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JPH07163537A - Nmrイメージング方法 - Google Patents

Nmrイメージング方法

Info

Publication number
JPH07163537A
JPH07163537A JP6208457A JP20845794A JPH07163537A JP H07163537 A JPH07163537 A JP H07163537A JP 6208457 A JP6208457 A JP 6208457A JP 20845794 A JP20845794 A JP 20845794A JP H07163537 A JPH07163537 A JP H07163537A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
magnetic field
nmr
image signal
imaging method
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6208457A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Sano
耕一 佐野
Tetsuo Yokoyama
哲夫 横山
Hideaki Koizumi
英明 小泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP6208457A priority Critical patent/JPH07163537A/ja
Publication of JPH07163537A publication Critical patent/JPH07163537A/ja
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  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 特殊なハードウェアを用いることなく、NM
R検査装置本体のみで呼吸の動きを検出し、また、その
影響を補正可能としたNMRイメージング方法を提供す
ること。 【構成】 静磁場,傾斜磁場,高周波磁場の発生手段
と、検査対象物からのNMR信号を取出す検出手段と、
検出された信号に対し画像再構成を含む各種演算を行う
手段とを有するNMR検査装置におけるイメージング方
法において、画像信号計測時に呼吸の動きに関する情報
を画像信号とともに計測し、計測した動きに関する情報
に基づいて前記画像信号を補正することを特徴とするN
MRイメージング方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はNMRイメージング方
法、すなわち、NMR現象を利用した体内断層撮影方式
に関し、特にハードウェアを用いることなしに、呼吸性
の動きに基づく影響を補正するようにしたイメージング
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】NMR検査装置におけるイメージングに
おいては、撮影に2〜20分程度の時間を要するため、
胸部や腹部を撮影する場合、呼吸の影響により、画像の
ぼけやアーチファクトを生ずるという問題がある。この
ため、通常は、何等かの手段により、呼吸の動きを検出
して同期をとったり、計測データを補正する手法が用い
られている。例えば、従来の装置では、下記の如き検出
方式が用いられていた。 (1)エアバッグ方式:腹部に固定したエアバッグ内の圧
力が、呼吸に応じて変化することを利用して検出する方
式。 (2)バンド方式:硫酸亜鉛溶液が満たされたチューブを
腹部に巻き付け、呼吸に応じてこのチューブが伸展し、
電気抵抗が変化することを利用して検出する方式。 (3)サーミスタ方式:サーミスタを鼻孔近くに取り付
け、呼吸によって変化する温度を検出する方式。 なお、この種の装置と関連するものとしては、「呼吸同
期NMRの開発」(NMR医学,vol.5,No.1(1985))に
記載されたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、いず
れも、専用ハードウェアを新たに付加する必要があると
同時に、撮影時の操作性にも問題があった。すなわち、
呼吸と同期をとって撮影するため、撮影時間が通常の6
