JPH07337006A - 同期整流回路 - Google Patents
同期整流回路Info
- Publication number
- JPH07337006A JPH07337006A JP14411794A JP14411794A JPH07337006A JP H07337006 A JPH07337006 A JP H07337006A JP 14411794 A JP14411794 A JP 14411794A JP 14411794 A JP14411794 A JP 14411794A JP H07337006 A JPH07337006 A JP H07337006A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transistor
- switching
- control circuit
- power supply
- synchronous
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 230000001360 synchronised effect Effects 0.000 title claims abstract description 35
- 238000004804 winding Methods 0.000 claims description 14
- 238000009499 grossing Methods 0.000 claims description 3
- 230000004888 barrier function Effects 0.000 claims 1
- 230000008054 signal transmission Effects 0.000 abstract description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 abstract 1
- 239000003990 capacitor Substances 0.000 description 7
- 238000009413 insulation Methods 0.000 description 3
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 238000007599 discharging Methods 0.000 description 2
- 230000009977 dual effect Effects 0.000 description 2
- 230000000295 complement effect Effects 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Rectifiers (AREA)
- Dc-Dc Converters (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 1次側のスイッチング制御回路と2次側のト
ランジスタ素子による整流素子及び転流素子を切り離す
ことで高価な部品を排除した、安価なスイッチング電源
を得るための同期整流回路を提供する。 【構成】 トランスTによって入力側と出力側を絶縁
し、入力側にスイッチングトランジスタQ1とスイッチ
ング制御回路3aを設けたスイッチング電源において、
出力側の整流素子としてのトランジスタQ2、転流素子
としてのトランジスタQ3を駆動する同期制御回路4を
出力側に設ける。同期制御回路4はスイッチング動作で
生じるパルス電圧をトリガとし、一方のトランジスタを
ターンオフさせ、他方のトランジスタを所定の遅れ時間
の経過後にターンオンさせる。 【効果】 同期整流専用のスイッチング制御回路を必要
とせず、また入力と出力が絶縁された高価な信号伝達部
品を必要としないので安価となる。
ランジスタ素子による整流素子及び転流素子を切り離す
ことで高価な部品を排除した、安価なスイッチング電源
を得るための同期整流回路を提供する。 【構成】 トランスTによって入力側と出力側を絶縁
し、入力側にスイッチングトランジスタQ1とスイッチ
ング制御回路3aを設けたスイッチング電源において、
出力側の整流素子としてのトランジスタQ2、転流素子
としてのトランジスタQ3を駆動する同期制御回路4を
出力側に設ける。同期制御回路4はスイッチング動作で
生じるパルス電圧をトリガとし、一方のトランジスタを
ターンオフさせ、他方のトランジスタを所定の遅れ時間
の経過後にターンオンさせる。 【効果】 同期整流専用のスイッチング制御回路を必要
とせず、また入力と出力が絶縁された高価な信号伝達部
品を必要としないので安価となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スイッチング電源の効
率を向上させるために整流素子及び転流素子としてトラ
ンジスタ素子を使用し、そのトランジスタ素子をスイッ
チング素子のスイッチング動作に同期させて駆動するこ
とにより整流動作を行う同期整流回路に関する。
