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JPH07329210A - 人工芝 - Google Patents

人工芝

Info

Publication number
JPH07329210A
JPH07329210A JP6123592A JP12359294A JPH07329210A JP H07329210 A JPH07329210 A JP H07329210A JP 6123592 A JP6123592 A JP 6123592A JP 12359294 A JP12359294 A JP 12359294A JP H07329210 A JPH07329210 A JP H07329210A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
leaf
base portion
molding
base
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6123592A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideyuki Taguchi
秀之 田口
Hitoshi Shirato
斉 白土
Nobuhiro Tanaka
伸弘 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP6123592A priority Critical patent/JPH07329210A/ja
Publication of JPH07329210A publication Critical patent/JPH07329210A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Road Paving Structures (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 軽量化され、クッション性が付与された人工
芝を提供し、併せて、該人工芝の製造工程上、或いは製
品化後に何らの問題も発生せず、簡略化された製造工程
を採用することの可能な人工芝を提供する。 【構成】 熱可塑性樹脂等を素材とし、基体部1と葉状
部2とからなる人工芝であって、複数本の帯状基体部
1、1・・が、所定の間隔で長手方向を揃えて並設さ
れ、相隣接する基体部1、1間に、複数の葉状部2、2
・・が、基体部1の長手方向に所定の間隔で配設され、
該葉状部2の一部は、相隣接する基体部1と一体化され
てなり、基体部1、1・・は、柔弾性を有する発泡体で
形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基体部と葉状部とから
なり、熱可塑性樹脂を素材として一体的に形成された人
工芝に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、熱可塑性樹脂を主材とする人工芝
として、複数本の帯状基体部を、所定の間隔で長手方向
を揃えて並設し、相隣接する基体部間に、複数の三次元
構造の葉状部を、基体部の長手方向に所定の間隔で所謂
マトリックス状に配設した構造のものが知られている
(特公昭51−46777号公報参照)。そしてこの種
の人工芝は、一般住宅、ホテル、別荘等の庭やベランダ
の敷物等に利用されており、また最近では、テニス、ゴ
ルフ、野球、ゲートボール、人工スキー場のスロープ、
或いはその他の広域面積の競技場や練習場に敷設される
ことが多くなっている。
【0003】こうした熱可塑性樹脂からなる人工芝は、
その葉状部の弾力性はあっても、基体部の弾力性が乏し
いので、人工芝上の歩行感としては、天然芝に比べて底
が硬いように感じる所謂“底づき感”があり、違和感を
覚えるという問題があった。また、この人工芝が各種ス
ポーツ施設に施工された場合は、芝上での競技者の運動
量が大きいため、前記のようなクッション性の不足は、
単なる違和感としての問題のみならず、競技内容や安全
性にも影響を及ぼすという重要な問題を孕んでいた。一
方、スポーツ施設のように施工面積が広大な場合は、施
