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JPH07122754A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH07122754A
JPH07122754A JP26374993A JP26374993A JPH07122754A JP H07122754 A JPH07122754 A JP H07122754A JP 26374993 A JP26374993 A JP 26374993A JP 26374993 A JP26374993 A JP 26374993A JP H07122754 A JPH07122754 A JP H07122754A
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JP
Japan
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gate electrode
electrode
light
substrate
thin film
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JP26374993A
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Atsushi Sugawara
淳 菅原
Yasunori Miura
靖憲 三浦
Makoto Shibusawa
誠 渋沢
Masahiro Seiki
正寛 清木
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 薄膜トランジスタのOFF状態でのリーク電
流の増大を招くことなくゲート電極をできるだけ小さく
することができ、表示画質向上等に寄与し得る液晶表示
装置を提供すること。 【構成】 透明基板27上にゲート電極14,ゲート絶
縁膜15,半導体層16及びソース・ドレイン電極を積
層して複数のTFTが形成されたアレイ24と、このア
レイ基板24に対向配置され該対向面にTFTを覆うよ
うに遮光層29が形成された対向基板25とを具備した
液晶表示装置において、TFTのチャネル領域32をゲ
ート電極14と自己整合的に形成し、ゲート電極14の
輪郭線とドレイン電極の輪郭線との交点からゲート電極
14の輪郭線とソース電極の輪郭線との交点に至る最短
距離を、ゲート電極14から遮光層29まで最短距離の
4倍以上に設定したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄膜トランジスタを用
いた半導体装置に係わり、特にアクティブマトリックス
型液晶表示装置などのように薄膜トランジスタをスイッ
チ素子として用いた半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、薄膜トランジスタをスイッチ素子
として用いた半導体装置は、液晶表示装置などの種々の
分野に応用されている。図10は、従来の薄膜トランジ
スタ構造の一例を示す。図示しない透明基板上にゲート
電極2が形成され、さらにその上に図示しないゲート絶
縁膜を介して半導体層4が形成されている。さらにその
上には、半導体層4を挟んで互いに対向する位置にソー
ス電極6及びドレイン電極7が形成されている。
【0003】半導体層4において、ソース電極6に接触
する部分からドレイン電極7に接触する部分までの部分
をチャネルと呼ぶ。また、このチャネルにおけるソース
・ドレイン電極間距離は、チャネル長と称される。この
種の薄膜トランジスタにおいては、ゲート電極2に所望
の電圧が印加されることによってチャネルの抵抗値が印
加電圧に対し非線形的に変化する。つまり、ゲート電極
の電位に従いON状態とOFF状態が切り替えられてス
イッチング動作が行われる。
【0004】また、薄膜トランジスタを用いたアクティ
ブマトリックス型液晶表示装置の基本構成は、薄膜トラ
ンジスタ及びこれに接続される液晶駆動電極がマトリッ
クス状に形成されたアレイ基板(第1の基板)と、これ
に対向配置される対向基板(第2の基板)との間に液晶
層を挟持してなる。
【0005】ところで、複数の層から構成される薄膜ト
ランジスタのパターンは、一般に製造時のパターンの重
ね合わせズレと線幅精度に対する余裕度を付加して設計
される。例えば、チャネルを形成する半導体層のパター
ンとゲート電極層のパターンは、上記重ね合わせズレを
考慮して設計される。即ち、ゲート電極層或いは半導体
層のパターンの輪郭線を、他方のパターンの輪郭線の外
側数μm離れたところに形成する。この数μmが余裕度
である。
