂直方向ダクト41、61から分岐させれば
良い為、ダクトを最短距離で配設可能であり、これに伴
い空気の流れの圧力損失を減少させ、空調性能の低下防
止が可能となる。また、ダクトの配設工事も広いチムニ
ー22内の空間部13を利用して、容易かつ迅速に行う
ことができ、材料費と配設工事費の減少を図ることがで
きる。さらに、屋内空気の排気をチムニー22の上端部
に形成した開口部22aを通して行うことにより、換気
用外気取入れと排気の両方を開口部22aを通して行う
場合に生じる、開口部22aにおけるショートサーキッ
トを確実に防止できる。また、屋内空気の排気のための
通風路として、チムニー22内に配設された前記各ダク
ト4,6以外の空間部13を利用することにより、排気
用のダクトを別個に設ける必要がなくなり、ダクト配設
工事の省力化が可能となる。
とすることにより、チムニー22内に住宅の1階から3
階まで垂直方向に直線的に垂直方向ダクト41、61を
配設することができ、各階の水平方向ダクト42、62
は、これら垂直方向ダクト41、61から分岐させれば
良い為、ダクトを最短距離で配設可能であり、これに伴
い空気の流れの圧力損失を減少させ、空調性能の低下防
止が可能となる。また、ダクトの配設工事も広いチムニ
ー22内の空間部13を利用して、容易かつ迅速に行う
ことができ、材料費と配設工事費の減少を図ることがで
きる。さらに、屋内空気の排気をチムニー22の上端部
に形成した開口部22aを通して行うことにより、換気
用外気取入れと排気の両方を開口部22aを通して行う
場合に生じる、開口部22aにおけるショートサーキッ
トを確実に防止できる。また、屋内空気の排気のための
通風路として、チムニー22内に配設された前記各ダク
ト4,6以外の空間部13を利用することにより、排気
用のダクトを別個に設ける必要がなくなり、ダクト配設
工事の省力化が可能となる。
【0023】また、特に暖房時において、温風は各居室
2または共用部3の床近傍の壁面に設置された温風吹出
口7から吹き出され、温風の特性に従って上昇し、各居
室と共用部の天井に設置された冷房時の冷風吹出口5か
ら吸い込まれることになるため、温風の流れが自然であ
り、低い風速で屋内温度分布のより均一な暖房を行うこ
とができ、快適さの向上を達成することが可能となる。
また、冷房時のリターンダクトとして暖房サプライダク
ト6を使用し、暖房時のリターンダクトとして冷房サプ
ライダクト4を使用する構成となっているため、リター
ンダクトを別個に配設する必要がなく、合理的かつ簡潔
な構成とすることができる。
2または共用部3の床近傍の壁面に設置された温風吹出
口7から吹き出され、温風の特性に従って上昇し、各居
室と共用部の天井に設置された冷房時の冷風吹出口5か
ら吸い込まれることになるため、温風の流れが自然であ
り、低い風速で屋内温度分布のより均一な暖房を行うこ
とができ、快適さの向上を達成することが可能となる。
また、冷房時のリターンダクトとして暖房サプライダク
ト6を使用し、暖房時のリターンダクトとして冷房サプ
ライダクト4を使用する構成となっているため、リター
ンダクトを別個に配設する必要がなく、合理的かつ簡潔
な構成とすることができる。
【0024】なお、上記実施例では、冷房時と暖房時で
居室2及び共用部3の吹出口と吸込口とを逆転させる例
につき説明したが、本発明はこれに限定されず、図3に
示すような従来例、即ち、冷房時も暖房時も天井または
天井付近の壁面に設けられた吹出口から吹き出し、床付
近の壁面に設けられた吸込口からリターンさせるシステ
ムの場合にも同様に適用可能である。
居室2及び共用部3の吹出口と吸込口とを逆転させる例
につき説明したが、本発明はこれに限定されず、図3に
示すような従来例、即ち、冷房時も暖房時も天井または
天井付近の壁面に設けられた吹出口から吹き出し、床付
近の壁面に設けられた吸込口からリターンさせるシステ
ムの場合にも同様に適用可能である。
【0025】また、上記実施例では、全熱交換気扇14
を通して換気する場合について例示したが、顕熱交換気
扇を使用する場合、あるいは、熱交換器を通さないで換
気する場合にも適用しうる。
を通して換気する場合について例示したが、顕熱交換気
扇を使用する場合、あるいは、熱交換器を通さないで換
気する場合にも適用しうる。
【0026】さらに、上記実施例では、換気用外気取入
れを1階天井付近の外壁面に設けた換気用外気取入れ口
