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JPH07177388A - ゴースト消去回路 - Google Patents

ゴースト消去回路

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Publication number
JPH07177388A
JPH07177388A JP6048650A JP4865094A JPH07177388A JP H07177388 A JPH07177388 A JP H07177388A JP 6048650 A JP6048650 A JP 6048650A JP 4865094 A JP4865094 A JP 4865094A JP H07177388 A JPH07177388 A JP H07177388A
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JP
Japan
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ghost
variable delay
video signal
output
signal
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Application number
JP6048650A
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JP3174455B2 (ja
Inventor
Cheng-Yun Sun
スン チェン・ユン
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Industrial Technology Research Institute ITRI
Original Assignee
Industrial Technology Research Institute ITRI
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Publication date
Application filed by Industrial Technology Research Institute ITRI filed Critical Industrial Technology Research Institute ITRI
Publication of JPH07177388A publication Critical patent/JPH07177388A/ja
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Publication of JP3174455B2 publication Critical patent/JP3174455B2/ja
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/14Picture signal circuitry for video frequency region
    • H04N5/21Circuitry for suppressing or minimising disturbance, e.g. moiré or halo
    • H04N5/211Ghost signal cancellation

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Picture Signal Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】より簡単で効率的な構成の、ゴ−スト消去用F
IRフィルタを実現する。 【構成】最初に映像信号を受信するI個のディジ−チェ
イン接続されたI個の可変遅延素子104と、それぞれ
がI個の可変遅延素子104のそれぞれの出力に接続さ
れたJ個のマルチプレクサ105と、それぞれがJ個の
マルチプレクサ105のそれぞれの出力に接続されたj
個のトランスバ−サルフィルター素子102と、j個の
トランスバ−サルフィルター素子102の出力を加算す
る加算回路103を備える。トランスバ−サルフィルタ
ー素子102の数は、ゴ−スト信号と主信号との時間距
離に関わり無くゴ−スト信号数分存在すれば足りる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、映像信号のフィルタリ
ングの技術に関し、特に、マルチパスチャネルを介して
送信された映像信号から、ゴースト、あるいは、不要な
二重信号を除去する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図1(a)は、送信機1から受信機2
へ、テレビジョン信号が伝播するマルチパスチャネル
(複数の経路を有する伝搬路)を示している。
【0003】図示するように、短い直接的な経路Aや、
チャネルの特徴(例えば、建物、山、電離層など)より
信号が反射してしまうような、より長い経路B、C、D
などを含む多数の経路A、B、C、Dを介して、テレビ
ジョン信号は受信機2に到達する。これらの信号はすべ
て、受信機2で重ねられる。
【0004】経路BからDを通って到達する信号は、直
接経路Aを通って到達する信号よりも弱い。したがっ
て、経路A経由で到達する信号は、受信機2において最
も強い映像イメージを作り出し、これが主信号とされ
る。さらに、経路BからD経由で到達する信号は、経路
A経由で到達する主信号より遅延する。この結果、経路
BからD経由で到達する信号は、図1(b)に示される
ように、遅延した二重映像イメージや経路A経由で到達
する主信号の”ポスト(後)ゴースト”を作り出す。
【0005】図1(c)に、別のマルチパスチャネルを
