JPH07242335A - 雑誌等の切り出し装置 - Google Patents
雑誌等の切り出し装置Info
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- JPH07242335A JPH07242335A JP3614994A JP3614994A JPH07242335A JP H07242335 A JPH07242335 A JP H07242335A JP 3614994 A JP3614994 A JP 3614994A JP 3614994 A JP3614994 A JP 3614994A JP H07242335 A JPH07242335 A JP H07242335A
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- belt
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- cutting
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 前後長さがコンパクトで一度に沢山の量の本
を載置でき、簡潔な構造で、サイズおよび種類の異なる
本であっても確実に切り出すことのできる雑誌等の切り
出し装置の提供。 【構成】 本Wを整列させる整列コンベア10と、整列コ
ンベア10上の最前位置の本W1を一冊ずつ前方斜め上方に
設けられた搬出コンベア30に送り出す切り出し機構20A
とを備えた雑誌等の切り出し装置において、整列コンベ
ア10の搬送ベルト16を斜め前方下向きに傾斜して配設
し、整列コンベア10の前端部に、搬送ベルト16上の最前
位置の本W1を支持する当接基準ガイド13を設けて、搬送
ベルト16上の本Wを立って前方に詰めた状態とし、切り
出し機構20Aを、前後往復動作するスライダー23と、ス
ライダー23に本W1を吸着一体化する吸盤24bとを備えた
構造とし、整列コンベア10の搬送ベルト16を切り出し機
構20Aのスライダー23の動作に連係させ、又は所定の間
隔で間欠的に前進走行させて、常に最前位置の本W1が当
接基準ガイド13に当接するようにして、本の自動切り出
しを可能とした。
を載置でき、簡潔な構造で、サイズおよび種類の異なる
本であっても確実に切り出すことのできる雑誌等の切り
出し装置の提供。 【構成】 本Wを整列させる整列コンベア10と、整列コ
ンベア10上の最前位置の本W1を一冊ずつ前方斜め上方に
設けられた搬出コンベア30に送り出す切り出し機構20A
とを備えた雑誌等の切り出し装置において、整列コンベ
ア10の搬送ベルト16を斜め前方下向きに傾斜して配設
し、整列コンベア10の前端部に、搬送ベルト16上の最前
位置の本W1を支持する当接基準ガイド13を設けて、搬送
ベルト16上の本Wを立って前方に詰めた状態とし、切り
出し機構20Aを、前後往復動作するスライダー23と、ス
ライダー23に本W1を吸着一体化する吸盤24bとを備えた
構造とし、整列コンベア10の搬送ベルト16を切り出し機
構20Aのスライダー23の動作に連係させ、又は所定の間
隔で間欠的に前進走行させて、常に最前位置の本W1が当
接基準ガイド13に当接するようにして、本の自動切り出
しを可能とした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、雑誌や書籍等の出版物
(以下、雑誌等という)を一冊ずつ切り出すための雑誌
等の切り出し装置に関する。
(以下、雑誌等という)を一冊ずつ切り出すための雑誌
等の切り出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】雑誌等は出版元から取次ぎ店を経て各書
店やコンビニエンスストア等に送られており、一方書店
やコンビニエンスストアで売れ残った雑誌等は返品とし
て取次ぎ店を経て出版元に送り返される。そして返品さ
れる雑誌等は書籍や雑誌を問わず大小入り乱れた状態で
返品されるので、取次ぎ店では、返品される雑誌等の書
店名,誌別号数等の返品リストを作成する必要がある。
店やコンビニエンスストア等に送られており、一方書店
やコンビニエンスストアで売れ残った雑誌等は返品とし
て取次ぎ店を経て出版元に送り返される。そして返品さ
れる雑誌等は書籍や雑誌を問わず大小入り乱れた状態で
返品されるので、取次ぎ店では、返品される雑誌等の書
店名,誌別号数等の返品リストを作成する必要がある。
【0003】現在では、図13(特公平5−71450
号)に示すように、雑誌等に表示されているバーコード
(書店名コードナンバーや誌別号数等の情報)を読取セ
ンサー1で読取り、この読み取った情報をコンピュータ
ー2で処理することで返品リストを簡単に作成できるよ
うになっている。しかしバーコードを読み取るには、読
取センサー1の前を雑誌等を1冊ずつ搬送させてやるこ
とが必要で、図13に示す自動切り出し装置3の構造は
明確ではないが、従来では図14に示すように、一部が
積重した状態の雑誌群wを搬送する搬送ベルトコンベア
4の前方にローラコンベア5を設置し、ローラコンベア
5の各ローラ6の回転速度を搬送ベルトコンベア4のベ
ルトの走行速度よりも大きくすることで、搬送ベルトコ
ンベア最前端位置にある雑誌等が一冊ずつローラコンベ
ア5で分離されて、送り出されるという構造の切り出し
装置が知られている。
号)に示すように、雑誌等に表示されているバーコード
(書店名コードナンバーや誌別号数等の情報)を読取セ
ンサー1で読取り、この読み取った情報をコンピュータ
ー2で処理することで返品リストを簡単に作成できるよ
うになっている。しかしバーコードを読み取るには、読
取センサー1の前を雑誌等を1冊ずつ搬送させてやるこ
とが必要で、図13に示す自動切り出し装置3の構造は
明確ではないが、従来では図14に示すように、一部が
積重した状態の雑誌群wを搬送する搬送ベルトコンベア
4の前方にローラコンベア5を設置し、ローラコンベア
5の各ローラ6の回転速度を搬送ベルトコンベア4のベ
ルトの走行速度よりも大きくすることで、搬送ベルトコ
ンベア最前端位置にある雑誌等が一冊ずつローラコンベ
ア5で分離されて、送り出されるという構造の切り出し
装置が知られている。
【0004】
【発明の解決しようとする課題】しかし、前記した従来
の切り出し装置では、前後の雑誌間の重合巾dが大きい
と、重合部での摩擦力が大きいためローラコンベア5に
2冊同時に送られる場合が生じ、雑誌等を一冊ずつ確実
に切り出すには、ローラコンベア5の各ローラ6の回転
速度を異なるように調整することが必要で、ローラの回
転制御が複雑である上に、ローラコンベア5のローラ群
が多くなってスペースが大きくとられる。また重合巾d
を小さくすればよいが、それだけ搬送ベルトコンベア4
上に一度に載置できる雑誌等の量が少なく、処理効率が
悪い。
の切り出し装置では、前後の雑誌間の重合巾dが大きい
と、重合部での摩擦力が大きいためローラコンベア5に
2冊同時に送られる場合が生じ、雑誌等を一冊ずつ確実
に切り出すには、ローラコンベア5の各ローラ6の回転
速度を異なるように調整することが必要で、ローラの回
転制御が複雑である上に、ローラコンベア5のローラ群
が多くなってスペースが大きくとられる。また重合巾d
を小さくすればよいが、それだけ搬送ベルトコンベア4
上に一度に載置できる雑誌等の量が少なく、処理効率が
悪い。
【0005】また搬送ベルトコンベア4上の雑誌等の載
置量を上げるには搬送ベルトコンベア4の全長を長くす
ればよいが、搬送ベルトコンベア4上の雑誌等は寝かせ
た状態に載置されざるを得ないことから、本の載置量が
限られる上に、搬送ベルトコンベア4の前後スペースも
とられる。また搬送ベルトコンベア4上に寝かせてしか
も一部が積重するように雑誌等wをセットする必要があ
り、非常に面倒でもある。
置量を上げるには搬送ベルトコンベア4の全長を長くす
ればよいが、搬送ベルトコンベア4上の雑誌等は寝かせ
た状態に載置されざるを得ないことから、本の載置量が
限られる上に、搬送ベルトコンベア4の前後スペースも
とられる。また搬送ベルトコンベア4上に寝かせてしか
も一部が積重するように雑誌等wをセットする必要があ
り、非常に面倒でもある。
【0006】さらに、返品には包装のされていない一般
的な書籍や雑誌の他、ビニールで包装された本(以下、
ビニール包装本という)も含まれているが、このビニー
