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JPH0717760B2 - エラストマー粉末を含む弾力性のある多孔性のシート材を製造するための基本組成、シート材、およびシート材の製造方法 - Google Patents

エラストマー粉末を含む弾力性のある多孔性のシート材を製造するための基本組成、シート材、およびシート材の製造方法

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JPH0717760B2
JPH0717760B2 JP1510790A JP51079089A JPH0717760B2 JP H0717760 B2 JPH0717760 B2 JP H0717760B2 JP 1510790 A JP1510790 A JP 1510790A JP 51079089 A JP51079089 A JP 51079089A JP H0717760 B2 JPH0717760 B2 JP H0717760B2
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sheet material
elastomer
mixture
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    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
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    • D21HPULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D21H21/00Non-fibrous material added to the pulp, characterised by its function, form or properties; Paper-impregnating or coating material, characterised by its function, form or properties
    • D21H21/50Non-fibrous material added to the pulp, characterised by its function, form or properties; Paper-impregnating or coating material, characterised by its function, form or properties characterised by form
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は多孔性と弾力性を備えたシート状の製品に関す
る。またこのような製品とその製造方法にも関する。
さらに詳しくいえば、本発明は、少なくとも粉末状のエ
ラストマーと、有機物または無機物の繊維またはその両
方(以下および/またはと略記する)と、必要に応じて
加えられた他の材料を構成要素とする多孔性で弾力性の
あるシート材に関する。また前記シート材を湿式法、特
に製紙法により製造するための方法に関する。
本出願人の特許EP−6 390に記載されているシート状の
製品は、厚いポリ塩化ビニルの床カバーの基材にたいす
る市場の要求にたいして、多孔性と弾力性が不足してい
る。
出願人は、多量に混入するラテックスの割合を増やした
り、含侵技術によりラテックスを加えたりする方法で
は、これらの製品の弾力性を十分に改善することができ
ないことを確かめた。
さらに、このようにラテックスを増やすと、基材中の気
孔の不足のために、変態中にプラスチゾルの層に泡や膨
れが発生するという既知の問題が生じる。
シート状の弾性製品は既に知られている。すなわち破断
伸び率の大きい製品である。このような製品の製造に
は、溶解、分散または乳濁の形態で大量のエラストマー
を入れる必要がある。このような形態のエラストマー
は、溶解、乳濁または懸濁させるための媒体を乾燥させ
て除去すると、連続した膜状になる。エラストマーのこ
の膜を形成する性質のために、弾性が大きく、内部結合
力が強いが、多孔度が劣った材質になる。
このようなエラストマーを入れるために、いろいろな技
術が、単独でまたはいくつか組み合わせて使用されてい
る。例えば次のような技術が用いられている。
−エラストマーのラテックスを凝集させること(羊毛状
の固まりに凝集する)。この技術では、製紙機械により
