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JPH07291834A - 被覆顔料および化粧料 - Google Patents

被覆顔料および化粧料

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JPH07291834A
JPH07291834A JP9261594A JP9261594A JPH07291834A JP H07291834 A JPH07291834 A JP H07291834A JP 9261594 A JP9261594 A JP 9261594A JP 9261594 A JP9261594 A JP 9261594A JP H07291834 A JPH07291834 A JP H07291834A
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coated
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resin
meth
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JP9261594A
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Masahiro Sato
藤 雅 裕 佐
Noriyuki Aisaka
坂 紀 行 逢
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Soken Kagaku KK
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明の被覆顔料は、体質顔料またはパール
顔料の表面の少なくとも一部が、有機系紫外線吸収剤を
含有する(メタ)アクリル系樹脂および/またはスチレ
ン系樹脂からなる芯材部と、該芯材部の表面に形成され
た有機系紫外線吸収剤を含有しない(メタ)アクリル系
樹脂および/またはスチレン系樹脂からなる表層部とを
有する樹脂粒子で被覆されている。また、本発明の化粧
料は上記のような被覆顔料を含有している。 【効果】 本発明の被覆顔料は、油性化粧料基剤と共に
使用した場合でも紫外線吸収剤の溶出しにくい。また、
樹脂粒子の被覆量を調整することにより顔料の粉体特性
および光沢を制御することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、有機系紫外線吸収剤が芯
材部に含有される多層構造の樹脂粒子で表面が不完全に
被覆された体質顔料またはパール顔料およびこのような
体質顔料および/またはパール顔料を含有する化粧料に
関する。
【0002】
【発明の技術的背景】太陽光線中には、人の皮膚に紅斑
(サンバーン)を起こすと共に、シミ、そばかすなどの
原因になる紫外線が含まれており、こうした紫外線を遮
蔽あるいは吸収するために紫外線吸収剤を含有する化粧
料が使用されている。
【0003】紫外線吸収剤には、紫外線を遮蔽する二酸
化チタン、酸化亜鉛および酸化鉄等の無機顔料と、紫外
線を吸収する有機系紫外線吸収剤とがある。上記無機顔
料は、皮膚を隠蔽して紫外線を遮蔽するものであり、こ
のような無機顔料を皮膚に塗布すると白化あるいは着色
するために、化粧料に多量に配合することはできない。
【0004】これに対して有機系の紫外線吸収剤は、皮
膚を隠蔽することなく紫外線を吸収するために白化ある
いは着色という問題が生ずることがない。こうした理由
から、近年、紫外線吸収剤として有機系紫外線吸収剤を
使用することが多くなってきている。
【0005】しかしながら、有機系の紫外線吸収剤に
は、皮膚に対して刺激性のあるものもあり、そのまま他
の化粧料基材と混合して使用すると、皮膚を刺激するこ
とがある。
【0006】そこで、このような有機系の紫外線吸収剤
を皮膚とが直接接することを防止するために、紫外線吸
収剤を樹脂粒子の内部に分散して拘束して使用すること
が提案されている。たとえば特公昭62-51931号、特開昭
62-198612号公報等に、こうした有機系の紫外線吸収剤
を内包する樹脂粒子が開示されている。
【0007】このように有機系紫外線吸収剤を樹脂粒子
中に拘束することにより、紫外線吸収剤が直接皮膚と接
触しにくくなり、紫外線吸収剤を直接配合した化粧料よ
りも刺激性が低減される。従って、このように内部に紫
外線吸収剤を拘束した樹脂粒子を使用すれば、紫外線吸
収剤による皮膚刺激はなくなるはずであるが、実際にこ
のような樹脂粒子を使用しても依然として紫外線吸収剤
により皮膚が刺激されることがある。
【0008】本発明者は、こうした有機系の紫外線吸収
剤を内包する樹脂粒子を含有する化粧料の皮膚刺激性に
ついて検討した結果、特に、化粧料基材が油剤である場
合に皮膚刺激性が高くなる傾向があるとの知見を得た。
【0009】上記のような樹脂粒子は海綿状多孔質構造
を有しており、紫外線吸収剤はこうした構造を有する樹
脂粒子の樹脂層全体に均一に分布している。即ち、こう
した樹脂粒子は、反応媒体中に反応性モノマーと紫外線
吸収剤と分散させて乳化重合あるいは懸濁重合により製
造されており、反応性モノマーが重合する際に紫外線吸
収剤を巻き込みながら重合することにより紫外線吸収剤
が海綿状多孔質構造の樹脂粒子中に拘束される。従っ
て、樹脂粒子の表面と樹脂粒子内部とで紫外線吸収剤の
濃度勾配はほとんど変化しない。
【0010】ところが、このような樹脂粒子は海綿状多
孔質構造を有しており、かつ紫外線吸収剤は親油性が高
いことから、このような樹脂粒子を化粧料として使用す
ると、樹脂粒子表面の多孔部分から油性の化粧料基材が
樹脂粒子内部に浸透して紫外線吸収剤を溶出させ、こう
して溶出された紫外線吸収剤が皮膚を刺激するのである
との問題を有していた。
【0011】ところで、化粧料に配合される体質顔料
は、基本的には化粧料の色調等には影響を及ぼさないも
のであるが、体質顔料の中には、光沢が高いため、化粧
料に配合すると、この体質顔料の光沢が顕在化して落ち
着きのない化粧になってしまうことがある。このような
体質顔料では、その光沢を抑えることが必要になる。
【0012】また、化粧料にパールのような光沢を賦与
するためにパール顔料が配合されるが、従来はパール状
の光沢を調整するためには、パール顔料の種類を変えた
り、その配合量を調整するのが一般的である。しかしな