ル包装本をローラコンベア5で送る際にはローラが滑っ
てしまい、この切り出し装置を使ってビニール包装本の
切り出しはできず、返品の中からビニール包装本だけを
より分けて除かねばならないというわずらわしさもあっ
た。
的な書籍や雑誌の他、ビニールで包装された本(以下、
ビニール包装本という)も含まれているが、このビニー
ル包装本をローラコンベア5で送る際にはローラが滑っ
てしまい、この切り出し装置を使ってビニール包装本の
切り出しはできず、返品の中からビニール包装本だけを
より分けて除かねばならないというわずらわしさもあっ
た。
【0007】本発明は前記従来技術の問題点に鑑みなさ
れたもので、その目的は前後に大きなスペースをとるこ
となく一度に沢山の量の雑誌等を切り出し処理可能な状
態に保持できるとともに、簡潔な構造で、サイズおよび
種類の異なる雑誌等であっても確実に切り出すことので
きる雑誌等の切り出し装置を提供することにある。
れたもので、その目的は前後に大きなスペースをとるこ
となく一度に沢山の量の雑誌等を切り出し処理可能な状
態に保持できるとともに、簡潔な構造で、サイズおよび
種類の異なる雑誌等であっても確実に切り出すことので
きる雑誌等の切り出し装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に係る雑誌等の切り出し装置においては、
雑誌等を整列させる整列ベルトコンベアと、前記整列ベ
ルトコンベア上の最前位置の雑誌等を一冊ずつ前方斜め
上方に設けられた搬出コンベアに送り出す切り出し機構
とを備えた雑誌等の切り出し装置において、前記整列ベ
ルトコンベアの搬送ベルトを斜め前方下向きに傾斜して
配設するとともに、整列ベルトコンベアの前端部に、搬
送ベルト上の最前位置の雑誌等の前面に当接しこの雑誌
等を斜め前方傾斜状態に保持する当接基準ガイドを設け
て、搬送ベルト上の雑誌等を立てて前方に詰めた状態と
し、前記切り出し機構を、前後方向に往復動作するスラ
イダーと、前記スライダーに雑誌等を吸着一体化する吸
着手段とを備えた構造とし、前記整列ベルトコンベアの
搬送ベルトを前記切り出し機構のスライダーの動作に連
係し又は所定の間隔で間欠的に前進走行させるようにし
て、最前位置の雑誌等を前記当接基準ガイドに当接させ
るようにしたものである。
に、請求項1に係る雑誌等の切り出し装置においては、
雑誌等を整列させる整列ベルトコンベアと、前記整列ベ
ルトコンベア上の最前位置の雑誌等を一冊ずつ前方斜め
上方に設けられた搬出コンベアに送り出す切り出し機構
とを備えた雑誌等の切り出し装置において、前記整列ベ
ルトコンベアの搬送ベルトを斜め前方下向きに傾斜して
配設するとともに、整列ベルトコンベアの前端部に、搬
送ベルト上の最前位置の雑誌等の前面に当接しこの雑誌
等を斜め前方傾斜状態に保持する当接基準ガイドを設け
て、搬送ベルト上の雑誌等を立てて前方に詰めた状態と
し、前記切り出し機構を、前後方向に往復動作するスラ
イダーと、前記スライダーに雑誌等を吸着一体化する吸
着手段とを備えた構造とし、前記整列ベルトコンベアの
搬送ベルトを前記切り出し機構のスライダーの動作に連
係し又は所定の間隔で間欠的に前進走行させるようにし
て、最前位置の雑誌等を前記当接基準ガイドに当接させ
るようにしたものである。
【0009】請求項2においては、切り出し機構のスラ
イダーを、水平支軸回りに往復揺動する切り出し揺動ア
ームによって構成し、吸着手段を、切り出し揺動アーム
の揺動先端部に設けた負圧吸着盤によって構成するよう
にしたものである。請求項3においては、切り出し機構
のスライダーを、斜め上方に延出するガイドに沿って往
復動作する切り出しスライド部材によって構成し、吸着
手段を、切り出しスライド部材に設けた負圧吸着盤によ
って構成するようにしたものである。
イダーを、水平支軸回りに往復揺動する切り出し揺動ア
ームによって構成し、吸着手段を、切り出し揺動アーム
の揺動先端部に設けた負圧吸着盤によって構成するよう
にしたものである。請求項3においては、切り出し機構
のスライダーを、斜め上方に延出するガイドに沿って往
復動作する切り出しスライド部材によって構成し、吸着
手段を、切り出しスライド部材に設けた負圧吸着盤によ
って構成するようにしたものである。
【0010】請求項4においては、切り出し機構のスラ
イダーを、当接基準ガイドとして機能する孔開き搬送ベ
ルトを備えた切り出しベルトコンベアによって構成し、
吸着手段を、切り出しベルトコンベアの搬送ベルトの裏
側に設けて、ベルトの孔に負圧を作用させる負圧室によ
って構成するようにしたものである。請求項5において
は、切り出し機構のスライダーを、当接基準ガイドとし
て機能する並設された高摩擦搬送ベルトを備えた切り出
しベルトコンベアによって構成し、吸着手段を、並設し
た高摩擦搬送ベルト間位置にベルトに沿って設けられ、
ベルトに雑誌等を引き付ける多数の負圧吸引孔によって
構成するようにしたものである。
イダーを、当接基準ガイドとして機能する孔開き搬送ベ
ルトを備えた切り出しベルトコンベアによって構成し、
吸着手段を、切り出しベルトコンベアの搬送ベルトの裏
側に設けて、ベルトの孔に負圧を作用させる負圧室によ
って構成するようにしたものである。請求項5において
は、切り出し機構のスライダーを、当接基準ガイドとし
て機能する並設された高摩擦搬送ベルトを備えた切り出
しベルトコンベアによって構成し、吸着手段を、並設し
た高摩擦搬送ベルト間位置にベルトに沿って設けられ、
ベルトに雑誌等を引き付ける多数の負圧吸引孔によって
構成するようにしたものである。
【0011】
【作用】整列ベルトコンベアは雑誌等を立てた状態でか
つ前方に詰めた状態に保持するので、整列ベルトコンベ
ア上に一度に大量の雑誌等を載置できる。整列ベルトコ
ンベア上の最前位置の本は、吸着手段によって切り出し
機構のスライダーに吸着一体化され、スライダーの前方
への走行によって搬出コンベア側に移送される。
つ前方に詰めた状態に保持するので、整列ベルトコンベ
ア上に一度に大量の雑誌等を載置できる。整列ベルトコ
ンベア上の最前位置の本は、吸着手段によって切り出し
機構のスライダーに吸着一体化され、スライダーの前方
への走行によって搬出コンベア側に移送される。
【0012】整列ベルトコンベアの搬送ベルトは切り出
し機構のスライダーの動作(例えば復動作)に連係し
て、又は所定の間隔をもって間欠的に前進走行し、搬送
ベルト上の本全体を前方に送るため、整列ベルトコンベ
ア上の本は常に前方に詰めて最前位置の本が当接基準ガ
イドに当接する状態となって、切り出し機構による次の
本の移送を保証する。
し機構のスライダーの動作(例えば復動作)に連係し
て、又は所定の間隔をもって間欠的に前進走行し、搬送
ベルト上の本全体を前方に送るため、整列ベルトコンベ
ア上の本は常に前方に詰めて最前位置の本が当接基準ガ
イドに当接する状態となって、切り出し機構による次の
本の移送を保証する。
【0013】請求項2(3)では、切り出し揺動アーム
のアーム先端(切り出しスライド部材)に設けた負圧吸
着盤が整列ベルトコンベア上の最前位置の本を吸着一体
化し、切り出し揺動アーム(切り出しスライド部材)が
(ガイドに沿って)往動することで、本を搬出コンベア
側に移送し、揺動アーム(スライド部材)が復動して元
の位置に戻ったときには、整列コンベア上の本全体が前
進して揺動アーム(スライド部材)による次の本の切り
出しが可能な態勢となっている。
のアーム先端(切り出しスライド部材)に設けた負圧吸
着盤が整列ベルトコンベア上の最前位置の本を吸着一体
化し、切り出し揺動アーム(切り出しスライド部材)が
(ガイドに沿って)往動することで、本を搬出コンベア
側に移送し、揺動アーム(スライド部材)が復動して元
の位置に戻ったときには、整列コンベア上の本全体が前
進して揺動アーム(スライド部材)による次の本の切り
出しが可能な態勢となっている。
【0014】請求項4では、切り出しベルトコンベアの
搬送ベルトの孔から作用する負圧が整列ベルトコンベア
上の最前位置の本をベルトに吸着一体化し(請求項5で
は、切り出しベルトコンベアの並設された高摩擦搬送ベ
ルト間位置に設けられた負圧吸引孔が整列ベルトコンベ
ア上の最前位置の本を高摩擦搬送ベルトに吸引圧接して
一体化し)、搬送ベルトが走行することで本を搬出コン
ベア側に移送する。最前位置の本が切り出しベルトコン
ベアによって移送されると、整列コンベア上の本全体が