〜8倍かかるという問題もあった。本発明は上記事情に
鑑みてなされたもので、その目的とするところは、従来
の技術における上述の如き問題を解消し、特殊なハード
ウェアを用いることなく、NMR検査装置本体のみで呼
吸の動きを検出し、また、その影響を補正可能としたN
MRイメージング方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、静
磁場,傾斜磁場,高周波磁場の発生手段と、検査対象物
からのNMR信号を取出す検出手段と、検出された信号
に対し画像再構成を含む各種演算を行う手段とを有する
NMR検査装置におけるイメージング方法において、画
像信号計測時に呼吸の動きに関する情報を画像信号とと
もに計測し、呼吸の動きに関する情報を位相情報として
得て、これに基づいて前記画像信号を補正することを特
徴とするNMRイメージング方法,画像信号を計測した
直後に、静止物体には影響を与えず、動く物体にのみ影
響を与える傾斜磁場を印加して、呼吸の動きに関する情
報を、速度に応じて異なる信号になるように計測し、こ
れに基づいて前記画像信号を補正することを特徴とする
NMRイメージング方法、または、画像信号を計測する
際に、呼吸の動きに関する情報を、呼吸で動く方向が位
相エンコード方向と一致するようにして、同時期に計測
し、該計測データに基づいて画像信号を補正することを
特徴とするNMRイメージング方法によって達成され
る。
【0005】
【作用】本発明に係るNMRイメージング方法において
は、撮影時、画像信号を計測する際、または、画像信号
を計測した直後に、呼吸に関する情報を含む信号を計測
するシーケンスを付加するようにしたものである。図4
〜図6に、その一例としての、撮影時、画像信号を計測
した直後に、呼吸に関する情報を含む信号を計測するた
めに付加するシーケンス例を示す。なお、図4〜図6中
の矢印で示した部分が、新しく付加された部分である。
また、ここでは、y方向に動きがあるものとしている。
図4においては、位相エンコードパルス58で同57を
キャンセルし、59で示す読出し用傾斜磁場をy方向に
印加する。このとき観測される信号63をフーリエ変換
すると、y軸に投影した画像信号が得られる。この信号
の端点位置から呼吸の位置を知ることができる。図5に
おいては、図4に示した例と同様に、位相エンコードパ
ルス78で同77をキャンセルし、読出し用傾斜磁場7
9をy方向に印加する。更に、上記位相位相エンコード
パルス78と、傾斜磁場79との間に、x方向の位相回
りを押さえるため、x方向傾斜磁場82を印加する。こ
のとき観測される信号84をフーリエ変換した信号の位
相を求めると、y方向の各位置における速度を求めるこ
とができる。また、各計測時に得られた上記データを積
分することにより、y軸に沿った呼吸の位置を知ること
ができる。
【0006】図6においては、位相エンコードパルス9
8で同97をキャンセルし、y方向にフローエンコード
パルス99を印加し、読出し用傾斜磁場102をx方向
に印加する。このとき観測される信号104をフーリエ
変換した信号の位相を求めると、x方向の各位置におけ
る速度を求めることができる。また、図5に示した例と
同様に、各計測時に得られたデータを積分することによ
り、x軸に沿った呼吸の位置を知ることができる。な
お、位相エンコードパルス自身、1800前後で2回印加さ
れているためフローエンコードパルスになっており、図
6に示すパルス99を印加しなくても、動き(呼吸等)の
検出は可能であるが、傾斜磁場強度が計測毎に異なるた
め、呼吸による動きの速度に適した感度に設定するため
には、上述のフローエンコードパルス99があった方が
良い。ここで、位相エンコードによるフローエンコード
の量の補正は、ソフトウェアで行っても良いし、パルス
シーケンスの中に組込んでも良い。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図2は、本発明の一実施例に係るNMRイ
メージング装置の構成を示すブロック図である。図2に
おいて、21は被検体からNMR信号を出力させるため
に発生させる各種パルスおよび磁場をコントロールする
機能を有するシーケンス制御部、22は被検体の特定の
核種を共鳴させるために、高周波パルスを発生させる記
能を有する高周波パルス送信器、23は後述する磁場駆
動部24を制御して、NMR信号の共鳴周波数を決定す