率を向上させるために整流素子及び転流素子としてトラ
ンジスタ素子を使用し、そのトランジスタ素子をスイッ
チング素子のスイッチング動作に同期させて駆動するこ
とにより整流動作を行う同期整流回路に関する。
【0002】
【従来の技術】スイッチング電源の効率を向上させる手
段の一つとして、整流素子や転流素子にダイオード素子
に代えてトランジスタ素子を使用する方法がある。この
時、整流素子及び転流素子としてのトランジスタ素子は
スイッチング素子のスイッチング動作に同期してオン、
オフ駆動されるため、整流素子や転流素子にトランジス
タ素子を使用した整流手段は同期整流とも呼ばれる。こ
の同期整流を採用した最も簡単な従来のスイッチング電
源の回路を図3に示す。
段の一つとして、整流素子や転流素子にダイオード素子
に代えてトランジスタ素子を使用する方法がある。この
時、整流素子及び転流素子としてのトランジスタ素子は
スイッチング素子のスイッチング動作に同期してオン、
オフ駆動されるため、整流素子や転流素子にトランジス
タ素子を使用した整流手段は同期整流とも呼ばれる。こ
の同期整流を採用した最も簡単な従来のスイッチング電
源の回路を図3に示す。
【0003】図3に示す回路は、いわゆる非絶縁方式に
よるチョップダウン型DC−DCコンバータである。図
3において、スイッチングトランジスタQ4は、スイッ
チング制御回路3bからのスイッチング駆動信号により
スイッチング動作を行い、直流電源5からの電圧を断続
させる。この断続した電圧によってチョークコイルL1
に電流が流れ、またコンデンサC2に充電が行われる。
このコンデンサC2の両端に現れる電圧がスイッチング
電源の出力電圧として負荷RLに供給される。ここで、
Q5は転流素子としてのトランジスタであり、スイッチ
ングトランジスタQ4がターンオフした時に、チョーク
コイルL1に発生するフライバックエネルギーの放出用
電流路を形成する。
よるチョップダウン型DC−DCコンバータである。図
3において、スイッチングトランジスタQ4は、スイッ
チング制御回路3bからのスイッチング駆動信号により
スイッチング動作を行い、直流電源5からの電圧を断続
させる。この断続した電圧によってチョークコイルL1
に電流が流れ、またコンデンサC2に充電が行われる。
このコンデンサC2の両端に現れる電圧がスイッチング
電源の出力電圧として負荷RLに供給される。ここで、
Q5は転流素子としてのトランジスタであり、スイッチ
ングトランジスタQ4がターンオフした時に、チョーク
コイルL1に発生するフライバックエネルギーの放出用
電流路を形成する。
【0004】図3に示すスイッチング電源において、転
流素子としてのトランジスタQ5は、スイッチングトラ
ンジスタQ4とはオン、オフ状態が逆となるように駆動
されなければならない。そのため図3では、デュアルド
ライブタイプのスイッチング制御回路3bを使用してス
イッチングトランジスタQ4とトランジスタQ5を一緒
に駆動するようにしている。周知の通り、実際のトラン
ジスタ素子には動作に遅れ時間が存在する。もし、スイ
ッチングトランジスタQ4とトランジスタQ5が共にオ
ン状態となると、短絡による大電流で素子が発熱し、電
源の破損に至る危険がある。従って一般的には、スイッ
チングトランジスタQ4とトランジスタQ5のターンオ
ン、オフのタイミングを僅かにずらし、2つのトランジ
スタが共にオフ状態となる期間を設けることが行われ
る。
流素子としてのトランジスタQ5は、スイッチングトラ
ンジスタQ4とはオン、オフ状態が逆となるように駆動
されなければならない。そのため図3では、デュアルド
ライブタイプのスイッチング制御回路3bを使用してス
イッチングトランジスタQ4とトランジスタQ5を一緒
に駆動するようにしている。周知の通り、実際のトラン
ジスタ素子には動作に遅れ時間が存在する。もし、スイ
ッチングトランジスタQ4とトランジスタQ5が共にオ
ン状態となると、短絡による大電流で素子が発熱し、電
源の破損に至る危険がある。従って一般的には、スイッ
チングトランジスタQ4とトランジスタQ5のターンオ
ン、オフのタイミングを僅かにずらし、2つのトランジ
スタが共にオフ状態となる期間を設けることが行われ
る。
【0005】なお、図3に示すスイッチング電源では、
トランジスタQ5の主電流路に対して並列にダイオード
D2を接続し、スイッチングトランジスタQ4がターン
オフしてからトランジスタQ5がターンオンするまでの
間のチョークコイルL1に発生したフライバックエネル
ギーの放出用電流路を形成させている。このダイオード
D2はスイッチング電源の使用によっては省略されるこ
ともある。
トランジスタQ5の主電流路に対して並列にダイオード
D2を接続し、スイッチングトランジスタQ4がターン
オフしてからトランジスタQ5がターンオンするまでの
間のチョークコイルL1に発生したフライバックエネル
ギーの放出用電流路を形成させている。このダイオード
D2はスイッチング電源の使用によっては省略されるこ
ともある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図3に示すスイッチン
