Nothing Special   »   [go: up one dir, main page]

JPH07243239A - 建物ユニットの骨組み - Google Patents

建物ユニットの骨組み

Info

Publication number
JPH07243239A
JPH07243239A JP3684294A JP3684294A JPH07243239A JP H07243239 A JPH07243239 A JP H07243239A JP 3684294 A JP3684294 A JP 3684294A JP 3684294 A JP3684294 A JP 3684294A JP H07243239 A JPH07243239 A JP H07243239A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
joint
building unit
pillar
beams
bolt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3684294A
Other languages
English (en)
Inventor
Nariyasu Murata
成康 村田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Misawa Homes Co Ltd filed Critical Misawa Homes Co Ltd
Priority to JP3684294A priority Critical patent/JPH07243239A/ja
Publication of JPH07243239A publication Critical patent/JPH07243239A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Building Environments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 柱や梁等の骨組み部材がアルミまたはアルミ
合金製となっている場合にも、機械的な強度を確保で
き、大きな横荷重や垂直荷重に十分に対応できる建物ユ
ニットの骨組みを提供する。 【構成】 ユニット式建物1を構成する下階建物ユニッ
ト2は、四隅に立設される4本の柱4、これらの柱4の
上端間同士を結合する上梁7、柱4の下端間同士を結合
する下梁10からなる骨組み11を備え、柱4、上梁
7、下梁10はアルミまたはアルミ合金製となってい
る。柱4と下梁10とは鉄鋼製の仕口20を介して、柱
4と上梁7とは鉄鋼製の仕口40を介してそれぞれ接合
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ユニット式建物を構成
する建物ユニットの骨組みに関する。
【0002】
【背景技術】ユニット工法による建物は、予め工場で生
産した建物ユニットを建設現場で組み立てることによっ
て建てられる。一般的な建物ユニットは、四隅に立設さ
れる4本の柱と、これらの柱の上端間および下端間同士
を結合する各4本の上梁と下梁とからなる骨組みを備え
ており、この骨組みに天井材や床材、外壁や内壁等を取
り付けて箱型に形成されている。そして、このような建
物ユニットの柱や梁等の骨組み部材は従来すべて鉄鋼製
となっている。
【0003】このようなユニット式建物において、横方
向に隣合う建物ユニット同士は、各ユニットの柱の上端
間に跨がる接合プレートで接合されるとともに、下階建
物ユニットと上階建物ユニットとの接合も上記接合プレ
ートの箇所で行われている。また、このようなユニット
式建物に例えば地震等による横荷重が生じた場合、この
横荷重は、接合プレートを介して、この接合プレートで
接合されている各建物ユニットの柱と梁との接合部に伝
達されることになる。つまり、接合プレートおよび上記
接合部に最も横荷重が集中することになり、また、垂直
荷重の場合も接合部に集中する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、柱や梁等の
骨組み部材がすべて鉄鋼製であると、建物ユニットの骨
組み、ひいては建物ユニットの重量が重くなるという理
由から、建物ユニット全体の重量を軽減するために、建
物ユニットの骨組み部材である柱と梁とをアルミ(アル
ミニウム、以下単にアルミという)またはアルミ合金製
とすることが考えられる。しかし、柱と梁とをアルミま
たはアルミ合金製とした場合、アルミまたはアルミ合金
の機械的な強度は鉄鋼の強度に比べて小さいので、建物
ユニットの骨組み自体も、機械的な強度の点で鉄鋼製の
建物ユニットの骨組みに劣り、このため、大きな横荷重
や垂直荷重に十分に対応できないという問題がある。
【0005】本発明の目的は、柱や梁等の骨組み部材が
アルミまたはアルミ合金製となっている場合にも、機械
的な強度を確保でき、大きな横荷重や垂直荷重に十分に
対応できる建物ユニットの骨組みを提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る建物ユニッ
トの骨組みは、ユニット式建物を構成する建物ユニット
の骨組みであって、柱と梁とが接合部材を介して接合さ
れた建物ユニットの骨組みにおいて、柱と梁とがアルミ
またはアルミ合金で形成されるとともに、接合部材は鉄
