JPH0735164A - 一方向クラッチ - Google Patents
一方向クラッチInfo
- Publication number
- JPH0735164A JPH0735164A JP5202544A JP20254493A JPH0735164A JP H0735164 A JPH0735164 A JP H0735164A JP 5202544 A JP5202544 A JP 5202544A JP 20254493 A JP20254493 A JP 20254493A JP H0735164 A JPH0735164 A JP H0735164A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- motor
- way clutch
- inner ring
- outer ring
- gear
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 鋼球を使用せずに爪式の一方向クラッチを形
成してその小型化および軽量化を図ると共に組込みに要
する工数を削減する。 【構成】 外輪34に係合歯33を形成し、内輪32に
爪片35を設けかつ係合歯33の頂部に摺接する突起3
7を周方向に沿って複数形成した。突起37によって外
輪34を回転自在に支持する構造とした。突起37が実
質的な軸受になり鋼球が不要になる。このため、鋼球装
着スペースを省いて小型化でき、軽量化およびコスト低
減を図れる。内輪32と外輪34を個別に組付けられる
から、組込みに要する工数を削減できる。
成してその小型化および軽量化を図ると共に組込みに要
する工数を削減する。 【構成】 外輪34に係合歯33を形成し、内輪32に
爪片35を設けかつ係合歯33の頂部に摺接する突起3
7を周方向に沿って複数形成した。突起37によって外
輪34を回転自在に支持する構造とした。突起37が実
質的な軸受になり鋼球が不要になる。このため、鋼球装
着スペースを省いて小型化でき、軽量化およびコスト低
減を図れる。内輪32と外輪34を個別に組付けられる
から、組込みに要する工数を削減できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外輪部材と内輪部材と
の間にばねにより係合歯側へ付勢された爪片が介装され
た一方向クラッチに関するものである。
の間にばねにより係合歯側へ付勢された爪片が介装され
た一方向クラッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の一方向クラッチとして
は、例えば自転車用フリーホイールがある。このフリー
ホイールは、自転車を惰性で走行させる場合などでペダ
ルを回さなくても後輪が回転できるようにするものであ
る。この自転車用フリーホイールを図10によって説明
する。
は、例えば自転車用フリーホイールがある。このフリー
ホイールは、自転車を惰性で走行させる場合などでペダ
ルを回さなくても後輪が回転できるようにするものであ
る。この自転車用フリーホイールを図10によって説明
する。
【0003】図10は従来の一方向クラッチとしての自
転車用フリーホイールを示す図で、同図(a)は一部を
拡大して示す側面図、同図(b)は(a)図におけるX
−X線断面図である。これらの図において、101は自
転車用後輪(図示せず)に固定される内輪、102は後
輪駆動用チェーン(図示せず)が巻掛けられる外輪とし
てのスプロケットで、このスプロケット102は鋼球1
03を介して内輪101の外周部に回転自在に支持され
ている。また、このスプロケット102は、内周部にお
ける軸方向中央部に係合歯104が形成されている。そ
して、前記鋼球103は、スプロケット102の内周部
における係合歯104の軸方向両側に添接されている。
転車用フリーホイールを示す図で、同図(a)は一部を
拡大して示す側面図、同図(b)は(a)図におけるX
−X線断面図である。これらの図において、101は自
転車用後輪(図示せず)に固定される内輪、102は後
輪駆動用チェーン(図示せず)が巻掛けられる外輪とし
てのスプロケットで、このスプロケット102は鋼球1
03を介して内輪101の外周部に回転自在に支持され
ている。また、このスプロケット102は、内周部にお
ける軸方向中央部に係合歯104が形成されている。そ
して、前記鋼球103は、スプロケット102の内周部
における係合歯104の軸方向両側に添接されている。
【0004】105は前記係合歯104に係合する爪片
で、この爪片105は、内輪101の外周部に装着さ
れ、不図示のばねによって係合部105aが内輪101
に対して径方向外側へ付勢されている。106は内輪1
01に螺着された鋼球押え部材で、この鋼球押え部材1
06の内輪101に対するねじ込み位置を変えることに
よって係合歯104の両側に位置する鋼球103と各々
の添接面とのクリアランスを調節できるようになってい
る。なお、このように鋼球103が係合歯104の両側
に配置されているのは、スプロケット102を内輪10
1に回転自在に支持させることに加え、スプロケット1
02の軸心を内輪101の軸心に合致させるためであ
る。
で、この爪片105は、内輪101の外周部に装着さ
れ、不図示のばねによって係合部105aが内輪101
に対して径方向外側へ付勢されている。106は内輪1
01に螺着された鋼球押え部材で、この鋼球押え部材1
06の内輪101に対するねじ込み位置を変えることに
よって係合歯104の両側に位置する鋼球103と各々
の添接面とのクリアランスを調節できるようになってい
る。なお、このように鋼球103が係合歯104の両側
に配置されているのは、スプロケット102を内輪10
1に回転自在に支持させることに加え、スプロケット1
02の軸心を内輪101の軸心に合致させるためであ
る。
【0005】このように構成された自転車用フリーホイ
ールは、スプロケット102が図10(a)において内
輪101に対して右回りに回ることによって爪片105
が係合歯104に係合し、チェーンから後輪へ動力が伝
わることになる。一方、後輪と共に内輪101がスプロ
ケット102に対して右回りに回るときには、爪片10
5が係合歯104に沿って滑るためにスプロケット10
2へは動力が伝わることはない。
ールは、スプロケット102が図10(a)において内
輪101に対して右回りに回ることによって爪片105
が係合歯104に係合し、チェーンから後輪へ動力が伝
わることになる。一方、後輪と共に内輪101がスプロ
ケット102に対して右回りに回るときには、爪片10
5が係合歯104に沿って滑るためにスプロケット10
2へは動力が伝わることはない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、このように
構成された自転車用フリーホイールでは、小型化して軽
量化を図るにも限度があった。これは、図10(b)に
示したように鋼球103が係合歯104の両側に配置さ
れており、鋼球103の装着スペースを軸方向および径
方向に確保しなければならないからである。
構成された自転車用フリーホイールでは、小型化して軽
量化を図るにも限度があった。これは、図10(b)に
示したように鋼球103が係合歯104の両側に配置さ
れており、鋼球103の装着スペースを軸方向および径
方向に確保しなければならないからである。
【0007】また、前記フリーホイールを後輪に組込む
に当たっては、鋼球103が内輪101とスプロケット
102との間から脱落しないようにフリーホイール自体
を予め組立ててから行わなければならず、工数が多くか
かってしまうという問題もあった。
に当たっては、鋼球103が内輪101とスプロケット
102との間から脱落しないようにフリーホイール自体
を予め組立ててから行わなければならず、工数が多くか
かってしまうという問題もあった。
【0008】本発明はこのような問題点を解消するため
になされたもので、鋼球を使用せずに爪式の一方向クラ
ッチを形成してその小型化および軽量化を図ると共に組
込みに要する工数を削減することを目的とする。
になされたもので、鋼球を使用せずに爪式の一方向クラ
ッチを形成してその小型化および軽量化を図ると共に組
込みに要する工数を削減することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る一方向クラ
ッチは、外輪部材および内輪部材のうち何れか一方に係
合歯を形成し、他方にこの係合歯の頂部に摺接する摺接
突部を周方向に沿って複数形成してなり、前記摺接突部
によって係合歯側の部材を回転自在に支持する構造とし
たものである。
ッチは、外輪部材および内輪部材のうち何れか一方に係
合歯を形成し、他方にこの係合歯の頂部に摺接する摺接
突部を周方向に沿って複数形成してなり、前記摺接突部
によって係合歯側の部材を回転自在に支持する構造とし
たものである。
【0010】
【作用】摺接突部が実質的な軸受になるから、外輪部材
と内輪部材を相互に回転自在に設けるに当たって鋼球が
不要になる。
と内輪部材を相互に回転自在に設けるに当たって鋼球が
不要になる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図9に
よって詳細に説明する。本実施例は、本発明に係る一方
向クラッチを電動自転車の補助動力装置に組込んだ例を
