JPH0713063B2 - 新規ジアミン類 - Google Patents
新規ジアミン類Info
- Publication number
- JPH0713063B2 JPH0713063B2 JP4135564A JP13556492A JPH0713063B2 JP H0713063 B2 JPH0713063 B2 JP H0713063B2 JP 4135564 A JP4135564 A JP 4135564A JP 13556492 A JP13556492 A JP 13556492A JP H0713063 B2 JPH0713063 B2 JP H0713063B2
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- JP
- Japan
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- group
- general formula
- pyrimidinylmethyl
- formula
- ethylenediamine
- Prior art date
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は殺虫性ニトロメチレン誘
導体の中間体として、有用な新規ジアミン類及びその製
法に関する。
導体の中間体として、有用な新規ジアミン類及びその製
法に関する。
【0002】
【従来の技術】本願出願日前公知の西独特許公開第2,
514,402号には下記一般式
514,402号には下記一般式
【0003】
【化9】
【0004】で表わされる2−ニトロメチレン−イミダ
ゾリジン誘導体、並びに2−ニトロメチレン−ヘキサヒ
ドロピリミジン誘導体が殺虫活性を有する旨、記載され
ている。
ゾリジン誘導体、並びに2−ニトロメチレン−ヘキサヒ
ドロピリミジン誘導体が殺虫活性を有する旨、記載され
ている。
【0005】そして、n=2、R1=フェニル−(C1〜
C2)アルキル基、R2=R3=水素原子の場合が包含さ
れ、その明細書中には、下記式で示される化合物が記載
されている。
C2)アルキル基、R2=R3=水素原子の場合が包含さ
れ、その明細書中には、下記式で示される化合物が記載
されている。
【0006】
【化10】
【0007】
【発明が解決しようとする課題及び手段】本願の親出願
である特願昭60−106853号で提案された下記式
(I)の殺虫性ニトロメチレン誘導体は、強力な殺虫活
性に加え、更には、従来より長年にわたって、有機リン
系及びカーバメイト系殺虫剤が使用されてきた結果生じ
たこれら殺虫剤に抵抗性の害虫、特には、半翅目(Hemi
ptera)に代表される穿刺吸液性害虫、例えばアブラム
シ類、ウンカ類、ヨコバイ類等に顕著な防除効果を表わ
す。
である特願昭60−106853号で提案された下記式
(I)の殺虫性ニトロメチレン誘導体は、強力な殺虫活
性に加え、更には、従来より長年にわたって、有機リン
系及びカーバメイト系殺虫剤が使用されてきた結果生じ
たこれら殺虫剤に抵抗性の害虫、特には、半翅目(Hemi
ptera)に代表される穿刺吸液性害虫、例えばアブラム
シ類、ウンカ類、ヨコバイ類等に顕著な防除効果を表わ
す。
【0008】
【化11】
【0009】式中、Rは水素原子又はアルキル基を示
し、Zは窒素原子を少なくとも2ケ含む複素6員環式基
を示し、ここで該環は、アルキル基、ハロゲン原子、ハ
ロアルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、ハロア
ルコキシ基、ハロアルキルチオ基、オキソ基、ニトロ
基、シアノ基及びジアルキルアミノ基より選ばれる少な
くとも一種により置換されていてもよい、そしてmは2
又は3を示す。
し、Zは窒素原子を少なくとも2ケ含む複素6員環式基
を示し、ここで該環は、アルキル基、ハロゲン原子、ハ
ロアルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、ハロア
ルコキシ基、ハロアルキルチオ基、オキソ基、ニトロ
基、シアノ基及びジアルキルアミノ基より選ばれる少な
くとも一種により置換されていてもよい、そしてmは2
又は3を示す。
【0010】本発明の下記式(II)のジアミン類は、
新規化合物であり、上記式(I)の化合物の製造中間体
として、有用なものである。
新規化合物であり、上記式(I)の化合物の製造中間体
として、有用なものである。
【0011】
【化12】 式中、Rは水素原子又はアルキル基を示し、Zは窒素原
子を少なくとも2ケ含む複素6員環式基を示し、ここで
該環は、アルキル基、ハロゲン原子、ハロアルキル基、
アルコキシ基、アルキルチオ基、ハロアルコキシ基、ハ
ロアルキルチオ基、オキソ基、ニトロ基、シアノ基及び
ジアルキルアミノ基より選ばれる少なくとも一種により
置換されていてもよい、そしてmは2又は3を示す。
子を少なくとも2ケ含む複素6員環式基を示し、ここで
該環は、アルキル基、ハロゲン原子、ハロアルキル基、
アルコキシ基、アルキルチオ基、ハロアルコキシ基、ハ
ロアルキルチオ基、オキソ基、ニトロ基、シアノ基及び
ジアルキルアミノ基より選ばれる少なくとも一種により
置換されていてもよい、そしてmは2又は3を示す。
【0012】上記式(II)の化合物は、下記の方法
a)及びb)、即ち、 製法a) 一般式:
a)及びb)、即ち、 製法a) 一般式:
【0013】
【化13】 式中、R、Z及びHalは前記と同じ、で表わされる化
合物と、一般式:
合物と、一般式:
【0014】
【化14】 H2N―(CH2)m―NH2 (IV) 式中、mは前記と同じ、で表わされる化合物とを、反応
させるか、製法b)一般式:
させるか、製法b)一般式:
【0015】
【化15】 式中、R及びZは前記と同じ、で表わされる化合物と、
上記式(IV)の化合物とを反応させて、一般式:
上記式(IV)の化合物とを反応させて、一般式:
【0016】
【化16】 式中、R、Z及びmは前記と同じ、で表わされる化合物
を得、次いでこれを還元することにより、得られる。
を得、次いでこれを還元することにより、得られる。
【0017】本発明の一般式(II)化合物において、
好ましくは、Rは、水素原子又は炭素数1〜4のアルキ
ル基を示し、Zは窒素原子を2ケ又は3ケ含む複素6員
環式基を示し、ここで該環は炭素数1〜4のアルキル
基、フルオル原子、クロル原子、ブロム原子、フルオ
ル、クロル及び/又はブロム置換の炭素数1〜2のアル
キル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数1〜4の
アルキルチオ基、フルオル及び/又はクロル置換の炭素
1〜2のアルコキシ基、フルオル及び/又はクロル置換
の炭素数1〜2のアルキルチオ基、オキソ基、ニトロ
基、シアノ基及びジメチルアミノ基より選ばれる少なく
とも一種により置換されていてもよく、そしてmは2又
は3を示す。
好ましくは、Rは、水素原子又は炭素数1〜4のアルキ
ル基を示し、Zは窒素原子を2ケ又は3ケ含む複素6員
環式基を示し、ここで該環は炭素数1〜4のアルキル
基、フルオル原子、クロル原子、ブロム原子、フルオ
ル、クロル及び/又はブロム置換の炭素数1〜2のアル
キル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数1〜4の
アルキルチオ基、フルオル及び/又はクロル置換の炭素
1〜2のアルコキシ基、フルオル及び/又はクロル置換
の炭素数1〜2のアルキルチオ基、オキソ基、ニトロ
基、シアノ基及びジメチルアミノ基より選ばれる少なく
とも一種により置換されていてもよく、そしてmは2又
は3を示す。
【0018】更に一般式(II)において、特に好まし
くは、Rは水素原子又はメチル基を示し、Zは窒素原子
を2ケ含む複素6員環式基を示し、ここで該環はメチル
基、フルオル原子、クロル原子及びトリフルオロメチル
基より選ばれる少なくとも一種により置換されていても
