JPH074331Y2 - 浮動性継手 - Google Patents
浮動性継手Info
- Publication number
- JPH074331Y2 JPH074331Y2 JP1988153987U JP15398788U JPH074331Y2 JP H074331 Y2 JPH074331 Y2 JP H074331Y2 JP 1988153987 U JP1988153987 U JP 1988153987U JP 15398788 U JP15398788 U JP 15398788U JP H074331 Y2 JPH074331 Y2 JP H074331Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stud
- outer shell
- sphere
- side connecting
- shaft portion
- Prior art date
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Description
【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、被動作体と推進体との間に接続して、傾斜芯
ずれや平行芯ずれを吸収する浮動性継手の改良に関す
る。
ずれや平行芯ずれを吸収する浮動性継手の改良に関す
る。
「従来の技術」 従来より、被動作体であるスライドテーブル又はプレス
のスライドベース等を、推進体であるシリンダー等で作
動させる場合、芯出しに、加工精度出しや組付け調整に
時間をかけ、苦労していた。そこで、芯ずれを吸収する
浮動性継手が考えられ、例えばシリンダーに於いて、ス
トロークエンドまで押し切れない、ロッドが曲がる、ロ
ッドメタルが片べりするといった課題を解決しようとし
てきた。
のスライドベース等を、推進体であるシリンダー等で作
動させる場合、芯出しに、加工精度出しや組付け調整に
時間をかけ、苦労していた。そこで、芯ずれを吸収する
浮動性継手が考えられ、例えばシリンダーに於いて、ス
トロークエンドまで押し切れない、ロッドが曲がる、ロ
ッドメタルが片べりするといった課題を解決しようとし
てきた。
そこで、この従来の浮動性継手を第10〜11図を用いて説
明する。まず、第10図示の一従来例に於いて、球体101a
に軸部101bを突出させ、該軸部101bに雄ネジのスタッド
側接続部101cを設けたスタッド101としている。そし
て、球体101aを、該球体101aの中心と同芯対向する面を
有する2個の摺動リング102、102で挾持し、かつ、各摺
動リング102、102の背面102a、102aを、微少隙間を有し
てケース104とソケット105とで挾持し、スタッド101に
設けられている雄ネジのスタッド側接続部101cが該ケー
ス104に設けられている雌ネジの外殻部側接続部103aに
対して球面揺動と偏芯スライドとをする。次に、第11図
示の別の一従来例に於いて、雌ネジを設けた球体101a
を、該球体101aの中心と同芯対向する面を有する2個の
摺動リング102、102で挾持し、かつ、各摺動リング10
2、102の背面102a、102aを、微少隙間を有してケース10
4とソケット105とで挾持している。そして、一方に摺動
リング102、102及びソケット105の内径より小径の雄ネ
ジを設け、他方の拡径軸部に、雌ネジのスタッド側接続
部101cを設けたスタッド101に於いて、該雄ネジを球体1
01aの雌ネジに螺合し、接着剤で固定している。なお、
この場合、スタッド側接続部101c外径は摺動リング10
2、102及びソケット105の内径よりはるかに大径となっ
ており、雌ネジの該スタッド側接続部101cは、拡径軸部
の途中まで設けられている。そして、雌ネジのスタッド
側接続部101cが雄ネジの外殻部側接続部103aに対して球
面揺動と偏芯スライドとをする。
明する。まず、第10図示の一従来例に於いて、球体101a
に軸部101bを突出させ、該軸部101bに雄ネジのスタッド
側接続部101cを設けたスタッド101としている。そし
て、球体101aを、該球体101aの中心と同芯対向する面を
有する2個の摺動リング102、102で挾持し、かつ、各摺
