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JPH0725696B2 - プラスミノ−ゲンの安定化方法 - Google Patents

プラスミノ−ゲンの安定化方法

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Publication number
JPH0725696B2
JPH0725696B2 JP61125305A JP12530586A JPH0725696B2 JP H0725696 B2 JPH0725696 B2 JP H0725696B2 JP 61125305 A JP61125305 A JP 61125305A JP 12530586 A JP12530586 A JP 12530586A JP H0725696 B2 JPH0725696 B2 JP H0725696B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plasminogen
virus
heat treatment
present
aqueous solution
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP61125305A
Other languages
English (en)
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JPS62283931A (ja
Inventor
稔 塚田
憲次 田中
善郎 伊賀
Original Assignee
株式会社ミドリ十字
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ミドリ十字 filed Critical 株式会社ミドリ十字
Priority to JP61125305A priority Critical patent/JPH0725696B2/ja
Publication of JPS62283931A publication Critical patent/JPS62283931A/ja
Publication of JPH0725696B2 publication Critical patent/JPH0725696B2/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/30Against vector-borne diseases, e.g. mosquito-borne, fly-borne, tick-borne or waterborne diseases whose impact is exacerbated by climate change

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  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ヒト血漿及びヒト胎盤由来のプラスミノーゲ
ン製剤に夾雑が危惧されるウイルスを不活化するための
加熱処理時の安定化方法に関する。
〔従来技術・発明が解決しようとする問題点〕
プラスミノーゲンは、ウロキナーゼ、ストレプトキナー
ゼ等によって活性化されてプラスミンとなり、これがフ
ィブリンを分解して線溶現象を生起するので、ウロキナ
ーゼやストレプトキナーゼとともに血栓症の治療の他、
広く臨床応用が可能な医薬品として注目されているが、
加熱処理、凍結乾燥処理などの苛酷な条件下あるいは長
期保存することにより失活することが知られている。
ところで、プラスミノーゲン製剤も他の血液製剤と同様
に、肝炎ウイルス等が混入してくる可能性があり、当該
製剤によるウイルスの伝播を防ぐために、たとえば60
℃、10時間の液状加熱処理を施す必要があるが、通常の
方法でこの処理を施すとプラスミノーゲンは大部分失活
する。
プラスミノーゲンの60℃、10時間の加熱処理に成功した
例としてSgourisらの酸処理法〔J.T.Sgouris:Vox Sang.
,357(1960)〕が知られている。この方法は、低イオ
ン濃度下でpHを2に低下させ、不純物質を除去した後、
pH3〜5に修正して60℃、10時間の加熱処理を行うもの
であるが、この方法で得られるプラスミノーゲン(以下
酸処理プラスミノーゲンという)は、中性pHで不溶性化
する欠点が知られているため、医薬品として用いるには
不都合であった。
また、酸処理プラスミノーゲンの液状での安定性は非酸
処理プラスミノーゲンのそれと比べて著しく劣るとする
報告〔Norma Alkzaersig:Biochem.J.93,171,(1964)〕
や、非酸処理プラスミノーゲンは、pH9〜10のアルカリ
側で比較的安定とする報告〔Y.Abiko,M.Iwamoto,M.Simi
zu:J.Biochem.64(6),743(1968)〕等は知られてい
るが、これらは高々37℃における安定性を検討した報告
であった。
本発明の目的は、プラスミノーゲン含有水溶液に夾雑す
るウイルスを不活化するための加熱処理時におけるプラ
スミノーゲンの安定化方法を提供するにある。
〔問題点を解決するための手段〕
かかる目的を達成するために本発明者らは種々検討を重
ねた結果、無数にある化合物の中から特定の化合物を選
びだし、しかもその化合物を特定の割合でプラスミノー
ゲン水溶液中に添加すると、加熱処理の苛酷な条件下で
もプラスミノーゲンが安定化されることを見出し、さら
に研究を重ねた結果、本発明を完成した。
本発明は、プラスミノーゲン含有水溶液をシュークロー
スおよびトリプシンインヒビターの存在下に加熱処理す