示す。図1は本発明に係る一方向クラッチが補助動力装
置に組み込まれた電動自転車の側面図、図2は電動自転
車の一部を拡大して示す平面図、図3はパワーユニット
およびモータの側面図、図4は図3におけるパワーユニ
ットのIV−IV線断面図、図5は図4における本発明に係
る一方向クラッチのV−V線断面図、図6は図4における
VI−VI線断面図、図7は本発明に係る一方向クラッチの
要部を拡大して示す斜視図、図8はバッテリケース装着
部分を拡大して示す側面図、図9は電動自転車の動力伝
達経路を示す図である。
よって詳細に説明する。本実施例は、本発明に係る一方
向クラッチを電動自転車の補助動力装置に組込んだ例を
示す。図1は本発明に係る一方向クラッチが補助動力装
置に組み込まれた電動自転車の側面図、図2は電動自転
車の一部を拡大して示す平面図、図3はパワーユニット
およびモータの側面図、図4は図3におけるパワーユニ
ットのIV−IV線断面図、図5は図4における本発明に係
る一方向クラッチのV−V線断面図、図6は図4における
VI−VI線断面図、図7は本発明に係る一方向クラッチの
要部を拡大して示す斜視図、図8はバッテリケース装着
部分を拡大して示す側面図、図9は電動自転車の動力伝
達経路を示す図である。
【0012】これらの図において、1は電動自転車、2
はこの電動自転車1のフレームである。このフレーム2
は、前輪3が回転自在に設けられたフロントフォーク4
を操舵自在に支持するヘッドパイプ2aと、このヘッド
パイプ2aから後下がりに延びるダウンチューブ2b
と、このダウンチューブ2bの後部に中ラグ5を介して
連結されたシートチューブ2cと、前記中ラグ5から後
方へ延びるダウンチューブ2bの後端にハンガーラグ6
を介して連結された左右一対のチェーンステー2dと、
前記シートチューブ2cの上部と前記チェーンステー2
dの後端部とを連結する左右一対のシートステー2e等
とから構成されている。
はこの電動自転車1のフレームである。このフレーム2
は、前輪3が回転自在に設けられたフロントフォーク4
を操舵自在に支持するヘッドパイプ2aと、このヘッド
パイプ2aから後下がりに延びるダウンチューブ2b
と、このダウンチューブ2bの後部に中ラグ5を介して
連結されたシートチューブ2cと、前記中ラグ5から後
方へ延びるダウンチューブ2bの後端にハンガーラグ6
を介して連結された左右一対のチェーンステー2dと、
前記シートチューブ2cの上部と前記チェーンステー2
dの後端部とを連結する左右一対のシートステー2e等
とから構成されている。
【0013】そして、前記フロントフォーク4の上端部
には操向ハンドル7が装着されている。また、前記チェ
ーンステー2dの後端部およびシートステー2eの下端
部には、後輪8を回転自在に支持するための後輪ブラケ
ット2fが一体的に設けられている。
には操向ハンドル7が装着されている。また、前記チェ
ーンステー2dの後端部およびシートステー2eの下端
部には、後輪8を回転自在に支持するための後輪ブラケ
ット2fが一体的に設けられている。
【0014】9はこの電動自転車1の補助動力装置で、
この補助動力装置9に本発明に係る一方向クラッチが装
着されている。この補助動力装置9は、バッテリケース
10に収納されたバッテリ11から給電されると共に後
述する制御ユニットによって制御されるモータ12と、
クランク軸13を有するパワーユニット14と、クラン
ク軸13における車体右側端部に軸装されたクランクギ
ヤ15(図4)、クランク16およびペダル17等を備
えている。
この補助動力装置9に本発明に係る一方向クラッチが装
着されている。この補助動力装置9は、バッテリケース
10に収納されたバッテリ11から給電されると共に後
述する制御ユニットによって制御されるモータ12と、
クランク軸13を有するパワーユニット14と、クラン
ク軸13における車体右側端部に軸装されたクランクギ
ヤ15(図4)、クランク16およびペダル17等を備
えている。
【0015】そして、この補助動力装置9は、パワーユ
ニット14がクランク軸13を中心として形成され、モ
ータ12をクランク軸13より車体前方であってダウン
チューブ2bの下方にダウンチューブ2bに沿わせて配
置されており、前記中ラグ5およびハンガーラグ6に連
結ブラケット18,19を介して連結されている。実施
例では、この補助動力装置9はモータ12の後述する回
転軸12aがダウンチューブ2bと平行になるようにフ
レーム2に搭載されている。
ニット14がクランク軸13を中心として形成され、モ
ータ12をクランク軸13より車体前方であってダウン
チューブ2bの下方にダウンチューブ2bに沿わせて配
置されており、前記中ラグ5およびハンガーラグ6に連
結ブラケット18,19を介して連結されている。実施
例では、この補助動力装置9はモータ12の後述する回
転軸12aがダウンチューブ2bと平行になるようにフ
レーム2に搭載されている。
【0016】なお、この補助動力装置9は、車体右側に
位置するクランクギヤ15がチェーン20を介して後輪
8のフリーホイール(図示せず)に連結されている。こ
のフリーホイールは、チェーン20から後輪8へのみ動
力を伝える公知の一方向クラッチによって構成されてい
る。なお、図1においてチェーン20に沿うように設け
られた符号20aで示すものはチェーンカバーである。
位置するクランクギヤ15がチェーン20を介して後輪
8のフリーホイール(図示せず)に連結されている。こ
のフリーホイールは、チェーン20から後輪8へのみ動
力を伝える公知の一方向クラッチによって構成されてい
る。なお、図1においてチェーン20に沿うように設け
られた符号20aで示すものはチェーンカバーである。
【0017】この補助動力装置9のモータ12には、ダ
ウンチューブ2bに取付けられた制御ユニット21およ
びメインスイッチ22が接続されている。この制御ユニ
ット21は、メインスイッチ22がON状態のときであ
ってペダル17からクランク軸13に乗員の踏力が加え
られたときのみに、モータ12を回転させてクランク軸
13にモータ12からの動力を伝える構成になってい
る。すなわち、ペダル17を踏むと、クランク軸13に
はその踏力に加えてモータ12からの回転トルクが付与
されることになる。このモータ12の出力は、ペダル1
7に加えられた踏力に略比例するように、制御ユニット
21によって制御される。なお、前記踏力は、後述する
パワーユニット14内の踏力検出機構により検出され
る。
ウンチューブ2bに取付けられた制御ユニット21およ
びメインスイッチ22が接続されている。この制御ユニ
ット21は、メインスイッチ22がON状態のときであ
ってペダル17からクランク軸13に乗員の踏力が加え
られたときのみに、モータ12を回転させてクランク軸
13にモータ12からの動力を伝える構成になってい
る。すなわち、ペダル17を踏むと、クランク軸13に
はその踏力に加えてモータ12からの回転トルクが付与
されることになる。このモータ12の出力は、ペダル1
7に加えられた踏力に略比例するように、制御ユニット
21によって制御される。なお、前記踏力は、後述する
パワーユニット14内の踏力検出機構により検出され
る。
【0018】そして、この制御ユニット21およびメイ
ンスイッチ22の取付け位置は、ダウンチューブ2bの
下方であってモータ12の前方とされている。このた
め、メインスイッチ22,制御ユニット21,モータ1
2およびパワーユニット14は、ダウンチューブ2bに
沿って前後に一列に並べられることになる。
ンスイッチ22の取付け位置は、ダウンチューブ2bの
下方であってモータ12の前方とされている。このた
め、メインスイッチ22,制御ユニット21,モータ1
2およびパワーユニット14は、ダウンチューブ2bに
沿って前後に一列に並べられることになる。
【0019】前記メインスイッチ22は、キー(図示せ
ず)を差し込んで例えば図1において中立位置から時計
方向に回したときに前記制御ユニット21とバッテリ1
1とを電気的に接続し、反時計方向に回したときに後述
するバッテリケース用ロック機構を解除する構造になっ
ている。
ず)を差し込んで例えば図1において中立位置から時計
方向に回したときに前記制御ユニット21とバッテリ1
1とを電気的に接続し、反時計方向に回したときに後述
するバッテリケース用ロック機構を解除する構造になっ
ている。
【0020】ここで、上述した補助動力装置9の構造を
図3〜図6によってさらに詳細に説明する。補助動力装
置9は、クランク軸13をパワーユニット14のケース
23に回転自在に支持させると共に、このケース23の
一端部にモータ12をその軸線方向がクランク軸13と
直交するように固定し、前記クランク軸13とモータ1
2の回転軸12aとの間に遊星歯車式減速機24および
遊星ローラ式減速機25等を介装して形成されている。
また、この補助動力装置9では、クランク軸13と同軸
上に配置される回転部品は、小型化を図って最低地上高
を確保する目的から全てその外径がクランクギヤ15よ
り小さくなっている。
図3〜図6によってさらに詳細に説明する。補助動力装
置9は、クランク軸13をパワーユニット14のケース
23に回転自在に支持させると共に、このケース23の
一端部にモータ12をその軸線方向がクランク軸13と
直交するように固定し、前記クランク軸13とモータ1
2の回転軸12aとの間に遊星歯車式減速機24および
遊星ローラ式減速機25等を介装して形成されている。
