JPH07158559A - 多連ピストンポンプ - Google Patents
多連ピストンポンプInfo
- Publication number
- JPH07158559A JPH07158559A JP5310834A JP31083493A JPH07158559A JP H07158559 A JPH07158559 A JP H07158559A JP 5310834 A JP5310834 A JP 5310834A JP 31083493 A JP31083493 A JP 31083493A JP H07158559 A JPH07158559 A JP H07158559A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve plate
- port
- discharge ports
- discharge
- discharge port
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- Details Of Reciprocating Pumps (AREA)
- Reciprocating Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 弁板やポートブロックの耐圧性を高める。
【構成】 多連ピストンポンプにおいて、内側、外側の
吐出ポート１３ａ，１３ｂは、弁板９のシリンダブロッ
ク３との摺接面に円周方向にそれぞれ不連続に設けた表
溝部１６ａ，１６ｂと、この裏面に表溝部１６ａ，１６
ｂの間に位置してこれら表溝部を互いに連通する裏溝部
１７ａ，１７ｂとから構成し、かつこれら裏溝部１７
ａ，１７ｂは表溝部１６ａ，１６ｂに対して、内側の吐
出ポート１３ａについては弁板９の中心側にオフセット
し、外側の吐出ポート１３ｂについては同じく外周側に
オフセットし、裏溝部１７ａ，１７ｂに対してポートブ
ロック１１の２つの吐出ポート１９ａ，１９ｂをそれぞ
れ連通させる。
吐出ポート１３ａ，１３ｂは、弁板９のシリンダブロッ
ク３との摺接面に円周方向にそれぞれ不連続に設けた表
溝部１６ａ，１６ｂと、この裏面に表溝部１６ａ，１６
ｂの間に位置してこれら表溝部を互いに連通する裏溝部
１７ａ，１７ｂとから構成し、かつこれら裏溝部１７
ａ，１７ｂは表溝部１６ａ，１６ｂに対して、内側の吐
出ポート１３ａについては弁板９の中心側にオフセット
し、外側の吐出ポート１３ｂについては同じく外周側に
オフセットし、裏溝部１７ａ，１７ｂに対してポートブ
ロック１１の２つの吐出ポート１９ａ，１９ｂをそれぞ
れ連通させる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は多連ピストンポンプの
吐出ポートの改良に関する。
吐出ポートの改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、例えば、実開平１−２６７３６７
号、実開平１−２６７３６８号あるいは、特開平４−２
２７７０号公報にもあるような、多連ピストンポンプが
知られいている。
号、実開平１−２６７３６８号あるいは、特開平４−２
２７７０号公報にもあるような、多連ピストンポンプが
知られいている。
【０００３】この多連ピストンポンプは、シリンダブロ
ックに配列した複数のピストンを、２つのグループに分
け、弁板には、回転軸心を中心にした異なる円周上に、
２つの吐出ポートを形成し、内側の吐出ポートと外側の
吐出ポートに対して、それぞれのグループのシリンダ開
口を別々に連通させることにより、２つの吐出ポートに
それぞれ作動油を圧送するものである。
ックに配列した複数のピストンを、２つのグループに分
け、弁板には、回転軸心を中心にした異なる円周上に、
２つの吐出ポートを形成し、内側の吐出ポートと外側の
吐出ポートに対して、それぞれのグループのシリンダ開
口を別々に連通させることにより、２つの吐出ポートに
それぞれ作動油を圧送するものである。
【０００４】したがって、このポンプでは、単一のシリ
ンダブロックでありながら、２つの互いに独立した吐出
通路に作動油を供給することができ、実質的に２連ポン
プと同一の働きをもつ。
ンダブロックでありながら、２つの互いに独立した吐出