工に際して長尺の人工芝を取り扱うこととなり、その軽
量化の必要性も叫ばれてきた。
【0004】そこで、従来この問題の解決策として、例
えば実開平4−108739号公報に記載されているよ
うに、人工芝の下層に発泡体を裏打ちすることによって
クッション性を付与する方法が採られてきた。
【0005】
【本発明が解決しようとする課題】しかしながら、発泡
体の裏打ちの際の積層手段として、ホットメルト型接着
剤を使用すると、接着不良による発泡体の剥離、波打
ち、大きな皺入り等が発生して綺麗に積層されたものを
得ることが難しく、また、溶剤型接着剤を使用すると、
含有される溶剤のために製造工程中における衛生上、防
火上の問題が避けられず、更には製品中に残留した溶剤
により悪臭が発生することがあった。更に、接着剤によ
る積層方法では、製造工程や製品化後に種々の問題があ
るばかりでなく、仮に良質なものが得られたとしても、
積層工程という二次加工工程を経なければならず、コス
ト高を招くという問題もあった。
【0006】本発明は、軽量化され、クッション性が付
与された人工芝を提供し、併せて、該人工芝の製造に際
しての製造工程上、或いは製品化後に何らの問題も発生
せず、簡略化された製造工程の採用が可能な人工芝を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決する為の手段】本発明は、「複数本の帯状
基体部が、所定の間隔で長手方向を揃えて並設され、相
隣接する基体部間には、複数の葉状部が基体部の長手方
向に所定の間隔で配設され、且つ該葉状部の一部は相隣
接する基体部と一体的に形成されてなる人工芝におい
て、基体部が柔弾性を有する発泡体からなることを特徴
とするもの」であり、このことにより上記目的が達成さ
れる。
【0008】以下、本発明の人工芝を図面を参照しなが
ら詳細に説明する。図1は本発明の人工芝の一実施例を
示す図面であって、同図(イ)はその斜視図であり、同
図(ロ)はその一部を拡大して示す断面図である。
【0009】図1に於いて、1、1・・は熱可塑性樹脂
発泡体からなる帯状の基体部であって、その多数本が一
定の間隔を保ってその長手方向を揃えて並設されてい
る。2、2・・は葉状部であって同じく熱可塑性樹脂製
であり、相隣接する基体部1、1間に配設され、且つ基
体部1の長手方向に一定の間隔で多数個が配設されてい
る。尚、葉状部2の芝葉の本数は、煩雑さを避ける為に
その内の4本のみを示したが、本実施例の場合実際は8
本である。また、葉状部2の根元3は、相隣接する基体
部1、1と一体的に形成されている。
【0010】上記本発明の人工芝を製造するには、例え
ば、特公昭51−46777号、或いは本出願人の先願
発明である特開平6−26005号の各公報に記載され
ているような装置を使用することができる。念のため、
該装置の要部を図2〜図5に示す。図2は、該製造装置
の一例を示す要部のみの断面図であり、図3は図2のA
−A線矢視断面図であり、図4は図2のB−B線矢視断
面図である。
【0011】図2に示すように、該装置の要部の基本的
構成は、成形ドラム10及び押出ヘッド20からなり、
その押出ヘッド20から成形ドラム10の外周面上に熱
可塑性樹脂を供給することによって、成形ドラム10の
回転方向に順次連続的に芝体ALを成形するようになっ
ている。尚、その他は実施例で詳述する。
【0012】本発明の人工芝の基体部及び葉状部に用い
られる熱可塑性樹脂としては、低密度ポリエチレン、中
密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度
ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン
共重合体、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリス
チレン等が挙げられる。これらの樹脂は、単独で用いて
もよく2種以上を併用してもよい。また、基体部成形用
樹脂と葉状部成形用樹脂とは、同種の樹脂を使用するの
が好ましいが、互いに相溶性が有れば異種同士の樹脂の
組合せであってもよい。
【0013】該樹脂のMIは、0.1〜20の範囲であ
ることが好ましく、0.3〜15がより好ましい。MI