よく、そしてmは2又は3を示す。
くは、Rは水素原子又はメチル基を示し、Zは窒素原子
を2ケ含む複素6員環式基を示し、ここで該環はメチル
基、フルオル原子、クロル原子及びトリフルオロメチル
基より選ばれる少なくとも一種により置換されていても
よく、そしてmは2又は3を示す。
【0019】本発明一般式(II)において、Zの例と
しては、複素環として、例えば、窒素原子2ケを有する
ピリミジン環、ピラジン環、ピリダジン環、窒素原子3
ケを有するトリアジン環(1,2,3−、1,2,4−又は
1,3,5−)、窒素原子4ケを有するテトラジン環
(1,2,4,5−)を基本環とする複素環式基を例示す
ることができる。
しては、複素環として、例えば、窒素原子2ケを有する
ピリミジン環、ピラジン環、ピリダジン環、窒素原子3
ケを有するトリアジン環(1,2,3−、1,2,4−又は
1,3,5−)、窒素原子4ケを有するテトラジン環
(1,2,4,5−)を基本環とする複素環式基を例示す
ることができる。
【0020】前記一般式(II)の化合物の具体例とし
ては、例えば、N−(4−ピリミジニルメチル)エチレ
ンジアミン、N−(2−メチル−4−ピリミジニルメチ
ル)エチレンジアミン、N−(2−メチル−6−オキソ
−1H,6H−ジヒドロピリミジン−4−イルメチル)
トリメチレンジアミン、N−(5−ピリミジニルメチ
ル)エチレンジアミン、N−(2−メチル−5−ピリミ
ジニルメチル)エチレンジアミン、N−(2−ジメチル
アミノ−5−ピリミジニルメチル)エチレンジアミン、
N−(2−ジメチルアミノ−5−ピリミジニルメチル)
トリメチレンジアミン、N−(2,4,6−トリクロロ−
5−ピリミジニルメチル)エチレンジアミン、N−(ピ
ラジニルメチル)エチレンジアミン、N−[1−(ピラ
ジニル)エチル]エチレンジアミン、N−(2−メチル
−5−ピラジニルメチル)エチレンジアミン、N−(3
−ピリダジニルメチル)エチレンジアミン、N−(2−
クロロ−4−ピリミジニルメチル)エチレンジアミン、
N−(4−クロロ−6−ピリミジニルメチル)エチレン
ジアミン、N−(4−メチル−6−ピリミジニルメチ
ル)トリメチレンジアミン、N−(2−フルオロ−5−
ピリミジニルメチル)エチレンジアミン、N−[1−
(2−フルオロ−5−ピリミジニル)エチル]エチレン
ジアミン、N−(2−クロロ−5−ピリミジニルメチ
ル)エチレンジアミン、N−(2−クロロ−5−ピリミ
ジニルメチル)トリメチレンジアミン、N−(2−イソ
プロピル−5−ピリミジニルメチル)エチレンジアミ
ン、N−(2−クロロジフルオロメチル−5−ピリミジ
ニルメチル)エチレンジアミン、N−(2−トリフルオ
ロメチル−5−ピリミジニルメチル)エチレンジアミ
ン、N−(2−ブロモジフルオロメチル−5−ピリミジ
ニルメチル)エチレンジアミン、N−(2−メトキシ−
5−ピリミジニルメチル)エチレンジアミン、N−(2
−ジフルオロメトキシ−5−ピリミジニルメチル)エチ
レンジアミン、N−(2−トリフルオロメトキシ−5−
ピリミジニルメチル)エチレンジアミン、N−[2−
(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−5−ピリミジニ
ルメチル]トリメチレンジアミン、N−(2−メチルチ
オ−5−ピリミジニルメチル)エチレンジアミン、N−
(2−エチルチオ−5−ピリミジニルメチル)エチレン
ジアミン、N−(2−ジフルオロエチルチオ−5−ピリ
ミジニルメチル)エチレンジアミン、N−(2−トリフ
ルオロメチルチオ−5−ピリミジニルメチル)エチレン
ジアミン、N−[2−(2,2,2−トリフルオロエチル
チオ)−5−ピリミジニルメチル]エチレンジアミン、
N−(2−ニトロ−5−ピラジニルメチル)エチレンジ
アミン、N−(2−シアノ−5−ピラジニルメチル)ト
リメチレンジアミン、N−(2−クロロ−5−ピラジニ
ルメチル)エチレンジアミン、N−(2−トリフルオロ
メチル−5−ピラジニルメチル)エチレンジアミン、N
−(3−フルオロ−6−ピリダジニルメチル)エチレン
ジアミン、N−(3−メチル−6−ピリダジニルメチ
ル)トリメチレンジアミン、N−(4−ピリダジニルメ
チル)エチレンジアミン、N−(3−クロロ−6−ピリ
ダジニルメチル)エチレンジアミン、N−(4−ピリダ
ジニルメチル)トリメチレンジアミン、N−(3−トリ
フルオロメチル−6−ピリダジニルメチル)エチレンジ
アミン、N−(1,3,5−トリアジン−2−イルメチ
ル)エチレンジアミン、N−(3−クロロ−1,2,4−
トリアジン−6−イルメチル)エチレンジアミン、N−
(3,5−ジクロロ−1,2,4−トリアジン−6−イル
メチル)エチレンジアミン、N−(3−クロロ−1,2,
4,5−テトラジン−6−イルメチル)エチレンジアミ
ン等を例示することができる。
ては、例えば、N−(4−ピリミジニルメチル)エチレ
ンジアミン、N−(2−メチル−4−ピリミジニルメチ
ル)エチレンジアミン、N−(2−メチル−6−オキソ
−1H,6H−ジヒドロピリミジン−4−イルメチル)
トリメチレンジアミン、N−(5−ピリミジニルメチ
ル)エチレンジアミン、N−(2−メチル−5−ピリミ
ジニルメチル)エチレンジアミン、N−(2−ジメチル
アミノ−5−ピリミジニルメチル)エチレンジアミン、
N−(2−ジメチルアミノ−5−ピリミジニルメチル)
トリメチレンジアミン、N−(2,4,6−トリクロロ−
5−ピリミジニルメチル)エチレンジアミン、N−(ピ
ラジニルメチル)エチレンジアミン、N−[1−(ピラ
ジニル)エチル]エチレンジアミン、N−(2−メチル
−5−ピラジニルメチル)エチレンジアミン、N−(3
−ピリダジニルメチル)エチレンジアミン、N−(2−
クロロ−4−ピリミジニルメチル)エチレンジアミン、
N−(4−クロロ−6−ピリミジニルメチル)エチレン
ジアミン、N−(4−メチル−6−ピリミジニルメチ
ル)トリメチレンジアミン、N−(2−フルオロ−5−
ピリミジニルメチル)エチレンジアミン、N−[1−
(2−フルオロ−5−ピリミジニル)エチル]エチレン
ジアミン、N−(2−クロロ−5−ピリミジニルメチ
ル)エチレンジアミン、N−(2−クロロ−5−ピリミ
ジニルメチル)トリメチレンジアミン、N−(2−イソ
プロピル−5−ピリミジニルメチル)エチレンジアミ
ン、N−(2−クロロジフルオロメチル−5−ピリミジ
ニルメチル)エチレンジアミン、N−(2−トリフルオ
ロメチル−5−ピリミジニルメチル)エチレンジアミ
ン、N−(2−ブロモジフルオロメチル−5−ピリミジ
ニルメチル)エチレンジアミン、N−(2−メトキシ−
5−ピリミジニルメチル)エチレンジアミン、N−(2
−ジフルオロメトキシ−5−ピリミジニルメチル)エチ
レンジアミン、N−(2−トリフルオロメトキシ−5−
ピリミジニルメチル)エチレンジアミン、N−[2−
(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−5−ピリミジニ
ルメチル]トリメチレンジアミン、N−(2−メチルチ
オ−5−ピリミジニルメチル)エチレンジアミン、N−
(2−エチルチオ−5−ピリミジニルメチル)エチレン
ジアミン、N−(2−ジフルオロエチルチオ−5−ピリ
ミジニルメチル)エチレンジアミン、N−(2−トリフ
ルオロメチルチオ−5−ピリミジニルメチル)エチレン
ジアミン、N−[2−(2,2,2−トリフルオロエチル
チオ)−5−ピリミジニルメチル]エチレンジアミン、
N−(2−ニトロ−5−ピラジニルメチル)エチレンジ
アミン、N−(2−シアノ−5−ピラジニルメチル)ト
リメチレンジアミン、N−(2−クロロ−5−ピラジニ
ルメチル)エチレンジアミン、N−(2−トリフルオロ
メチル−5−ピラジニルメチル)エチレンジアミン、N
−(3−フルオロ−6−ピリダジニルメチル)エチレン
ジアミン、N−(3−メチル−6−ピリダジニルメチ
ル)トリメチレンジアミン、N−(4−ピリダジニルメ
チル)エチレンジアミン、N−(3−クロロ−6−ピリ