がら、パール顔料の種類によってパール状の光沢の感じ
が異なるため、安易にパール顔料の種類を変えることは
できない。さらに、同一のパール顔料を使用する場合で
あっても、ソフトな感じあるいはメリハリのきいた感じ
など種々の需要があり、単にパール顔料の配合量を調整
するだけではこれらの種々の需要に対応することが困難
であり、パール顔料自体の光沢を制御する必要がある。
【0013】
【発明の目的】本発明は、紫外線吸収作用を低下させる
ことなく、有機系紫外線吸収剤による皮膚への刺激を少
なくした樹脂粒子で表面を不完全に被覆することによ
り、皮膚に対する刺激を低減すると共に、顔料の光沢が
調整された体質顔料およびパール顔料を提供することを
目的としている。
【0014】さらに本発明は、流動性および光沢性等の
特性が任意に制御された体質顔料およびパール顔料を提
供することを目的としている。また、本発明は、上記の
ような体質顔料および/またはパール顔料を含有する低
刺激性でかつ光沢性等の特性が調整された化粧料を提供
することを目的としている。
【0015】
【発明の概要】本発明の被覆顔料は、体質顔料またはパ
ール顔料の表面の少なくとも一部が、有機系紫外線吸収
剤を含有する(メタ)アクリル系樹脂および/またはス
チレン系樹脂からなる芯材部と、該芯材部の表面に形成
された有機系紫外線吸収剤を含有しない(メタ)アクリ
ル系樹脂および/またはスチレン系樹脂からなる表層部
とを有する樹脂粒子で被覆されていることを特徴として
いる。
【0016】また、本発明の化粧料は、体質顔料または
パール顔料の表面の少なくとも一部が、有機系紫外線吸
収剤を含有する(メタ)アクリル系樹脂および/または
スチレン系樹脂からなる芯材部と、該芯材部の表面に形
成された有機系紫外線吸収剤を含有しない(メタ)アク
リル系樹脂および/またはスチレン系樹脂からなる表層
部とを有する樹脂粒子で被覆されている被覆顔料を含有
することを特徴としている。
【0017】本発明において、体質顔料あるいはパール
顔料の表面を不完全に被覆する樹脂粒子は、芯材部と表
層部とからなる層構造を有しており、さらにこの樹脂粒
子は、透明性の高い(メタ)アクリル系樹脂あるいはス
チレン系樹脂から形成されている。そして、この樹脂粒
子の表層部には有機系紫外線吸収剤は含有されておら
ず、有機系紫外線吸収剤は芯材部に含有されている。従
って、この樹脂粒子で被覆された体質顔料あるいはパー
ル顔料を油性化粧料基材に配合しても、この樹脂粒子の
中で有機系紫外線吸収剤が含有される芯材部にまで油性
基材が浸透しにくく、有機系紫外線吸収剤が実質的に樹
脂粒子の外部には溶出されない。従ってこの樹脂粒子で
被覆された本発明の被覆顔料を含有する化粧料は皮膚刺
激が少ない。
【0018】このように本発明の被覆顔料を含有する化
粧料では、皮膚刺激が低減されるが、透明性の高い(メ
タ)アクリル系樹脂あるいはスチレン系樹脂を使用する
ことにより、紫外線は粒子の芯材部で確実に吸収される
ので、同量の有機系紫外線吸収剤を含有する化粧料と同
等の紫外線吸収作用を有する。
【0019】さらに、上記のような構成を有する樹脂粒
子で体質顔料あるいはパール顔料を表面を不完全に被覆
することにより、顔料の光沢を調整することができる。
即ち、本質的に体質顔料は化粧料に配合される無色の顔
料であり、光沢等が高いと体質顔料として有効に使用す
ることができない。また、パール顔料の場合には異常な
光沢を有するものがあり、このようなパール顔料を使用
する際にはその光沢を抑えることが必要になる。上記の
ような樹脂粒子で被覆する体質顔料あるいはパール顔料
の被覆面積を変えることにより、顔料の光沢を調整する
ことができる。
【0020】また、化粧料を用いる際のきしみ感あるい
はざらつき感等が問題になるが、上記のように体質顔料
あるいはパール顔料を上記のような樹脂で被覆した被覆
顔料を用いることにより、この被覆顔料の粉体特性が改
善されるので、この被覆顔料を含有する化粧料は、付着
性、延展性に優れ、粉っぽさがなく素肌感があり、非常
にきめの細かい仕上がりを形成することができる。
【0021】
【発明の具体的説明】次に本発明の被覆顔料およびこの
被覆顔料を含有する化粧料について具体的に説明する。
【0022】本発明の被覆顔料は、以下に示す特定の樹
脂粒子によって体質顔料またはパール顔料の表面が不完
全に被覆された構成を有する。ここで使用される樹脂粒
子は、芯材部とこの芯材部の表面に形成された表層部と
からなる。
【0023】この芯材部は、(メタ)アクリル系樹脂、
スチレン系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂とスチレン系
樹脂との混合樹脂、または、(メタ)アクリル系モノマ
ーとスチレン系モノマーとの共重合体で形成されてお
り、かつこの芯材部には、有機系紫外線吸収剤が内包さ
れている。
【0024】この芯材部を形成する(メタ)アクリル系
樹脂としては、(メタ)アクリル酸エステルの(共)重
合体が好ましく、さらにこの(メタ)アクリル酸エステ
ル系のモノマーと他のモノマーとの共重合体を使用する
こともできる。
【0025】ここで(メタ)アクリル酸エステル系のモ
ノマーの例としては、メチル(メタ)アクリレート、エ
チル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレ
ート、ブチル(メタ)アクリレート、2-エチルへキシル
(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレー
ト、ステアリル(メタ)アクリレート、シクロへキシル
(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシエチル(メタ)ア
クリレート、2-プロピル(メタ)アクリレート、クロロ
-2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ジエチレ
ングリコールモノ(メタ)アクリレート、メトキシエチ
ル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレ
ート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシ
クロペンテニル(メタ)アクリレートおよびイソボロノ
ル(メタ)アクリレート等を挙げることができる。
【0026】また、本発明の化粧料用粒子の芯材を形成
するスチレン系モノマーの具体的な例としては、スチレ
