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JPH07180887A - 空調制御システム - Google Patents

空調制御システム

Info

Publication number
JPH07180887A
JPH07180887A JP5325594A JP32559493A JPH07180887A JP H07180887 A JPH07180887 A JP H07180887A JP 5325594 A JP5325594 A JP 5325594A JP 32559493 A JP32559493 A JP 32559493A JP H07180887 A JPH07180887 A JP H07180887A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
air conditioner
air
target
output
Prior art date
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Pending
Application number
JP5325594A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasukuni Oiyake
泰邦 岡宅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP5325594A priority Critical patent/JPH07180887A/ja
Publication of JPH07180887A publication Critical patent/JPH07180887A/ja
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  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、居住空間に分散した複数の空調機
群が目標条件を実現するために自律的に動作するととも
に、相互に必要な協調制御を行うことにより、快適で経
済的な居住環境を実現する空調制御システムを提供す
る。 【構成】 本発明の空調制御システムはプログラム間の
分散協調制御に基いて、空調機や操作パネル等のプログ
ラムは1つあるいは複数のプログラムを持ち、空調機や
操作パネルの機能をプログラムとして実現し、各プログ
ラムが分散して他プログラムと適宜協力することによ
り、システム変更に伴う空調機群の機能設定手段の再調
整をシステム設計者や集中制御手段を介することなく、
プログラム自身の機能設定手段が他のプログラムの機能
設定手段と協力することで実行し、これにより快適で経
済的な居住環境を実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、居住空間に分散した複
数の空調機群が目標条件を実現するために自律的に動作
するとともに、相互に必要な協調制御を行うことによ
り、快適で経済的な居住環境を実現する空調制御システ
ムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、特に、日本の一般家庭に
おいては、広い意味で空調機と呼ぶことができる種々雑
多な空調機群が併用されている。今、居住空間が複数種
類の空調機を使用する場合を例にとって従来の技術を説
明する。
【0003】第1例として4台の空調機が使用される場
合を考える。例えば、リビングルームに冷暖用ルームエ
アコン(ヒートポンプ式)、暖房用の石油またはガスフ
ァンヒータ、床面にホットカーペット、壁面に換気装置
が設置されている場合を考える。
【0004】これらの各空調機装置はマイクロコンピュ
ーターを内蔵し、ルームエアコン、ファンヒータとも空
気温度が目標温度に到達し維持するよう独自に運転制御
されている。
【0005】また、ホットカーペットも目標床表面温度
に到達するよう制御されている。第1段階は複数の空調
機群がそれぞれ独立に運転される。特に、冬季早朝では
エアコンとファンヒータは同時に起動され、一般には換
気のため換気装置も起動される。
【0006】そして、目標温度近くになると、エアコ
ン、ファンヒータの両空調機は軽負荷で並行して運転さ
れる。この軽負荷下では、エアコンが断続運転を行うこ
とにより、室温が目標温度より高くなり、不経済かつ非
快適な状態となる。
【0007】さらに、この状態で換気装置が運転してい
る場合には換気負荷も加わり、費用は数十%増大する。