ダジニルメチル)エチレンジアミン、N−(4−ピリダ
ジニルメチル)トリメチレンジアミン、N−(3−トリ
フルオロメチル−6−ピリダジニルメチル)エチレンジ
アミン、N−(1,3,5−トリアジン−2−イルメチ
ル)エチレンジアミン、N−(3−クロロ−1,2,4−
トリアジン−6−イルメチル)エチレンジアミン、N−
(3,5−ジクロロ−1,2,4−トリアジン−6−イル
メチル)エチレンジアミン、N−(3−クロロ−1,2,
4,5−テトラジン−6−イルメチル)エチレンジアミ
ン等を例示することができる。
【0021】上記製法a)において、例えば原料とし
て、ピラジニルメチルクロライドと、エチレンジアミン
とを使用した場合、下記に示す反応式で表わすことがで
きる。
て、ピラジニルメチルクロライドと、エチレンジアミン
とを使用した場合、下記に示す反応式で表わすことがで
きる。
【0022】
【化17】
【0023】上記製法b)において、例えば原料とし
て、5−ピリミジンカルバルデヒドと、エチレンジアミ
ンとを使用した場合、下記に示す反応式で表わすことが
できる。
て、5−ピリミジンカルバルデヒドと、エチレンジアミ
ンとを使用した場合、下記に示す反応式で表わすことが
できる。
【0024】
【化18】
【0025】上記製法a)において、原料である一般式
(III)の化合物は、前記したR及びZの定義に基づ
いたものを意味し、好ましくは、R及びZは前記した好
ましい定義と同義を示し、またHalはクロル原子又は
ブロム原子を示す。
(III)の化合物は、前記したR及びZの定義に基づ
いたものを意味し、好ましくは、R及びZは前記した好
ましい定義と同義を示し、またHalはクロル原子又は
ブロム原子を示す。
【0026】本発明によれば、前記一般式(III)の
化合物は、公知並びに新規、双方の化合物を包含し、公
知方法により合成することができる。そしてその具体例
としては、例えば、4−ピリミジニルメチル−、2−メ
チル−4−ピリミジニルメチル−、2−メチル−6−オ
キソ−1H,6H−ジヒドロピリミジン−4−イルメチ
ル−、5−ピリミジニルメチル−、2−メチル−5−ピ
リミジニルメチル−、2−ジメチルアミノ−5−ピリミ
ジニルメチル−、2,4,6−トリクロロ−5−ピリミジ
ニルメチル−、ピラジニルメチル−、1−(ピラジニ
ル)エチル−、2−メチル−5−ピラジニルメチル−、
3−ピリダジニルメチル−、2−クロロ−4−ピリミジ
ニルメチル−、4−クロロ−6−ピリミジニルメチル
−、4−メチル−6−ピリミジニルメチル−、2−フル
オロ−5−ピリミジニルメチル−、1−(2−フルオロ
−5−ピリミジニル)エチル−、2−クロロ−5−ピリ
ミジニルメチル−、2−イソプロピル−5−ピリミジニ
ルメチル−、2−クロロジフルオロメチル−5−ピリミ
ジニルメチル−、2−トリフルオロメチル−5−ピリミ
ジニルメチル−、2−ブロモジフルオロメチル−5−ピ
リミジニルメチル−、2−メトキシ−5−ピリミジニル
メチル−、2−ジフルオロメトキシ−5−ピリミジニル
メチル−、2−トリフルオロメトキシ−5−ピリミジニ
ルメチル−、2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)
−5−ピリミジニルメチル−、2−メチルチオ−5−ピ
リミジニルメチル−、2−エチルチオ−5−ピリミジニ
ルメチル−、2−ジフルオロエチルチオ−5−ピリミジ
ニルメチル−、2−トリフルオロメチルチオ−5−ピリ
ミジニルメチル−、2−ニトロ−5−ピラジニルメチル
−、2−シアノ−5−ピラジニルメチル−、2−クロロ
−5−ピラジニルメチル−、2−トリフルオロメチル−
5−ピラジニルメチル−、3−フルオロ−6−ピリダジ
ニルメチル−、3−メチル−6−ピリダジニルメチル
−、4−ピリダジニルメチル−、3−クロロ−6−ピリ
ダジニルメチル−、4−ピリダジニルメチル−、3−ト
リフルオロメチル−6−ピリダジニルメチル−、1,3,
5−トリアジン−2−イルメチル−、3−クロロ−1,
2,4−トリアジン−6−イルメチル−、3,5−ジクロ
ロ−1,2,4−トリアジン−6−イルメチル−、3−ク
ロロ−1,2,4,5−テトラジン−6−イルメチル−等
の−クロライド又は−ブロマイドを例示することができ
る。
化合物は、公知並びに新規、双方の化合物を包含し、公
知方法により合成することができる。そしてその具体例
としては、例えば、4−ピリミジニルメチル−、2−メ
チル−4−ピリミジニルメチル−、2−メチル−6−オ
キソ−1H,6H−ジヒドロピリミジン−4−イルメチ
ル−、5−ピリミジニルメチル−、2−メチル−5−ピ
リミジニルメチル−、2−ジメチルアミノ−5−ピリミ
ジニルメチル−、2,4,6−トリクロロ−5−ピリミジ
ニルメチル−、ピラジニルメチル−、1−(ピラジニ
ル)エチル−、2−メチル−5−ピラジニルメチル−、
3−ピリダジニルメチル−、2−クロロ−4−ピリミジ
ニルメチル−、4−クロロ−6−ピリミジニルメチル
−、4−メチル−6−ピリミジニルメチル−、2−フル
オロ−5−ピリミジニルメチル−、1−(2−フルオロ
−5−ピリミジニル)エチル−、2−クロロ−5−ピリ
ミジニルメチル−、2−イソプロピル−5−ピリミジニ
ルメチル−、2−クロロジフルオロメチル−5−ピリミ
ジニルメチル−、2−トリフルオロメチル−5−ピリミ
ジニルメチル−、2−ブロモジフルオロメチル−5−ピ
リミジニルメチル−、2−メトキシ−5−ピリミジニル
メチル−、2−ジフルオロメトキシ−5−ピリミジニル
メチル−、2−トリフルオロメトキシ−5−ピリミジニ
ルメチル−、2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)
−5−ピリミジニルメチル−、2−メチルチオ−5−ピ
リミジニルメチル−、2−エチルチオ−5−ピリミジニ
ルメチル−、2−ジフルオロエチルチオ−5−ピリミジ
ニルメチル−、2−トリフルオロメチルチオ−5−ピリ
ミジニルメチル−、2−ニトロ−5−ピラジニルメチル
−、2−シアノ−5−ピラジニルメチル−、2−クロロ
−5−ピラジニルメチル−、2−トリフルオロメチル−
5−ピラジニルメチル−、3−フルオロ−6−ピリダジ
ニルメチル−、3−メチル−6−ピリダジニルメチル
−、4−ピリダジニルメチル−、3−クロロ−6−ピリ
ダジニルメチル−、4−ピリダジニルメチル−、3−ト
リフルオロメチル−6−ピリダジニルメチル−、1,3,
5−トリアジン−2−イルメチル−、3−クロロ−1,
2,4−トリアジン−6−イルメチル−、3,5−ジクロ
ロ−1,2,4−トリアジン−6−イルメチル−、3−ク
ロロ−1,2,4,5−テトラジン−6−イルメチル−等
の−クロライド又は−ブロマイドを例示することができ
る。
【0027】上記例示の一般式(III)の化合物は、
一般的には、相当するアルコール類を塩化チオニル等の
ハロゲン化剤で常法により、ハロゲン化するか、若しく
は、相当するメチル置換化合物をN−ブロモサクシンイ
ミド、N−クロロサクシンイミド等のハロゲン化剤で側
鎖メチル基をハロゲン化することによって、容易に合成
することができる。
一般的には、相当するアルコール類を塩化チオニル等の
ハロゲン化剤で常法により、ハロゲン化するか、若しく
は、相当するメチル置換化合物をN−ブロモサクシンイ
ミド、N−クロロサクシンイミド等のハロゲン化剤で側
鎖メチル基をハロゲン化することによって、容易に合成
することができる。
【0028】更に、上記アルコール類は、後記例示の一
般式(V)のアルデヒド類もしくはカルボン酸を、常法
により還元することによって、容易に合成できる。具体
例として、5−ピリミジンカルバルデヒドから5−ピリ
ミジニルメチルアルコール、また2−クロロ−5−ピリ
ミジンカルバルデヒドから、2−クロロ−5−ピリミジ
ニルメチルアルコールが得られる。またフルフリルアセ
テートより、3−ピリダジニルメチルアルコールを合成
することもできる(Acta Chem.Scand.,1巻、619