ン、メチルスチレン、ジメチルスチレン、トリメチルス
チレン、エチルスチレン、ジエチルスチレン、トリエチ
ルスチレン、プロピルスチレン、ブチルスチレン、へキ
シルスチレン、ヘプチルスチレンおよびオクチルスチレ
ン等のアルキルスチレン;フロロスチレン、クロロスチ
レン、ブロモスチレン、ジブロモスチレン、ヨウ化スチ
レンおよびクロルメチルスチレンなどのハロゲン化スチ
レン;ならびに、ニトロスチレン、アセチルスチレンお
よびメトキシスチレンを挙げることができる。
【0027】芯材は、上記のような(メタ)アクリル系
樹脂またはスチレン系樹脂のいずれかの樹脂単独で形成
されていることが好ましいが、これらの樹脂からなる組
成物から形成されていてもよい。また、上記(メタ)ア
クリル酸エステル系のモノマーとスチレン系のモノマー
との共重合体であってもよい。
【0028】さらに、この(メタ)アクリル系樹脂また
はスチレン系樹脂には、上記のような(メタ)アクリル
酸エステル系のモノマーおよび/またはスチレン系のモ
ノマーとさらに必要により共重合可能な他のモノマーと
が共重合していてもよい。
【0029】上記のような(メタ)アクリル酸エステル
系のモノマーあるいはスチレン系モノマーと共重合可能
な他のモノマーの例としては、ビニル系モノマー、不飽
和カルボン酸モノマーを挙げることができる。
【0030】ここでビニル系モノマーの具体的な例とし
ては、ビニルピリジン、ビニルピロリドン、ビニルカル
バゾール、酢酸ビニルおよびアクリロニトリル;ブタジ
エン、イソプレンおよびクロロプレン等の共役ジエンモ
ノマー;塩化ビニルおよび臭化ビニル等のハロゲン化ビ
ニル、塩化ビニリデンなどのハロゲン化ビニリデンを挙
げることができる。
【0031】また、不飽和カルボン酸モノマーの具体的
な例としては、(メタ)アクリル酸、α-エチル(メ
タ)アクリル酸、クロトン酸、α-メチルクロトン酸、
α-エチルクロトン酸、イソクロトン酸、チグリン酸お
よびウンゲリカ酸等の付加重合性不飽和脂肪族モノカル
ボン酸;マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコ
ン酸、メサコン酸、グルタコン酸およびヒドロムコン酸
等の付加重合性不飽和脂肪族ジカルボン酸を挙げること
ができる。
【0032】さらに、上記(メタ)アクリル酸エステル
の共重合体には、必要により2官能性あるいは多官能性
モノマーが共重合していてもよい。2官能あるいは多官
能性モノマーの例としては、エチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリエチレングリコール(メタ)ア
クリレート、テトラエチレングリコール(メタ)アクリ
レート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレ
ート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレー
ト、1,1,1-トリヒドロキシメチルエタントリアクリレー
ト、1,1,1-トリスヒドロキシメチルメチルエタントリア
クリレート、1,1,1-トリスヒドロキシメチルプロパント
リアクリレートおよびビニルベンゼンを挙げることがで
きる。
【0033】芯材粒子が(メタ)アクリル系樹脂の場
合、(メタ)アクリル酸エステル系モノマーの単独重合
体が好ましいが、これに限らず、(メタ)アクリル酸エ
ステル系のモノマーを、通常は20〜100重量部、好
ましくは40〜100重量部、スチレン系モノマーを、
通常は0〜80重量部、好ましくは0〜60重量部、2
官能あるいは多官能モノマーを、通常は0〜20重量
部、好ましくは0〜15重量部、ビニル系モノマーを、
通常は0〜50重量部、不飽和カルボン酸モノマーを通
常は0〜50重量部の量で(共)重合させた共重合体が
使用できる可能性を有している。
【0034】また、芯材粒子がスチレン系樹脂の場合、
スチレン系モノマーの単独重合体が好ましいが、これに
限らず、スチレン系モノマーを、通常は20〜100重
量部、好ましくは40〜100重量部、(メタ)アクリ
ル酸エステル系モノマーを、通常は0〜80重量部、好
ましくは0〜60重量部、2官能あるいは多官能モノマ
ーを、通常は0〜20重量部、好ましくは0〜15重量
部、ビニル系モノマーを、通常は0〜50重量部、不飽
和カルボン酸モノマーを通常は0〜50重量部の量で
(共)重合させた共重合体が使用できる可能性を有して
いる。
【0035】また、芯材粒子が(メタ)アクリル酸エス
テル系モノマーとスチレン系モノマーとの共重合体を使
用することも可能であり、この場合、(メタ)アクリル
酸エステル系モノマーが、通常は20〜80重量部、好
ましくは40〜60重量部、スチレン系モノマーが、通
常は20〜80重量部、好ましくは40〜60重量部の
量で共重合した共重合体を使用することが可能である
が、さらにこの共重合体として、2官能あるいは多官能
モノマーを、通常は0〜20重量部、好ましくは0〜1
5重量部、ビニル系モノマーを、通常は0〜50重量
部、不飽和カルボン酸モノマーを通常は0〜50重量部
の量で(共)重合させた共重合体が使用できる可能性を
有している。
【0036】さらに(メタ)アクリル酸エステル系モノ
マーを単独で重合させたポリ(メタ)アクリル酸エステ
ル重合体、あるいは、複数の種類の(メタ)アクリル酸
エステル系モノマーを共重合させたポリ(メタ)アクリ
ル酸エステル共重合体が特に好ましく、また、スチレン
系モノマーを単独で重合させたポリスチレン樹脂、ある
いは複数の種類のスチレン系モノマーを共重合させたポ
リスチレン共重合体が特に好ましい。
【0037】この芯材部には、有機系紫外線吸収剤が内
包されている。本発明では、有機系紫外線吸収剤とし
て、4-tert-ブチル-4'-メトキシ-ジベンゾイルメタン、
p-ジメチルアミノ安息香酸オクチル、次式で示されるよ
うなグリセリンのp-メトキシケイ皮酸エステル、2-ヒド
ロキシ-4-メトキシベンゾフェノンおよび2(2'-ヒドロキ
シ-5-メチルフェニル)ベンゾトリアゾールの有効性が
特に高い。
【0038】
【化1】
【0039】ここで4-tert-ブチル-4'-メトキシ-ジベン
ゾイルメタンは320〜400nmのA波長の紫外線を吸
収する能力が高く、p-ジメチルアミノ安息香酸オクチ
ル、上記式で表されるグリセリンのp-メトキシケイ皮酸
エステル、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノンは
