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JPH07266836A - 車両のサスペンション装置 - Google Patents

車両のサスペンション装置

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Publication number
JPH07266836A
JPH07266836A JP8551294A JP8551294A JPH07266836A JP H07266836 A JPH07266836 A JP H07266836A JP 8551294 A JP8551294 A JP 8551294A JP 8551294 A JP8551294 A JP 8551294A JP H07266836 A JPH07266836 A JP H07266836A
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JP
Japan
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stabilizer
efficiency
drive system
constituent member
wheel
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Application number
JP8551294A
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English (en)
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JP3330726B2 (ja
Inventor
Isao Toda
功 任田
Tomohiro Hori
智博 掘
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP08551294A priority Critical patent/JP3330726B2/ja
Publication of JPH07266836A publication Critical patent/JPH07266836A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2204/00Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
    • B60G2204/10Mounting of suspension elements
    • B60G2204/12Mounting of springs or dampers
    • B60G2204/122Mounting of torsion springs
    • B60G2204/1222Middle mounts of stabiliser on vehicle body or chassis
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2204/00Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
    • B60G2204/10Mounting of suspension elements
    • B60G2204/19Mounting of transmission differential
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2204/00Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
    • B60G2204/40Auxiliary suspension parts; Adjustment of suspensions
    • B60G2204/421Pivoted lever mechanisms for mounting suspension elements, e.g. Watt linkage
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2204/00Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
