JPH07163918A

JPH07163918A - 噴霧方法および噴霧器

Info

Publication number: JPH07163918A
Application number: JP6193221A
Authority: JP
Inventors: Werner Stahl; スタールヴェルネル
Original assignee: Stahl & Sohn & Co KG GmbH
Current assignee: Stahl & Sohn & Co KG GmbH
Priority date: 1993-08-17
Filing date: 1994-08-17
Publication date: 1995-06-27
Also published as: DE9312289U1; EP0639408A1

Abstract

(57)【要約】【目的】ノズルの目詰まりを防止し得る噴霧方法を提
供する。【構成】粘性のある液体或いは懸濁液４を噴霧するに
当たり、ノズル孔１０を有するノズル２に粘性のある液
体或いは懸濁液４を供給する工程と；前記液体或いは懸
濁液４を前記ノズル孔１０を介して流す工程と；気体を
前記ノズル２に供給する工程と；前記気体を、少なくと
も１つの傾斜孔３８から前記液体或いは懸濁液の流れる
前記ノズル孔１０に、出口１２方向に向けて供給する工
程と；前記気体により前記液体或いは懸濁液を捕捉して
前記ノズル２の出口１２へ搬送し、これにより前記ノズ
ル２の閉塞、目詰まりを防止する工程と；を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は噴霧方法および噴霧器に
関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、ノズルを備えた噴霧器を自動的に
制御して粘性のある液体或いは懸濁液を噴霧する方法が
公知である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来公知の噴霧器にお
けるノズルは、比較的粘性のある液体或いは懸濁液の噴
霧に使用すると塞がってしまうことがよくある。このよ
うにノズルが塞がってしまうことは、特に噴霧器を自動
的に制御している場合には厄介である。このような場
合、自動的に行っている作業を中断してノズルを洗浄す
るという中間的な作業を定期的に行わなくてはならな
い。ノズルの洗浄には一般に水を使用するが、そのため
に水タンクも別個に設けなければならない。この定期的
な洗浄によっても、ノズルは時として埃等の粒子により
塞がることがあり、これは噴霧器の故障につながる。

【０００４】本発明の目的は、ノズルの目詰まり及び洗
浄により待ち時間が生じることを防止し得るようにした
噴霧方法を提供することである。

【０００５】また、本発明の別の目的は、ノズルが塞が
ったり目詰まりを起こすのを防止した、噴霧器を提供す
ることである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明に係る噴霧方法
は、ノズル孔を有するノズルに粘性のある液体或いは懸
濁液を供給する工程と；前記液体或いは懸濁液を前記ノ
ズル孔を介して流す工程と；気体を前記ノズルに供給す
る工程と；前記気体を、少なくとも１つの傾斜孔から前
記液体或いは懸濁液の流れる前記ノズル孔に、そのノズ
ル孔の出口方向に向けて供給する工程と；前記ノズルの
閉塞或いは目詰まりを防ぐようにして前記気体により前
記液体或いは懸濁液を捕捉し前記ノズルの出口へ搬送す
る工程と；を用いることを特徴とする。

【０００７】本発明に係る噴霧器は、出口を有するノズ
ルと；前記ノズル内に設けられたノズル孔と；前記ノズ
ル孔に連通されて、噴霧中に気体を前記ノズル孔に供給
する少なくとも１つの気体供給ラインと；前記ノズル孔
に連通されて該ノズル孔への前記気体の流量を調整する
サーボ弁と；よりなることを特徴とする。

【０００８】好適な実施例では、前記ノズル孔の直径は
約２ｍｍ未満、好ましくは約０．６〜０．８ｍｍであ
る。

【０００９】別の好適な実施例では、噴霧器はノズル孔
に供給される液体の流量に応じてサーボ弁を制御する流
量センサを用いて自動的に制御することができる。流量
センサ及びサーボ弁に作動連結された制御ユニットを設
けるのが好ましい。制御ユニットはノズル孔に供給され
る液体と気体の混合物の速度、或いは前記ノズル孔を通
る前記混合物の流量を略一定に保つ。所望であれば、前
記制御ユニットは前記ノズル孔を通る前記混合物をノズ
ル孔自身により、或いは自動制御により任意に調整自在
である。

【００１０】

【作用】前記噴霧器においては、サーボ弁により気体の
流速が適切に調整され、されによりノズルの目詰まり等
が確実に回避される。

【００１１】

【実施例】図１において、本発明の噴霧器はノズル孔１
０を有するノズル２と、このノズル孔１０内に連通する
少なくとも１つの気体供給ライン２６とよりなる。ノズ
ル２の作動状態では、気体、例えば空気が気体供給ライ
ン２６を介してノズル孔１０内に吸引される。気体供給
ライン２６には気体、例えば空気の流量を調整するため
のニードル弁（サーボ弁）２８が設けられる。