280〜320nmのB波長の紫外線を吸収する能力が高
く、また2(2'-ヒドロキシ-5-メチルフェニル)ベンゾト
リアゾールは上記A波長およびB波長の両者にわたる紫
外線を吸収する能力が高い。
【0040】本発明では、上記のような有機系紫外線吸
収剤を単独で使用することもできるし、さらに2種類以
上を組み合わせて使用することもできる。さらに、本発
明では、上記のような紫外線吸収剤のほかに、アミノベ
ンゾエート系紫外線吸収剤、サリチレート系紫外線吸収
剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾー
ル系紫外線吸収剤、シンナメート系紫外線吸収剤、ニッ
ケルキレート系紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系紫外
線吸収剤、ウロカニン酸系紫外線吸収剤およびビタミン
系紫外線吸収剤等の他の紫外線吸収剤を、単独で使用す
ることもできるし、あるいは、組み合わせて使用するこ
ともできる。さらに、上記3種類の有機系紫外線吸収剤
と組み合わせて使用することもできる。特に本発明で
は、芯材部を形成する樹脂を製造するモノマーに可溶な
紫外線吸収剤を用いることが好ましく、上記3種類の有
機紫外線吸収剤のほかには、アミノベンゾエート系紫外
線吸収剤、サリチレート系紫外線吸収剤、シンナメート
系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ウロ
カニン酸系紫外線吸収剤およびビタミン系紫外線吸収剤
が好ましい。
【0041】ここで使用されるアミノベンゾエート系紫
外線吸収剤の例としていは、2-エチルヘキシル-p-ジメ
チルアミノベンゾエート、アミル-p-ジメチルアミノベ
ンゾエート、グリセリル-p-アミノベンゾエート、エチ
ル-p-ジメチルアミノベンゾエート、エチル-p-ジエチル
アミノベンゾエートおよびグリセリル-モノ-p-アミノベ
ンゾエートを挙げることができる。
【0042】サリチレート系紫外線吸収剤の例として
は、p-tert-ブチルサリチレート、p-オクチルフェニル
サリチレートおよびジプロピレングリコールサリチレー
トを挙げることができる。
【0043】シンナメート系紫外線吸収剤の例として
は、2-エトキシエチル-p-メトキシシンナメート、2,2'-
ビス-(p-メトキシスチリル)-エチル-p-メトキシシン
ナメート、2-エトキシエチル-p-メトキシシンナメート
およびメチル-2,5-ジイソプロピルシンナメートを挙げ
ることができる。
【0044】ベンゾフェノン系紫外線吸収剤の例として
は、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、2-ヒド
ロキシ-4-メトキシ-4'-メチルベンゾフェノン、2-ヒド
ロキシ-4-メトキシ-5-スルホベンゾフェノン、ソジウム
-2,2'-ヒドロキシ-4,4'-ジメトキシ-5-スルホベンゾフ
ェノン、2,2',4,4'-テトラヒドロキシベンゾフェノン、
2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メ
トキシベンゾフェノンおよび2,2'-ジヒドロキシ-4,4'-
ジメトキシベンゾフェノンを挙げることができる。
【0045】ウロカニン酸系紫外線吸収剤の例として
は、ウロカニン酸およびウロカニン酸エチルを挙げるこ
とができる。さらに、ビタミン系紫外線吸収剤の例とし
ては、ビタミンA1、ビタミンA2、ビタミンA3、ビタ
ミンB2およびビタミンB12を挙げることができる。
【0046】上記紫外線吸収剤は、芯材部に、この芯材
部を形成する樹脂100重量部に対して通常は1〜40
重量部、好ましくは10〜30重量部の量で含有されて
いる。
【0047】この芯材部は、通常は0.05〜15μ
m、好ましくは0.05〜6μmの平均粒子径を有する
樹脂粒子である。本発明の化粧料用粒子には、上記のよ
うに紫外線吸収剤を含有する芯材部の表面に、紫外線吸
収剤を含有しない樹脂層からなる表層部が形成されてい
る。
【0048】この表層は、(メタ)アクリル系樹脂およ
び/またはスチレン系樹脂で形成されており、この表層
部を形成する(メタ)アクリル系樹脂の例としては、上
記芯材部を形成する樹脂と同等の(メタ)アクリル系樹
脂を挙げることができる。また、表層部を形成するスチ
レン系樹脂の例としては、同様に上記芯材部を形成する
樹脂と同等のスチレン系樹脂を挙げることができる。
【0049】この表層部と上述の芯材部とは同一組成の
樹脂で形成されていてもよく、また異なる組成の樹脂で
形成されていてもよい。特に芯材部と同一組成の表層部
を有する粒子は、芯材部と表層部とで屈折率が相違しな
いため、粒子自体に透明感があり、こうした粒子の内、
1μm以下の粒子は、例えば体質顔料の表面の少なくと
も一部を被覆することにより、体質顔料を白化させるこ
となく、体質顔料に紫外線吸収作用を賦与することがで
きると共に、体質顔料の流動性、光沢性等を改善するこ
とができる。また、パール顔料を上記のようにして被覆
することにより、パール顔料の光沢性および流動性を改
善することができる。
【0050】この表層部は、通常は0.01〜5μm、
好ましくは0.02〜2μmの平均層厚を有している。
この表層部の平均層厚が上記範囲を逸脱して薄いと、芯
材部からの紫外線吸収剤の溶出を有効に防止できないこ
とがあり、また上記範囲を逸脱して厚いと製造が困難に
なる場合が多い。
【0051】上記のような芯材部と表層部を有する樹脂
粒子は、平均粒子径が通常は0.06〜20μm、好ま
しくは0.07〜8μmの範囲内にある。このような樹
脂粒子では、紫外線吸収剤が芯材部に含有されており、
油性基材等の紫外線吸収剤を溶出させる成分と接触する
粒子の表面は、紫外線吸収剤を含有していない樹脂で被
覆されているので、この樹脂粒子が油性基材中と接触す
るように使用されても紫外線吸収剤の溶出しにくい。他
方、この粒子の有する紫外線吸収作用は、芯材部に含有
される紫外線吸収剤によって確保されるので、同量の紫
外線吸収剤が樹脂粒子内に均一に分散された従来の樹脂
粒子と同等の紫外線吸収作用を有する。
【0052】本発明の被覆顔料は、上記のような樹脂粒
子で表面が不完全に被覆されている体質顔料またはパー
ル顔料である。ここで、体質顔料は、化粧料に配合され
ることにより化粧料の流動性、光学的特性などを調整す
