JPH07331536A - ピッチ系炭素繊維 - Google Patents
ピッチ系炭素繊維Info
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- JPH07331536A JPH07331536A JP7085672A JP8567295A JPH07331536A JP H07331536 A JPH07331536 A JP H07331536A JP 7085672 A JP7085672 A JP 7085672A JP 8567295 A JP8567295 A JP 8567295A JP H07331536 A JPH07331536 A JP H07331536A
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Abstract
せ持つ炭素繊維とこれを用いた各種材料を提供するこ
と。 【構成】 繊維軸方向の熱伝導率が500〜1500W
/m・k、引張弾性率が85ton/mm2 以上、圧縮
強度が35kg/mm2 以上であり、黒鉛結晶の積層厚
みLcが、30〜50nm、La/Lcが1.5以上、
繊維軸方向断面のドメインサイズが実質的に500nm
以下であるピッチ系炭素繊維。
Description
ピッチ系炭素繊維織物およびそれらの製造方法に係わる
ものである。本発明により製造されるピッチ系炭素繊維
およびその織物は高強度で高弾性で且高熱伝導の性状を
示すものであって、高い寸法安定性、耐熱衝撃性の要求
される宇宙用構造材料や、高エネルギー密度エレクトロ
ニックデバイスの放熱用材料に好適に使用される。
リル(PAN)を原料とするPAN系炭素繊維とピッチ
類を原料とするピッチ系炭素繊維に大別され、それぞれ
高比強度、高比弾性率という特徴を生かして航空機用材
料、スポーツ用品用材料、建築用材料等として広く用い
られている。
性や、耐熱衝撃性の要求される宇宙用材料や、高エネル
ギー密度化の進み続けるエレクトロニックデバイスの放
熱用材料等の用途では、上述の機械的性質に加え高い熱
伝導率が要求され、これまでも炭素繊維の熱伝導率を向
上させる為に多くの検討がなされてきた。しかし、市販
されているPAN系炭素繊維の熱伝導率は200W/m
・kよりも小さい。
系炭素繊維に比べ、高熱伝導率を達成し易いと確認され
ているが、市販されているピッチ系炭素繊維の熱伝導率
は通常700W/m・kよりも小さい。最近、ピッチの
軟化点、紡糸温度、焼成温度を規定することによりさら
に高熱伝導の炭素繊維を製造する方法が提案されている
(特開平2−242919号公報、特開平4−1633
18号公報、特開平4−163319号公報)。
W/m・Kと高いものであって且、圧縮強度が35kg
/mm2 以上の高圧縮強度の炭素繊維又は、引張強度が
400kg/mm2 以上である高引張強度の炭素繊維お
よびその製造方法は報告されていない。そして上述の様
な特性を具備した炭素繊維により製織された織物も報告
されるに至っていない。
率の炭素繊維が開発されつつあるものの強度面、弾性率
面で特性が不足している為に応用分野での加工性や強度
特性の不足により、使用しづらく改良が要求されてい
た。
解決すべく、鋭意検討した結果、黒鉛結晶の積層厚みL
cと黒鉛結晶の層面方向の広がりLaとの比(La/L
c)、さらにドメインサイズが適度な大きさになる様に
調節された原料炭素繊維を特殊な条件下で黒鉛化するこ
とにより達成されることを見出し本発明に到達した。
つ圧縮強度と引張弾性率に同時にすぐれる炭素繊維及び
これを用いた各種材料を提供しようとするものであり、
かかる目的は、繊維軸方向の熱伝導率が500〜150
0W/m・K引張弾性率が85ton/mm2 以上、圧
縮強度が35kg/mm2 以上であり、黒鉛結晶の積層
厚みLcが30〜50nm、黒鉛結晶の層面方向の広が
りLaとの比(La/Lc)が1.5以上であり且繊維