動リング102、102の背面102a、102aを、微少隙間を有し
てケース104とソケット105とで挾持し、スタッド101に
設けられている雄ネジのスタッド側接続部101cが該ケー
ス104に設けられている雌ネジの外殻部側接続部103aに
対して球面揺動と偏芯スライドとをする。次に、第11図
示の別の一従来例に於いて、雌ネジを設けた球体101a
を、該球体101aの中心と同芯対向する面を有する2個の
摺動リング102、102で挾持し、かつ、各摺動リング10
2、102の背面102a、102aを、微少隙間を有してケース10
4とソケット105とで挾持している。そして、一方に摺動
リング102、102及びソケット105の内径より小径の雄ネ
ジを設け、他方の拡径軸部に、雌ネジのスタッド側接続
部101cを設けたスタッド101に於いて、該雄ネジを球体1
01aの雌ネジに螺合し、接着剤で固定している。なお、
この場合、スタッド側接続部101c外径は摺動リング10
2、102及びソケット105の内径よりはるかに大径となっ
ており、雌ネジの該スタッド側接続部101cは、拡径軸部
の途中まで設けられている。そして、雌ネジのスタッド
側接続部101cが雄ネジの外殻部側接続部103aに対して球
面揺動と偏芯スライドとをする。
そして、いずれの従来例に於いても、外殻部側接続部10
3aあるいはスタッド側接続部101cの雄ネジ側に、ナット
を介して被動作体108を取付け、雌ネジ側にナットを介
して推進体109を取付けている。そして、推進体109と被
動作体108との間に生じる傾斜芯ずれ、平行芯ずれを吸
収する。
3aあるいはスタッド側接続部101cの雄ネジ側に、ナット
を介して被動作体108を取付け、雌ネジ側にナットを介
して推進体109を取付けている。そして、推進体109と被
動作体108との間に生じる傾斜芯ずれ、平行芯ずれを吸
収する。
「考案が解決しようとする課題」 ところでこの様な従来の浮動性継手は次の課題を持って
いた。長さが長いため、不使用の場合より機器類が長く
なり、又、重くもなり、最近の機器類のコンパクト化に
対応できていない。そして、長形のため推進力の伝達が
不安定になったり、浮動性継手の重量がシリンダーロッ
ドの先端に集中し、特に水平使用の場合、ロッドメタル
に負荷がかかり芯ずれ吸収が不完全な場合が多かった。
いた。長さが長いため、不使用の場合より機器類が長く
なり、又、重くもなり、最近の機器類のコンパクト化に
対応できていない。そして、長形のため推進力の伝達が
不安定になったり、浮動性継手の重量がシリンダーロッ
ドの先端に集中し、特に水平使用の場合、ロッドメタル
に負荷がかかり芯ずれ吸収が不完全な場合が多かった。
この考案は上記事情にかんがみて創案されたものであ
る。
る。
「課題を解決するための手段」 前記課題を解決するための手段を実施例に対応する第1
〜第9図を用いて以下に説明する。
〜第9図を用いて以下に説明する。
軸部1bの一端に球体1aを付設したスタッド1の該球体1a
を、該球体1aの中心と同芯対向する面を有する二個の摺
動リング2、2で挾持し、かつ、該摺動リング2、2の
各背面を、微少隙間を有してケース4とソケット5とか
ら成る外殻部3で挾持し、該軸部1bに設けられたスタッ
ド側接続部1cが該外殻部3に設けられた外殻部側接続部
3aに対して球面揺動と偏芯スライドとをする浮動性継手
に於いて、球体1aに一体成形突出すると共に、遊挿側の
摺動リング2の内径より小径である軸部1bを有し、か
つ、該軸部1bの外径部に締め込み固定用のスタッド側工
具掛部1dを有すると共に、該軸部1b端面から該球体1a内
部にかけて設けられた雌ネジのスタッド側接続部1cを有
するスタッド1としている。
を、該球体1aの中心と同芯対向する面を有する二個の摺
動リング2、2で挾持し、かつ、該摺動リング2、2の
各背面を、微少隙間を有してケース4とソケット5とか
ら成る外殻部3で挾持し、該軸部1bに設けられたスタッ
ド側接続部1cが該外殻部3に設けられた外殻部側接続部
3aに対して球面揺動と偏芯スライドとをする浮動性継手
に於いて、球体1aに一体成形突出すると共に、遊挿側の
摺動リング2の内径より小径である軸部1bを有し、か
つ、該軸部1bの外径部に締め込み固定用のスタッド側工
具掛部1dを有すると共に、該軸部1b端面から該球体1a内