15から行い、屋内空気の排気をチムニー22の上端部
近傍に形成した開口部22aから行う場合について例示
したが、逆に、換気用外気取入れをチムニー22の上端
部近傍に形成した開口部22aから行い、排気を1階天
井付近の外壁面から行うようにすることも可能である。
れを1階天井付近の外壁面に設けた換気用外気取入れ口
15から行い、屋内空気の排気をチムニー22の上端部
近傍に形成した開口部22aから行う場合について例示
したが、逆に、換気用外気取入れをチムニー22の上端
部近傍に形成した開口部22aから行い、排気を1階天
井付近の外壁面から行うようにすることも可能である。
【0027】また、住宅21の階数も3階建てに限定さ
れず、また、上記実施例では冷風吹出口5を、各居室2
と、共用部3の天井に設けた例を示したが、天井付近の
壁面に設置することもでき、温風吹出口7を、共用部3
の床近傍の壁面に設置した例を示したが、各居室2の床
近傍の壁面に設置してもよく、さらに、各居室2と共用
部3の両方の床近傍の壁面に設置することもできる等、
本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形例が可能
なことは言うまでもない。
れず、また、上記実施例では冷風吹出口5を、各居室2
と、共用部3の天井に設けた例を示したが、天井付近の
壁面に設置することもでき、温風吹出口7を、共用部3
の床近傍の壁面に設置した例を示したが、各居室2の床
近傍の壁面に設置してもよく、さらに、各居室2と共用
部3の両方の床近傍の壁面に設置することもできる等、
本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形例が可能
なことは言うまでもない。
【0028】
【発明の効果】本発明は上述した如く構成されており、
以下の効果を奏することができる。 (1) ダクトを最短距離で配設可能であり、これに伴い空
気の流れの圧力損失を減少させ、空調性能の低下防止が
可能となる。 (2) ダクトの配設工事を容易かつ迅速に行うことがで
き、材料費と配設工事費の減少を図ることができる。 (3) 換気用外気取入れ、もしくは排気のいずれか一方を
チムニー上端部近傍に形成した開口部を通して行うこと
により、換気用外気取入れと排気の両方を開口部を通し
て行う場合に生じる、開口部におけるショートサーキッ
トを確実に防止できる。 (4) 換気用外気取入れ、もしくは排気のための通風路と
して、当該チムニー内に配設された前記各ダクト以外の
空間部を利用することにより、ダクト配設工事の省力化
が可能となる。
以下の効果を奏することができる。 (1) ダクトを最短距離で配設可能であり、これに伴い空
気の流れの圧力損失を減少させ、空調性能の低下防止が
可能となる。 (2) ダクトの配設工事を容易かつ迅速に行うことがで
き、材料費と配設工事費の減少を図ることができる。 (3) 換気用外気取入れ、もしくは排気のいずれか一方を
チムニー上端部近傍に形成した開口部を通して行うこと
により、換気用外気取入れと排気の両方を開口部を通し
て行う場合に生じる、開口部におけるショートサーキッ
トを確実に防止できる。 (4) 換気用外気取入れ、もしくは排気のための通風路と
して、当該チムニー内に配設された前記各ダクト以外の
空間部を利用することにより、ダクト配設工事の省力化
が可能となる。
【図1】本発明の実施例における空調ダクトシステムの
全体構成と冷房時の空気の流れを示す説明図である。
全体構成と冷房時の空気の流れを示す説明図である。
【図2】本実施例における暖房時の空気の流れを示す説
明図である。
明図である。
【図3】従来の空調ダクトシステムを示す説明図であ
る。
る。
1 空調ユニット 2 居室 3 共用部 4 冷房サプライダクト 41 垂直方向ダクト 42 水平方向ダクト 5 冷風吹出口 6 暖房サプライダクト 61 垂直方向ダクト 62 水平方向ダクト 7 温風吹出口 8 アンダーカット部 13 空間部 14 全熱交換気扇 15 換気用外気取入れ口 16 給気ダクト 17 給気ダクト 18 排気ダクト 19 給気ダクト 20 ドア 21 住宅 22 チムニー 22a 開口部
Claims (3)
- 【請求項1】住宅の全館冷暖房において、1階から屋根
までを貫通して屋根上に上端部が突出したチムニーを形
成し、該チムニー内に垂直方向ダクトを配設し、該垂直
方向ダクトから分岐して各階の水平方向ダクトを配設し