軸方向の断面を1000倍の倍率で偏光顕微鏡で観察さ
れるドメインサイズが実質的に500nm以下であるこ
とを特徴とするピッチ系炭素繊維により容易に達成され
る。
明で用いる炭素繊維を得るための紡糸ピッチとしては、
配向しやすい分子種が形成されており、光学的に異方性
の炭素繊維を与えるようなものであれば特に制限はな
い。
は、例えば、石炭系のコールタール、コールタールピッ
チ、石炭液化物、石油系の重質油、タール、ピッチ、ま
たは、ナフタレンやアントラセンの触媒反応による重合
反応生成物等が挙げられる。これらの炭素質原料には、
フリーカーボン、未溶解石炭、灰分、触媒等の不純物が
含まれているが、これらの不純物は、濾過、遠心分離、
あるいは溶剤を使用する静置沈降分離等の周知の方法で
あらかじめ除去しておくことが望ましい。
理した後、特定溶剤で可溶分を抽出するといった方法、
あるいは、水素供与性溶剤、水素ガスの存在下に水添処
理するといった方法で予備処理を行っておいても良い。
本発明においては、40%以上、好ましくは、70%以
上、さらに好ましくは90%以上の光学的異方性組織を
含む炭素質原料が好適であり、このために前述の炭素質
原料を必要によっては、通常350〜500℃、好まし
くは380〜450℃で、2分から50時間、好ましく
は5分〜5時間、窒素、アルゴン、水蒸気等の不活性ガ
ス雰囲気下、あるいは、吹き込み下に加熱処理すること
がある。
合は、常温下、偏光顕微鏡でのピッチ試料中の光学的異
方性を示す部分の面積割合として求めた値である。具体
的には、例えば、ピッチ試料を数mm角に粉砕したもの
を、常法にしたがって2cm直径の樹脂の表面のほぼ全
面に試料片を埋め込み、表面を研磨後、表面全体をくま
なく偏光顕微鏡(100倍率)下で観察し、試料の全表
面積に占める光学的異方性部分の面積の割合を測定する
ことによって求める。
て行われた種々の検討の結果、炭素繊維の熱伝導率は、
炭素繊維を構成する黒鉛結晶子の大きさのみに支配され
ていることが判明した。すなわち、炭素繊維は、その原
料や製法によらず、黒鉛結晶子が大きい程、格子欠陥に
よる電気および熱のキャリアーの散乱が小さくなり、熱
伝導率が大きくなる。
強度は上述の黒鉛結晶子が集合した構造、すなわち0.
1μmから100μm程度の大きさで評価される“組織
構造”によって支配される(大谷杉郎、真田雄三著、炭
素化工学の基礎オーム社(1980)130)。つまり
結晶子サイズより大きな構造体の云わば境界の様な所に
存する大きなボイドが強度を支配しており、本発明の炭
素繊維のように、35kg/mm2 以上の高圧縮強度、
85ton/mm2 以上の高引張弾性率にするにはこの
ボイドを極力小さく、少なくする必要がある。
000〜10000倍に拡大して観察することが出来、
又、偏光顕微鏡で400〜1500倍に拡大して“ドメ
イン”として観察することも出来る。本発明の炭素繊維
では1000倍で観察した時に500nm以下であるド
メインから実質的になっている。
ッチ繊維軸方向へ配向性が良いほど、後の炭化又は黒鉛
化工程において炭素繊維の黒鉛結晶子が大きくなりやす
いことと、炭素繊維の“組織構造”又は“ドメイン”が
大きくなりすぎると強度面での特性が低下することを考
え合わせ、本発明者等は炭素繊維の熱伝導率を大きくし
且圧縮強度、引張強度の高いものを製造する為には、ま
ず紡糸工程において配向性の良いピッチを用い且つ必要
以上に大きな“ドメイン”を有するピッチ繊維にならな
い様にすることが重要であり具体的にはドメインサイズ
が500nm以下になる様にする必要があり、そのため
には、例えば前述のピッチからピッチ繊維を紡糸する際
に、ピッチ分子の配向性を高めるとともに、延伸による
配向の乱れを小さくするために、吐出孔における紡糸ピ
ッチの粘度が150ポイズ以下になる温度で紡糸を行な
い非常に配向性の良いピッチ繊維を調製する。その際の
温度は通常ピッチのメトラー軟化点より32℃以上、4