る静磁場と、強さおよび方向を任意にコントロールでき
る傾斜磁場を発生させる機能を有する磁場制御部を示し
ている。また、24は上述の磁場制御部23から出力さ
れるコントロール信号に基づいて、計測に必要な磁場を
発生させる磁場制御部、25は被検体から発生するNM
R信号を、検波後、計測を行う機能を有する受信器、2
6は該受信器25から取込んだ計測信号を基に、画像再
構成および各種演算を行い、再構成された画像をCRT
ディスプレイ27に表示する機能を有する処理装置、2
7はCRTディスプレイを示している。
【0008】上述の如く構成された本実施例の動作を、
以下、図7に示した処理フローチャートに従って説明す
る。 ステップ111:図4のパルスシーケンスにおいて、位
相エンコードパルス57を順次変化させて、画像再生に
必要な回数分、以下のシーケンスで位置検出用信号63
を計測する。 ステップ112:位相エンコードパルス57と同一の大
きさを有するパルス58を印加して、位相エンコードパ
ルス57の影響をキャンセルする。ここでは、1800パル
ス52が印加されているため、パルス58でパルス57
の影響をキャンセルすることができるものである。 ステップ113:y方向読出し用傾斜磁場59を印加
し、位置検出用信号63を計測する。 ステップ114:計測信号63をフーリエ変換し、y軸
に投影したデータを得る。 ステップ115:上記投影データの上端点を検出する。
各データの上端点から呼吸の位置が検出できる。
【0009】次に、図5に示したシーケンスを用いる方
法について説明する。図4に示したシーケンスと異なる
のは、x方向傾斜磁場82が印加される点である。これ
は、傾斜磁場80と81の影響で、x方向の動きによる
位相変化が生ずるため、それをキャンセルするために行
うものである。このとき計測される信号84をフーリエ
変換して位相を求めると、各y方向の位置における速度
を得ることができることは前述の通りである。これは、
位相と速度とが比例関係にあるためである。なお、この
点に関しては、本出願人が先に提案した特願昭60−1
50194号「NMR血流イメージング方式」の明細書の
記載を参照されたい。この速度を各計測データについて
積分すると位置を求めることができ、呼吸の位置を検出
することができる。また、フーリエ変換後のデータの絶
対値は、図4に示したシーケンスで得られる投影データ
と等しいので、図7に示した方法を併用し、精度を高め
ることができる。
【0010】次に、図6に示したシーケンスについて、
図8の処理フローチャートに従って説明する。 ステップ121:図6のパルスシーケンスにおいて、位
相エンコードパルス97を順次変化させて、画像再生に
必要な回数分、以下のシーケンスで位置検出用信号11
4を計測する。 ステップ122:位相エンコードパルス97と同一の大
きさを有するパルス98を印加し、位相エンコードパル
ス97の影響をキャンセルする。 ステップ123:y方向フローエンコードパルス99を
印加し、y方向の動きの速度に応じた位相変化を与え
る。 ステップ124:x方向読出し用傾斜磁場102を印加
し、速度検出用信号104を計測する。 ステップ125:計測信号104のフーリエ変換を行
う。 ステップ126:フーリエ変換後データの位相成分を求
め、各x方向の位置における速度を得る。以上、位置の
検出から呼吸の状態を知ることができる。
【0011】図9(a)〜(c)は、それぞれ、図4〜図6
に示したシーケンスに対応するものである。図9(a)
は、図4に示したシーケンスにおいて、観測される信号
63をフーリエ変換すると、y軸に投影した画像信号1
33が得られる。この信号の端点位置から、呼吸の位置
を知ることができる(矢印参照)。図9(b)は、図5に示
したシーケンスにおいて、観測される信号84をフーリ
エ変換した信号の位相を求めると、y方向の各位置にお
ける速度を求めることができる(矢印参照)。図9(c)
は、図6に示したシーケンスにおいて、観測される信号
104をフーリエ変換した信号の位相を求めると、x方
向の各位置における速度を求めることができる(矢印参
照)。上記実施例によれば、特殊なハードウェアを用い
ることなく、NMRイメージング装置本体のみで信号計
測時の呼吸の動きを検出し、呼吸と同期をとることがで
き、経済的に、高画質の撮影を行うことができるという
効果が得られる。
【0012】以下、本発明の他の実施例として、画像信
号を計測した直後に、動きに関する情報を含む信号を計