るための顔料であり、具体的な体質顔料の例としては、
タルク、カオリン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、ケイ酸マグネシウムおよび無水ケイ酸を挙げること
ができる。
【0053】また、パール顔料は、化粧料にパール状の
光沢を賦与するために用いられる顔料であり、具体的な
パール顔料の例としては、魚鱗箔、オキシ塩化ビスマ
ス、雲母チタンおよびマイカを挙げることができる。
【0054】本発明の被覆顔料は、上記のような体質顔
料またはパール顔料の表面の少なくとも一部が上述の樹
脂粒子で被覆されている。即ち、本発明の被覆顔料で
は、上述の樹脂粒子がほぼその形状を維持した状態で、
顔料の表面に付着して顔料の表面の少なくとも一部を覆
っている。このように体質顔料またはパール顔料の表面
を上記のような樹脂粒子で被覆することにより、この体
質顔料またはパール顔料に紫外線吸収作用を賦与するこ
とができると共に、この体質顔料またはパール顔料の粉
体特性(例えば流動性)および光沢等を調整することが
できる。従って、樹脂粒子による体質顔料またはパール
顔料の表面被覆率は、得ようとする体質顔料またはパー
ル顔料の特性を考慮して適宜設定することができる。た
だし、顔料表面の被覆率が5%に満たないと、この被覆
顔料に有効な紫外線吸収性能を賦与することができない
ことがあるので、通常は、顔料の表面の5%以上を被覆
する。さらに、上記樹脂粒子で体質顔料またはパール顔
料の表面の、30%以上、50%以上、70%以上とそ
の被覆率を高くするにつれて、紫外線吸収性能が向上す
ると共に、体質顔料またはパール顔料が本質的に有して
いる特性が潜在化し、上記樹脂粒子(樹脂の集合体)が
本質的に有している特性が顕在化する。例えば、パール
顔料では、樹脂粒子による被覆率が高くなるに従って、
次第にパール状の光沢が減失するが、流動性等の粉体特
性および紫外線吸収特性は向上する傾向がある。また、
体質顔料の場合には、被覆率が高くなるに従って、体質
顔料としては好ましくない光沢は低下し、流動性等の粉
体特性および紫外線吸収特性は向上する傾向がある。
【0055】特に体質顔料またはパール顔料の表面の4
0〜95%、好ましくは45〜90%を上記樹脂粒子で
被覆することにより、体質顔料およびパール顔料が本質
的に有している特性を維持した状態で、この体質顔料お
よびパール顔料に良好な粉体特性および紫外線吸収特性
を賦与することができる。さらに、体質顔料の場合には
不自然な光沢がなくなり、上記のような被覆率が特に好
ましい。なお、本発明は、樹脂粒子による95%を越え
る被覆率の被覆顔料を排除するものではないが、95%
を越える被覆率の被覆顔料では、被覆された体質顔料あ
るいはパール顔料が有する特性が現れずに、樹脂粒子の
有する紫外線吸収特性および粉体特性が単に顕在化する
だけであり、従って95%を越えて被覆すると体質顔料
またはパール顔料を使用した意味がなくなる。さらに9
0以下であることが好ましい。
【0056】本発明の被覆顔料は、体質顔料またはパー
ル顔料の表面の少なくとも一部が、上記特定の樹脂粒子
によって被覆されているのであり、本発明の被覆顔料の
表面には上記特定の構成を有する樹脂粒子がそのままの
形状を維持した状態で存在している。体質顔料あるいは
パール顔料の表面に単に樹脂の皮膜を形成したのでは、
体質顔料あるいはパール顔料の光沢は上がり、粉体特性
はほとんど改善されないが、本発明のように上記特定の
樹脂粒子で体質顔料あるいはパール顔料を被覆すること
により、その被覆率に応じて体質顔料あるいはパール顔
料の光沢を調節することができる。さらに、体質顔料あ
るいはパール顔料の粉体特性も改善される。そして、上
記特定の樹脂粒子は芯材部に紫外線吸収剤を含有してい
るために、この樹脂粒子で被覆することにより本発明の
被覆顔料は紫外線吸収特性を有するようになる。このよ
うに本発明の被覆顔料は優れた紫外線吸収特性を有して
いるが、この樹脂粒子の表面には紫外線吸収剤を含有し
ない表層部が形成されているので、この被覆顔料を化粧
基材と混合して使用しても紫外線吸収剤が樹脂粒子外に
溶出されにくいという特性を有するのである。
【0057】本発明の被覆顔料は、例えば有機系紫外線
吸収剤を含有する樹脂粒子を製造し、この樹脂粒子を樹
脂を溶解せず有機系紫外線吸収剤を溶解する溶媒に浸漬
して樹脂粒子の表面近傍にある有機系紫外線吸収剤を選
択的に溶出させることにより、紫外線吸収剤を含有しな
い表層部を形成して樹脂粒子を製造し、この樹脂粒子を
体質顔料またはパール顔料の表面に付着させることによ
っても製造することが可能であるが、以下に記載するよ
うに、体質顔料またはパール顔料が分散された水性媒体
中で有機系紫外線吸収剤を含有する芯材を形成し、次い
でこの水性媒体中にモノマーを追加して添加して表層部
を形成する方法により容易に本発明の被覆顔料を製造す
ることができる。
【0058】本発明の被覆粒子を製造するには、まず、
水性媒体中に被覆される体質顔料またはパール顔料を分
散させる。ここで水性媒体としては、通常は水が使用さ
れるが、この水性媒体には、アルコール等の水に可溶な
有機溶媒が混合されていてもよい。
【0059】これとは別に、有機系紫外線吸収剤を、芯
材を形成するモノマーに投入してこの紫外線吸収剤をモ
ノマーに完全に溶解させる。こうして調整された有機系
紫外線吸収剤がモノマーに溶解された溶液を、上記顔料
が分散されている水性媒体中に微細油滴状に分散させ
る。上記のような有機系紫外線吸収剤が溶解されたモノ
マーを体質顔料またはパール顔料が分散している水性媒
体に油滴状に分散させる際には、乳化剤を使用せずに分
散させることができるが、また、乳化剤および分散安定
剤等を使用することができる。従って、油滴状に分散さ
れたモノマーから、乳化重合、ソープフリー乳化重合、
懸濁重合またはシード重合により芯材部を形成すること
ができる。例えば乳化重合の場合に使用される乳化剤の
例としては、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの
ようなアルキルベンゼンスルホン酸塩;ポリエチレング
リコールノニルフェニルエーテルのようなポリエチレン
グリコールアルキルエーテル;ならびに、ビニル基、ア
クリロイル基およびアリル基のような反応性基を有する
反応性乳化剤等を挙げることができ、また分散安定剤の
例としては、ポリビニルアルコールおよびポリアクリル
酸塩のような水溶性高分子化合物を挙げることができ