部にかけて設けられた雌ネジのスタッド側接続部1cを有
するスタッド1としている。
又、別の態様として、外殻部3に、雄ネジ又は複数個の
取付ボルト用貫通穴等の、該外殻部3と一体成形である
外殻部側接続部3aを設けている。
取付ボルト用貫通穴等の、該外殻部3と一体成形である
外殻部側接続部3aを設けている。
「作用」 外殻部側接続部3a及びスタッド側接続部1cの一方にシリ
ンダー等の推進体9を接続し、他方にスライドベース等
の被動作体8を接続する。そして、外殻部側接続部3aと
スタッド側接続部1cとの間に傾斜芯ずれや平行芯ずれが
あった場合、上記微少隙間を有する同芯枢支構造によ
り、摺動リング2、2の背面間の幅が変わらないで、球
面揺動と偏芯スライドとが単独あるいは複合状態で行な
える。なお、球体1a内部にかけて設けられた雌ネジのス
タッド側接続部1cへの接続に於いては、推進体9あるい
は被動作体8に設けられた長い雄ネジを、固定用のナッ
ト10を介在させて、長手方向に充分移動調整出来る。
又、スタッド側接続部1cに、上記の長い雄ネジの根元ま
でネジ込んで、推進体9と被動作体8との距離をより短
くして使用出来る。
ンダー等の推進体9を接続し、他方にスライドベース等
の被動作体8を接続する。そして、外殻部側接続部3aと
スタッド側接続部1cとの間に傾斜芯ずれや平行芯ずれが
あった場合、上記微少隙間を有する同芯枢支構造によ
り、摺動リング2、2の背面間の幅が変わらないで、球
面揺動と偏芯スライドとが単独あるいは複合状態で行な
える。なお、球体1a内部にかけて設けられた雌ネジのス
タッド側接続部1cへの接続に於いては、推進体9あるい
は被動作体8に設けられた長い雄ネジを、固定用のナッ
ト10を介在させて、長手方向に充分移動調整出来る。
又、スタッド側接続部1cに、上記の長い雄ネジの根元ま
でネジ込んで、推進体9と被動作体8との距離をより短
くして使用出来る。
なお、雄ネジ又は複数個の取付ボルト用貫通穴等の、外
殻部3と一体成形である外殻部側接続部3aとした場合
は、より短かい浮動性継手とすることが出来るととも
に、従来の別体の組付品の場合の様な緩みのおそれがな
い。
殻部3と一体成形である外殻部側接続部3aとした場合
は、より短かい浮動性継手とすることが出来るととも
に、従来の別体の組付品の場合の様な緩みのおそれがな
い。
「実施例」 以下図面に基づいて本考案について更に詳しく説明す
る。
る。
第1図は本考案の一実施例を示す。1は、ほぼ完球の球
体1aに一体成形突出する軸部1bを有し、かつ、該軸部1b
端面より該球体1a内部に貫通する穴を設け、途中まで雌
ネジとしたスタッド側接続部1cを設けたスタッドであ
る。なお、球体1aの外径は軸部1bより大径としている。
又、軸部1bは、組付時の該軸部1b遊挿側の摺動リング2
の内径より小径であるとともに、外径部に二方取り、四
方取り、あるいは六方取り等のスタッド側工具掛部1dを
設けている。2は、球体1aと同芯であるとともに該球体
1aを保持摺動する面を有するワッシャ状の摺動リングで
ある。4は、一端に雄ネジの外殻部側接続部3aを設け、
他端に摺動リング2、2の背面2a、2aがスライドする平
底面の収納室4aを設けたケースである。なお、外径部に
二方取り、四方取り、あるいは六方取り等の外殻部側工
具掛部4bを設けている。又、収納室4aの内径は摺動リン
グ2、2外径より偏芯スライド振幅分大径である。5
は、スタッド1の軸部1bが遊挿する穴と、摺動リング
2、2の背面2a、2aが摺動する面を持つワッシャ状のソ
ケットである。そして、スタッド1の球体1aを、対向す
る2個の摺動リング2、2で挾持し、かつ、該摺動リン
グ2、2の各背面2a、2aを、微少隙間を有してケース4
とソケット5とで挾持螺着する。なお、ケース4とソケ
ット5とは組合わせ方法により類似形状となり、区分が
しにくいため、両方合せて外殻部3とする。そして、6
は防塵用のダストシールである。又、円滑摺動をさらに
助けるために、収納室4aにグリースを封入している。7
はケース4とソケット5とのゆるみ止めのピンである。
体1aに一体成形突出する軸部1bを有し、かつ、該軸部1b
端面より該球体1a内部に貫通する穴を設け、途中まで雌
ネジとしたスタッド側接続部1cを設けたスタッドであ