また、この補助動力装置9では、クランク軸13と同軸
上に配置される回転部品は、小型化を図って最低地上高
を確保する目的から全てその外径がクランクギヤ15よ
り小さくなっている。
【0021】前記ケース23は、図4に示すように、ク
ランク軸13が貫通すると共に遊星歯車式減速機24を
収容する筒状部およびこの筒状部からクランク軸とは直
交する方向へ延びかつ遊星ローラ式減速機25を収容す
るモータ取付部が一体成形されたケース本体23aと、
前記筒状部の両端の開口部のうち開口径が大きい方の車
体左側開口部に取付ねじ23bによって固定されかつこ
の開口部を塞ぐと共にクランク軸13の左側端部を軸受
23cによって回転自在に支持する蓋体23dとから形
成されている。本実施例では、蓋体23dの外側に側面
視略円形状のカバー26が固着されている。
ランク軸13が貫通すると共に遊星歯車式減速機24を
収容する筒状部およびこの筒状部からクランク軸とは直
交する方向へ延びかつ遊星ローラ式減速機25を収容す
るモータ取付部が一体成形されたケース本体23aと、
前記筒状部の両端の開口部のうち開口径が大きい方の車
体左側開口部に取付ねじ23bによって固定されかつこ
の開口部を塞ぐと共にクランク軸13の左側端部を軸受
23cによって回転自在に支持する蓋体23dとから形
成されている。本実施例では、蓋体23dの外側に側面
視略円形状のカバー26が固着されている。
【0022】そして、ケース本体23aにこの補助動力
装置9の主要構成部材(モータ12、遊星歯車式減速機
24、遊星ローラ式減速機25等)が全て取付けられて
いる。このように構成することで各主要構成部材を高精
度に連結させることができると共に、組立て強度を確保
することができる。
装置9の主要構成部材(モータ12、遊星歯車式減速機
24、遊星ローラ式減速機25等)が全て取付けられて
いる。このように構成することで各主要構成部材を高精
度に連結させることができると共に、組立て強度を確保
することができる。
【0023】前記遊星歯車式減速機24は、遊星歯車2
7がクランク軸13に本発明に係る一方向クラッチ28
を介して支持され、太陽歯車29がクランク軸13に回
転自在に支持され、外周歯車30が車幅方向に延びる略
筒状に形成されて筒状出力軸31にリベット止めされて
いる。前記外周歯車30の外周部は、遊星歯車27が噛
合する部分より筒状出力軸31側が細径に形成され、遊
星歯車式減速機24が無用に大型化しない構造になって
いる。前記一方向クラッチ28は、クランク軸13が遊
星歯車式減速機24に対して図3において左回りに回転
するときのみに、クランク軸13から動力が遊星歯車式
減速機24に伝わるように構成されている。
7がクランク軸13に本発明に係る一方向クラッチ28
を介して支持され、太陽歯車29がクランク軸13に回
転自在に支持され、外周歯車30が車幅方向に延びる略
筒状に形成されて筒状出力軸31にリベット止めされて
いる。前記外周歯車30の外周部は、遊星歯車27が噛
合する部分より筒状出力軸31側が細径に形成され、遊
星歯車式減速機24が無用に大型化しない構造になって
いる。前記一方向クラッチ28は、クランク軸13が遊
星歯車式減速機24に対して図3において左回りに回転
するときのみに、クランク軸13から動力が遊星歯車式
減速機24に伝わるように構成されている。
【0024】この一方向クラッチ28は図5および図7
に示すように、クランク軸13にスプライン嵌合によっ
て固定された略円環状の内輪32と、この内輪32を収
容する中空部が形成されかつ内周部に断面略鋸歯状の係
合歯33が全周にわたって形成された外輪34と、内輪
32と外輪34との間に介装された爪片35と、この爪
片35を前記係合歯33に係合するように付勢するばね
36とから形成されている。また、前記外輪34には前
記遊星歯車27を回転自在に支持する支軸27aが立設
されている。
に示すように、クランク軸13にスプライン嵌合によっ
て固定された略円環状の内輪32と、この内輪32を収
容する中空部が形成されかつ内周部に断面略鋸歯状の係
合歯33が全周にわたって形成された外輪34と、内輪
32と外輪34との間に介装された爪片35と、この爪
片35を前記係合歯33に係合するように付勢するばね
36とから形成されている。また、前記外輪34には前
記遊星歯車27を回転自在に支持する支軸27aが立設
されている。
【0025】前記内輪32は、外周部に径方向外側へ突
出しかつ周方向へ延びる摺接突部としての突起37が周
方向に間隔をおいて4箇所に形成されると共に、これら
の突起37の間となる部分に、内輪32の外周面を断面
円弧状に凹ませてなる爪片支承用凹部38が形成されて
いる。また、前記各突起37の突出側端面37aは、内
輪32の軸心を中心とする円弧面になっており、内輪3
2を外輪34の中空部に装填した状態で全ての突起37
の突出側端面37aが係合歯33の頂部に摺接するよう
に構成されている。さらに、この突起37には、ばね3
6を挿入するための凹溝39が周方向に沿って形成され
ている。
出しかつ周方向へ延びる摺接突部としての突起37が周
方向に間隔をおいて4箇所に形成されると共に、これら
の突起37の間となる部分に、内輪32の外周面を断面
円弧状に凹ませてなる爪片支承用凹部38が形成されて
いる。また、前記各突起37の突出側端面37aは、内
輪32の軸心を中心とする円弧面になっており、内輪3
2を外輪34の中空部に装填した状態で全ての突起37
の突出側端面37aが係合歯33の頂部に摺接するよう
に構成されている。さらに、この突起37には、ばね3
6を挿入するための凹溝39が周方向に沿って形成され
ている。
【0026】前記爪片35は、前記内輪32の凹部38
に摺動自在に嵌合する断面円弧状の凸曲面が形成された
基部35aと、この基部35aから動力伝達時の内輪3
2の回転方向(図5においては左回り)前側へ延出され
て延出端が係合歯33に係合する係合部35bとから形
成されている。なお、係合歯33は、頂部に対して動力
伝達時の内輪32の回転方向前側が比較的緩やかに傾斜
され、反対側が急峻に傾斜されている。そして、この爪
片35には、ばね36が挿入される切欠き35cが延出
端から基部35aへ向けて形成されている。この切欠き
35cの底面は平坦に形成され、図5に示すように係合
部35bの延出方向に対して傾斜されている。
に摺動自在に嵌合する断面円弧状の凸曲面が形成された
基部35aと、この基部35aから動力伝達時の内輪3
2の回転方向(図5においては左回り)前側へ延出され
て延出端が係合歯33に係合する係合部35bとから形
成されている。なお、係合歯33は、頂部に対して動力
伝達時の内輪32の回転方向前側が比較的緩やかに傾斜
され、反対側が急峻に傾斜されている。そして、この爪
片35には、ばね36が挿入される切欠き35cが延出
端から基部35aへ向けて形成されている。この切欠き
35cの底面は平坦に形成され、図5に示すように係合
部35bの延出方向に対して傾斜されている。
【0027】この底面の傾斜角度は、基部35aを凹部
38に嵌合させると共に係合部35bを係合歯33に係
合させた図5に示す状態において、底面における動力伝
達時の内輪32の回転方向後側端部が前側端部より径方
向外側へ突出するように設定されている。そして、この
底面の突出端部に前記ばね36が接触している。このば
ね36は、一部が切断された環状に形成され、径を拡げ
るようにして内輪32に弾装されている。すなわち、前
記切欠き35cの底面におけるばね36に接触している
端部が内輪32の径方向中心側へ押され、爪片35は基
部35aを中心にして図5において右回りに付勢され
る。このため、係合部35bが常に係合歯33に押し付
けられることになる。
38に嵌合させると共に係合部35bを係合歯33に係
合させた図5に示す状態において、底面における動力伝
達時の内輪32の回転方向後側端部が前側端部より径方
向外側へ突出するように設定されている。そして、この
底面の突出端部に前記ばね36が接触している。このば
ね36は、一部が切断された環状に形成され、径を拡げ
るようにして内輪32に弾装されている。すなわち、前
記切欠き35cの底面におけるばね36に接触している
端部が内輪32の径方向中心側へ押され、爪片35は基
部35aを中心にして図5において右回りに付勢され
る。このため、係合部35bが常に係合歯33に押し付
けられることになる。
【0028】このように構成された一方向クラッチ28
では、外輪34はその係合歯33の頂部に内輪32の全
ての突起37が摺接することによって、内輪32と同一
軸線上に配置されると共に、内輪32に鋼球等を使用す
ることなく回転自在に支持されることになる。そして、
クランク軸13および内輪32が外輪34に対して図5
において左回りに回ったときのみに動力(ペダル17を
踏むことによって生じる踏力)が内輪32から爪片35
を介して外輪34に伝えられることになる。また、クラ
ンク16を前進時とは反対方向へ回したり、モータ12
の動力によって外輪34が内輪32より速く左回りに回
転するようなときには、この一方向クラッチ28での動
力伝達は行われなくなる。
では、外輪34はその係合歯33の頂部に内輪32の全
ての突起37が摺接することによって、内輪32と同一
軸線上に配置されると共に、内輪32に鋼球等を使用す
ることなく回転自在に支持されることになる。そして、