鋼製となっていることを特徴とするものである。
【0007】この建物ユニットの骨組みにおいて、接合
部材と柱および梁との間には電気的絶縁部材が介在され
ていてもよい。
【0008】また、この建物ユニットの骨組みにおい
て、接合部材と柱および梁とはボルトによって接合され
てもよい。この際、ボルトの方向は柱および梁の長手方
向であってもよく、あるいは、梁の長手方向と直交する
方向であってもよい。
【0009】
【作用】このような本発明では、柱と梁とがアルミまた
はアルミ合金で形成された建物ユニットの骨組みであっ
ても、柱と梁とを接合する接合部材が鉄鋼製となってい
るので、横荷重や垂直荷重が最も集中する柱と梁との接
合部において機械的な強度を確保でき、これにより、大
きな横荷重や垂直荷重に十分に対応できる。
【0010】また、この建物ユニットの骨組みにおい
て、接合部材と柱および梁との間に、電気的絶縁部材が
介在されている場合、これらの二種類金属部材に跨がっ
て水滴等が付着しても、電食反応が生じない。このた
め、二種類金属部材の電気化学的腐食が防止される。
【0011】さらに、建物ユニットの骨組みにおいて、
接合部材と柱および梁とが、柱および梁の長手方向、あ
るいは、梁の長手方向と直交する方向に取り付けたボル
トによって接合される場合、ボルトの雄ねじ部を相手方
の雌ねじ部に螺合させればよいので、接合部材と柱およ
び梁との接合作業が容易となる。
【0012】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜3には、本発明の第1実施例が示されてい
る。図1に示すように、ユニット式建物1は、図示しな
い基礎の上に設置される複数の下階建物ユニット2と、
これらの下階建物ユニット2の上に載置される複数の上
階建物ユニット3とを備えて構成されている。
【0013】下階建物ユニット2は、四隅に立設される
4本の柱4と、これらの柱4の上端間同士を結合する2
本の長辺梁5および短辺梁6からなる上梁7と、柱4の
下端間同士を結合する2本の長辺梁8および短辺梁9か
らなる下梁10とからなる骨組み11を備えている。こ
こで、骨組み11を構成する柱4、上梁7、下梁10
は、すべてアルミまたはアルミ合金製となっている。ま
た、柱4と下梁10の長辺梁8および短辺梁9とは、そ
れらの間に配置された接合部材である鉄鋼製の仕口20
を介して、柱4と上梁7の長辺梁5および短辺梁6と
は、それらの間に配置された接合部材である鉄鋼製の仕
口40を介してそれぞれ接合されている。これらの仕口
20,40は、板金を組み合わせて溶接したもの、ある
いは、鋳物製である。なお、上階建物ユニット3の骨組
みは図示しないが上記建物ユニット2と同一構成となっ
ている。
【0014】図2には、下階建物ユニット2の下部にお
ける仕口20と下梁10の長辺梁8および短辺梁9と
の、また、仕口20と柱4との接合前の状態が示されて
いる。この図において、仕口20は、角筒状の本体21
とこの本体21の上下端部に固着されるプレート22,
23とで形成されている。本体21の隣合う側面24,
25には、それぞれ3つのボルト孔24A,25Aが上
下方向に等間隔で明けられており、これらの側面24,
25に長辺梁8と短辺梁9とが接合されるようになって
いる。また、側面24,25には、両者24,25にわ
たる作業孔26が形成されている。プレート22,23
は、本体21の断面外形より大きなほぼ正方形となって
おり、上部のプレート22には、柱4との接合用の4つ
のボルト孔22Aが明けられている。
【0015】前記長辺梁8と短辺梁9とは、それぞれ仕
口20における本体21の高さ寸法とほぼ同一高さ寸法
を有する断面縦長の角筒状に形成されており、その内面
四隅には断面C字の突起部8A,9Aが、長辺梁8およ
び短辺梁9の押し出し成形時にこれらと一体的に形成さ
れている。そして、この突起部8A,9Aには図示しな
い雌ねじが切られ、この雌ねじにボルト27(梁9側の
みに図示)が螺合するようになっている。
【0016】このような梁8,9の端部には、電気的絶
縁部材30を挟み込んで鉄鋼製のエンドプレート31,
32が結合されている。このエンドプレート31,32
は、梁8,9の断面外形と同一形状の矩形に形成されて
おり、その上下端面部が、仕口20の上下のプレート2
2,23間に嵌り込むようになっている。エンドプレー
ト32,33の四隅には、表面(仕口20の本体21
側)から、前記ボルト27が挿入される図示しない座ぐ
り孔とこれに続くボルト挿通孔とが明けられており、こ
のため、ボルト27の頭部を座ぐり孔に挿入するととも
に、ボルト27の雄ねじ部を突起部8A,9Aの雌ねじ
に螺合させることにより、エンドプレート31,32と
長辺梁8および短辺梁9とがボルト27で結合される。
【0017】また、各エンドプレート31,32には、
ボルトの方向が長辺梁8および短辺梁9の長手方向とな
った3本のスタッドボルト33,34がそれぞれ取り付
けられている。これらのスタッドボルト33,34の一
端はエンドプレート31,32に埋め込まれ、他端はエ
ンドプレート31,32の表面から突出し、かつ、仕口
20における本体21の前記ボルト孔24A,25Aに
対向可能となっている。従って、各エンドプレート3
1,32を長辺梁8および短辺梁9に固定した後、エン
ドプレート31,32を仕口20における本体21の側
面24,25に当接させるとともに、スタッドボルト3