る。なお、球体1aの外径は軸部1bより大径としている。
又、軸部1bは、組付時の該軸部1b遊挿側の摺動リング2
の内径より小径であるとともに、外径部に二方取り、四
方取り、あるいは六方取り等のスタッド側工具掛部1dを
設けている。2は、球体1aと同芯であるとともに該球体
1aを保持摺動する面を有するワッシャ状の摺動リングで
ある。4は、一端に雄ネジの外殻部側接続部3aを設け、
他端に摺動リング2、2の背面2a、2aがスライドする平
底面の収納室4aを設けたケースである。なお、外径部に
二方取り、四方取り、あるいは六方取り等の外殻部側工
具掛部4bを設けている。又、収納室4aの内径は摺動リン
グ2、2外径より偏芯スライド振幅分大径である。5
は、スタッド1の軸部1bが遊挿する穴と、摺動リング
2、2の背面2a、2aが摺動する面を持つワッシャ状のソ
ケットである。そして、スタッド1の球体1aを、対向す
る2個の摺動リング2、2で挾持し、かつ、該摺動リン
グ2、2の各背面2a、2aを、微少隙間を有してケース4
とソケット5とで挾持螺着する。なお、ケース4とソケ
ット5とは組合わせ方法により類似形状となり、区分が
しにくいため、両方合せて外殻部3とする。そして、6
は防塵用のダストシールである。又、円滑摺動をさらに
助けるために、収納室4aにグリースを封入している。7
はケース4とソケット5とのゆるみ止めのピンである。
そして、スライドベース等の被動作体8を雄ネジの外殻
部側接続部3aに螺合し、浮動性継手の外殻部側工具掛部
4bをモンキー、スパナ等で保持し締め込み固定する。
又、シリンダー、プレス等の推進体9の雄ネジを雌ネジ
のスタッド側接続部1cに螺合し、長手方向の調整をして
ナット10で固定する。この時、スタッド側工具掛部1dを
モンキー、スパナ等で保持し、ナット10を別のモンキ
ー、スパナ等で保持し締め込み固定する。
部側接続部3aに螺合し、浮動性継手の外殻部側工具掛部
4bをモンキー、スパナ等で保持し締め込み固定する。
又、シリンダー、プレス等の推進体9の雄ネジを雌ネジ
のスタッド側接続部1cに螺合し、長手方向の調整をして
ナット10で固定する。この時、スタッド側工具掛部1dを
モンキー、スパナ等で保持し、ナット10を別のモンキ
ー、スパナ等で保持し締め込み固定する。
そして、摺動リング2、2の外径はケース4の収納室4a
の内径にぶつかるまで平行移動すると共に、該摺動リン
グ2、2に同芯保持された球体1aは該摺動リング2、2
に対して角度揺動する。従って、スタッド側接続部1cに
取付けられた推進体9と外殻部側接続部3aに取付けられ
た被動作体8とは平行芯ずれ、角度ずれがあってもスム
ーズに動力伝達を行なう。
の内径にぶつかるまで平行移動すると共に、該摺動リン
グ2、2に同芯保持された球体1aは該摺動リング2、2
に対して角度揺動する。従って、スタッド側接続部1cに
取付けられた推進体9と外殻部側接続部3aに取付けられ
た被動作体8とは平行芯ずれ、角度ずれがあってもスム
ーズに動力伝達を行なう。
第2図は本考案の別の一実施例を示す。この実施例に於
いては、ケース4の収納室4aの外側である大径の外径部
に雄ネジの外殻部側接続部3aを設けている。他の構成は
上記実施例と同等である。そして、上記実施例と同様に
使用すれば、推進体9と被動作体8との間隔は極端に短
縮化されるといった効果がある。
いては、ケース4の収納室4aの外側である大径の外径部
に雄ネジの外殻部側接続部3aを設けている。他の構成は
上記実施例と同等である。そして、上記実施例と同様に
使用すれば、推進体9と被動作体8との間隔は極端に短
縮化されるといった効果がある。
第3〜第4図は本考案の更に別の一実施例を示す。この
実施例に於いては、ケース4を角ブロック状とし、該ケ
ース4の収納室4aの外側部に、複数個の取付ボルト用貫
通穴である外殻部側接続部3aを設けている。そして、ケ
ース4の側底面に被動作体8をセットし、取付ボルト用
貫通穴からボルト11で締着する。なお、上記実施例の外
殻部側工具掛部4bは当実施例では必要ない。そして、そ
の他は、上記実施例と同等で、同様に使用すれば、従来
のフート形に比較し、推進体9と被動作体8との間隔は
飛躍的に短縮化されるといった効果がある。
実施例に於いては、ケース4を角ブロック状とし、該ケ