クランク軸13および内輪32が外輪34に対して図5
において左回りに回ったときのみに動力(ペダル17を
踏むことによって生じる踏力)が内輪32から爪片35
を介して外輪34に伝えられることになる。また、クラ
ンク16を前進時とは反対方向へ回したり、モータ12
の動力によって外輪34が内輪32より速く左回りに回
転するようなときには、この一方向クラッチ28での動
力伝達は行われなくなる。
【0029】この遊星歯車式減速機24では、前記外輪
34が内輪32と共に回転する場合、太陽歯車29がこ
れらの部材に対して回転しないようにすることによっ
て、外周歯車30が同方向に所定の速比で増速されて回
転する。そして、この外周歯車30がリベット止めされ
た筒状出力軸31およびこの筒状出力軸31の軸端部に
固定されたクランクギヤ15が回転することによって、
クランク軸13の動力がチェーン20およびフリーホイ
ールを介して後輪8に伝えられることになる。なお、筒
状出力軸31は、図4に示すように、後述する遊星ロー
ラ式減速機25から動力が伝えられるリングギヤ40が
前記外周歯車30と共にリベット止めされ、軸受41を
介してケース本体23aに回転自在に支持されている。
また、この筒状出力軸31の中空部には、軸受42を介
してクランク軸13の車体右側軸端部が回転自在に支持
されている。
34が内輪32と共に回転する場合、太陽歯車29がこ
れらの部材に対して回転しないようにすることによっ
て、外周歯車30が同方向に所定の速比で増速されて回
転する。そして、この外周歯車30がリベット止めされ
た筒状出力軸31およびこの筒状出力軸31の軸端部に
固定されたクランクギヤ15が回転することによって、
クランク軸13の動力がチェーン20およびフリーホイ
ールを介して後輪8に伝えられることになる。なお、筒
状出力軸31は、図4に示すように、後述する遊星ロー
ラ式減速機25から動力が伝えられるリングギヤ40が
前記外周歯車30と共にリベット止めされ、軸受41を
介してケース本体23aに回転自在に支持されている。
また、この筒状出力軸31の中空部には、軸受42を介
してクランク軸13の車体右側軸端部が回転自在に支持
されている。
【0030】前記太陽歯車29の回転を規制するに当た
っては、本実施例では図3中に符号43で示すストッパ
ーと、44で示す踏力検出機構が用いられている。スト
ッパー43は、ケース本体23aに螺着されてケース内
側の先端が太陽歯車29のアーム29aの下端面に当接
する構造になっている。また、踏力検出機構44は、前
記アーム29aの突出端にリベット止めされた当て板部
材45に上方から当接するポテンショメータ装置46
と、このポテンショメータ装置46を当て板部材45側
へ付勢する加圧装置47とから構成されている。なお、
前記当て板部材45は、面圧を下げるために前記アーム
29aより幅広に形成されている。
っては、本実施例では図3中に符号43で示すストッパ
ーと、44で示す踏力検出機構が用いられている。スト
ッパー43は、ケース本体23aに螺着されてケース内
側の先端が太陽歯車29のアーム29aの下端面に当接
する構造になっている。また、踏力検出機構44は、前
記アーム29aの突出端にリベット止めされた当て板部
材45に上方から当接するポテンショメータ装置46
と、このポテンショメータ装置46を当て板部材45側
へ付勢する加圧装置47とから構成されている。なお、
前記当て板部材45は、面圧を下げるために前記アーム
29aより幅広に形成されている。
【0031】踏力検出機構44のポテンショメータ装置
46は、前記当て板部材45に揺動端部が当接するレバ
ー46aと、このレバー46aに連結されたポテンショ
メータ本体46bとから形成され、ケース本体23aに
支持固定されている。ポテンショメータ本体46bは、
レバー46aに連結される入力軸46cが図3の紙面と
直交する方向を軸線として回動自在に設けられており、
この入力軸46cの回動角度を検出してリード線46d
を介して前記制御ユニット21に出力するように構成さ
れている。なお、前記入力軸46cは軸受46eによっ
てケース本体23aに回転自在に支持されている。
46は、前記当て板部材45に揺動端部が当接するレバ
ー46aと、このレバー46aに連結されたポテンショ
メータ本体46bとから形成され、ケース本体23aに
支持固定されている。ポテンショメータ本体46bは、
レバー46aに連結される入力軸46cが図3の紙面と
直交する方向を軸線として回動自在に設けられており、
この入力軸46cの回動角度を検出してリード線46d
を介して前記制御ユニット21に出力するように構成さ
れている。なお、前記入力軸46cは軸受46eによっ
てケース本体23aに回転自在に支持されている。
【0032】加圧装置47は、前記レバー46aの揺動
端部に当接する押圧子47aと、この押圧子47aをレ
バー46aに対して進退自在に支持しかつケース本体2
3aに支持固定されたケース47bと、前記押圧子47
aをレバー46a側へ付勢する圧縮コイルばね47cと
から形成されている。
端部に当接する押圧子47aと、この押圧子47aをレ
バー46aに対して進退自在に支持しかつケース本体2
3aに支持固定されたケース47bと、前記押圧子47
aをレバー46a側へ付勢する圧縮コイルばね47cと
から形成されている。
【0033】すなわち、前記外輪34と共に遊星歯車2
7が図3において左回りに回るときには太陽歯車29が
外周歯車30からの回転反力によって左回りに回転付勢
されるが、その力は当て板部材45およびレバー46a
を介して加圧装置47に伝えられて加圧装置47で吸収
される。このため、太陽歯車29は加圧装置47の押圧
子47aの移動量に相当する分だけ回動が許容された状
態で回り止めされることになる。
7が図3において左回りに回るときには太陽歯車29が
外周歯車30からの回転反力によって左回りに回転付勢
されるが、その力は当て板部材45およびレバー46a
を介して加圧装置47に伝えられて加圧装置47で吸収
される。このため、太陽歯車29は加圧装置47の押圧
子47aの移動量に相当する分だけ回動が許容された状
態で回り止めされることになる。
【0034】このように太陽歯車29が回動すると、ポ
テンショメータ本体46bがその回動量を検出して制御
ユニット21に出力することになる。このとき、制御ユ
ニット21は、ポテンショメータ本体46bからの検出
信号に応じてモータ12を制御する。このモータ12の
制御は、モータ12の回転数が太陽歯車29の回動量に
比例するように行われる。詳述すると、外周歯車30の
回転数を図3中に符号48で示す回転センサで検出し、
この外周歯車30の回転数と、ポテンショメータ本体4
6bによって検出された太陽歯車29の回動量とから図
9に示すように制御ユニット21でモータ駆動力を演算
しモータ12を駆動する。このため、ペダル17を踏む
ことによって生じる踏力に略比例したトルクになるよう
にモータ12が制御されることになる。なお、前記回転
数センサ48は、ケース本体23aに螺着されてケース
内端部が外周歯車30の車体左側端部に微小間隙をおい
て対向しており、外周歯車30に多数形成された歯部3
0aによって磁気抵抗が変化することを利用した公知の
ものが使用されている。このように外周歯車30の端部
に形成された歯部30aを利用して回転数を検出する
と、回転数センサ48を用いて回転数を検出するにあた
って特別な被回転数検出部品が不要になる。
テンショメータ本体46bがその回動量を検出して制御
ユニット21に出力することになる。このとき、制御ユ
ニット21は、ポテンショメータ本体46bからの検出
信号に応じてモータ12を制御する。このモータ12の
制御は、モータ12の回転数が太陽歯車29の回動量に
比例するように行われる。詳述すると、外周歯車30の
回転数を図3中に符号48で示す回転センサで検出し、
この外周歯車30の回転数と、ポテンショメータ本体4
6bによって検出された太陽歯車29の回動量とから図
9に示すように制御ユニット21でモータ駆動力を演算
しモータ12を駆動する。このため、ペダル17を踏む
ことによって生じる踏力に略比例したトルクになるよう
にモータ12が制御されることになる。なお、前記回転
数センサ48は、ケース本体23aに螺着されてケース
内端部が外周歯車30の車体左側端部に微小間隙をおい
て対向しており、外周歯車30に多数形成された歯部3
0aによって磁気抵抗が変化することを利用した公知の
ものが使用されている。このように外周歯車30の端部
に形成された歯部30aを利用して回転数を検出する
と、回転数センサ48を用いて回転数を検出するにあた
って特別な被回転数検出部品が不要になる。
【0035】次に、モータ12に連結された動力伝達系
の構造について説明する。モータ12は、図4に示すよ
うに、その回転軸12aが遊星ローラ式減速機25、モ
ータ側一方向クラッチ51、出力歯車部材52およびこ
の出力歯車部材52に噛合する前記リングギヤ40を介
して前記筒状出力軸31に連結されている。
の構造について説明する。モータ12は、図4に示すよ
うに、その回転軸12aが遊星ローラ式減速機25、モ
ータ側一方向クラッチ51、出力歯車部材52およびこ
の出力歯車部材52に噛合する前記リングギヤ40を介
して前記筒状出力軸31に連結されている。
【0036】遊星ローラ式減速機25は、丸棒からなる
モータ12の回転軸12aより大径な円筒状に形成され