グ電源では、転流素子としてのトランジスタQ5を、ス
イッチングトランジスタQ4を駆動するためのスイッチ
ング制御回路3bによって駆動するようにしている。ス
イッチング素子を駆動するための制御回路で整流素子と
してのトランジスタ素子や転流素子としてのトランジス
タ素子を駆動し、同期整流を行うことは一般に良く使用
される手段である。ところで図3に示すスイッチング電
源は、前述したように非絶縁方式であるが、例えば、A
C−DCコンバータや入力側に負荷側の影響を及ぼさせ
ないための電源に使用されるものとして、トランスを使
用した絶縁方式のスイッチング電源がある。
グ電源では、転流素子としてのトランジスタQ5を、ス
イッチングトランジスタQ4を駆動するためのスイッチ
ング制御回路3bによって駆動するようにしている。ス
イッチング素子を駆動するための制御回路で整流素子と
してのトランジスタ素子や転流素子としてのトランジス
タ素子を駆動し、同期整流を行うことは一般に良く使用
される手段である。ところで図3に示すスイッチング電
源は、前述したように非絶縁方式であるが、例えば、A
C−DCコンバータや入力側に負荷側の影響を及ぼさせ
ないための電源に使用されるものとして、トランスを使
用した絶縁方式のスイッチング電源がある。
【0007】この絶縁方式のスイッチング電源として
は、トランスの1次側にスイッチング素子を設け、トラ
ンスの2次側に整流平滑回路を設けるのが一般的であ
る。ここで、トランスの1次側に設けられたスイッチン
グ素子を駆動するためのスイッチング制御回路は、やは
り1次側に設けられることになる。これに対して、同期
整流のためのトランジスタ素子による整流素子や転流素
子はトランスの2次側に設けられている。トランスによ
って1次側と2次側を絶縁する構成上、1次側に設けた
スイッチング制御回路に2次側に設けたトランジスタ素
子による整流素子や転流素子を直接接続して駆動するこ
とはできない。そこで、スイッチング素子を駆動するた
めのスイッチング制御回路でトランジスタ素子による整
流素子や転流素子を駆動するためには、パルストランス
等の入力と出力が絶縁された信号伝達用部品を使用しな
ければならない。
は、トランスの1次側にスイッチング素子を設け、トラ
ンスの2次側に整流平滑回路を設けるのが一般的であ
る。ここで、トランスの1次側に設けられたスイッチン
グ素子を駆動するためのスイッチング制御回路は、やは
り1次側に設けられることになる。これに対して、同期
整流のためのトランジスタ素子による整流素子や転流素
子はトランスの2次側に設けられている。トランスによ
って1次側と2次側を絶縁する構成上、1次側に設けた
スイッチング制御回路に2次側に設けたトランジスタ素
子による整流素子や転流素子を直接接続して駆動するこ
とはできない。そこで、スイッチング素子を駆動するた
めのスイッチング制御回路でトランジスタ素子による整
流素子や転流素子を駆動するためには、パルストランス
等の入力と出力が絶縁された信号伝達用部品を使用しな
ければならない。
【0008】また、図3で説明したのと同様に、整流素
子としてのトランジスタと転流素子としてのトランジス
タ素子が同時にオン状態となると、トランジスタが破損
する恐れがある。そこで、整流素子としてのトランジス
タ素子と転流素子としてのトランジスタ素子のターンオ
ン、オフのタイミングを僅かにずらし、2つのトランジ
スタ素子が共にオフ状態となる期間を設ける必要があ
る。そのため同期整流を行うのに、特別なデュアル動作
を行う専用のスイッチング制御回路を使用しなければな
らない。以上のことから、1次側に設けられたスイッチ
ング制御回路によって2次側に設けられたトランジスタ
素子による整流素子と転流素子の駆動を行う従来のスイ
ッチング電源では、使用する部品が特殊で高価なものと
なり、スイッチング電源のコストの上昇を招いていた。
そこで本発明は、2次側に設けられたトランジスタ素子
による整流素子と転流素子を新たに2次側に設けた制御
回路で駆動するようにし、1次側のスイッチング制御回
路と2次側の整流素子及び転流素子を切り離すことで、
電源回路から高価な部品を排除した安価なスイッチング
電源を実現する同期整流回路を提供することを目的とす
る。
子としてのトランジスタと転流素子としてのトランジス
タ素子が同時にオン状態となると、トランジスタが破損
する恐れがある。そこで、整流素子としてのトランジス
タ素子と転流素子としてのトランジスタ素子のターンオ
ン、オフのタイミングを僅かにずらし、2つのトランジ
スタ素子が共にオフ状態となる期間を設ける必要があ
る。そのため同期整流を行うのに、特別なデュアル動作
を行う専用のスイッチング制御回路を使用しなければな
らない。以上のことから、1次側に設けられたスイッチ
ング制御回路によって2次側に設けられたトランジスタ
素子による整流素子と転流素子の駆動を行う従来のスイ
ッチング電源では、使用する部品が特殊で高価なものと
なり、スイッチング電源のコストの上昇を招いていた。
そこで本発明は、2次側に設けられたトランジスタ素子
による整流素子と転流素子を新たに2次側に設けた制御