通路に作動油を供給することができ、実質的に２連ポン
プと同一の働きをもつ。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところで、これら同心
円上の内外に並ぶ２つの吐出ポートの相互の間隔（半径
方向の間隔）は、シリンダの開口との関係から制約を受
け、これに接続するポートブロックの吐出ポートについ
ても、狭いポート間隔となっていた。
円上の内外に並ぶ２つの吐出ポートの相互の間隔（半径
方向の間隔）は、シリンダの開口との関係から制約を受
け、これに接続するポートブロックの吐出ポートについ
ても、狭いポート間隔となっていた。
【０００６】ところが互いに独立した各吐出ポートに
は、接続する回路の負荷に応じた圧力が発生し、異なっ
た負荷がかかるときに、両者間に大きな差圧が生じるこ
とがある。この場合、ポートブロックのポート間隔を十
分に取れないため、高い耐久性を持たせることができ
ず、圧力によりポンプの使用が制限されることもある。
は、接続する回路の負荷に応じた圧力が発生し、異なっ
た負荷がかかるときに、両者間に大きな差圧が生じるこ
とがある。この場合、ポートブロックのポート間隔を十
分に取れないため、高い耐久性を持たせることができ
ず、圧力によりポンプの使用が制限されることもある。
【０００７】本発明はこのような問題を解決することを
目的とする。
目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は駆動軸を中心に
して、シリンダブロックの同一円周上に配列された複数
のシリンダに、シリンダブロックの回転に伴い往復動す
るピストンをそれぞれ収装し、シリンダブロックに摺接
する弁板を設け、この弁板に駆動軸を中心とする同心円
上に、円弧状の吸込ポートと吐出ポートを形成し、か
つ、吐出ポートは半径の異なる同心円上に２つ形成し、
前記各シリンダを２つのグループに分け、一方のグルー
プについては内側の吐出ポートに、他方のグループは外
側の吐出ポートに連通するようにシリンダ開口を形成
し、前記弁板の背面には、前記吸込ポートと吐出ポート
にそれぞれ連通するポートをもつポートブロックを配置
した多連ピストンポンプにおいて、前記内側、外側の吐
出ポートは、弁板のシリンダブロックとの摺接面に円周
方向にそれぞれ不連続に設けた表溝部と、この裏面に表
溝部の間に位置してこれら表溝部を互いに連通する裏溝
部とから構成し、かつこれら裏溝部は表溝部に対して、
内側の吐出ポートについては弁板の中心側にオフセット
し、外側の吐出ポートについては同じく外周側にオフセ
ットし、これら裏溝部に対してポートブロックの２つの
吐出ポートをそれぞれ連通させる。
して、シリンダブロックの同一円周上に配列された複数
のシリンダに、シリンダブロックの回転に伴い往復動す
るピストンをそれぞれ収装し、シリンダブロックに摺接
する弁板を設け、この弁板に駆動軸を中心とする同心円
上に、円弧状の吸込ポートと吐出ポートを形成し、か
つ、吐出ポートは半径の異なる同心円上に２つ形成し、
前記各シリンダを２つのグループに分け、一方のグルー
プについては内側の吐出ポートに、他方のグループは外
側の吐出ポートに連通するようにシリンダ開口を形成
し、前記弁板の背面には、前記吸込ポートと吐出ポート
にそれぞれ連通するポートをもつポートブロックを配置
した多連ピストンポンプにおいて、前記内側、外側の吐
出ポートは、弁板のシリンダブロックとの摺接面に円周
方向にそれぞれ不連続に設けた表溝部と、この裏面に表
溝部の間に位置してこれら表溝部を互いに連通する裏溝
部とから構成し、かつこれら裏溝部は表溝部に対して、
内側の吐出ポートについては弁板の中心側にオフセット
し、外側の吐出ポートについては同じく外周側にオフセ
ットし、これら裏溝部に対してポートブロックの２つの
吐出ポートをそれぞれ連通させる。
【０００９】
【作用】弁板に形成される内側と外側の２つの吐出ポー
トの間隔は、弁板の裏面において裏溝部を半径方向に互
いに離れる方向にオフセットしてあるため、弁板裏面に
おいて大きく広がり、弁板裏面に接触するポートブロッ
クの吐出ポートの間隔を半径方向に離すことができる。
このため、ポートブロックに形成される２つの吐出ポー
ト間の肉厚を十分に確保し、高い耐久性を維持すると共