3,34をボルト孔24A,25Aに挿通させ、このス
タッドボルト33,34に本体21の作業孔26から図
示しないナットを螺合させれば、梁8,9と本体21す
なわち仕口20とが接合される。
【0018】前記電気的絶縁部材30としては、例えば
塩化ビニルをエンドプレート31,32等の外形に合わ
せて切り取ったものが使用され、この電気的絶縁部材3
0の四隅には、前記ボルト27が挿入される図示しない
ボルト挿通孔が明けられている。ここで、電気的絶縁部
材30を設ける目的は、二種類金属間の電気化学的な腐
食を防止することにある。すなわち、仮に電気的絶縁部
材30を介在させずにアルミまたはアルミ合金製とされ
た長辺梁8と鉄鋼製のエンドプレート31、アルミまた
はアルミ合金製の梁9と鉄鋼製のエンドプレート32同
士を互いに密着させた場合、これらの部材8,9,3
1,32に電解質溶液となる水滴等が付着すれば、二種
類金属(アルミまたはアルミ合金と鉄鋼)の電極電位の
差によって電池が形成され、電流が流れるようになって
電気化学的な腐食が発生する。電気的絶縁部材30は、
このような電気化学的な腐食を防止するためにアルミま
たはアルミ合金と鉄鋼との間に設けたものである。
【0019】図2に示すように、仕口20の上部に取り
付けられる柱4は、本体21の断面外形と同一大きさの
外形に形成されている。そして、その内面四隅には前記
突起部8A,9Aと同様の断面C字の突起部4Aが、柱
4の押し出し成形時にこの柱4と一体成形されている。
この突起部4Aにも、図示しないが前記突起部8A,9
Aと同様に、前記ボルト27と同様のボルトが挿通する
ための雌ねじが切られている。
【0020】このような柱4の下端部には、前述した梁
8,9の場合と同様に、電気的絶縁部材36を挟み込ん
で鉄鋼製のエンドプレート37が結合されている。エン
ドプレート37は、柱4の外形形状と同一形状の正方形
に形成され、このエンドプレート37と柱4との結合
は、前述の梁8,9とエンドプレート31,32との結
合と同様に行われる。すなわち、エンドプレート37に
図示しない座ぐり孔とこれに続くボルト挿通孔とが明け
られており、前記ボルト27と同様のボルトの頭部を座
ぐり孔に挿入するとともに、ボルト27の雄ねじ部を突
起部4Aの雌ねじに螺合させることにより、エンドプレ
ート37と柱4とが結合される。
【0021】また、エンドプレート37には、ボルトの
方向が柱4の長手方向となった4本のスタッドボルト3
8が取り付けられている。これらのスタッドボルト38
の一端はエンドプレート37に埋め込まれ、他端はエン
ドプレート37の表面から突出し、かつ、仕口20にお
ける上側のプレート22の前記4つのボルト孔22Aと
対向可能となっている。従って、エンドプレート37を
柱4に固定した後、スタッドボルト38をプレート22
のボルト孔22Aに挿通させるとともに、このスタッド
ボルト38に仕口20における本体21の作業孔26側
から図示しないナットを螺合させることにより、柱4と
仕口20とが接合される。なお、電気的絶縁材36は塩
化ビニルをエンドプレート37の外形に合わせて切り取
ったものが使用され、この電気的絶縁材36の四隅に
も、図示しないがエンドプレート37と柱4とを結合す
る前記ボルト27と同様のボルトのためのボルト挿通孔
が明けられている。
【0022】図3には、建物ユニット2の上部における
仕口40と柱4、および仕口40と上梁7における長辺
梁5、短辺梁6との接合状態が示されている。図3に示
すように、この仕口40は、前述した建物ユニット2の
下部における仕口20に対し、その上下のプレート4
2,43の仕様が異なっているのみであって、構成的に
は同一であり、また、仕口40と梁5,6との接合構造
も同じである。従って、図2で説明した部材と同一部材
には同一符号を付すとともに、それらの接合方法等の説
明は省略または簡略化し、仕口40における上下のプレ
ート42,43についてのみ説明する。
【0023】仕口40は、前記本体21と同一形状とさ
れた本体41と、その上下端部に取り付けられる上下の
プレート42,43とで形成され、下部のプレート43
には、図示しないが4つのボルト挿通孔が明けられてい
る。これらのボルト挿通孔には、柱4の上端部のエンド
プレート37に取り付けられたボルト38が挿通可能と
なっている。そして、このボルト38には、本体41の
作業孔26から差し込まれたナット44が螺合される。
また、仕口40の上部のプレート42には、建物ユニッ
ト2と、横方向の隣の建物ユニットとを連結する鉄鋼製
の接合プレート47用の大小のガイドピン45,46が
立設され、さらに、上下の建物ユニット2,3を接合プ
レート47の箇所で連結する連結ボルト用のボルト挿通
孔48が明けられている。
【0024】図4には、以上で説明した下階建物ユニッ
ト2を4つ配置して構成されたユニット式建物1におい
て、4本の柱が集まる角部を前記接合プレート47で連
結した平面が示されている。4つの下階建物ユニット2
にはすべて、前述したように、仕口40の上部に接合プ
レート47用の大小のガイドピン45および46が立設
され、さらに、上下連結ボルト用のボルト孔48が明け
られている。このように、横方向に隣合う各建物ユニッ
ト2同士は、それぞれの仕口40において接合プレート
47により連結される。そして、仕口40と接合プレー
ト47とが鉄鋼製となっているので、建物ユニットの角