頁)。ピラジニルアルキルハライド類については、容易
に入手し得るメチルピラジン、ジメチルピラジンをN−
クロロサクシンイミドにより、クロロメチルピラジンに
することができる(Synthesis,1984、676〜6
79頁)。この反応は他の置換基を有するメチルピラジ
ン、ハロ置換メチルピリダジン類、例えば3−クロロ−
6−メチルピリダジン(J.Chem.Soc.,1947、24
2頁記載)等に応用することができ、この反応により、
3−クロロ−6−ピリダジニルメチルクロライドを合成
することができ、また2−クロロ−5−メチルピリミジ
ン(Reacts.Sposobnost.Org.Soedin.,5巻、824〜
837頁記載)とN−ブロモサクシニイミドとから、2
−クロロ−5−ピリミジニルメチルブロマイドを得るこ
とができる。
般式(V)のアルデヒド類もしくはカルボン酸を、常法
により還元することによって、容易に合成できる。具体
例として、5−ピリミジンカルバルデヒドから5−ピリ
ミジニルメチルアルコール、また2−クロロ−5−ピリ
ミジンカルバルデヒドから、2−クロロ−5−ピリミジ
ニルメチルアルコールが得られる。またフルフリルアセ
テートより、3−ピリダジニルメチルアルコールを合成
することもできる(Acta Chem.Scand.,1巻、619
頁)。ピラジニルアルキルハライド類については、容易
に入手し得るメチルピラジン、ジメチルピラジンをN−
クロロサクシンイミドにより、クロロメチルピラジンに
することができる(Synthesis,1984、676〜6
79頁)。この反応は他の置換基を有するメチルピラジ
ン、ハロ置換メチルピリダジン類、例えば3−クロロ−
6−メチルピリダジン(J.Chem.Soc.,1947、24
2頁記載)等に応用することができ、この反応により、
3−クロロ−6−ピリダジニルメチルクロライドを合成
することができ、また2−クロロ−5−メチルピリミジ
ン(Reacts.Sposobnost.Org.Soedin.,5巻、824〜
837頁記載)とN−ブロモサクシニイミドとから、2
−クロロ−5−ピリミジニルメチルブロマイドを得るこ
とができる。
【0029】また J.Heterocycl.Chem.,19巻、40
7頁及び Chem.Pherm.Bull.,28巻、3057〜30
63頁に記載される如く、エチル2−クロロピラジン−
5−カルボキシレートを合成し、これを還元することに
よって、相当するメタノールに変換することもできる
(西独特許公開第2,910,824号)。
7頁及び Chem.Pherm.Bull.,28巻、3057〜30
63頁に記載される如く、エチル2−クロロピラジン−
5−カルボキシレートを合成し、これを還元することに
よって、相当するメタノールに変換することもできる
(西独特許公開第2,910,824号)。
【0030】トリアジニルアルキルハライド類、例えば
1,3,5−トリアジン−2−イルメチルクロライドは、
2−メチル−1,3,5−トリアジンとN−クロロサクシ
ンイミドとの反応により得られ(J.Org.Chem.,29
巻、1527〜1537頁)、3,5−ジクロロ−6−
メチル−1,2,4−トリアジン(J.Med.Chem.,10
巻、883〜887頁記載)、3−クロロ−6−メチル
−1,2,4,5−テトラジン(J.Org.Chem.,46巻、5
102〜5109頁)等も、同様にN−クロロサクシン
イミドとの反応により、クロル化することができる。
1,3,5−トリアジン−2−イルメチルクロライドは、
2−メチル−1,3,5−トリアジンとN−クロロサクシ
ンイミドとの反応により得られ(J.Org.Chem.,29
巻、1527〜1537頁)、3,5−ジクロロ−6−
メチル−1,2,4−トリアジン(J.Med.Chem.,10
巻、883〜887頁記載)、3−クロロ−6−メチル
−1,2,4,5−テトラジン(J.Org.Chem.,46巻、5
102〜5109頁)等も、同様にN−クロロサクシン
イミドとの反応により、クロル化することができる。
【0031】また一般式(IV)の化合物は、西独特許
公開第2,732,660号、並びに仏特許第1,499,
785号記載の化合物である。その具体例としては、例
えば、エチレンジアミン及びトリメチレンジアミン(別
名1,3−ジアミノプロパン)を例示することができ
る。
公開第2,732,660号、並びに仏特許第1,499,
785号記載の化合物である。その具体例としては、例
えば、エチレンジアミン及びトリメチレンジアミン(別
名1,3−ジアミノプロパン)を例示することができ
る。
【0032】上記製法b)において、原料である一般式
(V)の化合物は、公知並び新規、双方の化合物を包含
する。そしてその具体例としては、例えば、4−ピリミ
ジンカルバルデヒド、2−メチル−4−ピリミジンカル
バルデヒド、2−メチル−6−オキソ−1H,6H−ジ
ヒドロピリミジン−4−カルバルデヒド、5−ピリミジ
ンカルバルデヒド、2−メチル−5−ピリミジンカルバ
ルデヒド、2−ジメチルアミノ−5−ピリミジンカルバ
ルデヒド、2,4,6−トリクロロ−5−ピリミジンカル
バルデヒド、ピラジルカルバルデヒド、アセチルピラジ
ン、2−メチル−5−ピラジンカルバルデヒド、3−ピ
リダジンカルバルデヒド、2−クロロ−4−ピリミジン
カルバルデヒド、4−クロロ−6−ピリミジンカルバル
デヒド、4−メチル−6−ピリミジンカルバルデヒド、
2−フルオロ−5−ピリミジンカルバルデヒド、5−ア
セチル−2−フルオロピリミジン、2−クロロ−5−ピ
リミジンカルバルデヒド、2−イソプロピル−5−ピリ
ミジンカルバルデヒド、2−クロロジフルオロメチル−
5−ピリミジンカルバルデヒド、2−トリフルオロメチ
ル−5−ピリミジンカルバルデヒド、2−ブロモジフル
オロメチル−5−ピリミジンカルバルデヒド、2−メト
キシ−5−ピリミジンカルバルデヒド、2−ジフルオロ
メトキシ−5−ピリミジンカルバルデヒド、2−トルフ
ルオロメトキシ−5−ピリミジンカルバルデヒド、2−
(2,2,2−トルフルオロエトキシ)−5−ピリミジン
カルバルデヒド、2−メチルチオ−5−ピリミジンカル
バルデヒド、2−エチルチオ−5−ピリミジンカルバル
デヒド、2−ジフルオロエチルチオ−5−ピリミジンカ
ルバルデヒド、2−トリフルオロメチルチオ−5−ピリ
ミジンカルバルデヒド、2−ニトロ−5−ピラジンカル
バルデヒド、2−シアノ−5−ピラジンカルバルデヒ
ド、2−クロロ−5−ピラジンカルバルデヒド、2−ト
リフルオロメチル−5−ピラジンカルバルデヒド、3−
フルオロ−6−ピリダジンカルバルデヒド、3−メチル
−6−ピリダジンカルバルデヒド、4−ピリダジンカル
バルデヒド、3−クロロ−6−ピリダジンカルバルデヒ
ド、3−トリフルオロメチル−6−ピリダジンカルバル
デヒド、1,3,5−トリアジン−2−カルバルデヒド、
3−クロロ−1,2,4−トリアジン−6−カルバルデヒ
ド、3,5−ジクロロ−1,2,4−トリアジン−6−カ
ルバルデヒド、3−クロロ−1,2,4,5−テトラジン
−6−カルバルデヒド等を例示することができる。
(V)の化合物は、公知並び新規、双方の化合物を包含
する。そしてその具体例としては、例えば、4−ピリミ
ジンカルバルデヒド、2−メチル−4−ピリミジンカル
バルデヒド、2−メチル−6−オキソ−1H,6H−ジ
ヒドロピリミジン−4−カルバルデヒド、5−ピリミジ
ンカルバルデヒド、2−メチル−5−ピリミジンカルバ
ルデヒド、2−ジメチルアミノ−5−ピリミジンカルバ
ルデヒド、2,4,6−トリクロロ−5−ピリミジンカル
バルデヒド、ピラジルカルバルデヒド、アセチルピラジ
ン、2−メチル−5−ピラジンカルバルデヒド、3−ピ
リダジンカルバルデヒド、2−クロロ−4−ピリミジン
カルバルデヒド、4−クロロ−6−ピリミジンカルバル
デヒド、4−メチル−6−ピリミジンカルバルデヒド、
2−フルオロ−5−ピリミジンカルバルデヒド、5−ア
セチル−2−フルオロピリミジン、2−クロロ−5−ピ