に、吐出ポートを一体に形成するポートブロックの鋳造
性が良好になる。
トの間隔は、弁板の裏面において裏溝部を半径方向に互
いに離れる方向にオフセットしてあるため、弁板裏面に
おいて大きく広がり、弁板裏面に接触するポートブロッ
クの吐出ポートの間隔を半径方向に離すことができる。
このため、ポートブロックに形成される２つの吐出ポー
ト間の肉厚を十分に確保し、高い耐久性を維持すると共
に、吐出ポートを一体に形成するポートブロックの鋳造
性が良好になる。
【００１０】また、弁板の２つの吐出ポートは、摺接面
に形成した円周方向に不連続な表溝部と、この裏面に形
成した裏溝部とから構成したので、円周方向に連続的な
溝として形成する場合に比較して、弁板の機械的な強度
が高まり、高い耐久性を発揮する。
に形成した円周方向に不連続な表溝部と、この裏面に形
成した裏溝部とから構成したので、円周方向に連続的な
溝として形成する場合に比較して、弁板の機械的な強度
が高まり、高い耐久性を発揮する。
【００１１】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【００１２】図１に示すように、ポンプハウジング１の
内部には駆動軸２が回転自在に支持され、この駆動軸２
にはシリンダブロック３が取付けられ、駆動軸２によっ
て一体的に回転する。
内部には駆動軸２が回転自在に支持され、この駆動軸２
にはシリンダブロック３が取付けられ、駆動軸２によっ
て一体的に回転する。
【００１３】シリンダブロック３には、駆動軸２を中心
とする同心円上に、複数のシリンダ孔４が形成され、こ
のシリンダ孔４にはそれぞれピストン５が摺動自由に収
装される。ピストン５の頭部は斜板６に当接し、斜板６
の傾転角により、ピストンストロークが変化する。斜板
６の傾転角は、ポンプ吐出圧を受けるプランジャ７と、
リターンスプリング８とのバランスによって決まり、吐
出圧が高くなると、斜板６の傾転角は小さくなり、吐出
量が減る。
とする同心円上に、複数のシリンダ孔４が形成され、こ
のシリンダ孔４にはそれぞれピストン５が摺動自由に収
装される。ピストン５の頭部は斜板６に当接し、斜板６
の傾転角により、ピストンストロークが変化する。斜板
６の傾転角は、ポンプ吐出圧を受けるプランジャ７と、
リターンスプリング８とのバランスによって決まり、吐
出圧が高くなると、斜板６の傾転角は小さくなり、吐出
量が減る。
【００１４】前記シリンダブロック３の底面には弁板９
が摺接し、この弁板９はピン１０によりポートブロック
１１に固定される。弁板９には、同一円周上に円弧形を
した吸込ポート１２と２つの吐出ポート１３ａ，１３ｂ
が形成される。つまり、吐出ポート１３ａ，１３ｂは、
弁板中心から異なった半径上に位置する内側吐出ポート
１３ａと、外側吐出ポート１３ｂとからなる。
が摺接し、この弁板９はピン１０によりポートブロック
１１に固定される。弁板９には、同一円周上に円弧形を
した吸込ポート１２と２つの吐出ポート１３ａ，１３ｂ
が形成される。つまり、吐出ポート１３ａ，１３ｂは、
弁板中心から異なった半径上に位置する内側吐出ポート
１３ａと、外側吐出ポート１３ｂとからなる。
【００１５】前記シリンダブロック３に配列された複数
のピストン５は、互いに一つ置きのものが、同一のグル
ープとなるように、２つのグループに分けられ、一方の
グループのシリンダ孔４には、内側の吐出ポート１３ａ
と連通するように、シリンダ中心から駆動軸方向にオフ
セットした開口１５ａがシリンダブロック３の底面に貫
通し、また、他方のグループのシリンダ孔４には、外側
の吐出ポート１３ｂと連通するように、シリンダ中心付
近に開口１５ｂが貫通する。なお、これら開口１５ａ，
１５ｂは吸込ポート１２には共に連通する。
のピストン５は、互いに一つ置きのものが、同一のグル
ープとなるように、２つのグループに分けられ、一方の
グループのシリンダ孔４には、内側の吐出ポート１３ａ
と連通するように、シリンダ中心から駆動軸方向にオフ
セットした開口１５ａがシリンダブロック３の底面に貫
通し、また、他方のグループのシリンダ孔４には、外側
の吐出ポート１３ｂと連通するように、シリンダ中心付
近に開口１５ｂが貫通する。なお、これら開口１５ａ，
１５ｂは吸込ポート１２には共に連通する。