部が集まる箇所では、それぞれの部材の相乗作用により
機械的な強度が増大する。この結果、ユニット式建物1
においても、ユニット式建物1にかかる横荷重に十分に
対応でき、また、上下階建物ユニット3,2における仕
口20,40のボルト孔48に挿通されるボルトで、こ
れらの建物ユニット3,2が仕口20,40の箇所で連
結されて生じる垂直荷重にも十分に対応できるものとな
る。
【0025】前述のような本実施例によれば次のような
効果がある。すなわち、建物ユニットの骨組み11を構
成する柱4と上梁7、下梁10とがアルミまたはアルミ
合金製となっており、このため、建物ユニットの全体重
量は軽くなっている。また、この建物ユニットの骨組み
11をアルミまたはアルミ合金製としても、柱4と上梁
7、下梁10とを接合する仕口20,40が鉄鋼製とな
っているので、柱4と上梁7、下梁10との接合部で機
械的な強度を確保でき、このため、大きな横荷重や垂直
荷重等に十分に対応できるものとなる。
【0026】さらに、仕口20,40と梁8,9との
間、仕口20,40と梁5,6との間および仕口20,
40と柱4との間には、電気的絶縁部材30,36がそ
れぞれ挟み込まれているので、二種類金属(アルミまた
はアルミ合金と鉄鋼)間の電気化学的な腐食を防止でき
る。
【0027】さらに、仕口20,40と柱4、仕口2
0,40と梁8,9および仕口20,40と梁5,6と
の接合は、柱4および梁8,9,5,6側に設けた連結
用のボルト38,33,34の方向が柱4および梁8,
9,5,6の長手方向となっているので、ボルト38,
33,34を、仕口20,40側に明けられたボルト孔
24A,25A(仕口40には図示されていない)に挿
通させ、仕口20,40の作業孔26からナット44等
を差し込み、このナット44をボルト38,33,34
に螺合させればよく、このため、接合作業が容易であ
る。
【0028】図5には、本発明の第2実施例が示されて
いる。この実施例において、前記第1実施例と同一部材
には同一符号を付すとともに、その構造等の説明は省略
または簡略化する。この実施例では、仕口と梁との接合
が前記実施例と異なっている。すなわち、図5に示すよ
うに、仕口40’は、前記本体41とその上下のプレー
ト42,43を備える他、本体41の隣合う側面には、
鉄鋼製の第1,2ブラケット51,52が互いに直交す
る方向に突出して設けられている。
【0029】各ブラケット51,52は、本体41の高
さ寸法と同一高さ寸法を有する断面縦長の角筒状に形成
されるとともに、これらのブラケット51,52の内部
に上梁7’の長辺梁5’と短辺梁6’とが挿入されるよ
うになっている。各ブラケット51,52の一側面に
は、梁5’,6’の長手方向と直交する方向にボルト孔
53(ブラケット52にのみ図示)が明けられ、梁
5’,6’の側面には上記ボルト孔53と対応する雌ね
じ孔54(梁6’にのみ図示)が形成されている。この
ため、梁5’,6’をブラケット51,52内に挿入し
た後、ボルト55をボルト孔53から差し込むとともに
雌ねじ孔54に螺合させることにより、梁5’,6’と
仕口40’とが接合されるようになっている。なお、ア
ルミまたはアルミ合金製の梁5’,6’の端部には、塩
化ビニル製の電気的絶縁部材56が装着されている。
【0030】このような実施例によれば、仕口20,4
0と梁8,9および5,6とを容易に接合できるという
前記効果の他、梁5’,6’の端部がブラケット51,
52の内部に挿入されており、梁5’,6’が面接触に
よって支持されているので、梁5’,6’と仕口40’
との接合強度が増すという効果が得られる。
【0031】なお、本発明は前述の実施例に限定される
ものではなく、本発明の目的を達成できる範囲であれば
次に示すような変形例を含むものである。例えば、前記
第1実施例では、仕口20と梁8,9、仕口40と梁
5,6、および仕口20と柱4とを接合するボルト3
3,34およびボルト38は、柱4と梁8,9等側にそ
れらの長手方向に沿って設けられていたが、これに限ら
ず、各エンドプレート31,32,37に、ボルト孔を
明けるとともにエンドプレート31,32,37の裏側
にナットを固着しておいて、仕口20,40側からボル
トを差し込み、このボルトを上記ナットに螺合させて仕
口20と梁8,9および仕口40と梁5,6とを接合し
てもよい。このようにしても、接合作業が容易であると
いう前記と同様の効果が得られる。
【0032】また、前記第1実施例では、エンドプレー
ト31,32,37が鉄鋼製とされていたが、これに限
らず、これらのエンドプレート31,32,37もアル
ミまたはアルミ合金製としてもよい。この場合、図2に
想像線で示すように、エンドプレート31,32,37
と仕口20との間に電気的絶縁部材30’,36’を介
在させればよい。このようにしても、二種類金属の電気
化学的腐食を防止できるという前記効果を得ることがで
きる。
【0033】さらに、前記第2実施例では、第1,2ブ
ラケット51,52の内部に梁5’,6’が挿入される
タイプであったが、これに限らず、例えば梁5’,6’
を第1,2ブラケット51,52の外周に被せて接合す
るタイプのものでもよい。このようにしても、梁5’,
6’と仕口40’との接合部の強度が増すという前記と
同様の効果が得られる。
【0034】また、前記各実施例における電気絶縁部材
30,36,56は塩化ビニルが使用されていたが、こ
