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JPH07110077A - 流量制御リニアソレノイドバルブ及びその駆動回路 - Google Patents

流量制御リニアソレノイドバルブ及びその駆動回路

Info

Publication number
JPH07110077A
JPH07110077A JP25291693A JP25291693A JPH07110077A JP H07110077 A JPH07110077 A JP H07110077A JP 25291693 A JP25291693 A JP 25291693A JP 25291693 A JP25291693 A JP 25291693A JP H07110077 A JPH07110077 A JP H07110077A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic flux
spool
flux density
gap
solenoid valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25291693A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuro Muraji
哲朗 連
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mikuni Corp
Original Assignee
Mikuni Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mikuni Corp filed Critical Mikuni Corp
Priority to JP25291693A priority Critical patent/JPH07110077A/ja
Publication of JPH07110077A publication Critical patent/JPH07110077A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Magnetically Actuated Valves (AREA)
  • Feeding And Controlling Fuel (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 通路(9,11)内を流れる流体の流量を調
節するスプール(5)と、スプールを駆動するための磁
気回路と、磁気回路に起磁力を与える電磁ソレノイドと
を有し、上記スプール(5)及びスプールの移動に伴っ
て変動するギャップ(6a)が上記磁気回路の一部を成
す流量制御リニアソレノイドバルブにおいて、上記磁気
回路内の磁束密度を検出してこれを表わす磁束密度信号
を発するホール素子(12)を有する。 【効果】 電磁ソレノイドにより生成される実際の磁界
強さに応じて電磁ソレノイドの駆動電圧を調整すること
により、スプールに対する吸引力を高精度にて調整する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の燃料供給装置
等に用いられるソレノイドバルブに関し、特にスプール
弁を介して供給通路内の流体(例えば燃料)の流量を制
御し得る流量制御リニアソレノイドバルブ及びその駆動
回路に関する。
【0002】
【従来の技術】かかるソレノイドバルブの従来例として
は、図1に示すようなものがある。図示するように、ソ
レノイドバルブ1は、電磁駆動源となるソレノイド部分
1aと流体通路を形成すると共に流量を調整するバルブ
部分1bとからなっている。ここで、ソレノイド部分1
aについて説明すると、外形略円柱状の磁性材料からな
るヨーク2の内部には、ヨーク2の内面に一端が固着さ
れて円柱形状を成す鉄心3が配置され、この鉄心3の外
周には軸心に直交する方向にコイル4が巻回されてい
る。一方、バルブ部分1bについて説明すると、前述ソ
レノイド部分1aの端面に固着されたバルブケース7の
内部には、その一端が鉄心3の端面に対向すべくヨーク
2の内部に挿嵌されるスプール5が往復動自在に配置さ
れている。そして、このスプール5を境に上流室9と下
流室11が形成され、かつ、この上流室9と下流室11
を連通する連通孔10が設けられている。また、上流室
9とスプールの一端5aが位置する前述ヨーク2の内部
空間6とを連通する連結通路9aと、スプールの他端5
bが位置する空間と下流室11とを連通する連通孔11
aが形成されている。
【0003】以上のように構成されたソレノイドバルブ
の作動について以下に説明する。先ず、ポンプ8等の圧
送手段により上流室9に圧送された流体(例えば燃料)
は、連結通路9aを通ってスプールの一端5aが位置す
る空間6内にも充填される。すなわち、上流室9内の流
体圧力P1と同一の圧力がスプールの一端面5aにも作
用することになる。また、下流室11内に既に満たされ
た流体の圧力をP2とすれば、連通孔10がスプール5
により閉塞された状態で、連通孔11aを介してスプー
ルの一端面5bに同様の圧力P2が作用することにな
る。
【0004】そして、上流室9内の圧力P1が上昇して
いくと、スプール5の両端面に加わる各々の圧力P1
2の圧力差(P1−P2)がスプール5を矢印A方向に
移動せしめて連通孔10を開く方向(開弁方向)に作動
する(図1参照)。一方、コイル4に所定の電流を流す
ことにより、鉄心3の軸線方向の電磁力が発生し、スプ