従って、このような状態では、目標温度に達してからフ
ァンヒータを止めると共に、換気装置も止め、エアコン
のみで運転した方が経済的になる。
【0008】このように、複数の空調機装置による空調
制御を行う場合には、空調機群のこまめな制御が求めら
れる。第2例として床暖房装置とエアコンによる空調制
御の場合を考える。
【0009】一般に、ホットカーペットのような床暖房
装置では、輻射温度の効果も加わり室内の平均温度より
足元が高めとなっている。そして、床温度が低い場合、
エアコンの設定温度はやや高めに設定する必要がある。
【0010】また、床温度が目標温度に達している場合
はエアコンの設定温度は低めに設定する必要がある。こ
のように、この例においても各調機装置間のこまめな調
節が要求される。
【0011】図9は特開平3−5632号公報に記載さ
れた温風暖房機1と床暖房機12の関係を示している。
すなわち、このシステムは床暖房機11のコントローラ
部12よりデータを温風暖房機1のコントローラ2に送
り、設定値を補正する方式を採用している。
【0012】しかるに、この方式によると、暖房機器の
組み合わせは固定的に決められている。このため、いず
れかの機器に変更があった場合、例えば壁面上部に取り
付けられた温風機を床吹き出し型の温風機に変更した場
合には、それまでの連携動作が不可能になる。
【0013】このように図9のシステムでは用いる機器
の変更の都度、連携方式を変えなければならないという
欠点がある。第3例として居住空間で複数の空調機を使
用する場合を考える。
【0014】一般家庭では契約電力を越えるとノーヒュ
ーズブレーカが作動するが、図10はホームコントロー
ラを用いた例で、総合電流を検知し、契約電力を越えた
場合、指定しておいたエアコンを停止する仕組みになっ
ていると共に総合電力(電流)が下がれば自動的に復帰
するようになっている。
【0015】すなわち、図10において、1はルームエ
アコン、2はホームコントローラ、3は総合電流検知
器、4は通信線、5は電力線である。しかるに、図10
のシステムでは、契約電力を越えた場合、指定のエアコ
ンを停止するのでなく、それの能力を低下させて契約電
力以内に抑えることはできないといった欠点がある。
【0016】さらに、エアコンの動作が例えば冷房であ
れば換気に切り替えて運転したり、暖房であれば他の代
替暖房機があっても働かせることができないといった欠
点がある。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、第1
例乃至第3例による従来の技術では 1)居住空間において冷房、暖房、換気、加除湿を複数
空調機群で制御する場合、それぞれの目標に向かって独
自に運転すると、コスト上不経済となる場合があり、適
切な制御が必要となる。
【0018】2)従来、複数空調機間での連携は特定機
器間での連携処理であり、機器の増設、修理に伴う構成
変化に対応できない。 3)契約電力量以下に制御するための複数空調機間の解
決手段は特定の仕方に限定され、状況にあった解決方法
を取り込むことができない。
【0019】といった欠点がある。そして、各空調機は
マイクロコンピューターを内蔵しており、独自の目標は
達成できるが、空調負荷の分散、相互協調、排他制御等
を監視・制御することはできない。
【0020】これは、各空調機が相互に協調動作するた
めに必要な機能を有するソフトウェア群を備えた空調制
御システムが存在しなかったことによる。そこで、この
発明は以上のような点に鑑みてなされたもので、空調機
や操作パネルの機能をプログラムとして実現し、各プロ
グラムが分散して他プログラムと適宜協力することによ
り、システム変更に伴う空調機群の機能設定手段の再調
整をシステム設計者や集中制御手段を介することなく、
プログラム自身の機能設定手段が他のプログラムの機能
設定手段と協力することで実行し、これにより快適で経
済的な居住環境を実現する空調制御システムを提供する
ことを目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題を解決するために、少なくとも1つ以上の部屋を有す
る居室空間を複数種類の空調機で制御する空調制御シス
テムにおいて、前記居室空間には室内状態を表す物理的
特性を調節する機能を有する複数種類の空調機と該空調
機群をコントロールする操作パネルとが配置され、前記
各空調機は、空調機の出力値を該当する居室空間の室内
状態から仮決定する手段と、目標値及び現在値を含む調
節条件並びに前記仮決定手段による出力値を他の空調機
群と前記操作パネルとに通知する手段と、各空調機の性
