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JPH0689480B2 - バスケツト型陽極室 - Google Patents

バスケツト型陽極室

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Publication number
JPH0689480B2
JPH0689480B2 JP61289873A JP28987386A JPH0689480B2 JP H0689480 B2 JPH0689480 B2 JP H0689480B2 JP 61289873 A JP61289873 A JP 61289873A JP 28987386 A JP28987386 A JP 28987386A JP H0689480 B2 JPH0689480 B2 JP H0689480B2
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JP
Japan
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anode chamber
type anode
basket type
molten salt
metal
Prior art date
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JP61289873A
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JPS63143295A (ja
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淳一 内田
敦義 澁谷
俊夫 中森
宏久 瀬戸
元 島崎
勝史 日高
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Priority to KR1019880006732A priority patent/KR910000981B1/ko
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  • Coating By Spraying Or Casting (AREA)
  • Electroplating Methods And Accessories (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、塩化物系の溶融塩電解めっきに適する、粒状
もしくはペレット状の金属体を格納して陽極として用い
る電気めっき用バスケット型陽極室に関する。
(従来の技術) 従来から、水溶液めっき浴でめっきするに際してバスケ
ッット型陽極室を用い、金属ペレット等を陽極としてめ
っきする方法は知られている。陽極室を構成する筐体の
陰極に対向する面は多孔性であり、電解液の流路および
電流の流路を備えている。水溶液めっき浴においては、
多くの場合、不働態化しやすく金属を用いて、この筐体
を形成する。この場合、筐体はペレットが可溶性である
かぎり電気的に防食される。
第1図は、従来のバスケッット型陽極室を利用しためっ
き槽の一構造例を示す略式説明図であり、第2図は、そ
のバスケット型陽極室の構造の部分説明図である。
めっきすべき鋼材10(以下、「鋼板」で代表する)は水
溶液めっき浴あるいは溶融塩めっき浴12を収容するめっ
き槽14に連続的に装入し、一方、バスケット型陽極室16
は鋼板表面に対向して配置されている。図示例では、鋼
板の両面にめっきを行うため合計2対のバスケット型陽
極室16が設けられている。鋼板10はコンダクターロール
18を介して電源20の陰極に接続されている。一方、バス
ケット型陽極室16に格納されたペレット金属体22は陽極
に接続される。
図示例にあって、ペレット金属体22は筐体24内に格納さ
れてめっき浴12中に浸漬されるか、あるいは該筐体24と
陰極を構成する鋼板10との間に電解液が満たされる。い
ずれにしても陽極室を形成する筐体24の陰極対向面は多
孔性パネル26によって構成される。電解液の流路および
電流の流路を形成するためである。
この多孔性パネル26はペレット金属体22の自重等によっ
て生じる圧力に耐え得る強度を有する構造材で構成され
るが、同時に電気化学的に陽分極されるため、不働態化
する金属で構成される。水溶液中で不働態化する金属
は、例えばTiなど、多く知られている。ペレット金属体
22は溶解によって小径化するため、外側面の多孔性パネ
ルからの漏洩、落下を防ぐため、さらに内側に貼付した
スクリーン28でもって保持される。第2図参照。この多
孔性パネル26の代わりに、水溶液中では不働態化しやす
い金属の薄板に小孔を多数あけたパンチングメタル等も
使用しうる。
しかし、従来、Tiなどの金属で外側面の多孔性パネルを
構成するとともにおなじくTiなどの金属でスクリーンを
構成した構造例は、水溶液めっき浴によるめっき装置に
