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JPH07306552A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JPH07306552A
JPH07306552A JP6097569A JP9756994A JPH07306552A JP H07306552 A JPH07306552 A JP H07306552A JP 6097569 A JP6097569 A JP 6097569A JP 9756994 A JP9756994 A JP 9756994A JP H07306552 A JPH07306552 A JP H07306552A
Authority
JP
Japan
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image
developer
image forming
condition
transfer material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6097569A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshisuke Hasegawa
佳右 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP6097569A priority Critical patent/JPH07306552A/ja
Publication of JPH07306552A publication Critical patent/JPH07306552A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 未転写現像剤の再使用と環境或は転写材の種
類によって引き起こされる種々の不具合を解消して良好
な画像を常に安定して得ることができる画像形成装置を
提供すること。 【構成】 感光体(像担持体)1上に形成された静電潜
像を現像器3によって現像してこれをトナー像(現像剤
像)として顕画化し、感光体1上のトナー像を転写材P
に転写した後に感光体1に残留する廃トナー(未転写現
像剤)t’を回収してこれを再び現像に供する画像形成
装置において、現像器3中の廃トナーt’と新トナーt
との比率を検知する検知手段33,34と、雰囲気条件
(気温、湿度、気圧)を検知する検知手段36〜38と
転写材Pの条件(温度、厚み等)を検知する検知手段3
9,40の少なくとも一方と、前記検知手段33,34
によって検知されたトナーt,t’の比率と、雰囲気条
件と転写材Pの条件の少なくとも一方とによって画像形
成時の画像形成プロセス条件を制御する演算装置(制御
手段)41を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、未転写現像剤を再使用
する複写機、レーザビームプリンタ(LBP)等の電子
写真を利用した画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真技術を応用した画像形成
装置において、転写材上に転写されないで像担持体上に
残留する未転写現像剤はクリーニング手段で回収された
後に廃棄されていたが、画像形成のランニングコストを
削減するために、未転写現像剤を現像器に戻してこれを
再び現像に供することが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、現像方式と
してトナーとキャリアを使用する2成分現像方式を採用
する場合、再使用する現像剤はトナーのみであって、現
像、転写工程等で混入する夾雑物としては紙粉等しか含
まれない。
【0004】しかし、1成分現像方式を採用する場合に
は、回収された未定着現像剤(以下、廃トナーと称す)
中には、現像剤中に最初から添加されていて現像に供さ
れるが転写されない潤滑剤、感光体研磨剤、帯電制御剤
等が新鮮な新規現像剤(以下、新トナーと称す)中より
も大きな比率で含まれている。
【0005】又、廃トナーには紙粉、埃等の画像形成プ
ロセス中に混入した夾雑物が含まれており、廃トナーは
新トナーだけの現像剤に比して現像性能が劣っている。
そのため、廃トナーを再使用すると画像劣化を起こし易
く、特に、環境条件や転写材の種類によっては著しく画
像が劣化し、最悪の場合には装置にも被害を与えること
がある。そのため、従来では廃トナーから夾雑物を取り
除くことがなされているが、夾雑物を完全に取り除くこ
とは難しく、又、装置も大型化し、コストアップの原因