【００１６】そして、弁板９の吐出ポート１３ａ，１３
ｂは、図２〜図５にもあるように、シリンダブロック３
との摺接面９ａには、互いに異なる円周上に、それぞれ
円周方向に不連続でかつ一定の間隔をもって円弧状に形
成した一定の深さの複数の表溝部１６ａと１６ｂが形成
され、また、その裏面９ｂには、これら表溝部１６ａ，
１６ｂの間に位置して、かつ隣合う表溝部１６ａと１６
ａ、並びに１６ｂと１６ｂをそれぞれ互いに連通する裏
溝部１７ａ，１７ｂが形成される。
ｂは、図２〜図５にもあるように、シリンダブロック３
との摺接面９ａには、互いに異なる円周上に、それぞれ
円周方向に不連続でかつ一定の間隔をもって円弧状に形
成した一定の深さの複数の表溝部１６ａと１６ｂが形成
され、また、その裏面９ｂには、これら表溝部１６ａ，
１６ｂの間に位置して、かつ隣合う表溝部１６ａと１６
ａ、並びに１６ｂと１６ｂをそれぞれ互いに連通する裏
溝部１７ａ，１７ｂが形成される。
【００１７】また、これら裏溝部１７ａ，１７ｂは表溝
部１６ａ，１６ｂに対して、内側の吐出ポート１３ａに
ついては弁板９の中心側にオフセットし、外側の吐出ポ
ート１３ｂについては、逆に外周側にオフセットして形
成され、また、溝幅も裏溝部１７ａ，１７ｂの方が広く
形成され、これらにより、裏溝部１７ａと１７ｂとのポ
ート最小間隔が、表溝部１６ａと１６ｂのポート最小間
隔よりも大きくなるようにしている。
部１６ａ，１６ｂに対して、内側の吐出ポート１３ａに
ついては弁板９の中心側にオフセットし、外側の吐出ポ
ート１３ｂについては、逆に外周側にオフセットして形
成され、また、溝幅も裏溝部１７ａ，１７ｂの方が広く
形成され、これらにより、裏溝部１７ａと１７ｂとのポ
ート最小間隔が、表溝部１６ａと１６ｂのポート最小間
隔よりも大きくなるようにしている。
【００１８】そして、これら裏溝部１７ａ，１７ｂに対
して、ポートブロック１１に形成した、裏溝部１７ａ，
１７ｂと同幅の吐出ポート１９ａ，１９ｂをそれぞれ連
通させる。したがって、ポートブロック１１に形成され
る吐出ポート１９ａと１９ｂの間隔は、表溝部１６ａと
１６ｂの間隔よりも大きくなる。
して、ポートブロック１１に形成した、裏溝部１７ａ，
１７ｂと同幅の吐出ポート１９ａ，１９ｂをそれぞれ連
通させる。したがって、ポートブロック１１に形成され
る吐出ポート１９ａと１９ｂの間隔は、表溝部１６ａと
１６ｂの間隔よりも大きくなる。
【００１９】以上のように構成したので、シリンダブロ
ック３の回転に伴い斜板６に摺接しながらピストン５が
シリンダブロック３の一回転につき一回往復運動し、吸
込ポート１２に連通する領域でシリンダ孔４に作動油を
吸入し、吐出ポート１３ａ，１３ｂに連通する領域でシ
リンダ孔４から作動油を押し出す。
ック３の回転に伴い斜板６に摺接しながらピストン５が
シリンダブロック３の一回転につき一回往復運動し、吸
込ポート１２に連通する領域でシリンダ孔４に作動油を
吸入し、吐出ポート１３ａ，１３ｂに連通する領域でシ
リンダ孔４から作動油を押し出す。
【００２０】内側と外側の吐出ポート１３ａ，１３ｂに
対しては、異なるグループのシリンダ孔４の開口１５
ａ，１５ｂが連通するため、それぞれに作動油が独立し
て作動油が送り込まれる。そして、吐出ポート１３ａ，
１３ｂはポートブロック１１の吐出ポート１９ａ，１９
ｂに連通し、図示しない互いに独立した回路にそれぞれ
作動油を圧送する。
対しては、異なるグループのシリンダ孔４の開口１５
ａ，１５ｂが連通するため、それぞれに作動油が独立し
て作動油が送り込まれる。そして、吐出ポート１３ａ，
１３ｂはポートブロック１１の吐出ポート１９ａ，１９
ｂに連通し、図示しない互いに独立した回路にそれぞれ
作動油を圧送する。
【００２１】なお、弁板９の吐出ポート１３ａ，１３ｂ
の表溝部１６ａ，１６ｂは、円周方向に不連続に形成さ
れるが、背面の裏溝部１７ａ，１７ｂにより連通してい
るため、シリンダ孔４の開口１５ａ，１５ｂは吐出ポー
ト１３ａ，１３ｂの領域では常に連通状態にあり、連続
的に作動油を送り出すことができる。
の表溝部１６ａ，１６ｂは、円周方向に不連続に形成さ
れるが、背面の裏溝部１７ａ，１７ｂにより連通してい
るため、シリンダ孔４の開口１５ａ，１５ｂは吐出ポー