はあるが、溶融塩電解めっき浴ではかかる構造はTiが陽
極溶解することから用いることはできない。
特開昭57−161085号公報には、片面めっき装置として陰
極対向面をメッシュ材で構成した陽極室の構造例が開示
されている。しかし、その材質については何ら示唆する
ものがなく、むしろ、この公報開示の装置は、従来水平
型であったのを極間距離を一定にすべく竪型とするとと
もに水性電解液の流れを均一にすることを意図するもの
である。
(発明が解決しようとする問題点) ここに、本発明の1つの目的は、長期間の連続運転にも
耐えることができる塩化物系の溶融塩電気めっき用バス
ケット型陽極室を提供することである。
本発明の別の目的は、塩化物系の溶融塩電解めっきに適
するバスケット型陽極室を提供することである。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、前述の従来法を溶融塩浴を用いる電気め
っき、特に溶融塩化物浴を用いる鋼材のAl系めっきに適
用しようと試みたところ、溶融塩化物中ではTiの不働態
化は不十分であり、筐体用材料は短期間のうちに溶解し
てしまった。そこで、塩化物溶融塩浴での各種金属材料
及び合金材料のアノード挙動を詳細に調査した結果、Al
を基準として0V〜10V貴な電位範囲で十分に耐えうる材
料は全く無かった。ただし、比較的活性溶解しにくい金
属はモリブデン、タングステンであり、Alを基準とし
て、0V〜2V貴な電位範囲では安定であったため、部分的
にこれを用いることは可能である。
ところで、ペレット溶解残渣の漏洩、落下を防止するた
めに、従来法と同様にパネルの内側にはスクリーンを設
置することが望ましいが、スクリーンの穴の大きさは、
0.1〜2mmが好ましい。これは、0.1mmより小さい場合
は、開口率が小さくなって電気抵抗が大きくなるためで
あり、2mmより大きい場合は残渣の漏洩を十分に防止で
きないことによる。一方、このスクリーンの場合は、前
述のパネル材と比べて、ほとんど強度を要求されないた
め1mm以下の厚さで十分である。このため、通電に伴う
電位の上昇は2V以下であり、前述のモリブデン、タング
ステンが使用可能となる。
金属材以外でもスクリーンを構成することは考えられる
が、ガラス等ではフレキシビリティに乏しく、樹脂系物
質では溶融塩中で短時間に劣化崩壊する。その上金属材
で構成すれば、スクリーンを通して陽極室前面の電位の
均一化が図れるため、電流分布の均一化がより優れる。
一般に、筐体の基本的構造材となる前面部の多孔性パネ
ルは金属ペレットの自重等の圧力に耐え得る強度が必要
であり、5mm以上の厚みを要求される。このため、通電
時にはこの最前面は塩化物溶融塩浴の電気抵抗によって
数V〜10数Vも貴な電位となり、この多孔性パネルはセ
ラミックのような耐熱性絶縁物かもしくは耐熱性絶縁物
で被覆された金属材を用いることによりはじめて前述の
目的が達成されることを知った。
なお、十分な機械的強度と、精密な形状が要求されるこ
の多孔性パネルは全部をセラミック等の絶縁材で構成す
ることは必ずしも容易ではない。従って、金属材を用い
て全体を構成してから、この上にAl2O3、TiO2、ZrO2、C
r2O3等のセラミックを溶射し、さらに好ましくはこの溶
射材を封孔して絶縁材として用いることも可能であるこ
とを知った。
ここに、本発明の要旨とするところは、陽極として用い
る粒状あるいはペレット状の金属体を収容する筐体から
なり、該筐体の陰極に対向する面を多孔性パネルから構
成するとともに内側面にスクリーン部材を設けた塩化物
系溶融塩電気めっき用バスケット型陽極室において、前
記スクリーン部材をタングステン、モリブデンおよびそ
れらの複合材料から選ばれた材料から構成し、前記筐体
の少なくとも陰極に対向する前記多孔性パネルを耐熱性
絶縁物あるいは耐熱性絶縁物で被覆された金属材から構
成することを特徴とする、塩化物系溶融塩電気めっき用
バスケット型陽極室である。
また、多孔性パネルを構成する前記絶縁物は好ましくは
セラミックスであり、これは単独で使用してもあるいは
例えば金属材料にAl2O3、TiO2、ZrO2、Cr2O3等のセラミ
ックを溶射により被覆する被覆材として使用してもよ
い。
本発明において各部材の形状、寸法は特に制限されず必
要に応じ適宜選択して使用すればよいが、前記スクリー
ン部材の場合、好ましくは、そのメッシュの一辺の長さ
は0.1〜2mmの範囲にあるのがよい。
(作用) 次に、図面によってさらに本発明を詳細に説明すると、
第3図は、本発明にかかるバスケット型陽極室の略式説
明図、第4図はその略式正面図である。なお、第1図お
よび第2図と同一部材は同一符号によって示す。
図中、陽極金属であるペレット状金属体22は筐体24内に
収容されており、陰極を構成する鋼板10と対向してい
る。この対向面を構成する筐体24の最外面は適宜金属、
例えば軟鋼またはNiあるいはNi基合金製の多孔性パネル
26から構成され、絶縁物もしくはライニング30により被