5℃以下、好ましくは360℃以上42℃以下の温度で
あるのが望ましい。
ズル孔内部に液晶ピッチの流路を分断する為の充填物を
設置しておくことが好ましい。この充填物としては40
〜2000メッシュ、好ましくは100〜1000メッ
シュのフィルターを用いることが出来る。この充填物は
ノズル孔内の流路を分断する機能をもつものであれば何
でも用いることが出来る。例えば金属やセラミックガラ
スのビーズ状のもの、剪断濾過材として使用されるメタ
ルパウダーなどでも用いることが可能である。
法にしたがって不融化し、所望の温度で炭化および/ま
たは黒鉛化を行うことにより本発明の炭素繊維の“原料
となる炭素繊維”を得る。
中で、300〜380℃で加熱処理することにより、不
融化繊維トウを得る。更にこの不融化繊維トウを窒素、
アルゴン等の不活性ガス雰囲気中通常、800〜300
0℃で炭化、黒鉛化される。この際の炭化、黒鉛化処理
は得られた炭化又は黒鉛化繊維の炭素含有量が97%以
上になる温度、好ましくは99%以上になる温度で処理
される。この様な温度で処理しておくことで次工程での
黒鉛化処理での炭素繊維の炭素化収縮による寸法変化を
極力小さく抑制し、糸傷みによる炭素繊維強度の低下を
未然に防止することが出来る。
ング剤を繊維に対し0.2〜10重量%、好ましくは
0.5〜7重量%添着し炭素繊維を得る。サイジング剤
としては通常用いられる任意のものが使用でき、具体的
にはエポキシ化合物、水溶性ポリアミド化合物、飽和又
は不飽和ポリエステル、酢酸ビニル、水又はアルコー
ル、グリコール単独又はこれらの混合物があげられる。
こうして、得られた炭素繊維は、紡糸時の粘度の低さ
や、フィルター等の存在により、容易に引張弾性率85
ton/mm2 以上、圧縮強度35kg/mm2 以上、
繊維軸方向の熱伝導率が500〜1500W/m・Kの
炭素繊維となる。又、炭素繊維中の黒鉛繊維の積層厚み
Lcが30〜50nm、黒鉛結晶の層面方向の広がりL
aとの比(La/Lc)が1.5倍以上となる。そして
後述する方法で繊維軸方向の断面のドメインサイズが5
00nm以下となっている。
記の“原料となる炭素繊維”トウを用いて例えばシャト
ル織機やレピア織機を使用して、予め平織あるいは朱子
織の織物の製織を行いFAW(Fiber Areal
Weight:織物の単位面積当たりの重さ)50〜
250g/m2 の“原料となる炭素繊維織物”を製造し
ておく。
維”又は“原料となる炭素繊維織物”を予め黒鉛化処理
されたパッキングコークスとともに黒鉛製のルツボの中
に入れ黒鉛化処理する。黒鉛製のルツボは上記の炭素繊
維又は炭素繊維織物を所望の量入れることが出来るもの
であるならば大きさ形状に特に制約はないが、黒鉛化処
理中又は冷却中に焼成炉内の酸化性のガス又は炭素蒸気
との反応による炭素繊維又は炭素繊維織物の損傷を防ぐ
ために、フタ付きの、気密性の高いものが好まれる。
ン又は芯材に巻きつけて黒鉛ルツボに充填される黒鉛ル
ツボに一緒に充填されるパッキングコークスは予め黒鉛
化処理しておいたものを用い該黒鉛化温度はパッキング
コークスの脱揮発分が達成される温度以上であることが
必要により1400℃以上3500℃以下、好ましくは
2500℃以上3500℃以下で黒鉛化処理されたもの
である。
m以下、好ましくは5mm以上30mm以下のものを用
いる。黒鉛化処理は2500℃以上3500℃以下、好
ましくは2800℃以上3300℃以下、より好ましく
は2900℃以上3100℃以下の温度で行なわれる。
面からアチソン抵抗加熱炉を用いるのが特に好ましい
が、2500℃以上の温度で処理することが出来るもの
で、上述の黒鉛ルツボを加熱炉内部に設置出来るもので
あるならば特に制約はない。黒鉛化時間は2500℃以
上の温度で存する時間が1時間以上300日以下、好ま
しくは4時間以上30日以内である。かくして本発明の
炭素繊維又は炭素繊維織物を得ることが出来る。
物を常法に従って熱硬化性樹脂を含浸することにより耐