リミジンカルバルデヒド、2−イソプロピル−5−ピリ
ミジンカルバルデヒド、2−クロロジフルオロメチル−
5−ピリミジンカルバルデヒド、2−トリフルオロメチ
ル−5−ピリミジンカルバルデヒド、2−ブロモジフル
オロメチル−5−ピリミジンカルバルデヒド、2−メト
キシ−5−ピリミジンカルバルデヒド、2−ジフルオロ
メトキシ−5−ピリミジンカルバルデヒド、2−トルフ
ルオロメトキシ−5−ピリミジンカルバルデヒド、2−
(2,2,2−トルフルオロエトキシ)−5−ピリミジン
カルバルデヒド、2−メチルチオ−5−ピリミジンカル
バルデヒド、2−エチルチオ−5−ピリミジンカルバル
デヒド、2−ジフルオロエチルチオ−5−ピリミジンカ
ルバルデヒド、2−トリフルオロメチルチオ−5−ピリ
ミジンカルバルデヒド、2−ニトロ−5−ピラジンカル
バルデヒド、2−シアノ−5−ピラジンカルバルデヒ
ド、2−クロロ−5−ピラジンカルバルデヒド、2−ト
リフルオロメチル−5−ピラジンカルバルデヒド、3−
フルオロ−6−ピリダジンカルバルデヒド、3−メチル
−6−ピリダジンカルバルデヒド、4−ピリダジンカル
バルデヒド、3−クロロ−6−ピリダジンカルバルデヒ
ド、3−トリフルオロメチル−6−ピリダジンカルバル
デヒド、1,3,5−トリアジン−2−カルバルデヒド、
3−クロロ−1,2,4−トリアジン−6−カルバルデヒ
ド、3,5−ジクロロ−1,2,4−トリアジン−6−カ
ルバルデヒド、3−クロロ−1,2,4,5−テトラジン
−6−カルバルデヒド等を例示することができる。
【0033】上記例示のアルデヒド類は、一般的には常
法である、相当するカルボン酸及びそのエステルを還元
するか、又は、Vilsmeyer 反応によつて得られる。また
多くの場合、一般式(V)の化合物は、直接、環合成に
よって、合成することができる。例えば、4−ピリミジ
ンカルバルデヒドについては、ジエトキシアセチルアセ
トンとS−メチルイソチオウレアとの反応で、相当する
2−メチルチオ−4−メチル−6−ピリミジンカルバル
デヒドアセタールを得、これを還元し、更に、塩酸で処
理すれば、4−メチル−6−ピリミジンカルバルデヒド
が得られる。この反応で、ジエトキシアセチルアセトン
の誘導体を使用すれば、類似の化合物、例えば、4−ピ
リミジンカルバルデヒド、2−メチル−4−ピリミジン
カルバルデヒド、2−トリフルオロメチル−4−ピリミ
ジンカルバルデヒド等を合成することができる(Chem.B
er.,97巻、3407〜3417頁記載)。5−ピリミ
ジンカルバルデヒド類は、数多くの公知合成法が有機化
学の分野で知られている。例えば、4−ヒドロキシ−6
−オキソジヒドロピリミジンを Vilsmeyer 反応によ
り、5−位にホルミル基を導入し、次に、これをハロゲ
ン化により、4,6−ジクロロ−5−ホルミルピリミジ
ンにし、更に、脱ハロゲン化することにより、5−ピリ
ミジンカルバルデヒドを合成することができる(Liebig
s Ann.Chem.,766巻、73〜83頁、Monatsh,Che
m.,96巻、1567〜1572頁)。この反応を応用
し、2−アルキル置換、2−ハロアルキル置換の5−ピ
リミジンカルバルデヒドを合成することができる。2−
位に他の置換基を有する5−ピリミジンカルバルデヒド
は特開昭59−59669号に記載されている。
法である、相当するカルボン酸及びそのエステルを還元
するか、又は、Vilsmeyer 反応によつて得られる。また
多くの場合、一般式(V)の化合物は、直接、環合成に
よって、合成することができる。例えば、4−ピリミジ
ンカルバルデヒドについては、ジエトキシアセチルアセ
トンとS−メチルイソチオウレアとの反応で、相当する
2−メチルチオ−4−メチル−6−ピリミジンカルバル
デヒドアセタールを得、これを還元し、更に、塩酸で処
理すれば、4−メチル−6−ピリミジンカルバルデヒド
が得られる。この反応で、ジエトキシアセチルアセトン
の誘導体を使用すれば、類似の化合物、例えば、4−ピ
リミジンカルバルデヒド、2−メチル−4−ピリミジン
カルバルデヒド、2−トリフルオロメチル−4−ピリミ
ジンカルバルデヒド等を合成することができる(Chem.B
er.,97巻、3407〜3417頁記載)。5−ピリミ
ジンカルバルデヒド類は、数多くの公知合成法が有機化
学の分野で知られている。例えば、4−ヒドロキシ−6
−オキソジヒドロピリミジンを Vilsmeyer 反応によ
り、5−位にホルミル基を導入し、次に、これをハロゲ
ン化により、4,6−ジクロロ−5−ホルミルピリミジ
ンにし、更に、脱ハロゲン化することにより、5−ピリ
ミジンカルバルデヒドを合成することができる(Liebig
s Ann.Chem.,766巻、73〜83頁、Monatsh,Che
m.,96巻、1567〜1572頁)。この反応を応用
し、2−アルキル置換、2−ハロアルキル置換の5−ピ
リミジンカルバルデヒドを合成することができる。2−
位に他の置換基を有する5−ピリミジンカルバルデヒド
は特開昭59−59669号に記載されている。
【0034】例えば{2−[(ジメチルアミノ)メチレ
ン]プロパンジイリデン}ビス[ジメチルアミノパーク
ロレート](Collect.Czech,Chem.Comm.,30巻、21
25頁記載)と適当なアミジン塩酸塩との反応により、
2−位にアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、アルキ
ルアミノ等の置換基を有する5−ピリミジンカルバルデ
ヒド類が得られる。
ン]プロパンジイリデン}ビス[ジメチルアミノパーク
ロレート](Collect.Czech,Chem.Comm.,30巻、21
25頁記載)と適当なアミジン塩酸塩との反応により、
2−位にアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、アルキ
ルアミノ等の置換基を有する5−ピリミジンカルバルデ
ヒド類が得られる。
【0035】2−位にハロゲンを有する5−ピリミジン
カルバルデヒド類は例えば、エチル2−オキソ−1,2
−ジヒドロ−5−ピリミジンカルボキシレートをオキシ
塩化リンでクロル化し、エチル2−クロロ−5−ピリミ
ジンカルボキシレートを得(Chem.Pharm.Bull.,12
巻、804〜808頁、類似例 J.Org.Chem.,29巻、
1740〜1743頁)、これを常法により還元すれ
ば、2−クロロ−5−ピリミジンカルバルデヒドが得ら
れる。更に、2−位のクロル原子は活性を有するため、
フッ化カリウムにより、2−フルオル化合物等他の置換
基に変換することができる。
カルバルデヒド類は例えば、エチル2−オキソ−1,2
−ジヒドロ−5−ピリミジンカルボキシレートをオキシ
塩化リンでクロル化し、エチル2−クロロ−5−ピリミ
ジンカルボキシレートを得(Chem.Pharm.Bull.,12
巻、804〜808頁、類似例 J.Org.Chem.,29巻、
1740〜1743頁)、これを常法により還元すれ
ば、2−クロロ−5−ピリミジンカルバルデヒドが得ら
れる。更に、2−位のクロル原子は活性を有するため、
フッ化カリウムにより、2−フルオル化合物等他の置換
基に変換することができる。
【0036】ピリダジンカルバルデヒド類については、
3−及び4−ピリダジンカルバルデヒドが Monastsh.Ch
em.,108巻、213頁に、メチル置換ピリダジンカル
バルデヒド類が J.Heterocycle.Chem..,17巻、15
01頁に記載されている。
3−及び4−ピリダジンカルバルデヒドが Monastsh.Ch
em.,108巻、213頁に、メチル置換ピリダジンカル
バルデヒド類が J.Heterocycle.Chem..,17巻、15
01頁に記載されている。
【0037】また製法b)における還元剤としては、水
素化ホウ素ナトリウム、水素化アルミニウムリチウム等
の錯金属水素化物を挙げることができる。
素化ホウ素ナトリウム、水素化アルミニウムリチウム等