示す。
【0006】図1(c)では、建物群3を通した短い経
路Eを通って信号が到達する。また、長い反射経路Fを
通っても信号が到達し、この信号はは短い経路E経由で
到達する信号よりも遅延している。この場合、経路E経
由で到達する信号は、経路F経由で到達する信号より
も、大きな範囲で(建物群3を通して伝播することによ
り)減衰されるものと仮定する。このような場合、経路
E経由で到達する弱い信号は、図1(d)に、図示する
ように、経路F経由で到達する主信号の”プレ(前)ゴ
ースト”を作り出す。
【0007】さて、受信状態の向上のためには、このよ
うな主信号のプレゴーストもポストゴーストも除去する
ことが望ましい。
【0008】従来、チャネル等化器を用いたゴースト除
去の技術が提案されている。
【0009】図2(a)は、送信機4と、マルチパスチ
ャネル5と、チャネル等化器7および表示装置8を有す
る受信機6とを含んだ送信経路を示している。
【0010】このようなシステムでは、送信機4からの
送信に先だって、理想的なゴースト除去基準(GCR)
信号Rideal(t)が、映像信号V(t)の、例え
ば垂直帰線間にに挿入される。
【0011】送信機4が送信した映像信号V(t)(理
想的なGCR信号Rideal(t)を含む)は、イン
パルス応答A(t)を有するマルチパスチャネル5を通
して伝播する。マルチパスチャネル5を通して伝播する
ために、ゴーストを持つV(t)*A(t)(Ride
al(t)*A(t)を含む)信号が作り出される。
【0012】ここで”*”は、”畳み込み”を意味す
る。この信号V(t)*A(t)は、受信機6で受信さ
れ、そこでチャネル等化器7に入力される。チャネル等
化器7は、インパルス応答W(t)を有するので、信号
V(t)*A(t)*W(t)を出力する。チャネル等
化器7は、V(t)*A(t)*W(t)=V(t)に
なるように設計される。ここで、チャネル等化器7から
出力された信号は、その後、陰極管(CRT)スクリー
ン8のような表示装置上に表示される。
【0013】さて、このようなチャネル等化器7の詳細
を、図2(b)に示す。
【0014】図2(b)に示すように、典型的なチャネ
ル等化器7は、受信した映像信号V(t)*A(t)を
デジタル形式に変換するアナログ/デジタル変換器(A
DC)を有する。
【0015】いま、たとえば、受信映像信号V(t)*
A(t)は、約4.2MHzの上位カットオフ周波数を
有するとすると、受信映像信号V(t)*A(t)は、
ADC9内で、14.32MHzでサンプリングされ
る。
【0016】サンプリングされたデータは、受信映像信
号V(t)*A(t)から受信GCR信号Rrec
(t)(ここで、Rrec(t)=Rideal(t)
*A(t)である)を抽出する抽出回路10に入力され
る。そして、抽出された受信GCR信号Rrec(t)
を、たとえば、一時的にRAM11に保存する。また、
受信GCR信号Rrec(t)は、その後、CPUある
いはデジタル信号プロセッサ(DSP)13で、理想的
なGCR信号Rideal(t)(ROM等であるとこ
ろの回路12から得る)と比較される。
【0017】次に、受信されたRrec(t)と理想的
なRideal(t)GCR信号との不一致度に基づい
て、CPUまたはDSP13は、受信映像信号V(t)
*A(t)のゴーストを消去するフィルタリング係数あ
るいはタップ係数を発生する。
【0018】タップ係数は、トランスバ−ザルフィルタ
ー14に転送される。受信映像信号V(t)*A(t)
は、CPUまたはDSP13によって決定されたタップ
係数を用いたトランスバ−サルフィルター14によっ
て、デジタルフィルター処理される。トランスバ−サル
フィルター14から出力されるフィルター処理された映
像信号は、たとえば、デジタル/アナログ変換器(DA
C)15で、アナログ形式に再変換される。
【0019】次に、図2(c)は、有限インパルス応答
フィルター(FIR)16と、無限インパルス応答フィ
ルター(IIR)17とを有する、典型的な従来のトラ
ンスバ−サルフィルター14を示している。
【0020】IIRフィルター17は、たとえば、第二
のFIRフィルター18を、FIRフィルター16が接
続されている加算器19の、負帰還パスに接続すること
で形成される。
【0021】さて、FIRとIIRのタップ係数を求め
るために、従来のいくつかのアルゴリズムが提唱されて
いる(米国特許第4、947、252号を参照)。
【0022】チャネル等化器7(図2(a))内のトラ
ンスバ−サルフィルター14(図2(c))のタップ係
数は、式V(t)*A(t)*W(t)=V(t)から
得ることもできる。従来の除算法と呼ばれる方法によれ
ば、タップ係数は次式よって定められる。
【0023】
【数1】
【0024】ここで、V(f)、A(f)およびW
(f)は、それぞれ、周波数領域での映像信号、チャネ
ルインパルス応答、等化器のインパルス応答である。映
像信号V(f)とチャネルインパルス応答A(f)は、
共に未知で時間を追って変化する。さて、ここで、もし
既知のゴースト消去基準(GCR)信号Rideal
(t)が、送信前に映像信号V(t)に挿入されていれ
ば、タップ係数は、受信信号Rrec(t)と理想的な
GCR信号であるとRideal(t)を比較すること
で発生できる。このような場合、上記の式(1)は、
【0025】
【数2】
【0026】のように簡略化することができる。
【0027】図3は、タップ係数を得るための従来の除
算法アルゴリズムの一つを示している。
【0028】典型的には、FIRフィルター16は、”
近くの”ゴースト(例えば、主信号から2μ秒離れてい
るゴースト)を消去するために、比較的小さい数のタッ
プを用いる。
【0029】さて、この方法で近くのゴーストのタップ
係数を決定するために、まず、ステップ340におい
て、信号Rrec’(t)を作り出すために、近くのゴ
