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JPH07123902A - 麺線延伸装置及び製麺方法 - Google Patents

麺線延伸装置及び製麺方法

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JPH07123902A
JPH07123902A JP29595893A JP29595893A JPH07123902A JP H07123902 A JPH07123902 A JP H07123902A JP 29595893 A JP29595893 A JP 29595893A JP 29595893 A JP29595893 A JP 29595893A JP H07123902 A JPH07123902 A JP H07123902A
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belt
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conveyor
conveyer
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Keiichiro Murofushi
敬一郎 室伏
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 麺線の延伸過程において麺線が切断されにく
くするとともに切断が生じてもそのまま搬送されるよう
にした。 【構成】 搬送面を若干上り勾配としたベルトコンベア
A,B,Cを上下方向に多段に配設し、ベルトコンベア
のうち直上段のものの搬送方向先端が直下段のものの搬
送面上に位置するようにし、直下段の回転速度を直上段
のものに比して早く回転する構造とし、各ベルトコンベ
アの搬送方向先端に、麺線5を介してベルトコンベアに
圧接する従動ローラー4を配設するとともに、直上段の
コンベアから降りてきた麺線が直下段のコンベアに降り
てくる位置に引張量検出ローラー7を配設し、直下段の
コンベアを移動する麺線により引張量検出ローラーが搬
送方向に引張られて移動するようにし、この移動量が所
定の範囲内となるように直下段又は直上段のコンベアの
回転速度を調節するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、麺線の延伸過程にお
いて麺線が切断されにくくするとともに切断が生じても
そのまま搬送されるようにした麺線延伸装置及び延伸後
の麺線から脱気させる等して構造緩和させるようにして
美味なる麺を製造することができるようにした製麺方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から一般に乾麺を製造するために
は、製麺工程が終了した後に乾燥させているのである。
このように乾燥させる方法としては古くから図4に示す
ように、エンドレスに張り渡した回転チェーンaに掛け
棒bを一定間隔で配設し、この掛け棒bに対して約24
0cm程度に切断した麺線cを、2つ折りするようにし
て吊下せしめ、その移動過程において乾燥せしめていた
のである。しかし、この方法は、加水率の低い麺線cに
おいてのみ可能であった。加水率の高い麺線cは、加水
率が高いために、いわゆる引っ張り強度が弱く、前記の
ように片側が120cm位になると、麺線cの自重によ
って途中で千切れるように分断してしまうためであっ
た。
【0003】しかし生麺にしろ乾麺にしろ、加水率を高
めにした麺は、加水率の低いものに比して味の点で優れ
ているため、多加水の乾麺を製麺しようとする傾向にあ
り、そのためには図5に示すように、前記と同様に掛け
棒bに蛇行状に麺線cを吊下せしめる。しかしこの場
合、同図(イ)に示すように第一の工程で2本の掛け棒
bに掛けた麺線cを、その中間から40cm程度に引下
げ、全体とした蛇行状にし、このまま約3時間程度熟成
時間をおき、次に同図(ロ)に示すようにさらに2倍程
度引き伸し、ここでも3時間程度熟成時間をおき、さら
に同図(ハ)に示すようにさらに引き伸してここでも一
定時間の熟成時間をおき、これを数回繰り返すのであ
る。
【0004】したがって多加水麺の場合は、最終的な細
さの乾麺にするためには、長時間を要することになり、
またこのような延伸を行なうためにも、力を入れすぎる
とたちまち切断してしまうことから、熟練者でなければ
行なうことができないという不便さも伴なっていたので
あった。
【0005】また、本発明者は上記の問題点を解決する
ものとして、特開平2−65753号公報に示されてい
るように、横設した2本の筒状回転体を一対とし、これ