の錯金属水素化物を挙げることができる。
【0038】上記製法a)の実施に際しては、適当な希
釈剤としてすべての不活性な有機溶媒を挙げることがで
きる。
釈剤としてすべての不活性な有機溶媒を挙げることがで
きる。
【0039】かかる希釈剤の例としては、水;脂肪族、
環脂肪族および芳香族炭化水素類(場合によっては塩素
化されてもよい)例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、
石油エーテル、リグロイン、ベンゼン、トルエン、キシ
レン、メチレンクロライド、クロロホルム、四塩化炭
素、エチレンクロライドおよびトリクロロエチレン、ク
ロロベンゼン;その他、エーテル類例えば、ジエチルエ
ーテル、メチルエチルエーテル、ジ−iso−プロピルエ
ーテル、ジブチルエーテル、プロピレンオキサイド、ジ
オキサン、テトラヒドロフラン;ケトン類例えばアセト
ン、メチルエチルケトン、メチル−iso−プロピルケト
ン、メチル−iso−ブチルケトン;ニトリル類例えば、
アセトニトリル、プロピオニトリル、アクリロニトリ
ル;アルコール類例えば、メタノール、エタノール、is
o−プロパノール、ブタノール、エチレングリコール:
エステル類例えば、酢酸エチル、酢酸アミル:酸アミド
類例えば、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミ
ド;スルホン、スルホキシド類例えば、ジメチルスルホ
キシド、スルホラン;および塩基例えば、ピリジン等を
あげることができる。
環脂肪族および芳香族炭化水素類(場合によっては塩素
化されてもよい)例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、
石油エーテル、リグロイン、ベンゼン、トルエン、キシ
レン、メチレンクロライド、クロロホルム、四塩化炭
素、エチレンクロライドおよびトリクロロエチレン、ク
ロロベンゼン;その他、エーテル類例えば、ジエチルエ
ーテル、メチルエチルエーテル、ジ−iso−プロピルエ
ーテル、ジブチルエーテル、プロピレンオキサイド、ジ
オキサン、テトラヒドロフラン;ケトン類例えばアセト
ン、メチルエチルケトン、メチル−iso−プロピルケト
ン、メチル−iso−ブチルケトン;ニトリル類例えば、
アセトニトリル、プロピオニトリル、アクリロニトリ
ル;アルコール類例えば、メタノール、エタノール、is
o−プロパノール、ブタノール、エチレングリコール:
エステル類例えば、酢酸エチル、酢酸アミル:酸アミド
類例えば、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミ
ド;スルホン、スルホキシド類例えば、ジメチルスルホ
キシド、スルホラン;および塩基例えば、ピリジン等を
あげることができる。
【0040】上記の方法は、広い温度範囲内において実
施することができる。また、反応は常圧の下でおこなう
のが望ましいが、加圧または減圧下で操作することも可
能である。
施することができる。また、反応は常圧の下でおこなう
のが望ましいが、加圧または減圧下で操作することも可
能である。
【0041】上記製法a)の実施に当たっては、例え
ば、一般式(III)の化合物1モルに対し、一般式
(IV)の化合物を過剰に、例えば、約5倍モル反応さ
せることにより、そして、反応温度は例えば0〜50℃
の範囲で行なうことによって、容易に行なうことができ
る。
ば、一般式(III)の化合物1モルに対し、一般式
(IV)の化合物を過剰に、例えば、約5倍モル反応さ
せることにより、そして、反応温度は例えば0〜50℃
の範囲で行なうことによって、容易に行なうことができ
る。
【0042】上記製法b)の実施に際しては、後記実施
例に具体的に示されるとおり、不活性溶媒中(ベンゼン
等)で、加熱還流させ、次いで、中間生成物のシッフ塩
基又はイミン類を分離することなく、直接、常法により
還元することによつて、目的の一般的(II)の化合物
を得ることができる。
例に具体的に示されるとおり、不活性溶媒中(ベンゼン
等)で、加熱還流させ、次いで、中間生成物のシッフ塩
基又はイミン類を分離することなく、直接、常法により
還元することによつて、目的の一般的(II)の化合物
を得ることができる。
【0043】上記製法b)の実施に当たっては、例え
ば、一般式(V)の化合物1モルに対し、一般式(I
V)の化合物を過剰に反応させることが好ましく、例え
ば、約5倍モル量反応させ、そして、常圧の下、反応温
度が通常0〜100℃の範囲が好ましい。
ば、一般式(V)の化合物1モルに対し、一般式(I
V)の化合物を過剰に反応させることが好ましく、例え
ば、約5倍モル量反応させ、そして、常圧の下、反応温
度が通常0〜100℃の範囲が好ましい。
【0044】次に実施例により本発明の内容を具体的に
説明するが、本発明はこれのみに限定されるべきもので
はない。
説明するが、本発明はこれのみに限定されるべきもので
はない。
【0045】
【実施例】実施例1
【0046】
【化19】
【0047】エチレンジアミン(60g)をベンゼン
(200ml)に溶かし、5−ホルミルピリミジン(2
1.6g)を室温で加える。続いて、加熱し、共沸する
水を取りながら、3時間加熱還流させる。反応後、ベン
ゼン及び過剰のエチレンジアミンを減圧で留去し、残渣
をエタノール(200ml)に溶かす。この溶液に室温
で水素化ホウ素ナトリウム(8.4g)を少量づつ加
え、続いて、5時間室温で撹拌する。エタノールを減圧
で留去し、残渣にジクロロメタン(100ml)を加
え、ジクロロメタン可溶分を分離する。ジクロロメタン
層よりジクロロメタンを減圧で留去すると、無色油状の
N−(5−ピリミジニルメチル)エチレンジアミン(2
5.8g)が得られる。nD 251.5532実施例2
(200ml)に溶かし、5−ホルミルピリミジン(2
1.6g)を室温で加える。続いて、加熱し、共沸する
水を取りながら、3時間加熱還流させる。反応後、ベン
ゼン及び過剰のエチレンジアミンを減圧で留去し、残渣
をエタノール(200ml)に溶かす。この溶液に室温
で水素化ホウ素ナトリウム(8.4g)を少量づつ加
え、続いて、5時間室温で撹拌する。エタノールを減圧
で留去し、残渣にジクロロメタン(100ml)を加
え、ジクロロメタン可溶分を分離する。ジクロロメタン
層よりジクロロメタンを減圧で留去すると、無色油状の
N−(5−ピリミジニルメチル)エチレンジアミン(2
5.8g)が得られる。nD 251.5532実施例2
【0048】
【化20】
【0049】エチレンジアミン(30g)をアセトニト
リル(200ml)に溶かし、この溶液に5〜10℃
で、ピラジニルメチルクロライド(12.9g)を滴下
する。滴下後、室温で1時間撹拌し、次に、50%水酸
化ナトリウム水溶液(8g)を加え、続いて、5mmH
g、浴温60℃で揮発物を除いた後、無機塩を濾取する
と、無色油状のN−(ピラジニルメチル)エチレンジア
ミン(14.1g)が得られる。nD 201.5359 上記実施例1又は2と同様の方法による一般式(II)
の化合物の代表例を下記第1表に示す。
リル(200ml)に溶かし、この溶液に5〜10℃
で、ピラジニルメチルクロライド(12.9g)を滴下
する。滴下後、室温で1時間撹拌し、次に、50%水酸
化ナトリウム水溶液(8g)を加え、続いて、5mmH
g、浴温60℃で揮発物を除いた後、無機塩を濾取する
と、無色油状のN−(ピラジニルメチル)エチレンジア
ミン(14.1g)が得られる。nD 201.5359 上記実施例1又は2と同様の方法による一般式(II)
の化合物の代表例を下記第1表に示す。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】
【0052】
【表3】
【0053】
【表4】
【0054】
【表5】
【0055】実施例3(参考例)
【0056】
【化21】
【0057】3−クロロ−6−メチルピリダジン(3.