ース4の収納室4aの外側部に、複数個の取付ボルト用貫
通穴である外殻部側接続部3aを設けている。そして、ケ
ース4の側底面に被動作体8をセットし、取付ボルト用
貫通穴からボルト11で締着する。なお、上記実施例の外
殻部側工具掛部4bは当実施例では必要ない。そして、そ
の他は、上記実施例と同等で、同様に使用すれば、従来
のフート形に比較し、推進体9と被動作体8との間隔は
飛躍的に短縮化されるといった効果がある。
第5図は本考案の更に別の一実施例を示す。この実施例
に於いては、収納室4aの奥部を厚肉部とした角ブロック
状のケース4とし、該厚肉部に複数個の取付ボルト用貫
通穴である外殻部側接続部3aを設けている。その他は、
第3〜第4図示の実施例と同等で、同様に使用すれば、
幅狭の被動作体8に対して効果が大である。
に於いては、収納室4aの奥部を厚肉部とした角ブロック
状のケース4とし、該厚肉部に複数個の取付ボルト用貫
通穴である外殻部側接続部3aを設けている。その他は、
第3〜第4図示の実施例と同等で、同様に使用すれば、
幅狭の被動作体8に対して効果が大である。
第6図は本考案の更に別の一実施例を示す。この実施例
に於いては、収納室4a奥部の外壁を板状に側長させたケ
ース4に、複数個の取付ボルト用貫通穴である外殻部側
接続部3aを設けている。そして、板状の背面に被動作体
8をセットし、取付ボルト用貫通穴からボルト11で締着
する。その他は上記実施例と同等で、同様に使用すれ
ば、外殻部3を直接、フランジ形と呼ばれる形状にする
ことが出来るとともに、より薄形とすることが出来る。
に於いては、収納室4a奥部の外壁を板状に側長させたケ
ース4に、複数個の取付ボルト用貫通穴である外殻部側
接続部3aを設けている。そして、板状の背面に被動作体
8をセットし、取付ボルト用貫通穴からボルト11で締着
する。その他は上記実施例と同等で、同様に使用すれ
ば、外殻部3を直接、フランジ形と呼ばれる形状にする
ことが出来るとともに、より薄形とすることが出来る。
第7図は本考案の更に別の一実施例を示す。この実施例
に於いては、ケース4の一端に雄ネジの外殻部側接続部
3aを設けたもので、第1図示の実施例より長めの雄ネジ
とし、調整ナット12を介在させることにより、被動作体
8側の長さ調整をすることが出来る。その他は第1図示
の実施例と同等である。なお、当形状は従来、一般的に
使用されていて、基本形と呼ばれる形状であるが、従来
品よりはるかに短縮された基本形となっている。第8図
は本考案の更に別の一実施例を示す。この実施例に於い
ては、第1図示の実施例と構造は同等であるが、雄ネジ
である外殻部側接続部3aに、薄形のシリンダーの様に雌
ネジを有する推進体9を螺着し、雌ネジであるスタッド
側接続部1cに雄ネジを有する被動作体8を螺着してい
る。この様に、推進体9と被動作体8とはスタッド側接
続部1cあるいは外殻部側接続部3aのいずれ側にも接続す
ることが出来る。
に於いては、ケース4の一端に雄ネジの外殻部側接続部
3aを設けたもので、第1図示の実施例より長めの雄ネジ
とし、調整ナット12を介在させることにより、被動作体
8側の長さ調整をすることが出来る。その他は第1図示
の実施例と同等である。なお、当形状は従来、一般的に
使用されていて、基本形と呼ばれる形状であるが、従来
品よりはるかに短縮された基本形となっている。第8図
は本考案の更に別の一実施例を示す。この実施例に於い
ては、第1図示の実施例と構造は同等であるが、雄ネジ
である外殻部側接続部3aに、薄形のシリンダーの様に雌
ネジを有する推進体9を螺着し、雌ネジであるスタッド
側接続部1cに雄ネジを有する被動作体8を螺着してい
る。この様に、推進体9と被動作体8とはスタッド側接
続部1cあるいは外殻部側接続部3aのいずれ側にも接続す
ることが出来る。
第9図は本考案の更に別の一実施例を示す。この実施例
に於いては、第6図示の実施例のソケット5部分をケー
ス4部分と一体とし、かわりに、収納室4aの奥壁部分を
別体の盤状のソケット5としている。その他は第6図示
の実施例と同等で、同様の作用効果がある。この様に、
上記いずれの実施例に於いても、ケース4とソケット5
とは外殻部3としてスタッド1と摺動リング2、2とを
収納保持すればよく、分割位置に特定されることはな