製造するとき、他の成分に対して30%より多くのエラス
トマーを入れることができない。実際、エラストマーは
柔らかい物質で非常に粘着性があり、供給路内や製紙機
械の網の目に堆積して詰りやすい。さらに上記凝集技術
には、有機繊維および/または無機繊維が存在すると
き、その繊維を保持するために必要なラテックスの凝集
と無関係に繊維の凝集が発生し、材質の均一性に強い影
響を及ぼすという問題点がある。
−乾燥したシートまたは乾燥していないシートにたいす
る噴霧による堆積。この堆積法は、余分な装置が必要で
あり、また大量のエラストマーを素材の厚み方向に均一
に入れることができない。
−乾燥したシートまたは乾燥していないシートにたいす
る含侵による注入。この注入法は、シートの吸収力によ
る制限があり、また非常に高価な余分な装置(含侵)が
必要である。この技術は、最も広く使用されている。知
られている素材のなかには、セルロースシートから成る
セローダーム材がある。この素材には、製紙機械の湿式
工程の終わりの部分で、エラストマーとして1つまたは
複数のラテックスが含侵により混入される。この製造技
術は、セルロースシートが詰るという重大な問題につな
がる。
すべての場合において、このような付加的な処理は、製
紙機械の運転速度にかなり大きな影響を与える。また溶
解、分散または乳濁させるための媒体を除去するため
に、それだけ多くのエネルギーの消費を引き起こす。
さらに、そして既に示したように、上記の各技術により
入れられるエラストマーの膜を形成する性質のために、
弾力性はあるが多孔度が低い製品になる。混入されるエ
ラストマーの割合が高いほど、ますます多孔度が低くな
る。
フランス特許出願公開2514015号公報は、柔軟性があり
加熱により強度を高めることができるシート材を経済的
に得ることができる、ポリオレフィンの繊維を含む組成
に関する。前記組成また、ゴムのように弾性のある物質
の粒子を含む。この組成により得られるシートは、内部
結合力が非常に弱いけれども、ポリオレフィン繊維の軟
化点よりも高い温度まで加熱することにより強度が上が
る。
したがって本発明の目的は、次のような特徴をもつシー
ト材を提供しようとするときにそこに存在する問題を解
決することである。
−均一な構造 −高い弾性 −高い多孔度 −強い内部結合力 本発明のもう1つの目的は、このような製品を湿式法で
製造することである。湿式法とは、懸濁液を排水してス
クリーン上にシートを形成し、次にそのシートを乾燥す
る処理を意味するものと理解されている。
本発明のさらにもう1つの目的は、余分なないし高価な
装置あるいは工程を必要とせずに均一な構造,高い弾
性,高い多孔性,及び強い内部結合力を有するシート材
を製造することを可能にする解決策を提供することによ
り、前記の技術的問題を解決することである。
本発明は、初めて、工業的規模で適用できる満足すべき
方法で、上記の問題点を同時に解決した。
したがって第1の観点からすると、本発明は、シート材
を、特に湿式法により、製造するための、顆粒状および
繊維状の粉末の混合物を含み、 a)少なくとも1つのエラストマーの、エラストマーの
微粉末と呼ばれる、約500μmよりも小さい粒度の粉末
と、 b)天然繊維、無機繊維およびそれらの組み合わせを含
むグループから選択された、約10mmよりも短い長さの繊
維 の好ましくは密な混合物を含むことを特徴とする基本的
な組成を提供する。
1つの実施例では、この組成は −重量で約20から80%の、少なくとも1つのエラストマ
ーの、少なくとも500μmよりも小さい粒度の粉末 −重量で10から70%の繊維 −任意に含ませることができる、0から20%の少なくと
も1つの結着剤 −任意に含ませることができる、重量で0.1から5%の
少なくとも1つの凝集剤および/または少なくとも1つ
の保持剤 −任意に含ませることができる、0から40%の少なくと
も1つの無機および/または有機の増量剤。この増量剤
により、前記エラストマーを部分的に置き換えることが
できる。上記成分の合計は100%であり、各成分の割合
は乾燥重量で与えられている。この組成は、紙の製造で
通常使用され、当業者なら誰でも知っている添加剤を含
んでもよい。
第2の観点によれば、本発明は、シート材、とりわけ湿
式法で得られるシート材、そしてさらに詳しくは前記の
基本組成から得られシート材に関する。
前記シート材は、 a)少なくとも1つのエラストマーの、エラストマーの
微粉末と呼ばれる、約500μmよりも小さい粒度の粉末
と b)天然繊維、無機繊維およびそれらの組み合わせを含
むグループから選択された、約10mmよりも短い長さの繊