測するシーケンスを付加するとともに、該計測情報に基
づいて計測画像信号を補正する方式について説明する。
信号の計測方式としては、先に図4〜図6に示したシー
ケンスを用いるものとする。なお、図4に示したシーケ
ンスはy軸に投影した画像信号を得る方式、他はy方向
およびx方向の速度を得る方式であり、速度からは積分
することにより位置を知ることが可能である。まず、図
10に従って、検出信号の補正の原理を説明する。今、
図10に示す如く、y方向だけに動きがある場合を考え
る。y方向だけなので、以後、一次元データとして説明
する。息を吸って、最も腹部が伸びたときの状態が斜線
で示されているとすると、このときの投影データは、図
10(b)の斜線部のようになる。このときの、上端と下
端との間隔をL、画像中心と最下端との距離をhとす
る。また、任意の時刻tの、息を吸ったときの状態を破
線で示し、それをL/a(t)で表わす。
【0013】このとき、斜線の投影データに相当する計
測信号、すなわち、投影データのフーリエスペクトルを
F(ω)とすると、破線部の計測信号G(ω)は、
【外1】 と表わされる。従って式(1)中の変数a(t),hの値が
わかっていれば、計測信号G(ω)からF(ω)を求めるこ
とができる。この処理は、上述の式(1)より、位相変化
【外2】 の補正と、
【外3】 からF(ω)を求めるリサンプリング処理の2つから成る
ことがわかる。つまり、hとa(t)の値がわかれば、補
正ができる。
【0014】ここで、hの値は通常の画像再生を行うこ
とで簡単に求められ、a(t)の値は先に示した図4〜図
6のシーケンスで計測できる。以上の処理を、実際の画
像の計測信号レベルで示すと、図11のようになる。y
方向のみに動きがあるものとすれば、計測信号は
【外4】 となる。x方向の動きがないので、横方向にフーリエ変
換すると、
【外5】 となる。従来の方法では、このデータをそのまま、縦方
向にフーリエ変換し、画像I(x,y)’が得られる。こ
の画像には、動きの影響が含まれており、画質が劣化し
ている。
【0015】これに対して、本実施例においては、横方
向にフーリエ変換した後、位相補正とリサンプリング処
理から成る体動補正処理を行い、動きを含まない計測信
号F(x,ωy)を求めた後、縦方向フーリエ変換を行っ
て、動きの影響を補正した画像I(x,y)を求める。以
下、具体例により説明を続ける。本実施例においては、
図2に示した如き装置を用いて、図12に示す処理フロ
ーチャートに従って処理を行うものとする。 ステップ151:図4のパルスシーケンスにおいて、位
相エンコードパルス57,58を順次変化させて、画像
再生に必要な回数分、画像計測信号62および位置検出
用信号63を計測する。 ステップ152:前ステップで得た画像計測信号から、
そのまま再生した画像を得て、図10(b)のパラメータ
hの値を求める。また、位置検出用信号63をフーリエ
変換し、各信号計測時のy軸への投影データを求め、息
を最も吸った状態の長さLを求める。そのLから、各計
測時点a(t)を求める。以上で、補正に必要なパラメー
タh,L,a(t)が得られる。
【0016】ステップ153:計測信号を横方向にフー
リエ変換して、前記式(4)の信号を求める。 ステップ154:各計測信号毎に、a(t),hの値から
次式の値を求め、上記式(4)の値に掛ける。
【外6】 このとき、次の位相補正された信号が得られる。
【外7】 ステップ155:上記式(6)の値から、縦方向であるω
y軸方向に リサンプリング処理により、(x,ωy)を求
める。ここで リサンプリング処理としては、どのよう
な補間方法を用いても良く、例えば、線形補間あるいは
スプライン補間が適用できる。
【0017】ステップ156:位相補正とリサンプリン
グ処理を行った(x,ωy)に対して、縦方向にフーリエ
変換を行うことにより、呼吸による動きの影響を除去し
た画像を得る。上記実施例によれば、特殊なハードウェ
アを用いることなく、NMRイメージング装置本体のみ
で信号計測時の呼吸の動きを検出し、呼吸と同期をとる
ことなしに、経済的に、高画質の撮影を行うことができ
るという効果がある。なお、上記各実施例は本発明の一
例を示したものであり、本発明はこれに限定されるべき
ものではないことは言うまでもないことである。図3
は、本発明に関連する技術の例としての、撮影に先立っ
て短時間内に呼吸を検出するシーケンス例を示すもので