い。
に於いては、第6図示の実施例のソケット5部分をケー
ス4部分と一体とし、かわりに、収納室4aの奥壁部分を
別体の盤状のソケット5としている。その他は第6図示
の実施例と同等で、同様の作用効果がある。この様に、
上記いずれの実施例に於いても、ケース4とソケット5
とは外殻部3としてスタッド1と摺動リング2、2とを
収納保持すればよく、分割位置に特定されることはな
い。
なお、以上の実施例に於いて、雌ネジであるスタッド側
接続部1cは、軸部1bから球体1a内部を貫通した下穴に全
ネジの雌ネジとすることが出来るし、又、貫通しない盲
下穴とし、途中までの雌ネジとすることも出来る。そし
て、このスタッド側接続部1cが、貫通した下穴に全ネジ
の雌ネジの場合は、推進体9又は被動作体8の雄ネジの
より長いものに対応出来るとともに、調整代が長くとれ
るといった効果がある。又、途中までの雌ネジの場合
は、推進体9又は被動作体8の雄ネジをネジ奥に当接す
るまで螺合することが出来、全ネジの場合のように、雄
ネジを当接してから1回転程度戻して使用しなければな
らないといった面倒さはない。又、戻し忘れによる動き
不良も起きないといった効果がある。
接続部1cは、軸部1bから球体1a内部を貫通した下穴に全
ネジの雌ネジとすることが出来るし、又、貫通しない盲
下穴とし、途中までの雌ネジとすることも出来る。そし
て、このスタッド側接続部1cが、貫通した下穴に全ネジ
の雌ネジの場合は、推進体9又は被動作体8の雄ネジの
より長いものに対応出来るとともに、調整代が長くとれ
るといった効果がある。又、途中までの雌ネジの場合
は、推進体9又は被動作体8の雄ネジをネジ奥に当接す
るまで螺合することが出来、全ネジの場合のように、雄
ネジを当接してから1回転程度戻して使用しなければな
らないといった面倒さはない。又、戻し忘れによる動き
不良も起きないといった効果がある。
又、摺動リング2の内径よりスタッド1の軸部1bが小径
であるのは、該軸部1b側のみであるから、該軸部1b側と
対向する側のもう一つの摺動リング2は、内径が該軸部
1bより必ずしも大径でなくてもよい。しかし、通常、二
個同じ形状で使用される。
であるのは、該軸部1b側のみであるから、該軸部1b側と
対向する側のもう一つの摺動リング2は、内径が該軸部
1bより必ずしも大径でなくてもよい。しかし、通常、二
個同じ形状で使用される。
又、ピン7は、止ネジ、スプリングピン、あるいは軸等
で、ソケット5とケース4とを固定するものであればよ
い。又、ソケット5とケース4との螺合部を接着剤止め
としてもよい。
で、ソケット5とケース4とを固定するものであればよ
い。又、ソケット5とケース4との螺合部を接着剤止め
としてもよい。
又、外殻部側工具掛部4bおよびスタッド側工具掛部1d
は、二方取形状、四方取形状、あるいは六方取形状等で
ある。
は、二方取形状、四方取形状、あるいは六方取形状等で
ある。
「考案の効果」 本考案の利点とするところは次の通りである。スタッド
1の軸部1b端面より球体1a内部にかけて雌ネジのスタッ
ド側接続部1cとすることにより、従来の種々のタイプの
浮動性継手に比較し、飛躍的に短縮化された浮動性継手
となった。又、第10図示の従来例では、ケース104に雌
ネジの外殻部側接続部103aを設けているが、該雌ネジを
長くしようとすると、浮動性継手の全長が長くなるの
で、短くしている。しかし、シリンダー等の推進体109
の場合は、ロッド先端の雄ネジは長いものが多く、外殻
部側接続部103aに螺合しても、該雄ネジはナット110の
後部のロッド根元部109aが長く残ってしまい、浮動性継
手は短く見えても接続状態では短縮出来ていなかった。
ところが本考案の浮動性継手に於いては、雌ネジである
スタッド側接続部1cは球体1a内部まで長く設けられてい
るため、シリンダーの長いロッド先端雄ネジのロッド根
元部まで螺合されるため、基本的に短い浮動性継手とい
った効果にプラスされて接続状態では更に短縮されると
いった従来にない効果が現れた。そして、第11図示の別
の従来例では、球体101aに別体の、かつ太径の軸部101b
を螺着したスタッド101としているため、組付けた手間
がかかり、螺着部分のゆるみが起きやすく、又、該球体