維 の、好ましくは密な、混合物を含むことを特徴とする。
1つのとりわけ好適な実施例によれば、前記シート材
は、 −重量で約20から80%の、少なくとも500μmよりも小
さい粒度の粉末状の、少なくとも1つのエラストマー −重量で10から70%の繊維 −任意に含ませることができる、重量で0から20%の少
なくとも1つの結着剤 −任意に加えることができる、重量で0.1から5%の少
なくとも1つの凝集剤および/または少なくとも1つの
保持剤 −任意に加えることができる、重量で0から40%の少な
くとも1つの無機および/または有機の増量剤。この増
量剤により、前記エラストマーを部分的に置き換えるこ
とができる。上記成分の合計は100%であり、各成分の
割合は乾燥重量で与えられている。この組成は、紙の製
造で通常使用され、当業者なら誰でも知っている添加剤
を含んでもよい。
本発明の上記実施例の1変形によれば、前記繊維がガラ
ス繊維とセルロース繊維の混合物を含む。
特に好適な実施例によれば、前記エラストマーの微粉末
と呼ぶエラストマーの粉末が、加硫された再生ゴムを含
む。
本発明のもう1つの好適な実施例によれば、前記基本組
成または前記シート材は、 −重量で約70から75%の、加硫ゴムの粉末と、無機およ
び/または有機の増量材と、 −重量で約15から20%の、好ましくは精製されたセルロ
ースの繊維および/または無機繊維と、 −重量で約8から12%の、少なくとも1つのラテックス
タイプの結着剤と、 −重量で約0.3から0.5%の、少なくとも1つのカチオン
凝集剤 を含み、前記成分の合計は100%で、各成分は乾燥重量
で与えられていることを特徴としている。この組成は、
紙の製造に通常使用される、当業者なら誰でも知ってい
る添加剤を含んでもよい。
このような添加剤は、例えば、撥水剤、減摩剤、泡止め
剤により構成されていてもよい。撥水剤は、例えば、2
量体のアルキルケテンまたは変性または非変性樹脂でも
よい。
第3の観点によれば、本発明はさらに −次の成分の混合物の水性懸濁液を用意すること ・重量で20から80%の、平均の粒子の大きさが500μm
よりも小さい粉末状のエラストマーまたは前記エラスト
マーと少なくとも1つの増量材の混合物 ・重量で10から70%の、天然繊維、無機繊維およびそれ
らの混合物からなるグループから選択された、10mmより
も短い長さの繊維 −随意に上記懸濁液に第1の量の凝集剤を加えること ー随意に上記凝集剤を含む懸濁液に重量で0から20%の
結着剤を添加すること −随意に添加剤を加えること −随意に第2の量の凝集剤および/または保持剤を加え
ること −得られた水性懸濁液をスクリーン(簣)の上に沈積さ
せること −濡れたシートを形成するために、沈積した懸濁液から
水分を流出させること、および −シート材を得るために、形成されたシートを乾燥させ
ること を特徴とする本発明のシート材を製造するための方法を
提供する。
本発明の製造方法の1実施例によれば、上記のようにし
て得られたシート製品に特別の性質を付与するために、
追加の処理を施すことも有益であろう。このような処理
は、サイズ−プレスやコーター(塗料塗布機)などのよ
うな紙の製造において知られているすべての手段により
行なうことができる。
出願人は、上に記載したような発見により、はじめて、
要求される複数の物理的性質を同時に備えたシート材が
得られることを予期せずに発見した。そしてそれによ
り、粉末状のエラストマーを入れることによって、弾性
塗層を形成する必要なしに、重要な性質である弾力性を
保持する多孔性材を製造することができる。
出願人は、さらに、当業者が恐れるかも知れないことに
反して、このような粉末状のエラストマーを入れても、
多孔率の大きな増加とそれにより引き起こされるかさの
大幅な増大にもかかわらず、製品の内部結合力を損なわ
ないことを発見した。
本発明によれば、「粉末状のエラストマー」または「エ
ラストマーの微粉末」は、約500μmよりも小さい、そ
して好ましくは約40から300μmの範囲の粒度のエラス
トマーを意味することが理解される。
本発明におけるエラストマーとしては、粉末になり得る
すべてのエラストマーを使用できる。例えば、加硫また
は非加硫の天然ゴム、BUNA(ブタジエン重合体)、BUNA
SまたはSBR(スチレン−ブタジエン共重合体)、アク
リルブタジエン−ニトリル共重合体、ポリクロロプレン
(2−クロロブタジエン重合体)、クロロスルホン化ポ
リメチレン、ポリイソブチレン、エチレン−プロピレ
ン、イソブチレン−ブタジエン、イソプレン共重合体、
ポリアクリルエステル、ゴムのフッ化誘導体、シリコー
ンゴム、ポリウレタンなどのエラストマーである。経済