を麺線の進行方向に複数対配設し、また前記一対の筒状
回転体のうち、麺線の進行方向前方の筒状回転体を後方
の筒状回転体よりも回転周速を早くして、これによって
前記筒状回転体上に麺線を掛け渡しながら麺線を延伸さ
せるようにした麺線延伸装置を開発したのであったが、
これによると、確かに延伸作用は行われるが、延伸中に
麺線が切断してしまうことがあった。このように切断さ
れた麺線は、筒状回転体とこれに隣り合う筒状回転体の
間に垂れ下がった状態となって前進せず、むしろその間
に落下してしまうという問題を有していたのであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明者は前記
の問題点を解決するために、特公平5−5458号公報
に示されるように、搬送面をほぼ水平としたベルトコン
ベアを上下方向に多段に配設するとともに、前記ベルト
コンベアのうち直上段のものの搬送方向先端が直下段の
ものの搬送面上に位置するようにし、かつ直下段のもの
の回転速度を直上段のものに比して早く回転する構造と
し、しかも各ベルトコンベアの搬送方向先端に、麺線を
介してベルトコンベアに圧接する従動ローラーを配設し
た麺線延伸装置を開発した。これによって麺線の延伸過
程において麺線に切断が生じても、そのまま搬送するこ
とができるようにはなったが、麺線の状態等に関係なく
コンベアで引っ張られるようにして搬送されるため、各
コンベアの回転速度を適切に調節しないと麺線が切断さ
れてしまうという問題が残った。すなわち、麺線は太さ
や室内温度,室内湿度,生地温度,加水率等によりその
都度麺線引張力が異なるのである。
【0007】また、製麺工程において延伸・熟成を繰り
返す工程を、複数回自動的に行うことができるような装
置により行い、その過程において麺線を徐々に延伸する
とともに熟成時間を設けるようにできれば、熟練者でな
くても多加水麺等の製麺作業ができ便利なものとなる。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、コンベアによ
り搬送されてくる時の麺線の太さ等の状態や延伸作業環
境は必ずしも一定ではない。したがって、麺線の状態に
より直下段のコンベアの回転速度をほどよく調節してや
らないと麺線が直下段のコンベアにより引っ張られ過ぎ
て切断してしまうことになる。また、遅過ぎたのでは麺
線がコンベアにより全く引っ張られないことになり、麺
線が延伸されないことになる。したがって、搬送されて
来る麺線の状態により、たえず直下段と直上段のコンベ
アの相対的な回転速度を調節する必要があるのである。
【0009】そこでこの発明に係る麺線延伸装置は前記
の問題点を解決するために、搬送面をほぼ水平水平乃至
若干上り勾配としたベルトコンベアを上下方向に多段に
配設するとともに、前記ベルトコンベアのうち直上段の
ものの搬送方向先端が直下段のものの搬送面上に位置す
るようにし、かつ直下段のものの回転速度を直上段のも
のに比して早く回転する構造とし、しかも各ベルトコン
ベアの搬送方向先端に、麺線を介してベルトコンベアに
圧接する従動ローラーを配設するとともに、直上段のコ
ンベアから降りてきた麺線が直下段のコンベアに降りて
くる位置に引張量検出ローラーを配設し、直下段のコン
ベアを移動する麺線により引張量検出ローラが搬送方向
に引張られるようにして移動するようにし、この移動量
が所定の範囲内となるように直下段又は直上段のコンベ
アの回転速度を調節するようにしたものである。
【0010】また、この発明に係る製麺方法は連続圧延
機により圧延された麺帯を熟成させ、これを麺線切り刃
によって麺線に形成した後、搬送面をほぼ水平としたベ
ルトコンベアを上下方向に多段に配設するとともに、前
記ベルトコンベアのうち直上段のものの搬送方向先端が
直下段のものの搬送面上に位置するようにし、かつ直下
段のものの回転速度を直上段のものに比して早く回転す
る構造とし、しかも各ベルトコンベアの搬送方向先端
に、麺線を介してベルトコンベアに圧接する従動ローラ
ーを配設した麺線延伸装置によって延伸させた後、再び
熟成させ、この延伸・熟成を所望回数行うようにしたも
のである。
【0011】
【作用】直上段のベルトコンベアから降りてきた麺線は
直下段のコンベアにより搬送されることになるが、この
搬送時に引張量検出ローラーが麺線により引っ張られる
ようにして麺線の搬送方向に移動する。そして、もしも
引張量検出ローラーの引張量が大きい時には、直下段の
回転速度が早過ぎることを意味することにり、麺線が切
断するおそれがあるので、直下段の回転速度を遅くする
ように調節する。なお、基本的には直下段の回転速度が
直上段のものより遅くならない範囲で調節するが、一時
的には直下段の回転速度が直上段のものより遅くなって
