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JPH0731316A - 歩行動物の管理システム - Google Patents

歩行動物の管理システム

Info

Publication number
JPH0731316A
JPH0731316A JP17965293A JP17965293A JPH0731316A JP H0731316 A JPH0731316 A JP H0731316A JP 17965293 A JP17965293 A JP 17965293A JP 17965293 A JP17965293 A JP 17965293A JP H0731316 A JPH0731316 A JP H0731316A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
walking
order
animal
movement
movement order
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17965293A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Tanaka
弘之 田仲
Ichiro Takeyama
一郎 竹山
Shoji Sugioka
昭司 杉岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP17965293A priority Critical patent/JPH0731316A/ja
Publication of JPH0731316A publication Critical patent/JPH0731316A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 歩行動物の管理システムにおいて、作業者の
負担を軽減しながら、移動経路における移動順位が異常
に変動した歩行動物を判別できるようにする。 【構成】 群れをなす状態で飼育される歩行動物の管理
システムにおいて、一つの留置箇所から他の留置箇所へ
の移動経路における前記群れをなす歩行動物の移動順位
を入力する順位入力手段C3と、その順位入力手段C3
の入力情報を複数回の移動分に亘って記憶する記憶手段
C4と、その記憶手段C4の記憶情報又は前記順位入力
手段C3の入力情報に基づいて、各歩行動物のうちで前
記移動順位が異常変動した歩行動物を判別する判別手段
C5と、その判別手段C5の判別結果を出力する出力手
段MO とを備えてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、群れをなす状態で飼育
される歩行動物の管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば牛,馬あるいは羊等の群れをなす
状態で飼育される歩行動物が例えば放牧場あるいは水の
み場等の留置箇所間を移動する際、その移動経路におけ
る各歩行動物の移動順位は、移動の度毎に大きく変動す
ることはなく、ほぼ一定の移動順位を保つ性質があり、
移動順位が異常に変動した歩行動物は病気や怪我等の何
らかの異常が生じている場合の多いことが経験的に知ら
れている。この歩行動物の性質に着目して、従来、作業
者が移動経路における歩行動物の移動順位を監視して、
異常な移動順位の変動があれば、その異常な変動のあっ
た歩行動物の健康状態等を確認していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、歩行動
物の移動順位が以前の移動順位に比較して異常な変動を
したか否かの判断をする作業は、作業者にとって大きな
負担となっていた。本発明は、上記実情に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、作業者の負担を軽減しな
がら、移動経路における移動順位が異常に変動した歩行
動物を判別できるようにすることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の歩行動物の管理
システムの第1特徴構成は、一つの留置箇所から他の留