能データを基に、自己の空調機出力値の調節による室内
状態の目標設定値達成に関する予想値を算出する手段
と、該算出した予想値を他の空調機群や操作パネルに通
知する手段とを持ち、前記操作パネルは、各空調機から
の所定のデータを受信する手段と、受信した上記データ
を基に各空調機の出力配分値を決定し該決定値を各空調
機に通知する手段とを持つことを特徴とする空調制御シ
ステムが提供される。
【0022】また、本発明によると、前記出力配分値決
定手段がシステム立ち上がり時を含む室内状態の目標設
定値達成度の低い不快な期間では、前記予想値の達成時
間があらかじめ設定した値以内の空調機に最大の出力配
分値を与える手段と、室内状態の目標値達成度が中間の
期間では、各空調機の予想到達時間の逆数に比例した配
分値を各空調機に与える手段と、室内状態の目標達成度
が高く安定している期間では、予想コストが最小の空調
機に最大配分値を与える手段と、室内状態の目標達成度
が高くかつ空調負荷が低い期間では、室内状態の変化速
度がしきい値以内で最小コストの空調機に最大配分値を
与える手段とを具備することを特徴とする空調制御シス
テムが提供される。
【0023】また、本発明によると、前記操作パネルが
室内状態の目標設定値が入力される都度記録し、しきい
値を越える目標設定値が入力された場合、外部に注意の
指示を与えることができる手段を具備することを特徴と
する空調制御システムが提供される。
【0024】さらに、本発明によると、前記出力配分値
決定手段が室内状態の目標設定値達成度を室内状態を表
す物理的特性の指標から算出する手段を具備することを
特徴とする空調制御システムが提供される。
【0025】
【作用】本発明の空調制御システムによれば、室内情愛
に対して作用する可能性のあるプログラムの空調機出力
値群を状況に応じて相互に調整することにより、快適で
経済的な居住環境を実現する空調制御システムを提供す
ることができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例の詳細を図面に基づい
て説明する。図1は本発明の空調制御システムが適用さ
れる対象例を示している。図1中の10は居室空間の1
部屋または複数部屋に仕切された1部屋であり、1部屋
は空調の目的に供する例えばエアコン、換気扇、ガスフ
ァンヒータ、床暖房機等のうちの1つまたは複数の空調
機20と操作パネル30から構成されている。
【0027】これらの各装置間はホームバス等の伝送通
信路4で接続されており、非同期の双方向通信に使用さ
れる。そして、操作パネル30からは目標の温度値、湿
度値、流速値、空気質等の物理的特性を表す所定のデー
タが各装置に通信路40を介して入力できるようになっ
ている。
【0028】図2は操作パネル30に内蔵されているコ
ンピュータ部分と操作入力部分とセンサと通信路並び
に、各空調機20に内蔵されているコンピュータ部分と
機器駆動部とセンサと通信路の関係を示している。
【0029】すなわち、操作パネル30のコンピュータ
部には中央演算装置(以下CPUと記す)31と、該C
PU31が使用するプログラムやデータを記憶するメモ
リ部であるROM34及びRAM35、データ伝送用の
通信路40を介して他空調機20とデータ交換を処理す
る通信処理部33と、目標設定値を入力する入力パネル
部36とから入力された設定値をCPU31への制御指
令として伝達するI/O32から構成される。
【0030】ここで、ROM34には操作パネル30に
ついての制御手順である次のような各手段を記述したプ
ログラムが格納されている。 (1)各空調機群からの目標条件、現在条件、仮決定出
力値、予想値等の物理的特性を表す所定のデータを受信
する手段。
【0031】(2)受信した上記データを基に各空調機
の出力配分値を決定し該決定値を空調機群に通知する手
段。また、RAM35には該プログラムが動作した結果
(例、空調機名や空調機から受信した仮出力値から計算
した出力配分値に関するデータ等)が格納される。
【0032】そして、入力パネル部36はI/O32に
接続されている。また、センサ部37は室内情愛を測定
する装置で、測定結果をI/O32経由でCPU31に
通知する。
【0033】これを受けてCPU31は測定値をRAM
35に記憶して、出力調整に利用する。また、各空調機
20のコンピュータ部にはCPU41と、該コンピュー
タ部が使用するプログラムやデータを記憶するメモリで
あるROM44及びRAM45と、データ伝送用の通信
路40を介して操作パネル30や他空調機20とデータ
交換処理を行う通信処理部42と、機器本体への制御指