も構わない。あるいは、逆に直上段の回転速度を早くす
る。また、引張量検出ローラーの引張量が小さ過ぎる時
には、直下段の回転速度が遅過ぎることを意味すること
になり、麺線が延伸されないことになるので、直下段の
回転速度を早くする。あるいは直上段の回転速度を遅く
する。または、上下段双方のコンベアの速度を相対的に
調節する。
【0012】このようにして、直下段のコンベアの回転
速度を調節することにより引張量検出ローラーの引張量
が所定の範囲内となるようにすることにより麺線の切断
が防止されるとともに、ほどよく麺線が延伸されること
になる。
【0013】そして、引張量検出ローラーの支杆を回動
可能に軸支しておき、支軸部に支杆の回動角度により出
力信号が変更されるモータ変速用のコントローラーを配
設しておくと、このコントローラーからの出力信号によ
り、回動角度が大きい場合には直下段のコンベア駆動用
モータの回転数を低くするように調節し、回動角度が小
さい時にはモータの回転数を高くするように調節する。
あるいは、回動角度が大きい場合には直上段のコンベア
駆動用モータの回転数を高くするように調節し、回動角
度が小さい時にはモータの回転数を低くするように調節
する。
【0014】また、これによって麺線の延伸過程におい
て麺線に切断が生じても、そのまま搬送することができ
るようにするとともに、連続圧延機により圧延された麺
帯を熟成させ、これを麺線切り刃によって麺線に形成し
た後、前記の麺線延伸装置によって延伸させた後、再び
熟成させ、この延伸・熟成を所望回数行うことにより、
機械的延伸過程及び熟成過程において麺線から脱気を行
い、いわゆる腰のある美味なる麺を製造することができ
る。
【0015】
【実施例】次にこの発明に係る麺線延伸装置の一実施例
を図1に基づいて述べると、1は大小のローラー2,3
に掛け渡したベルトであり、これによってベルトコンベ
アAを構成してある。このベルトコンベアAは、搬送面
が若干上り勾配となるように配設してある。4はベルト
コンベアAの搬送方向先端に、麺線5を介して圧接する
ように配設した従動ローラーである。
【0016】そしてベルトコンベアAと同様の構成を有
する他のベルトコンベアB,Cとを上下方向に枠体6に
より多段に配設するとともに、ベルトコンベアAの搬送
方向先端がベルトコンベアBの搬送面上に、またベルト
コンベアBの搬送方向先端がベルトコンベアCの搬送面
上にそれぞれ位置するように配設し、基本的にはベルト
コンベアAの回転速度よりはベルトコンベアBの回転速
度を、またベルトコンベアBの回転速度よりはベルトコ
ンベアCの回転速度を、それぞれ早くなるように構成し
てある。
【0017】麺線5が直下段のベルトコンベアB,Cに
降りていく位置には、引張量検出ローラー7が支杆8に
より回動可能に枠体6に固定したアングル材9に設けた
支軸部10により軸支されており、麺線5により引張量
検出ローラー7がその位置を移動するようになってい
る。支軸部10にはベルトコンベア駆動用のモータ(図
示せず)のコントローラー11が配設してある。このコ
ントローラー11は支杆8の回動角度によりその出力信
号が変化するようにしてあり、例えば可変抵抗からなる
インバーター制御用のボリュームが使用できる。
【0018】そして、麺線5により引張量検出ローラー
7の支杆8の回動角度が大きい場合には直下段のコンベ
ア駆動用モータの回転数を低くするようにモータ回転数
制御信号を出力して調節し、回動角度が小さい時にはモ
ータの回転数を高くするように信号を出力して調節す
る。あるいは、このコントローラー11により直接モー
タの回転数が変化するようにしておいてもよい。また
は、麺線5により引張量検出ローラー7の支杆8の回動
角度が大きい場合には直上段のコンベア駆動用モータの
回転数を高くするようにモータ回転数制御信号を出力し
て調節し、回動角度が小さい時にはモータの回転数を低
くするように信号を出力して調節する。
【0019】図2は他例を示したものであり、図1はベ
ルトコンベアの上下関係をあたかもジグザグ状の配置と
なるようにしたのに対し、あたかも階段状の配置となる
ように配設したものである。そして、ベルトコンベア
A,B,C,Dの搬送面はほぼ水平となるようにしてあ
る。他は図1と同様である。
【0020】なおベルトコンベアの数については、図示
する実施例にあっては3本あるいは4本を示してある
が、これに限るものではない。以上が麺線延伸装置の構
成である。
【0021】次に、上記麺線延伸装置を使用してこの発
明に係る製麺方法について説明する。まず連続圧延機に
より圧延した麺帯を一定時間熟成させ、公知の麺線切り
刃によって麺線に形成する。その後、前記の麺線延伸装
置によって延伸させる。ここにおいて延伸させる方法に
ついて図1乃至図3に基づいて述べると、各ベルトコン