れに限らず、例えば合成ゴム、木材、天然ゴム等の絶縁
物を使用してもよく、さらに、梁8,9等においてエン
ドプレート31,32,37と接触する表面に電解法に
よって皮膜処理を形成し(アルマイト)、あるいは、上
記表面に絶縁塗料等を塗布してもよい。要するに、仕口
20,40,50と各梁8,9,5,6,5’,6’と
の間で、二種類金属の電気化学的腐食を防止できるもの
であればよい。
【0035】
【発明の効果】以上で説明したように、本発明の建物ユ
ニットの骨組みによれば、柱と梁とがアルミまたはアル
ミ合金で形成された建物ユニットの骨組みであっても、
柱と梁とを接合する接合部材が鉄鋼製となっているの
で、横荷重や垂直荷重が最も集中する柱と梁との接合部
において機械的な強度を確保でき、これにより、大きな
横荷重や垂直荷重に十分に対応できる。
【0036】また、この建物ユニットの骨組みにおい
て、接合部材と柱および梁との間に電気的絶縁部材が介
在されているので、これらの二種類金属部材に跨がって
水滴等が付着しても、電食反応が生じない。このため、
二種類金属部材に発生する電気化学的腐食が防止される
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るユニット式建物を示
す斜視図である。
【図2】第1実施例の要部を示す分解斜視図である。
【図3】第1実施例の要部を示す斜視図である。
【図4】第1実施例において複数の建物ユニットの連結
状態を示す平面図である。
【図5】本発明の第2実施例の要部を示す分解斜視図で
ある。
【符号の説明】
2 下階建物ユニット 4 アルミまたはアルミ合金製の柱 7 アルミまたはアルミ合金製の上梁 10 アルミまたはアルミ合金製の下梁 11 建物ユニットの骨組み 20,40,40’ 接合部材である鉄鋼製の仕口 30,36,56 電気的絶縁部材 33,34,55 梁におけるボルト 38 柱におけるボルト

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユニット式建物を構成する建物ユニット
    の骨組みであって、柱と梁とが接合部材を介して接合さ
    れた建物ユニットの骨組みにおいて、前記柱と梁とがア
    ルミまたはアルミ合金で形成されるとともに、前記接合
    部材は鉄鋼製となっていることを特徴とする建物ユニッ
    トの骨組み。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の建物ユニットの骨組みに
    おいて、前記接合部材と前記柱および梁との間には、電
    気的絶縁部材が介在されていることを特徴とする建物ユ
    ニットの骨組み。
  3. 【請求項3】 請求項1,2記載の建物ユニットの骨組
    みにおいて、前記接合部材と前記柱および梁とはボルト
    によって接合されることを特徴とする建物ユニットの骨
    組み。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の建物ユニットの骨組みに
    おいて、前記ボルトの方向は前記柱および梁の長手方向
    であることを特徴とする建物ユニットの骨組み。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の建物ユニットの骨組みに
    おいて、前記ボルトの方向は前記梁の長手方向と直交す
    る方向であることを特徴とする建物ユニットの骨組み。
JP3684294A 1994-03-08 1994-03-08 建物ユニットの骨組み Pending JPH07243239A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3684294A JPH07243239A (ja) 1994-03-08 1994-03-08 建物ユニットの骨組み

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3684294A JPH07243239A (ja) 1994-03-08 1994-03-08 建物ユニットの骨組み

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07243239A true JPH07243239A (ja) 1995-09-19

Family

ID=12481020

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3684294A Pending JPH07243239A (ja) 1994-03-08 1994-03-08 建物ユニットの骨組み

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07243239A (ja)

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004100454A (ja) * 2003-11-21 2004-04-02 Nippon Light Metal Co Ltd 建物用構造体
KR20040034291A (ko) * 2002-10-19 2004-04-28 곽양진 조립식 건축의 라면판넬