たことを特徴とする空調ダクトシステム。 - 【請求項2】換気用外気取入れ、もしくは排気のいずれ
か一方を前記チムニー上端部近傍に形成した開口部を通
して行うようにしたことを特徴とする請求項1記載の空
調ダクトシステム。 - 【請求項3】前記換気用外気取入れ、もしくは排気のた
めの前記チムニー内での通風路として、当該チムニー内
に配設された前記各ダクト以外の空間部を利用するよう
にしたことを特徴とする請求項2記載の空調ダクトシス
テム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17225893A JPH074732A (ja) | 1993-06-19 | 1993-06-19 | 空調ダクトシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17225893A JPH074732A (ja) | 1993-06-19 | 1993-06-19 | 空調ダクトシステム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH074732A true JPH074732A (ja) | 1995-01-10 |
Family
ID=15938564
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17225893A Pending JPH074732A (ja) | 1993-06-19 | 1993-06-19 | 空調ダクトシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH074732A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010139118A (ja) * | 2008-12-10 | 2010-06-24 | Dai-Dan Co Ltd | 換気設備 |
-
1993
- 1993-06-19 JP JP17225893A patent/JPH074732A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010139118A (ja) * | 2008-12-10 | 2010-06-24 | Dai-Dan Co Ltd | 換気設備 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5530282B2 (ja) | 換気空調システム及び建物 | |
JPH10160198A (ja) | 空気調和システム | |
JP2010032099A (ja) | 換気システム | |
JPH1078245A (ja) | 空気調和装置 | |
JP2555186B2 (ja) | 熱交換換気設備 | |
JP2018184810A (ja) | 空調システム及び家屋 | |
JP5249837B2 (ja) | 換気空調システム及び建物 | |
JPH074732A (ja) | 空調ダクトシステム | |
JPH06229034A (ja) | 建築物における躯体構造 | |
JPH06229587A (ja) | 空調システム | |
JP2011112239A (ja) | 換気空調システム及び建物 | |
JPH0719525A (ja) | 床下吹出し空調装置 | |
JP2012021736A (ja) | 空調システム及び建物 | |
JP3181743B2 (ja) | 空調システム | |
JPH06300350A (ja) | 床構造および空調装置および床暖房装置 | |
JPH11218342A (ja) | 家屋の空調システム及び空調方法 | |
JPH07180898A (ja) | セントラル空調方法および空調装置 | |
JPH074687A (ja) | 換気システム | |
JP7393884B2 (ja) | 空調システム | |
JP3290007B2 (ja) | 空調システム | |
JP3831601B2 (ja) | セントラル空調装置およびセントラル空調式建物 | |
JPH11108394A (ja) | 空調システム | |
JPH11325508A (ja) | 空調システム | |
JPH07208767A (ja) | ダクト空調用吸込ボックス | |
JPH07158897A (ja) | 空調システムを備える建築物 |