置箇所への移動経路における前記群れをなす歩行動物の
移動順位を入力する順位入力手段と、その順位入力手段
の入力情報を複数回の移動分に亘って記憶する記憶手段
と、その記憶手段の記憶情報又は前記順位入力手段の入
力情報に基づいて、各歩行動物のうちで前記移動順位が
異常変動した歩行動物を判別する判別手段と、その判別
手段の判別結果を出力する出力手段とを備えた点にあ
る。
【0005】本発明の第2特徴構成は、上記第1特徴構
成において、前記歩行動物の夫々に、その歩行動物の個
体識別情報を送信する動物側通信手段が取り付けられ、
前記動物側通信手段からの個体識別情報を受信する管理
側通信手段が、前記群れをなす歩行動物が前記移動経路
の特定領域を移動するときに通信できるように設けら
れ、前記順位入力手段は、前記管理側通信手段が受信す
る個体識別情報に基づいて前記移動順位を入力するよう
に構成されている点にある。本発明の第3特徴構成は、
上記第2特徴構成において、前記移動経路に、前記歩行
動物を秤量する秤量装置が設けられ、前記管理側通信手
段が前記秤量装置に設置されている点にある。
【0006】本発明の第4特徴構成は、上記第1,第2
又は第3特徴構成において、前記判別手段は、移動順位
を複数のグループに分割し、各歩行動物の移動順位の前
記複数のグループ間に亘る変動情報に基づいて、移動順
位が異常変動した歩行動物を判別するように構成されて
いる点にある。本発明の第5特徴構成は、上記第1,第
2又は第3特徴構成において、前記判別手段は、各歩行
動物の過去の移動順位を平均し、その平均の移動順位を
中心とする設定範囲内に入っているか否かによって、移
動順位が異常変動した歩行動物を判別するように構成さ
れている点にある。
【0007】本発明の第6特徴構成は、上記第1,第2
又は第3特徴構成において、前記判別手段は、各歩行動
物の移動順位の検出回数が設定回数以下のときは、移動
順位を複数のグループに分割し、各歩行動物の移動順位
の前記複数のグループ間に亘る変動情報に基づいて、移
動順位が異常変動した歩行動物を判別し、各歩行動物の
移動順位の検出回数が設定回数を超えると、各歩行動物
の過去の移動順位を平均し、その平均の移動順位を中心
とする設定範囲内に入っているか否かによって、移動順
位が異常変動した歩行動物を判別するように構成されて
いる点にある。
【0008】
【作用】本発明の第1特徴構成によれば、群れをなす状
態で飼育される歩行動物が一つの留置箇所から他の留置
箇所へ移動する際、その移動経路における歩行動物の移
動順位が順位入力手段から入力されると、記憶手段がそ
の入力情報を記憶する。記憶手段は複数回の移動分に亘
ってその入力情報を記憶する。判別手段は、この記憶手
段の記憶情報又は順位入力手段の入力情報に基づいて、
移動順位が異常変動した歩行動物を判別する。つまり、
ある回の移動の際の移動順位の記憶情報又は順位入力手
段の入力情報と、それ以前の移動の際の移動順位の記憶
情報とを対比して、移動順位が異常変動した歩行動物を
判別するのである。判別手段が判別した結果は、出力手
段に出力され、作業者はその出力によって移動順位が異
常変動した歩行動物を特定できる。
【0009】本発明の第2特徴構成によれば、歩行動物
が移動経路の特定領域を移動している際に、動物側通信
手段と管理側通信手段との間で通信が行われ、管理側通
信手段は前記特定領域を通過中の歩行動物の個体識別情
報を受け取る。順位入力手段は、受け取った個体識別情
報の並び順によって各歩行動物の移動順位を認識して入
力する。本発明の第3特徴構成によれば、移動経路に設
けられている秤量装置は、秤量装置を歩行通過する歩行
動物の秤量を行い、且つ、秤量装置に設置されている管
理側通信手段が動物側通信手段と通信して秤量装置を通
過中の歩行動物の個体識別情報を受け取る。つまり、順
位入力手段が移動順位を入力するために必要な個体識別
情報を得るための通信手段と、秤量装置が秤量対象を特
定するために必要な個体識別情報を得るための通信手段
とを共用できるのである。
【0010】本発明の第4特徴構成によれば、判別手段
は、移動順位を複数のグループに分割し、各歩行動物の
移動順位のグループ間に亘る変動情報、つまり、移動順