回路で駆動するようにし、1次側のスイッチング制御回
路と2次側の整流素子及び転流素子を切り離すことで、
電源回路から高価な部品を排除した安価なスイッチング
電源を実現する同期整流回路を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、トランスの1
次側に接続したスイッチング素子のスイッチング動作に
よって発生するパルス電圧を整流平滑して所望の電圧を
得るスイッチング電源に使用され、2次側に接続した整
流素子及び転流素子がトランジスタ素子より成り、その
二つのトランジスタ素子はスイッチング素子のスイッチ
ング動作に同期して相補的にオン、オフ動作をする同期
整流回路において、前記パルス電圧をトリガとして一方
のトランジスタ素子をターンオフさせ、また、一方のト
ランジスタ素子がターンオフしてから所定の遅れ時間が
経過した後に他方のトランジスタをターンオンさせる駆
動信号を出力し、整流素子としてのトランジスタ素子と
転流素子としてのトランジスタ素子を駆動する同期制御
回路を設けたことを特徴とする同期整流回路である。
次側に接続したスイッチング素子のスイッチング動作に
よって発生するパルス電圧を整流平滑して所望の電圧を
得るスイッチング電源に使用され、2次側に接続した整
流素子及び転流素子がトランジスタ素子より成り、その
二つのトランジスタ素子はスイッチング素子のスイッチ
ング動作に同期して相補的にオン、オフ動作をする同期
整流回路において、前記パルス電圧をトリガとして一方
のトランジスタ素子をターンオフさせ、また、一方のト
ランジスタ素子がターンオフしてから所定の遅れ時間が
経過した後に他方のトランジスタをターンオンさせる駆
動信号を出力し、整流素子としてのトランジスタ素子と
転流素子としてのトランジスタ素子を駆動する同期制御
回路を設けたことを特徴とする同期整流回路である。
【0010】
【実施例】2次側に設けたトランジスタ素子による整流
素子と転流素子を、1次側に設けたスイッチング制御回
路とは別に2次側に設けた制御回路によって駆動するよ
うにした、本発明による同期整流回路を備えるスイッチ
ング電源の回路を図1に示す。図1に示すスイッチング
電源は、トランスを使用して入力側と出力側を絶縁した
コンバータ回路と、その入力側に設けた整流器によって
AC−DCコンバータを形成しており、その回路構成は
以下の通りである。交流入力端子を交流電源1に接続し
た整流器2の直流出力端子間に、トランスTの1次巻線
N1とスイッチングトランジスタQ1の主電流路を直列
に接続する。
素子と転流素子を、1次側に設けたスイッチング制御回
路とは別に2次側に設けた制御回路によって駆動するよ
うにした、本発明による同期整流回路を備えるスイッチ
ング電源の回路を図1に示す。図1に示すスイッチング
電源は、トランスを使用して入力側と出力側を絶縁した
コンバータ回路と、その入力側に設けた整流器によって
AC−DCコンバータを形成しており、その回路構成は
以下の通りである。交流入力端子を交流電源1に接続し
た整流器2の直流出力端子間に、トランスTの1次巻線
N1とスイッチングトランジスタQ1の主電流路を直列
に接続する。
【0011】整流器2の直流出力端子間にはさらにコン
デンサC1を接続する。スイッチングトランジスタQ1
のゲートは、スイッチング制御回路3aのスイッチング
駆動信号出力端子DRに接続する。トランスTの2次巻
線N2の一端をNチャネルMOS FETよりなる整流
素子としてのトランジスタQ2のソースに接続し、トラ
ンジスタQ2のドレインをNチャネルMOS FETよ
り成る転流素子としてのトランジスタQ3のドレインに
接続する。トランジスタQ2のドレインをさらにチョー
クコイルL1の一端に接続し、チョークコイルL1の他
端をコンデンサC2の一端及び負荷RLの一端に接続す
る。
デンサC1を接続する。スイッチングトランジスタQ1
のゲートは、スイッチング制御回路3aのスイッチング
駆動信号出力端子DRに接続する。トランスTの2次巻
線N2の一端をNチャネルMOS FETよりなる整流
素子としてのトランジスタQ2のソースに接続し、トラ
ンジスタQ2のドレインをNチャネルMOS FETよ
り成る転流素子としてのトランジスタQ3のドレインに
接続する。トランジスタQ2のドレインをさらにチョー
クコイルL1の一端に接続し、チョークコイルL1の他
端をコンデンサC2の一端及び負荷RLの一端に接続す
る。
【0012】コンデンサC2の他端、負荷RLの他端、
トランジスタQ3のソース及び2次巻線N2の他端を、
それぞれ接続する。トランジスタQ2及びトランジスタ
Q3のソース、ドレイン間に、ドレインとアノード、ソ
ースとカソードを接続するように、それぞれダイオード
D1及びダイオードD2を接続する。トランジスタQ2
及びトランジスタQ3のゲートを、それぞれ同期制御回
路4の第1と第2のパルス出力端子P1及びP2に接続
する。同期制御回路4のパルス電圧入力端子VDをトラ
ンスTの2次巻線N2のトランジスタQ2側の一端に接
続する。
トランジスタQ3のソース及び2次巻線N2の他端を、