が0.1未満の場合には、人工芝成形に必要な押出量を
得ようとすると、押出機の負荷が過大になって押出が困
難な状態を招く恐れがある。一方、MIが20を超える
場合には、基体部成形用樹脂の発泡時の粘度が低くなり
過ぎて破泡が激しく起こり、所望する倍率の発泡体を安
定して得られない。尚、MIは、JIS−K−6760
の規定に従って測定された値を言う。
【0014】基体部の成形時に使用する発泡剤は、上記
樹脂を劣化させないものであれば特に限定されず、例え
ば、アゾジカルボンアミド、アゾビスイソブチロニトリ
ル、ジニトロソペンタメチレンテトラミン、重炭酸ナト
リウムのような熱分解型発泡剤を1種以上使用すること
ができる。また、物理型発泡剤としては、プロパン、ブ
タン、ペンタン、ヘキサンのような脂肪族炭化水素化合
物、トルエン、キシレン、エチルベンゼン等の芳香族炭
化水素化合物、モノクロロジフルオロメタン、モノクロ
ロジフルオロエタン、1,1−ジクロロ−1−フルオロ
エタン、2,2−ジクロロ−1,1,1−トリフルオロ
エタン、1,1,1,2−テトラフルオロエタン、ジフ
ルオロエタン、塩化メチル、塩化メチレン、ジクロロメ
タン、クロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素化合
物、メタノール、エタノールのようなアルコール類、エ
ーテル類、エステル類等、有機ガスや揮発性液体が挙げ
られる。更に炭酸ガス、窒素、空気、酸素、ネオン、ア
ルゴン等の無機ガス発泡剤が挙げられる。これらは単独
で使用してもよく、二種以上の混合物として使用しても
よい。そして、熱分解型と物理型の発泡剤を併用しても
差し支えない。
【0015】本発明では、発泡体の気泡をできるだけ微
細化するために、樹脂に対して気泡核形成剤を添加して
もよい。例えば、タルク、亜鉛華、炭酸カルシウム、重
炭酸ナトリウム、カーボンブラック、ガラスビーズ、ク
レー、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、二酸化珪素、酸化
チタン等を使用することができる。また、人工芝である
から、通常緑色の顔料が添加されるが、その他、必要に
応じて充填剤、光安定剤、抗酸化剤、顔料(緑色以外
の)、難燃剤、外部滑剤等を添加することができる。
尚、熱分解型発泡剤使用時には発泡助剤を添加してもよ
い。
【0016】本発明の人工芝の製造に際して、発泡剤と
して熱分解型発泡剤を用いる場合は、通常の押出機が用
いられ、物理型発泡剤(有機ガス、揮発性液体、無機ガ
ス、水等)を用いる場合は、ベント式押出機が用いられ
る。
【0017】これらの発泡方法及び装置は何れも公知で
あって、具体的には、まず、熱可塑性樹脂を押出機のホ
ッパーに投入し、溶融状態の該樹脂に、押出装置に設け
た発泡剤圧入孔から有機溶剤型或いは無機ガス型発泡剤
を圧入する。ここで各発泡剤の注入圧力は、押出機に取
り付けた注入部の圧力が5〜100kg/cm2 を示す
範囲で注入する。この範囲にある場合、発泡時に基体部
成形用ノズルから樹脂の飛散等がなく、良好な発泡体が
得られる。発泡剤の注入方法としては、気体で直接また
は所定圧力に加圧・減圧された状態で注入する方法、液
状の発泡剤をプランジャーポンプ等で注入する方法等が
ある。
【0018】次いで、発泡剤を溶解した該樹脂は、発泡
に適した温度に保たれた押出ヘッドに設けられた基体形
成用ノズルを経て低圧域に放出することによって、発泡
体からなる基体部を得る。また、熱分解型発泡剤を用い
て発泡体を製造する場合、熱可塑性樹脂及び熱分解型発
泡剤を押出機のホッパーに投入し、押出機内で溶融・混
練および発泡剤の分解温度以上で発泡剤の分解を行った
後、同じように低圧域に放出して発泡体からなる基体部
を得る。
【0019】以上の発泡方法を採る場合、押出機のバレ
ル温度は熱可塑性樹脂の融点から+110℃の範囲にあ
るのが好ましく、押出ヘッド温度は熱可塑性樹脂の融点
−5℃〜融点+90℃の範囲にあることが好ましい。ノ
ズルからの押出量は、1〜100kg/hの範囲が好ま
しい。尚、発泡体からなる基体部には、外力に対する強
度向上の目的で、オープンメッシュの金属製スクリーン
もしくはガラス繊維の不織布等の材料を、基体部の裏面
に接着あるいは加熱圧着するのは任意である。