的な理由のために、好ましいエラストマーは、加硫また
は非加硫の廃ゴムの粉末である。このような粉末は、大
量にそして従来技術において使用されているラテックス
状のエラストマーよりもかなり低価格で入手できる。
本発明の製品を製造するために使用できる繊維は、10mm
よりも短い長さの繊維である。有機および/または無機
の繊維を使用することができる。好ましくはセルロール
繊維を使用する。セルロース繊維の外には、好適な繊維
は例えば次のようなものである。
−ガラス繊維(好ましくは直径5から10μm,長さ3から
6mm) −硫酸カルシウムまたは針状石膏の繊維(好ましくは長
さ0.5から3mm) −岩綿(長さ0.1から0.3mm) 本発明における好ましい結着剤は −天然のアミラム −天然の澱粉、特に天然のコーンスターチ −澱粉の燐エステル −カルボキシメチル化澱粉 −酸化澱粉 −酸素を作用させた澱粉(酵素:アルファアミラーゼ、
50から3000の範囲のグルコースユニットの分布を得るた
め)(直鎖重合体であるアミロースに対して) −ヒドロキシメチル化澱粉 −工業用カルボキシメチルセルロール(5から30%の塩
化ナトリウム−置換度:0.7から0.8) −ポリビニルアルコール −重量割合で87から90のアクリル酸エチル構造、1から
8のアクリロニトリル構造、1から6のN−メチロルア
クリルアミド、1から6のアクリル酸構造を含む重合体 −40から55%で水中に分散させたもの −重量割合で60から75のエチレンアクリレイト構造、重
量割合で35から40のアクリロニトリル構造および重量割
合で1から7のメタクリル酸 −40から55%で水中に分散させたもの −重量割合で38から50のスチレン構造、47から59のブタ
ジエン構造、1から6のメチルアクリルアミド構造を含
む重合体 −40から55%で水中に分散させたもの −重量割合で53から65のスチレン構造、32から44のブタ
ジエン構造、1から6のメチルアクリルアミド構造を含
む重合体 −40から55%で水中に分散させたもの −エチエンの3重合体/酢酸ビニル/塩化ビニル −40から55%で水中に分散させたもの 好適な凝集剤および保持剤は、例えば次のようなもので
ある。
−硫酸アルミニウム −多塩化アルミニウム(ヒドロキシ塩化アルミニウム) −アルミン酸ナトリウムおよびアルミン酸カルシウム −ポリアクリル酸とポリアクリルアミドの5〜30%(重
量/容積)の混合液 −ポリエチレンイミンの2〜50%(重量/容積)の溶液 −アクリルアミドとベーターメタクリリルオキシエチル
トリメチル−アンモニウム硫化メチルの共重合体 −ポリアミン−エピクロロヒドリンとジアミン−プロピ
ルメチルアミン樹脂の2〜50%の溶液 −エピクロロヒドリン,アジピン酸,カプロラクタム,
ジエチレントリアミンおよび/またはエチレンジアミン
からつくられるポリアミン−エピクロロヒドリン樹脂の
2〜50%の溶液 −エピクロロヒドリン,ジメチルエステル,アジピン酸
およびジエチルトリアミンからつくられるポリアミド−
ポリアミン−エピクロロヒドリン樹脂の2〜50%の溶液 −エピクロロヒドリン,ジエチレントリアミン、アジピ
ン酸およびエチレンイミンからつくられるポリアミド−
エピクロロヒドリン樹脂 −アジピン酸,ジエチレントリアミンと、エピクロロヒ
ドリンおよびジメチルアミンの混合物または2〜50%の
溶液からつくられるポリアミド−エピクロロヒドリン−
トリエチエントリアミンからつくられるカチオンポリア
ミド−ポリアミン樹脂 −芳香族スルホン酸とホルムアルデヒドの縮合体 −酢酸アルミニウム −蟻酸アルミニウム −酢酸アルミニウム,硫酸アルミニウムおよび蟻酸アル
ミニウムの混合物 −塩化アルミニウム(AlCl3) −カチオンスターチ さらに無機物の増量剤を添加してもよい。好適な増量剤
の例としては、下記のものがある。
−タルク(滑石):ケイ酸マグネシウムの複合物−1か
ら50μm,好ましくは2から50μmの粒子−比重2.7から
2.8 −カオリン:水和ケイ酸アルミニウムの複合物−1から
50μm,好ましくは2から50μmの粒子−比重2.58 −天然の炭酸カルシウム:1.5から20μm,好ましくは2か
ら20μmの粒子−比重2.7 −沈降炭酸カルシウム:1.5から20μm,好ましくは2から
20μmの粒子−比重2.7 −天然の硫酸バリウム:2から50μmの粒子−比重約4.4
から4.5 −沈降硫酸バリウム:2から20μmの粒子−比重約4.35 −ケイソウのシリカ:2から50μmの粒子−比重約2から
2.3 −サテン白:水和スルホアルミン酸カルシウム −天然の硫酸カルシウム:2から50μmの粒子−比重約2.