てモータ12の軸端部に回転軸12aと同軸に固定され
た外輪53と、この外輪53と前記回転軸12aとの間
に複数配置されてこれら両者に各々が添接する遊星ロー
ラ54と、これらの遊星ローラ54を回転自在に保持す
るピン55を備えかつモータ側一方向クラッチ51を介
して出力歯車部材52に動力を伝える出力軸部材56と
から形成されている。
モータ12の回転軸12aより大径な円筒状に形成され
てモータ12の軸端部に回転軸12aと同軸に固定され
た外輪53と、この外輪53と前記回転軸12aとの間
に複数配置されてこれら両者に各々が添接する遊星ロー
ラ54と、これらの遊星ローラ54を回転自在に保持す
るピン55を備えかつモータ側一方向クラッチ51を介
して出力歯車部材52に動力を伝える出力軸部材56と
から形成されている。
【0037】前記外輪53は、遊星ローラ54の軸方向
の移動を規制するためのガイド板57,58が軸方向両
端部に添接され、固定ボルト59によってモータ12に
固定されている。外輪53およびガイド板57,58に
おける固定ボルト59が貫通する穴は固定ボルト59よ
り大径に形成されており、固定ボルト59によって径方
向に対する位置が規制されないようになっている。ま
た、この外輪53の外周部に図6に示すようにケース本
体23aの円形嵌合部60が嵌合している。なお、モー
タ12は、このように外輪53を円形嵌合部60に嵌合
させた状態で図3に示すように連結ボルト61によって
ケース本体23aに連結されている。
の移動を規制するためのガイド板57,58が軸方向両
端部に添接され、固定ボルト59によってモータ12に
固定されている。外輪53およびガイド板57,58に
おける固定ボルト59が貫通する穴は固定ボルト59よ
り大径に形成されており、固定ボルト59によって径方
向に対する位置が規制されないようになっている。ま
た、この外輪53の外周部に図6に示すようにケース本
体23aの円形嵌合部60が嵌合している。なお、モー
タ12は、このように外輪53を円形嵌合部60に嵌合
させた状態で図3に示すように連結ボルト61によって
ケース本体23aに連結されている。
【0038】前記遊星ローラ54は、本実施例では図6
に示すように、外輪53の周方向に等間隔おいて4個装
着され、各々が出力軸部材56のピン55に軸受62に
よって回転自在に支持されている。また、この遊星ロー
ラ54を保持する出力軸部材56は、底部に前記ピン5
5が突設された有底円筒状に形成されており、中空部に
モータ側一方向クラッチ51および出力歯車部材52が
装着されている。
に示すように、外輪53の周方向に等間隔おいて4個装
着され、各々が出力軸部材56のピン55に軸受62に
よって回転自在に支持されている。また、この遊星ロー
ラ54を保持する出力軸部材56は、底部に前記ピン5
5が突設された有底円筒状に形成されており、中空部に
モータ側一方向クラッチ51および出力歯車部材52が
装着されている。
【0039】このように構成された遊星ローラ式減速機
25では、モータ12の回転軸12aが図6中に矢印で
示すように右回りに回転することによって、遊星ローラ
54が回転軸12aとは反対側へ自転すると共に、外輪
53の内周面上を転動して右回りに公転するようにな
る。これによって出力軸部材56が図6において右回り
に所定の減速比をもって回転するようになる。
25では、モータ12の回転軸12aが図6中に矢印で
示すように右回りに回転することによって、遊星ローラ
54が回転軸12aとは反対側へ自転すると共に、外輪
53の内周面上を転動して右回りに公転するようにな
る。これによって出力軸部材56が図6において右回り
に所定の減速比をもって回転するようになる。
【0040】この出力軸部材56の中空部に装着された
モータ側一方向クラッチ51は、出力軸部材56が出力
歯車部材52に対して図6において右回りに回転すると
きのみにその回転を出力歯車部材52に伝えるように構
成されている。また、出力歯車部材52は、軸受63に
よってケース本体23aに軸方向への移動を規制された
状態で回転自在に支持されており、モータ側軸端部がモ
ータ側一方向クラッチ51に連結され、これとは反対側
の軸端部に傘歯車が形成されてリングギヤ40に噛合し
ている。
モータ側一方向クラッチ51は、出力軸部材56が出力
歯車部材52に対して図6において右回りに回転すると
きのみにその回転を出力歯車部材52に伝えるように構
成されている。また、出力歯車部材52は、軸受63に
よってケース本体23aに軸方向への移動を規制された
状態で回転自在に支持されており、モータ側軸端部がモ
ータ側一方向クラッチ51に連結され、これとは反対側
の軸端部に傘歯車が形成されてリングギヤ40に噛合し
ている。
【0041】すなわち、出力軸部材56が上述したよう
に回転するときには、モータ12の動力が出力軸部材5
6から出力歯車部材52およびリングギヤ40を介して
前記筒状出力軸31に伝えられることになる。
に回転するときには、モータ12の動力が出力軸部材5
6から出力歯車部材52およびリングギヤ40を介して
前記筒状出力軸31に伝えられることになる。
【0042】このようにモータ12の動力伝達経路中に
モータ側一方向クラッチ51を介装させたのは、バッテ
リ11の電力が不足してモータ12の回転が遅くなった
り、モータ12の動力を故意に断って人力のみによって
走行するときに、クランク軸13からの動力がリングギ
ヤ40から出力歯車部材52および遊星ローラ式減速機
25を介してモータ12に伝わり、駆動抵抗が大きくな
るのを防ぐためである。
モータ側一方向クラッチ51を介装させたのは、バッテ
リ11の電力が不足してモータ12の回転が遅くなった
り、モータ12の動力を故意に断って人力のみによって
走行するときに、クランク軸13からの動力がリングギ
ヤ40から出力歯車部材52および遊星ローラ式減速機
25を介してモータ12に伝わり、駆動抵抗が大きくな
るのを防ぐためである。
【0043】なお、前記回転軸12aと出力軸部材56
の底面との間および出力軸部材56の内側底面と出力歯
車部材52の軸端との間に設けられた符号64,65で
示すものは、出力軸部材56に軸方向の推力が加わった
ときに出力軸部材56が回転軸12aや出力歯車部材5
2に当接するのを防ぐためのボールである。これらのボ
ール64,65は、回転軸12aあるいは出力歯車部材
52の軸端に凹設された円形穴に係入されている。
の底面との間および出力軸部材56の内側底面と出力歯
車部材52の軸端との間に設けられた符号64,65で
示すものは、出力軸部材56に軸方向の推力が加わった
ときに出力軸部材56が回転軸12aや出力歯車部材5
2に当接するのを防ぐためのボールである。これらのボ
ール64,65は、回転軸12aあるいは出力歯車部材
52の軸端に凹設された円形穴に係入されている。
【0044】ここで、モータ12および遊星ローラ式減
速機25をケース本体23aに組込む手順について説明
する。組込みにあたっては、先ず、外輪53に出力軸部
材56を装着させる。このときには、出力軸部材56と
外輪53との間にガイド板58を介在させると共に、ピ
ン55に軸受62および遊星ローラ54を装着させて外
輪53の内周側に収容させる。そして、このように出力
軸部材56の取付けられた外輪53を、ガイド板57を
モータ12との間に介在させてモータ12に固定する。
このときには、各遊星ローラ54の間にモータ12の回
転軸12aを係入させ、回転軸12aに対して遊星ロー
ラ54および出力軸部材56が回転できるようにする。
これと共に、ボール64を回転軸12aと出力軸部材5
6との間に介装させておく。このようにすることによっ
て、回転軸12aに対して外輪53および出力軸部材5
6が同一軸線上に位置づけられる。
速機25をケース本体23aに組込む手順について説明
する。組込みにあたっては、先ず、外輪53に出力軸部
材56を装着させる。このときには、出力軸部材56と
外輪53との間にガイド板58を介在させると共に、ピ
ン55に軸受62および遊星ローラ54を装着させて外
輪53の内周側に収容させる。そして、このように出力
軸部材56の取付けられた外輪53を、ガイド板57を
モータ12との間に介在させてモータ12に固定する。
このときには、各遊星ローラ54の間にモータ12の回
転軸12aを係入させ、回転軸12aに対して遊星ロー
ラ54および出力軸部材56が回転できるようにする。
これと共に、ボール64を回転軸12aと出力軸部材5
6との間に介装させておく。このようにすることによっ
て、回転軸12aに対して外輪53および出力軸部材5
6が同一軸線上に位置づけられる。
【0045】次に、外輪53およびガイド板57,58
を固定ボルト59によってモータ12に固定する。これ
によって遊星ローラ式減速機25がモータ12に装着さ
れることになる。すなわち、遊星ローラ式減速機25を
モータ12に連結するに当たっては、特別な嵌合構造を
用いることなく行うことができる。
を固定ボルト59によってモータ12に固定する。これ
によって遊星ローラ式減速機25がモータ12に装着さ
れることになる。すなわち、遊星ローラ式減速機25を
モータ12に連結するに当たっては、特別な嵌合構造を
用いることなく行うことができる。
【0046】しかる後、外輪53の外周部をケース本体
23aの円形嵌合部60に嵌合させる。なお、このとき
には、出力軸部材56の中空部あるいは出力歯車部材5