【0006】また、ソース・ドレイン電極層と半導体層
の関係或いはソース・ドレイン電極層とゲート電極の関
係も、上記半導体層とゲート電極層の関係と同様にす
る。半導体層をエッチングから保護するエッチングスト
ッパ層を、半導体層に対してゲート絶縁膜の反対側の層
に形成する場合も上記と同様にする。即ち、エッチング
ストッパ層と半導体層の関係、エッチングストッパ層と
ソース・ドレイン電極層の関係、エッチングストッパ層
とゲート電極層の関係も、上記ゲート電極層と半導体層
の関係と同様にすればよい。
【0007】前述の余裕度を大きく持たなければならな
い場合、ゲート・ソース間容量が大きくなり、突き抜け
電圧が大きくなってしまう。薄膜トランジスタの半導体
層やエッチングストッパ層をゲート電極による自己整合
によって形成すれば、前述の余裕度を小さくすることが
できゲート・ソース間容量が小さくなり、突き抜け電圧
を小さくすることができる。さらに、ソース・ドレイン
電極をゲート電極やエッチングストッパパターンによっ
て自己整合させれば、ソース・ドレイン電極の重ね合わ
せズレに対して与えた余裕度を減らすことができる。そ
れ故、さらに突き抜け電圧を小さくすることができる。
【0008】上記の突き抜け電圧(ΔVp)は、次式で
表すことができる。 ΔVp=(Cgs×Vg)/(Cgs+CLC) 又は、 ΔVp=(Cgs×ΔVg)/(Cgs+CLC+Cs) ここで、Cgsはソース・ゲート間容量を示し、CLCは液
晶表示装置においての液晶容量を示す。また、液晶容量
と電気的に並列に容量を設けた場合、これをCsと表し
た。ΔVgは、ゲート電極電位の変化量を示す。この式
から、突き抜け電圧(ΔVp)はCgsに比例することが
理解できる。前述の自己整合技術を用いればこのCgsを
小さくでき、突き抜け電圧を小さくできる。また、突き
抜け電圧がある許容範囲に入っている場合、突き抜け電
圧を一定としてCgsが小さくなるということは、Csを
小さくするできることを意味する。
【0009】液晶表示装置において、Csは透明性の画
素電極と遮光性電極との間に絶縁体を介在させて形成さ
れる。そのため、Cs電極が大きいと光を透過させる開
口部の面積を減らすことになる。液晶表示装置において
光の利用効率を上げるためには、この開口部はできるだ
け広いことが望ましい。
【0010】前述のような自己整合技術を用いれば、C
gsを小さくすることができるので、Csも小さくするこ
とができ、開口部の面積を広げることができる。また、
チャネルやソース・ドレイン電極をゲート電極による自
己整合で形成すると、画素部分の分割露光時のショット
ムラを小さくすることができる。即ち、通常ショットム
ラは、前述のCgsのショットブロック間ばらつきによる
突き抜け電圧のばらつきが原因である。自己整合を使え
ば、マスク露光なしにチャネル又はソース・ドレインを
形成することができるので、Cgsのショットブロック間
ばらつきは原理的に発生しない。従って、自己整合技術
を用いることにより、表示特性が向上すると言える。
【0011】ところで、半導体層として非晶質珪素膜な
どの光導電性材料を用いた場合、チャネルに光が入射す
ると、ソース・ドレイン間にリーク電流が発生すること
が知られている。即ち、光が入射することによってチャ
ネルにフォトキャリアが発生して、薄膜トランジスタの
スイッチング特性のON/OFF比を下げてしまう。そ
こで、アクティブマトリックス液晶表示装置において
は、対向基板の薄膜トランジスタに対向する領域に遮光
層を配し、対向基板からの外光がチャネルに入射するこ
とを防いでいる。
【0012】しかしながら、上述の構成を用いてもソー
ス・ドレイン間のリーク電流を十分に低減できない場合
がある。即ち、アレイ基板側から液晶表示装置内部に入
射する外光が、対向基板側の遮光層で反射してチャネル
に入射し、リーク電流が流れてしまう。特に、Crなど
の金属を用いて遮光層を形成した場合には、反射光量が
多くなり、薄膜トランジスタのリーク電流が表示上問題
になる場合がある。
【0013】つまり、液晶表示装置において薄膜トラン
ジスタは、そのON状態で対向電極と画素電極からなる
コンデンサに電荷を蓄え、OFF状態でこの電荷を保持
するのであるが、前述のように薄膜トランジスタのOF
F時のリーク電流があると、コンデンサに蓄えている電
荷量が変化し、適正な表示ができなくなってしまう。特
に、コンデンサの容量が小さい場合、リーク電流による
画素電極電位の変化量が大きいので、表示に与える影響
が大きい。
【0014】また、遮光性物質のゲート電極を持つ薄膜
トランジスタを有した液晶表示装置において、その開口
率を上げる目的で前述の理由でCgsを小さくするため