位が変動してその移動順位に対応するグループがどのよ
うに変化したかによって、歩行動物の移動順位が異常変
動したか否かを判断し、異常変動した歩行動物を判別す
る。本発明の第5特徴構成によれば、判別手段は、過去
の移動順位を平均して、その平均の移動順位を中心とす
る設定範囲内に入っているか否かによって、歩行動物の
移動順位が異常変動したか否かを判断し、異常変動した
歩行動物を判別する。
【0011】本発明の第6特徴構成によれば、判別手段
は、移動順位の検出回数が設定回数以下のときつまり移
動順位の検出を始めた初期において未だ十分には移動順
位の情報が蓄積されていないときは、各歩行動物の移動
順位のグループ間に亘る変動情報によって移動順位が異
常変動したか否かを判断し、移動順位の検出回数が設定
回数を超えるとつまり移動順位の情報がある程度蓄積さ
れると、過去の移動順位を平均して、その平均の移動順
位を中心とする設定範囲内に入っているか否かによって
移動順位が異常変動したか否かを判断して、夫々異常変
動した歩行動物を判別するのである。
【0012】
【発明の効果】上記第1特徴構成によれば、判別手段が
移動順位が異常変動した歩行動物を判別し、その判別結
果は出力手段に出力されるので、作業者が移動順位の異
常変動を判断する必要はなく、作業者の負担を軽減しな
がら、移動経路における移動順位が異常に変動した歩行
動物を判別できる歩行動物の管理システムを提供するに
至った。上記第2特徴構成によれば、上記第1特徴構成
による効果に加え、順位入力手段が管理側通信手段の受
け取った個体識別情報によって移動順位を入力するの
で、作業者が歩行動物の移動順位を確認する必要がな
く、作業者の負担を更に軽減でき、歩行動物の管理シス
テムを一層便利なものにすることができる。
【0013】上記第3特徴構成によれば、上記第2特徴
構成による効果に加え、上記の如く通信手段を共用でき
るため、設備コストの増加を抑制しながら、歩行動物の
移動順位の管理と、秤量とを行うことができる。上記第
4特徴構成によれば、上記第1,第2又は第3特徴構成
による効果に加え、移動順位をグループ分けして移動順
位の異常変動を判断するため、移動順位の大きな変動を
適確に捉えることができる。上記第5特徴構成によれ
ば、上記第1,第2又は第3特徴構成による効果に加
え、過去の移動順位の平均値に基づいて移動順位の異常
変動を判断するため、過去の移動順位の情報を有効に生
かしながら、移動順位の異常変動を精度良く判断でき
る。
【0014】上記第6特徴構成によれば、上記第1,第
2又は第3特徴構成による効果に加え、蓄積された移動
順位の情報が少ないときと、移動順位の情報がある程度
蓄積されたときとで、移動順位の異常変動の判断を移動
順位の情報の蓄積状況に応じた手法で行うため、歩行動
物の移動順位の管理を開始した当初から長期に亘るま
で、適確に移動順位の異常変動を判断できる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の歩行動物の管理システムを歩
行動物の一例である牛に適用した場合の実施例を図面に
基づいて説明する。図1に示すように、歩行動物の管理
システムは、牛を群れをなす状態で一定の領域に留めて
飼育する留置箇所である放牧場Hから牛舎Gへ牛の群れ
を移動する際の移動経路となる誘導路1の一部に、群れ
の中の一頭の牛を前後の牛から分離した状態で秤量する
秤量装置Fを設け、さらに、秤量装置Fの制御及び牛の
誘導路1での移動順位の情報の管理等を行う制御装置C
が設けてある。又、図2に示すように、各牛の左後足の
足首には、その牛の個体識別情報を送信するための動物
側通信手段Tを取り付けてある。動物側通信手段Tは、
その牛の個体識別情報を記憶する記憶回路、アンテナ及
び送受信回路から構成されている。
【0016】牛の群れが、一列に並んだ状態で誘導路1
を通過して、放牧場Hから牛舎Gへ移動する際、各牛は
秤量装置Fによって秤量され、制御装置Cは、その秤量
情報及び秤量装置Fを介して牛の動物側送信手段Tから
送信される個体識別情報を受け取る。制御装置Cが受け
取った牛の個体識別情報は、後述のように牛の移動順位
を求めて、牛の健康状態等の管理に利用される。
【0017】以下、秤量装置F及び制御装置Cの構成に