2にモータ側一方向クラッチ51を予め装着させてお
き、モータ12の取付と同時にモータ側一方向クラッチ
51の装着を行う。また、ボール65も出力歯車部材5
2に予め装着させておく。
23aの円形嵌合部60に嵌合させる。なお、このとき
には、出力軸部材56の中空部あるいは出力歯車部材5
2にモータ側一方向クラッチ51を予め装着させてお
き、モータ12の取付と同時にモータ側一方向クラッチ
51の装着を行う。また、ボール65も出力歯車部材5
2に予め装着させておく。
【0047】そして、モータ12を連結ボルト61によ
ってケース本体23aに固定することによって、モータ
12および遊星ローラ式減速機25の組込みが終了す
る。また、この補助動力装置9をフレーム2に搭載する
には、図3に示すようにケース本体23aに穿設された
ボルト穴66,67を前記連結ブラケット18,19の
ボルト穴に合わせ、ケース本体23aを連結ブラケット
18,19にボルト止めして行う。
ってケース本体23aに固定することによって、モータ
12および遊星ローラ式減速機25の組込みが終了す
る。また、この補助動力装置9をフレーム2に搭載する
には、図3に示すようにケース本体23aに穿設された
ボルト穴66,67を前記連結ブラケット18,19の
ボルト穴に合わせ、ケース本体23aを連結ブラケット
18,19にボルト止めして行う。
【0048】次に、前記モータ12に給電するバッテリ
11を収容するバッテリケース10の構造について説明
する。バッテリケース10は上下方向に細長い箱状に形
成され、図1および図8に示すように内部にバッテリ1
1を2つ収納する構造になっており、シートチューブ2
cと後輪8との間に配置されている。すなわち、このバ
ッテリケース10は、図2に示すようにその車幅方向の
寸法が左右のシートステー2eどうしの間を通される寸
法に設定されると共に、前後方向の寸法がシートチュー
ブ2cと左右一対の補助シートチューブ71との間を通
される寸法に設定されている。なお、この補助シートチ
ューブ71は、左右のシートステー2e間に架け渡され
たクロス部材とダウンチューブ2bの後端部との間にシ
ートチューブ2cと略平行に架け渡されている。
11を収容するバッテリケース10の構造について説明
する。バッテリケース10は上下方向に細長い箱状に形
成され、図1および図8に示すように内部にバッテリ1
1を2つ収納する構造になっており、シートチューブ2
cと後輪8との間に配置されている。すなわち、このバ
ッテリケース10は、図2に示すようにその車幅方向の
寸法が左右のシートステー2eどうしの間を通される寸
法に設定されると共に、前後方向の寸法がシートチュー
ブ2cと左右一対の補助シートチューブ71との間を通
される寸法に設定されている。なお、この補助シートチ
ューブ71は、左右のシートステー2e間に架け渡され
たクロス部材とダウンチューブ2bの後端部との間にシ
ートチューブ2cと略平行に架け渡されている。
【0049】また、図2に示すように、このバッテリケ
ース10や上述した補助動力装置9、制御ユニット21
は、左右のクランク16,16の間に全て収容されてい
る。
ース10や上述した補助動力装置9、制御ユニット21
は、左右のクランク16,16の間に全て収容されてい
る。
【0050】このバッテリケース10を車体に取付ける
構造は、ダウンチューブ2bの後端部に上方へ向けて開
口する有底角筒状の支持箱72を設け、この支持箱72
内にバッテリケース10の下端部を上方から嵌合させる
構造になっている。前記支持箱72は、その下部前側部
分が前記中ラグ5のブラケット73に連結されてこのブ
ラケット73および中ラグ5を介してフレーム2に支持
されている。このため、バッテリケース10は車体に対
して上下方向に着脱自在に取付けられることになる。ま
た、支持箱72の底部には、バッテリケース10の下端
部に設けられた雌コネクタ10aに電気的に接続される
雄コネクタ72aが取付けられると共に、バッテリケー
ス10が第3者によって車体から外されるのを防ぐロッ
ク機構74が取付けられている。
構造は、ダウンチューブ2bの後端部に上方へ向けて開
口する有底角筒状の支持箱72を設け、この支持箱72
内にバッテリケース10の下端部を上方から嵌合させる
構造になっている。前記支持箱72は、その下部前側部
分が前記中ラグ5のブラケット73に連結されてこのブ
ラケット73および中ラグ5を介してフレーム2に支持
されている。このため、バッテリケース10は車体に対
して上下方向に着脱自在に取付けられることになる。ま
た、支持箱72の底部には、バッテリケース10の下端
部に設けられた雌コネクタ10aに電気的に接続される
雄コネクタ72aが取付けられると共に、バッテリケー
ス10が第3者によって車体から外されるのを防ぐロッ
ク機構74が取付けられている。
【0051】前記雄コネクタ72aは、メインスイッチ
22を介して制御ユニット21やモータ12に電気的に
接続され、接触子が支持箱72内に突出する構造になっ
ている。すなわち、バッテリケース10を支持箱72に
上方から嵌合させることによって、雄コネクタ72aに
バッテリケース10側の雌コネクタ10aが電気的に接
続され、メインスイッチ22や他の電気機器にバッテリ
11から給電されるようになる。
22を介して制御ユニット21やモータ12に電気的に
接続され、接触子が支持箱72内に突出する構造になっ
ている。すなわち、バッテリケース10を支持箱72に
上方から嵌合させることによって、雄コネクタ72aに
バッテリケース10側の雌コネクタ10aが電気的に接
続され、メインスイッチ22や他の電気機器にバッテリ
11から給電されるようになる。
【0052】前記ロック機構74は、支持箱72に回動
自在に設けられてバッテリケース10に係脱自在に構成
された係止爪74aを備え、バッテリケース10を支持
箱72に嵌合させることによってロックされる構造にな
っている。また、係止爪74aは操作ワイヤ74bを介
して前記メインスイッチ22に連結され、メインスイッ
チ22のキーをロック解除側(図1において反時計方
向)に回したときにロックが解除される構造になってい
る。
自在に設けられてバッテリケース10に係脱自在に構成
された係止爪74aを備え、バッテリケース10を支持
箱72に嵌合させることによってロックされる構造にな
っている。また、係止爪74aは操作ワイヤ74bを介
して前記メインスイッチ22に連結され、メインスイッ
チ22のキーをロック解除側(図1において反時計方
向)に回したときにロックが解除される構造になってい
る。
【0053】なお、図1に示した状態では、バッテリケ
ース10を上方へ引き上げるとシートチューブ2cの上
端部に位置するサドル75が邪魔になるが、このサドル
75は、後述するシート傾動機構76によってバッテリ
ケースの着脱経路上から離間される。
ース10を上方へ引き上げるとシートチューブ2cの上
端部に位置するサドル75が邪魔になるが、このサドル
75は、後述するシート傾動機構76によってバッテリ
ケースの着脱経路上から離間される。
【0054】前記サドル75はシートピラーチューブ7
7の上端部に取付けられ、このシートピラーチューブ7
7をシートチューブ2cに嵌挿させることによってフレ
ーム2に装着されている。このサドル75は、本実施例
ではクッション付きのものが使用されている。前記シー
トピラーチューブ77は乗員の体格に合わせてサドル7
5の高さを変えることができるようにある程度長さをも
って形成され、下端部にシート傾動機構76が設けられ
ている。なお、サドル75の高さを変えるには、先ず、
シートチューブ2cの上端に設けられてシートチューブ
2cの上端開口径を変えるシートピン78を緩め、サド
ル75を引っ張ってシートピラーチューブ77をシート
チューブ2cから上側へ引き出す。そして、サドル75
を所望の高さに位置づけた後、前記シートピン78を締
めてシートピラーチューブ77をシートチューブ2cの
上側開口部で緊縛させる。
7の上端部に取付けられ、このシートピラーチューブ7
7をシートチューブ2cに嵌挿させることによってフレ
ーム2に装着されている。このサドル75は、本実施例
ではクッション付きのものが使用されている。前記シー
トピラーチューブ77は乗員の体格に合わせてサドル7
5の高さを変えることができるようにある程度長さをも
って形成され、下端部にシート傾動機構76が設けられ
ている。なお、サドル75の高さを変えるには、先ず、
シートチューブ2cの上端に設けられてシートチューブ
2cの上端開口径を変えるシートピン78を緩め、サド
ル75を引っ張ってシートピラーチューブ77をシート
チューブ2cから上側へ引き出す。そして、サドル75
を所望の高さに位置づけた後、前記シートピン78を締
めてシートピラーチューブ77をシートチューブ2cの
上側開口部で緊縛させる。
【0055】前記シート傾動機構76は、シートピラー
チューブ77の下端に挿入固着された上側部材76a
と、この上側部材76aに枢支ピン76bを介して揺動
自在に連結され、かつシートチューブ2cに嵌挿される
下側部材76cとから構成されている。また、前記枢支
ピン76bは、その軸線を車幅方向に向けて取付けられ
ている。このため、下側部材76cに対して上側部材7
6aが前後方向に揺動するが、本実施例では、上側部材
76aが下側部材76cに対して前側のみに傾斜するよ
うに構成されている。