に、薄膜トランジスタのチャネル長方向のゲート電極の
長さを短くしていくと、薄膜トランジスタの光リーク電
流が増大していくことが実験によって明らかになった。
これは、遮光性物質のゲート電極の面積が小さくなった
ことで、前述の対向電極の遮光膜に反射してチャネルに
入射する光が増えるためである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のア
クティブマトリックス型液晶表示装置においては、開口
率を上げるためにゲート電極を小さくしていくと、薄膜
トランジスタのOFF状態でのリーク電流が増大し、ク
ロストークなどの画質劣化を招く問題があった。また、
このような問題はアクティブマトリックス型液晶表示装
置に限らず、薄膜トランジスタを形成した第1の基板と
遮光層を有する第2の基板を対向配置した半導体装置に
ついては同様に言えることである。
【0016】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、薄膜トランジスタのO
FF状態でのリーク電流の増大を招くことなく、ゲート
電極をできるだけ小さくすることができ、表示画質向上
等に寄与し得る半導体装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、次のような構成を採用している。即ち本発
明は、透明基板上にゲート電極,ゲート絶縁膜,半導体
層及びソース・ドレイン電極を積層して複数の薄膜トラ
ンジスタが形成された第1の基板と、この第1の基板に
対向配置され該対向面に薄膜トランジスタを覆うように
遮光層が形成された第2の基板とを具備した半導体装置
において、薄膜トランジスタのチャネル又はソース・ド
レイン電極をゲート電極と自己整合的に形成し、ゲート
電極の輪郭線とドレイン電極の輪郭線との交点からゲー
ト電極の輪郭線とソース電極の輪郭線との交点に至る最
短距離を、ゲート電極から遮光層までの最短距離の4倍
以上に設定してなることを特徴とする。また本発明は、
第1及び第2の基板間に液晶層を封入してアクティブマ
トリックス型液晶表示装置を構成することを特徴とす
る。
【0018】
【作用】前述のように、薄膜トランジスタのチャネル長
方向のゲート電極の長さを短くしていくと、薄膜トラン
ジスタの光リーク電流が増大していくことが、実験によ
って明らかになった。即ち、液晶表示装置において、薄
膜トランジスタのチャネル長方向のゲート電極αの長さ
をいくつか変えたサンプルを用意し、光リーク電流量を
測定したところ、図9に示す結果が得られた。このと
き、ゲート電極から第2の基板の遮光層までの最短距離
dを7μmとしたが、αが3dを越えると急激に光リー
ク電流が減少し、αが4d以上となると光リーク電流は
ほぼ一定となることが分った。また、このような関係は
dの値を変えても同様に成り立つことが本発明者らの実
験により判明した。
【0019】上記の現象は次のように説明できる。液晶
表示装置において、透明基板としてガラス基板を用いた
場合、その屈折率は約1.5、TNモードの液晶物質の
屈折率は約1.3〜1.5である。スネルの法則によ
り、ガラス基板を透過した光のガラス基板方線方向に対
する角度は、最大でも約45°である。従って、対向基
板の遮光層(ブラックマトリックス)に1回だけ反射し
て、薄膜トランジスタ部分に入射する光は、遮光性物質
のゲート電極の輪郭線からある距離までしか到達しな
い。このある距離とは、光の反射の法則から、第1の基
板と第2の基板の間隔の約2倍である。
【0020】即ち、光がチャネル開始端側及び終端側か
ら入射することを考えると、ゲート電極の輪郭線とドレ
イン電極の輪郭線との交点からゲート電極の輪郭線とソ
ース電極の輪郭線との交点に至る最短距離が、第1の基
板と前記第2の基板の間隔の4倍以上あれば、薄膜トラ
ンジスタのチャネル部分において、対向基板の遮光層に
1回だけ反射して、入射する光が当たらない領域ができ
る。そして、薄膜トランジスタの光リーク電流は、その
経路において入射光量の少ない部分があると、ホトキャ
リアの再結合により、かなり低減する。
【0021】対向基板の遮光層に2回以上反射して、薄
膜トランジスタ部に入射する光の強度(ホトン数)は、
1回反射の光の50%以下の強度なので、実質上1回反
射の光の影響に比べて無視し得る。従って上記構成を用
いることにより、ゲート電極の輪郭線,ソース電極の輪
郭線及びドレイン電極の輪郭線の外側から入射し、対向
基板の遮光膜に反射して、薄膜トランジスタのチャネル
部に入射する光による薄膜トランジスタのリーク電流を
大幅に低減することが可能となる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の詳細を図示の実施例によって