前進して、切り出しベルトコンベアによる次の本の切り
出しが可能な態勢となる。
搬送ベルトの孔から作用する負圧が整列ベルトコンベア
上の最前位置の本をベルトに吸着一体化し(請求項5で
は、切り出しベルトコンベアの並設された高摩擦搬送ベ
ルト間位置に設けられた負圧吸引孔が整列ベルトコンベ
ア上の最前位置の本を高摩擦搬送ベルトに吸引圧接して
一体化し)、搬送ベルトが走行することで本を搬出コン
ベア側に移送する。最前位置の本が切り出しベルトコン
ベアによって移送されると、整列コンベア上の本全体が
前進して、切り出しベルトコンベアによる次の本の切り
出しが可能な態勢となる。
【0015】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の第1の実施例を示すもので、この
実施例に示す雑誌等の切り出し装置は、雑誌等(以下、
本という)を立てた状態で前方に詰めて整列させる整列
ベルトコンベア(以下、整列コンベアという)10と、
整列コンベア10上に整列した本Wを一冊ずつ切り出す
切り出し機構20Aと、切り出し機構20Aによって切
り出された本Wを受け取って前方に搬出する搬出ベルト
コンベア30(以下、搬出コンベアという)とから構成
されている。
する。図1は本発明の第1の実施例を示すもので、この
実施例に示す雑誌等の切り出し装置は、雑誌等(以下、
本という)を立てた状態で前方に詰めて整列させる整列
ベルトコンベア(以下、整列コンベアという)10と、
整列コンベア10上に整列した本Wを一冊ずつ切り出す
切り出し機構20Aと、切り出し機構20Aによって切
り出された本Wを受け取って前方に搬出する搬出ベルト
コンベア30(以下、搬出コンベアという)とから構成
されている。
【0016】整列コンベア10は、前方斜め下向きに傾
斜するとともに、コンベアフレーム11の右側部には、
コンベア上の本Wの右側面を揃えるためのサイドガイド
12が設けられ、整列コンベア最前端位置には、搬送ベ
ルト16に対し垂直上方に突出し、本Wの前端停止位置
を設定する当接基準ガイドであるストッパガイド13が
巾方向等間隔に5本設けられており、本Wは搬送ベルト
16上において背部を上向きとし右サイドを揃え前方に
詰めた状態に整列保持される。
斜するとともに、コンベアフレーム11の右側部には、
コンベア上の本Wの右側面を揃えるためのサイドガイド
12が設けられ、整列コンベア最前端位置には、搬送ベ
ルト16に対し垂直上方に突出し、本Wの前端停止位置
を設定する当接基準ガイドであるストッパガイド13が
巾方向等間隔に5本設けられており、本Wは搬送ベルト
16上において背部を上向きとし右サイドを揃え前方に
詰めた状態に整列保持される。
【0017】符号14は駆動ローラ、符号15a〜15
dはガイドローラで、各ローラ14,15a〜15dに
搬送ベルト16が掛け回されて、駆動ローラ14の回動
によって搬送ベルト16が走行する。駆動ローラ14
は、右回り(図1矢印A1方向)にのみ回動し左回りに
は空回りする一方向クラッチ付ローラで、駆動ローラ1
4が右回りに回動すると、ベルト16が矢印A2方向に
走行して本Wを前進させ、左回り方向に回動すると、空
回りしてベルト16は走行を停止した状態に保持され
る。符号17は、駆動ローラ14に固定されたレバー
で、駆動モータM1によって回転するディスク18にピ
ン連結されたリンク19にピン連結されており、ディス
ク18の回転により矢印Bの範囲を揺動し、これに伴っ
て駆動ローラ14が間欠的に右回りに回転し、走行ベル
ト16が間欠的に前進走行して、本Wは常に前方に詰め
た状態に保持される。
dはガイドローラで、各ローラ14,15a〜15dに
搬送ベルト16が掛け回されて、駆動ローラ14の回動
によって搬送ベルト16が走行する。駆動ローラ14
は、右回り(図1矢印A1方向)にのみ回動し左回りに
は空回りする一方向クラッチ付ローラで、駆動ローラ1
4が右回りに回動すると、ベルト16が矢印A2方向に
走行して本Wを前進させ、左回り方向に回動すると、空
回りしてベルト16は走行を停止した状態に保持され
る。符号17は、駆動ローラ14に固定されたレバー
で、駆動モータM1によって回転するディスク18にピ
ン連結されたリンク19にピン連結されており、ディス
ク18の回転により矢印Bの範囲を揺動し、これに伴っ
て駆動ローラ14が間欠的に右回りに回転し、走行ベル
ト16が間欠的に前進走行して、本Wは常に前方に詰め
た状態に保持される。
【0018】切り出し機構20Aは、架台21に支承さ
れた水平支軸22に固着され、水平支軸22回りに揺動
可能なスライダーである切り出し揺動アーム23と、こ
の揺動アーム23の揺動先端部に設けられた吸着手段で
ある吸盤機構24とから構成されている。吸盤機構24
は、揺動アーム23に固定された円筒部24aと、この
円筒部24aに対し軸方向に摺動可能に組付けられ、電
磁ソレノイド(図示せず)のON−OFF制御によって
前方に突出しかつ負圧吸引動作可能な吸盤24bとから
構成されている。吸盤機構24は縦方向に3個、巾方向
に4個の合計12個が設けられており、電磁ソレノイド
がONとなると、吸盤24bが巾方向に隣接するストッ
パガイド13間に突出して、整列コンベア10上におい
てストッパガイド13に当接している最前位置の本W1
を吸着するようになっている。
れた水平支軸22に固着され、水平支軸22回りに揺動
可能なスライダーである切り出し揺動アーム23と、こ
の揺動アーム23の揺動先端部に設けられた吸着手段で
ある吸盤機構24とから構成されている。吸盤機構24
は、揺動アーム23に固定された円筒部24aと、この
円筒部24aに対し軸方向に摺動可能に組付けられ、電
磁ソレノイド(図示せず)のON−OFF制御によって
前方に突出しかつ負圧吸引動作可能な吸盤24bとから
構成されている。吸盤機構24は縦方向に3個、巾方向
に4個の合計12個が設けられており、電磁ソレノイド
がONとなると、吸盤24bが巾方向に隣接するストッ
パガイド13間に突出して、整列コンベア10上におい
てストッパガイド13に当接している最前位置の本W1
を吸着するようになっている。
【0019】揺動アーム23に固着されている水平支軸
22には、レバー26が固着され、レバー26にはディ
スク18にピン連結されている水平リンク27がピン連
結されている。このためモータM1によってディスク1
8がC方向に回転すると、レバー26は矢印Dの範囲
(揺動アーム23は矢印Eの範囲)を往復揺動する。搬
出コンベア30は、ストッパガイド13の位置に対応し
て5本の搬送ベルト32が並列に配置された構造で、吸
盤機構24が隣接する搬送ベルト32,32間に入り込
むことができるので、切り出し機構20Aと搬出コンベ
ア30間において互いに干渉することなく本W1の受け
渡しを行うことができる。即ち、揺動アーム23が揺動
起立し、揺動アーム23の吸盤24bに吸着保持された
本W1が搬出コンベア30後端部上方位置(図1仮想線
参照)となると、電磁ソレノイドがOFFとなって吸盤
24bの負圧吸引作用が停止するとともに、吸盤24b
が円筒部24aに対し下降し、搬出コンベア30上に本
W1が載置され、搬出コンベア30のベルト32の前進
走行によって本W1は前方に搬出される。符号33は搬
出コンベア30の駆動ローラ、符号34は従動ローラ、
符号M2はベルト32を走行させる駆動モータを示す。
22には、レバー26が固着され、レバー26にはディ
スク18にピン連結されている水平リンク27がピン連
結されている。このためモータM1によってディスク1
8がC方向に回転すると、レバー26は矢印Dの範囲
(揺動アーム23は矢印Eの範囲)を往復揺動する。搬
出コンベア30は、ストッパガイド13の位置に対応し
て5本の搬送ベルト32が並列に配置された構造で、吸
盤機構24が隣接する搬送ベルト32,32間に入り込
むことができるので、切り出し機構20Aと搬出コンベ
ア30間において互いに干渉することなく本W1の受け
渡しを行うことができる。即ち、揺動アーム23が揺動
起立し、揺動アーム23の吸盤24bに吸着保持された
本W1が搬出コンベア30後端部上方位置(図1仮想線
参照)となると、電磁ソレノイドがOFFとなって吸盤
24bの負圧吸引作用が停止するとともに、吸盤24b
が円筒部24aに対し下降し、搬出コンベア30上に本
W1が載置され、搬出コンベア30のベルト32の前進
走行によって本W1は前方に搬出される。符号33は搬