    • B60G2204/40Auxiliary suspension parts; Adjustment of suspensions
    • B60G2204/43Fittings, brackets or knuckles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2204/00Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
    • B60G2204/40Auxiliary suspension parts; Adjustment of suspensions
    • B60G2204/43Fittings, brackets or knuckles
    • B60G2204/4307Bracket or knuckle for torsional springs

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  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】デフケ−ス等の駆動系構成部材の車体に対する
挙動変化を利用して、スタビライザの効率を変更する。 【構成】車幅方向に伸びるスタビライザ6の左アーム部
6Lが、左コントロ−ルリンク7Lを介して左サスペン
ションアーム1Lに連結され、スタビライザ6の右アー
ム部6Rが、右コントロ−ルリンク7Rを介して右サス
ペンションアーム1Rに連結されている。各アーム部6
L、6Rは略水平方向に伸び、各コントロ−ルリンク7
L、7Rは上下方向に伸びている。スタビライザ6の中
間部分6Cが、デフケ−ス3に取付けられている。デフ
ケ−ス3は、駆動時、制動時に上下方向に変位され、こ
のとき、アーム部6L、6Rとコントロ−ルリンク7
L、7Rとのなす角度が変更される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスタビライザの効率を変
更するようにしてなる車両サスペンション装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】車両のサスペンションにあっては、その
特性を可変式にしたものが種々提案されている。特公昭
61−42642号公報には、ハブの挙動を利用して、
制動時のアンチリフトを得るようにしたものが開示され
ている。特公昭61−54604号公報には、デフケ−
スの挙動を利用して、加速時のキャンバ制御を行うもの
が開示されている。実公昭61−38808号公報に
は、ハブの挙動を利用して、制動時にアンチダイブとト
−インとを得るようにしたものが開示されている。特開
平4−257710号公報には、アクセルペダルの踏み
込み時に、サスペンションダンパの減衰力を変更するも
のが開示されている。
【0003】ところで、サスペンション特性を設定する
ための部材としてスタビライザがあり、このスタビライ
ザによって、車両のロール剛性が設定される。特開昭6
3−28709号公報には、車速、舵角、横Gをパラメ
−タとして、スタビライザを可変制御するものが開示さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】スタビライザを可変制
御すること、例えばスタビライザの効率(サスペンショ
ンアームの変位量に対するスタビライザのねじり量の割
合)を変更することは、車両の種々の状態に対応して最
適なロール剛性を得る上で好ましいものとなる。しかし
ながら、前記特開昭63−28709号公報に示すよう
に、スタビライザを電子制御によって可変制御したので
は、構成が複雑になりかつコストアップの大きな原因と
なる。
【0005】本発明の目的は、デフケ−ス等の駆動系構
成部材の車体に対する挙動変化を利用して、機械的にス
タビライザを可変制御できるようにした車両のサスペン
ション装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明にあっては次のような構成としてある。すな
わち、左右のサスペンションアーム同士を連結するスタ
ビライザを備えた車両のサスペンション装置において、
駆動系を構成する駆動系構成部材と前記サスペンション
アームとスタビライザとが相互に連結され、前記サスペ
ンションアームとスタビライザと駆動系構成部材との連
結系路中に、該駆動系構成部材の車体に対する挙動の変
化に応じて該スタビライザの効率を変更させるコントロ
−ルリンクが介在されている、ような構成としてある。