る。この乳化剤および分散安定剤等は、モノマー100
重量部に対して通常は0.1〜5重量部の量で使用され
る。
【0060】有機系紫外線吸収剤が溶解されたモノマー
は、通常はホモミキサー等の分散装置を用いて水性媒体
中に分散される。さらに、この水性媒体中に、通常は反
応開始剤を分散して重合させる。ここで使用することが
できる反応開始剤としては、アゾビスイソブチロニトリ
ル等のアゾ化合物、過酸化ベンゾイル、過酸化ラウリル
等の有機過酸化物、および、過硫酸カリウム、過硫酸ア
ンモニウム等の過硫酸塩を挙げることができる。このよ
うな反応開始剤は、モノマー100重量部に対して通常
は0.1〜5重量部の量で使用される。
【0061】上記のようにして水性媒体中に分散された
モノマーを重合させる際には反応容器内を窒素ガスなど
の不活性ガスでパージすることが好ましい。こうして反
応容器内を不活性ガスでパージした後、反応液の温度を
60〜80℃に加熱することにより重合反応が進行す
る。モノマーが重合して樹脂粒子(芯材部)を形成する
際には、水性媒体中に共存する体質顔料またはパール顔
料の表面に付着する。さらに、モノマーが重合するにつ
れてモノマー中に溶解していた有機系紫外線吸収剤が析
出して芯材部を形成する樹脂によって芯材部に封じ込め
られる。このようにして予めモノマーに紫外線吸収剤を
溶解した後、重合させると、この重合により生成した芯
材部形成粒子(ポリマー粒子)の表面部分における紫外
線吸収剤の濃度は、中心部分よりも低くなる傾向があ
る。従来のように紫外線吸収剤とモノマーとを別個に水
性媒体に分散させて樹脂粒子を製造すると、紫外線吸収
剤の濃度に上記のような濃淡は発現せず均一な樹脂粒子
が得られる。
【0062】なお、上記のような反応条件では、この芯
材部を形成するポリマー粒子を製造するのに要する反応
時間は、通常3〜6時間である。上記のような表面にお
ける紫外線吸収剤の濃度の低いポリマー粒子の表面に表
層部を形成することにより、紫外線吸収剤の溶出量がよ
り低い化粧料用粒子を製造することができる。
【0063】上記のようにして一旦芯材部を形成するポ
リマー粒子を体質顔料またはパール顔料の表面に生成さ
せた後、この水性媒体中にさらにモノマーを追加して添
加し、生成したポリマー粒子の表面に表層部を形成す
る。即ち、水性媒体に追加して添加されたモノマーが反
応して、前段階で生成したポリマー粒子(芯材部)の表
面に有機系紫外線吸収剤を含有しない表層部を形成す
る。
【0064】具体的にはこの表層部は、芯材部を形成す
るために使用したモノマー量の100〜300重量%の
量の新たなモノマーを水性媒体中に追加して添加し、ホ
モミキサー等の攪拌装置等で攪拌する。なお、通常は、
この水性媒体中にさらに反応開始剤を投入する。
【0065】こうして追加添加されたモノマーは、少な
くともその一部が上記工程で生成したポリマー粒子(芯
材部)の表面に付着すると考えられる。こうしてモノマ
ーを追加添加した後、反応液を60〜80℃に加熱する
ことにより、ポリマー粒子の表面にあるモノマーを重合
させて表層部を形成する。なお、この表層部を形成する
際の反応時間は通常は3〜6時間である。
【0066】このようにして体質顔料またはパール顔料
の存在下に、水性媒体中で、有機系紫外線吸収剤が溶解
されている油滴状のモノマーを重合させて芯材部を形成
し、次いで新たに紫外線吸収剤を含有しないモノマーを
追加して添加して重合させて芯材部の周囲に紫外線吸収
剤を含有しない表層部を形成することにより、体質顔料
またはパール顔料の表面が、多層構造を有する樹脂粒子
で被覆された本発明の被覆粒子を製造することができ
る。
【0067】こうして形成された表層部は、新たに添加
されたモノマー中には紫外線吸収剤が含有されていない
ので、紫外線吸収剤を含有していない。そして、体質顔
料あるいはパール顔料100重量部に対して生成する樹
脂粒子の量が110重量部以下、好ましくは100重量
部以下、さらに好ましくは98〜5重量部の範囲内にな
るようにモノマーの量を調整することにより、体質顔料
またはパール顔料の表面を上述のように樹脂粒子で不連
続に被覆することができる。
【0068】なお、体質顔料およびパール顔料の両者の
共存下に上記反応を行うことにより、体質顔料およびパ
ール顔料の表面が共に上記特性の樹脂粒子で不完全に被
覆された2種類の被覆顔料の混合物を得ることができ
る。
【0069】上記のようにして体質顔料またはパール顔
料の表面を上記特定の樹脂粒子で不完全に被覆した後、
濾過、遠心分離等により生成した被覆顔料を分離し、さ
らに乳化剤、分散安定剤および残存モノマー等を除去す
るための洗浄することにより、本発明の被覆顔料を得る
ことができる。
【0070】このようにして製造した被覆顔料は、水性
媒体分散物として提供することもできるし、さらに水性
媒体から分離した後乾燥し、次いでこの乾燥物を解砕し
てパウダーとして提供することもできる。
【0071】本発明の被覆顔料は、上記特定の樹脂粒子
と、体質顔料および/またはパール顔料とが分散してい
る分散液をスプレードライヤーにかけて乾燥させる。ス
プレードライヤーは、分散液を、熱風等で例えば熱ガス
室あるいは熱シリンダー状等の乾燥室に微粒化して吹き
付け、瞬間的に分散液中の揮発成分(例えば水)を蒸発
させて乾燥させる装置である。ここで分散液を乾燥室に
吹き付ける熱風の温度は、通常は分散媒の沸点以上の温
度に設定されるが、水系媒体を用いた場合には、この熱
風の温度を120〜200℃の範囲内に設定することが
好ましい。また、乾燥条件は、上記のような熱風により
吹き付けられた後排気されるガスの温度が60〜100
℃の範囲内になるように設定される。即ち、分散液をド
ライヤーに供給する熱風と排気ガスとの温度差が50〜
100℃程度になるようにスプレードライ条件を設定す
ることが好ましい。
【0072】上記のように本発明の被覆顔料は、体質顔
料あるいはパール顔料の存在下に樹脂粒子を製造し、例
えばスプレードライ等の方法で分散液中の水分を除去す
ることにより製造することができるが、さらに、上記の
反応において、体質顔料あるいはパール顔料を共存させ
ずに樹脂粒子を製造し、得られた樹脂粒子が分散してい
る分散液に体質顔料あるいはパール顔料を投入して充分
に攪拌して体質顔料あるいはパール顔料を分散させ、次
いでこの樹脂粒子および上記顔料が分散されている分散
液を、例えばスプレードライ等の方法で揮発成分を蒸発
させて乾燥させることにより製造することもできる。
