JPH0736611U - 電動草刈機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 草刈作業時の操作性及び作業効率の向上が図
れるとともに、作業者に与える疲労感を減少させるこ
と。 【構成】 操作桿１の先端部に刈刃２を装着した直流電
動モータ、略中央部に前ハンドル４、後端部の後ハンド
ル５に前記直流電動モータの操作スイッチ６、７が設け
られた電動草刈機において、前記操作桿１の後ハンドル
５のハウジング部内に、前記操作桿１の略中央部の前ハ
ンドル固定部Ｘを支点とし、前記操作桿１の先端部の刈
刃２及び直流電動モータとのバランスを保持するための
バランスウエイト１３の内蔵部１２が構成されてなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、操作桿の先端部に刈刃を装着した直流電動モータを有する電動草刈 機に関し、草刈作業時の操作性及び作業効率の向上を図るとともに、作業者に与 える疲労感を減少させることを特徴とする。

【０００２】

【従来の技術】

従来、提供されている電動草刈機は、図３に示されているように、所定の長さ を有する操作桿１の先端部にナイロンコードカッターあるいは金属刈刃などの刈 刃２を装着した直流電動モータを内蔵したモータハウジング３が設けられ、前記 操作桿１の略中央部に前ハンドル４が取付けられ、さらに、前記操作桿１の後端 部に設けられた後ハンドル５にトリガースイッチ６及びトリガーロックアウトス イッチ７等が設けられ、該後ハンドル５に電源であるバッテリー８から延長され た配線ケーブル９が雄コネクター１０を介して接続されている。

【０００３】 そして、作業者が電源であるバッテリー８を腰または背中に保持し、操作桿１ の前ハンドル４と後ハンドル５を手に持ち、該後ハンドル５に設けられたトリガ ースイッチ６及びトリガーロックアウトスイッチ７を操作するとともに、前ハン ドル４の取付け部Ｘを支点として前記操作桿１を操作して草刈作業等を行ってい た。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

前記構成の従来の電動草刈機は、操作桿１の先端部に設けられた刈刃２及び直 流電動モータを内蔵したモータハウジング３側が重く、後端部の後ハンドル５部 が軽いため、操作桿１の先端部と後端部の重量バランスがアンバランスとなり、 操作桿１の先端部が非常に重く感じられ、その結果、前記操作桿１の操作性が悪 く、草刈作業が捗らないばかりか作業者に多大の疲労感を与えてしまうという問 題があった。

【０００５】 本考案は前記事情に鑑みてなされたもので、草刈作業時に操作桿の先端部と後 端部とのバランスが保たれ、草刈作業時の操作性及び作業効率の向上を図ること ができるとともに、作業者に与える疲労感を減少させる電動草刈機を提供するこ とを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

前記課題を解決するため本考案は、操作桿の先端部に刈刃を装着した直流電動 モータ、略中央部に前ハンドル、後端部の後ハンドルに前記直流電動モータの操 作スイッチが設けられた電動草刈機において、前記操作桿の後ハンドルのハウジ ング部内に、前記操作桿の略中央部の前ハンドル固定部を支点とし、前記操作桿 の先端部の刈刃及び直流電動モータとのバランスを保持するためのバランスウエ イト内蔵部を構成したものである。

【０００７】

【作用】

本考案の電動草刈機は、操作桿１の後端部の後ハンドル５のハウジング部内に 構成したバランスウエイトの内蔵部１２に所定重量のバランスウエイト１３が内 蔵される。

【０００８】 すなわち、本考案によれば、作業者が前ハンドル４と後ハンドル５を手に持っ て作業した場合にも、操作桿１の先端部の刈刃２、直流電動モータ及びモータハ ウジング３側と後端部の後ハンドル５のハウジング部内の重量がバランスよく吊 り合う。

【０００９】 したがって、草刈作業時の操作性及び作業効率を向上させることができるとと もに、作業者に疲労感を与えることが少ない。

【００１０】 また、バッテリ−残量警報表示器１９及びバッテリ−残量警報制御回路２０を 後ハンドル５部に設けておけば、バッテリ−８をその能力以上に使うことを防止 できるため、バッテリ−８の劣化を促進することがなく、作業効率を低下させる ことがないものである。

【００１１】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

【００１２】 図１は本考案の電動草刈機の一実施例を示す概略側面図、図２はその後ハンド ルのハウジング部の一部切欠き側面図、図３は従来の電動草刈機を示す概略側面 図である。

【００１３】 図１及び図２に示されている本考案の電動草刈機は、図３に示された従来の電 動草刈機と概略同構成とされ、同じ構成部分には同じ符号を付して以下に説明す る。

【００１４】 図中、１は操作桿であり、所定の長さを有し、中空材で構成され、該操作桿１ の内部には後述する配線用ケーブル１５が挿通されている。

【００１５】 ２はナイロンコードカッターあるいは金属刈刃などの刈刃であり、該刈刃２を 駆動する直流電動モータが内蔵され、前記刈刃２のカバーと一体に構成されたモ ータハウジング３とともに、前記操作桿１の先端部に設けられている。

【００１６】 ４は前ハンドルであり、前記操作桿１の略中央部に直交する形状で取り付けら れ、作業者が把持して前記操作桿１の操作性が確保できるものであればループ状 ハンドル、その他どのような形状のものであってもよい。

【００１７】 ５は後ハンドルであり、前記操作桿１の後端部に設けられ、従来の電動草刈機 と同様に前記直流電動モータの起動及び停止を操作するトリガースイッチ６及び トリガーロックアウトスイッチ７が設けられている。