ール5を矢印B方向(閉弁方向)に引張る吸引力(F)
が作用する。
【0005】そして、これら圧力差(P1−P2)による
矢印A方向の力と、吸引力(F)による矢印B方向の力
とが釣り合った位置でスプール5が停止することにな
る。この際、吸引力(F)はコイル4内を流れる電流
(I)に比例し、電流(I)の値が大きくなればより強
い吸引力でスプール5は矢印B方向へ引き寄せられるこ
とになる。
【0006】ところで、上述のようなソレノイドバルブ
1を、自動車の燃料供給装置等の流量制御(差圧発生)
手段として用いる場合、例えば、初期性能の条件下にて
所定の電流値(I1)を設定し、スプール5に吸引力
(F1)を作用させて、圧力差(P1−P2)による作用
力とバランスさせ、連通孔10の流量をQ1に制御す
る。この場合、経時劣化等によりポンプ8の吐出能力が
低下すれば、初期のバランス状態が崩れ、スプール5は
矢印B方向に移動してギャップ6aは小さくなり、吸引
力(F)はさらに大きくなって連通孔10内の流量は小
さくなる。従って、所望の流量(あるいは流体圧力)を
確保することができなくなる。
【0007】すなわち、ソレノイドによって生ずる吸引
力は、コイル4に流れる電流値に応じて変化するが、直
接的にはギャップ6a内の磁束密度が影響し、スプール
5が移動すればギャップ6a内の磁束密度も変化し、コ
イル2内を流れる電流値(I)のみで所望の吸引力
(F)を得るのは困難である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の問題点
に鑑み、本発明の目的とするところは、スプールに作用
する流体の圧力差の変動等に拘らず、簡略な構造にし
て、流体の流量を高精度に制御できる流量制御リニアソ
レノイドバルブ及びその駆動回路を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の流量制御リニア
ソレノイドバルブは、通路内を流れる流体の流量を調節
する弁体と、前記弁体を駆動するための磁気回路と、前
記磁気回路に起磁力を与える電磁ソレノイドとを有し、
前記弁体及び前記弁体の移動に伴って変動するギャップ
が前記磁気回路の一部を成す流量制御リニアソレノイド
バルブであって、前記磁気回路内の磁束密度を検出して
これを表わす磁束密度信号を発する磁束密度検出手段を
有することを特徴としている。
【0010】また、本発明の駆動回路は、上記流量制御
リニアソレノイドバルブを駆動する駆動回路であって、
上記電磁ソレノイドに印加される駆動電圧を上記磁束密
度信号に応じて調整する手段を有することを特徴として
いる。
【0011】
【作用】コイルに所定電流を流して吸引力を発生させ弁
体を作動させて流量を所定値に保持した状態にて、何ん
らかの要因で弁体のバランス位置がずれるとギャップも
それに応じて変化する。このギャップの変化に応じて磁
気回路内の磁束密度も変化し、それに伴ない吸引力も変
化する。
【0012】従って、かかる磁気回路内に配置された磁
束密度検出手段により磁束密度を検出し、その検出結果
に応じてコイルに流す電流を制御することにより、所望
の吸引力を高精度に発生させる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図2は、本発明の一実施例を示すソレノイドバル
ブの概略構成断面図である。本図に示されるように、リ
ニアソレノイドバルブ1′はソレノイド部分1a′とパ
ルブ部分1bとからなり、ヨーク2の内部にはその内面
に一端が固着されて円柱形状を成す鉄心3が配置され、
この鉄心の外周には軸心に直交する方向にコイル4が巻
回されている。また、バルブケース7の内部には、その
一端が鉄心3の端面に対向すべくヨーク2の内部空間6
に挿嵌されて往復動する磁性材料からなるスプール5が
配置され、このスプール5を境に流体が充填される上流
室9と下流室11が形成されている。そして、この上流
室9と下流室11とを連通する連通孔10が形成される
と共に、スプール5の一端5aが位置する空間6と上流
室9とを連通する連結通路9aと、スプール5の端5b
が位置する空間を下流室11に連通する連通孔11aと
が形成されている。
【0014】さらに、空間6内の鉄心3とスプールの端
面5aとが対向するギャップ6a部分の鉄心3側にはエ
ポキシ樹脂等の非磁性材料からなるスペーサ2aを設
け、このスペーサ2aの内部には、本ソレノイドによっ
て生ずる磁束密度を検出する手段としてのホール素子1
2がボビンと鉄心の間に配置されている。以上のように
構成されたソレノイドバルブ1′の作動について以下に
説明する。先ず、ポンプ8により上流室9に圧送される
流体と下流室11に充填されている流体のそれぞれの圧
力P1,P2の圧力差(P1−P2)がスプール5に及ぼす
作動力と、コイル4内に流れる電流は(I1)によって
スプール5に生じる吸引力(F1)とが図2に示す状態
にて釣り合っているとする。
【0015】この状態にて、ポンプ8の突出能力が低下
し、圧力差(P1−P2)が減少すると、図2のバランス
状態が崩れ、スプール5は矢印B方向に移動し、新たな
位置にてバランスすることになる。このとき、ギャップ
6aは最初の間隔より狭くなっている。ここで発生する
磁束は、鉄心3、ギャップ6a,スプール5及びヨーク
2を通り、ギャップ6aの変化に応じて磁束密度も変化
する。
【0016】一方、ソレノイドによって生じる吸引力
(F)は、下記(1)式によって表される。
【0017】
【数1】F=B2・S/(2μo) 但し、B:ギャップ内の磁束密度 S:ギャップ内断面積 μo:ギャップ内透磁率 従って、かかるギャップ内の磁束密度をホール素子12
