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JPH07116049B2 - 易服用性漢方製剤組成物 - Google Patents

易服用性漢方製剤組成物

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Publication number
JPH07116049B2
JPH07116049B2 JP3165157A JP16515791A JPH07116049B2 JP H07116049 B2 JPH07116049 B2 JP H07116049B2 JP 3165157 A JP3165157 A JP 3165157A JP 16515791 A JP16515791 A JP 16515791A JP H07116049 B2 JPH07116049 B2 JP H07116049B2
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JP
Japan
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kampo
easy
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composition
gelatin
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JP3165157A
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JPH0543474A (ja
Inventor
公子 内田
ひさよ 太田
有右 松本
秀夫 下平
寛 内田
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Tsumura and Co
Original Assignee
Tsumura and Co
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  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、漢方製剤の服用が容易
な易服用性漢方製剤組成物に関し、更に詳細には、老
人、幼児や、水の摂取が制限されている患者でも困難を
感じることなく漢方製剤を服用することのできる易服用
性漢方製剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、漢方製剤は乾燥エキスをその
まま、もしくは湯や水に溶かして服用するのが一般的で
ある。 しかし、漢方製剤には、苦味や独特な味や臭い
を有するものが多く、老人や幼児にとってこの服用は苦
痛となることも多かった。 また、漢方薬を服用する患
者が、同時に水分の摂取量を制限されている場合もある
が、限られた量の水で漢方製剤を摂取する場合、漢方製
剤が口中に残り、強い不快感を与えることもあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、老人や幼
児、また水分の摂取を制限されている患者であっても容
易に服用できる漢方製剤の開発が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記実情に鑑み、本発明
者らは何の困難性も感じず服用することのできる漢方製
剤組成物を得べく鋭意研究を行なった結果、漢方製剤を
半固体のゼリー状に成型することによりその目的が達成
されることを見出した。
【0005】すなわち本発明は、漢方製剤をゼラチンを
用いて半固形状に成型したことを特徴とする易服用性漢
方製剤組成物を提供するものである。
【0006】本発明の易服用性漢方製剤組成物(以下、
「易服用性組成物」という)は、漢方製剤を水に溶解若
しくは懸濁させ、これに溶解させたゼラチンを加えて均
一になるまで撹拌し、得られた混合物を所定の容器に注
入し、固化せしめることにより得られる。
【0007】本発明の易服用性組成物調製のためのゼラ
チン量は、最終組成物量に対して3.5〜5.5W/W%と
することが好ましく、特に、4.5W/W%であることが好
ましい。 本発明の易服用性組成物で用いるゼラチンの
好ましい条件は、ゼラチン特有の臭いがないこと、室温
程度の温度条件下でも固体状態を維持していることおよ
び間欠滅菌を行っても固体状態が変化しないことであ
り、このような条件を満たすゼラチンは全て好適に利用
することができる。 特に好ましいゼラチンとしては、
等電点が4.5〜5程度のアルカリ処理ゼラチンが挙げ
られる。
【0008】ゼラチンを用いるのは、組成物の粘度の調
製が容易であり、また服用するときに口の中に残らず、
喉に詰まることもないためである。 これに対し、ゼリ
ー調製のために広く使用されている寒天は、小片が口の
中に残り、苦味が消えにくいという問題があるので、そ
の使用は好ましくない。
【0009】本発明の易服用性組成物には、更に任意成
分としてフレーバー、甘味料、クエン酸またはその塩、
香料、色素等を加えることもできる。 フレーバーとし
ては、例えばフレーバーミックス(アップル味、パイン