それぞれ接続する。トランジスタQ2及びトランジスタ
Q3のソース、ドレイン間に、ドレインとアノード、ソ
ースとカソードを接続するように、それぞれダイオード
D1及びダイオードD2を接続する。トランジスタQ2
及びトランジスタQ3のゲートを、それぞれ同期制御回
路4の第1と第2のパルス出力端子P1及びP2に接続
する。同期制御回路4のパルス電圧入力端子VDをトラ
ンスTの2次巻線N2のトランジスタQ2側の一端に接
続する。
【0013】以上のような構成としたスイッチング電源
における本発明の同期整流回路の動作を、図2に示す各
信号波形を参照しながら説明する。ただし図2におい
て、S1はスイッチング電源の出力電圧に応じたパルス
幅を有する、スイッチング制御回路3aより出力される
スイッチング駆動信号を示し、S2はトランスTの2次
巻線N2に誘起され、同期制御回路4に入力されるパル
ス電圧信号を示す。また、S3、S4は、それぞれ同期
制御回路4より出力される同期パルス信号を示してい
る。
における本発明の同期整流回路の動作を、図2に示す各
信号波形を参照しながら説明する。ただし図2におい
て、S1はスイッチング電源の出力電圧に応じたパルス
幅を有する、スイッチング制御回路3aより出力される
スイッチング駆動信号を示し、S2はトランスTの2次
巻線N2に誘起され、同期制御回路4に入力されるパル
ス電圧信号を示す。また、S3、S4は、それぞれ同期
制御回路4より出力される同期パルス信号を示してい
る。
【0014】先ず、スイッチング駆動信号S1が立ち上
がると、スイッチングトランジスタQ1はターンオン
し、1次巻線N1に電流が流れる。これにより2次巻線
N2に電圧が誘起され、パルス電圧信号S2が立ち上が
る。同期制御回路4は、パルス電圧信号S2が立ち上が
ると同期パルス信号S4を立ち下がらせ、転流素子とし
てのトランジスタQ3をオフ状態にする。さらに同期制
御回路4は、パルス電圧信号S2が立ち上がってから遅
れ時間Δt1 が経過した後に、第1のパルス出力端子P
1から出力する同期パルス信号S3の電圧を立ち上がら
せる。従って、整流素子としてのトランジスタQ2はオ
ン状態となり、2次巻線N2に誘起された電圧はチョー
クコイルL1及びコンデンサC2による平滑回路へ供給
されることになる。
がると、スイッチングトランジスタQ1はターンオン
し、1次巻線N1に電流が流れる。これにより2次巻線
N2に電圧が誘起され、パルス電圧信号S2が立ち上が
る。同期制御回路4は、パルス電圧信号S2が立ち上が
ると同期パルス信号S4を立ち下がらせ、転流素子とし
てのトランジスタQ3をオフ状態にする。さらに同期制
御回路4は、パルス電圧信号S2が立ち上がってから遅
れ時間Δt1 が経過した後に、第1のパルス出力端子P
1から出力する同期パルス信号S3の電圧を立ち上がら
せる。従って、整流素子としてのトランジスタQ2はオ
ン状態となり、2次巻線N2に誘起された電圧はチョー
クコイルL1及びコンデンサC2による平滑回路へ供給
されることになる。
【0015】次に、スイッチング駆動信号S1が立ち下
がると、スイッチングトランジスタQ1はターンオフ
し、今まで1次巻線N1に流れていた電流は零となる。
そのため2次巻線N2に誘起されていた電圧は立ち下が
り、パルス電圧信号S2も立ち下がる。同期制御回路4
は、パルス電圧信号S2が立ち下がると同期パルス信号
S3を立ち下がらせ、整流素子としてのトランジスタQ
2をオフ状態にする。さらに同期制御回路4は、パルス
電圧信号S2が立ち下がってから遅れ時間Δt2 が経過
した後に、第2のパルス出力端子P2より出力する同期
パルス信号S4の電圧を立ち上がらせる。これにより転
流素子としてのトランジスタQ3がオン状態となり、チ
ョークコイルL1に発生するフライバックエネルギーの
放出用電流路を形成することになる。以上のようにして
本発明の同期整流回路は整流動作を行うことになる。
がると、スイッチングトランジスタQ1はターンオフ
し、今まで1次巻線N1に流れていた電流は零となる。
そのため2次巻線N2に誘起されていた電圧は立ち下が
り、パルス電圧信号S2も立ち下がる。同期制御回路4
は、パルス電圧信号S2が立ち下がると同期パルス信号
S3を立ち下がらせ、整流素子としてのトランジスタQ
2をオフ状態にする。さらに同期制御回路4は、パルス
電圧信号S2が立ち下がってから遅れ時間Δt2 が経過
した後に、第2のパルス出力端子P2より出力する同期
パルス信号S4の電圧を立ち上がらせる。これにより転
流素子としてのトランジスタQ3がオン状態となり、チ
ョークコイルL1に発生するフライバックエネルギーの
放出用電流路を形成することになる。以上のようにして
本発明の同期整流回路は整流動作を行うことになる。
【0016】先にも述べたように、整流素子としてのト
ランジスタ素子と転流素子としてのトランジスタ素子が
共にオン状態となると短絡による大きな電流が流れ、ト
ランジスタ素子を破壊する恐れがある。そのため2つの
トランジスタ素子の動作タイミングをずらし、2つのト
ランジスタ素子が共にオフ状態となる期間を設ける必要