説明する。この実施例は、本発明を液晶表示装置に適用
した一例である。図1は、本発明の一実施例に係わるア
クティブマトリックス型液晶表示装置を示す部分平面図
である。マトリックス状に配置された走査線20と信号
線21によって区画形成された領域には、TFT(薄膜
トランジスタ)23及びこれに接続された画素電極22
が形成されている。そして、TFT23のゲート電極1
4は走査線20に接続されている。また、ドレイン電極
19は信号線21に接続され、一方ソース電極18は画
素電極22に接続されている。なお、図中の16はTF
Tを形成するための半導体層、29は対向基板側に形成
される遮光層を示している。
【0023】図2は、図1のうちTFT23形成領域の
拡大図を示す。同図で、ゲート電極14の輪郭線とドレ
イン電極19及びソース電極18の輪郭線の交点の距離
をαとする。
【0024】図3は、図2の線A−A′に沿った断面図
を示す。この部分の製造方法について説明する。ガラス
などの透明電極13上にTi,Cr,Al,Ta,M
o,W,Cuなどの単体或いはこれらの積層膜又は、こ
れらの合金からなるゲート電極14を形成し、その上に
酸化珪素膜或いは窒化珪素膜又は、これらの積層膜(ゲ
ート絶縁膜)15を約300nm堆積する。ここで、ゲ
ート電極の幅(チャネル方向長さ)は例えば30μmと
する。さらに、その上に半導体層16として非晶質珪素
膜を約50nm堆積させ、またエッチングストッパ膜3
3として窒化珪素膜或いは酸化珪素膜を約200nm堆
積させる。
【0025】ここで、このエッチングストッパ膜33の
パターン形成方法であるが、ゲート電極パターンによる
自己整合法で形成する。即ち、ガラス基板13において
ゲート電極14が形成してある面の反対側から光を当
て、エッチングストッパ膜33上に塗布したレジスト
(光によって分解する樹脂)を感光させる。このとき、
ゲート電極パターン上のレジストのみが残り、この後の
エッチング工程でゲート電極14上のエッチングストッ
パ膜33だけが残る。これによって、ゲート電極14と
ほぼ同等或いは、光の回折によってゲートパターンより
も0〜3μm小さくエッチングストッパパターンを形成
することができる。
【0026】この後、低抵抗半導体層17として、例え
ば燐を過ドープした非晶質或いは微結晶珪素膜を堆積
し、さらにTi,Cr,Al,Ta,Mo,W,Cuな
どの単体或いは積層膜或いはこれらの合金を堆積してソ
ース・ドレイン電極18,19を形成する。
【0027】図4は、図1のB−B′線、即ちドレイン
電極19とソース電極18端部の延長線に沿った断面図
を示す。TFT23の形成されたアレイ基板(第1の基
板)24と所定の間隔(例えば7μm)を保って対向基
板(第2の基板)25が対向配置されている。対向基板
25は、透明基板34の主面に光不透過の金属材料、例
えばCrなどからなる遮光層29を形成し、さらに樹脂
層35を介して例えばITO(Indium Tin Oxide)から
なる対向電極28を形成して構成される。遮光層29は
TFT23に対向する領域に形成され、対向電極28は
表示領域全域に渡って形成されている。なお、遮光層2
9は金属材料単層でもよく、観察側(対向電極側)に樹
脂膜や酸化金属などの低反射層を形成し、さらに金属層
を形成した積層構造のものを用いてもよい。
【0028】そして、アレイ基板24と対向基板25の
間隙には液晶組成物26が封入され、基板24,25の
液晶組成物26に接する面全面には、例えば低温キュア
型ポリイミドからなる配向膜30が形成されている。配
向膜30は、いわゆるラビング法などの表面処理を施さ
れることによって、液晶分子の初期配向を規制する役割
を果たす。また、基板24,25の外表面には、偏光板
31がそれぞれの偏光軸が直交するように被着形成され
ている。
【0029】このような構成においては、図4に示すよ
うに、図示しないバックライトから照射され液晶表示装
置内に入射したバックライト光の斜め成分が遮光層29
に当たって、アレイ基板側に向かって反射される。この
とき、本実施例ではチャネル長方向のゲート電極幅α
が、アレイ基板24上のゲート電極表面から対向基板2
5上の遮光膜29までの最短距離dの4倍以上あるの
で、チャネル領域32に入射してしまう光によるリーク
電流を劇的に減らすことができた。
【0030】このように本実施例によれば、ゲート電極
14によって自己整合されたチャネル領域32を有する
薄膜トランジスタは、ゲート・ソース間容量又はゲート
・ドレイン容量を比較的小さく形成できるので、液晶表
示素子の画質劣化につながる突き抜け電圧を小さくする
ことができる。また、上記構成の薄膜トランジスタは、