熱性に優れ(放熱性に優れている)、又、高強度、ある
いは軽量化が計れる炭素繊維強化樹脂を得ることができ
る。かかる炭素繊維強化樹脂は、熱伝導率が高いため、
温度上昇が素子の破壊や効率の低下に直結するIC用基
板や、太陽電池用基板として特に好適に利用することが
できる。特に炭素繊維強化樹脂の強度、軽さ、高熱伝導
性のすべてが必要とされる宇宙機用の太陽電池基板とし
てすぐれた効果を発揮する。
明するが、本発明はその要旨を越えない限り、実施例に
限定されるものではない。例中の黒鉛結晶子の積層厚み
Lc、黒鉛結晶の層面方向の広がりLaは日本学術振興
会第117委員会で定められた「人造黒鉛の格子定数及
び結晶子の大きさの測定法」(大谷杉郎等炭素繊維近代
編集(1986)P733〜740)により黒鉛の(0
02)回折線と(110)回折線から求めた。
み炭素繊維軸方向に平行な断面が表面になる様に試料片
を成型し、研磨後1000倍の倍率の偏光顕微鏡下で測
定する。ドメインサイズは偏光顕微鏡下試料を試料台上
にて最低10°ずつ以上回転させながら各角度で炭素繊
維軸方向に帯状に観察される明るい部分と暗い部分の各
々の巾の平均値として求める。
さ3〜6mmの円板状一方向炭素繊維強化プラスチック
(CFRP)とし、真空理工(株)製レーザーフラッシ
ュ法熱定数測定装置TC−3000によって、該CFR
Pの比熱と熱拡散率を測定し、次式によって算出した。
熱、αはCFRPの熱拡散率、ρはCFRPの密度、V
fはCFRP中に含まれる炭素繊維の体積分率を表す。
応じて変え、熱伝導率の大きい試料は厚く、小さい試料
は薄くした。具体的には、レーザー照射後、試料背面の
温度が上昇し、最高温度に到達するには数10msec
を要するが、その際の温度上昇幅ΔTmの1/2だけ温
度が上昇するまでの時間t1/2が10msec以上
(最高15msec)となるようにCFRPの厚さを調
節した(図1参照)。
ーカーボンを貼付け、レーザー照射後の温度上昇を試料
背面中央に接着したR熱電対によって測定することによ
り求めた。また、測定値は、サファイアを標準試料とし
て校正した。熱拡散率は、試料の両面にカーボンスプレ
ーによってちょうど表面が見えなくなるまで皮膜を付
け、赤外線検出器によって、レーザ照射後の試料背面の
温度変化を測定し求めた。なお、炭素繊維の熱伝導率
は、炭素繊維の熱伝導率と電気伝導率の間の非常に良い
相関関係を利用して、電気伝導率から推算することもで
きる。
顕微鏡下で観察した光学異方性割合が100%でメトラ
法で求めた軟化点が302℃のメソフェーズピッチを調
製した。このメソフェーズピッチをノズルの吐出孔にお
けるノズル径0.1mm、ノズル孔の最細径部に400
メッシュのフィルターを要する孔数2000の紡糸口金
で、紡糸ノズルの吐出孔における紡糸温度が340℃で
溶融粘度が120ポイズになるようにして紡糸して、糸
径12μmのピッチ繊維のトウを得た。
℃/分の速度でゆっくりと昇温し、加熱処理することに
より不融化繊維を得た。更にこの不融化繊維を不活性ガ
ス中で最高温度2700℃まで焼成し予備黒鉛化した。
このものの炭素含有量は99%以上であった。次いで表
面処理した後、エポキシ系のサイジング剤を2%添着し
炭素繊維トウを得た。この炭素繊維は糸径9μm、スト
ランド引張弾性率87t/mm2 、ストランド引張強度
290kg/mm2 で熱伝導率は290W/m・Kであ
った。
きとり、これを予め黒鉛化処理されたパッキングコーク
ス中に埋め込む様にして黒鉛ルツボ中に入れ、アチソン
抵抗加熱炉で3000℃で黒鉛化処理した。結果糸径9
μm、熱伝導率640W/m・k、ストランド引張弾性
率96t/mm2 、ストランド引張強度440kg/m
m2 、ASTM D3410法で測定したVf60%の
FRPの圧縮強度40kg/mm2 であった。更にこの
炭素繊維の黒鉛結晶のX線パラメーターLcは350
Å、La/Lc=1.75でありドメインサイズは33