ーストを消去するのに適した短い間隔で窓をかけ、信号
Rrec(t)を得る(ここで’は短い間隔のウィンド
ウを示す)。
【0030】次に、ステップ342において、信号Rr
ec’(t)は、信号Rrec’(f)を作るためにフ
ーリエ変換される。その後、ステップ344において、
近くのゴースト用のタップ係数信号Wnear(f)
が、式
【0031】
【数3】
【0032】によって決定される。
【0033】次に、ステップ346において、この信号
Wnear(f)は、逆フーリエ変換関数を計算するこ
とで、時間領域に変換される。最後に、ステップ348
において、信号Wnear’(t)作り出すために、信
号Wnear(t)が(近いゴーストのタップ係数を作
り出すのに適当な)短い間隔で窓をかけられる。
【0034】さて、図3の、従来の除算法は、IIRフ
ィルター17のためのタップ係数も作り出す。IIRフ
ィルター17は、典型的に”近くない”あるいは”通常
の”ゴースト(例えば、主信号から40μ秒離れたゴー
スト)を消去する多くのタップ係数を有する。
【0035】まず、ステップ350において、受信GC
R信号Rrec(t)は、信号Rrec’’(t)(こ
こで、’’は、長間隔のウィンドウを示す)を作るため
に、通常のゴーストを消去するのに適合するように窓を
かけられる。次に、ステップ352において、信号Rr
ec’’(t)は、信号Rrec’’(f)を作るため
にフーリエ変換される。
【0036】一方、ステップ354において、窓で取り
だされた、近くのタップ係数信号Wnear’(t)
(ステップ348で得られたもの)は、信号Wnea
r’(f)を作るためにフーリエ変換される。これら二
つの信号Rrec’’(f)とWnear’(f)は、
ステップ356において、信号h(f)を形成するため
に使用される。h(f)は、式
【0037】
【数4】
【0038】によって決定される。
【0039】その後、ステップ358において、通常の
ゴーストのタップ係数信号が式
【0040】
【数5】
【0041】により決定される。
【0042】そして、ステップ360において、信号W
norm(t)を作るために、Wnorm(f)の逆フ
ーリエ変換関数が計算される。最後に、ステップ362
において、Wnorm’’(t)を作るために(通常の
ゴーストのタップ係数を作るのに適した)長い間隔で窓
をかけられ、Wnorm(t)を得る。
【0043】さて、このようなFIRフィルター16あ
るいはIIRフィルター17を実施するために、いくつ
かの回路が提案されている(米国特許第4、953、0
26号を参照)。
【0044】図4は、FIRフィルター16の実現に適
した、1−タップ選択回路と呼ばれる第一の従来技術に
係る回路40を示している。
【0045】FIRフィルター40に入力される受信映
像信号のデジタルサンプルは、シフトレジスタ42にシ
フトされる。これらのデジタルサンプルは、タップ選択
回路43によってシフトレジスタ42から読みだされ
る。さらに、複数のタップ係数(例えば、前述の除算法
に基づいて決定されたもの)が、タップ利得制御回路4
6に入力される。タップ利得制御回路46は、そこに入
力されたタップ係数から最大のタップ係数を、複数の乗
算器44に出力する。また、タップ利得制御回路は、タ
ップ選択回路43に、シフトレジスタ42から選択され
た映像サンプルを、特定の乗算器44に供給させる。供
給された、それぞれの映像サンプルは、乗算器44にお
いて、最大タップ係数(タップ利得制御回路46によっ
て供給されたタップ係数)で乗算される。これらの積
は、加算器45で合計される。
【0046】次に、図5は、FIRフィルターの実現に
適した、第二の従来技術に係る1−タップ可変遅延回路
と呼ばれる回路50を示している。
【0047】この回路50において、映像サンプルは平
行に複数の可変遅延素子52に入力される。タップ利得
制御回路55は、それぞれの可変遅延素子52の遅延時
間を制御し、それぞれの乗算器53に一つのタップ係数
を出力する。映像サンプルは、それぞれの可変遅延素子
52から乗算器53に出力され、タップ利得制御回路5
5によって供給されたタップ係数と乗算される。乗算器
53によって出力された積は、加算回路54で合計され
る。
【0048】次に、図6(a)に、第3の従来技術に係
る、マルチタップ選択回路と呼ばれる回路60を示す。
【0049】映像サンプルは、シフトレジスタ62にシ
フトされる。トランスバ−サルフィルター素子68へ出
力するシフトレジスタ62内の映像サンプルのグループ
を選択するために、とても複雑なタップ選択回路63が
設けられる。
【0050】このトランスバ−サルフィルター素子68
の詳細を、図6(b)に示す。
【0051】映像サンプルは、複数の1サンプル遅延回
路65からなるシフトレジスタ64で受信される。映像
サンプルは、シフトレジスタ64のサンプル遅延65の
それぞれから対応する乗算器67に供給される。それぞ
れの乗算器67は、タップ係数配列のタップ係数を受信
し、この配列のタップ係数でそこに入力された映像サン
プルを乗じる。乗算器67から出力された積は、加算器
61で合計される。
【0052】各トランスバ−サルフィルター素子68
(図6a参照)の出力は、順番に、加算回路66(図6
a)で合計される。図6に図示されているように、回路
60は、シフトレジスタ62を通って伝播する映像サン
プルをシフトアウトする出力69をも有する。この出力
69は、第一の回路60に連続して接続されている、別
の同様の回路60のシフトレジスタに接続されてもよ
い。
【0053】最後に、米国特許第4、953、026号
(第四の従来技術)では、マルチタップ可変遅延回路と
呼ばれる回路20または28(図7(a)−(b))が
開示されている。
【0054】図7(a)において、映像サンプルは複数
の可変遅延素子22内に並列に受信される。可変遅延素