ベアA,B,C,Dを矢印方向へ回転せしめつつ、麺線
5をベルトコンベアAの上に供給する。すると麺線5は
ベルトコンベアAの搬送面によって先端に導かれ、そこ
において従動ローラー4との間に挟持されながら直下段
のベルトコンベアB上に乗り移ることになる。
【0022】このベルトコンベアBにおいても同様の作
用を受けつつベルトコンベアCに乗り移るのであるが、
前記のように、例えばベルトコンベアAにおいて従動ロ
ーラー4との間で圧接されている麺線5が直下段のベル
トコンベアBにおいて搬送されている場合、ベルトコン
ベアBの回転速度がベルトコンベアAよりも早いため、
麺線5は延伸されることになるのであり、また麺線5が
前記のようにベルトコンベアAと従動ローラー4とによ
って挟持されている過程で、その先端部分がベルトコン
ベアBと従動ローラー4に挟持されている場合には、よ
り一層確実に延伸されることになる。以下ベルトコンベ
アC,Dにおいても同様である。
【0023】そして、麺線5は直下段のベルトコンベア
の回転速度のが早いために、麺線5は直下段のベルトコ
ンベアにより引っ張られて延伸されるのであるが、直下
段の回転速度が早過ぎる場合には引張量検出ローラー7
が図1の(イ)に示す位置に大きく引っ張られる。引張
量検出ローラー7が引っ張られると支杆8の回転角度も
大きくなり、支軸8に配設してあるコントローラー11
の抵抗値が変化する。そして、このコントローラー11
の出力信号により直下段のベルトコンベア駆動用モータ
の回転数を低下させる。あるいは直上段のコンベアの回
転速度を調節する。そして、引張量検出ローラー7の位
置が所定の範囲内となるようにする。例えば、引張量検
出ローラー7が図1の(ロ)に示す位置の付近に常時来
るようにする。このようにして、麺線の太さ等の状態に
より絶えず自動的に直下段と直上段のコンベアの相対的
な回転速度が調節されることになる。
【0024】一方、図1の(ニ)に示すように麺線5が
直下段のコンベアにそのまま降下して引っ張られず引張
量検出ローラー7がフリーの場合には、直下段のベルト
コンベアにより麺線5が全く延伸されないことになるの
で、コントローラ9からの信号出力により直下段のベル
トコンベア駆動用モータの回転数を上昇させる。あるい
は、直上段のベルトコンベア駆動用モータの回転数を低
下させる。そして、引張量検出ローラー7に麺線5が触
れるようにし、引張量検出ローラー7の位置が所定の範
囲内(例えば図1の(ロ)の位置)となるようにする。
【0025】また、引張量検出ローラー7が図1の
(ハ)に示すように麺線5と僅かに接触はするが殆ど引
っ張られず引張量検出ローラー7が自重により垂下して
いる場合には、この場合も直下段のベルトコンベアによ
り麺線5が十分に延伸されないことになるので、コント
ローラ9からの信号出力により直下段のベルトコンベア
駆動用モータの回転数を上昇させる。あるいは、直上段
のベルトコンベア駆動用モータの回転数を低下させる。
そして、引張量検出ローラー7の位置が所定の範囲内と
なるようにする。なお、コントローラー11の出力信号
は手動により調節できるようにしておいてもよい。
【0026】このようにして延伸が終了した後、再び麺
線の状態で熟成させ、その後、再び延伸させつつ、この
延伸・熟成を所望回数行うのである。
【0027】熟成に要する時間は、季節によっても異な
るが、おおむね30分乃至2時間程度でよく、また熟成
させる具体的な方法としては、製麺工場内において多段
式のベルトコンベア上を通過させることによって麺線中
に含有されている空気が抜け、いわゆる脱気、水和、構
造緩和が行われ、延伸しやすくなった麺線を延伸するこ
とによって、いわゆる腰のある美味なる麺を連続的に得
ることができるのである。
【0028】さらに、この延伸及び熟成の回数は、製品
として得ようとする麺線の太さが所望する程度になる迄
行えばよく、したがって延伸を1回でもよく、熟成・延
伸を数回繰り返してもよい。いずれにしても、延伸を行
うことにより、麺線切り刃直後の麺線の太さが、徐々に
細くすることができ、その製品をうどん、ひやむぎ、そ
うめん等に形成することができ、またラーメンにも利用
することができるのである。
【0029】そしていずれの場合においても延伸過程で
麺線5が切断することはあり得るが、仮に切断しても、
下段には他のベルトコンベアが存在するため、そのまま
搬送されることになるのである。
【0030】
【発明の効果】前記のようにこの発明に係る麺線延伸装
置によれば、搬送面をほぼ水平乃至若干上り勾配とした
ベルトコンベアを上下方向に多段に配設し、前記ベルト
コンベアのうち直上段のものの搬送方向先端が直下段の
ものの搬送面上に位置するようにし、かつ直下段のもの
の回転速度を直上段のものに比して早く回転する構造と