上記構成を前提とした本発明の好ましい態様は、特許請
求の範囲における請求項2以下に記載のとおりである。
【0007】
【発明の効果】請求項1に記載された発明によれば、駆
動系構成部材の車体に対する挙動変化を利用してスタビ
ライザの効率を変更することができ、このスタビライザ
の効率変更を簡単な構成によって達成することができ
る。
【0008】請求項2に記載したような構成とすること
により、車体前後方向に伸びるスタビライザを有する車
両に適用することができる。請求項3、請求項4に記載
したような構成とすることにより、コントロ−ルリンク
を含めたより具体的な構造のものとすることができる。
【0009】請求項5に記載したような構成とすること
により、スタビライザのアーム部とコントロ−ルリンク
とのなす角度という極めて明確に認識しえるパラメ−タ
を利用して、スタビライザの効率を変更するための機構
部分を構成することができる。
【0010】請求項6に記載したような構成とすること
により、パワ−プラントフレームを利用して、デフケ−
スの上下方向変位をエンジン側へ伝えて、前輪用スタビ
ライザと後輪用スタビライザとの効率を共に、デフケ−
スの挙動を利用して変更することができる。もちろん、
パワ−プラントフレームが曲げに強くなるように設定さ
れているので、エンジン側とデフケ−スとを強固に連結
する上で好ましいものとなる。
【0011】請求項7に記載したような構成とすること
により、車幅方向に伸びるスタビライザを有する車両に
適用することができる。
【0012】請求項8に記載したような構成とすること
により、コントロ−ルリンクを含めた具体的な構造のも
のを得ることができる。
【0013】請求項9に記載したような構成とすること
により、もともと車体に対して挙動変化されることの多
いデフケ−スを、スタビライザの効率変更のための駆動
系構成部材として有効に利用することができる。
【0014】請求項10に記載したような構成とするこ
とにより、もともと車体に対して挙動変化されることの
多いエンジンを、スタビライザの効率変更のための駆動
系構成部材として有効に利用することができる。
【0015】請求項11に記載したような構成とするこ
とにより、操舵輪となる前輪に比してサスペンション特
性の設定に自由度の高くなる後輪用のスタビライザにつ
いて本発明を適用して、スタビライザの効率変更をロー
ル剛性調整のために十分行うことができる。
【0016】請求項12に記載したような構成とするこ
とにより、駆動時、制動時に、スタビライザの効率を低
下させることにより、ロール剛性を低下させつまり車輪
の接地性を高めて、車両の安定性を高める上で好ましい
ものとなる。
【0017】請求項13に記載したような構成とするこ
とにより、車体前部のロール剛性を最適化する上で好ま
しいものとなる。
【0018】請求項14に記載したような構成とするこ
とにより、駆動時よりも強く安定性が求められる制動時
に、前輪用スタビライザの効率を向上させるつまり車体
前部のロール剛性を高めることにより、アンダステリン
グ傾向を強めて、安定性を十分高くすることができる。
また、運転者による積極的なドライビングが行われる駆
動時には、車体前部のロール剛性を制動時よりも低いも
のとしてつまりアンダステアリング傾向を弱めて、ハン
ドル操作に対する車体の追従性つまり操縦性を十分確保
しておくことができる。
【0019】請求項15に記載したような構成とするこ
とにより、駆動時および制動時の両方共に、車両安定性
を向上させることができる。
【0020】請求項16に記載したような構成とするこ
とにより、上下方向に変位される駆動系構成部材を利用
して、スタビライザの効率を変更することができる。
【0021】請求項17に記載したような構成とするこ
とにより、デフケ−スの上下方向変位を利用して、駆動
時および制動時の両方共に車両安定性を向上させること
ができる。
【0022】請求項18に記載したような構成とするこ
とにより、前輪のみが駆動される前輪駆動車や4輪駆動
車に比して車体後部の重量の占める割合がかなり大きく
なる、つまり後輪の接地性が車両特性に大きな影響を与
えやすい後輪駆動車において、後輪用スタビライザの効
率を変更することにより、車両特性の変更を十分に行う
ことができる。
【0023】
【実施例】以下本発明の実施例を添付した図面に基づい
て説明する。図1、図2の説明 図1、図2は、本発明の第1実施例を示すものであり、
後輪のみが駆動輪とされた後輪駆動車に適用した場合を
示す。図1において、1L、1Rは左右の後輪用サスペ