出コンベア30の駆動ローラ、符号34は従動ローラ、
符号M2はベルト32を走行させる駆動モータを示す。
【0020】またディスク18の回転(揺動アーム23
の揺動)に伴ってレバー17が揺動することで、整列コ
ンベア10の駆動ローラ14が矢印A1方向に回動し、
走行ベルト16が前進(矢印A2方向)走行して本W全
体を前方に移送して、ストッパガイド13との間に形成
された隙間をなくす。即ち、整列コンベア10の走行ベ
ルト16は切り出し機構20A(揺動アーム23)の戻
り動作に連係して前進走行し、ベルト16上の本Wの最
前部が常にストッパガイド13に当たる状態に整列保持
するのである。
の揺動)に伴ってレバー17が揺動することで、整列コ
ンベア10の駆動ローラ14が矢印A1方向に回動し、
走行ベルト16が前進(矢印A2方向)走行して本W全
体を前方に移送して、ストッパガイド13との間に形成
された隙間をなくす。即ち、整列コンベア10の走行ベ
ルト16は切り出し機構20A(揺動アーム23)の戻
り動作に連係して前進走行し、ベルト16上の本Wの最
前部が常にストッパガイド13に当たる状態に整列保持
するのである。
【0021】なおストッパガイド13の上端部13a
は、揺動アーム23の吸盤24bに吸着保持されて移送
される本W1の移動軌跡上に突出しているため、切り出
し機構20Aによる本W1の移送の邪魔になる。そこで
揺動アーム23の揺動(往動)に連係させてストッパガ
イド13をピン支点13a回りに揺動させることで、ス
トッパガイド13が本W1の移送(切り出し)を妨げな
い構造となっている。即ち、ディスク18には同軸状に
カム28が固設されており、ピン支点29a回りに揺動
可能なリンク29bには、カム28に摺接するカムフォ
ロワ29cが枢着され、リンク29bの先端とストッパ
ガイド13に固定一体化されたレバー29cの先端とが
ロッド29dを介してピン連結されており、本W1を吸
着保持した揺動レバー23の上方への揺動動作(往動)
に連係して、リンク29bがピン支点13a回りに揺動
してストッパガイド13の上端部13aが本W1の揺動
軌跡から逃げるようになっている。なお符号29eは、
リンク29bと架台21の間に介装され、カムフォロワ
29cをカム28に付勢当接させるためのばね部材であ
る。
は、揺動アーム23の吸盤24bに吸着保持されて移送
される本W1の移動軌跡上に突出しているため、切り出
し機構20Aによる本W1の移送の邪魔になる。そこで
揺動アーム23の揺動(往動)に連係させてストッパガ
イド13をピン支点13a回りに揺動させることで、ス
トッパガイド13が本W1の移送(切り出し)を妨げな
い構造となっている。即ち、ディスク18には同軸状に
カム28が固設されており、ピン支点29a回りに揺動
可能なリンク29bには、カム28に摺接するカムフォ
ロワ29cが枢着され、リンク29bの先端とストッパ
ガイド13に固定一体化されたレバー29cの先端とが
ロッド29dを介してピン連結されており、本W1を吸
着保持した揺動レバー23の上方への揺動動作(往動)
に連係して、リンク29bがピン支点13a回りに揺動
してストッパガイド13の上端部13aが本W1の揺動
軌跡から逃げるようになっている。なお符号29eは、
リンク29bと架台21の間に介装され、カムフォロワ
29cをカム28に付勢当接させるためのばね部材であ
る。
【0022】符号S1〜S6は、ストッパガイド13の1
2個の吸盤24b位置に対応して設けられ、各吸盤24
bの突出動作および吸引動作(電磁ソレノイドのON−
OFF)を制御するリミットスイッチである。本には大
小種々のサイズのものがあり、本の大きさに対応する吸
盤24bだけを吸引動作させるようにすることで、消費
電力の無駄を省くことができる。また図2(a)に示す
ように、本が適正にリミットスイッチに当接した状態で
は、ON状態の最上方位置のリミットスイッチS3の下
方に位置するリミットスイッチ(S4〜S6)はすべて必
ずONとなる。従って厚さが薄い雑誌が折れ曲がって、
図2(b)に示すように、ON状態の最上方位置のスイ
ッチS2より下方にあるスイッチS3がOFFとなってお
れば、たとえ上方にあるリミットスイッチS2がONで
あっても、スイッチS2に対応する吸盤を動作(対応す
る電磁ソレノイドをONにして吸盤の突出動作および吸
盤の吸引動作)させないようにして、二冊同時に移送す
るという誤動作を防止する構造となっている。
2個の吸盤24b位置に対応して設けられ、各吸盤24
bの突出動作および吸引動作(電磁ソレノイドのON−
OFF)を制御するリミットスイッチである。本には大
小種々のサイズのものがあり、本の大きさに対応する吸
盤24bだけを吸引動作させるようにすることで、消費
電力の無駄を省くことができる。また図2(a)に示す
ように、本が適正にリミットスイッチに当接した状態で
は、ON状態の最上方位置のリミットスイッチS3の下
方に位置するリミットスイッチ(S4〜S6)はすべて必
ずONとなる。従って厚さが薄い雑誌が折れ曲がって、
図2(b)に示すように、ON状態の最上方位置のスイ
ッチS2より下方にあるスイッチS3がOFFとなってお
れば、たとえ上方にあるリミットスイッチS2がONで
あっても、スイッチS2に対応する吸盤を動作(対応す
る電磁ソレノイドをONにして吸盤の突出動作および吸
盤の吸引動作)させないようにして、二冊同時に移送す
るという誤動作を防止する構造となっている。
【0023】図3は本発明の第2の実施例を示す図で、
この第2の実施例における雑誌等の切り出し装置は、整
列コンベア10の搬送ベルト16の前進走行を揺動アー
ム23の戻り動作に連係させるための連係機構が、一対
の平歯車41,42と一方向クラッチ付駆動ローラ14
によって構成されている。即ち、一方向クラッチ付駆動
ローラ14に駆動歯車41が軸着され、従動ローラ15
aに軸着された従動歯車42が駆動歯車41に噛合っ
て、揺動アーム23の揺動動作(レバー17の揺動動
作)に連係して搬送ベルト16が間欠前進走行して、整
列コンベア10上の本Wが前方に詰めた状態に保持され
るようになっている。
この第2の実施例における雑誌等の切り出し装置は、整
列コンベア10の搬送ベルト16の前進走行を揺動アー
ム23の戻り動作に連係させるための連係機構が、一対
の平歯車41,42と一方向クラッチ付駆動ローラ14
によって構成されている。即ち、一方向クラッチ付駆動
ローラ14に駆動歯車41が軸着され、従動ローラ15
aに軸着された従動歯車42が駆動歯車41に噛合っ
て、揺動アーム23の揺動動作(レバー17の揺動動
作)に連係して搬送ベルト16が間欠前進走行して、整
列コンベア10上の本Wが前方に詰めた状態に保持され
るようになっている。
【0024】またこの第2の実施例では、切り出し機構
20Bの揺動アーム23の揺動量E 1が前記第1の実施
例における揺動量Eよりも小さく、かつ揺動速度が例え
ば往復動作1秒という比較的高速度に設定されるととも
に、切り出し機構20B(揺動アーム23)によって移
送されてきた本W1を本W1の慣性力を利用して搬出コン
ベア30に案内するようになっている。即ち、揺動アー
ム23は、例えば往復動作を1秒で行う(本W1を1秒
間隔で送る)場合には、揺動アーム23を急停止させる
と本W1は慣性力によって前方に飛んで行くが、この前
方に飛び出す本W1を円弧状のガイド45と揺動ベルト
コンベア47とによって搬出コンベア30に案内するよ
うになっている。
20Bの揺動アーム23の揺動量E 1が前記第1の実施
例における揺動量Eよりも小さく、かつ揺動速度が例え
ば往復動作1秒という比較的高速度に設定されるととも
に、切り出し機構20B(揺動アーム23)によって移
送されてきた本W1を本W1の慣性力を利用して搬出コン
ベア30に案内するようになっている。即ち、揺動アー
ム23は、例えば往復動作を1秒で行う(本W1を1秒
間隔で送る)場合には、揺動アーム23を急停止させる
と本W1は慣性力によって前方に飛んで行くが、この前
方に飛び出す本W1を円弧状のガイド45と揺動ベルト
コンベア47とによって搬出コンベア30に案内するよ
うになっている。
【0025】符号46は円弧状ガイド45の先端ローラ
45aを搬出コンベア30の搬送ベルト32に付勢当接
させるためのばね部材である。揺動コンベア47は、架
台フレーム21aに固定された水平支軸47a回りに揺