【0020】また、基体部を発泡させる際、熱可塑性樹
脂に熱分解型発泡剤及びジクミルパーオキサイドに代表
される架橋剤を添加・混練して、発泡剤及び架橋剤の分
解温度以下で押出して、人工芝状体を成形した後に、基
体部のみを分解温度以上に再加熱することによって、発
泡した基体部を有する人工芝を得る方法もある。この場
合、基体部を分解温度以上に加熱するとき、葉状部は冷
却空気を用いて冷却するのが好ましい。
【0021】基体部の発泡倍率は、1.5〜20倍の範
囲にあることが好ましい。特に、1.8〜15倍の範囲
にあることがより好ましい。発泡倍率が20倍を超える
と基体部の充分な強度が得られないため、歩行を繰り返
すことにより、該基体部が切断したり、発泡むらが発生
して該基体部の波打ちが生ずる。発泡倍率が1.5倍に
満たない場合は、所望のクッション性が得られない。
【0022】
【作用】本発明の人工芝は、複数本の帯状基体部が、所
定の間隔で長手方向を揃えて並設され、相隣接する基体
部間には、複数の葉状部が基体部の長手方向に所定の間
隔で配設され、且つ該葉状部の一部が相隣接する基体部
と一体的に形成されてなる人工芝であって、上記基体部
が柔弾性を有する発泡体で形成されているから、全体と
して軽量化され且つクッション性を有する人工芝となっ
ている。
【0023】また、芝体に別体として成形された発泡体
を接着剤等で積層したものではなく、製造段階で一体成
形された基体部そのものが発泡体となっているので、従
来の積層タイプの人工芝に比較して、長期使用による発
泡体の剥離がなく、耐久性に優れており、しかも簡略化
された製造工程を採用することができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例について詳細に説明す
る。
【0025】図1に示す本発明の人工芝を、図2〜図5
に示す装置を用いて製造した。該装置について説明する
と、成形ドラム10の外周面10aには、その周方向に
沿って多数本の基体部成形溝11、11・・(図3参
照)が、幅方向(図2では紙面に対して垂直方向)等間
隔に形成され、相隣接する基体部成形溝11、11間に
は、その根元部が成形溝11に連通せしめられた葉状部
成形用キャビティ12、12・・が、所定の間隔で多数
設けられ、全体としてマトリックス状を呈するように配
置されている。
【0026】そして、各葉状部成形用キャビティ12
は、貫通孔12aと、ここに嵌め込まれた挿入部材12
bとによって根元を含む葉状部2の成形面が形成され
る。また、キャビティ12同士の間には仕切り用凸部1
3が設けられている。そして、成形ドラム10の外周面
10aが、押出ヘッド20の前面20aで塞がれたと
き、葉状部成形用空間が形成されるようになっている。
【0027】また、押出ヘッド20の前面20a側に
は、成形ドラム10の各基体部成形溝11に、それぞれ
嵌め込まれる仕切り部材24、24・・と、基体部成形
用ノズル21と、葉状部成形用ノズル22とが設けられ
ている。仕切り部材24の形状は図5にも示している。
基体部成形溝11への基体部成形用ノズル21の先端
は、仕切り部材24に対応した位置に配置されており、
また、葉状部成形用キャビティ12への葉状部成形用ノ
ズル22の先端は、各仕切り部材24、24の間に配置
されている。
【0028】上述の構造からなる装置が稼働されると、
先ず成形ドラム10の幅方向一列に配置された各キャビ
ティ12内に、同じく押出ヘッド20の幅方向一列に配
置された葉状部成形用ノズル22から葉状部成形用樹脂
がそれぞれ押出され、該押出が終わると、成形ドラム1
0の回転に従って、次列の各キャビティ12内に同じく
押出され、以下順次押出される。
【0029】かくして樹脂注入された各列のキャビティ
12が、順次一定のピッチで成形ドラム10の回転に従
って該回転方向に送られ、次いで成形ドラム10の各基
体部形成溝11、11へ、幅方向一列に配置された基体
部成形用ノズル21から基体部成形用樹脂が押出され、
成形ドラム10の回転に従って、基体部が順次連続的に
成形される。このとき、樹脂注入された基体部と基体部
との間にあるところの、前段階で既に樹脂注入されてい
る葉状部の樹脂が基体部の樹脂に融着・接合して一体化