32から2.96 −水和アルミナ:2から50μmの粒子 −アルミン酸ナトリウムおよびアルミン酸カルシウム:1
から20μmの粒子−比重2.2 −ケイ化アルミン酸ナトリウム:1から20μmの粒子 −比重約2.12 −ルチルチタン:0.5から10μmの粒子−比重約4.2 −アナタースチタン:0.5から10μmの粒子−比重約3.9 −水酸化マグネシウム:2から50μmの粒子 注:比重はg/m1で与えられる。
さらに特別の性質を付加するために、有機増量剤を添加
してもよい。
下記の記載は、第1の1組の試験によって、本発明がど
のようにして実施できるかを説明する。
実施例1(対照) 出願人の特許EP−6 390にしたがって、下記の基本的な
混合物(各成分の量は乾燥重量である)を含む組成の水
溶液から、製紙法により、シート材を製造する。
−セルロース: 20度のSchoepperで精製 した3分の2が長い繊維,3分の1が 短い繊維の混合物 15.2g −ガラス繊維: OWENS CORNING社より 販売されているHW 618 直径11μm;長さ3.2mm 2.8g −無機増量材 TALC DE LUZERNAC社 より販売されているTalc No.2 71.1g −カチオン凝集剤 BAYER AG社より販売されてい るNadavin(商標)LT 0.4g ポリアミド/ポリアミン−エピクロ ルヒドリン樹脂 −結着剤 DOW CHEMICAL社より販売され ているLatex DOW 86 815 10.4g カルボキシル化スチレン−ブタジエンラテ ックス 上記の混合物を、1mmに近い厚さのテストサンプルを得
るために、容器内で必要な濃度に薄めた。この希釈後、
下記の保持剤を容器に加えた。
−DOW CHEMICAL社より販売され ているSEPARAN XD 8 494 0.1g 高分子量のカチオンポリ(アクリルアミド) 実施例2から5 実施例1と同じ処理を行ない、さらに繊維の後にLAUREN
T PNEU社により販売されている再生ゴムの粉末を、量を
変えて添加することにより、本発明のシート材を作っ
た。
製品T0−008は、ふるいをかけた、粒度が80μmよりも
小さい粉末である。
製品T0−05は、ふるいをかけた、粒度が500μmよりも
小さい粉末である。
実施例1から5の組成と特徴は、表1に示してある。
表1から、本発明による粉末状のエラストマーの添加に
より、高多孔性と高弾力性を兼ね備えながら、内部結合
力が(従来技術による製品と較べて)同等または向上す
る製品を得ることが可能になる。
本発明による製品の高い弾力性は、破断伸び率の増加、
信頼性の大幅な向上および剛性の大幅な減少により表わ
されている。
この製品の多孔度が高いことは、多量の水を吸収する性
質およびそれを急激に放出する性質と共に、かさおよび
Bendtsen多孔度の大幅な増加により表わされている。
この製品の内部結合力が、向上しないまでも同程度に維
持されることは、Scott Bondの,増大ではなくても,安
定により表されている。
本発明の有効性が厚さによりどのように変化するかを評
価するために、いろいろな厚さの製品を得るため第2の
1組の試験、実施例6から12を行なった。当業者なら誰
でもよく知っているように、製品のたわみ性は、製品が
厚いほど得ることが困難になる。
比較例6 上記の実施例1にしたがってテストサンプルをつくっ
た。セルロースの繊維は、25°Schoepperの精製度を持
つ。
実施例7から12 実施例7から12は、本発明にしたがって行なったいろい
ろなテストを示す。LAURENT PNEU社から販売されている
T0−05とT0−02の2つの品質の再生ゴム粉末を用い、厚
さは1から3mmである。
品質T0−02は、ふるい分けされた、粒度が200μmより
も小さい粉末である。
実施例6から12の組成と特徴は、表IIに示してある。
得られた結果は、粉末状のエラストマーを添加すること
により、内部結合力を損うことなく、しかも製品の厚さ
に依存せずに、高多孔度と柔軟性を兼ね備えた製品が得
られることが確かめられた。
さらに、熱伝導率と音の吸収の測定により、これらの素
材が断熱能力および遮音能力を備えていることが明らか
になった。
本発明による製品の真に特別の性質、すなわち可撓性,
大量の液体を急速に吸収したり放出したりする能力,断