ついて説明する。秤量装置Fは、図1に示すように、秤
量台2と、秤量台2の通路両側に設けられ、通路幅を牛
一頭分の横幅よりも若干広い寸法になるように設定して
いる一対の柵1A,1Bと、秤量台2の入口部に設けら
れた左右一対の入口ゲート3A,3Bと、秤量台2の出
口部に設けられた出口ゲート4とを備えている。
【0018】秤量台2は、4つのロードセル21,2
2,23,24にてその4隅を支持されており、この4
つのロードセル21,22,23,24の出力の合計値
が秤量台2にかかる荷重となる。秤量台2には、さら
に、牛の後足に取り付けれた動物側通信手段Tと通信す
るために、図1に示すループ状のアンテナ25と図示を
省略する送受信回路からなる管理側通信手段Kを設けて
ある。
【0019】入口ゲート3A,3Bは、図1及び図2に
示すように、誘導路1の横幅方向端部を上下軸芯周りに
回動自在に枢支させるために、ゲートフレーム5に夫々
左右対象に設けられて上下軸芯周りに回動する回転支持
部30と、それら回転支持部30夫々に一体取着した左
右一対の扉体31とを備えてなる。左右一対の扉体31
は、その遊端側の先端部31Aを硬質ゴム部材により形
成し、その他の部分を磁性体により形成してあるととも
に、両開き式に揺動開閉自在な構造である。更に、回転
支持部30に付設されたスプリング(図示せず)によ
り、左右一対の扉体31の双方が誘導路1と交叉角90
°で交叉する全閉状態に復帰付勢されている。そして、
この全閉状態では、左右一対の扉体31の先端部31A
が重なりあって牛の前方視界を遮るようになっている。
【0020】左右一対の入口ゲート3A,3Bのうちの
左側の入口ゲート3Aの開き側への動作を検出する第1
近接センサ6が、磁気型近接センサにて構成されて、入
口ゲート3Aの回転支持部30より若干出口側位置に設
置されている。そして、牛が入口ゲート3A,3Bを通
過して左側の入口ゲート3Aの扉体31を押し開いたと
き、第1近接センサ6がその扉体31の磁性体部分の接
近を検知してその入口ゲート3Aの開き側への動作を検
出する。左右一対の入口ゲート3A,3Bのうちの右側
の入口ゲート3Bの回転支持部30の上方位置には、回
転支持部30を回動駆動する電動モータ8が、ゲートフ
レーム5に固着した取付板11に取着された状態で設け
られている。
【0021】この電動モータ8の作動によって、入口ゲ
ート3A,3Bは、右側の入口ゲート3Bが図3に矢印
Yで示す位置に位置する全閉状態と、右側の入口ゲート
3Bが図3に矢印Xで示す位置まで回動した、全閉と全
開との途中状態とに切り換えられる。入口ゲート3A,
3Bの手前まで進んできた牛は、全閉状態では前方視界
を遮られて前進意欲を喪失し、途中状態では適度に前方
視界が開けて適度な速度で秤量台2上を歩行通過する。
【0022】出口ゲート4は、図1に示すように、両側
の柵1A,1Bにおける秤量台2の出口部に相当する箇
所に夫々左右対称に立設した、左右一対の縦軸芯周りに
回転自在な回転軸4aと、それら回転軸4a夫々に一体
取着した左右一対の扉体4bとを備えてなる。出口ゲー
ト4の左右一対の扉体4bは、磁性体にて構成されると
共に、入口ゲート3A,3Bの左右一対の扉体31と同
様に両開き式に揺動開閉自在な構造となっており、この
左右一対の扉体4bの双方が誘導路1と交叉角90°で
交叉する全閉状態において、左右一対の扉体4bの両先
端部同士が相互に若干離間して牛の前方視界を保つよう
になっている。更に、回転軸4aに付設されたスプリン
グ(図示せず)により全閉状態に復帰付勢されている。
【0023】前記出口ゲート4の開きを検出する第2近
接センサ7が、磁気型近接センサにて構成されて、誘導
路1の両側の柵1A,1Bの夫々における秤量台2の出
口部に相当する箇所に設けられている。そして、牛が出
口ゲート4を通過して出口ゲート4の左右一対の扉体4
bを全開状態に押し開いたとき、第2近接センサ7が扉
体4bの接近を検知して出口ゲート4の開きを検出す
る。
【0024】制御装置Cは、秤量装置Fのロードセル2
1,22,23,24の秤量情報を受け取り、秤量台2
を歩行通過した牛の静止重量を演算により求める秤量値
算出部C1と、第1近接センサ6及び第2近接センサ7
の検出情報並びに秤量値算出部C1の演算情報に基づい