となっている。
【0006】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、未転写現像剤の再使用と環境
或は転写材の種類によって引き起こされる画像濃度薄、
画像濃度ムラ、定着不良等の種々の不具合を解消して良
好な画像を常に安定して得ることができる画像形成装置
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
請求項1記載の発明は、像担持体上に形成された静電潜
像を現像器によって現像してこれを現像剤像として顕画
化し、像担持体上の現像剤像を転写材に転写した後に像
担持体上に残留する未転写現像剤を回収してこれを再び
現像に供する画像形成装置に、前記現像器中の未転写現
像剤と新規現像剤との比率を検知する検知手段と、雰囲
気条件を検知する検知手段と前記転写材の条件を検知す
る検知手段の少なくとも一方と、前記検知手段によって
検知された現像器中の現像剤の比率と、雰囲気条件と転
写材の条件の少なくとも一方とによって画像形成時の画
像形成プロセス条件を制御する制御手段を設けたことを
特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明は、像担持体上に形成
された静電潜像を現像器によって現像してこれを現像剤
像として顕画化し、像担持体上の現像剤像を転写材に転
写した後に像担持体上に残留する未転写現像剤を回収し
てこれを再び現像に供する画像形成装置に、前記現像器
中の未転写現像剤と新規現像剤との比率を検知する検知
手段と、雰囲気条件を検知する検知手段と前記転写材の
条件を検知する検知手段の少なくとも一方と、前記検知
手段によって検知された現像器中の現像剤の比率と、雰
囲気条件と転写材の条件の少なくとも一方とによって画
像形成時の異常画像の発生を予知し、該異常画像に対応
して画像形成プロセス条件を制御する制御手段を設けた
こと特徴とする。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、前記雰囲気条件として、雰囲気の気
温、湿度及び気圧を選定することを特徴とする。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、前記転写材の条件として、転写材の
厚み、温度、吸湿度及び表面性を選定することを特徴と
する。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、前記現像器中の未転写現像剤と新規
現像剤との比率を検知する検知手段は、未転写現像剤と
新規現像剤の現像器中に搬送される量と雰囲気条件から
現像剤の比率を検知するものとしたことを特徴とする。
【0012】請求項6記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、前記現像器中の未転写現像剤と新規
現像剤との比率を検知する検知手段は、現像剤担持体上
に担持された現像剤に光を照射し、その一定の光源光量
による反射光量の変化量、若しくは一定の反射光量を得
るための光源光量の変化量から現像剤の比率を検知する
ものとしてたことを特徴とする。
【0013】請求項7記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、前記現像器は1成分現像方式を採用
するものであることを特徴とする。
【0014】請求項8記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、前記制御手段は、複数の画像プロセ
ス条件を制御するものであることを特徴とする。
【0015】請求項9記載の発明は、請求項1,2又は
8記載の発明において、前記制御手段の制御対象である
画像形成プロセス条件は、感光体帯電電位、静電潜像電
位、現像条件、転写条件、分離条件、クリーニング条
件、定着条件、画像形成速度を含むものとしたことを特
徴とする。
【0016】請求項10記載の発明は、請求項1,2,
8又は9記載の発明において、前記画像形成プロセス条
件は、装置内に予め記憶された順序に従って選択される
ものとしたことを特徴とする。
【0017】
【作用】本発明によれば、検知された現像器中の現像剤
の比率と、雰囲気条件と転写材の条件の少なくとも一方
とによって画像形成時の異常画像の発生を予知し、該異
常画像に対応して画像形成プロセス条件を制御するよう
にしたため、未転写現像剤の再使用と環境或は転写材の
種類によって引き起こされる画像濃度薄、画像濃度ム
ラ、定着不良等の種々の不具合を解消して良好な画像を
常に安定して得ることができる。
【0018】