覆されている。いわゆるセラミック溶射により被覆を設
ければよい。この多孔性パネル26の反対側にはスクリー
ン28が設けられている。このスクリーン部材28はタング
ステン、モリブデン、およびそれらの複合材料から選ば
れた材料から構成される。筐体24のその他の面も絶縁体
あるいは絶縁ライニング32によって形成、包囲されてい
てもよい。前記最外面の多孔性パネル26は電流等の流路
を構成するため、開口部34をなしている。第4図におい
ては一部の開口部のみ示す。
本発明にかかるバスケット型陽極室を用いて溶融塩電解
めっきを連続操業するには、金属粒が溶解するにつれて
沈降するが、それにともなって、筐体24の上部から適宜
投入口を経て、ペレット状金属体22を追加、投入すれば
よい。
本発明によれば、バスケット型陽極を構成する筐体の各
構成部材の少なくとも陰極に対向する最外面の多孔性パ
ネルは金属材で製作され絶縁物によって被覆されるのが
好ましいが、図示例の場合、それ以外の筐体24の構造材
も絶縁物によって被覆されている。スクリーン部材23は
多孔性パネルの内側に設けられている。
溶融塩めっき浴の組成、温度等によってその腐食の程度
は変わるから被覆絶縁物の種類、厚さは目的に応じ適宜
選択すればよい。
次に示すのは、具体的溶融塩めっき浴に使用する場合の
多孔性パネルおよびスクリーン部材の材質の組合せの例
である。
溶融塩めっき浴組成: AlCl3−NaCl−KCl 多孔性パネル: Ni基合金+SiCセラミックコーチング スクリーン部材: Wメッシュ材(メッシュ長さ1.0mm) したがって、本発明によれば、高価な材料の使用を最小
限に抑えて溶融塩めっき浴に対する十分が防食性を示す
バスケット型陽極室が構成でき、その経済的効果はもち
ろん、溶融塩電解めっきの長期間の連続操業を可能にす
るなど優れた利益が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、従来のバスケット型陽極室の例
を示す略式説明図;および 第3図および第4図は、本発明にかかるバスケット型陽
極室の構造を示す略式説明図である。 10:鋼材、12:溶融塩めっき浴 14:めっき槽、16:バスケット型陽極室 22:ペレット金属体、24:筐体 26:多孔性パネル
フロントページの続き (72)発明者 中森 俊夫 兵庫県尼崎市西長洲本通1丁目3番地 住 友金属工業株式会社総合技術研究所内 (72)発明者 瀬戸 宏久 兵庫県尼崎市西長洲本通1丁目3番地 住 友金属工業株式会社総合技術研究所内 (72)発明者 島崎 元 広島県広島市西区観音新町4丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 日高 勝史 広島県広島市西区観音新町4丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島製作所内 (56)参考文献 実開 昭60−89277(JP,U) 実開 昭60−89278(JP,U) 実開 昭60−105662(JP,U)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】陽極として用いる粒状あるいはペレット状
    の金属体を収容する筐体からなり、該筐体の陰極に対向
    する面を多孔性パネルから構成するとともに内側面にス
    クリーン部材を設けた塩化物系溶融塩電気めっき用バス
    ケット型陽極室において、前記スクリーン部材をタング
    ステン、モリブデンおよびそれらの複合材料から選ばれ
    た材料から構成し、前記筐体の少なくとも陰極に対向す
    る前記多孔性パネルを耐熱性絶縁物あるいは耐熱性絶縁
    物で被覆された金属材から構成することを特徴とする、
    塩化物系溶融塩電気めっき用バスケット型陽極室。
  2. 【請求項2】前記絶縁物がセラミックスである、特許請
    求の範囲第1項記載の溶融塩電気めっき用バスケット型
    陽極室。
  3. 【請求項3】前記スクリーン部材のメッシュの一辺の長
    さが0.1〜2mmの範囲にある、特許請求の範囲第1項また
    は第2項に記載の溶融塩電気めっき用バスケット型陽極
    室。
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JP5287654B2 (ja) * 2009-10-20 2013-09-11 新日鐵住金株式会社 バスケット型アノード

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JPS6089278U (ja) * 1983-11-25 1985-06-19 川崎製鉄株式会社 電解用陽極箱
JPS60105662U (ja) * 1983-12-21 1985-07-18 川崎製鉄株式会社 電解用陽極構造体

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