ある。ここでは、y方向に動きがあるものとする。図の
破線で囲まれた部分が、この技術の特徴部分である。
【0018】この技術では、短時間内に何回も繰り返し
て、信号を計測する。計測信号をフーリエ変換すること
によって、呼吸による動きの位置を振幅情報から、速度
を位相情報から、それぞれ、得ることができる。RFパ
ルス31で、スピンをα0(αは90〜180)倒す。1800に近
い程、緩和が早くなるので、繰り返し時間を短縮できる
が、計測信号が小さくなる。その後、1800パルス32を
印加し、y方向の傾斜磁場Gy40を印加しながら、信
号44を計測する。この信号から、呼吸による動きの位
置や速度を検出し、呼吸と同期して撮影するタイミング
を調べる。このタイミングとずれている場合には、該当
するタイミングまで、このシーケンスを繰り返し計測し
て、待つ。上述の呼吸の状態の検知は、次に述べる如き
原理による。
【0019】上記計測信号44をフーリエ変換したデー
タは、画像信号を、y軸上に投影したデータとなってい
る。振幅は投影値であり、位相はその各投影データのy
方向の動きの速度に比例した値となっている。従って、
位置は投影データの端点位置を検出することにより、ま
た、速度は位相値から知ることができる。例えば、図3
の破線内のシーケンスを100msec単位で繰り返せば、最
大100msecの遅れで検出できる。上述の技術を、図2に
示したNMRイメージング装置に適用した場合の動作に
ついて、図1に示したフローチャートにより説明してお
く。なお、ここでは、y方向に呼吸性の動きがある場合
について説明するが、他の方向の場合でも、同様に考え
て良い。 ステップ11:図3のパルスシーケンスにおいて、位相
エンコードパルス41を順次変化させて、画像再生に必
要な回数分、ステップ12〜同17まで、以下のシーケ
ンスで、画像信号を計測する。
【0020】ステップ12:y方向の動きを伴なう呼吸
を検出するシーケンスで、信号44を計測する。すなわ
ち、α0パルス(90≦α<180)31と1800パルス32と
を、傾斜磁場Gz35,36とともに印加する。信号計測
時には 斜磁場Gy40を同時に印加する。 ステップ13:計測信号44をフーリエ変換し、フーリ
エ変換後のデータの振幅と位相を求める。 ステップ14:振幅データは、画像信号のy軸への投影
したデータとなっているので、その値が“0”になる端
点の位置を検出する。 ステップ15:位相データは、投影データの各y座標点
上の位相を示しているので、速度と位相との関係から、
速度を算出する。
【0021】ステップ16:予め定めた撮影すべき呼吸
の位置か否か、速度と位置から調べる。もし、該当位置
でなければ、ステップ12に戻って、繰り返す。但し、
緩和時間の関係で、直ちに繰り返しても信号が出ないの
で、間を少しあける。また、もし、該当位置であれば、
ステップ17に進む。 ステップ17:通常のパルスシーケンスで、撮影を行
い、画像信号45を計測する。 ステップ18:呼吸に同期して、繰り返し得られた画像
信号に基づき、画像再生を行う。 以上の処理手順を経て得られた画像は、呼吸に同期して
いるため、患者の動きに伴なうムービング・アーチファ
クト等の、画像劣化を生ずることがなく、高画質の画像
が得られる。
【0022】
【発明の効果】以上、詳細に説明した如く、本発明によ
れば、NMRイメージング装置本体のみで呼吸の動きを
検出し、その影響を補正可能とするNMRイメージング
方法を実現できるという顕著な効果を奏するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関連する技術の例としての、撮影に先
立って短時間内に呼吸を検出する処理のフローチャート
である。
【図2】本発明の一実施例に係る、NMRイメージング
装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明に関連する技術の例としての、撮影に先
立って短時間内に呼吸を検出するシーケンス例を示す図
である。
【図4】一実施例に係る、撮影時、画像信号を計測した
直後に、呼吸に関する情報を含む信号を計測するために
付加するシーケンス例を示す図(その1)である。
【図5】一実施例に係る、撮影時、画像信号を計測した
直後に、呼吸に関する情報を含む信号を計測するために
付加するシーケンス例を示す図(その2)である。
【図6】一実施例に係る、撮影時、画像信号を計測した
直後に、呼吸に関する情報を含む信号を計測するために