令を出力するI/O43とから構成される。
【0034】なお、センサ部47は室内情愛を測定する
装置で、測定結果をI/O43経由でCPU41に通知
する。また、機器駆動部46はCPU41からの制御指
令を受信すると、それに従って機器の出力を調整する。
【0035】そして、ROM44には、各機器が本体機
器を制御するための手段と出力値を仮決定する手段と目
標値達成に関する予想値算出手段、並びに操作パネルか
らの指令値を受信する手段とから構成されるプログラム
として、具体的には次のような手段を記述したプログラ
ムが格納されている。
【0036】(1)空調機の出力値を該当する部屋の室
内状態から仮決定する手段。 (2)目標条件(例、目標温度)、現在条件(例、現在
温度)および前記仮決定手段による出力値を他空調機群
や操作パネルを制御するプログラム(以後、単に空調
機、操作パネルと称す)に通知する手段。
【0037】(3)各空調機の性能データ(例、低下空
調機能力、消費電力等)をもとに、自空調機出力値の調
節による室内状態の目標設定値達成に関する予想値
(例、目標温度到達予想時間、予想コスト)を算出する
手段。
【0038】(4)該算出した予想値を他空調機群や操
作パネルに通知する手段。図3は、操作パネル30と空
調機20群内の各ROM34,44に記述されたプログ
ラムの動作アルゴリズムの概要を示している。
【0039】図3を用いて幾つかの実施例を説明する。
この場合、予め操作パネル30にはフロッピーディスク
等の記憶媒体が接続されており、操作パネル30のタッ
チパネル方式等の入力インターフェイスである入力パネ
ル36を介して、部屋の広さや何時に起床し何時まで部
屋を利用するといった生活パターン情報および、室内状
態の目標達成値目標設定値の書き込みや読み出しができ
るようになっているものとする。
【0040】以下にまず、第1の実施例について、図3
に示すアルゴリズムをもとに操作パネルの動作を実現す
るソフトウェアである操作パネルと空調機の動作を実現
する空調機群の間での分散協調制御例を説明する。
【0041】ステップ1では空調制御システムが起動さ
れ、システムの初期化が行われる。すなわち、システム
初期化手段103,201が操作パネル30および空調
機20内にプログラムとして存在し、電源の入力ととも
にROM34,44内の初期化プログラムが動作する。
【0042】この初期化処理により、入力パネル36か
らの目標設定値入力、フロッピーディスクからの部屋情
報の入力処理およびセンサ動作等が可能になる。これに
より、操作パネル30は、ステップ1で部屋情報や室内
状態目標設定値の送信準備が完了する。
【0043】ステップ2では部屋情報や室内状態目標設
定値(例、温度=24℃、湿度=50%、2酸化炭素濃
度=0.1%以下)が操作パネル30から各空調機20
に通知される。
【0044】ステップ3では操作パネル30から受信し
た部屋情報や上記目標設定値データ(温度=24℃、湿
度=50%、2酸化炭素濃度=0.1%以下)を各空調
機20内のプログラム(図1では、エアコンプログラ
ム、床暖房プログラム、ガスファンヒータプログラム)
は、該受信データとセンサ47から得た現在の室内状態
値(例、室温=14℃、湿度=68%、2酸化炭素濃度
=0.07%)をもとに、空調機出力値仮決定手段10
1によって自身の仮出力値を決定し、かつ予想値算出手
段102によって目標値到達までの予想時間、予想運転
コスト等の情報(予想デ−タ)を算出し、操作パネル3
0に送信する。
【0045】ここで、仮出力値と予想データとについて
説明を加える。図4は空調機の仮出力値の1例である。
横軸に温度差(=現在値−目標設定値、あるいは、目標
設定値−現在値)をとり、縦軸に空調機の仮出力値とな
る性能データを割り付けたものである。
【0046】ここでいう性能データは空調機毎に定めら
れるものであり、図4においては温度差と性能デ−タと
の関係を線形で示しているが、特にこれにこだわるもの
ではない。
【0047】一方、目標値到達までの予想時間や予想運
転コスト等の予想値は、一般に仮出力値や部屋情報をも
とにシミュレータ関数等によって算出されるものであ
る。ステップ4では操作パネル30は、受信した各空調
機内プログラムからの仮出力値と予想値とセンサから得
た現在の室内情態値を基に、空調機出力値配分決定手段
202により目標設定値に近づくように各空調機毎に出
力配分を決定し、これを各空調機に通知する。
【0048】また、操作パネル30は、一定時間後にセ
ンサ37を用いて室内状態を測定しステップ2に戻る。
以下は、第2の実施例についての説明である。