子22の遅延時間はタップ利得制御回路25によって調
整される。それぞれの可変遅延素子22は、そこで受信
した映像サンプルを対応するトランスバ−サルフィルタ
ー素子23に出力し、そこで、映像サンプルはタップ係
数の配列で乗算される。前述した回路40(図4)およ
び50(図5)の場合と同様に、タップ係数はタップ利
得制御回路によって供給される。トランスバ−サルフィ
ルター素子の出力は、その後加算器24で合計される。
【0055】図7(b)は、可変遅延素子26をディジ
−チェイン接続した、つまり順次直列に接続した、マル
チタップ可変遅延回路28の他の例を示している。映像
サンプルは第一の可変遅延素子26−1に入力され、そ
こを通って伝播する。映像サンプルは、その後、第二の
可変遅延素子26−2に出力され、第二の可変遅延素子
26−2から第三の可変遅延素子26−3へ、といった
ように出力される。回路28は、それ以外の点では、回
路20(図7(a))と同様である。
【0056】
【発明が解決しようとする課題】さて、図4から図7に
示した、これらの従来技術に係る回路は、それぞれ不利
な点を有している。
【0057】1−タップ選択回路40(図4)は、極め
て複雑なタップ選択回路43(図4)と、多数の構成要
素を必要とする。通常多くのタップ係数を必要とするゴ
ースト消去IIRフィルターを形成するのに、このよう
な回路40(図4)が使われる場合、複雑性と構成要素
の数は、より増大する。
【0058】したがって、このような回路40(図4)
は、集積回路チップ内で作り出すことは困難であり、ま
た製造するのに多額の費用がかかる。
【0059】1タップ可変遅延回路50(図5)は、複
雑なセレクタ回路を使用しない。しかし、特にIIRフ
ィルター内での、ゴーストの消去、特に、近くないゴー
ストの消去を行なう場合に、必要となる可変遅延素子5
2(図5)の数は多くなる。したがって、この回路50
(図5)も、製造コストがかかり、集積回路チップ内で
作るのは困難である。
【0060】マルチタップ選択回路60(図6)とマル
チタップ可変遅延回路20または28(図7(a)−
(b))は、IIRフィルターには向いている。しか
し、1タップ選択回路40(図4)の場合のように、マ
ルチタップ選択回路60(図6)は、高価で、集積カイ
ロチップ内で実行するのが困難な、複雑すぎるタップ選
択回路63(図6)を必要とする。マルチタップ可変遅
延回路20または28(図7(a)−(b))は、大き
すぎる程の選択回路あるいは可変遅延回路を必要とはし
ない。
【0061】しかし、この回路20または28(図7
(a)−(b))では、実際には、トランスバ−サルフ
ィルター素子23(図7(b)が無駄になるので不利で
ある。
【0062】一例をあげて説明する。いま、図7(a)
と図7(b)の可変遅延素子22の最大遅延時間が、2
00クロックサイクルであるとする。また、主映像信号
から50クロックサイクル遅延する第一のゴーストを消
去し、主映像信号から350クロックサイクル遅延する
第二のゴーストを消去するのが望ましいものとする。図
8は、この場合のゴーストと主映像信号の関係を示すグ
ラフである。
【0063】図7(b)の回路28において、第一の可
変遅延素子26−1が、約50クロックサイクルの遅延
に調整され、第二の可変遅延素子26−2が、約200
クロックサイクルの遅延に調整され、第三の可変遅延素
子が、約100クロックサイクルの遅延に調整されてい
るとすると、(図7(a)の回路20は、映像信号を3
00クロックサイクル遅延させることができないので、
第二のゴーストを消去できない。)第一のトランスバ−
サルフィルター素子23−3は、その後、第一のゴース
トを消去するのに使用され、第三のトランスバ−サルフ
ィルター素子23−3は、その後第二のゴーストを消去
するのに使用される。しかし、第二のトランスバ−サル
フィルター素子23−2は、結局使われないので、無駄
になる。
【0064】そこで、本発明は、先行技術の回路の不利
益を克服するゴースト消去回路を提供することを目的と
する。
【0065】すなわち、さほど複雑でなく、効率のよい
回路構成を備えたゴースト消去回路を提供することを目
的とする。
【0066】
【課題を解決するための手段】前記目的達成のために、
本発明は、入力された映像信号を受信する先頭の可変遅
延素子を含む、I(但し、Iは1以上の整数)個の、デ
ィジ−チェイン接続された可変遅延素子と、それぞれ、
前記I個の可変遅延素子の各出力を入力とするJ(但
し、Jは1以上の整数)個のマルチプレクサと、それぞ
れ、対応するマルチプレクサの出力を入力とするJ個の
トランスバ−サルフィルター素子と、J個のトランスバ
−サルフィルター素子のそれぞれの出力を合計する加算
器とを有することを特徴とするゴースト消去回路を提供
する。
【0067】なお、このようなゴ−スト消去回路におい
て、少なくとも一つのトランスバ−サルフィルター素子
は、複数のマルチプレクサと遅延素子を含む入力データ
経路を有し、引き続く各マルチプレクサは、前段のマル
チプレクサの出力に直接接続する入力と、前記前段のマ
ルチプレクサの前記出力に前記遅延素子の一つを介して
接続する入力とを持つようにしてもよい。
【0068】
【作用】先頭の可変遅延素子は、入力された映像信号を
受信する。J個のマルチプレクサはそれぞれ、I個の可
変遅延素子のそれぞれに接続された少なくとも一つの入
力を有する。J個のマルチプレクサのそれぞれの出力
は、対応するトランスバ−サルフィルター素子に接続さ
れている。したがい、トランスバ−サルフィルター素子
もJ個存在する。それぞれのトランスバ−サルフィルタ
ー素子から出力された信号は、加算器で合計される。
【0069】ここで、再生される主映像信号とゴースト
信号の離れている時間にほぼ等しい時間、映像信号を遅
延させるために、1以上の可変遅延素子を調整する。実
際には、順次直列に1以上の接続した可変遅延素子が、