される。これらの成形過程の連続により図1(イ)に示
す構造の長尺状人工芝ALを得ることができる。
【0030】本発明の人工芝は、芝体を構成する基体部
1は発泡体であり、葉状部2は非発泡体であるから、各
々専用の押出機を使用して、ノズル21、22から溶融
樹脂を成形ドラム10上に供給する。ここで、上述の実
施例のように葉状部2を成形した後に基体部1を成形し
てもよく、基体部1を成形した後に葉状部2を成形して
もよい。また、基体部成形用押出機内で、樹脂を発泡さ
せてもよいし、基体部1と葉状部2とを一体成形し人工
芝状体を得た後に基体部1を発泡させてもよい。
【0031】〔実施例1〕低密度ポリエチレン樹脂(M
I=8、密度=0.920g/cm2 、融点120℃)
100重量部に緑色着色剤5重量部をドライブレンドし
てなる配合樹脂を原材料とし、図2〜図5に示す装置を
用いて連続成形した。即ち、葉状部成形用押出機のホッ
パーに該配合樹脂を供給して溶融・混練後、成形ドラム
10上の葉状部成形用キャビティ12内に押出した。ま
た、上記低密度ポリエチレン樹脂100重量部に、緑色
着色剤5重量部、熱分解型発泡剤としてアゾジカルボン
アミド(分解温度200℃)2重量部をドライブレンド
してなる配合樹脂を原材料とし、基体部成形用押出機の
ホッパーに供給して、溶融・混練後、葉状部成形用樹脂
の注入が終了しているラインの基体部成形溝11内に連
続的に押出し、葉状部2、2・・と発泡体からなる基体
部1、1・・を、葉状部2の根元3のところで、融着一
体化して長尺状の人工芝ALを得た。但し、基体部成形
用押出機のバレル温度を205℃とし、押出ヘッド20
温度を180℃とした。
【0032】得られた人工芝ALの全体形状は、寸法が
幅100cmの長尺体であって、基体部1の厚さ=3m
m、幅=4mmであり、この基体部1上に三次元構造の
葉状部2がピッチ幅10mmでマトリックス状に直立し
たものとなっている。また、葉状部2は、芝葉の長さ=
25mm、根元の厚さ(高さ)=1mm、芝葉先端部の
厚さ=0.3mmであって、直径7mmの円周を描く根
元3上に8本づつ隣立して房状を呈するものとなってい
る。
【0033】〔実施例2〕実施例1において熱分解型発
泡剤として重炭酸ナトリウム(分解温度100℃)を3
重量部配合したこと、バレル温度を130℃とし、押出
ヘッド20の温度を150℃としたこと以外は実施例1
と同様にして人工芝ALを得た。
【0034】〔実施例3〕実施例1において、基体部成
形用樹脂として、低密度ポリエチレン樹脂(MI8、密
度0.920g/cm3 、融点120℃)100重量部
に緑色着色剤5重量部、熱分解型発泡剤のアゾジカンボ
ンアミド(分解温度200℃)5重量部、ジクミルパー
オキサイド(1分半減期温度171℃)0.6重量部を
ドライブレンドしてなる配合樹脂を原材料とし、基体部
成形用押出機のバレル温度を130℃とし、押出ヘッド
の温度を140℃としたこと以外は実施例1と同様にし
て人工芝状体を得た。
【0035】続いて、得られた人工芝状体を、その基体
部を下にして、210℃に加熱されたテフロン製の無端
ベルト上に送って該基体部を5分間発泡させ、発泡体か
らなる基体部を有する人工芝ALを得た。なお、無端ベ
ルト上に芝生を供給している帯域は、その葉状部に冷風
を吹き付けるようにした。
【0036】〔実施例4〕基体部成形用押出機としてベ
ントタイプのものを使用し、熱分解型発泡剤の代わり
に、押出機のベント部に設けた注入口から炭酸ガスを1
2kg/cm2 の圧力で圧入し、基体部成形用ノズルの
温度を140℃としたこと以外は、実施例1と同様にし
て人工芝ALを得た。
【0037】〔比較例1〕実施例2において、熱分解型
発泡剤を添加しなかったこと以外は該実施例2と同様に
して人工芝を得た。
【0038】〔比較例2〕比較例1で得られた人工芝の
基体部を150℃に加熱した。それに、厚さ3mm、発
泡倍率5.2のポリエチレン発泡シートを5kg/cm
2 の圧力のもとで30秒間加熱・加圧して熱融着積層
し、人工芝を得た。
【0039】上記各実施例及び比較例で得られた人工芝
のサンプルについて、剥離性の試験を行い、接着強度の
評価を行った。その結果を表1に示す。
【0040】尚、測定・評価方法については次の通りで