ることによるヒト血漿由来プラスミノーゲンの加熱処理
時の安定化法に関する。
本発明の方法が適用できるプラスミノーゲンを含有する
水溶液は、特に限定されるものではないが、通常はヒト
血漿由来プラスミノーゲンである。たとえばヒトの血漿
中のフィブリノーゲン、γ−グロブリンおよびアルブミ
ンなどの重要な生物学的薬剤の製造に一般に用いられる
血漿蛋白分画法における各種画分のプラスミノーゲンを
含有する水溶液などに適用できる。
また、この水溶液中のプラスミノーゲン精製度にも、特
に限定はなく、たとえば、固定化リジンによるアフィニ
ティークロマトグラフィー処理によって高度精製したも
のでもよく又、コーンの低温アルコール分画法の分画II
+IIIあるいはIIIのように粗精製のものでもよい。従っ
て、本発明の加熱処理はプラスミノーゲンの分離、精製
のいずれの段階に適用してもよい。
本発明で使用されるシュークロース及びトリプシンイン
ヒビターは市販されており、市販品を使用すればよい。
トリプシンインヒビターとしては好ましくは、アプロチ
ニン、人尿性トリプシンインヒビター、大豆トリプシン
インヒビターなどが例示される。
本発明方法において、シュークロースはプラスミノーゲ
ン含有水溶液に対して、その最終濃度が0.5g/mlから飽
和濃度、好ましくは0.7g/ml以上、より好ましくは1g/ml
以上になるように添加される。また、トリプシンインヒ
ビターとして例えば、アプロチニンはプラスミノーゲン
含有水溶液に対して、その最終濃度が1.5KIU/ml以上、
好ましくは2〜500KIU/mlになるように添加される。KIU
はカリジノゲナーゼ不活性化物質単位で、1単位はpH
8、室温、2時間でカリジノゲナーゼ2単位の効力を半
減させる量である。
本発明で使用される安定化剤は、透析等の処理によって
生理的に好ましい濃度、例えば0〜0.2KIUに調製しても
よい。プラスミノーゲン製剤中に安定化剤をそのまま残
存させた場合、薬剤の経時安定性を高めるものである。
加熱処理は、プラスミノーゲンを不活化することなくプ
ラスミノーゲン中を夾雑にウイルス〔たとえば、肝炎ウ
イルス、エイズウイルス、水疱性口内炎ウイルス(vesi
cular stomatitis virus)、チクングニアウイルス(Ch
ikungunya virus)、種痘ウイルス(vaccinia)、エコ
ーウイルス(Echo virus)、ムンプスウイルス(Mumps
virus、単純疱疹ウイルス(Helpes Siplex virus)な
ど〕を不活化させるに十分な温度及び時間行われる。通
常は50〜100℃、好ましくは60〜75℃において3〜24時
間、好ましくは10〜20時間実施される。最適には60℃程
度、10時間程度の処理である。
加熱処理時におけるプラスミノーゲン含有水溶液のpHは
特に限定されないが、好ましくはpH2〜8、特に好まし
くはpH6〜8である。
〔作用・効果〕
本発明で使用されるサッカロースおよびトリプシンイン
ヒビターは加熱処理時におけるプラスミノーゲンの活性
低下を防止する作用を有するものであり、安定化剤とし
て極めて優れたものである。
本発明の方法は、プラスミノーゲンのウイルス不活化の
ための加熱処理工程中におけるプラスミノーゲンの安定
化効果を高め、製造工程中におけるプラスミノーゲンの
損失を最大限防御するものであり、さらに得られた当該
安定化剤含有プラスミノーゲン製剤は、保存安定性に優
れたものであり、プラスミノーゲンの工業的製法として
きわめて好ましい方法を提供するものである。
〔実施例〕
以下に本発明方法の効果を示す実施例を示す。しかし本
発明は、これらに限定されるものではない。
実施例1 コーンの冷エタノール分画法で得られた画分II+IIIを1
W/V%塩化ナトリウム、1W/V%グリシン溶液に懸濁し、
少時撹拌した後、遠心分離により上澄を分離した。この
上澄をDeutsch,D.G.ら〔Science,170,1095,(1970)〕
の方法に準じ、リジン−セファロースカラムに注入し、
プラスミノーゲンを吸着させ、次いで不純蛋白を生理食
塩溶液で洗浄した後、0.25Mリジンと0.9%グリシンとを
含む溶媒(pH7.2)を用いて吸着したプラスミノーゲン
を溶出せしめた。
この精製プラスミノーゲン液(80U/ml)に各種安定化試
剤を加え、60℃、10時間加熱処理を行い、残存プラスミ
ノーゲンの力価を求めた。
プラスミノーゲンの力価は、Fribergerらの方法(Churc
hill Livingston,128,1979)に準じ発色合成基質S−22
51を用いて測定した。安定化剤無添加、非加熱のプラス
ミノーゲンの活性を100%として、各種安定価試剤添加
条件下における残存活性を百分率で示すと表1のとおり
であった。
この結果、本発明の方法は、シュークロースの単独添加
より約1.3倍以上の加熱安定化効果を提供するものであ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスミノーゲン含有水溶液をサッカロー
    ス及びトリプシンインヒビターの存在下にウイルスを不
    活化するために加熱することを特徴とするプラスミノー
    ゲンの加熱処理時の安定化方法。
JP61125305A 1986-05-29 1986-05-29 プラスミノ−ゲンの安定化方法 Expired - Lifetime JPH0725696B2 (ja)

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JPS62283931A JPS62283931A (ja) 1987-12-09
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