チューブ77の下端に挿入固着された上側部材76a
と、この上側部材76aに枢支ピン76bを介して揺動
自在に連結され、かつシートチューブ2cに嵌挿される
下側部材76cとから構成されている。また、前記枢支
ピン76bは、その軸線を車幅方向に向けて取付けられ
ている。このため、下側部材76cに対して上側部材7
6aが前後方向に揺動するが、本実施例では、上側部材
76aが下側部材76cに対して前側のみに傾斜するよ
うに構成されている。
【0056】すなわち、このシート傾動機構76は、シ
ートピラーチューブ77をシートチューブ2cに固定し
た走行時には図1に示すようにシートチューブ2c内に
挿入される。また、シートピラーチューブ77の全てを
シートチューブ2c上に引き出して下側部材76cの上
部をシートチューブ2cの上側開口部から突出させた状
態では、枢支ピン76bを中心にしてシートピラーチュ
ーブ77およびサドル75を図8中に二点鎖線で示す上
方引き出し位置から実線で示すように前側へ傾斜させる
ことができるようになる。
ートピラーチューブ77をシートチューブ2cに固定し
た走行時には図1に示すようにシートチューブ2c内に
挿入される。また、シートピラーチューブ77の全てを
シートチューブ2c上に引き出して下側部材76cの上
部をシートチューブ2cの上側開口部から突出させた状
態では、枢支ピン76bを中心にしてシートピラーチュ
ーブ77およびサドル75を図8中に二点鎖線で示す上
方引き出し位置から実線で示すように前側へ傾斜させる
ことができるようになる。
【0057】図1において符号79は車体カバーであ
る。この車体カバー79は、上下に分割形成されたカバ
ー本体80,81からなり、これらのカバー本体80,
81によってダウンチューブ2bおよびこのダウンチュ
ーブ2bに取付けられた電装品(メインスイッチ22,
制御ユニット21,補助動力装置9等)を挾むようにし
て覆う構造になっている。また、下カバー本体81は制
御ユニット21の下部前面と対応する部分(この部分を
図1中符号Aで示す)が開口されており、この開口に制
御ユニット21の下部が臨んでいる。このようにする
と、走行風を前記開口から制御ユニット21に当てるこ
とができるから、発熱し易い制御ユニット21を効率よ
く冷却することができる。
る。この車体カバー79は、上下に分割形成されたカバ
ー本体80,81からなり、これらのカバー本体80,
81によってダウンチューブ2bおよびこのダウンチュ
ーブ2bに取付けられた電装品(メインスイッチ22,
制御ユニット21,補助動力装置9等)を挾むようにし
て覆う構造になっている。また、下カバー本体81は制
御ユニット21の下部前面と対応する部分(この部分を
図1中符号Aで示す)が開口されており、この開口に制
御ユニット21の下部が臨んでいる。このようにする
と、走行風を前記開口から制御ユニット21に当てるこ
とができるから、発熱し易い制御ユニット21を効率よ
く冷却することができる。
【0058】次に上述したように構成された電動自転車
1の動作を図9によって説明する。メインスイッチ22
がOFF状態のときは、モータ12からの補助動力は加
わらず、クランク軸13の回転がクランク軸側一方向ク
ラッチ28、遊星歯車減速機24、筒状出力軸31、チ
ェーン20および後輪側のフリーホイールに伝えられ、
ペダル17を踏むことにより生じる踏力のみによって後
輪8が駆動される。
1の動作を図9によって説明する。メインスイッチ22
がOFF状態のときは、モータ12からの補助動力は加
わらず、クランク軸13の回転がクランク軸側一方向ク
ラッチ28、遊星歯車減速機24、筒状出力軸31、チ
ェーン20および後輪側のフリーホイールに伝えられ、
ペダル17を踏むことにより生じる踏力のみによって後
輪8が駆動される。
【0059】メインスイッチ22がON状態のときは、
踏力に比例する補助動力がモータ12から筒状出力軸3
1に加えられ、踏力と補助動力との合力によって後輪8
が駆動されることになる。このときには、踏力検出機構
44によって検出された踏力と、回転センサ48によっ
て検出された外周歯車30(筒状出力軸31)の回転数
とが制御ユニット21に入力され、踏力に比例したトル
クとなるように制御ユニット21がモータ12を制御す
る。すなわち、モータ12の動力は、回転軸12に連結
された遊星ローラ式減速機25からモータ側一方向クラ
ッチ51、出力歯車部材52、リングギヤ40を介して
筒状出力軸31に伝えられ、この筒状出力軸31でクラ
ンク軸13からの踏力と合成され、チェーン20、フリ
ーホイールを介して後輪に伝達されることになる。
踏力に比例する補助動力がモータ12から筒状出力軸3
1に加えられ、踏力と補助動力との合力によって後輪8
が駆動されることになる。このときには、踏力検出機構
44によって検出された踏力と、回転センサ48によっ
て検出された外周歯車30(筒状出力軸31)の回転数
とが制御ユニット21に入力され、踏力に比例したトル
クとなるように制御ユニット21がモータ12を制御す
る。すなわち、モータ12の動力は、回転軸12に連結
された遊星ローラ式減速機25からモータ側一方向クラ
ッチ51、出力歯車部材52、リングギヤ40を介して
筒状出力軸31に伝えられ、この筒状出力軸31でクラ
ンク軸13からの踏力と合成され、チェーン20、フリ
ーホイールを介して後輪に伝達されることになる。
【0060】したがって、上述したように構成されたク
ランク軸側一方向クラッチ28は、内輪32に突設され
た突起37が実質的な軸受となって外輪34が内輪32
に回転自在に支持されることになる。このため、内輪3
2と外輪34とを相互に回転自在に設けるに当たって鋼
球が不要になる。しかも、突起37によって外輪34が
内輪32に対して同一軸線上に配置されるようになるか
ら、複数配置された爪片35を全て同様に係合歯33に
係合させることができる。
ランク軸側一方向クラッチ28は、内輪32に突設され
た突起37が実質的な軸受となって外輪34が内輪32
に回転自在に支持されることになる。このため、内輪3
2と外輪34とを相互に回転自在に設けるに当たって鋼
球が不要になる。しかも、突起37によって外輪34が
内輪32に対して同一軸線上に配置されるようになるか
ら、複数配置された爪片35を全て同様に係合歯33に
係合させることができる。
【0061】また、このクランク軸側一方向クラッチ2
8は鋼球を使用しない関係から、組込みに当たっては予
め組立てておく必要がなくなり、補助動力装置9を組立
てるときに内輪32と外輪34を個別に組込むことがで
きる。すなわち、組込み工数を削減できる。
8は鋼球を使用しない関係から、組込みに当たっては予
め組立てておく必要がなくなり、補助動力装置9を組立
てるときに内輪32と外輪34を個別に組込むことがで
きる。すなわち、組込み工数を削減できる。
【0062】さらに、本実施例で示したようにモータ1
2をダウンチューブ2bの下方に配置すると、モータ1
2およびパワーユニット14をダウンチューブ2bの下
方の広い空間に連続して配置できる。このため、モータ
12の動力伝達経路が単純かつ短くなる。
2をダウンチューブ2bの下方に配置すると、モータ1
2およびパワーユニット14をダウンチューブ2bの下
方の広い空間に連続して配置できる。このため、モータ
12の動力伝達経路が単純かつ短くなる。
【0063】さらにまた、バッテリ11をダウンチュー
ブ2bの上方に配置すると、バッテリ11の重量をダウ
ンチューブ2bで受け易くなる。しかも、バッテリ11
をシートチューブ2cの後方に配置すると、シートチュ
ーブ2cの前方の足通し空間を広くとることができ、乗
り降りに際しバッテリ11が邪魔になることがない。
ブ2bの上方に配置すると、バッテリ11の重量をダウ
ンチューブ2bで受け易くなる。しかも、バッテリ11
をシートチューブ2cの後方に配置すると、シートチュ
ーブ2cの前方の足通し空間を広くとることができ、乗
り降りに際しバッテリ11が邪魔になることがない。
【0064】加えて、本実施例で示したようにパワーユ
ニット14の外周歯車30、リングギヤ40および筒状
出力軸31を別体に形成し、リベットによって結合させ
る構成を採ると、各々の部材をその機能に最も適した材
料によって形成することができ、過剰品質になることが
ないから、コストを低く抑えることができる。
ニット14の外周歯車30、リングギヤ40および筒状
出力軸31を別体に形成し、リベットによって結合させ
る構成を採ると、各々の部材をその機能に最も適した材
料によって形成することができ、過剰品質になることが
ないから、コストを低く抑えることができる。
【0065】なお、本実施例では内輪32に爪片35を
装着させると共に突起37を形成し、外輪34に係合歯
33を形成した例を示したが、爪片35および突起37
を外輪34に設けて内輪32に係合歯を設けてもよい。
このようにしても前記実施例と同等の効果が得られる。
装着させると共に突起37を形成し、外輪34に係合歯
33を形成した例を示したが、爪片35および突起37
を外輪34に設けて内輪32に係合歯を設けてもよい。
このようにしても前記実施例と同等の効果が得られる。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る一方向
クラッチは、外輪部材および内輪部材のうち何れか一方
に係合歯を形成し、他方にこの係合歯の頂部に摺接する