分割露光時のショットズレによる突き抜け電圧のばらつ
きを小さくすると言う利点もある。
【0031】しかも、チャネル長方向のゲート電極幅α
とアレイ基板24上のゲート電極表面から対向基板25
上の遮光膜29までの最短距離dとの関係を前述したよ
うに設定することによって、アレイ基板24側から入射
し、対向基板25の遮光膜29に反射してチャネル領域
32に入射した光による、薄膜トランジスタのリーク電
流を小さくすることができる。従って、入射光強度が強
い場合でも、クロストークの低減やコントラストの向上
が実現でき、良好な表示特性を得ることができる。
【0032】なお、本発明は上述した実施例に限定され
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変
形して実施することができる。実施例では、チャネル領
域32をゲート電極14と自己整合で形成したが、図5
に示すようにエッチングストッパ膜33のあるTFTに
おいて、ソース・ドレイン電極18,19もゲート電極
14による自己整合で形成した場合でもよい。さらに、
図6に示すように、チャネルカットタイプのTFTにお
いて、ソース・ドレイン電極18,19をゲート電極1
4による自己整合で形成した場合において適用してもよ
い。
【0033】また、ゲート電極14の形状を図7,図8
に示すように、チャネル中央部が狭くなるように凹型に
加工すれば、チャネル領域に入射する光をより低減する
ことが可能となる。また、実施例では液晶表示装置に適
用した場合について説明したが、その他の半導体装置に
おいても適用可能であることは言うまでもない。
【0034】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、薄
膜トランジスタのチャネル又はソース・ドレイン電極を
ゲート電極と自己整合的に形成し、ゲート電極の輪郭線
とドレイン電極の輪郭線との交点からゲート電極の輪郭
線とソース電極の輪郭線との交点に至る最短距離αを、
ゲート電極から遮光層までの最短距離dの4倍以上に設
定することにより、薄膜トランジスタのOFF状態での
リーク電流の増大を招くことなく、ゲート電極をできる
だけ小さくすることができ、表示画質向上等に寄与し得
る半導体装置を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わる液晶表示装置の平面
構成を示す図。
【図2】図1の部分拡大図。
【図3】図2のB−B′線に沿った断面図。
【図4】図1のA−A′線に沿った断面図。
【図5】本発明の別の実施例を示す断面図。
【図6】本発明の別の実施例を示す断面図。
【図7】本発明の別の実施例を示す平面図。
【図8】本発明の別の実施例を示す平面図。
【図9】本発明の作用を説明するためのもので、ゲート
長と光リーク電流との関係を示す特性図。
【図10】従来の薄膜トランジスタを示す平面図。
【符号の説明】
13…透明基板 14…ゲート電極 15…ゲート絶縁膜 16…半導体層 17…低抵抗半導体薄膜 18…ソース電極 19…ドレイン電極 20…走査線 21…信号線 22…画素電極 23…薄膜トランジスタ(TFT) 24…アレイ基板
(第1の基板) 25…対向基板(第2の基板) 26…液晶組成物 27…透明基板 28…対向電極 29…遮光膜 30…配向膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清木 正寛 兵庫県姫路市余部区上余部50番地 株式会 社東芝姫路工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明基板上にゲート電極,ゲート絶縁膜,
    半導体層及びソース・ドレイン電極を積層して複数の薄
    膜トランジスタが形成された第1の基板と、この第1の
    基板に対向配置され該対向面に前記薄膜トランジスタを
    覆うように遮光層が形成された第2の基板とを具備して
    なり、 前記薄膜トランジスタのチャネル又はソース・ドレイン
    電極は、前記ゲート電極と自己整合的に形成され、 前記ゲート電極の輪郭線と前記ドレイン電極の輪郭線と
    の交点から前記ゲート電極の輪郭線と前記ソース電極の
    輪郭線との交点に至る最短距離は、前記ゲート電極から
    前記遮光層までの最短距離の4倍以上に設定されている
    ことを特徴とする半導体装置。
JP26374993A 1993-10-21 1993-10-21 液晶表示装置 Expired - Lifetime JP3373620B2 (ja)

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