【００１２】ノズル２に供給された気体、例えば空気
は、ノズル２に供給された液体を運び去り、これにより
ノズル２がこの液体により塞がれることを防止する。

【００１３】本発明の１つの実施例では、ノズル孔１０
は比較的大きく、その断面はその長さに沿って一定であ
り、ノズル２を塞ぐ原因となるものは事実上無い。ニー
ドル弁２８により、液体と気体の混合物、即ち液体と空
気の混合物の流量を制御することができる。

【００１４】好適な実施例では、ノズル２は環状の空間
を有する。この環状の空間３６はノズル孔１０を包囲
し、気体を供給するための上記少なくとも１つの気体供
給ライン２６はその環状の空間３６に連通している。環
状の空間３６から、ノズル孔１０の端部の方向に少なく
とも１つの傾斜孔、好ましくは複数の、同一円周上に配
列された傾斜孔３８が傾斜してノズル孔１０内に連通し
て延びている。

【００１５】供給される気体の量を調整可能とするため
に、ニードル弁２８は手動で調整可能なニードル弁であ
るのが好ましい。

【００１６】噴射器を自動的に制御するために、ノズル
２に気体を供給する気体供給ライン２６及び／或いはノ
ズル２に液体を供給する液体供給ライン８には圧力ゲー
ジ４０、４２を接続するのが好ましい。圧力ゲージ４
０、４２からの信号は制御システムに供給され、それに
より装置が自動的に作動する。

【００１７】同じ目的は、ノズル孔１０に供給される液
体の流量に応答する流量センサ４３によりニードル弁２
８を制御するという別の実施例によっても達成される。

【００１８】別の実施例では、液体供給ライン８には圧
力ゲージ４０の上流側に流量センサ４３が設けられ、こ
の流量センサ４３とニードル弁２８との間には流量セン
サ４３からの信号を受信する制御ユニット４４が設けら
れる。制御ユニット４４はニードル弁２８を適切に制御
し、これによりノズル孔１０に供給される液体と気体の
混合物の粘性、或いはノズル孔１０を通過する混合物の
流量を実質的に一定に保ち、及び／或いはノズル孔１０
を通過する混合物の流量を任意に調整することができ
る。ここで実質的に一定とは、変動が所望の値から２５
％以内にあることを意味する。

【００１９】液体４は液体供給ライン８を介してタンク
（液体源）６からノズル２まで供給される。ノズル２の
流量は約１〜１０リットル／時が好ましく、噴霧される
液体粒の小滴の直径は約１５０μｍ未満であるのが好ま
しい。ノズル２のノズル孔１０は、直径が約２ｍｍ未
満、好ましくは約０．６〜０．８ｍｍである。

【００２０】ノズル孔１０の出口１２は円錐台状に広が
っている。この出口１２は乱流を発生させる乱流発生フ
ィン１６を有するケーシング（噴霧器箱）１４により包
囲されている。ケーシング１４における上流側の、半径
方向外方の環状の領域１８には、コンプレッサ（図示せ
ず）から矢印２０の方向に圧縮空気が供給される。この
圧縮空気はノズル２の出口１２の下流で、にケーシング
１４の一端に配設されたカバー２４の孔２２から排出さ
れ、これによりノズル孔１０の出口１２に対して吸引力
を作用させる。コンプレッサから供給された圧力を制御
することにより、ノズル２を通過する液体の流量を制御
することができる。

【００２１】ノズル孔１０には上述のように気体供給ラ
イン２６が連通され、ノズル２の作動状態では、この気
体供給ライン２６を介して、気体、例えば空気がノズル
孔１０に吸引される。ノズル２の噴霧及び／或いは洗浄
を促進するために気体を加熱することもできる。気体供
給ライン２６には、ニードル３０を有するニードル弁２
８が配設され、ニードル３０の軸方向の位置は回転ノブ
３２により調節することができる。気体、例えば空気は
矢印３４の方向からニードル弁２８内に吸引される。

【００２２】本発明の他の実施例は、ここに開示される
本発明の明細書及び実施例の内容を考察すれば当業者に
は明らかとなろう。明細書は単なる例示として考察すべ
きもので、本発明の実際の範囲及び精神は特許請求の範
囲で示される通りである。

【００２３】

【発明の効果】請求項１記載の発明によれば、ノズルの
目詰まり等を防止して、噴霧作業能率を向上させること
が可能な噴霧方法を提供することができる。

【００２４】請求項２記載の発明によれば、ノズルの目
詰まり等を確実に回避することが可能な噴霧器を提供す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の噴霧器の一部縦断面図である。

【符号の説明】

２ノズル４液体６タンク（液体源）８液体供給ライン１０ノズル孔１２ノズルの出口１４ケーシング１６乱流発生フィン１８環状の領域２０矢印（圧縮空気の流れ）２２孔２４カバー２６気体供給ライン２８ニードル弁（サーボ弁）３０ニードル３２回転ノブ３４矢印（空気の流れ）３６空間３８傾斜孔４０、４２圧力ゲージ４３流量センサ４４制御ユニット