ンションアームである。各サスペンションアーム1L、
1Rは、車体前後方向に伸びるトレ−リング式とされ
て、その前端部が車体Bに対して回動自在に連結され、
その後端部に図示を略す後輪が取付けられる。これによ
り、後輪は、サスペンションアーム1L、1Rによって
上下方向に揺動自在として車体Bに保持される。
【0024】左右のサスペンションアーム1Lと1Rと
の前端部同士は、クロスビ−ム2によって連結されてい
る。このクロスビ−ム2は、断面略U字状等に形成され
て、曲げには強く、ねじりには弱くなるように設定され
ている。
【0025】3は後輪用のデフケ−スで、その前端部が
クロスビ−ム2に取付けられ、その後端部には車幅方向
に伸びる取付フレーム4が固定されている。そして、取
付フレーム4は、ゴム等の弾性部材を利用して構成され
た左右一対のラバ−マウント5を介して車体Bに取付け
られている。このラバ−マウント5は、上下方向には柔
らかく、車幅方向には硬くなるように設定されている。
これにより、デフケ−ス2は、上下方向の外力を受けた
ときに、ラバ−マウントの弾性変形の範囲で、車体Bに
対して上下方向に動き得るようにされている。
【0026】6は車幅方向に伸ばして配設されたスタビ
ライザ、7L、7Rは上下方向に伸ばして配設されたコ
ントロ−ルリンクである。スタビライザ6の各端部は、
前方へむけて90度折曲されることにより、前後方向に
伸びる左右一対のアーム部6L、6Rとを有する。ま
た、コントロ−ルリンク7L、7Rは、その下端部がサ
スペンションアーム1Lあるいは1Rに固定されてい
る。そして、左コントロ−ルリンク7Lの上端部が、ス
タビライザ6の左アーム部6Lの前端部に対して回動自
在に連結され、この連結部が符合8Lで示される。ま
た、右コントロ−ルリンク7Rの上端部が、スタビライ
ザ6の右アーム部6Rの前端部に対して回動自在に連結
され、この連結部が符合8Rで示される。
【0027】スタビライザ6のうち、左右一対のアーム
部6Lと6Rとの間に位置して車幅方向に伸びる本体部
6Cは、左右一対の取付部材9を介して、前記取付フレ
ーム4に取付けられている。取付部材9は、本体部6C
を、当該本体部6Cの軸線回りに回動自在として保持し
ている。
【0028】以上のような構成において、ロール時に
は、左右のサスペンションアーム1Lと1Rとの揺動位
置が異なる。例えば、右旋回時には、左サスペンション
アーム1Lがバンプされ、右サスペンションアーム1R
がリバウンドされる。このとき、スタビライザ6(の本
体部6C)は、上記左右のサスペンションアーム1Lと
1Rとの揺動位置の相違に起因してねじられて、左右の
サスペンションアーム1Lと1Rとの揺動位置が同じと
なるようなねじり力が発生される。つまり、上記右旋回
の場合、スタビライザ6によって、左サスペンションア
ーム1Lをリバウンド方向に付勢するねじり力が作用さ
れ、右サスペンションアーム1Rにはバンプ方向に付勢
するねじり力が作用される。
【0029】スタビライザ6のねじり力は、車体後部の
ロール剛性を決定するものとなり、ねじり力が大きいほ
どロール剛性が高くなる。いま、スタビライザ6の効
率、つまり、サスペンションアーム1L、1Rの揺動量
に対するスタビライザ6(の本体部6C)のねじり量の
割合を考えると、効率が高い(サスペンションアーム1
L、1Rの揺動量を一定としたときにねじり量が多くな
る)と、ロール剛性が高くなる。
【0030】上記スタビライザ6の効率が、デフケ−ス
3の車体Bに対する上下方向の挙動つまり上下方向変位
に応じて変更される。この点を図2を参照しつつ説明す
ると、図2の実線状態は、サスペンションアーム1L、
1Rがバンプリバウンドもしていない中立位置の状態と
され、しかも駆動系に外力の作用しない性基時の状態を
示している。この状態において、スタビライザ6のアー
ム部6L、6Rは水平方向に伸び、コントロ−ルリンク
7L、7Rは鉛直方向に伸びて、アーム部6L、6Rと
コントロ−ルリンク7L、7Rとのなす角度は丁度90
度とされる。
【0031】一方、駆動時には、デフケ−ス3は、その
前端部が上方へまた後端部が下方へと変位するような回
動力を受け、その回動支点が符合Oで示される。駆動時
に、デフケ−ス3の後端部が下方へ変位されることによ
り、図2一点鎖線で示すように、アーム部6とコントロ
−ルリンク7L、7Rとのなす角度が90度よりも小さ
いものとなる。このことは、スタビライザ6の効率が性
基時よりも低下されることを意味する。制動時には、デ