動可能に支持されるとともに、水平支軸22に固着され
たレバー48aと、揺動ベルトコンベア47のコンベア
フレームに固着されたレバー48bとが連結ロッド48
cを介してピン連結されており、揺動レバー23の揺動
に連係して、揺動ベルトコンベア47が図3矢印Fの範
囲で揺動し、吸盤24bによる吸着保持の解除された本
W1を円弧状ガイド45と協働して搬出コンベア30に
案内する。
45aを搬出コンベア30の搬送ベルト32に付勢当接
させるためのばね部材である。揺動コンベア47は、架
台フレーム21aに固定された水平支軸47a回りに揺
動可能に支持されるとともに、水平支軸22に固着され
たレバー48aと、揺動ベルトコンベア47のコンベア
フレームに固着されたレバー48bとが連結ロッド48
cを介してピン連結されており、揺動レバー23の揺動
に連係して、揺動ベルトコンベア47が図3矢印Fの範
囲で揺動し、吸盤24bによる吸着保持の解除された本
W1を円弧状ガイド45と協働して搬出コンベア30に
案内する。
【0026】その他は前記第1の実施例と同一であり、
同一の符号を付すことによりその説明を省略する。この
第2の実施例では、本の慣性力を利用して本を搬出コン
ベア30に送り出すことができるため、前記第1の実施
例よりも切り出し機構20Bの揺動アーム23の往復揺
動速度を速く設定でき、それだけ本の高速切り出しが可
能である。
同一の符号を付すことによりその説明を省略する。この
第2の実施例では、本の慣性力を利用して本を搬出コン
ベア30に送り出すことができるため、前記第1の実施
例よりも切り出し機構20Bの揺動アーム23の往復揺
動速度を速く設定でき、それだけ本の高速切り出しが可
能である。
【0027】図4〜6は本発明の第3の実施例を示すも
ので、図4は雑誌等の切り出し装置の側面図、図5は同
切り出し装置の切り出し機構の平面図、図6はスライダ
ーであるスライド部材の動きを説明する説明図である。
本実施例における切り出し機構20Cのスライダーは、
前方斜め上方に向かって延出するガイドロッド51に沿
ってスライド可能なスライド部材50の前面に吸着手段
である複数個の吸盤24bが設けられた構造で、モータ
駆動によりカム28が回転することでスライド部材50
がガイドロッド51に沿って往復スライド動作する。即
ち、スライド部材50は固定ピン支点52a回りに揺動
可能なリンク52にリンク53を介して連結され、リン
ク52はカム28にピン連結されたリンク54に連結さ
れた構造で、カム28が回転するとリンク52は符号H
の範囲を揺動し、これによってスライド部材50が昇降
スライドするようになっている。
ので、図4は雑誌等の切り出し装置の側面図、図5は同
切り出し装置の切り出し機構の平面図、図6はスライダ
ーであるスライド部材の動きを説明する説明図である。
本実施例における切り出し機構20Cのスライダーは、
前方斜め上方に向かって延出するガイドロッド51に沿
ってスライド可能なスライド部材50の前面に吸着手段
である複数個の吸盤24bが設けられた構造で、モータ
駆動によりカム28が回転することでスライド部材50
がガイドロッド51に沿って往復スライド動作する。即
ち、スライド部材50は固定ピン支点52a回りに揺動
可能なリンク52にリンク53を介して連結され、リン
ク52はカム28にピン連結されたリンク54に連結さ
れた構造で、カム28が回転するとリンク52は符号H
の範囲を揺動し、これによってスライド部材50が昇降
スライドするようになっている。
【0028】またガイドロッド51は固定ピン支点51
a回りに揺動でき、ガイドロッド51の下端に設けたカ
ムフォロワ29cがカム28の突出側28aに乗り上げ
ることで、スライド部材50が整列コンベア10のスト
ッパガイド13Aに当接している本W1に向かって突出
し、吸盤24bが整列コンベア10上の最前位置の本W
1を吸着し、スライド部材50が上昇スライドすること
で、本W1は上方の一対のクランプベルトコンベア(以
下、クランプコンベアという)60A,60B間に移送
される。
a回りに揺動でき、ガイドロッド51の下端に設けたカ
ムフォロワ29cがカム28の突出側28aに乗り上げ
ることで、スライド部材50が整列コンベア10のスト
ッパガイド13Aに当接している本W1に向かって突出
し、吸盤24bが整列コンベア10上の最前位置の本W
1を吸着し、スライド部材50が上昇スライドすること
で、本W1は上方の一対のクランプベルトコンベア(以
下、クランプコンベアという)60A,60B間に移送
される。
【0029】クランプコンベア60Aは、モータM3に
よって駆動する駆動ローラ61によって搬送ベルト62
が走行する一般的なベルトコンベアと同一構造である
が、搬送ベルト62が複数個の付勢ローラ63によって
ばね付勢されて、対向するクランプコンベア60Bの搬
送ベルト62に接近する位置に保持されている。そして
スライド部材50によって移送された本W1は、クラン
プコンベア60Aの搬送ベルト62に当たり、ベルト6
2を押圧すると付勢ローラ63がばね64のばね力に抗
して内側に揺動し、対向するクランプコンベア60A,
60Bの搬送ベルト62,62が本W1をクランプして
搬出コンベア30に送り出す。
よって駆動する駆動ローラ61によって搬送ベルト62
が走行する一般的なベルトコンベアと同一構造である
が、搬送ベルト62が複数個の付勢ローラ63によって
ばね付勢されて、対向するクランプコンベア60Bの搬
送ベルト62に接近する位置に保持されている。そして
スライド部材50によって移送された本W1は、クラン
プコンベア60Aの搬送ベルト62に当たり、ベルト6
2を押圧すると付勢ローラ63がばね64のばね力に抗
して内側に揺動し、対向するクランプコンベア60A,
60Bの搬送ベルト62,62が本W1をクランプして
搬出コンベア30に送り出す。
【0030】なお本W1のクランプコンベア60A,6
0Bへの受け渡しが終了すると、吸盤24bの吸着作用
が停止するとともに、カムフォロワ29cがカム28の
非突出側に移行し、ガイドロッド51が元の位置まで揺
動復帰することで、スライド部材51が本Wから離間し
た位置となる。そしてカム28がさらに回転すると、リ
ンク54に引かれてスライド部材50が下降スライドし
て図4実線に示す元の位置に戻る。また本W1がクラン
プコンベア60A,60Bに受け渡されると、クランプ
コンベア60Aに設けられているリミットスイッチSW
が付勢ローラ63の揺動によってONとなり、整列コン
ベア10を駆動させて搬送ベルト16を前進走行させ
る。これによって整列コンベア10上の本Wがベルト1
6と一体に前進してストッパガイド13Aに当接した状
態となる。またこの間に本W1がクランプコンベア60
A,60Bにより搬送されて、付勢ローラ63が元の位
置に復帰するとリミットスイッチSWがOFFとなり、
整列コンベア10の駆動が停止し、次の最前位置の本W
2がガイド13に当接するとともに、本Wが隙間なく前
方に詰まった状態に保持される。図6はスライド部材5
0(吸盤24b)がボックス運動をして、「吸着→往き
→脱着→戻り」という一連の動作を繰り返す様子を示し
ている。
0Bへの受け渡しが終了すると、吸盤24bの吸着作用
が停止するとともに、カムフォロワ29cがカム28の
非突出側に移行し、ガイドロッド51が元の位置まで揺
動復帰することで、スライド部材51が本Wから離間し
た位置となる。そしてカム28がさらに回転すると、リ
ンク54に引かれてスライド部材50が下降スライドし
て図4実線に示す元の位置に戻る。また本W1がクラン
プコンベア60A,60Bに受け渡されると、クランプ
コンベア60Aに設けられているリミットスイッチSW
が付勢ローラ63の揺動によってONとなり、整列コン
ベア10を駆動させて搬送ベルト16を前進走行させ
る。これによって整列コンベア10上の本Wがベルト1
6と一体に前進してストッパガイド13Aに当接した状
態となる。またこの間に本W1がクランプコンベア60
A,60Bにより搬送されて、付勢ローラ63が元の位
置に復帰するとリミットスイッチSWがOFFとなり、
整列コンベア10の駆動が停止し、次の最前位置の本W
2がガイド13に当接するとともに、本Wが隙間なく前
方に詰まった状態に保持される。図6はスライド部材5
0(吸盤24b)がボックス運動をして、「吸着→往き
→脱着→戻り」という一連の動作を繰り返す様子を示し
ている。
【0031】また本実施例のスライダーであるスライド