し、しかも各ベルトコンベアの搬送方向先端に、麺線を
介してベルトコンベアに圧接する従動ローラーを配設す
るとともに、直上段のコンベアから降りてきた麺線が直
下段のコンベアに降りてくる位置に引張量検出ローラー
を配設し、直下段のコンベアを移動する麺線によりロー
ラが搬送方向に引張られるようにして移動するように
し、この移動量が所定の範囲内となるように直下段又は
直上段のコンベアの回転速度を調節するようにしたの
で、麺線の太さ等の状態や、延伸作業環境に応じて直下
段又は直上段のコンベアの回転速度を絶えず自動的に調
節することができ、麺線の切断を防止しつつ麺線をほど
よく延伸することができる。
【0031】また、この発明に係る製麺方法によれば、
連続圧延機により圧延された麺帯を熟成させ、これを麺
線切り刃によって麺線に形成した後、搬送面をほぼ水平
としたベルトコンベアを上下方向に多段に配設するとと
もに、前記ベルトコンベアのうち直上段のものの搬送方
向先端が直下段のものの搬送面上に位置するようにし、
かつ直下段のものの回転速度を直上段のものに比して早
く回転する構造とし、しかも各ベルトコンベアの搬送方
向先端に、麺線を介してベルトコンベアに圧接する従動
ローラーを配設した麺線延伸装置によって延伸させた
後、再び熟成させ、この延伸・熟成を所望回数行うよう
にしたので、連続圧延機により圧延された麺帯を熟成さ
せ、これを麺線切り刃によって麺線に形成した後、前記
の麺線延伸装置によって延伸させた後、再び熟成させ、
この延伸・熟成を所望回数行うことにより、機械的延伸
過程及び熟成過程において麺線から脱気を行い、いわゆ
る腰のある美味なる麺を製造することができるという効
果を有するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る麺線延伸装置の正面図をである。
【図2】本発明に係る麺線延伸装置の他例を示す正面図
である。
【図3】本発明に係る製麺方法を示す工程図である。
【図4】従来の延伸方法を示す説明図である。
【図5】従来の多加水麺の延伸方法を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 ベルト 2 ローラー 3 ローラー 4 従動ローラー 5 麺線 6 枠体 7 引張量検出ローラー 8 支杆 9 アングル材 10 支軸部 11 コントローラー A ベルトコンベア B ベルトコンベア C ベルトコンベア D ベルトコンベア

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】搬送面をほぼ水平乃至若干上り勾配とした
    ベルトコンベアを上下方向に多段に配設し、前記ベルト
    コンベアのうち直上段のものの搬送方向先端が直下段の
    ものの搬送面上に位置するようにし、かつ直下段のもの
    の回転速度を直上段のものに比して早く回転する構造と
    し、しかも各ベルトコンベアの搬送方向先端に、麺線を
    介してベルトコンベアに圧接する従動ローラーを配設す
    るとともに、直上段のコンベアから降りてきた麺線が直
    下段のコンベアに降りてくる位置に引張量検出ローラー
    を配設し、直下段のコンベアを移動する麺線により引張
    量検出ローラーが搬送方向に引張られるようにして移動
    するようにし、この移動量が所定の範囲内となるように
    直下段又は直上段のコンベアの回転速度を調節するよう
    にしたことを特徴とする麺線延伸装置。
  2. 【請求項2】引張量検出ローラーの支杆を回動可能に軸
    支し、支軸部に支杆の回動角度により出力信号が変更さ
    れるモータ変速用のコントローラーを配設し、このコン
    トローラーからの出力信号により直下段又は直上段のコ
    ンベア駆動用モータの回転数を調節するようにした請求
    項1記載の麺線延伸装置。
  3. 【請求項3】連続圧延機により圧延された麺帯を熟成さ
    せ、これを麺線切り刃によって麺線に形成した後、搬送
    面をほぼ水平としたベルトコンベアを上下方向に多段に
    配設するとともに、前記ベルトコンベアのうち直上段の
    ものの搬送方向先端が直下段のものの搬送面上に位置す
    るようにし、かつ直下段のものの回転速度を直上段のも
    のに比して早く回転する構造とし、しかも各ベルトコン
    ベアの搬送方向先端に、麺線を介してベルトコンベアに
    圧接する従動ローラーを配設した麺線延伸装置によって
    延伸させた後、再び熟成させ、この延伸・熟成を所望回
    数行うことを特徴とする製麺方法。
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