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ノズル孔（１０）を有するノズル（２）
に粘性のある液体或いは懸濁液（４）を供給する工程
と；前記液体或いは懸濁液（４）を前記ノズル孔（１
０）を介して流す工程と；気体を前記ノズル（２）に供
給する工程と；前記気体を、少なくとも１つの傾斜孔
（３８）から前記液体或いは懸濁液（４）の流れる前記
ノズル孔（１０）に、そのノズル孔（１０）の出口（１
２）方向に向けて供給する工程と；前記ノズル（２）の
閉塞或いは目詰まりを防ぐようにして前記気体により前
記液体或いは懸濁液（４）を捕捉し前記ノズル（２）の
出口（１２）へ搬送する工程と；よりなる、噴霧方法。
【請求項２】出口（１２）を有するノズル（２）と；
前記ノズル（２）内に設けられたノズル孔（１０）
と；前記ノズル孔（１０）に連通されて、噴霧中に気体
を前記ノズル孔（１０）に供給する少なくとも１つの気
体供給ライン（２６）と；前記ノズル孔（１０）に連通
されて該ノズル孔（１０）への前記気体の流量を調整す
るサーボ弁（２８）と；よりなる、噴霧器。
【請求項３】前記ノズル孔（１０）の直径は約２ｍｍ
未満である、請求項２記載の噴霧器。
【請求項４】前記ノズル孔（１０）の直径は約０．６
〜０．８ｍｍである、請求項３記載の噴霧器。
【請求項５】前記気体は空気である、請求項２記載の
噴霧器。
【請求項６】前記ノズル孔（１０）の流量は約１〜１
０リットル／時である、請求項２記載の噴霧器。
【請求項７】前記ノズル（２）を囲繞すると共に、前
記少なくとも１つの気体供給ライン（２６）と連通した
環状の空間（３６）と；前記環状の空間（３６）から前
記ノズル孔（１０）まで、前記ノズル（２）の前記出口
（１２）の方向に傾斜して延びた少なくとも１つの傾斜
孔（３８）と；を有し、前記傾斜孔（３８）は、噴霧中に、前記環状の空間（３
６）から前記ノズル孔（１０）に気体を供給してなる、
請求項２記載の噴霧器。
【請求項８】前記サーボ弁は手動で調整自在なニード
ル弁（２８）である、請求項２記載の噴霧器。
【請求項９】少なくとも１つの前記気体供給ライン
（２６）内に配設された圧力ゲージ（４２）を有する、
請求項２記載の噴霧器。
【請求項１０】液体源（６）から前記ノズル（２）に
前記液体（４）を供給する液体供給ライン（８）を有す
る、請求項２記載の噴霧器。
【請求項１１】前記液体供給ライン（８）内に配設さ
れた圧力ゲージ（４０）を有する、請求項１０記載の噴
霧器。
【請求項１２】液体源（６）から前記ノズル（２）に
前記液体（４）を供給する液体供給ライン（８）と；前
記液体供給ライン（８）内に配設された圧力ゲージ（４
０）と；前記少なくとも１つの気体供給ライン（２６）
内に配設された圧力ゲージ（４２）と；を有する、請求
項２記載の噴霧器。
【請求項１３】前記ノズル孔（１０）に供給される液
体（４）の流量に応じて前記サーボ弁（２８）を制御す
る流量センサ（４３）を有する、請求項２記載の噴霧
器。
【請求項１４】前記流量センサ（４３）及び前記サー
ボ弁（２８）に連結されて前記流量センサ（４３）から
の信号を受信する制御ユニット（４４）を有し、前記制
御ユニット（４４）は前記ノズル（２）の出口（１２）
に供給される液体と気体の混合物の速度、或いは前記ノ
ズル孔（１０）を通る前記混合物の流量を実質的に一定
に保つ、請求項１３記載の噴霧器。
【請求項１５】前記制御ユニット（４４）は前記ノズ
ル孔（１０）を通る前記混合物を任意に調整自在であ
る、請求項１４記載の噴霧器。
【請求項１６】前記ノズル（２）を収納するケーシン
グ（１４）と；前記ケーシング（１４）の一端に配設さ
れ、且つ孔（２２）を有するカバー（２４）と；前記ケ
ーシング（１４）内でそのケーシング（１４）と前記ノ
ズル（２）により画成された環状の領域（１８）と；前
記環状の領域（１８）と前記カバー（２４）との間で前
記ケーシング（１４）内に配設された乱流発生フィン
（１６）と；圧縮気体を前記ケーシング（１４）に供給
し、前記環状の領域（１８）と前記乱流発生フィン１６
を介して前記カバー（２４）の孔（２２）から排出する
圧縮気体源と；を有し、前記環状の領域は前記ノズル（２）の出口（１２）の上
流側に位置し、前記カバー（２４）及びその孔（２２）
はノズル（２）の出口（１２）の下流側に位置してな
る、請求項２記載の噴霧器。