【００１８】 なお、前記トリガーロックアウトスイッチ７は、作業者が該トリガーロックア ウトスイッチ７を握らない限り前記トリガースイッチ６を操作することができな いように構成される安全機構である。

【００１９】 ８は電源である大容量のバッテリーであり、該バッテリー８から延長された配 線用ケーブル９が雄コネクター１０を介して前記後ハンドル５の後端部の雌コネ クター１１に接続されている。

【００２０】 なお、本考案は、前記大容量のバッテリー８を使用するため、作業者が前記バ ッテリー８を腰または背中に保持して草刈作業をするものである。

【００２１】 本考案では、前記後ハンドル５のハウジング部内にバランスウエイト１３の内 蔵部１２が構成される。

【００２２】 すなわち、該後ハンドル５のハウジングの後部が、図１及び図２に示されてい るように、少し大きく構成されて鉄製ブロック材等からなるバランスウエイト１ ３の、図面実施例ではバランスウエイト１３二個が、その四隅部をリブ１４に係 合させられて内蔵及び固定される構成となっている。

【００２３】 図中１５は配線用ケーブルであり、前記バッテリー８から延長された配線用ケ ーブル９と雄コネクター１０及び雌コネクター１１を介して接続され、さらに、 前記操作桿１の中空部を通して該操作桿１の先端部に設けられたモータハウジン グ３内の直流電動モータに接続されている。

【００２４】 １６は前記バランスウエイト１３の内蔵部１２を閉塞する際に使用される雌ネ ジ孔、１７は後ハンドル５のハウジング部及びバランスウエイト１３の内蔵部１ ２を閉塞するカバー、１８はその固定ネジである。

【００２５】 また、１９は後ハンドル５の作業者が見易い位置に設けられたバッテリ−残量 警報表示器、２０は後ハンドル５のハウジング内部に設けられたバッテリ−残量 警報制御回路であり、該バッテリ−残量警報制御回路２０はバッテリ−８の端子 間電圧を常に検知し、設定電圧以下になった場合に前記バッテリ−残量警報表示 器１９へ警報信号を送るように構成されている。

【００２６】 なお、前記バッテリ−残量警報表示器１９は、具体的には高輝度ＬＥＤ等の警 報灯あるいは警報音を発するブザ−等で構成される。

【００２７】 前記構成の本考案の電動草刈機による草刈作業は、従来と同様である。すなわ ち、作業者がバッテリー８を腰または背中に保持し、操作桿１の略中央部の前ハ ンドル４と、操作桿１の後端部の後ハンドル５を手に持つ。

【００２８】 そして、該後ハンドル５に設けられたトリガースイッチ６及びトリガーロック アウトスイッチ７を操作して草刈作業を行えばよい。

【００２９】 本考案では、操作桿１の後端部の後ハンドル５のハウジング部内に設けたバラ ンスウエイト１３の内蔵部１２に所定の重量のバランスウエイト１３が内蔵され ている。しかも、該バランスウエイト１３が前記操作桿１の略中央部の前ハンド ル４の固定部Ｘを支点とし、前記操作桿１の先端部の刈刃２、直流電動モータ及 びモータハウジング３とのバランスを保持する重量とされる。

【００３０】 したがって、従来の電動草刈機と異なり、操作桿１の先端部に設けられたナイ ロンコードカッターあるいは金属刈刃などの刈刃２、直流電動モータ及びモータ ハウジング３と、操作桿１の後端部に設けられた後ハンドル５のハウジング部と のバランスが、操作桿１の略中央部の前ハンドル４の固定部Ｘを支点として吊り 合う。

【００３１】 なお、前ハンドル４は、その取付け位置を作業者に合わせて移動させることが できる。したがって、前ハンドル４の取付け位置を移動させた場合には、該移動 に合わせてバランスウエイト１３の重量を調整するとよい。

【００３２】 前記のごとく本考案は、電動草刈機としては全体重量がバランスウエイト１３ の重量分だけアップするにもかかわらず、前述したように作業者が前記前ハンド ル４と後ハンドル５のハウジング部を持って作業をした場合にも、操作桿１の先 端部と後端部とのバランスがとれ、操作性ならびに作業効率を向上させることが でき、さらには、作業者に与える疲労感を減少させることができる。

【００３３】 また、後ハンドル部にバッテリ−残量警報表示器、バッテリ−残量警報制御回 路等を設けておけばバッテリ−の劣化を促進することがなく、作業効率を低下さ せることがないものである。

【００３４】

【考案の効果】

本考案によれば、前ハンドル固定部を支点として操作桿の先端部と後端部との アンバランスを解消することができるので、草刈作業時の操作性及び作業効率を 向上させることができ、同時に作業者に与える疲労感を減少させることができる 。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の電動草刈機の一実施例を示す概略側面
図である。

【図２】図１の後ハンドルのハウジング部の一部切欠き
側面図である。

【図３】従来の電動草刈機を示す概略側面図である。

【符号の説明】

１ 操作桿 ２ 刈刃 ３ モータハウジング ４ 前ハンドル ５ 後ハンドル １３ バランスウエイト

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 操作桿の先端部に刈刃を装着した直流電
   動モータ、略中央部に前ハンドル、後端部の後ハンドル
   に前記直流電動モータを操作するスイッチが設けられた
   電動草刈機において、前記操作桿の後ハンドルのハウジ
   ング部内に、前記操作桿の略中央部の前ハンドル固定部
   を支点とし、前記操作桿の先端部の刈刃及び直流電動モ
   ータとのバランスを保持するためのバランスウエイトの
   内蔵部が構成されてなることを特徴とする電動草刈機。