一つのゴーストを消去するのに必要な時間だけ信号を遅
らせるために、必要となることもある。
【0070】なお、ここで、それぞれのマルチプレクサ
は、いずれの可変遅延素子の出力をも選択することがで
きる。
【0071】さて、本発明によれば、可変遅延素子より
も少ない数のトランスバ−サルフィルター素子でゴ−ス
ト消去回路を実現でき、トランスバ−サルフィルター素
子を節約できることを説明する。
【0072】いま、それぞれの可変遅延素子に対する最
大の遅延が、200クロックサイクルまで調整できるこ
ととする。さらに、主信号から50クロックサイクル遅
延している第一のゴーストと、主信号から300クロッ
クサイクル遅延している第二のゴーストを消去すること
が望ましいものする。
【0073】このような場合、第一の可変遅延素子は、
約50クロックサイクルの遅延に調整され、そこに接続
される第二の可変遅延素子は約200クロックサイクル
の遅延に調整され、第二の可変遅延素子に接続される第
三の可変遅延素子は約100クロックサイクルの遅延に
調整される。
【0074】そして、第1のトランスバ−サルフィルタ
ー素子への入力に、第一の可変遅延素子の出力を選択す
るために、マルチプレクサが一つ使用される。また、第
2のトランスバ−サルフィルター素子への入力に、第三
の可変遅延素子の出力を選択するために、第二のマルチ
プレクサが使用される。
【0075】よって、二つのゴースト画像を消去するた
めに、トランスバ−サルフィルター素子は二つだけ必要
となる。
【0076】これに対し、図7(a)の先行技術の配置
では、これらのゴーストを全く消去できず、図7(b)
の配置では、トランスバ−サルフィルターが3つ必要に
なる。
【0077】可変遅延素子の出力を選択するためにどの
マルチプレクサを使用しても問題はないので、他のマル
チプレクサ(およびそこに接続された対応するトランス
バ−サルフィルター素子)は、どれも、節約してもよ
く、また、その他のゴーストを消去するのに使うように
してもよい。よって、トランスバ−サルフィルター素子
の数は、可変遅延素子の数から独立に選ばれてよい。も
っと重要なのは、可変遅延素子よりも少ない数のトラン
スバ−サルフィルターで実現されるので、コストとスペ
ースを削減することができることである。
【0078】簡単に言えば、単純で、ゴースト消去器の
トランスバ−サルフィルターを実現する、比較的少ない
構成要素を有する回路が提供される。この回路は、妥当
な価格で、集積回路チップ内でも、より簡単に作り出せ
る。さらに、この回路は、ハードウエアの修正をほとん
どあるいは全することなく、容量と精密さの増大に対応
することのできる大きなフレキシビルティを有する。
【0079】
【実施例】以下、本発明に係るゴースト消去回路の実施
例について説明する。
【0080】本実施例に係るゴースト消去回路は、チャ
ネル等化器(図2(c))のトランスバ−サルフィルタ
ー7内のIIRフィルター17(図2(c))のFIR
16あるいはFIRフィルター18等として使用でき
る。
【0081】図9に、本実施例に係るゴースト消去回路
の構成を示す。
【0082】図示するように、本回路は、複数のトラン
スバ−サルフィルター素子102−1、102−
2、...、102−J(以下、集合的に102として
述べる)に接続された可変遅延セレクタ101を有す
る。トランスバ−サルフィルター素子102は、順番
に、J−入力加算回路103に接続される。トランスバ
−サルフィルター素子102は、たとえば、図6(a)
に示したトランスバ−サルフィルター素子68と同様の
ものを用いることができる。
【0083】図9に示すように、可変遅延セレクタ10
1は、I個の可変遅延素子104−1、104−2、1
04−3、...、104−I(以下、集合的に104
として述べる)とJ個のマルチプレクサ105−1、1
05−2、...、105−J(以下、集合的に105
として述べる)を有する。ここで、IとJは、1以上の
整数のいずれかであるが相互に等しい必要はない。
【0084】ここで、可変遅延素子は図7(b)の可変
遅延素子26と同様のものを用いることができる。それ
ぞれの可変遅延素子104は、たとえば、制御レジスタ
107に接続される。制御レジスタ107は、特定の可
変遅延素子104−1、104−2、...、104−
Iにそれぞれ対応する可変遅延時間T1、T
2、...、TIを受信する。
【0085】これらの遅延時間は、たとえば、CPUま
たはDSP13(図2(b))によって決定され、可変
遅延素子104への出力用に制御レジスタ107内に保
存される。このような方法で、可変遅延素子104のそ
れぞれの遅延周期が調整される。
【0086】制御レジスタ107は、CPUまたはDS
P13(図2(b))に接続された外部のレジスタであ
ってもよく、単にその内部にあるレジスタの一つであっ
てもよい。
【0087】可変遅延素子104は、ディジ−チェイン
接続、つまり、順次に直列に接続されている。したが
い、i番目の可変遅延素子(1≦i≦I)から出力され
る映像信号は、その特定の可変遅延素子104−iの遅
延周期Ti+Ti−1+Ti−2+...+T2+T1
と、その前の可変遅延素子104−i−1、104−i
−2、...、104−2、104−1の合計によって
遅延される。
【0088】それぞれの可変遅延素子104の出力は、
それぞれのマルチプレクサ105−1、105−
2、...、105−Jに入力される。したがって、そ
れぞれのマルチプレクサは、どの可変遅延素子104か
ら出力された映像信号でも選択することができる。さら
に、1以上のマルチプレクサ、例えば、105−1およ
び105−Jは、同じ可変遅延素子、例えば、104−
3から出力された映像信号を選択することができる。以
下に詳細に述べるように、これによって、トランスバ−
サルフィルター素子102を変更することなくタップ係