部材50は、前記実施例のスライダーである揺動アーム
23の様な円弧運動とは異なり、ストッパガイド13A
と平行に延びるガイドロッド51に沿った平行スライド
運動をするため、ストッパガイド13Aの一部がスライ
ド部材50に吸着一体化された本の移動軌跡上に位置す
るような問題がなく、従ってストッパガイド13Aを揺
動させる必要はなく、それだけ切り出し機構20Cの構
造が簡潔である。
部材50は、前記実施例のスライダーである揺動アーム
23の様な円弧運動とは異なり、ストッパガイド13A
と平行に延びるガイドロッド51に沿った平行スライド
運動をするため、ストッパガイド13Aの一部がスライ
ド部材50に吸着一体化された本の移動軌跡上に位置す
るような問題がなく、従ってストッパガイド13Aを揺
動させる必要はなく、それだけ切り出し機構20Cの構
造が簡潔である。
【0032】図7および図8は本発明の第4の実施例を
示すもので、図7は雑誌等の切り出し装置の側面図、図
8は同装置の切り出し機構の平面図である。前記した第
1および第2の実施例では、先端に吸盤24bを設けた
揺動アーム23によって、また第3の実施例では、吸盤
24bを設けたスライド部材50によってそれぞれ切り
出し機構20A,20B,20Cが構成されていたが、
本実施例の切り出し機構20Dは、整列コンベア10上
の本の当接基準ガイドとしても作用する切り出し吸着搬
送ベルトコンベア70と、この吸着搬送ベルトコンベア
70の前方斜め上方位置に設けられている搬出コンベア
30Aの後端部に対応して設けられたクランプベルトコ
ンベア60Aとから主として構成されている。
示すもので、図7は雑誌等の切り出し装置の側面図、図
8は同装置の切り出し機構の平面図である。前記した第
1および第2の実施例では、先端に吸盤24bを設けた
揺動アーム23によって、また第3の実施例では、吸盤
24bを設けたスライド部材50によってそれぞれ切り
出し機構20A,20B,20Cが構成されていたが、
本実施例の切り出し機構20Dは、整列コンベア10上
の本の当接基準ガイドとしても作用する切り出し吸着搬
送ベルトコンベア70と、この吸着搬送ベルトコンベア
70の前方斜め上方位置に設けられている搬出コンベア
30Aの後端部に対応して設けられたクランプベルトコ
ンベア60Aとから主として構成されている。
【0033】吸着搬送ベルトコンベア70は、駆動ロー
ラ78と従動ローラ79a,79b間に掛け回されたエ
ンドレスな搬送ベルト71に孔72が開けられるととも
に、搬送ベルト71の裏側位置に孔72に負圧を作用さ
せる負圧室73が負圧室ケーシング73aによって形成
された構造で、整列コンベア10上の本Wはベルトコン
ベア70の搬送ベルト71に当接することで前端位置が
位置決めされる。また最前位置の本W1はベルト71
(の負圧吸着孔72)に吸着保持されるので、搬送ベル
ト71を前進走行させると、ベルト71と一体に本W1
が前進する。符号74は、コンベア70の前端部位置に
設けられたゴム製の本の二冊同時送り防止部材で、搬送
ベルト71によって二冊の本が同時に搬送されてきた場
合に、上側に重なった本の進行を妨げて、常に一冊単位
で本を送り出すことができるようになっている。符号7
5は負圧室73に負圧を生成させる負圧発生装置である
真空ポンプ又はブロワ、符号76はフレキシブルパイプ
である。
ラ78と従動ローラ79a,79b間に掛け回されたエ
ンドレスな搬送ベルト71に孔72が開けられるととも
に、搬送ベルト71の裏側位置に孔72に負圧を作用さ
せる負圧室73が負圧室ケーシング73aによって形成
された構造で、整列コンベア10上の本Wはベルトコン
ベア70の搬送ベルト71に当接することで前端位置が
位置決めされる。また最前位置の本W1はベルト71
(の負圧吸着孔72)に吸着保持されるので、搬送ベル
ト71を前進走行させると、ベルト71と一体に本W1
が前進する。符号74は、コンベア70の前端部位置に
設けられたゴム製の本の二冊同時送り防止部材で、搬送
ベルト71によって二冊の本が同時に搬送されてきた場
合に、上側に重なった本の進行を妨げて、常に一冊単位
で本を送り出すことができるようになっている。符号7
5は負圧室73に負圧を生成させる負圧発生装置である
真空ポンプ又はブロワ、符号76はフレキシブルパイプ
である。
【0034】また前記した図4〜図6に示す第3の実施
例では、対向するベルトコンベア60A,60Bによっ
て、切り出し機構の切り出した本をクランプして搬出コ
ンベアに送り出すクランプベルトコンベアが構成されて
いたが、本実施例では、搬出コンベア30Aの後端部領
域が吸着搬送ベルトコンベア70に面一となるように傾
斜して配設されて、この搬出コンベア30Aの後端部領
域によってクランプベルトコンベアの一方60Bが構成
されている。
例では、対向するベルトコンベア60A,60Bによっ
て、切り出し機構の切り出した本をクランプして搬出コ
ンベアに送り出すクランプベルトコンベアが構成されて
いたが、本実施例では、搬出コンベア30Aの後端部領
域が吸着搬送ベルトコンベア70に面一となるように傾
斜して配設されて、この搬出コンベア30Aの後端部領
域によってクランプベルトコンベアの一方60Bが構成
されている。
【0035】なお搬出コンベア30Aおよびクランプベ
ルトコンベア60Aのベルト32,62の走行速度は、
吸着搬送ベルトコンベア70の搬送ベルト71の走行速
度よりも大きく設定されており、吸着搬送ベルトコンベ
ア70で切り出された本W1は、搬出ベルトコンベア3
0A後端部領域とクランプコンベア60Aによって吸着
搬送ベルトコンベア70から抜き取るようにして前方に
送り出される。
ルトコンベア60Aのベルト32,62の走行速度は、
吸着搬送ベルトコンベア70の搬送ベルト71の走行速
度よりも大きく設定されており、吸着搬送ベルトコンベ
ア70で切り出された本W1は、搬出ベルトコンベア3
0A後端部領域とクランプコンベア60Aによって吸着
搬送ベルトコンベア70から抜き取るようにして前方に
送り出される。
【0036】符号Swは、整列コンベア10の駆動モー
タM5の駆動をON−OFF制御するリミットスイッチ
で、本W1が吸着搬送ベルトコンベア70からクランプ
コンベア60Aに抜き取られる際に付勢ローラ63が揺
動するが、この時このリミットスイッチSwがONとな
って、モータM5が駆動して整列コンベア10が本を前
方に整列させる。そしてクランプコンベア60Aから本
が搬出コンベア30Aの前部領域に送り出されると、付
勢ローラ63が元の位置に復帰し、リミットスイッチS
wがOFFとなって整列コンベア10の駆動(搬送ベル
ト16の走行)が停止する。
タM5の駆動をON−OFF制御するリミットスイッチ
で、本W1が吸着搬送ベルトコンベア70からクランプ
コンベア60Aに抜き取られる際に付勢ローラ63が揺
動するが、この時このリミットスイッチSwがONとな
って、モータM5が駆動して整列コンベア10が本を前
方に整列させる。そしてクランプコンベア60Aから本
が搬出コンベア30Aの前部領域に送り出されると、付
勢ローラ63が元の位置に復帰し、リミットスイッチS
wがOFFとなって整列コンベア10の駆動(搬送ベル
ト16の走行)が停止する。
【0037】その他は前記した第1の実施例と同様であ
り、同一の符号を付すことによりその説明は省略する。
なお第3,第4の実施例では、吸着搬送ベルトコンベア
70からクランプコンベア60Aに本が送り出されたこ
とをリミットスイッチSwによって検知し、このリミッ
トスイッチSwによって整列コンベア10の駆動が間欠
的となるように制御されていたが、リミットスイッチS
wを設けることなく、整列コンベア10を本の切り出し
が行われる一定のタイミングで間欠駆動させるようにし
てもよい。
り、同一の符号を付すことによりその説明は省略する。
なお第3,第4の実施例では、吸着搬送ベルトコンベア
70からクランプコンベア60Aに本が送り出されたこ
とをリミットスイッチSwによって検知し、このリミッ
トスイッチSwによって整列コンベア10の駆動が間欠
的となるように制御されていたが、リミットスイッチS
wを設けることなく、整列コンベア10を本の切り出し
が行われる一定のタイミングで間欠駆動させるようにし
てもよい。
【0038】図9および図10は本発明の第5の実施例
を示すもので、図9は雑誌等の切り出し装置の側面図、