がある。本発明の同期整流回路では、以上の説明から分
かるように、スイッチング動作によって発生したパルス
電圧の立ち上がりを検知した時、転流素子としてのトラ
ンジスタQ3をターンオフさせ、その後、遅れ時間Δt
1 が経過してから整流素子としてのトランジスタQ2を
ターンオンさせる。そして逆に、スイッチング動作によ
って発生したパルス電圧の立ち下がりを検知した時、ト
ランジスタQ2をターンオフさせ、その後、遅れ時間Δ
t2 が経過してからトランジスタQ3をターンオンさせ
る。これにより2つのトランジスタ素子が共にオン状態
とならないようにしているのである。
ランジスタ素子と転流素子としてのトランジスタ素子が
共にオン状態となると短絡による大きな電流が流れ、ト
ランジスタ素子を破壊する恐れがある。そのため2つの
トランジスタ素子の動作タイミングをずらし、2つのト
ランジスタ素子が共にオフ状態となる期間を設ける必要
がある。本発明の同期整流回路では、以上の説明から分
かるように、スイッチング動作によって発生したパルス
電圧の立ち上がりを検知した時、転流素子としてのトラ
ンジスタQ3をターンオフさせ、その後、遅れ時間Δt
1 が経過してから整流素子としてのトランジスタQ2を
ターンオンさせる。そして逆に、スイッチング動作によ
って発生したパルス電圧の立ち下がりを検知した時、ト
ランジスタQ2をターンオフさせ、その後、遅れ時間Δ
t2 が経過してからトランジスタQ3をターンオンさせ
る。これにより2つのトランジスタ素子が共にオン状態
とならないようにしているのである。
【0017】ここで、ダイオードD1は、2次巻線N2
に電圧が誘起されてからトランジスタQ2がオン状態と
なるまでの間、2次巻線N2に誘起された電圧による電
流を流す電流路を形成する。また、ダイオードD2は、
トランジスタQ2がターンオフしてからトランジスタQ
3がオン状態となるまでの間、チョークコイルL1に発
生するフライバックエネルギーの放出用電流路を形成す
る。なお、本発明の同期整流回路の実施例として、AC
−DCコンバータを形成したスイッチング電源へ適用し
た場合について図1を基に説明を行ったが、本発明を適
用するスイッチング電源はAC−DCコンバータに限ら
れず、DC−DCコンバータにも適用される。
に電圧が誘起されてからトランジスタQ2がオン状態と
なるまでの間、2次巻線N2に誘起された電圧による電
流を流す電流路を形成する。また、ダイオードD2は、
トランジスタQ2がターンオフしてからトランジスタQ
3がオン状態となるまでの間、チョークコイルL1に発
生するフライバックエネルギーの放出用電流路を形成す
る。なお、本発明の同期整流回路の実施例として、AC
−DCコンバータを形成したスイッチング電源へ適用し
た場合について図1を基に説明を行ったが、本発明を適
用するスイッチング電源はAC−DCコンバータに限ら
れず、DC−DCコンバータにも適用される。
【0018】
【発明の効果】以上に述べたように本発明は、トランス
の2次側に存在する整流素子及び転流素子としてのトラ
ンジスタ素子を、2次側に設けた同期制御回路によって
駆動するようにしたものである。そしてその同期制御回
路は、2つのトランジスタ素子の相補的な動作を行わせ
る2つの同期パルス信号を、トランスの1次側にあるス
イッチング素子のスイッチング動作によって発生するパ
ルス電圧をトリガとして出力するようにしたものであ
る。これにより、同期整流を行うための専用のスイッチ
ング制御回路を使用する必要が無くなり、一般のスイッ
チング制御回路を使用することができる。また、整流素
子及び転流素子としてのトランジスタ素子を駆動する信
号を、トランスの1次側のスイッチング制御回路より得
ていないので、高価なパルストランス等の入力と出力が
絶縁された信号伝達部品を必要としない。従って、同期
整流を使用して高効率化したスイッチング電源を安価に
提供することができる。
の2次側に存在する整流素子及び転流素子としてのトラ
ンジスタ素子を、2次側に設けた同期制御回路によって
駆動するようにしたものである。そしてその同期制御回
路は、2つのトランジスタ素子の相補的な動作を行わせ
る2つの同期パルス信号を、トランスの1次側にあるス
イッチング素子のスイッチング動作によって発生するパ
ルス電圧をトリガとして出力するようにしたものであ
る。これにより、同期整流を行うための専用のスイッチ
ング制御回路を使用する必要が無くなり、一般のスイッ
チング制御回路を使用することができる。また、整流素
子及び転流素子としてのトランジスタ素子を駆動する信
号を、トランスの1次側のスイッチング制御回路より得
ていないので、高価なパルストランス等の入力と出力が
絶縁された信号伝達部品を必要としない。従って、同期
整流を使用して高効率化したスイッチング電源を安価に
提供することができる。
【図1】 本発明の同期整流回路を適用したAC−DC
コンバータを形成するスイッチング電源の回路図。
コンバータを形成するスイッチング電源の回路図。
【図2】 図1に示す回路中の各信号の波形図。
【図3】 同期整流回路を適用した従来の非絶縁型のス
イッチング電源の回路図。