て入口ゲート3A,3Bの開閉制御を行うゲート制御部
C2と、秤量装置Fに設置したアンテナ25からの牛の
個体識別情報を受け取り秤量装置Fを歩行通過する牛の
移動順位を入力する順位入力手段C3と、順位入力手段
C3の入力情報を複数回の移動分に亘って記憶する記憶
手段C4と、記憶手段C4の記憶情報又は順位入力手段
C3の入力情報に基づいて移動順位が異常変動した牛を
判別する判別する判別手段C5とが備えられている。
尚、制御装置Cには、図1に示すように、判別手段C5
の判別情報及び秤量値算出部C1が算出した秤量値等を
表示する出力手段としてのモニタMO が接続されてい
る。
【0025】次に、制御装置Cのゲート制御部C2が、
第1近接センサ6及び第2近接センサ7の検出情報並び
に秤量台2の秤量情報に基づいて、入口ゲート3A,3
Bを前記全閉状態と前記途中状態とに切り換えるべく、
電動モータ8の作動を制御する際の経時的な作動につい
て説明する。図4(イ)に示す如く、先行の牛が出口ゲ
ート4を通過して秤量台2に牛が居ない状態が前記第2
近接センサ7の情報及び前記ロードセル21,22,2
3,24の秤量情報によって検出されると、ゲート制御
部C2は、右側の入口ゲート3Bを前記途中状態に切り
換える。従って、その手前に位置する牛の前方視界が開
け、その牛は前進意欲をかき立てられて、秤量台2に進
入しようとする。そして、左右一対の入口ゲート3A,
3Bは、牛が通過することにより押し開かれて全開状態
となり、図4(ロ)に示す如く、牛は秤量台2に進入す
ることができる。
【0026】そして、第1近接センサ6が左側の入口ゲ
ート3Aの接近を検出して、入口ゲート3A,3Bにお
ける牛の通過が検出されると、ゲート制御部C2は、右
側の入口ゲート3Bを全閉状態に切り換える。その状態
で、図4(ハ)に示す如く、牛が入口ゲート3A,3B
を通過して秤量台2に進入すると、入口ゲート3A,3
Bを閉じ方向に付勢するスプリングの作用により、入口
ゲート3A,3Bは閉じ側に回転し全閉状態に復帰す
る。
【0027】続いて、出口ゲート4の手前に達した牛
は、出口ゲート4はその全閉状態においてもその牛の前
方視界を保つので、その牛は前進意欲をかき立てられ、
前進して出口ゲート4を通過しようとする。そして、図
4(ニ)に示す如く、出口ゲート4は、牛が通過するこ
とにより押し開かれて全開状態となり、第2近接センサ
7が左右一対の扉体4bの接近を検出して、秤量台2の
出口部における牛の通過を検出する。このとき、ゲート
制御部C2は、この時点における秤量台2の秤量値が設
定値より小さい状態であれば、秤量台2に牛は居なくな
っていると認識し、図4(ニ)に示すように、右側の入
口ゲート3Bを前記途中状態に切り換える。従って、そ
の手前に位置する牛の前方視界が開け、その牛は前進意
欲をかき立てられて、秤量台2に進入しようとする。
【0028】前記第2近接センサ7が左右一対の扉体4
bの接近を検出した時点で、前記秤量部2の秤量値が設
定値より大きければ、出口ゲート4を通過中の牛の直後
に、もう一頭の牛が秤量台2に居るような場合と判断し
て、ゲート制御部C2は、右側の入口ゲート3Bを前記
途中状態に切り換えないように電動モータ8の作動を制
御する。つまり、入口ゲート3A,3Bが全閉状態を維
持するようにする。そして、ゲート制御部C2は、上記
二頭の牛のうちの後ろ側の牛が前進して、図4(ニ)に
示す状態になった場合には、前記第2近接センサ7の情
報と、前記秤量値の情報とに基づいて、上記と同様の処
理を行う。尚、前記設定値は、図4(ニ)の状態(牛が
出口ゲート4を通過中の状態)における秤量値のデータ
を多数収集し、その収集データに基づいて、例えば、こ
れらの秤量値と同じかあるいはそれより大きいが牛一頭
の荷重よりは十分に小さい値を適当に選択して設定す
る。
【0029】次に、制御装置Cの判別手段C5が、秤量
装置Fを通過する際の移動順位に異常変動があった牛を
判別する過程を説明する。図4(ハ)に示す状態で、秤
量装置Fに設置された管理側通信手段Kはアンテナ25
を介して動物側通信手段Tと通信し、歩行通過中の牛の
個体識別情報を受け取り、その個体識別情報を制御装置
Cの順位入力手段C3に送る。制御装置Cには、図示を