数の精密度を高めることができる。
【0089】さて、それぞれのマルチプレクサ105の
出力は、対応するトランスバ−サルフィルター102に
供給される。すなわち、マルチプレクサ105とトラン
スバ−サルフィルター素子102は同数存在する。可変
遅延素子104とトランスバ−サルフィルター素子10
2の間に、マルチプレクサ105が配置されることによ
り、それぞれのトランスバ−サルフィルター素子102
は、どの可変遅延素子104から出力された遅延映像信
号であっても受信することができる。
【0090】本実施例では、トランスバ−サルフィルタ
ー素子102とマルチプレクサ105の両方が、タップ
利得制御回路108に接続される。タップ利得制御回路
108は、CPUまたはDSP13(図2(b))から
タップ係数の配列を複数受信し、それぞれのタップ係数
の配列を異なるトランスバ−サルフィルター素子102
に出力する。また、タップ利得制御回路108は、トラ
ンスバ−サルフィルター素子102に接続されたマルチ
プレクサ105に、可変遅延素子104のひとつから出
力された映像信号を選択させる。タップ利得制御回路1
08は、マルチプレクサ105を制御するように設計さ
れており、特定のゴーストを消去するのに敵するタップ
係数の配列を受信した特定のトランスバ−サルフィルタ
ー素子に、主信号からそのゴーストが離れている間隔に
ほぼ等しい時間遅延した映像信号を与える。
【0091】以下、具体例に沿って本実施例に係るゴ−
スト消去回路の動作を説明する。
【0092】いま、主映像信号から50クロックサイク
ル分離した第一のゴーストと、主映像信号から350ク
ロックサイクル分離した第二のゴーストを消去すること
が望ましいこととして述べる。いま、この信号を、図8
に示す。また、それぞれの可変遅延素子104内で調整
できる最大遅延時間は、200クロックサイクルである
として述べる。この場合、約50クロックサイクルの遅
延時間は、第一の可変遅延素子104−1で調整され、
約200クロックサイクルの遅延時間は、第二の可変遅
延素子104−2で調整され、約100クロックサイク
ルの遅延時間は、第三の可変遅延素子104−3で調整
される。
【0093】一つのマルチプレクサ、例えば、マルチプ
レクサ105−1は、第一の可変遅延素子104−1の
出力を選択する。第二のマルチプレクサ、例えばマルチ
プレクサ105−2は、第三の可変遅延素子104−3
の出力を選択する。約50クロックサイクル遅延した映
像信号は、トランスバ−サルフィルター素子102−1
に送り込まれ、そこで第一のゴーストを消去するのに相
応しいタップ係数の配列で乗算される。約350クロッ
クサイクル遅延した映像信号は、同様にランスバ−サル
フィルター素子102−2に送り込まれ、第二のゴース
トを消去するのに相応しいタップ係数の配列で乗算され
る。これら二つのフィルターの出力は、加算器103に
送り込まれ、ゴーストを消去した映像信号を作るために
合計される。
【0094】この例から、1以上のゴーストを消去する
のに必要なトランスバ−サルフィルター素子102の数
は、映像信号を遅延させるのに必要な可変遅延素子10
4の数とは独立に選択できることが理解されるであろ
う。さらに、トランスバ−サルフィルター素子102は
いずれも、特定のゴーストを消去するのに使用すること
ができる。したがって、トランスバ−サルフィルター素
子102を節約することができる。
【0095】さて、実際には、通常、主信号からのそれ
ぞれのゴーストの距離よりもわずかに少なく、トランス
バ−サルフィルター素子105に入力される映像信号を
遅延させるのが望ましい。これは、映像信号がゴースト
消去回路100の他の構成要素により、さらに遅延され
るからである。
【0096】なお、プレゴーストに関しては、主信号を
遅延させることで、ポストゴ−ストと同様にプレゴース
トを消去できる。ポストゴーストを消去するのと同様に
して、遅延していない信号は、タップ係数の配列により
調整され、プレゴーストを消去するために遅延した主信
号(あるいは他の映像信号)に加算される。
【0097】また、可変遅延セレクタには、最後の可変
遅延素子104−Iの出力に接続された可変遅延出力1
06を設けるようにしてもよい。これによって、可変遅
延出力106と第二の可変遅延セレクタ(その第一の可
変遅延素子と)の映像信号入力の接続が可能になる。
【0098】また、本回路100は、トランスバ−サル
フィルター素子102が設計されているタップ係数より
も、高精度のタップ係数を使って映像信号をフィルター
処理するようにしてよい。
【0099】例えば、トランスバ−サルフィルター素子
102が、8ビットのタップ係数の配列で映像信号をフ
ィルター処理するように設計されているとして述べる。
9ビットのタップ係数の配列で映像信号をフィルター処
理するために、9ビットのタップ係数の配列を、複数の
低精度の配列に分割するようにしてもよい。例えば、9
ビット配列を作るために加算される8ビットタップ係数
の2配列に分割されてもよい。それぞれの8ビットの配
列は、異なるトランスバ−サルフィルター素子、例え
ば、それぞれトランスバ−サルフィルター素子102−
1および102−2に供給される。トランスバ−サルフ
ィルター素子102−1および102−2は、それぞ
れ、同時間遅延した同一の映像信号を同時に受信する。
これは、トランスバ−サルフィルター素子102−1お
よび102−2のそれぞれに接続されたマルチプレクサ
105−1および105−2を使用して、同一の可変遅
延素子、例えば、可変遅延素子104−3の出力を選択
することで達成される。
【0100】トランスバ−サルフィルター素子102−
1および102−2によって出力された信号は、その
後、9ビットのタップ係数配列でフィルター処理された
映像信号を作るために加算器103で加算される。この
ような結果は、トランスバ−サルフィルター処理がリニ