イッチング電源の回路図。
1 交流電源 2 整流器 3a 通常のスイッチング制御回路 4 同期制御回路 Q1 スイッチングトランジスタ Q2 整流素子としてのトランジスタ Q3 転流素子としてのトランジスタ T トランス RL 負荷
Claims (4)
- 【請求項1】 スイッチング素子のスイッチング動作に
よって発生するパルス電圧を整流平滑して所望の電圧を
得るスイッチング電源に使用され、整流素子及び転流素
子がトランジスタ素子より成り、該二つのトランジスタ
素子は該スイッチング素子のスイッチング動作に同期し
て相補的にオン、オフ動作をする同期整流回路におい
て、前記パルス電圧をトリガとして一方のトランジスタ
素子をターンオフさせ、また、該一方のトランジスタ素
子がターンオフしてから所定の遅れ時間が経過した後に
他方のトランジスタをターンオンさせる駆動信号を出力
し、該整流素子としてのトランジスタ素子と該転流素子
としてのトランジスタ素子を駆動する同期制御回路を設
けたことを特徴とする同期整流回路。 - 【請求項2】 前記スイッチング電源がトランスを使用
してその1次巻線と2次巻線により入力側と出力側を絶
縁し、前記スイッチング素子と該スイッチング素子を駆
動して出力電圧を安定化させるスイッチング制御回路を
1次側に設けたフォワード型スイッチング電源であり、
該同期整流回路が該トランスの2次側に設けられること
を特徴とする請求項1に記載の同期整流回路。 - 【請求項3】 前記同期制御回路の駆動用電圧を、前記
パルス電圧より得ることを特徴とする請求項1あるいは
請求項2に記載の同期整流回路。 - 【請求項4】 前記整流素子としてのトランジスタ及び
前記転流素子としてのトランジスタの主電流路に対し
て、ショットキーバリアダイオードを並列に接続したこ
とを特徴とする請求項2あるいは請求項3に記載の同期
整流回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14411794A JPH07337006A (ja) | 1994-06-03 | 1994-06-03 | 同期整流回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14411794A JPH07337006A (ja) | 1994-06-03 | 1994-06-03 | 同期整流回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07337006A true JPH07337006A (ja) | 1995-12-22 |
Family
ID=15354593
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14411794A Pending JPH07337006A (ja) | 1994-06-03 | 1994-06-03 | 同期整流回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07337006A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0843404A4 (en) * | 1996-06-05 | 2001-05-16 | Ntt Data Corp | ELECTRICAL CIRCUIT |
JP2011072160A (ja) * | 2009-09-28 | 2011-04-07 | Fuji Electric Systems Co Ltd | 同期整流制御装置及び制御方法並びに絶縁型スイッチング電源 |
JP2011223726A (ja) * | 2010-04-08 | 2011-11-04 | Murata Mfg Co Ltd | 半導体集積回路及びそれを用いたdc−dcコンバータ |
US9143042B2 (en) | 1997-01-24 | 2015-09-22 | Synqor, Inc. | High efficiency power converter |
US10199950B1 (en) | 2013-07-02 | 2019-02-05 | Vlt, Inc. | Power distribution architecture with series-connected bus converter |
-
1994
- 1994-06-03 JP JP14411794A patent/JPH07337006A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0843404A4 (en) * | 1996-06-05 | 2001-05-16 | Ntt Data Corp | ELECTRICAL CIRCUIT |
US9143042B2 (en) | 1997-01-24 | 2015-09-22 | Synqor, Inc. | High efficiency power converter |