熱および遮音能力と、この製品のコストが安いことは、
床や壁のビニルカバーの基材としてだけでなく、建設業
や鞄および靴の製造業にも利用することができる。
本発明による製品の用途は、けっして例示した利用分野
に限定されるものではない。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ある大きさの粒度のポリマーの粉末と繊維
    との混合物を含む種類の、湿式法により得られるシート
    材を製造するための基本的な組成物であって、 −重量で20から80%の、40μm〜500μmの範囲の粒度
    の、少なくとも1つの粉末状のエラストマー −天然繊維、鉱物繊維およびそれらの混合物から成るグ
    ループから選択された、重量で10から70%の10mmよりも
    短い長さの繊維 −重量で0から20%の、少なくとも1つの結着剤 −重量で0.1から5%の、少なくとも1つの凝集剤およ
    び/または少なくとも1つの保持剤 −前記エラストマーを部分的に置き換えることができ
    る、0から40%の、少なくとも1つの無機および/また
    は有機の増量剤 の密な混合物を含み、上記各成分の含有量は乾燥重量で
    与えられ、各成分の含有量の合計は100%であることを
    特徴とする基本組成物。
  2. 【請求項2】湿式法により得られるシート材であって、 −重量で20から80%の、40μm〜500μmの範囲の粒度
    の、少なくとも1つの粉末状のエラストマー −重量で10から70%の、天然繊維、鉱物繊維およびそれ
    らの混合物から成るグループから選択された10mmよりも
    短い長さの繊維 −重量で0から20%の、少なくとも1つの結着剤 −重量で0.1から5%の、少なくとも1つの凝集剤およ
    び/または少なくとも1つの保持剤 −前記エラストマーを部分的に置き換えることができ
    る、0から40%の、少なくとも1つの無機および/また
    は有機の増量剤 の密な混合物を含み、上記各成分の含有量は乾燥重量で
    与えられ、各成分の含有量の合計は100%であることを
    特徴とするシート材。
  3. 【請求項3】前記繊維が精製されたセルロース繊維であ
    ることを特徴とする請求項2記載のシート材。
  4. 【請求項4】前記繊維がガラス繊維とセルロース繊維の
    混合物を含むことを特徴とする請求項2記載のシート
    材。
  5. 【請求項5】前記粉末状のエラストマーが、加硫された
    再生ゴムを含むことを特徴とする請求項2記載のシート
    材。
  6. 【請求項6】−重量で70から75%の、加硫ゴムの粉末と
    無機および/または有機の増量剤との混合物 −重量で15から20%の、セルロース繊維および/または
    無機繊維 −重量で8から12%の、少なくとも1つのラテックスタ
    イプの結着剤 −重量で0.3から0.5%の、少なくとも1つのカチオン凝
    集剤 を含み、上記各成分の含有量は乾燥重量で与えられ、各
    成分の含有量の合計が100%であることを特徴とする請
    求項2記載のシート材。
  7. 【請求項7】−下記の成分を含む混合物の水性懸濁液を
    用意すること ・重量で20から80%の、平均粒度が40μm〜500μmの
    範囲の粉末状のエラストマーまたは前記エラストマーと
    少なくとも1つの増量剤との混合物 ・重量で10から70%の、天然繊維、鉱物繊維およびそれ
    らの混合物から成るグループから選択された10mmよりも
    短い長さの繊維 −上記懸濁液に第1の量の凝集剤を加えること −上記凝集剤を含む懸濁液に重量で0から20%の結着剤
    を添加すること −添加剤を加えること −次に第2の量の凝集剤および/または保持剤を加える
    こと −得られた水性懸濁液をスクリーンの上に沈澱させるこ
    と −濡れたシートを形成するために、沈澱した懸濁物から
    水分を流出させること、および −シート状の製品を得るために、形成されたシートを乾
    燥させること を含むことを特徴とするシート材の製造方法。
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