を用いて測定することにより、吸引力(F)を計測する
ことができる。
【0018】よって、磁束密度の変化、すなわち、吸引
力の変化分を電流値に換算して、コイルを流れる電流値
を制御することにより、所望の吸引力を高精度にて発生
させることができる。図3は、本発明に係るソレノイド
バルブの他の実施例を示す概略構成断面図である。本実
施例にては、ヨーク2内にエポキシ樹脂等の非磁性材料
からなるスペーサ2aを設け、かかるスペーサ2aの一
方内にホール素子12を配置して、磁気回路内の磁束密
度を測定するものである。
【0019】図4は、図2及び図3に示すソレノイドバ
ルブを制御する際の制御回路を示す図である。本図中、
1′及び1″は本発明に係るソレノイドバルブ、13は
センサアンプ、14は比較器、15は抵抗、16はトラ
ンジスタをそれぞれ示す。かかる回路においては、ソレ
ノイドバルブ内に配置されたホールセンサ(ホール素
子)12により、磁気回路内の磁束密度が測定され、こ
の測定値に応じたホールセンサ出力電圧VHがセンサア
ンプ13により増幅されて比較器14に導かれる。そし
て、この比較器14において、マイコン(図示せず)等
による外部指令信号に応じて駆動電圧供給回路17より
発せられる駆動電圧Vdとホールセンサ出力電圧VH
が比較され、その差分電圧に応じた電流が抵抗15及び
トランジスタ16を経由してアースへ導かれる。これに
より、ソレノイドバルブ内のコイル4を流れる電流が増
減されることになり、制御電流に応じた所定の吸引力F
を発生させることができる。
【0020】図5は、前述の如きスプール弁方式ではな
く、プランジャを電磁力により往復動させて通路の開閉
を行う、一般的なリニアソレノイドバルブ20を示す概
略構成断面図である。本図中、21は通路ケース、22
はヨーク、23はコイル、24はプランジャ25を閉弁
方向に付勢するコイルスプリング、12はホール素子を
それぞれ示す。
【0021】本ソレノイドバルブ20においても、ヨー
ク22に設けたエポキシ樹脂等の非磁性材料からなるス
ペーサ22a内にホール素子12を配置して、磁気回路
内の磁束密度を測定する構成としていることから、コイ
ル23に電流を流して発生した吸引力によりプランジャ
25を開弁方向に移動させ、上流口21a,空間21
c,下流口21bへと流れる流体の流量を制御するにあ
たり、ホール素子12の測定値に応じてコイル電流を増
減させることにより、高精度な吸引力を発生させ、もっ
て、流量を高精度に制御することができる。
【0022】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の流量制御リ
ニアソレノイドバルブによれば、ソレノイドバルブの磁
気回路内に、その磁束密度を検出する磁束密度検出手段
を配置した構成となっている。それ故、その検出値に応
じてコイルに流す電流を制御することにより、高精度に
所望の吸引力を発生させることができる。
【0023】従って、かかるソレノイドバルブを自動車
の燃料供給装置等の差圧発生手段として用いれば、高精
度に燃料の供給量を制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来におけるスプール弁方式のリニアソレノ
イドバルブを示す概略構成断面図である。
【図2】 本発明に係るスプール弁方式のリニアソレノ
イドバルブの一実施例を示す概略構成断面図である。
【図3】 本発明に係るスプール弁方式のリニアソレノ
イドバルブの他の実施例を示す概略構成断面図である。
【図4】 本発明に係るリニアソレノイドバルブの駆動
回路を示す図である。
【図5】 本発明に係るプランジャ方式のリニアソレノ
イドバルブの実施例を示す概略構成断面図である。
【主要部分の符号の説明】
1′,1″,20 ソレノイドバルブ 2,22 ヨーク 2a,22a スペーサ 3 鉄心 4,23 コイル 5 スプール 6a ギャップ 9 上流室 9a 連結通路 10 連通孔 11 下流室 11a 連通孔 12 ホール素子(磁束密度検出手段) 13 センサアンプ 14 比較器 15 抵抗 16 トランジスタ 17 駆動電圧供給回路 24 コイルスプリング 25 プランジャ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通路内を流れる流体の流量を調節する弁
    体と、前記弁体を駆動するための磁気回路と、前記磁気
    回路に起磁力を与える電磁ソレノイドとを有し、前記弁
    体及び前記弁体の移動に伴って変動するギャップが前記
    磁気回路の一部を成す流量制御リニアソレノイドバルブ
    であって、 前記磁気回路内の磁束密度を検出してこれを表わす磁束
    密度信号を発する磁束密度検出手段を有することを特徴
    とする流量制御リニアソレノイドバルブ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の流量制御リニアソレノイ
    ドバルブを駆動する駆動回路であって、 前記電磁ソレノイドに印加される駆動電圧を前記磁束密
    度信号に応じて調整する手段を有することを特徴とする
    駆動回路。
JP25291693A 1993-10-08 1993-10-08 流量制御リニアソレノイドバルブ及びその駆動回路 Pending JPH07110077A (ja)

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