【実施例】以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0019】図1は本発明に係る画像形成装置の検知手
段を含む構成図、図2は同画像形成装置の制御手段を含
む構成図である。
【0020】本発明に係る画像形成装置において、1は
像担持体である感光体であって、該感光体1の周囲には
一次帯電器2、現像器3、転写帯電器4、分離帯電器
5、転写材搬送手段6及びクリーニング装置7がそれぞ
れ配設されている。
【0021】そして、上記一次帯電器2は一次電源8に
接続されており、前記転写帯電器4と分離帯電器5は共
に転写分離用電源9に接続されている。
【0022】又、前記現像器3は現像容器10と現像剤
担持体である現像スリーブ11を有しており、その上部
には該現像器3に新鮮な新規トナー(以下、新トナーと
称す)tを補給するためのホッパー12が設けられてい
る。尚、前記現像スリーブ11には現像バイアス電源1
3が接続されている。
【0023】更に、前記クリーニング装置7は、前記感
光体1に当接して該感光体1上に残留する未転写トナー
(以下、廃トナーと称す)t’を掻き取るためのクリー
ニングブレード14と、該クリーニングブレード14に
よって掻き取られた廃トナーt’を収容するクリーニン
グ容器15を有しており、クリーニング容器15と前記
現像器3の現像容器10との間には、クリーニング装置
7によって回収された廃トナーt’を現像容器10に戻
すための廃トナー搬送手段16が設けられている。
【0024】他方、図2に示すように、感光体1の上方
には光学系が配設されており、該光学系は原稿照明ラン
プ17、反射ミラー18,19等を含んで構成されてお
り、原稿照明ランプ17には光源用電源20が接続され
ている。尚、21は原稿載置ガラスである。
【0025】又、感光体1の下方には、複数枚の転写材
Pを収容するカセット22、給紙ローラ23、紙搬送ガ
イド24,25、搬送ローラ26及びレジストローラ2
7が配設されており、図2に示すように、前記カセット
22の下方にはカセットヒータ28が設けられている。
【0026】更に、図2に示すように、感光体1の下方
であって、前記転写材搬送手段6の近傍(転写材Pが搬
送される方向に対して下流側)には定着器29が配設さ
れており、該定着器29は互いに当接して回転する定着
ローラ30と加圧ローラ31を有しており、定着ローラ
30の中心部には定着ヒータ32が内蔵されている。こ
こで、本画像形成装置に設けられた各種検知手段を図1
に基づいて説明する。
【0027】即ち、前記現像器3には、前記廃トナー搬
送手段16によって現像器3に戻される廃トナーt’の
搬送量を検知するための廃トナー搬送量検知手段33
と、前記ホッパー12からの新トナーtの補給量を検知
するための新トナー補給量検知手段34及び前記現像ス
リーブ11上に塗布されたトナーT(新トナーtと廃ト
ナーt’との混合トナー)の濃度を検知するためのトナ
ー濃度検知手段35が設けられている。
【0028】又、本実施例に係る画像形成装置には、当
該装置が設置された雰囲気の条件、つまり、気温、湿
度、気圧をそれぞれ検知するための温度検知手段36、
湿度検知手段37及び気圧検知手段38が設けられると
ともに、転写材Pの条件としてその温度、厚みをそれぞ
れ検知するための温度検知手段39及び厚み検知手段4
0が設けられており、これらの検知手段36〜40及び
前記検知手段33〜35は制御手段である演算装置(C
PU)41に接続されている。尚、この演算装置41に
は、予め行った実験の結果をデータとして記憶している
記憶装置42が接続されている他、前記一次電源8、転
写分離用電源9、現像バイアス電源13、光源用電源2
0、カセットヒータ28、不図示の定着温度制御用電
源、本体駆動装置等が接続されている。
【0029】次に、本画像形成装置の作用を説明する。
【0030】前記原稿照明ランプ17が反射ミラー18
と共に図示矢印方向に移動して、原稿載置ガラス21上
にセットされた不図示の原稿を走査し、原稿からの反射
光が反射ミラー18,19で反射して感光体1上に照射
されると、前記一次帯電器2によって一様に帯電されて
図示矢印方向に回転する感光体1上には原稿像に対応す
る静電潜像が形成され、この静電潜像は前記現像器3に
よって現像されてトナー像として顕画化される。
【0031】一方、前記カセット22内の転写材Pは1
枚ずつ給紙ローラ23及び搬送ローラ26によって搬送
ガイド24に沿って前記レジストローラ27まで搬送さ
れ、該レジストローラ27によって適当なタイミングで
搬送ガイド25に沿って感光体1と前記転写帯電器4と