101aが小径で弱いといったこともあり、さらに、雌ネジ
のスタッド側接続部101cは該スタッド101の途中までし
か設けられないため、該スタッド側接続部101cを長くす
ると浮動性継手が長くなるといったことがあったが、本
考案の浮動性継手では、スタッド1は球体1cと一体成形
のため、組付け易く、ゆるみもなく、高強度であり、上
記同様、シリンダーの長いロッド先端雄ネジのロッド根
元部まで螺合されるといった効果がある。
1の軸部1b端面より球体1a内部にかけて雌ネジのスタッ
ド側接続部1cとすることにより、従来の種々のタイプの
浮動性継手に比較し、飛躍的に短縮化された浮動性継手
となった。又、第10図示の従来例では、ケース104に雌
ネジの外殻部側接続部103aを設けているが、該雌ネジを
長くしようとすると、浮動性継手の全長が長くなるの
で、短くしている。しかし、シリンダー等の推進体109
の場合は、ロッド先端の雄ネジは長いものが多く、外殻
部側接続部103aに螺合しても、該雄ネジはナット110の
後部のロッド根元部109aが長く残ってしまい、浮動性継
手は短く見えても接続状態では短縮出来ていなかった。
ところが本考案の浮動性継手に於いては、雌ネジである
スタッド側接続部1cは球体1a内部まで長く設けられてい
るため、シリンダーの長いロッド先端雄ネジのロッド根
元部まで螺合されるため、基本的に短い浮動性継手とい
った効果にプラスされて接続状態では更に短縮されると
いった従来にない効果が現れた。そして、第11図示の別
の従来例では、球体101aに別体の、かつ太径の軸部101b
を螺着したスタッド101としているため、組付けた手間
がかかり、螺着部分のゆるみが起きやすく、又、該球体
101aが小径で弱いといったこともあり、さらに、雌ネジ
のスタッド側接続部101cは該スタッド101の途中までし
か設けられないため、該スタッド側接続部101cを長くす
ると浮動性継手が長くなるといったことがあったが、本
考案の浮動性継手では、スタッド1は球体1cと一体成形
のため、組付け易く、ゆるみもなく、高強度であり、上
記同様、シリンダーの長いロッド先端雄ネジのロッド根
元部まで螺合されるといった効果がある。
そして、短縮化された浮動性継手により、被動作体8と
推進体9との間隔も短くなり、機器のコンパクト化に役
立つ。又、浮動性継手の重量がシリンダーロッドの先端
に集中してロッドメタルに負荷がかかるといったことも
軽減し、推進力の伝達も安定する。
推進体9との間隔も短くなり、機器のコンパクト化に役
立つ。又、浮動性継手の重量がシリンダーロッドの先端
に集中してロッドメタルに負荷がかかるといったことも
軽減し、推進力の伝達も安定する。
そして、ケース4あるいはソケット5に直接一体成形さ
れた、雄ネジあるいは複数個のボルト止用貫通穴等であ
る外殻部側接続部3aを設けることにより、更に浮動性継
手を短縮化させるとともに、一体構造による強度アップ
が計れるといった効果がある。
れた、雄ネジあるいは複数個のボルト止用貫通穴等であ
る外殻部側接続部3aを設けることにより、更に浮動性継
手を短縮化させるとともに、一体構造による強度アップ
が計れるといった効果がある。
第1図は本考案の一実施例を示す断面図、第2図は本考
案の別の一実施例を示す断面図、第3図は本考案の更に
別の一実施例を示す平面の断面図、第4図は本考案の同
実施例を示す正面図、第5図〜第9図は本考案の更に別
の実施例を示す断面図、第10〜第11図は従来の浮動性継
手を示す断面図である。 1…スタッド、1a…球体、1b…軸部、1c…スタッド側接
続部、1d…スタッド側工具掛部、2…摺動リング、2a…
背面、3…外殻部、3a…外殻部側接続部、4…ケース、
4a…収納室、4b…外殻部側工具掛部、5…ソケット、6
…ダストシール、7…ピン、8…被動作体、9…推進
体、10…ナット、11…ボルト。
案の別の一実施例を示す断面図、第3図は本考案の更に
別の一実施例を示す平面の断面図、第4図は本考案の同
実施例を示す正面図、第5図〜第9図は本考案の更に別
の実施例を示す断面図、第10〜第11図は従来の浮動性継
手を示す断面図である。 1…スタッド、1a…球体、1b…軸部、1c…スタッド側接
続部、1d…スタッド側工具掛部、2…摺動リング、2a…
背面、3…外殻部、3a…外殻部側接続部、4…ケース、