省略しているが、計時機能が備えられており、秤量台2
を通過する牛の秤量を行った時刻を記録できるようにな
っている。順位入力手段C3は、その秤量を行った時刻
の情報と個体識別情報とを対応させて、牛の移動順位を
検知する。順位入力手段C3が検知して入力した情報は
記憶手段C4に記憶される。
【0030】判別手段C5によって行われる移動順位が
異常変動した牛の判別は、移動順位の検出回数に応じて
二段階の判別処理が行われる。移動順位の検出回数が設
定回数以下で、未だ記憶手段C4に記憶されている移動
順位の情報が十分には揃っていないときは、図5(イ)
に示すように、移動順位を最上位から最下位の間をA,
B,Cの三つのグループに分割し、判断対象の移動順位
の属するグループが、前回の移動順位の属するグループ
から変化した場合を、移動順位が異常変動したと判断す
る。
【0031】つまり、図5(イ)に示す例で説明する
と、ある牛のある回の移動分において移動順位がグルー
プAに属していて、その次の回の移動順位がグループB
に属する移動順位に変化したとき、その牛を移動順位が
異常変動した牛として判別するのである。移動順位の検
出回数が設定回数を超えて、ある程度移動順位の情報が
蓄積されたときは、図5(ロ)に示すように、判断の対
象となる牛の過去の移動順位の平均値をAV として、A
V を中心とする幅Wの範囲内から、判断対象の移動順位
がはみ出したとき、その牛を移動順位が異常変動した牛
として判別するのである。判別手段C5が上記の如くし
て判別した判別情報は、個体識別情報及び秤量値算出部
C1が算出した秤量値とともにモニタMO に表示され
る。
【0032】尚、各牛の移動順位は、実際の移動順位を
そのまま用いても良いが、実際の移動順位をその回の移
動分における牛の移動頭数で除して、適当な計数(10
0あるいは50等)を掛けることにより規格化した移動
順位を用いても良い。このように規格化した移動順位を
用いると、移動回毎に牛の移動頭数が変化するような場
合でも、同様の情報として扱うことができる。
【0033】〔別実施例〕以下、別実施例を列記する。 上記実施例では、本発明の歩行動物の管理システム
を、歩行動物の例として牛のシステムに適用した場合を
説明しているが、馬あるいは羊等他の歩行動物にも適用
できる。
【0034】 上記実施例では、順位入力手段C3を
制御装置Cに内蔵し、順位の入力を自動的に行うように
しているが、作業者が秤量装置Fを通過する牛の移動順
位を目視により判断して、適当な入力装置から制御装置
Cに入力するようにしても良い。
【0035】 上記実施例では、一つの留置箇所の例
を放牧場Hとし、他の留置箇所の例を牛舎Gとしている
が、給餌場や水のみ場等の留置箇所間の移動経路におい
て移動順位が異常変動した歩行動物を判別するようにし
ても良い。
【0036】 上記実施例では、一つの留置箇所から
他の留置箇所への移動経路に秤量装置Fを設けている
が、秤量装置Fは設けずに単に通路としても良い。
【0037】 上記実施例では、管理側通信手段Kの
アンテナ25を秤量台2に設置しているが、柵1A,1
Bに設置しても良い。
【0038】 上記実施例では、判別手段C5が移動
順位が異常変動した歩行動物を判別する際、移動順位の
検出回数が設定回数以下のときと、移動順位の検出回数
が設定回数を超えたときとで、判別の手法を変えている
が、常時、移動順位を複数のグループに分割して、その
グループ間に亘る変動情報に基づいて判別するか、ある
いは、移動順位の検出回数が設定回数を超えると、過去
の移動順位を平均したものとの関係で判別するようにし
ても良い。
【0039】 上記実施例では、判別手段C5は移動
順位が異常変動した歩行動物の判別を記憶手段C4の記
憶情報に基づいて行っているが、順位入力手段C3から
入力された移動順位の入力情報を、記憶手段C4に記憶
されている過去の移動順位の情報と対比して、通路1を
移動中の牛の移動順位が異常変動しているか否かの判断
をリアルタイムで行うようにしても良い。このようにす
る場合、通路1の終端部に、牛を牛舎Gに案内する状態
と、牛舎Gとは別に設けた留置箇所に案内する状態とに
切り換える分離ゲートを備えさせ、移動順位が異常変動
した牛を他の牛と分離することも可能である。