JP2011072160A (ja) * | 2009-09-28 | 2011-04-07 | Fuji Electric Systems Co Ltd | 同期整流制御装置及び制御方法並びに絶縁型スイッチング電源 |
JP2011223726A (ja) * | 2010-04-08 | 2011-11-04 | Murata Mfg Co Ltd | 半導体集積回路及びそれを用いたdc−dcコンバータ |
US10199950B1 (en) | 2013-07-02 | 2019-02-05 | Vlt, Inc. | Power distribution architecture with series-connected bus converter |
US10594223B1 (en) | 2013-07-02 | 2020-03-17 | Vlt, Inc. | Power distribution architecture with series-connected bus converter |
US11075583B1 (en) | 2013-07-02 | 2021-07-27 | Vicor Corporation | Power distribution architecture with series-connected bus converter |
US11705820B2 (en) | 2013-07-02 | 2023-07-18 | Vicor Corporation | Power distribution architecture with series-connected bus converter |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4262886B2 (ja) | ダブルエンデッド絶縁d.c.−d.c.コンバータ | |
US5590032A (en) | Self-synchronized drive circuit for a synchronous rectifier in a clamped-mode power converter | |
US5303138A (en) | Low loss synchronous rectifier for application to clamped-mode power converters | |
US8625311B2 (en) | Switching power supply apparatus including a plurality of switching elements | |
US7859870B1 (en) | Voltage clamps for energy snubbing | |
US7362598B2 (en) | Synchronous rectifier gate drive shutdown circuit | |
JP2000262051A (ja) | 絶縁型dcーdcコンバータ | |
JP4835087B2 (ja) | Dc−dcコンバータ | |
JP2004015886A (ja) | 同期整流の駆動回路 | |
US11075582B2 (en) | Switching converter | |
US6104623A (en) | Multiple output converter having secondary regulator using self-driven synchronous rectifiers | |
JPH1155945A (ja) | スナバ回路 | |
US6043993A (en) | Resonance type switching power source | |
US7400519B2 (en) | Switching power supply | |
TWI653813B (zh) | 強迫式零電壓開關返馳變換器及其運行方法 | |
JP3346543B2 (ja) | スイッチング電源装置 | |
EP3599712B1 (en) | Power converter with low drain voltage overshoot in discontinuous conduction mode | |
US20240128884A1 (en) | Switching control unit, electric power conversion apparatus, and electric power supply system | |
JPH07337006A (ja) | 同期整流回路 | |
US20080278971A1 (en) | Forward-forward converter | |
US7099161B2 (en) | Converter with synchronous rectifier with ZVS | |
JP3328671B2 (ja) | 同期整流回路、これを備えたフォワードコンバータおよび同期整流方法 | |
JP3063823B2 (ja) | 電源回路 | |
JP4486458B2 (ja) | 絶縁型dc−dcコンバータ | |
JP2000050625A (ja) | スイッチング電源回路 |