4a…収納室、4b…外殻部側工具掛部、5…ソケット、6
…ダストシール、7…ピン、8…被動作体、9…推進
体、10…ナット、11…ボルト。
Claims (2)
- 【請求項1】軸部(1b)の一端に球体(1a)を付設した
スタッド(1)の該球体(1a)を、該球体(1a)の中心
と同芯対向する面を有する二個の摺動リング(2)、
(2)で挾持し、かつ、該摺動リング(2)、(2)の
各背面を、微少隙間を有してケース(4)とソケット
(5)とから成る外殻部(3)で挾持し、該軸部(1b)
に設けられたスタッド側接続部(1c)が該外殻部(3)
に設けられた外殻部側接続部(3a)に対して球面揺動と
偏芯スライドとをする浮動性継手に於いて、球体(1a)
に一体成形突出すると共に、遊挿側の摺動リング(2)
の内径より小径である軸部(1b)を有し、かつ、該軸部
(1b)の外径部に嵌め込み固定用のスタッド側工具掛部
(1d)を有すると共に、該軸部(1b)端面から該球体
(1a)内部にかけて設けられた雌ネジのスタッド側接続
部(1c)を有するスタッド(1)としたことを特徴とす
る浮動性継手。 - 【請求項2】外殻部(3)に、雄ネジ又は複数個の取付
ボルト用貫通穴等の、該外殻部(3)と一体成形である
外殻部側接続部(3a)を設けたことを特徴とする請求項
1記載の浮動性継手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988153987U JPH074331Y2 (ja) | 1988-11-26 | 1988-11-26 | 浮動性継手 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988153987U JPH074331Y2 (ja) | 1988-11-26 | 1988-11-26 | 浮動性継手 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0274615U JPH0274615U (ja) | 1990-06-07 |
JPH074331Y2 true JPH074331Y2 (ja) | 1995-02-01 |
Family
ID=31430314
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988153987U Expired - Lifetime JPH074331Y2 (ja) | 1988-11-26 | 1988-11-26 | 浮動性継手 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH074331Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006249805A (ja) * | 2005-03-11 | 2006-09-21 | Toto Ltd | 水洗便器の固定構造 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS523538U (ja) * | 1975-06-24 | 1977-01-11 | ||
DE3028869A1 (de) * | 1980-07-30 | 1982-02-25 | Lemförder Metallwaren AG, 2844 Lemförde | Kugelgelenk, insbesondere fuer lenkgestaenge von kraftfahrzeuglenkvorrichtungen |
-
1988
- 1988-11-26 JP JP1988153987U patent/JPH074331Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006249805A (ja) * | 2005-03-11 | 2006-09-21 | Toto Ltd | 水洗便器の固定構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0274615U (ja) | 1990-06-07 |
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