フケ−ス6は、回動支点Oを中心としてその後端部が上
方へ変位するような挙動がおこなわれ、この時も、駆動
時と同様に性基時に比してスタビライザ6の効率が低下
される。
【0032】このように、駆動時、制動時には、性基時
に比してスタビライザ6の効率が低下されることによ
り、車体後部のロール剛性が低下される。このことは、
後輪の路面に対する接地性を高めることになり、車両の
安定性が向上されることになる(アンダステアリング傾
向が強まる)。
【0033】図3〜図10の説明 図3〜図10は、本発明の第2実施例を示すものであ
り、前記実施例と同一構成要素には同一符合を付してそ
の重複した説明は省略する。本実施例においては、後輪
用サスペンションのみならず、前輪用サスペンションに
ついても、スタビライザの効率を変更するようにしてあ
る。また、スタビライザ16を、前後方向に伸びるもの
として設定してある。また、サスペンションアーム1
L、1Rは、車幅方向に伸びるように設定され、左右一
対のコントロ−ルリンク17L、17Rも車幅方向に伸
びるように設定されている。
【0034】図3〜図5に示すように、デフケ−ス3の
後端面にスタビライザ16が取付けられている。すなわ
ち、図5に示すように、デフケ−ス3の後端面に後方へ
のばして支軸11が突設され、この支軸11に対して、
筒状のスタビライザ16が回動自在に嵌合されている。
このスタビライザ16は、内筒16A外筒16Bとの内
外2重構造とされて、16Aと16Bとは前端部同士で
互いに固定されている。この内筒16Aと外筒16Bと
は、そのねじり特性が互いに同一となるように設定され
て、実質的に、長尺のスタビライザを構成する。そし
て、内筒16Aの後端部に連結リンク12Lが固定さ
れ、外筒16Bの後端部に連結リンク12Rが固定され
ている。
【0035】なお、連結リンク12Rが外筒16Bの外
周に回動自在に嵌合され、当該連結リンク12Rのボス
部外周に連結リンク12Lが回動自在に嵌合されてい
る。また、図5中13は、支軸11に固定された抜け止
め部材である。もちろん、各連結リンク12L、12R
が、スタビライザ16にねじり力を付与するためのアー
ム部を構成する。
【0036】以上のような構成によって、各連結リンク
12Lと12Rとが、支軸11回りに互いに同一方向に
同一量回動されるときは、スタビライザ16は支軸11
の回りを回動するだけで、そのねじり力は発生されな。
各連結リンク12Lと12Rとの回動方向が逆方向の場
合や、回動方向が同じでも回動量が互いに異なるなると
きは、スタビライザ16にねじり力が発生されることに
なる。
【0037】連結リンク12Lに対しては、左サスペン
ションアーム1Lが、左コントロ−ルリンク17Lを介
して連結されており、各連結部分21、22は回動継ぎ
手となっている。また、連結リンク12Rに対しては、
右サスペンションアーム1Rが、右コントロ−ルリンク
17R、車体Bに回動自在に保持されたクランクレバ2
3、連結リンク24を介して連結され、各連結部分25
〜28は回動継ぎ手となっている。上記連結態様は、左
右サスペンションアーム1Lと1Rとの揺動方向が同一
のとき、すなわち、共に上方向に揺動されるときあるい
は共に下方に揺動されるときは、前記連結リンク12L
12Rが同一方向に回動されるように設定されている。
【0038】左右サスペンションアーム1Lと1Rとが
中立位置にあり、しかも性基時の状態が、図6に示され
る。このとき、左コントロ−ルリンク17Lと連結リン
ク12Lとのなす角度は90度とされ、同様に、右コン
トロ−ルリンク17Rと連結リンク12Rとのなす角度
も90度とされて、スタビライザ16の効率が最大状態
とされる。図7は、制動時においてデフケ−ス3(の後
端部)が上方変位した状態を示す。この図7と図6を比
較すれば明らかなように、制動時には、スタビライザ1
6の効率が低下された状態とされる。また、図示は略す
が、駆動時においては、デフケ−ス3(の後端部)が下
方へ変位される結果、制動時と同様に、性基時に比して
スタビライザ16の効率が低下される。
【0039】再び図3において、31はエンジン、32
クラッチ、33は変速機であり、これら31〜33によ
って、前側駆動系構成部材が構成される。変速機33の
出力軸と後側駆動系構成部材としてのデフケ−ス3(内
の歯車機構)とが、プロペラシャフト34によって接続
されている。プロペラシャフト34に沿って、前後方向
に伸びるパワ−プラントフレーム35が配設されてい
る。このパワ−プラントフレーム35は、変速機33