【0049】図5は室内状態と目標達成度の関係を示し
ている。例えば、温度、湿度、風速等で評価される快適
度(PMVという)が快適レベルに達すれば、目標達成
度が高いと判断される。
【0050】図6は各室内状態の目標達成値及び目標達
成度の時間的変化を示している。図5で、温度等の達成
度が低くきわめて不快な状態である場合、対応する空調
機出力値の予測到達時間の最も短い空調機に、大きな出
力配分を与えることが必要である。
【0051】例えば、暖房時にエアコンやガスファンヒ
ータは仮出力値そのもの(=100%)の値が配分され
る。図6でのシステムの立ち上がり期間がこれに相当す
る。
【0052】システム立ち上がりから目標達成状態とな
っている安定状態にいたる中間状態では、不快ではある
が予想到達時間によっては出力を低めに調整することが
可能な期間である。
【0053】例えば、エアコン、ガスファンヒータ、床
暖房機器の予想到達時間がそれぞれt1,t2,t3と
して、しきい値時間(例えば30分〜1時間)以内でt
1が最小である場合、t1の装置は仮出力値通り、t2
の装置は仮出力値のt1/t2倍、t3の装置は仮出力
値のt1/t3倍、のように操作パネルが出力配分決定
するのが1例である。
【0054】一方、図6に示すように2酸化炭素濃度パ
ラメ−タは、立ち上がりから中間状態半ばに至る期間で
は上昇している。この場合は、部屋情報の広さや換気能
力データから予想換気量を算出し、2酸化炭素を発生す
る空調機であるガスファンヒータの出力配分率を減少
(例えば、ガスファンヒータプログラムが算出した仮出
力量の80%)させることで空気質の達成度を向上す
る。
【0055】さらに、室内状態の目標達成値達成度が高
い安定状態期間では、経済性を重点にした出力配分決定
が行われることになる。この場合、空調負荷は低減さ
れ、いずれかの空調機で対応できるのが一般的であり、
運転コスト最小の空調機に最大の出力配分率が与えられ
る。
【0056】一例として、外気が5℃と低い場合、運転
予想コストが最小のガスファンヒータがこれにあたる。
このステップ4での他の例として、外気が10℃と高め
の場合を考える。
【0057】図7に各空調機の負荷である温度差と出力
能力とのいくつかの関係を示している。まず、比例型の
パターンは低負荷の部分まで直線的に能力が与えられ、
インバータエアコンのケースが該当する。
【0058】また、最小付比例型パターンはMIN、出
力がやや大きい値となっており、以後MAX、まで直線
的に能力が与えられる。そして、ステップ型のパターン
は階段状に能力が与えられる場合で、床暖房ケースが該
当する。
【0059】ここで、もし低負荷での最小コスト空調機
として最小付比例型パターンが選択されると、低負荷領
域での大きめの出力によるON/OFFの繰り返しとな
り、快適さが損なわれることになる。
【0060】このため連続した運転を行う方法として、
各空調機の予想運転コスト以外に室温変化の予想速度に
注目し、予想変化速度があるしきい値を越えない条件下
で空調機出力値の調整を行う方法がある。
【0061】この場合、運転コストが2番目に低い比例
型のパターンをもつ空調機を選択することで目標温度が
快適に達成できる。図8は上述したような第2の実施例
における空調機出力値配分決定の形態を示している。
【0062】次に、第3の実施例について説明する。す
なわち、この実施例において、入力パネル36を介して
記録された部屋の広さや何時に起床し何時まで部屋を利
用するといった生活パターン情報及び室内状態の目標達
成値目標設定値に関する情報は、図3に示したように操
作パネル30のROM34に内蔵された運転履歴記録手
段203としてのプログラムにより管理される。
【0063】この運転履歴記録手段203は前記各情報
が新たに記録される毎に前回までの情報群と比較して、
該運転履歴記録手段203内に記憶されているしきい値
よりかけ離れた場合、入力パネル36を介して音声やグ
ラフィック表示により外部に注意を喚起することができ
る。
【0064】以上ステップ1からステップ4に分けて各
実施例について説明をした。以上の説明では、各空調機
は課題を解決するためのプログラムを各空調機内のコン
ピュータ部に持ち、処理を行ったが、このプログラムを
操作パネル30内のコンピュータ部に駐在させることで
も同様の効果を得ることができる。
【0065】そして、本発明により各空調機の自律的な
制御を維持しつつ、状況の変化に対応して各空調機と操
作パネル間で協調して省エネで快適な室内状態の目標達
成値調整をおこなうことが可能となる。また、空調機の