の間の転写部に供給され、転写帯電器4の作用によって
前記感光体1上のトナー像の転写を受ける。そして、ト
ナー像の転写を受けた転写材Pは、前記分離帯電器5の
作用によって感光体1から分離された後、前記転写材搬
送手段6によって前記定着器29に送られ、定着器29
の定着ローラ30と加圧ローラ31の間を通過する際に
熱と圧力によってトナー像の定着を受け、このトナー像
の定着を受けた転写材Pは最終的に機外に排出される。
【0032】ところで、転写材Pに転写されないで感光
体1上に残留する廃トナーt’は前記クリーニング装置
7のクリーニングブレード14によって掻き取られてク
リーニング容器15に回収されるが、この廃トナーt’
は前記廃トナー搬送手段16によって現像器3の現像容
器10に戻されて再び現像に供される。
【0033】従って、現像器3の現像容器10内には、
廃トナー搬送手段16によって戻された廃トナーt’と
ホッパー12から新たに補給された新トナーtとが混在
し、これらのトナーt,t’の混合トナーTは図示矢印
方向に回転する前記現像スリーブ11に担持されて現像
に供され、感光体1上の静電潜像が前述のようにトナー
像として顕画化される。尚、現像スリーブ11上に塗布
されたトナーtの濃度は前記トナー濃度検知手段35に
よって検知され、その検知信号は前記演算装置41に入
力される。
【0034】而して、本実施例では、現像器3(現像容
器10)内の新トナーtと廃トナーt’との比率と、当
該画像形成装置が設置されている雰囲気条件(気温、湿
度及び気圧)及び転写材Pの条件(温度及び厚み)が検
知され、これらの検知結果は演算手段41に入力され、
演算装置41は検知結果に基づいて前記一次電源8、転
写分離用電源9、現像バイアス電源13、光源用電源2
0、カセットヒータ28、不図示の定着温度制御用電
源、本体駆動装置等に制御信号を出力して画像形成プロ
セス条件を制御する。
【0035】ここで、現像器3(現像容器10)内の新
トナーtと廃トナーt’の比率の検知方法について説明
する。
【0036】即ち、廃トナー搬送手段16によって現像
器3に戻される廃トナーt’の搬送量は前記廃トナー搬
送量検知手段33によつて検知され、ホッパー12から
現像器3に補給される新トナーtの供給量は前記新トナ
ー補給量検知手段34によって検知され、更に、現像容
器10内の混合トナーTの量は不図示のトナー量検知手
段によって検知され、これらの検知結果から現像容器1
0に供給されたトナーt,t’の量と現像によって消費
されたトナーTの量が求められる。
【0037】そして、演算装置41は、上記結果及び温
度検知手段36、湿度検知手段37、気圧検知手段38
によってそれぞれ検知された気温、湿度及び気圧(雰囲
気条件)と前記記憶装置42に記憶された前記データと
を比較して現像容器10内の新トナーtと廃トナーt’
の比率を求める。
【0038】ところで、現像器内の新トナーと廃トナー
との比率を検知する他の方法としては以下のようなもの
がある。
【0039】即ち、1成分現像剤の場合には、その中に
帯電制御剤や研磨剤等の添加剤が含まれており、これら
は現像されるが転写はされない。従って、廃トナー中の
前記添加剤の比率は非常に大きくなっており、これらの
添加剤は一般的に白いため、トナー中の添加剤の比率が
増えたときにはトナー全体の色が白くなる。このトナー
の色の違いによって検知する方法、つまり、現像スリー
ブ上に塗布された現像剤に光を当て、その反射光量の変
化を測定することによって新トナーと廃トナーとの比率
を検知する方法も有効である。この場合、一定の照射で
の反射光量の変化を検知する方法と、反射光量を一定に
するために照射光量を変化させてその時の変化量を検知
する方法等がある。黒色のトナーの場合は後者の方法が
適している。
【0040】尚、従来、感光体上に予め現像を行い、ト
ナー像を感光体上若しくは転写材に転写した状態でその
トナー像の濃度を測定することによって現像能力を測定
し、その測定結果に基づいて現像条件を制御する方法等
が考えられているが、斯かる方法を本実施例において採
用することも可能である。然るに、本実施例において採
用する前記検知方法によれば、無駄な現像を行うことな
く現像能力を検知することができるため、廃トナーの増
加や、装置内での現像剤の飛散を極力抑えることができ
る。
【0041】ここで、廃トナーt’の再使用による不具
合を解消するための画像形成プロセス条件の制御方法の
具体例を図3、図4に示すフローチャートに基づいてそ
れぞれ説明する。
【0042】図3に示す例は、検知された現像器3内の
新トナーtと廃トナーt’との比率と雰囲気条件(気
温、湿度及び気圧)によって画像形成時の画像濃度低下