味;大塚製薬(株)製)等を利用することができ、酸味が
あり、匂いの強いものが好ましい。
【0010】本発明の易服用性組成物を注入する容器と
しては、その容積が10〜20ml、特に好ましくは1
3〜15mlのカップ型のものが好ましく、これに注入
したものが製造しやすく、また服用しやすい。 更に、
このものは、製造後冷蔵庫等で冷蔵(4℃程度)すれ
ば、安定に貯蔵することができ、更に食感もよく摂取し
易くなるので、より有利である。
【0011】本発明の易服用性組成物にすることが特に
有利な漢方製剤としては、柴苓湯、小柴胡湯、柴朴湯、
五苓散、防巳黄耆湯、木防巳湯、猪苓湯、防風通聖散、
六味丸、牛車腎気丸、茵ちん五苓散、当帰芍薬散、八味
地黄丸、緒苓湯合四物湯、五淋散、竜胆瀉肝湯、清心蓮
子飲、柴胡加竜骨牡蠣湯、桂枝加竜骨牡蠣湯、補中益気
湯、十味敗毒湯等が例示されるが、これのみに限られ
ず、種々の漢方薬剤を本発明の易服用性組成物とするこ
とができる。
【0012】
【発明の効果】本発明の易服用性組成物を利用すること
により、漢方製剤の有する苦味等を気にすることなく漢
方製剤を服用することが可能となる。 また、水分摂取
量を制約されている患者も容易に漢方製剤を服用するこ
とが可能となる。更に、フレーバー、甘味料等の配合を
変更することにより、より患者の好みに適応した漢方製
剤組成物を提供することが可能となる。
【0013】
【実施例】次に実施例を挙げ、本発明を更に詳しく説明
するが、本発明はなんらこれら実施例に制約されるもの
ではない。
【0014】実 施 例 1 紫苓湯ゼリー:( 組 成;100個分 ) 紫苓湯エキス((株)ツムラ製) 300 g フレーバーミックス 33g (パイナップル味;大塚製薬(株)製) 菓子用ゼラチン 77 g 水 1300 ml
【0015】( 製 法 ) A. 紫苓湯エキスとフレーバーを1000mlの熱湯で
溶解する。 B. 菓子用ゼラチンを水300mlで約10分ほどふや
かし、これを湯せんで溶かす。 C. AとBを混ぜ合わせ、これを15ml用プチカップ
100個に分配する。 D. ハンドシーラーでシールし、90℃1時間の滅菌を
3回、間欠的に行ない、滅菌を行なって製品を得る。 得られた紫苓湯ゼリーは、匂いが気にならず、水なしで
も服用することができた。
【0016】実 施 例 2 紫苓湯ゼリーをいろいろな条件で間欠滅菌し、日本薬局
方に準拠して無菌試験を行なった。 この結果を表1に
示す。
【0017】
【0018】実施例3 また、間欠滅菌した紫苓湯ゼリーについて、製造直後お
よび室温で3週間放置後に、下記方法でその有効成分量
を測定し、安定性を調べた。 この結果を図1および図
2に示す。
【0019】測 定 成 分 : グリチルリチンおよびバ
イカリン 測 定 方 法 : 試料を0.1M H3PO4・CH3CN
(72:28)で抽出し、遠心分離後HPLCに注入し
た。 HPLC条件: グリチルリチン カ ラ ム ; Finepak SIL C18S 移 動 相 ; MeOH・0.05M りん酸塩溶液(5:2) 測定波長 ; 254nm バイカリン カ ラ ム ; Finepak SIL C18S 移 動 相 ; 0.1M H3PO4・CH3CN(72:28) 測定波長 ; 280nm
【0020】図1および図2に示すように、間欠滅菌し
た紫苓湯ゼリーの有効成分含量は、紫苓湯エキス顆粒
や、間欠滅菌しないものと比べなんら変化はなく、また
3週間保存後もほとんど変わりなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 紫苓湯製剤中のグリチルリチン含量
【図2】 紫苓湯製剤中のバイカリン含量 以 上
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 有右 東京都八王子市館町1097 株式会社八王子 薬剤センター内 (72)発明者 下平 秀夫 東京都八王子市館町1097 株式会社八王子 薬剤センター内 (72)発明者 内田 寛 東京都八王子市館町1097 株式会社八王子 薬剤センター内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 漢方製剤をゼラチンを用いて半固形状に
    成型したことを特徴とする易服用性漢方製剤組成物。
  2. 【請求項2】 漢方製剤が、柴苓湯、小柴胡湯、柴朴湯
    および五苓散から選ばれたものである請求項第1項記載
    の易服用性漢方製剤組成物。
  3. 【請求項3】 形状がゼリー状である請求項第1項記載
    の易服用性漢方製剤組成物。
  4. 【請求項4】 更に、フレーバーミックスおよび砂糖を
    加えたものである請求項第1項記載の易服用性漢方製剤
    組成物。
JP3165157A 1991-06-05 1991-06-11 易服用性漢方製剤組成物 Expired - Fee Related JPH07116049B2 (ja)

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JP15986191 1991-06-05
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