【0040】 上記実施例では、判別手段C5は、移
動順位の検出回数が設定回数以下のとき、移動順位を三
つのグループに分割しているが、二つあるいは四つ以上
のグループに分割しても良い。
【0041】 上記実施例では、判別手段C5の判別
結果を出力手段MO としてモニタを用いているが、プリ
ンタ等を出力手段MO としても良い。
【0042】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の歩行動物の管理システムを適用した実
施例にかかる概略構成図
【図2】本発明の実施例にかかる要部拡大図
【図3】本発明の実施例にかかる要部拡大図
【図4】本発明の実施例にかかる動作説明図
【図5】本発明の実施例にかかる動作説明図
【符号の説明】
C3 順位入力手段 C4 記憶手段 C5 判別手段 F 秤量装置 K 管理側通信手段 MO 出力手段 T 動物側通信手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 群れをなす状態で飼育される歩行動物の
    管理システムであって、 一つの留置箇所から他の留置箇所への移動経路における
    前記群れをなす歩行動物の移動順位を入力する順位入力
    手段(C3)と、 その順位入力手段(C3)の入力情報を複数回の移動分
    に亘って記憶する記憶手段(C4)と、 その記憶手段(C4)の記憶情報又は前記順位入力手段
    (C3)の入力情報に基づいて、各歩行動物のうちで前
    記移動順位が異常変動した歩行動物を判別する判別手段
    (C5)と、 その判別手段(C5)の判別結果を出力する出力手段
    (MO )とを備えた歩行動物の管理システム。
  2. 【請求項2】 前記歩行動物の夫々に、その歩行動物の
    個体識別情報を送信する動物側通信手段(T)が取り付
    けられ、 前記動物側通信手段(T)からの個体識別情報を受信す
    る管理側通信手段(K)が、前記群れをなす歩行動物が
    前記移動経路の特定領域を移動するときに通信できるよ
    うに設けられ、 前記順位入力手段(C3)は、前記管理側通信手段
    (K)が受信する個体識別情報に基づいて前記移動順位
    を入力するように構成されている請求項1記載の歩行動
    物の管理システム。
  3. 【請求項3】 前記移動経路に、前記歩行動物を秤量す
    る秤量装置(F)が設けられ、 前記管理側通信手段(K)が前記秤量装置(F)に設置
    されている請求項2記載の歩行動物の管理システム。
  4. 【請求項4】 前記判別手段(C5)は、移動順位を複
    数のグループに分割し、各歩行動物の移動順位の前記複
    数のグループ間に亘る変動情報に基づいて、移動順位が
    異常変動した歩行動物を判別するように構成されている
    請求項1,2又は3記載の歩行動物の管理システム。
  5. 【請求項5】 前記判別手段(C5)は、各歩行動物の
    過去の移動順位を平均し、その平均の移動順位を中心と
    する設定範囲内に入っているか否かによって、移動順位
    が異常変動した歩行動物を判別するように構成されてい
    る請求項1,2又は3記載の歩行動物の管理システム。
  6. 【請求項6】 前記判別手段(C5)は、各歩行動物の
    移動順位の検出回数が設定回数以下のときは、移動順位
    を複数のグループに分割し、各歩行動物の移動順位の前
    記複数のグループ間に亘る変動情報に基づいて、移動順
    位が異常変動した歩行動物を判別し、 各歩行動物の移動順位の検出回数が設定回数を超える
    と、各歩行動物の過去の移動順位を平均し、その平均の
    移動順位を中心とする設定範囲内に入っているか否かに
    よって、移動順位が異常変動した歩行動物を判別するよ
    うに構成されている請求項1,2又は3記載の歩行動物
    の管理システム。
JP17965293A 1993-07-21 1993-07-21 歩行動物の管理システム Pending JPH0731316A (ja)

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