【0073】このように体質顔料あるいはパール顔料を
存在させずに製造された樹脂粒子は、体質顔料あるいは
パール顔料の共存下に製造した樹脂粒子よりも均一であ
り、従って本発明ではこの方法で被覆顔料を製造するこ
とが好ましい。
【0074】このようにしてスプレードライ法により調
製された被覆顔料は、体質顔料あるいはパール顔料の周
囲に上記特定の樹脂粒子が被着しており、外周に被着し
た球状有機微粉体は、球状の形態がほぼそのまま維持さ
れている。
【0075】こうして得られた被覆顔料は、体質顔料あ
るいはパール顔料の外周が、樹脂粒子で覆われた形態を
有している。このような本発明の被覆顔料において、樹
脂粒子の量と樹脂粒子の量を調整することにより、顔料
表面の被覆率を変えることができる。
【0076】さらに、本発明の被覆顔料は、体質顔料あ
るいはパール顔料が分散されている水性媒体中に、有機
系紫外線吸収剤を芯材部を形成する樹脂のモノマーに溶
解して分散させ、まず体質顔料あるいはパール顔料の表
面に芯材部を形成し、次いで有機系紫外線吸収剤を含有
しないモノマーを追加して添加し、芯材部の表面にこの
追加モノマーを重合させて表層部を形成することにより
製造されるが、紫外線吸収剤として、上記のような有機
系紫外線吸収剤と共に、二酸化チタン、酸化鉄、酸化亜
鉛、硫酸バリウム等の無機系紫外線遮蔽剤を併用しても
良い。このような無機系紫外線遮蔽剤は、芯材部を形成
するモノマーには不溶であるが、モノマー中に微分散さ
せることにより芯材部に安定に保持させることができ
る。
【0077】本発明の被覆顔料は、従来から使用されて
いた体質顔料あるいはパール顔料と同様に使用すること
ができる。上記のように被覆された体質顔料および/ま
たはパール顔料を含有する化粧料の例としては、ファン
デーション、粉おしろい、固形おしろい、ほほ紅、アイ
シャドー等のメイクアップ化粧料を挙げることができ
る。
【0078】具体的には、本発明の被覆顔料は、パラフ
ィン、セルシン、ワセリン、流動パラフィン、ひまし
油、モクロウ、ラノリン、ミツロウ、カルナバロウ、キ
ャンデリラロウ、植物油、植物油エステル、脂肪酸、高
級アルコールおよびスクワラン等の油脂あるいはロウ
類;アルキル硫酸エステルナトリウム塩のような陰イオ
ン性界面活性剤、アルキルトリメチルアンモニウムクロ
リドのような陽イオン性界面活性剤、アルキルジメチル
アンモニウムベタインのような両イオン性界面活性剤お
よびポリオキシエチレンアルキルエーテルのような非イ
オン性界面活性剤等の界面活性剤;樹脂;分散剤;色
素;香料;防腐剤;アルキレングリコール;他の着色顔
料;無機粉末;有機粉末;トリエタノールアミン;溶剤
等通常使用されている化粧料原料と混合することにより
所望の化粧料を得ることができる。こうした化粧料中に
おいて、本発明の被覆顔料は、通常使用されている体質
顔料あるいはパール顔料と同様の量で使用することがで
きる。具体的には、化粧料成分全量中に1〜95重量%
の量で使用される。1重量%に満たない量では、本発明
の被覆顔料の特性が発現しないことがおおく、また化粧
料を構成する他の成分の量を考慮すると本発明の被覆顔
料の配合量の上限は95重量%程度である。
【0079】
【発明の効果】本発明の被覆粒子は、体質顔料あるいは
パール顔料の表面が上記特定の樹脂粒子で不完全に被覆
された形態を有しており、さらに、この体質顔料あるい
はパール顔料の表面を不完全に被覆する樹脂粒子は、芯
材部と表層部とからなる層構造を有しており、さらにこ
の樹脂粒子は、透明性の高い(メタ)アクリル系樹脂あ
るいはスチレン系樹脂から形成されている。そして、こ
の樹脂粒子において、表層部には有機系紫外線吸収剤は
含有されておらず、有機系紫外線吸収剤は芯材部に含有
されている。従って、この樹脂粒子で被覆された体質顔
料あるいはパール顔料を油性化粧料基材に配合しても、
この樹脂粒子の中で有機系紫外線吸収剤が含有される芯
材部にまで油性基材が浸透しにくく、有機系紫外線吸収
剤が実質的に樹脂粒子の外部には溶出されず、この被覆
顔料を含有する化粧料は、皮膚刺激が少ない。
【0080】このように本発明の被覆顔料を含有する化
粧料では、皮膚刺激が低減されるが、透明性の高い(メ
タ)アクリル系樹脂あるいはスチレン系樹脂を使用する
ことにより、紫外線は粒子の芯材部で確実に吸収される
ので、同量の有機系紫外線吸収剤を含有する化粧料と同
等の紫外線吸収作用を有する。
【0081】さらに、上記のような構成を有する樹脂粒
子で体質顔料あるいはパール顔料を表面を不完全に被覆
することにより、顔料の光沢を調整することができる。
また、上記のように体質顔料あるいはパール顔料を上記
のような樹脂で被覆した被覆顔料を用いることにより、
この被覆顔料の粉体特性が改善されるので、この被覆顔
料を含有する化粧料は、付着性、延展性に優れ、粉っぽ
さがなく素肌感があり、非常にきめの細かい仕上がりを
形成することができる。
【0082】
【実施例】次に本発明の実施例を示して本発明をさらに
具体的に説明するが、本発明はこれらによって限定的に
解釈されるものではない。また、以下に記載する実施例
等において、特に限定しない限り「部」は「重量部」を
表し、「%」は「重量%」を表す。
【0083】
【実施例1】メチルメタクリレート(MMA)100g
に4-tert-ブチル-4'-メトキシジベンゾイルメタン(紫
外線吸収剤)20gを完全に溶解させた後、アゾビスイ
ソブチロニトリル(AIBN)1gを添加し溶解させ
た。
【0084】丸底セパラブルフラスコに精製水500ml
を入れ、ここに乳化剤(アデカソープSE-10N、旭
電化(株)製)1gを添加して充分混合して分散させた。
上記のようにして乳化剤が分散された精製水に、紫外線
吸収剤が溶解されたMMAを添加し、ホモミキサーによ
り乳化させた。
【0085】乳化後、窒素ガスでフラスコ内の乳化液を
30分間シールし、その後温度73℃で攪拌しながら5
時間重合反応を行った。5時間経過後、反応液を室温ま
で冷却した。
【0086】こうして反応させることにより平均粒子径
0.8μmのポリマー粒子(芯材部)が形成された。次
いで、この反応液に、MMA200gとアゾビスイソブ
チロニトリル1gを追加添加して、充分に攪拌した後、
再び反応液を73℃に加熱して5時間反応させた。
【0087】得られた反応液中には、平均粒子径が1μ
mであり、芯材部の表面に平均厚さ0.2μmの表層部
が形成された樹脂粒子が分散している。この樹脂粒子の