図10は同装置の切り出し機構の平面図である。この第
5の実施例では、本のストッパガイドとして作用しかつ
切り出し機構20Eを構成する吸着搬送ベルトコンベア
70Aのベルト搬送面の傾斜が段階的に水平に移行して
搬出コンベア30に連絡した構造で、第3,第4の実施
例において用いられている様なクランプベルトコンベア
が不要な分、切り出し機構20Eの構造が簡潔となって
いる。また負圧室73を形成するケーシング73aの上
面には、搬送ベルト71の孔72形成位置に対応する長
孔73bが連続して形成されており、負圧室73の負圧
はこの長孔73bおよびベルト71の孔72を介して本
W1に作用する。その他は前記実施例と同一であり、同
一の符号を付すことによりその説明は省略する。
を示すもので、図9は雑誌等の切り出し装置の側面図、
図10は同装置の切り出し機構の平面図である。この第
5の実施例では、本のストッパガイドとして作用しかつ
切り出し機構20Eを構成する吸着搬送ベルトコンベア
70Aのベルト搬送面の傾斜が段階的に水平に移行して
搬出コンベア30に連絡した構造で、第3,第4の実施
例において用いられている様なクランプベルトコンベア
が不要な分、切り出し機構20Eの構造が簡潔となって
いる。また負圧室73を形成するケーシング73aの上
面には、搬送ベルト71の孔72形成位置に対応する長
孔73bが連続して形成されており、負圧室73の負圧
はこの長孔73bおよびベルト71の孔72を介して本
W1に作用する。その他は前記実施例と同一であり、同
一の符号を付すことによりその説明は省略する。
【0039】図11および図12は本発明の第6の実施
例を示すもので、図11は雑誌等の切り出し装置の要部
側面図、図12は同装置の切り出し機構の平面図であ
る。この第6の実施例は、本のストッパガイドとして作
用しかつ切り出し機構20Fを構成する吸着搬送ベルト
コンベア70Bの構造を除き、図7および図8に示す第
4の実施例構造と同一であるため、この異なる吸着搬送
ベルトコンベア70Bについてのみ説明する。
例を示すもので、図11は雑誌等の切り出し装置の要部
側面図、図12は同装置の切り出し機構の平面図であ
る。この第6の実施例は、本のストッパガイドとして作
用しかつ切り出し機構20Fを構成する吸着搬送ベルト
コンベア70Bの構造を除き、図7および図8に示す第
4の実施例構造と同一であるため、この異なる吸着搬送
ベルトコンベア70Bについてのみ説明する。
【0040】前記第4の実施例の吸着搬送ベルトコンベ
ア70では、ローラ78,79a,79b間に巾広の一
枚の搬送ベルト71が掛け回された構造(図8参照)で
あったが、本実施例では、ローラ78,79a,79b
間に所定間隔を隔てて巾狭の3枚の高摩擦搬送ベルト7
1Aが並列に掛け回されるとともに、隣接搬送ベルト7
1A,71A間には負圧室を形成するケーシング73a
の上面に形成された負圧吸引孔73cがベルト延在方向
に等ピッチで設けられており、負圧吸引孔73cを介し
て作用した負圧が本W1を吸引して高摩擦搬送ベルト7
1A表面に圧接し、これによって本W1は高摩擦ベルト
71Aに一体化されたままベルト71Aの走行によって
移送される。
ア70では、ローラ78,79a,79b間に巾広の一
枚の搬送ベルト71が掛け回された構造(図8参照)で
あったが、本実施例では、ローラ78,79a,79b
間に所定間隔を隔てて巾狭の3枚の高摩擦搬送ベルト7
1Aが並列に掛け回されるとともに、隣接搬送ベルト7
1A,71A間には負圧室を形成するケーシング73a
の上面に形成された負圧吸引孔73cがベルト延在方向
に等ピッチで設けられており、負圧吸引孔73cを介し
て作用した負圧が本W1を吸引して高摩擦搬送ベルト7
1A表面に圧接し、これによって本W1は高摩擦ベルト
71Aに一体化されたままベルト71Aの走行によって
移送される。
【0041】なお前記した種々の実施例では、いずれの
場合も、整列コンベア10上では本の背が上向きとなる
ように載置されるとともに、切り出し機構によって切り
出される本は背を切り出し方向に向けた状態となってい
るが、本の背が側方に向いた状態でも切り出すことは可
能である。しかし切り出し時の本が確実に開かないよう
にするためには、背を上向きにして整列コンベア10に
載置し、かつ背を切り出し方向に向けて切り出すことが
最も望ましい。
場合も、整列コンベア10上では本の背が上向きとなる
ように載置されるとともに、切り出し機構によって切り
出される本は背を切り出し方向に向けた状態となってい
るが、本の背が側方に向いた状態でも切り出すことは可
能である。しかし切り出し時の本が確実に開かないよう
にするためには、背を上向きにして整列コンベア10に
載置し、かつ背を切り出し方向に向けて切り出すことが
最も望ましい。
【0042】また前記した種々の実施例では、搬出コン
ベア30がベルトコンベアによって構成されていたが、
ローラコンベアによって構成するようにしてもよい。
ベア30がベルトコンベアによって構成されていたが、
ローラコンベアによって構成するようにしてもよい。
【0043】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る雑誌等の切り出し装置によれば、本を立てかつ前
方に詰めた状態で整列コンベア上に載置できるので、整
列コンベアの全長を長くすることなく大量の本を切り出
しのために整列コンベア上に載置することができ、本を
整列コンベアに供給する頻度が少なくて済む。また従来
のように、一部が積重するようにしなくとも整列コンベ
ア上に載置する本を単に立てて前方に詰めた状態とすれ
ばよいので、整列コンベア上への本の載置作業も簡単で
ある。
に係る雑誌等の切り出し装置によれば、本を立てかつ前
方に詰めた状態で整列コンベア上に載置できるので、整
列コンベアの全長を長くすることなく大量の本を切り出
しのために整列コンベア上に載置することができ、本を
整列コンベアに供給する頻度が少なくて済む。また従来
のように、一部が積重するようにしなくとも整列コンベ
ア上に載置する本を単に立てて前方に詰めた状態とすれ
ばよいので、整列コンベア上への本の載置作業も簡単で
ある。
【0044】また本発明によれば、整列コンベア上の最
前位置の本をスライダーが吸着一体化して搬出コンベア
側に移送するので、本のサイズや種類を問わず確実に切
り出すことができ、また装置の前後長さもコンパクトに
できる。また切り出し機構のスライダーの動作に連係し
又は所定の間隔で整列コンベアの搬送ベルトが間欠的に
前進走行して、整列コンベア上の本全体を前進させて当
接基準ガイドに次の本が当接した状態とするので、確実
な連続した切り出し動作が保証される。
前位置の本をスライダーが吸着一体化して搬出コンベア
側に移送するので、本のサイズや種類を問わず確実に切
り出すことができ、また装置の前後長さもコンパクトに
できる。また切り出し機構のスライダーの動作に連係し
又は所定の間隔で整列コンベアの搬送ベルトが間欠的に
前進走行して、整列コンベア上の本全体を前進させて当
接基準ガイドに次の本が当接した状態とするので、確実
な連続した切り出し動作が保証される。
【0045】また請求項2(3)は、吸盤で本を吸着保
持した切り出し機構である揺動アーム(スライド部材)
の揺動(スライド)によって本を一冊ずつ切り出す構造
であるため、構造が簡潔な上に、高速度で本の切り出し
を行うことができる。請求項4(5)では、吸着搬送ベ
ルトコンベアのベルトに本を吸着させて搬送させること
で本を一冊ずつ切り出す構造であるため、構造が簡潔な
上に、ビニール包装本の切り出しやサイズの異なる本の
切り出しも可能である。
持した切り出し機構である揺動アーム(スライド部材)
の揺動(スライド)によって本を一冊ずつ切り出す構造
であるため、構造が簡潔な上に、高速度で本の切り出し
を行うことができる。請求項4(5)では、吸着搬送ベ
ルトコンベアのベルトに本を吸着させて搬送させること
で本を一冊ずつ切り出す構造であるため、構造が簡潔な
上に、ビニール包装本の切り出しやサイズの異なる本の
切り出しも可能である。
【図1】本発明の第1の実施例である雑誌等の切り出し
装置の側面図
装置の側面図
【図2】(a)最前位置の本が適正にリミットスイッチ
に当接する状態を示す図 (b)最前位置以外の本がリミットスイッチに当接する
状態を示す図
に当接する状態を示す図 (b)最前位置以外の本がリミットスイッチに当接する