JP2013209820A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Sus Corp 壁材と壁材連結構造
WO2013177921A1 (zh) * 2012-06-01 2013-12-05 中国国际海运集装箱(集团)股份有限公司 一种集装箱模块化建筑补强承力构件
WO2013177920A1 (zh) * 2012-06-01 2013-12-05 中国国际海运集装箱(集团)股份有限公司 用于集装箱单元模块多层或高层建筑的连接结构
CN104196125A (zh) * 2014-08-29 2014-12-10 广东新会中集特种运输设备有限公司 一种模块化建筑连接件和建筑
KR20150121134A (ko) * 2013-02-22 2015-10-28 벡터블록 코포레이션 모듈 빌딩 유닛과, 상기 모듈 빌딩 유닛을 구성하고 수송하는 방법
CN106460384A (zh) * 2014-04-30 2017-02-22 J·宝隆 结构模块化建筑物连接器
KR20180040609A (ko) * 2015-08-14 2018-04-20 벡터블록 코포레이션 모듈러 빌딩용 커넥터
WO2018132921A1 (en) * 2017-01-19 2018-07-26 Vectorbloc Corp. Modular building connector
JP2018127891A (ja) * 2018-05-11 2018-08-16 有限会社ハリックス プレハブ簡易住宅
JP2019011655A (ja) * 2017-07-03 2019-01-24 積水化学工業株式会社 建物ユニットおよび建物
USD867108S1 (en) 2016-03-18 2019-11-19 Vector Bloc, Corp. Connector assembly
US11174630B2 (en) 2015-04-15 2021-11-16 Z-Modular Holding, Inc. Modular building structure
WO2023033856A1 (en) * 2021-08-31 2023-03-09 Siemens Energy, Inc. System and method for assembling modules
US11732459B2 (en) 2018-07-12 2023-08-22 Z-Modular Holding, Inc. Locating pin assembly for a modular frame
US12139904B2 (en) 2022-10-21 2024-11-12 Z-Modular Holding, Inc. Modular building units, and methods of constructing and transporting same

Cited By (53)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040034291A (ko) * 2002-10-19 2004-04-28 곽양진 조립식 건축의 라면판넬
JP2004100454A (ja) * 2003-11-21 2004-04-02 Nippon Light Metal Co Ltd 建物用構造体
JP2013209820A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Sus Corp 壁材と壁材連結構造
WO2013177921A1 (zh) * 2012-06-01 2013-12-05 中国国际海运集装箱(集团)股份有限公司 一种集装箱模块化建筑补强承力构件
WO2013177920A1 (zh) * 2012-06-01 2013-12-05 中国国际海运集装箱(集团)股份有限公司 用于集装箱单元模块多层或高层建筑的连接结构
US11479961B2 (en) 2013-02-22 2022-10-25 Z-Modular Holding, Inc. Modular building units, and methods of constructing and transporting same
KR20220047673A (ko) * 2013-02-22 2022-04-18 지-모듈러 홀딩, 인크. 모듈 빌딩 유닛과, 상기 모듈 빌딩 유닛을 구성하고 수송하는 방법
CN105283609A (zh) * 2013-02-22 2016-01-27 维克托布洛克公司 组合式建筑单元以及建造和运输组合式建筑单元的方法
CN108360683A (zh) * 2013-02-22 2018-08-03 维克托布洛克公司 组合式建筑单元以及建造和运输组合式建筑单元的方法
JP2016513192A (ja) * 2013-02-22 2016-05-12 ベクターブロック・コープ モジュラービルディングユニット、並びに、これの建設及び搬送方法
AU2020260531B2 (en) * 2013-02-22 2022-09-08 Z-Modular Holding, Inc. Modular building units, and methods of constructing and transporting same
EP2959067A4 (en) * 2013-02-22 2017-02-22 Vectorbloc Corp Modular building units, and methods of constructing and transporting same