9g)、N−クロロサクシニイミド(4g)、四塩化炭
素(30ml)に触媒量のα,α′−アゾビス(イソブ
チロニトリル)を加え、混合物を8時間還流させる。室
温に冷却後、不溶物を濾別し、濾液を減圧で、濃縮すれ
ば、目的の3−クロロ−6−ピリダジニルメチルクロラ
イド(4.2g)が得られる。このものは純度約78%
であつた。nmr(CDCl3)δ=4.89(2H)、
7.56(1H)、7.73(1H) 上記実施例3と同様の方法で、2−クロロ−5−メチル
ピリミジンと、N−ブロモサクシニイミドから、2−ク
ロロ−5−ピリミジニルメチルブロマイドが得られる。
nmr(CDCl3)δ=4.43(2H)、8.66
(2H)。また、2−クロロ−5−メチルピラジンとN
−クロロサクシンイミドから、2−クロロ−5−ピラジ
ニルメチルクロライドが得られる。nmr(CDC
l3)δ=4.73(2H)、8.58(2H) 本発明のジアミン類を用いて製造できる殺虫性ニトロメ
チレン誘導体の合成例を下記に示す。
9g)、N−クロロサクシニイミド(4g)、四塩化炭
素(30ml)に触媒量のα,α′−アゾビス(イソブ
チロニトリル)を加え、混合物を8時間還流させる。室
温に冷却後、不溶物を濾別し、濾液を減圧で、濃縮すれ
ば、目的の3−クロロ−6−ピリダジニルメチルクロラ
イド(4.2g)が得られる。このものは純度約78%
であつた。nmr(CDCl3)δ=4.89(2H)、
7.56(1H)、7.73(1H) 上記実施例3と同様の方法で、2−クロロ−5−メチル
ピリミジンと、N−ブロモサクシニイミドから、2−ク
ロロ−5−ピリミジニルメチルブロマイドが得られる。
nmr(CDCl3)δ=4.43(2H)、8.66
(2H)。また、2−クロロ−5−メチルピラジンとN
−クロロサクシンイミドから、2−クロロ−5−ピラジ
ニルメチルクロライドが得られる。nmr(CDC
l3)δ=4.73(2H)、8.58(2H) 本発明のジアミン類を用いて製造できる殺虫性ニトロメ
チレン誘導体の合成例を下記に示す。
【0058】実施例4(参考例)
【0059】
【化22】
【0060】N−(5−ピリミジニルメチル)エチレン
ジアミン(15.2g)、1−ニトロ−2,2−ビス(メ
チルチオ)エチレン(14.9g)、エタノール(10
0ml)の混合物をメチルメルカプタンの発生の止むま
で(約3時間)撹拌しながら還流させる。室温に冷却
後、生成した結晶を濾取し、この結晶をエタノールで洗
浄後、乾燥すると、淡黄色の1−(5−ピリミジニルメ
チル)−2−(ニトロメチレン)イミダゾリジン(1
2.7g)が得られ、このものは236℃で分解する。
ジアミン(15.2g)、1−ニトロ−2,2−ビス(メ
チルチオ)エチレン(14.9g)、エタノール(10
0ml)の混合物をメチルメルカプタンの発生の止むま
で(約3時間)撹拌しながら還流させる。室温に冷却
後、生成した結晶を濾取し、この結晶をエタノールで洗
浄後、乾燥すると、淡黄色の1−(5−ピリミジニルメ
チル)−2−(ニトロメチレン)イミダゾリジン(1
2.7g)が得られ、このものは236℃で分解する。
【0061】本発明の一般式(II)のジアミン類を原
料として、得られる殺虫性ニトロメチレン誘導体の代表
例を第2表に示す。
料として、得られる殺虫性ニトロメチレン誘導体の代表
例を第2表に示す。
【0062】
【表6】
【0063】
【表7】
【0064】
【表8】
【0065】
【表9】
【0066】次に本発明のジアミン類の有用性として、
それを原料として、得られる殺虫性ニトロメチレン誘導
体の殺虫効力試験を例示する。
それを原料として、得られる殺虫性ニトロメチレン誘導
体の殺虫効力試験を例示する。
【0067】生物試験:− 比較化合物A−1:
【0068】
【化23】
【0069】西独特許公開番号第2,514,402号記
載化合物実施例5(生物試験) 有機リン剤抵抗性ツマグロヨコバイに対する試験 供試薬液の調製 溶 剤:キシロール3重量部 乳化剤:ポリオキシエチレンアルキルフエニルエーテル
1重量部 適当な活性化合物の調合物を作るために活性化合物1重
量部を前記量の乳化剤を含有する前記量の溶剤と混合
し、その混合物を水で所定濃度まで希釈した。
載化合物実施例5(生物試験) 有機リン剤抵抗性ツマグロヨコバイに対する試験 供試薬液の調製 溶 剤:キシロール3重量部 乳化剤:ポリオキシエチレンアルキルフエニルエーテル
1重量部 適当な活性化合物の調合物を作るために活性化合物1重
量部を前記量の乳化剤を含有する前記量の溶剤と混合
し、その混合物を水で所定濃度まで希釈した。
【0070】試験方法:直径12cmのポットに植えた
草丈10cm位の稲に、上記のように調製した活性化合
物の所定濃度の水希釈液を1ポット当り10ml散布し
た。散布薬液を乾燥後、直径7cm、高さ14cmの金
網をかぶせ、その中に有機リン剤に抵抗性を示す系統の
ツマグロヨコバイの雌成虫を30頭放ち、恒温室に置き
2日後に死虫数を調べ殺虫率を算出した。
草丈10cm位の稲に、上記のように調製した活性化合
物の所定濃度の水希釈液を1ポット当り10ml散布し
た。散布薬液を乾燥後、直径7cm、高さ14cmの金
網をかぶせ、その中に有機リン剤に抵抗性を示す系統の
ツマグロヨコバイの雌成虫を30頭放ち、恒温室に置き
2日後に死虫数を調べ殺虫率を算出した。
【0071】代表例をもって、その結果を第3表に示
す。
す。
【0072】
【表10】 実施例6(生物試験) ウンカ類に対する試験 試験方法:直径12cmのポットに植えた草丈10cm
位の稲に、前記実施例5と同様に調製した活性化合物の
所定濃度の水希釈液を1ポット当り10ml散布した。
散布薬液を乾燥後、直径7cm、高さ14cmの金網を
かぶせ、その中に有機リン剤に抵抗性を示す系統のトビ
イロウンカの雌成虫を30頭放ち、恒温室に置き2日後
に死虫数を調べ殺虫率を算出した。
位の稲に、前記実施例5と同様に調製した活性化合物の
所定濃度の水希釈液を1ポット当り10ml散布した。
散布薬液を乾燥後、直径7cm、高さ14cmの金網を
かぶせ、その中に有機リン剤に抵抗性を示す系統のトビ
イロウンカの雌成虫を30頭放ち、恒温室に置き2日後
に死虫数を調べ殺虫率を算出した。
【0073】上記方法と同様にして、セジロウンカ、及
び有機リン剤抵抗性ヒメトビウンカに対する殺虫率を算
出した。代表例をもって、その結果を第4表に示す。
び有機リン剤抵抗性ヒメトビウンカに対する殺虫率を算
出した。代表例をもって、その結果を第4表に示す。
【0074】
【表11】 実施例7(生物試験) 有機リン剤、及びカーバメート剤抵抗性モモアカアブラ
ムシに対する試験 試験方法:直径15cmの素焼鉢に植えた高さ約20c
mのナス苗(真黒長ナス)に飼育した有機リン剤、及び
カーバメート剤抵抗性モモアカアブラムシを1苗当り約
200頭接種し、接種1日後に、実施例5の様に調整し
た活性化合物の所定濃度の水希釈液をスプレーガンを用
いて、元分量散布した。散布後28℃の温室に放置し、
散布24時間後に殺虫率を算出した。尚、試験は2回反
復で行なった。
ムシに対する試験 試験方法:直径15cmの素焼鉢に植えた高さ約20c
mのナス苗(真黒長ナス)に飼育した有機リン剤、及び
カーバメート剤抵抗性モモアカアブラムシを1苗当り約
200頭接種し、接種1日後に、実施例5の様に調整し
た活性化合物の所定濃度の水希釈液をスプレーガンを用
いて、元分量散布した。散布後28℃の温室に放置し、
散布24時間後に殺虫率を算出した。尚、試験は2回反
復で行なった。
【0075】代表例をもって、その結果を第5表に示
す。
す。
【0076】
【表12】
【0077】
【発明の効果】本発明の新規ジアミン類は、殺虫性ニト
ロメチレン誘導体の製造中間体として、有用である。