を予知し、該画像濃度低下に対応して画像形成プロセス
条件を制御して良好な画像を得るものである。
【0043】元来、雰囲気中の湿度が上がると画像濃度
が薄くなる傾向があるが、特に、現像に供される現像剤
中に廃トナーが含まれるとその傾向は顕著になり、通常
の操作では補正不可能になる。
【0044】そこで、本実施例では、各検知手段33,
34,36〜38からの情報に基づいて演算装置41が
画像濃度低下が引き起こされると判断した場合には、該
演算装置41は濃度を上昇させるための制御を行う。
尚、本実施例では画像の濃度低下を検知するのではな
く、各検知手段33,34,36〜38からの情報によ
って画像の濃度低下を予測する。
【0045】即ち、画像形成動作が開始(コピースター
ト)されると、演算装置41は現像器3内の新トナーt
と廃トナーt’との比率と雰囲気条件(気温、湿度及び
気圧)によって画像の濃度低下が起こるか否かを判断し
(図3のSTEP1)、画像の濃度低下が起こる可能性
がない場合にはそのまま通常のコピーを続行し(図3の
STEP2)、濃度低下が起こる可能性があれば現像部
で放電を起こすか否かを判断し(図3のSTEP3)、
放電の可能性がなければ現像コントラストを上げ(図3
のSTEP4)、放電の可能性があれば現像スリーブ1
1の速度を上げる(図3のSTEP5)。
【0046】ところで、画像濃度を上げる手段として
は、上述のように現像コントラストを大きくする方法
(具体的には、潜像電位を上げたり、現像バイアスを濃
度が上昇する方向に変移させる等)と、現像スリーブ1
1の回転速度を大きくする方法とが考えられ、何れの方
法を採用するかは現像部で放電を起こす可能性があるか
否かで判断される。つまり、雰囲気中の気圧が低ければ
各プロセス条件の電位差を小さくする方向で濃度の上昇
条件を求める。これは、現像における感光体1と現像ス
リーブ11間の電位差、所謂現像コントラストを上昇さ
せることで容易に濃度を上げることができるが、気圧が
低い高地での使用の場合には、感光体1と現像スリーブ
11間で放電を起こし、画像上に白い画像抜けを生じて
しまうからである。通常の現像剤ならば放電を起こさな
い程度の変更で濃度の上昇を実現できるが、廃トナーを
再使用する場合には、感光体1と現像スリーブ11間の
電位差だけでは補正できず放電を起こしてしまうため、
現像スリーブ11の速度を上げる等の電位差によらない
濃度上昇のための処置が必要になる。尚、現像部に放電
が起こる可能性がある場合に画像濃度を上げる他の方法
としては、画像形成速度を下げる等の方法が考えられ
る。
【0047】尚、装置に備えられた各種の補正手段によ
っても画像の補正が実行できない場合、或はそのまま画
像形成を行った場合に装置に致命的な障害を引き起こす
と演算装置41が判断した場合には、ユーザーに対して
その旨の表示を行い、条件の改善を要求することで連続
した運転を確保する。しかし、ユーザーが改善を行わな
かった場合には、装置の運転を停止することで異常画像
の発生や装置の故障を未然に防ぐことが可能である。そ
のとき、サービスセンター等に回線で繋がっている場合
にはその方へも連絡を行い、機械の停止時間を最小限に
抑えるようにする。
【0048】又、補正を行った後に条件が変化して再び
元に戻った場合には、その条件によって画像形成プロセ
ス条件も元に戻ることは当然である。
【0049】ところで、以上の例では、制御条件が不連
続的に決定されているが、現像器3中の現像剤の比率と
雰囲気条件の変化によって画像形成プロセス条件(ここ
では、現像コントラストの値や現像スリーブ11の速
度)を連続的に変化させても良い。
【0050】他方、図4に示す例は、検知された現像器
3内の新トナーtと廃トナーt’との比率と雰囲気条件
(気温、湿度及び気圧)及び転写材Pの条件(温度、湿
度、吸湿度及び表面性)によってトナー像の定着不良を
予知し、該定着不良に対応して画像形成プロセス条件を
制御して良好な画像を得るものである。
【0051】一般に、現像剤中の廃トナーの比率が大き
くなると、トナー像の定着性も悪くなる傾向にある。
又、定着性は雰囲気の温度にも依存し、温度が低ければ
定着性が悪くなる傾向にある。当然、定着性は転写材P
の種類にも大きく影響される。特に、定着性は転写材P
の表面性、厚みに大きく影響される。
【0052】そこで、本実施例では、各検知手段33,
34,36〜40からの情報に基づいて演算装置41が
定着不良が引き起こされると判断した場合には、該演算
装置41は定着性を高めるための制御を行う。尚、本実
施例では画像の定着不良を検知するのではなく、各検知
手段33,34,36〜40からの情報によって定着不