(のケーシング)とデフケ−ス3とを連結しており、そ
の曲げ剛性は十分高いものとされている。これにより、
デフケ−ス3の上下方向変位が、パワ−プラントフレー
ム35を介してエンジン31側に十分伝達されて、エン
ジン31は、駆動反力として、上方への変位力を受け、
制動反力として下方への変位力を受ける。
【0040】前輪用サスペンションのスタビライザに対
しても、エンジン31の前述した駆動反力、制動反力を
利用した前輪用スタビライザの効率変更がおこなわれ
る。このため、エンジン31は、上下方向に柔らかく、
エンジン回転方向には硬くなるようにそのマウント部材
の特性が設定されている(デフケ−ス6のマウント部材
も同様の特性となるように設定されている)。前輪用の
スタビライザの効率を可変とする構成は、実質的に、後
輪用のものと同じであるので、後輪用の部材と対応した
部材には、後輪用部材に使用した符合にさらに『F』の
符合を付することによりその重複した説明は省略する。
【0041】後輪用についての図6に対応した前輪用の
ものが図8に示され、後輪用の図7に対応したものが図
9に示される。この図8、図9から明らかなように、制
動時は、性基時に比して、スタビライザ16Fの効率が
高くされる。逆に、駆動時には、性基時に比して、スタ
ビライザ16Fの効率が低下される。つまり、前輪用ス
タビライザ16Fの効率は、3段階に変更されて、制動
時の効率がもっとも高く、性基時が次に高く、駆動時の
効率がもっとも低下されたものとなる。
【0042】前輪用スタビライザ16と前輪用スタビラ
イザ16Fとの効率の組みあわせによって、駆動時はと
制動時との効率は次のようになる。駆動時は、前輪側お
よび後輪側のスタビライザ効率がそれぞれ低下される。
この結果、アンダステアリング等のステアリング傾向は
全体としてはほとんど変化しない考えられるが、各車輪
の接地性が高められる。制動時は、前輪側のスタビライ
ザ効率が向上され、後輪側のスタビライザ効率が低下さ
れる。これにより、アンダステアリング傾向が強められ
て、車両の安定性が向上される。
【0043】以上実施例について説明したが、本発明
は、前輪のみが駆動される前輪駆動車、前輪および後輪
が共に駆動される4輪駆動車にも同様に適用できるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す斜視図。
【図2】スタビライザの効率が変更される原理を説明す
るための図。
【図3】本発明の第2実施例を示す斜視図。
【図4】図3のうち、デフケ−ス部分の拡大斜視図。
【図5】図3のうち、スタビライザ部分の断面図。
【図6】性基時におけるスタビライザの効率設定を説明
するための図で、デフケ−スを後方から見たもの。
【図7】制動時におけるスタビライザの効率設定を説明
するための図で、デフケ−スを後方から見たもの
【図8】性基時にお。けるスタビライザの効率設定を説
明するための図で、エンジンを前方から見たもの。
【図9】制動時におけるスタビライザの効率設定を説明
するための図で、エンジンを前方から見たもの。
【符合の説明】
1L、1R:サスペンションアーム 3:デフケ−ス 6:スタビライザ 6L、6R:スタビライザのアーム部 7L、7R:コントロ−ルリンク 16:スタビライザ 12L、12R:連結リンク(スタビライザのアーム
部) 17L、17R:コントロ−ルリンク 31:エンジン 35:パワ−プラントフレーム 16F:スタビライザ(前輪用) 17L、17R:コントロ−ルリンク(前輪用)

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】左右のサスペンションアーム同士を連結す
    るスタビライザを備えた車両のサスペンション装置にお
    いて、 駆動系を構成する駆動系構成部材と前記サスペンション
    アームとスタビライザとが相互に連結され、 前記サスペンションアームとスタビライザと駆動系構成
    部材との連結系路中に、該駆動系構成部材の車体に対す
    る挙動の変化に応じて該スタビライザの効率を変更させ
    るコントロ−ルリンクが介在されている、ことを特徴と
    する車両のサスペンション装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記スタビライザが、車体前後方向に伸ばして前記駆動
    系構成部材に取付けられているもの。
  3. 【請求項3】請求項2において、 前記コントロ−ルリンクが、それぞれ車幅方向に伸ばし