状態を示す図
【図3】本発明の第2の実施例である雑誌等の切り出し
装置の側面図
装置の側面図
【図4】本発明の第3の実施例である雑誌等の切り出し
装置の側面図
装置の側面図
【図5】同切り出し装置の切り出し機構の平面図(図4
に示す線V−Vに沿う断面図)
に示す線V−Vに沿う断面図)
【図6】スライダーであるスライド部材の動きを説明す
る説明図
る説明図
【図7】本発明の第4の実施例である雑誌等の切り出し
装置の側面図
装置の側面図
【図8】同切り出し装置の切り出し機構の平面図
【図9】本発明の第5の実施例である雑誌等の切り出し
装置の側面図
装置の側面図
【図10】同装置の切り出し機構の平面図
【図11】本発明の第6の実施例である雑誌等の切り出
し装置の側面図
し装置の側面図
【図12】同装置の切り出し機構の平面図
【図13】雑誌返品処理システムの斜視図
【図14】従来の切り出し装置の概要図
W 本 W1 整列ベルトコンベア上に整列された最前位置の本 10 整列ベルトコンベア 13,13A 当接基準ガイドであるストッパガイド 14 一方向クラッチ付駆動ローラ 16 整列ベルトコンベアの搬送ベルト 20A,20B,20C,20D,20E,20F 切
り出し機構 23 スライダーである揺動アーム 24b 吸盤 30,30A 搬出ベルトコンベア 50 スライダーであるスライド部材 60A,60B クランプコンベア 63 付勢ローラ 70,70A,70B 切り出し吸着搬送ベルトコンベ
ア 71 切り出し吸着搬送ベルトコンベアの搬送ベルト 71A 高摩擦搬送ベルト 72 ベルトに開けられた負圧吸引孔 73 負圧室 73c 負圧室ケーシングに設けられた負圧吸引孔
り出し機構 23 スライダーである揺動アーム 24b 吸盤 30,30A 搬出ベルトコンベア 50 スライダーであるスライド部材 60A,60B クランプコンベア 63 付勢ローラ 70,70A,70B 切り出し吸着搬送ベルトコンベ
ア 71 切り出し吸着搬送ベルトコンベアの搬送ベルト 71A 高摩擦搬送ベルト 72 ベルトに開けられた負圧吸引孔 73 負圧室 73c 負圧室ケーシングに設けられた負圧吸引孔
Claims (5)
- 【請求項1】 雑誌等を整列させる整列ベルトコンベア
と、前記整列ベルトコンベア上の最前位置の雑誌等を一
冊ずつ前方斜め上方に設けられた搬出コンベアに送り出
す切り出し機構とを備えた雑誌等の切り出し装置におい
て、 前記整列ベルトコンベアの搬送ベルトが斜め前方下向き
に傾斜して配設されるとともに、整列ベルトコンベアの
前端部に、搬送ベルト上の最前位置の雑誌等の前面に当
接しこの雑誌等を斜め前方傾斜状態に保持する当接基準
ガイドが設けられて、搬送ベルト上の雑誌等が立って前
方に詰めた状態とされ、 前記切り出し機構は、前後方向に往復動作するスライダ
ーと、前記スライダーに雑誌等を吸着一体化する吸着手
段とを備えた構造とされ、 前記整列ベルトコンベアの搬送ベルトが前記切り出し機
構のスライダーの動作に連係し又は所定の間隔で間欠的
に前進走行して、最前位置の雑誌等を前記当接基準ガイ
ドに当接させることを特徴とする雑誌等の切り出し装
置。 - 【請求項2】 前記スライダーは、水平支軸回りに往復
揺動する切り出し揺動アームによって構成され、前記吸
着手段は、切り出し揺動アームの揺動先端部に設けられ
た負圧吸着盤によって構成されたことを特徴とする請求
項1記載の雑誌等の切り出し装置。 - 【請求項3】 前記スライダーは、斜め上方に延出する
ガイドに沿って往復動作する切り出しスライド部材によ
って構成され、前記吸着手段は、切り出しスライド部材
に設けられた負圧吸着盤によって構成されたことを特徴
とする請求項1記載の雑誌等の切り出し装置。 - 【請求項4】 前記スライダーは、前記当接基準ガイド
として機能する孔開き搬送ベルトを備えた切り出しベル
トコンベアによって構成され、前記吸着手段は、前記切
り出しベルトコンベアの搬送ベルトの裏側に設けられ
て、ベルトの孔に負圧を作用させる負圧室によって構成
されたことを特徴とする請求項1記載の雑誌等の切り出
し装置。 - 【請求項5】 前記スライダーは、前記当接基準ガイド
として機能する並設された高摩擦搬送ベルトを備えた切
り出しベルトコンベアによって構成され、前記吸着手段
は、並設された高摩擦搬送ベルト間位置にベルトに沿っ
て設けられ、ベルトに雑誌等を引き付ける多数の負圧吸
引孔によって構成されたことを特徴とする請求項1記載
の雑誌等の切り出し装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3614994A JPH07242335A (ja) | 1994-03-07 | 1994-03-07 | 雑誌等の切り出し装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3614994A JPH07242335A (ja) | 1994-03-07 | 1994-03-07 | 雑誌等の切り出し装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07242335A true JPH07242335A (ja) | 1995-09-19 |
Family
ID=12461738
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3614994A Withdrawn JPH07242335A (ja) | 1994-03-07 | 1994-03-07 | 雑誌等の切り出し装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07242335A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007238157A (ja) * | 2006-03-10 | 2007-09-20 | Tokyo Autom Mach Works Ltd | テープ貼り付け装置 |
AT512778B1 (de) * | 2012-09-10 | 2013-11-15 | Rosendahl Masch Gmbh | Vorrichtung zum Handhaben von plattenförmigen Gegenständen |
JP2016069114A (ja) * | 2014-09-29 | 2016-05-09 | 小野谷機工株式会社 | 古タイヤのストック搬出装置 |
CN111620172A (zh) * | 2020-06-10 | 2020-09-04 | 许欢欢 | 一种具有快速上料结构的贴合机 |
-
1994
- 1994-03-07 JP JP3614994A patent/JPH07242335A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007238157A (ja) * | 2006-03-10 | 2007-09-20 | Tokyo Autom Mach Works Ltd | テープ貼り付け装置 |
AT512778B1 (de) * | 2012-09-10 | 2013-11-15 | Rosendahl Masch Gmbh | Vorrichtung zum Handhaben von plattenförmigen Gegenständen |
AT512778A4 (de) * | 2012-09-10 | 2013-11-15 | Rosendahl Masch Gmbh | Vorrichtung zum Handhaben von plattenförmigen Gegenständen |
US9573774B2 (en) | 2012-09-10 | 2017-02-21 | Rosendahl Nextrom Gmbh | Device for handling plate-shaped objects |
JP2016069114A (ja) * | 2014-09-29 | 2016-05-09 | 小野谷機工株式会社 | 古タイヤのストック搬出装置 |
CN111620172A (zh) * | 2020-06-10 | 2020-09-04 | 许欢欢 | 一种具有快速上料结构的贴合机 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010508 |