アな処理であり、引き数の合計に対して行なわれるリニ
アな処理の結果は、それぞれの引き数に別々に行なわれ
たリニアな処理の結果合計に等しいために得られる。こ
のように高精度の配列は、2以上の低精度の副配列に、
例えば、10ビット配列が4つの8ビット配列に分割さ
れてもよい。
【0101】ところで、回路100(図9)の可変遅延
セレクタ101は、図10に示すように構成してもよ
い。
【0102】図示するように、図10の可変遅延セレク
タ110では、それぞれの可変遅延素子、例えば、可変
遅延素子111は、m個の出力111−1、111−
2、111−3、...、111−m(mは1以上のい
ずれかの整数)を有する。m個の出力のそれぞれ、例え
ば、出力111−2の遅延時間は、可変遅延素子111
が映像信号を遅延させることができる最小ゼロから最大
nクロックサイクルの範囲で調整される。これらのm個
の出力のそれぞれも、マルチプレクサの一つ、例えばマ
ルチプレクサ112の入力に接続される。したがって、
それぞれm個の出力を持つ可変遅延素子がI個存在する
とすると、それぞれのマルチプレクサは(最大)I・m
個の入力を持つことになる。それ以外の点では、可変遅
延セレクタ110の作用は、可変遅延素子101(図
8)と同様である。
【0103】まとめると、本実施例では、トランスバ−
サルフィルターのFIRフィルター部分、IIRフィル
ター部分、あるいはその両方の部分で使われるゴースト
消去回路を示した。この回路は、I個のディジ−チェイ
ン接続された可変遅延素子、J個のトランスバ−サルフ
ィルター素子、および可変遅延素子とトランスバ−サル
フィルター素子を内部で接続するJ個のマルチプレクサ
を有する。
【0104】また、この回路は、フィルター処理の対応
性を増大し、より高精度のタップ係数をサポートするた
めに容易に拡大することができる。
【0105】さらに、このようなゴースト消去回路によ
れば、充分単純であって、低コストで集積回路チップ内
で比較的容易に実行できるトランスバ−サルフィルター
を提供することができる。
【0106】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、あまり複
雑でなく、かつ効率のよい回路構成を備えたゴースト消
去回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】映像信号の伝搬経路とゴ−ストとの関係を示し
た図である。
【図2】従来のチャネル等化器の構成を示すブロック図
である。
【図3】除算法アルゴリズムを示した図である。
【図4】トランスバ−サルフィルタに用いられる第1の
従来技術に係る回路の構成を示したブロック図である。
【図5】トランスバ−サルフィルタに用いられる第2の
従来技術に係る回路の構成を示したブロック図である。
【図6】トランスバ−サルフィルタに用いられる第3の
従来技術に係る回路の構成を示したブロック図である。
【図7】トランスバ−サルフィルタに用いられる第4の
従来技術に係る回路の構成を示したブロック図である。
【図8】主信号と二つのゴースト信号を示した図であ
る。
【図9】本発明の実施例に係るゴ−スト消去回路の構成
を示したブロック図である。
【図10】本発明の実施例に係る可変遅延セレクタの他
の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
7 チャネル等化器 13 CPUまたはDSP 14 トランスバ−ザルフィルター 16 有限インパルス応答フィルター(FIR) 17 無限インパルス応答フィルター 19 加算器19 102 トランバ−サルフィルター素子 101 可変遅延セレクタ 103 加算回路 104 可変遅延素子 107 制御レジスタ107

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力された映像信号を受信する先頭の可変
    遅延素子を含む、I(但し、Iは1以上の整数)個の、
    ディジ−チェイン接続された可変遅延素子と、 それぞれ、前記I個の可変遅延素子の各出力を入力とす
    るJ(但し、Jは1以上の整数)個のマルチプレクサ
    と、 それぞれ、対応するマルチプレクサの出力を入力とする
    J個のトランスバ−サルフィルター素子と、 J個のトランスバ−サルフィルター素子のそれぞれの出
    力を合計する加算器とを有することを特徴とするゴース
    ト消去回路。
  2. 【請求項2】請求項1記載のゴースト消去回路であっ
    て、 前記可変遅延素子の個数Iは、前記トランスバ−サルフ
    ィルター素子の個数J個とは、独立して選択されている
    ことを特徴とするゴースト消去回路。
  3. 【請求項3】請求項1記載のゴースト消去回路であっ
    て、 他のゴースト消去回路の映像入力に接続するための、前
    記ディジ−チェイン接続されたI個の可変遅延素子の最
    後尾の可変遅延素子の出力に接続された出力を有するこ
    とを特徴とするゴースト消去回路。
  4. 【請求項4】請求項1記載のゴースト消去回路であっ
    て、 前記可変遅延素子のそれぞれは、それぞれの出力から出
    力される映像信号の、当該可変遅延素子へ入力された映
    像信号に対する遅延時間が、ゼロから当該可変遅延素子
    の最大遅延時間までの間に、それぞれ独立に設定された
    m(但し、mは2以上の整数)個の出力を有しているこ
    とを特徴とするゴースト消去回路。
  5. 【請求項5】請求項1記載のゴースト消去回路であっ
    て、 前記前記ディジ−チェイン接続されたI個の可変遅延素
    子と前記m個のマルチプレクサは、同一の集積回路チッ
    プ内に構築されていることを特徴とするゴースト消去回
    路。
  6. 【請求項6】請求項1記載のゴースト消去回路であっ