    て左右一対設けられているもの。
  4. 【請求項4】請求項3において、 前記左サスペンションアームが、前記左コントロ−ルリ
    ンクを介して前記スタビライザに連結され、 前記右サスペンションアームが、前記右コントロ−ルリ
    ンクを介して前記スタビライザに連結されているもの。
  5. 【請求項5】請求項1において、 前記スタビライザと一体のアーム部に対して前記コント
    ロ−ルリンクが連結されて、前記駆動系構成部材が挙動
    することによって該アーム部とコントロ−ルリンクとの
    なす角度が変更されることによって該スタビライザの効
    率が変更されるもの。
  6. 【請求項6】請求項5において、 エンジンの回転が、プロペラシャフトを介してデフケ−
    ス内の歯車機構に伝達されるように設定され、 前記デフケ−スが、駆動時、制動時に車体に対して上下
    方向に変位されるように設定され、 エンジン側とデフケ−スとが、曲げに強くなうように設
    定されたパワ−プラントアフレームによって連結され
    て、前記デフケ−スの前記上下方向変位が該パワ−プラ
    ントフレームを介してエンジンを上下方向に変位させる
    ように設定され、 前輪用サスペンションに対して、エンジンを前側の駆動
    系構成部材として前輪用スタビライザの効率が変更され
    るように設定され、 後輪用サスペンションに対して、前記デフケ−スを後側
    の駆動系構成部材として後輪用スタビライザの効率が変
    更されるように設定されているもの。
  7. 【請求項7】請求項1において、 前記スタビライザが、車幅方向に伸ばして配設されてい
    るもの。
  8. 【請求項8】請求項7において、 前記コントロ−ルリンクが、それぞれ上下方向に伸ばし
    て左右一対設けられ、 前記左サスペンションアームが、前記左コントロ−ルリ
    ンクを介して前記スタビライザの左端部に連結されると
    共に、前記右サスペンションアームが前記右コントロ−
    ルリンクを介して前記スタビライザの右端部に連結さ
    れ、 前記スタビライザの中間部が、前記駆動系構成部材に連
    結されているもの。
  9. 【請求項9】請求項1において、 前記駆動系構成部材が、デフケ−スであるもの。
  10. 【請求項10】請求項1において、 前記駆動系構成部材が、エンジンであるもの。
  11. 【請求項11】請求項1において、 前記サスペンションアーム、スタビライザが、後輪用で
    あるもの。
  12. 【請求項12】請求項11において、 駆動時および制動時にはそれぞれ、性基時に比して、前
    記スタビライザの効率が低下するように設定されている
    もの。
  13. 【請求項13】請求項1において、 前記サスペンションアーム、スタビライザが、前輪用で
    あるもの。
  14. 【請求項14】請求項13において、 制動時には駆動時に比して、前記スタビライザの効率が
    向上されるもの。
  15. 【請求項15】請求項1において、 前記コントロ−ルリンクを利用して効率が変化される前
    記スタビライザが、前輪用および後輪用の両方とされ、 駆動時には、前輪用および後輪用の各スタビライザの効
    率がそれぞれ性基時に比して低下され、 制動時には、前輪用スタビライザの効率が性基時に比し
    て向上されると共に、後輪用スタビライザの効率が性基
    時に比して低下されるもの。
  16. 【請求項16】請求項1において、 前記駆動系構成部材が、駆動時、制動時に、車体に対し
    て上下方向に変位するものとして設定され、 駆動時および制動時にそれぞれ、性基時に比して前記ス
    タビライザの効率が変更されるもの。
  17. 【請求項17】請求項16において、 前記駆動系構成部材が後輪用のデフケ−スとされ、 駆動時および制動時にはそれぞれ、性基時に比して、前
    記スタビライザの効率が低下するように設定されている
    もの。
  18. 【請求項18】請求項1ないし請求項17のいずれか1
    項において、 前輪と後輪とのうち、後輪のみが駆動される後輪駆動車
    用とされ、 前記駆動系構成部材が、少なくとも後輪用デフケ−スを
    含むものとして設定されて、該後輪用デフケ−スの車体
    に対する挙動変化応じて後輪用スタビライザの効率が変
    更されるもの。
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