良を予測する。
【0053】即ち、画像形成動作が開始(コピースター
ト)されると、演算装置41は現像器3内の新トナーt
と廃トナーt’との比率と雰囲気条件(気温、湿度及び
気圧)及び転写材Pの条件(温度、厚み、吸湿度及び表
面性)によって定着不良が起こるか否かを判断し(図4
のSTEP1)、定着不良が起こる可能性がない場合に
はそのまま通常のコピーを続行し(図4のSTEP
2)、定着不良が起こる可能性があれば温調温度が限界
であるか否かを判断し(図4のSTEP3)、温調温度
が限界でなければ、定着器29の定着ヒータ32への給
電量を増して温調温度を上げ(図4のSTEP4)、温
調温度が限界であれば、定着器29の定着ローラ30と
加圧ローラ31の加圧力を強くする(図4のSTEP
5)か、或はカセットヒータ28を駆動して転写材Pを
予備加熱する(図4のSTEP6)。
【0054】一般に、定着性を上げるためには定着器2
9の温調温度を上げれば良いが、当然、温調温度には製
品安全上の上限がある。その上限まで温調温度を上げて
も定着性が完全に良くならないと判断した場合には、前
述のように転写材Pを収容しているカセット22の部分
をカセットヒータ28によって加熱する、若しくは転写
材Pを搬送している途中でこれを熱することで該転写材
Pの温度を予め上げて定着性を高める。そして、転写材
Pを予備加熱しても完全でない場合、若しくはカセット
ヒータ28等の加熱装置を備えていない装置において
は、前述のように定着器29の定着ローラ30と加圧ロ
ーラ31の加圧力を上げたり、画像形成速度を遅くする
等の制御によって定着性を高める。
【0055】ところで、当然ながら各制御には優先順位
が決められており、前記画像形成速度を下げる制御等
は、他の制御手段によっても不具合を解消できない場合
のみに行う。装置の停止は全く最後に採るべき手段であ
る。これらの優先順位は予め設定しておいた条件を記憶
した記憶装置42からの情報により、演算装置41がそ
れらを判断する。
【0056】以上のように、本発明に係る画像形成装置
においては、画像形成プロセス条件の設定を制御するこ
とにより廃トナーの再利用において生じる種々の不具
合、例えば、濃度薄、白スジ、黒スジ、かぶり、白抜
け、転写不良、分離不良、定着不良、クリーニング不
良、トナー詰まり、階調性不良等を解消して良好な画像
を常に安定して得ることができる。
【0057】尚、画像形成プロセス条件としては、感光
体帯電電位、静電潜像電位、現像条件、転写条件、分離
条件、クリーニング条件、定着条件、画像形成速度等が
挙げられ、本発明では各プロセス条件を変移させてその
プロセス条件を制御しており、各プロセス条件を変移さ
せるための具体例として、例えば、感光体1の帯電電位
の制御においては、一次帯電器2の放電電流、シールド
電位、グリッド電位、感光体1の放電電極間距離等を変
移させることが挙げられ、これによって感光体1の帯電
電位の制御が可能となる。
【0058】
【発明の効果】以上の説明で明らかな如く、本発明によ
れば、検知された現像器中の現像剤の比率と、雰囲気条
件と転写材の条件の少なくとも一方とによって画像形成
時の異常画像の発生を予知し、該異常画像に対応して画
像形成プロセス条件を制御するようにしたため、未転写
現像剤の再使用と環境或は転写材の種類によって引き起
こされる画像濃度薄、画像濃度ムラ、定着不良等の種々
の不具合を解消して良好な画像を常に安定して得ること
ができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の検知手段を含む構
成図である。
【図2】本発明に係る画像形成装置の制御手段を含む構
成図である。
【図3】画像濃度制御の手順を示すフローチャートであ
る。
【図4】定着制御の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 感光体(像担持体) 3 現像器 11 現像スリーブ(現像剤担持体) 33 廃トナー搬送量検知手段 34 新トナー補給量検知手段 35 トナー濃度検知手段 36 温度検知手段 37 湿度検知手段 38 気圧検知手段 39 温度検知手段 40 厚み検知手段 41 演算装置(制御手段) 42 記憶装置 P 転写材 t 新トナー(新規現像剤) t’ 廃トナー(未転写現像剤)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体上に形成された静電潜像を現像
    器によって現像してこれを現像剤像として顕画化し、像
    担持体上の現像剤像を転写材に転写した後に像担持体上
    に残留する未転写現像剤を回収してこれを再び現像に供