ト１３ａ，１３ｂの領域では常に連通状態にあり、連続
的に作動油を送り出すことができる。
【００２２】ところで、吐出ポート１３ａ，１３ｂは、
弁板９のシリンダブロック３との摺接面９ａに形成した
表溝部１６ａ，１６ｂに対して、その裏面９ｂに形成し
た裏溝部１７ａ，１７ｂは、半径方向に互いに異なる方
向にオフセットされ、ポート間隔が大きくなっている。
このため、これに接続するポートブロック１１に形成さ
れた吐出ポート１９ａ，１９ｂの間隔も、摺接面９ａの
表溝部１６ａ，１６ｂの間隔より大きくなり、かつポー
ト幅（半径方向の）も拡大される。
弁板９のシリンダブロック３との摺接面９ａに形成した
表溝部１６ａ，１６ｂに対して、その裏面９ｂに形成し
た裏溝部１７ａ，１７ｂは、半径方向に互いに異なる方
向にオフセットされ、ポート間隔が大きくなっている。
このため、これに接続するポートブロック１１に形成さ
れた吐出ポート１９ａ，１９ｂの間隔も、摺接面９ａの
表溝部１６ａ，１６ｂの間隔より大きくなり、かつポー
ト幅（半径方向の）も拡大される。
【００２３】したがって、各吐出ポート１９ａ，１９ｂ
に作用する圧力が変化し、両者間に大きな差圧が発生し
ても、これに耐えるだけの、ポート間の壁厚を確保する
ことができる。また、このため、ポートブロック１１を
鋳造する場合、ポートの鋳抜き形状や加工が容易にな
る。
に作用する圧力が変化し、両者間に大きな差圧が発生し
ても、これに耐えるだけの、ポート間の壁厚を確保する
ことができる。また、このため、ポートブロック１１を
鋳造する場合、ポートの鋳抜き形状や加工が容易にな
る。
【００２４】また、弁板９については、内側と外側に並
列する吐出ポート１３ａ，１３ｂを、円周方向に不連続
の表溝部１６ａ，１６ｂと、裏溝部１７ａ，１７ｂとに
より形成したので、円周方向に連続した円弧溝を形成す
るのに比較して、弁板９の強度を高めることができる。
列する吐出ポート１３ａ，１３ｂを、円周方向に不連続
の表溝部１６ａ，１６ｂと、裏溝部１７ａ，１７ｂとに
より形成したので、円周方向に連続した円弧溝を形成す
るのに比較して、弁板９の強度を高めることができる。
【００２５】なお、弁板９の吐出ポート１３ａ，１３ｂ
の表溝部１６ａ，１６ｂのポート幅は、シリンダブロッ
ク３の開口１５ａ，１５ｂのポート幅よりも小さいが、
反対側の裏溝部１７ａ，１７ｂのポート幅を大きくとる
ことで、弁板９の表裏の圧力バランスをとることができ
る。
の表溝部１６ａ，１６ｂのポート幅は、シリンダブロッ
ク３の開口１５ａ，１５ｂのポート幅よりも小さいが、
反対側の裏溝部１７ａ，１７ｂのポート幅を大きくとる
ことで、弁板９の表裏の圧力バランスをとることができ
る。
【００２６】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、弁板の吐
出ポートは、摺接面に形成した円周方向に不連続な表溝
部と、この裏面に形成した裏溝部とから構成したので、
円周方向に連続的な溝として形成する場合に比較して、
弁板の機械的な強度が高まり、高い耐久性を発揮する一
方、弁板に形成される内側と外側の２つの吐出ポートの
間隔は、弁板の裏面において裏溝部を半径方向に互いに
離れる方向にオフセットしてあるため、弁板裏面におい
て大きく広がり、弁板裏面に接触するポートブロックの
吐出ポートの間隔を半径方向に離すことができ、このた
め、ポートブロックに形成される２つの吐出ポート間の
肉厚を十分に確保し、高い耐久性を維持すると共に、吐
出ポートを一体に形成するポートブロックの鋳造性が良
好になる。
出ポートは、摺接面に形成した円周方向に不連続な表溝
部と、この裏面に形成した裏溝部とから構成したので、
円周方向に連続的な溝として形成する場合に比較して、
弁板の機械的な強度が高まり、高い耐久性を発揮する一
方、弁板に形成される内側と外側の２つの吐出ポートの
間隔は、弁板の裏面において裏溝部を半径方向に互いに
離れる方向にオフセットしてあるため、弁板裏面におい
て大きく広がり、弁板裏面に接触するポートブロックの
吐出ポートの間隔を半径方向に離すことができ、このた
め、ポートブロックに形成される２つの吐出ポート間の
肉厚を十分に確保し、高い耐久性を維持すると共に、吐
出ポートを一体に形成するポートブロックの鋳造性が良