KR20150121134A (ko) * 2013-02-22 2015-10-28 벡터블록 코포레이션 모듈 빌딩 유닛과, 상기 모듈 빌딩 유닛을 구성하고 수송하는 방법
KR20210022771A (ko) * 2013-02-22 2021-03-03 지-모듈러 홀딩, 인크. 모듈 빌딩 유닛과, 상기 모듈 빌딩 유닛을 구성하고 수송하는 방법
AU2014221181B2 (en) * 2013-02-22 2018-03-15 Z-Modular Holding, Inc. Modular building units, and methods of constructing and transporting same
AU2018204197B2 (en) * 2013-02-22 2020-07-30 Z-Modular Holding, Inc. Modular building units, and methods of constructing and transporting same
CN105283609B (zh) * 2013-02-22 2018-06-12 维克托布洛克公司 组合式建筑单元以及建造和运输组合式建筑单元的方法
EP4194630A1 (en) * 2013-02-22 2023-06-14 Z-Modular Holding, Inc Modular building units, and methods of constructing and transporting same
JP2019052534A (ja) * 2013-02-22 2019-04-04 ベクターブロック・コープ モジュラービルディングユニット、並びに、これの建設及び搬送方法
US10450737B2 (en) 2014-04-30 2019-10-22 Vectorbloc Corp. Structural modular building connector
EP3137695A4 (en) * 2014-04-30 2017-12-20 Julian Bowron Structural modular building connector
US9845595B2 (en) 2014-04-30 2017-12-19 Julian Bowron Structural modular building connector
CN110725411B (zh) * 2014-04-30 2021-08-27 Z-模块控股公司 结构模块化建筑物连接器
US11739520B2 (en) 2014-04-30 2023-08-29 Z-Modular Holding, Inc. Structural modular building connector
CN106460384B (zh) * 2014-04-30 2019-06-28 维克托布洛克公司 结构模块化建筑物连接器
AU2015252722B2 (en) * 2014-04-30 2019-09-26 Z-Modular Holding, Inc. Structural modular building connector
CN106460384A (zh) * 2014-04-30 2017-02-22 J·宝隆 结构模块化建筑物连接器
US10947716B2 (en) 2014-04-30 2021-03-16 Z-Modular Holding, Inc. Structural modular building connector
CN110725411A (zh) * 2014-04-30 2020-01-24 Z-模块控股公司 结构模块化建筑物连接器
CN104196125B (zh) * 2014-08-29 2016-02-17 广东新会中集特种运输设备有限公司 一种模块化建筑连接件和建筑
CN104196125A (zh) * 2014-08-29 2014-12-10 广东新会中集特种运输设备有限公司 一种模块化建筑连接件和建筑
US11174630B2 (en) 2015-04-15 2021-11-16 Z-Modular Holding, Inc. Modular building structure
US11536020B2 (en) 2015-08-14 2022-12-27 Z-Modular Holding, Inc. Connector for a modular building
KR20180040609A (ko) * 2015-08-14 2018-04-20 벡터블록 코포레이션 모듈러 빌딩용 커넥터
CN108291397B (zh) * 2015-08-14 2022-02-25 Z-模块控股公司 用于模块化建筑物的连接器
CN108291397A (zh) * 2015-08-14 2018-07-17 维克托布洛克公司 用于模块化建筑物的连接器
EP3334868A4 (en) * 2015-08-14 2019-03-20 Z-Modular Holding, Inc CONNECTOR FOR A MODULAR BUILDING
US11946245B2 (en) 2015-08-14 2024-04-02 Z-Modular Holding, Inc. Connector for a modular building