表層部には紫外線吸収剤は含有されていない。
【0088】上記のようにして得られた分散液に、この
分散液100重量部に対して、平均粒子径5μmの天然
マイカ200重量部およびイオン交換水200重量部の
割合で配合してよく攪拌して樹脂粒子と天然マイカを分
散媒によく分散させた。
【0089】こうして調製された分散液を、熱風温度1
80℃、排風温度80℃の条件に設定されたスプレード
ライヤーを用いて乾燥させ、天然マイカの表面が樹脂粒
子で不完全に被覆されている被覆顔料を得た。
【0090】得られた被覆マイカ1重量部を、紫外線吸
収剤が可溶であり、かつポリアクリレート樹脂が不溶で
あるエステル油、シリコン油、スクワラン油999重量
部に3分間超音波をかけて分散させ、40℃で24時間
静置した後、上澄み液を分取して、この中に含まれる粒
子を2000rpmで20分間遠心分離することにより分
離した。得られたオイルについて吸光度を測定し、予め
作成した検量線から溶出した紫外線吸収剤の量を求め、
溶出した紫外線吸収剤の量を使用した紫外線吸収剤(全
内包量)に対する相対値として表した。
【0091】結果を表1に示す。
【0092】
【実施例2】実施例1において、紫外線吸収剤の種類を
パラジメチルアミノ安息香酸オクチルに変えた以外は同
様にして、平均粒子径1.0μm、芯材部の平均粒子径
0.8μm、表層部の平均厚さ0.2μmである樹脂粒子
が天然マイカの表面を不完全に被覆した被覆顔料を製造
した。
【0093】得られた被覆顔料について、実施例1と同
様にして紫外線吸収剤の溶出量を測定した。
【0094】
【実施例3】実施例1において、乳化剤アデカソープS
E-10Nの代わりに、ドデシルベンゼンスルホン酸ナト
リウムおよびポリビニルアルコール(ポバール-420,
((株)クラレ製)の1:1(重量)混合物を使用した以外
は同様にして、平均粒子径1.5μm、芯材部の平均粒
子径1.3μm、表層部の平均厚さ0.2μmである樹脂
粒子が天然マイカの表面を被覆した被覆顔料を製造し
た。
【0095】得られた被覆顔料について、実施例1と同
様にして紫外線吸収剤の溶出量を測定した。
【0096】
【比較例1】実施例1において、紫外線吸収剤をMMA
に溶解させずに精製水中に直接投入して精製水に分散さ
せ、さらに追加のMMAを添加せずに重合を行うと粒子
が凝集する傾向が見られ、1〜2μmの粒子は製造でき
なかったので、均一な組成を有する平均粒子径5μmの
樹脂粒子を製造した。この粒子が分散している分散液に
実施例1と同様にして天然マイカを投入してスプレード
ライ法により被覆粒子を製造した。この被覆粒子の表面
に存在する樹脂粒子には表層部は形成されておらず、粒
子の表面にまで紫外線吸収剤が均一に分布していた。
【0097】得られた被覆顔料について、実施例1と同
様にして紫外線吸収剤の溶出量を測定した。化粧料用粒
子を製造した。
【0098】
【表1】
【0099】上記の表1から明らかなように、本発明の
被覆顔料は、その表面が紫外線吸収剤を含有していない
MMA樹脂あるいはポリスチレン樹脂で覆われている樹
脂粒子によって不完全に被覆されているので、この樹脂
粒子からの紫外線吸収剤の溶出が少なく、従って本発明
の被覆顔料を含有する化粧料では、紫外線吸収剤の溶出
による肌荒れ等が低減される。
【0100】
【実施例4】実施例1とで得られた被覆マイカを以下に
示す処方1に従って配合してパウダーファンデーション
を製造した。 処方1 成 分 含有率(重量部) 被覆マイカ・・・・・・・・・・・30.0 タルク・・・・・・・・・・・・・45.0 二酸化チタン・・・・・・・・・・ 8.0 着色顔料・・・・・・・・・・・・ 2.4 パラオキシ安息香酸ブチル・・・・ 0.2 POEモノオレイン酸ソルビタン・ 1.0 スクワラン・・・・・・・・・・・ 1.0 リンゴ酸ジイソステアリル・・・・ 5.0 香料・・・・・・・・・・・・・・ 0.4 ステアリン酸マグネシウム・・・・ 2.0 上記のようにして製造したパウダーファンデーション
は、被覆していないマイカを用いて同様に調製したファ
ンデーションよりも落ち着いた光沢を有し、しかも化粧
のりもよかった。
【0101】
【実施例5】実施例1と同様に操作して被覆タルクを製
造した。この被覆タルクおよび実施例1で得られた被覆
マイカを下記に示す処方2に従って配合してパウダーフ
ァンデーションを製造した。 処方2 成 分 含有率(重量部) 被覆タルク・・・・・・・・・・・45.0 被覆マイカ・・・・・・・・・・・30.0 二酸化チタン・・・・・・・・・・ 8.0 着色顔料・・・・・・・・・・・・ 2.4 パラオキシ安息香酸ブチル・・・・ 0.2 POEモノオレイン酸ソルビタン・ 1.0 スクワラン・・・・・・・・・・・ 1.0 リンゴ酸ジイソステアリル・・・・ 5.0 香料・・・・・・・・・・・・・・ 0.4 ステアリン酸マグネシウム・・・・ 2.0 上記のようにして製造したパウダーファンデーション
は、被覆していないタルクおよびマイカを用いて同様に
調製したパウダーファンデーションよりも落ち着いた光
沢を有し、しかも化粧のりもよかった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体質顔料またはパール顔料の表面の少な
    くとも一部が、有機系紫外線吸収剤を含有する(メタ)
    アクリル系樹脂および/またはスチレン系樹脂からなる
    芯材部と、該芯材部の表面に形成された有機系紫外線吸
    収剤を含有しない(メタ)アクリル系樹脂および/また
    はスチレン系樹脂からなる表層部とを有する樹脂粒子で
    被覆されていることを特徴とする被覆顔料。
  2. 【請求項2】 体質顔料表面またはパール顔料表面の5
    %以上が上記樹脂粒子で被覆されていることを特徴とす
    る請求項第1項記載の被覆顔料。
  3. 【請求項3】 体質顔料またはパール顔料の表面の少な
    くとも一部が、有機系紫外線吸収剤を含有する(メタ)
    アクリル系樹脂および/またはスチレン系樹脂からなる
    芯材部と、該芯材部の表面に形成された有機系紫外線吸
    収剤を含有しない(メタ)アクリル系樹脂および/また
    はスチレン系樹脂からなる表層部とを有する樹脂粒子で
    被覆されている被覆顔料を含有することを特徴とする化
    粧料。
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