ロメチレン誘導体の製造中間体として、有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 239/34 8615−4C 239/36 8615−4C 239/38 8615−4C 239/42 Z 8615−4C 241/12 241/16 241/24 251/16 253/06 257/02
Claims (3)
- 【請求項1】 一般式: 【化1】 式中、Rは水素原子又はアルキル基を示し、Zは窒素原
子を少なくとも2ケ含む複素6員環式基を示し、ここで
該環は、アルキル基、ハロゲン原子、ハロアルキル基、
アルコキシ基、アルキルチオ基、ハロアルコキシ基、ハ
ロアルキルチオ基、オキソ基、ニトロ基、シアノ基及び
ジアルキルアミノ基より選ばれる少なくとも一種により
置換されていてもよい、そしてmは2又は3を示す、で
表わされるジアミン類。 - 【請求項2】 一般式: 【化2】 式中、Rは水素原子又はアルキル基を示し、Zは窒素原
子を少なくとも2ケ含む複素6員環式基を示し、ここで
該環は、アルキル基、ハロゲン原子、ハロアルキル基、
アルコキシ基、アルキルチオ基、ハロアルコキシ基、ハ
ロアルキルチオ基、オキソ基、ニトロ基、シアノ基及び
ジアルキルアミノ基より選ばれる少なくとも一種により
置換されていてもよい、そしてHalはハロゲン原子を
示す、で表わされる化合物と、一般式: 【化3】 H2N―(CH2)m―NH2 式中、mは2又は3を示す、で表わされる化合物とを反
応させることを特徴とする、一般式: 【化4】 式中、Rは水素原子又はアルキル基を示し、 Zは窒素原
子を少なくとも2ケ含む複素6員環式基を示し、ここで
該環は、 アルキル基、ハロゲン原子、ハロアルキル基、
アルコキシ基、アルキルチオ 基、ハロアルコキシ基、ハ
ロアルキルチオ基、オキソ基、ニトロ基、シアノ 基及び
ジアルキルアミノ基より選ばれる少なくとも一種により
置換されてい てもよい、そしてmは2又は3を示す、で
表わされるジアミン類の製造方法。 - 【請求項3】 一般式:【化5】 式中、Rは水素原子又はアルキル基を示し、そしてZは
窒素原子を少なくとも2ケ含む複素6員環式基を示し、
ここで該環は、アルキル基、ハロゲン原子、ハロアルキ
ル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、ハロアルコキシ
基、ハロアルキルチオ基、オキソ基、ニトロ基、シアノ
基及びジアルキルアミノ基より選ばれる少なくとも一種
により置換されていてもよい、で表わされる化合物と、
一般式:【他6】 H2N―(CH2)m―NH2 式中、mは2又は3を示す、で表わされる化合物とを反
応させて、一般式:【化7】 式中、R、Z及びmは前記と同じ、で表わされる化合物
を得、次いで、これを還元することを特徴とする、一般
式: 【化8】 式中、Rは水素原子又はアルキル基を示し、 Zは窒素原
子を少なくとも2ケ含む複素6員環式基を示し、ここで
該環は、 アルキル基、ハロゲン原子、ハロアルキル基、
アルコキシ基、アルキルチオ 基、ハロアルコキシ基、ハ
ロアルキルチオ基、オキソ基、ニトロ基、シアノ 基及び
ジアルキルアミノ基より選ばれる少なくとも一種により
置換されてい てもよい、そしてmは2又は3を示す、で
表わされるジアミン類の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4135564A JPH0713063B2 (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | 新規ジアミン類 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4135564A JPH0713063B2 (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | 新規ジアミン類 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10685385A Division JPH0629258B2 (ja) | 1985-02-04 | 1985-05-21 | 殺虫性ニトロメチレン誘導体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05239034A JPH05239034A (ja) | 1993-09-17 |
JPH0713063B2 true JPH0713063B2 (ja) | 1995-02-15 |
Family
ID=15154766
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4135564A Expired - Lifetime JPH0713063B2 (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | 新規ジアミン類 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0713063B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102006015467A1 (de) | 2006-03-31 | 2007-10-04 | Bayer Cropscience Ag | Substituierte Enaminocarbonylverbindungen |
DE102006015456A1 (de) | 2006-03-31 | 2007-10-04 | Bayer Cropscience Ag | Bicyclische Enamino(thio)carbonylverbindungen |
DE102006033572A1 (de) | 2006-07-20 | 2008-01-24 | Bayer Cropscience Ag | N'-Cyano-N-halogenalkyl-imidamid Derivate |
EP2039678A1 (de) | 2007-09-18 | 2009-03-25 | Bayer CropScience AG | Verfahren zum Herstellen von 4-Aminobut-2-enoliden |
EP2107058A1 (de) | 2008-03-31 | 2009-10-07 | Bayer CropScience AG | Substituierte Enaminothiocarbonylverbindungen |
EP2264008A1 (de) | 2009-06-18 | 2010-12-22 | Bayer CropScience AG | Substituierte Enaminocarbonylverbindungen |
DK2638010T3 (en) | 2010-11-12 | 2015-04-13 | Bayer Ip Gmbh | PROCEDURE FOR PREPARING 2,2-DIFLUORETHYLAMINE DERIVATIVES FROM N- (2,2-DIFLUORETHYL) PROP-2-EN-1-AMINE |
BR112013028895A2 (pt) | 2011-05-10 | 2016-08-09 | Bayer Ip Gmbh | (tio)carbonilamidinas bicíclicas |
-
1992
- 1992-04-30 JP JP4135564A patent/JPH0713063B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
BIOCHEMISTRY,12(1),(1973),P.151−157 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05239034A (ja) | 1993-09-17 |
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