付加するシーケンス例を示す図(その3)である。
【図7】実施例の動作を示す処理フローチャート(その
1)である。
【図8】実施例の動作を示す処理フローチャート(その
2)である。
【図9】図4〜図6に示したシーケンスの概念を説明す
る図である。
【図10】動きの補正に必要なパラメータの説明図であ
る。
【図11】他の実施例に係る、処理の概念を示す図であ
る。
【図12】図11に示した処理の詳細を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
21 シーケンス制御部 22 高周波パルス送信部 23 磁場制御部 24 磁場駆動部 25 受信器 26 処理装置 27 CRTディスプレイ 57,58,77,78,97,98 位相エンコードパル
ス 63 画像信号 84,104 速度信号

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静磁場,傾斜磁場,高周波磁場の発生手
    段と、検査対象物からのNMR信号を取出す検出手段
    と、検出された信号に対し画像再構成を含む各種演算を
    行う手段とを有するNMR検査装置におけるイメージン
    グ方法において、画像信号計測時に、呼吸の動きに関す
    る情報を画像信号とともに計測し、呼吸の動きに関する
    情報を位相情報として得て、これに基づいて前記画像信
    号を補正することを特徴とするNMRイメージング方
    法。
  2. 【請求項2】 静磁場,傾斜磁場,高周波磁場の発生手
    段と、検査対象物からのNMR信号を取出す検出手段
    と、検出された信号に対し画像再構成を含む各種演算を
    行う手段とを有するNMR検査装置におけるイメージン
    グ方法において、画像信号を計測した直後に、静止物体
    には影響を与えず、動く物体にのみ影響を与える傾斜磁
    場を印加して、呼吸の動きに関する情報を、速度に応じ
    て異なる信号になるように計測し、これに基づいて前記
    画像信号を補正することを特徴とするNMRイメージン
    グ方法。
  3. 【請求項3】 前記計測信号を観測する際、読出し用傾
    斜磁場を、呼吸の動きを検出したい方向に対して垂直な
    方向に印加することを特徴とする、請求項2記載のNM
    Rイメージング方法。
  4. 【請求項4】 静磁場,傾斜磁場,高周波磁場の発生手
    段と、検査対象物からのNMR信号を取出す検出手段
    と、検出された信号に対し画像再構成を含む各種演算を
    行う手段とを有するNMR検査装置におけるイメージン
    グ方法において、画像信号を計測する際に、呼吸の動き
    に関する情報を、呼吸で動く方向が位相エンコード方向
    と一致するようにして同時期に計測し、該計測データに
    基づいて画像信号を補正することを特徴とするNMRイ
    メージング方法。
  5. 【請求項5】 前記画像信号の補正を、呼吸の動きによ
    る影響で生じた計測信号上の位相成分の変動に関して行
    うことを特徴とする、請求項4記載のNMRイメージン
    グ方法。
  6. 【請求項6】 前記画像信号の呼吸の動きによる影響で
    生じた計測位置のずれを、リサンプリング処理により補
    正することを特徴とする、請求項4または5記載のNM
    Rイメージング方法。
JP6208457A 1994-09-01 1994-09-01 Nmrイメージング方法 Pending JPH07163537A (ja)

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JP6208457A JPH07163537A (ja) 1994-09-01 1994-09-01 Nmrイメージング方法

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ID=16556514

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JP6208457A Pending JPH07163537A (ja) 1994-09-01 1994-09-01 Nmrイメージング方法

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