入れ替えや増加変更に対しても操作パネルや空調機内の
プログラムを変更することなく対応することができる。
【0066】
【発明の効果】従って、以上詳述したように本発明によ
れば、空調機や操作パネルの機能をプログラムとして実
現し、各プログラムが分散して他プログラムと適宜協力
することにより、システム変更に伴う空調機群の機能設
定手段の再調整をシステム設計者や集中制御手段を介す
ることなく、プログラム自身の機能設定手段が他のプロ
グラムの機能設定手段と協力することで実行し、これに
より快適で経済的な居住環境を実現する空調制御システ
ムを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による空調制御システムが適用される対
象例を示す構成説明図。
【図2】図1の各空調機及び操作パネル部に内蔵される
コンピュータ部等の詳細図。
【図3】図2の各コンピュータ部内のROMに可能され
るプログラムの動作アルゴリズムを示す概要図。
【図4】空調機の仮出力を例示する特性曲線図。
【図5】室内情愛と目標達成度の関係を示す図。
【図6】各室内状態の目標達成値及び目標達成度の時間
的変化を示す図。
【図7】各空調機の負荷である温度差と出力能力とのい
くつかの関係を示す図。
【図8】空調機・出力値配分決定の形態を示す図。
【図9】温風暖房機と床暖房機とを用いる従来の技術を
示す構成図。
【図10】ホームコントローラを用いる従来の技術を示
す構成図。
【符号の説明】
10…居室空間、20…空調機、30…操作パネル、4
0…通信路、33,42…通信処理部、31,41…C
PU、34,44…ROM、35,45…RAM,3
2,43…I/O、36…入力パネル、46…機器駆動
部、37,47…センサ、101…空調機・出力値決定
手段、102…予想値算出手段、103,201…シス
テム初期化手段、202…空調機出力値配分決定手段、
203…運転履歴記録手段。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つ以上の部屋を有する居室
    空間を複数種類の空調機で制御する空調制御システムに
    おいて、 前記居室空間には室内状態を表す物理的特性を調節する
    機能を有する複数種類の空調機と該空調機群をコントロ
    ールする操作パネルとが配置され、 前記各空調機は、 空調機の出力値を該当する居室空間の室内状態から仮決
    定する手段と、 目標値及び現在値を含む調節条件並びにび前記仮決定手
    段による出力値を他の空調機群と前記操作パネルとに通
    知する手段と、 各空調機の性能データを基に、自己の空調機出力値の調
    節による室内状態の目標設定値達成に関する予想値を算
    出する手段と該算出した予想値を他の空調機群や操作パ
    ネルに通知する手段とを持ち、 前記操作パネルは、 各空調機からの所定のデータを受信する手段と、 受信した上記データを基に各空調機の出力配分値を決定
    し該決定値を各空調機に通知する手段とを持つことを特
    徴とする空調制御システム。
  2. 【請求項2】 前記出力配分値決定手段が、システム立
    ち上がり時を含む室内状態の目標設定値達成度の低い不
    快な期間では、前記予想値の達成時間があらかじめ設定
    した値以内の空調機に最大の出力配分値を与える手段
    と、 室内状態の目標値達成度が中間の期間では、各空調機の
    予想到達時間の逆数に比例した配分値を各空調機に与え
    る手段と、 室内状態の目標達成度が高く安定している期間では、予
    想コストが最小の空調機に最大配分値を与える手段と、 室内状態の目標達成度が高くかつ空調負荷が低い期間で
    は、室内状態の変化速度がしきい値以内で最小コストの
    空調機に最大配分値を与える手段とを具備することを特
    徴とする請求項1に記載の空調制御システム。
  3. 【請求項3】 前記操作パネルが室内状態の目標設定値
    が入力される都度記録し、しきい値を越える目標設定値
    が入力された場合、外部に注意の指示を与えることがで
    きる手段を具備することを特徴とする請求項1または2
    に記載の空調機制御システム。
  4. 【請求項4】 前記出力配分値決定手段が室内状態の目
    標設定値達成度を室内状態を表す物理的特性の指標から
    算出する手段を具備することを特徴とする請求項2に記
    載の空調機制御システム。
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