    する画像形成装置であって、前記現像器中の未転写現像
    剤と新規現像剤との比率を検知する検知手段と、雰囲気
    条件を検知する検知手段と前記転写材の条件を検知する
    検知手段の少なくとも一方と、前記検知手段によって検
    知された現像器中の現像剤の比率と、雰囲気条件と転写
    材の条件の少なくとも一方とによって画像形成時の画像
    形成プロセス条件を制御する制御手段とを備えることを
    特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 像担持体上に形成された静電潜像を現像
    器によって現像してこれを現像剤像として顕画化し、像
    担持体上の現像剤像を転写材に転写した後に像担持体上
    に残留する未転写現像剤を回収してこれを再び現像に供
    する画像形成装置であって、前記現像器中の未転写現像
    剤と新規現像剤との比率を検知する検知手段と、雰囲気
    条件を検知する検知手段と前記転写材の条件を検知する
    検知手段の少なくとも一方と、前記検知手段によって検
    知された現像器中の現像剤の比率と、雰囲気条件と転写
    材の条件の少なくとも一方とによって画像形成時の異常
    画像の発生を予知し、該異常画像に対応して画像形成プ
    ロセス条件を制御する制御手段とを備えることを特徴と
    する画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記雰囲気条件として、雰囲気の気温、
    湿度及び気圧を選定することを特徴とする請求項1又は
    2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記転写材の条件として、転写材の厚
    み、温度、吸湿度及び表面性を選定することを特徴とす
    る請求項1又は2記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記現像器中の未転写現像剤と新規現像
    剤との比率を検知する検知手段は、未転写現像剤と新規
    現像剤の現像器中に搬送される量と雰囲気条件から現像
    剤の比率を検知することを特徴とする請求項1又は2記
    載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記現像器中の未転写現像剤と新規現像
    剤との比率を検知する検知手段は、現像剤担持体上に担
    持された現像剤に光を照射し、その一定の光源光量によ
    る反射光量の変化量、若しくは一定の反射光量を得るた
    めの光源光量の変化量から現像剤の比率を検知すること
    を特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記現像器は1成分現像方式を採用する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、複数の画像プロセス条
    件を制御することを特徴とする請求項1又は2記載の画
    像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記制御手段の制御対象である画像形成
    プロセス条件は、感光体帯電電位、静電潜像電位、現像
    条件、転写条件、分離条件、クリーニング条件、定着条
    件、画像形成速度を含むことを特徴とする請求項1,2
    又は8記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記画像形成プロセス条件は、装置内
    に予め記憶された順序に従って選択されることを特徴と
    する請求項1,2,8又は9記載の画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1382957A2 (en) * 2002-07-17 2004-01-21 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Method for determining air density
JP2012194447A (ja) * 2011-03-17 2012-10-11 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2017003870A (ja) * 2015-06-12 2017-01-05 株式会社リコー 画像形成装置

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