AU2016308775B2 (en) * 2015-08-14 2022-02-24 Z-Modular Holding, Inc. Connector for a modular building
USD867108S1 (en) 2016-03-18 2019-11-19 Vector Bloc, Corp. Connector assembly
USD929209S1 (en) 2016-03-18 2021-08-31 Z-Modular Holding, Inc. Structural modular building connector
USD927965S1 (en) 2016-03-18 2021-08-17 Z-Modular Holding, Inc. Structural modular building connector
CN110325691A (zh) * 2017-01-19 2019-10-11 维克托布洛克公司 模块化建筑连接器
US10870980B2 (en) 2017-01-19 2020-12-22 Z-Modular Holding, Inc. Modular building connector
US11479962B2 (en) 2017-01-19 2022-10-25 Z-Modular Holding, Inc. Modular building connector
WO2018132921A1 (en) * 2017-01-19 2018-07-26 Vectorbloc Corp. Modular building connector
US11828057B2 (en) 2017-01-19 2023-11-28 Z-Modular Holding, Inc. Modular building connector
US12037781B2 (en) 2017-01-19 2024-07-16 Z-Modular Holding, Inc. Modular building connector
JP2019011655A (ja) * 2017-07-03 2019-01-24 積水化学工業株式会社 建物ユニットおよび建物
JP2018127891A (ja) * 2018-05-11 2018-08-16 有限会社ハリックス プレハブ簡易住宅
US11732459B2 (en) 2018-07-12 2023-08-22 Z-Modular Holding, Inc. Locating pin assembly for a modular frame
WO2023033856A1 (en) * 2021-08-31 2023-03-09 Siemens Energy, Inc. System and method for assembling modules
US12139904B2 (en) 2022-10-21 2024-11-12 Z-Modular Holding, Inc. Modular building units, and methods of constructing and transporting same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07243239A (ja) 建物ユニットの骨組み
US5685114A (en) Structural member, floor structure, and roof structure for wooden building and a method of building with the same
JPH07180228A (ja) 建物ユニット連結具
JP3240633B2 (ja) 住宅ユニットの接合補強構造
JPS61126242A (ja) 家屋骨組用ジョイントボックス
JP6484751B1 (ja) 接合金物及び建築用パネル
JP3953341B2 (ja) 建築物の耐力壁構造
JP3766940B2 (ja) 既存建築物の耐震補強方法
CN219773271U (zh) 一种用于高防护等级生物实验室的围护结构
JPH0743288Y2 (ja) 工業化住宅用住宅ユニット
JP2607596B2 (ja) 建物ユニット
JP3924357B2 (ja) 建物ユニットの連結構造
JP3438588B2 (ja) ユニット式建物の外周部連結構造及び連結方法
JP2009228232A (ja) ユニット式建物
JPH0337281Y2 (ja)
JPH0647840B2 (ja) 構造体の連結方法
JP2007218041A (ja) 木造建築物における接合緊締構造とその金具,柱脚構造とその金具,および柱・梁接合構造とその金具
JP2022089101A (ja) 耐震補強構造
JP2954467B2 (ja) バルコニー壁パネルの連結構造
JPH024735B2 (ja)
JPH047418B2 (ja)
JPH11140989A (ja) 柱と梁の接合構造、梁と梁の接合構造、建物ユニット、ユニット建物及び建物
JPH0670336B2 (ja) 外壁パネルの取付構造
JPH0211375B2 (ja)
JP2002004439A (ja) 連結金具、柱どうしの連結方法及び柱どうしの連結構造

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030819