摺接突部を周方向に沿って複数形成してなり、前記摺接
突部によって係合歯側の部材を回転自在に支持する構造
としたため、摺接突部が実質的な軸受になるから、外輪
部材と内輪部材を相互に回転自在に設けるに当たって鋼
球が不要になる。
クラッチは、外輪部材および内輪部材のうち何れか一方
に係合歯を形成し、他方にこの係合歯の頂部に摺接する
摺接突部を周方向に沿って複数形成してなり、前記摺接
突部によって係合歯側の部材を回転自在に支持する構造
としたため、摺接突部が実質的な軸受になるから、外輪
部材と内輪部材を相互に回転自在に設けるに当たって鋼
球が不要になる。
【0067】したがって、鋼球装着スペースを省いて小
型化することができ、しかも、軽量化およびコスト低減
を図ることができる。これに加えて、本発明に係る一方
向クラッチを駆動軸あるいは従動軸に組込むに当たって
は、内輪部材と外輪部材を個別に組付けて行うことがで
きるから、組込みに要する工数を削減することができ
る。
型化することができ、しかも、軽量化およびコスト低減
を図ることができる。これに加えて、本発明に係る一方
向クラッチを駆動軸あるいは従動軸に組込むに当たって
は、内輪部材と外輪部材を個別に組付けて行うことがで
きるから、組込みに要する工数を削減することができ
る。
【図1】本発明に係る一方向クラッチが補助動力装置に
組み込まれた電動自転車の側面図である。
組み込まれた電動自転車の側面図である。
【図2】電動自転車の一部を拡大して示す平面図であ
る。
る。
【図3】パワーユニットおよびモータの側面図である。
【図4】図3におけるパワーユニットのIV−IV線断面図
である。
である。
【図5】図4における本発明に係る一方向クラッチのV
−V線断面図である。
−V線断面図である。
【図6】図4におけるVI−VI線断面図である。
【図7】本発明に係る一方向クラッチの要部を拡大して
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図8】バッテリケース装着部分を拡大して示す側面図
である。
である。
【図9】電動自転車の動力伝達経路を示す図である。
【図10】従来の一方向クラッチとしての自転車用フリ
ーホイールを示す図である。
ーホイールを示す図である。
1 電動自転車 9 補助動力装置 28 クランク軸側一方向クラッチ 32 内輪 33 係合歯 34 外輪 35 爪片 36 ばね 37 突起
Claims (1)
- 【請求項1】 外輪部材と内輪部材との間に、ばねによ
り係合歯側へ付勢された爪片が介装された一方向クラッ
チにおいて、外輪部材および内輪部材のうち何れか一方
に係合歯を形成し、他方にこの係合歯の頂部に摺接する
摺接突部を周方向に沿って複数形成してなり、前記摺接
突部によって係合歯側の部材を回転自在に支持する構造
としたことを特徴とする一方向クラッチ。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5202544A JPH0735164A (ja) | 1993-07-26 | 1993-07-26 | 一方向クラッチ |
US08/279,908 US5570752A (en) | 1993-07-26 | 1994-07-25 | Transmission arrangement for electric power assisted bicycle |
EP94111666A EP0636538B1 (en) | 1993-07-26 | 1994-07-26 | Electric power assisted vehicle, in particular bicycle |
DE69418787T DE69418787T2 (de) | 1993-07-26 | 1994-07-26 | Antriebsübertragungssystem |
DE69408500T DE69408500T2 (de) | 1993-07-26 | 1994-07-26 | Elektromotorischer Hilfsantrieb für Fahrzeug, insbesondere Fahrrad |
EP94111665A EP0636537B1 (en) | 1993-07-26 | 1994-07-26 | Power transmission system |
JP2001369203A JP3602824B2 (ja) | 1993-07-26 | 2001-12-03 | 電動自転車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5202544A JPH0735164A (ja) | 1993-07-26 | 1993-07-26 | 一方向クラッチ |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001369203A Division JP3602824B2 (ja) | 1993-07-26 | 2001-12-03 | 電動自転車 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0735164A true JPH0735164A (ja) | 1995-02-03 |
Family
ID=16459267
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5202544A Pending JPH0735164A (ja) | 1993-07-26 | 1993-07-26 | 一方向クラッチ |
JP2001369203A Expired - Lifetime JP3602824B2 (ja) | 1993-07-26 | 2001-12-03 | 電動自転車 |
Family Applications After (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001369203A Expired - Lifetime JP3602824B2 (ja) | 1993-07-26 | 2001-12-03 | 電動自転車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (2) | JPH0735164A (ja) |
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GB2439054A (en) * | 2006-06-15 | 2007-12-19 | Andrew Mediwake | Bicycle transmission drivable by pedal or assist motor |
JP2008241044A (ja) * | 1996-09-03 | 2008-10-09 | Borgwarner Inc | ラチェットワンウェイクラッチ組立体 |
WO2015053049A1 (ja) * | 2013-10-08 | 2015-04-16 | 株式会社ホンダロック | 反力出力装置 |
JP2015074312A (ja) * | 2013-10-08 | 2015-04-20 | 株式会社ホンダロック | 反力出力装置 |
JP2015095165A (ja) * | 2013-11-13 | 2015-05-18 | 株式会社ホンダロック | 反力出力装置 |
JP2015207045A (ja) * | 2014-04-17 | 2015-11-19 | 株式会社ホンダロック | 反力出力装置 |
JP2016162340A (ja) * | 2015-03-04 | 2016-09-05 | 株式会社ホンダロック | 反力出力装置 |
JP2017047742A (ja) * | 2015-08-31 | 2017-03-09 | 株式会社シマノ | 自転車用ガードおよびこれを備えるドライブユニット |
JP2019073126A (ja) * | 2017-10-13 | 2019-05-16 | 株式会社シマノ | 自転車用ドライブユニット |
JP2019073127A (ja) * | 2017-10-13 | 2019-05-16 | 株式会社シマノ | 自転車用コンポーネント |
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---|---|---|---|---|
JP7255966B2 (ja) | 2017-10-13 | 2023-04-11 | 株式会社シマノ | 自転車用ドライブユニット |
JP7127976B2 (ja) | 2017-10-13 | 2022-08-30 | 株式会社シマノ | 自転車用ドライブユニット |
JP6741639B2 (ja) | 2017-10-13 | 2020-08-19 | 株式会社シマノ | 自転車用ドライブユニットの取付方法および自転車用フレーム |
-
1993
- 1993-07-26 JP JP5202544A patent/JPH0735164A/ja active Pending
-
2001
- 2001-12-03 JP JP2001369203A patent/JP3602824B2/ja not_active Expired - Lifetime
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