0nmであった。
9.5μmのピッチ繊維のトウを得た。このピッチ繊維
を不融化処理した後、不活性ガス雰囲気中で最高温度2
700℃まで焼成し、予備黒鉛化した。このものの炭素
含有率は99%以上であった。次いで表面処理した後、
エポキシ系のサイジング剤を2%添着し炭素繊維トウを
得た。この炭素繊維は糸系7μm、ストランド引張弾性
率79t/mm2 、ストランド引張強度380kg/m
m2で熱伝導率は240W/m・kであった。
織し、FAW80g/m2 の炭素繊維織物を得た。続い
て、この炭素繊維織物をさらに黒鉛製のボビンに巻取
り、これを予め黒鉛化処理されたパッキングコークス中
に埋め込む様にして黒鉛ルツボに入れ、アチソン抵抗加
熱炉で3000℃で黒鉛化処理した。得られた炭素繊維
織物のFAWは、82g/m2 であった。
率600W/m・K、引張弾性率89t/mm2 、引張
強度390kg/mm2 、黒鉛結晶のX線パラメーター
Lcは33nm、La/Lc=1.7でありドメインサ
イズは330nmであった。この炭素繊維織物に熱硬化
性樹脂を含浸し成型、硬化させたVf=50%の複合材
の曲げ弾性率は19t/mm2 であった。
て用いるため、10×2mのサイズの太陽電池板を2枚
作成した。各々の板は、両面上にかかる複合材を用い、
かつ一枚の複合材は炭素繊維クロスを2枚積層して用い
た。従って使用した炭素繊維クロスの大きさは、10×
2(1枚の面積)×2(複合材1枚当たりのクロスの枚
数)×2(表面と裏面)×2(通常人工衛星は2枚の太
陽電池を有する)=160m2 となる。この2枚の太陽
電池板の重量は、約20kgであった。
度を併せもつ炭素繊維と、これを用いた各種材料を提供
できる。
フラッシュ法熱定数測定装置TC−3000を用いて熱
伝導率を決定する際の、レーザー照射後の経過時間と試
料背面の温度の関係を表わすグラフである。
Claims (8)
- 【請求項1】 繊維軸方向の熱伝導率が500〜150
0W/m・K引張弾性率が85ton/mm2 以上、圧
縮強度が35kg/mm2 以上であり、黒鉛結晶の積層
厚みLcが30〜50nm、黒鉛結晶の層面方向の広が
りLaとの比(La/Lc)が1.5以上であり且繊維
軸方向の断面を1000倍の倍率で偏光顕微鏡で観察さ
れるドメインサイズが実質的に500nm以下であるこ
とを特徴とするピッチ系炭素繊維。 - 【請求項2】 引張強度が400kg/mm2 以上であ
ることを特徴とする請求項1記載のピッチ系炭素繊維。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載のピッチ系炭素繊維
からなるトウで製織された炭素繊維織物であってFAW
(織物の単位面積当たりの重さ)が50〜250g/m
2 であることを特徴とする炭素繊維織物。 - 【請求項4】 黒鉛製のルツボの中に炭素繊維含有率9
7%以上のピッチ系炭素繊維又は該ピッチ系炭素繊維で
製織された炭素繊維織物を入れ、予め黒鉛化処理された
パッキングコークスを充填した後この黒鉛製ルツボを2
500℃以上の温度で黒鉛化することにより請求項1又
は2記載の炭素繊維又は請求項3記載の炭素繊維織物を
製造することを特徴とするピッチ系炭素繊維又は炭素繊
維織物の製造方法。 - 【請求項5】 アチソン抵抗加熱炉で黒鉛化することを
特徴とする請求項4記載のピッチ系炭素繊維又は炭素繊
維織物の製造方法。 - 【請求項6】 請求項1もしくは2記載の炭素繊維又は
請求項3記載の炭素繊維織物に熱硬化性樹脂を含浸した
プリプレグ。 - 【請求項7】 請求項6記載のプリプレグを成型、硬化
して得られる炭素繊維強化プラスチックを主たる材料と
する太陽電池用基板。 - 【請求項8】 請求項6記載のプリプレグを成型、硬化
して得られた炭素繊維強化プラスチックを主たる材料と
するIC用基板。
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