    て、 前記先頭の可変遅延素子の入力に接続された、前記先頭
    の可変遅延素子に入力される前記映像信号をデジタル形
    式に変換するアナログ/デジタル変換器を有しているこ
    とを特徴とするゴースト消去回路。
  7. 【請求項7】請求項1記載のゴースト消去回路であっ
    て、 受信した映像信号に含まれるゴースト消去基準信号と、
    理想的なゴースト消去基準信号とを、その不一致度に基
    づいて比較して、前記映像信号をフィルター処理するた
    めの、トランスバ−サルフィルター素子のタップ係数を
    決定し、前記トランスバ−サルフィルター素子に設定す
    る電子処理手段を有することを特徴とするゴースト消去
    回路。
  8. 【請求項8】請求項1記載のゴースト消去回路であっ
    て、 i(但し、1≦i≦I)番目の前記可変遅延素子から前
    記マルチプレクサに出力される映像信号が、前記入力す
    る映像信号に含まれる主信号とゴースト信号とが離れて
    いる時間とほぼ等しい時間遅延するように、前記i番目
    の可変遅延素子の遅延時間を調整する手段を有すること
    を特徴とするゴースト消去回路。
  9. 【請求項9】請求項1記載のゴースト消去回路であっ
    て、 前記マルチプレクサの少なくとも一つに、少なくとも一
    つの前記可変遅延素子の出力を選ばせるタップ利得制御
    手段を有することを特徴とするゴースト消去回路。
  10. 【請求項10】請求項1記載のゴースト消去回路であっ
    て、 少なくとも一つのトランスバ−サルフィルター素子は、
    複数のマルチプレクサと遅延素子を含む入力データ経路
    を有し、 引き続く各マルチプレクサは、前段のマルチプレクサの
    出力に直接接続する入力と、前記前段のマルチプレクサ
    の前記出力に前記遅延素子の一つを介して接続する入力
    とを持つことを特徴とするゴースト消去回路。
  11. 【請求項11】映像イメージを表示する表示装置と、マ
    ルチパスチャネルから1以上のゴーストを含んだ映像信
    号を受信し、前記1以上のゴーストを消去した前記映像
    信号を、前記表示装置に表示するために出力するチャネ
    ル等化器からなるテレビジョン受信機であって、 前記チャネル等化器は、前記受信映像信号の前記1以上
    のゴーストに対するタップ係数の配列を演算する電子プ
    ロセッサと、 前記タップ係数を受信し、前記受信映像信号を、対応す
    るタップ係数の配列を用いてフィルター処理して、前記
    1以上のゴーストの、それぞれを消去するフィルターと
    を含み、 前記フィルターは、先頭の可変遅延素子が前記受信映像
    信号を受信する、それぞれ自身に対して調整された遅延
    時間と、自身の前段の可変遅延素子で調整された遅延時
    間との合計分遅延した前記映像信号を出力する、I(但
    し、Iは1以上の整数)個の順次直列に接続された可変
    遅延素子と、 それぞれが前記I個の可変遅延素子の任意の一つから出
    力された遅延映像信号を選択することができるJ(但
    し、Jは1以上の整数)個のマルチプレクサと、 それぞれが、対応する一つの前記マルチプレクサによっ
    て選択された遅延映像信号を受信し、前記タップ係数の
    配列の一つを受信し、前記選択された遅延映像信号を前
    記タップ係数の配列に従いフィルター処理するJ個のト
    ランスバ−サルフィルター素子と、 各トランスバ−サルフィルター素子から出力されたフィ
    ルター処理された映像信号を合計する加算回路とを有す
    ることを特徴とするテレビジョン受信機。
  12. 【請求項12】受信映像信号からゴ−ストを除去する方
    法であって、 映像信号を、I(但し、Iは1以上の整数)個の順次直
    列に接続された可変遅延素子に入力し、 1≦i≦Iであるところの、i番目の可変遅延素子によ
    って出力される映像信号が前記入力映像信号中の主信号
    とゴースト信号とが離れている時間と、ほぼ等しい時間
    遅延するように、最初のi個の前記可変遅延素子の遅延
    時間を調整し、 マルチプレクサの出力として、前記i番目の可変遅延素
    子によって出力される遅延映像信号を選択し、 前記遅延映像信号を選択した前記マルチプレクサに接続
    されたトランスバ−サルフィルター内で、前記ゴースト
    信号を消去するように適切に決定されたタップ係数によ
    って前記遅延映像信号をフィルター処理することを特徴
    とする受信映像信号からゴーストを消去する方法。
  13. 【請求項13】低精度のタップ係数のP(但し、Pは1
    以上の整数)個の配列を重ね合わせる方法であって、 前記P個の低精度の配列の合計を、前記ゴーストを消去
    するように適切に決めたタップ係数の予め決めた高精度
    の配列に等しくし、 ディジ−チェイン接続された可変遅延素子の少なくとも
    一つの遅延時間を、再生する主映像信号とゴーストが離
    れている時間とほぼ等しく調節し、 ディジ−チェイン接続された可変遅延素子の少なくとも
    一つによって出力された遅延映像信号を、P個のマルチ
    プレクサの出力として選択し、 前記P個のマルチプレクサによって出力されたそれぞれ
    の映像信号を、P個のマルチプレクサのそれぞれに接続
    されたP個のトランスバ−サルフィルター素子のそれぞ
    れにおいて、それぞれ対応するP個の低いタップ係数の
    配列の一つを用いて、独立かつ同時にフィルター処理
    し、 前記P個のトランスバ−サルフィルター素子によって出
    力された映像信号を合計することを特徴とする方法。
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