好になる。
【図１】本発明の実施例を示すポンプ断面図である。
【図２】弁板の表面を示す平面図である。
【図３】弁板の裏面を示す裏面図である。
【図４】弁板の断面図である。
【図５】吐出ポート部の一部断面図である。
１ ポンプハウジング ２ 駆動軸 ３ シリンダブロック ４ シリンダ孔 ５ ピストン ９ 弁板 ９ａ 表面 ９ｂ 裏面 １１ ポートブロック １２ 吸込ポート １３ａ 吐出ポート １３ｂ 吐出ポート １６ａ 表溝部 １６ｂ 表溝部 １７ａ 裏溝部 １７ｂ 裏溝部 １９ａ 吐出ポート １９ｂ 吐出ポート
Claims (1)
- 【請求項１】 駆動軸を中心にして、シリンダブロック
の同一円周上に配列された複数のシリンダに、シリンダ
ブロックの回転に伴い往復動するピストンをそれぞれ収
装し、シリンダブロックに摺接する弁板を設け、この弁
板に駆動軸を中心とする同心円上に、円弧状の吸込ポー
トと吐出ポートを形成し、かつ、吐出ポートは半径の異
なる同心円上に２つ形成し、前記各シリンダを２つのグ
ループに分け、一方のグループについては内側の吐出ポ
ートに、他方のグループは外側の吐出ポートに連通する
ようにシリンダ開口を形成し、前記弁板の背面には、前
記吸込ポートと吐出ポートにそれぞれ連通するポートを
もつポートブロックを配置した多連ピストンポンプにお
いて、前記内側、外側の吐出ポートは、弁板のシリンダ
ブロックとの摺接面に円周方向にそれぞれ不連続に設け
た表溝部と、この裏面に表溝部の間に位置してこれら表
溝部を互いに連通する裏溝部とから構成し、かつこれら
裏溝部は表溝部に対して、内側の吐出ポートについては
弁板の中心側にオフセットし、外側の吐出ポートについ
ては同じく外周側にオフセットし、これら裏溝部に対し
てポートブロックの２つの吐出ポートをそれぞれ連通さ
せたことを特徴とする多連ピストンポンプ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31083493A JP3515150B2 (ja) | 1993-12-10 | 1993-12-10 | 多連ピストンポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31083493A JP3515150B2 (ja) | 1993-12-10 | 1993-12-10 | 多連ピストンポンプ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07158559A true JPH07158559A (ja) | 1995-06-20 |
| JP3515150B2 JP3515150B2 (ja) | 2004-04-05 |
Family
ID=18009960
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31083493A Expired - Lifetime JP3515150B2 (ja) | 1993-12-10 | 1993-12-10 | 多連ピストンポンプ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3515150B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1998041765A1 (en) * | 1997-03-14 | 1998-09-24 | Komatsu Ltd. | Pressure oil supplying apparatus |
| CN108644104A (zh) * | 2018-05-17 | 2018-10-12 | 徐工集团工程机械有限公司 | 柱塞式流体机械的配流盘和柱塞式流体机械 |
| CN109578358A (zh) * | 2018-12-12 | 2019-04-05 | 无锡鹰贝精密轴承有限公司 | 双金属配流盘 |
-
1993
- 1993-12-10 JP JP31083493A patent/JP3515150B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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