ある。 葉状部と基体部の剥離性;得られた人工芝を30×30
cmに切断し、62kgの人が10万回踏みつけた後の
剥がれの有無により判断した。 基体部1の発泡倍率;得られた人工芝を3×4mmに切
断し、電子比重計(ミラージュ社製、ED−120T)
を用いて比重を測定し、その値で原料の平均密度を除し
て得た値とした。
【0041】
【表1】
【0042】
【発明の効果】本発明の人工芝は、基体部が柔弾性を有
する発泡体で形成されているから、軽量化され、且つク
ッション性に優れた人工芝となっている。従って、歩行
感が改善されて所謂違和感が無くなったばかりでなく、
人工芝上で競技を行った際、運動時における身体への衝
撃を吸収することができ、天然芝上で行った場合と同等
以上の成果をあげることができる。また、軽量化により
施工能率が向上し、施工費の低減を図ることができる。
【0043】また、基体部そのものを発泡体としたか
ら、成形に必要な樹脂量が少なくて済み、しかも一体成
形という成形法の採用が可能であるから、成形工程が簡
略化され、製造コストの低減を図り得ると共に、芝体に
別体として成形された発泡体を接着剤等で積層したもの
ではなく、製造段階で一体成形された基体部そのものが
発泡体となっているので、従来の積層タイプの人工芝に
比較して、長期間使用による発泡体の剥離がなく、耐久
性に優れており、接着剤の悪臭もなく品質にも優れたも
のである。
【0044】本発明で得られた人工芝は、各種住宅の屋
外、屋内の敷物に用いる他、広域面積の各種施設の天然
芝に代わる敷物としても極めて有用なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の人工芝の一実施例を示す図であって、
同図(イ)はその斜視図であり、同図(ロ)は、その一
部を取り出して示す拡大断面図である。
【図2】図1に示す本発明の人工芝の製造装置の一例を
示す要部のみの一部切欠断面図である。
【図3】同上のA−A線矢視図である。
【図4】同上のB−B線矢視図である。
【図5】同上における押出ヘッド上の仕切り部材を示す
一部切欠斜視図である。
【符号の説明】
1 基体部 2 葉状部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の帯状基体部が、所定の間隔で長
    手方向を揃えて並設され、相隣接する基体部間には、複
    数の葉状部が基体部の長手方向に所定の間隔で配設さ
    れ、且つ該葉状部の一部は相隣接する基体部と一体的に
    形成されてなる人工芝において、基体部が柔弾性を有す
    る発泡体からなることを特徴とする人工芝。
JP6123592A 1994-06-06 1994-06-06 人工芝 Pending JPH07329210A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6123592A JPH07329210A (ja) 1994-06-06 1994-06-06 人工芝

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6123592A JPH07329210A (ja) 1994-06-06 1994-06-06 人工芝

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07329210A true JPH07329210A (ja) 1995-12-19

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ID=14864425

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6123592A Pending JPH07329210A (ja) 1994-06-06 1994-06-06 人工芝

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JP (1) JPH07329210A (ja)

Cited By (4)

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