JPH0683287A

JPH0683287A - 液晶ディスプレイの表示制御装置

Info

Publication number: JPH0683287A
Application number: JP23663092A
Authority: JP
Inventors: Michiharu Nishihara; 通陽西原
Original assignee: Sharp Corp
Current assignee: Sharp Corp
Priority date: 1992-09-04
Filing date: 1992-09-04
Publication date: 1994-03-25

Abstract

(57)【要約】【構成】センサー等の明るさ制御信号に基づき液晶パ
ネル１３への印加映像信号の振幅，動作基準レベルの双
方あるいは片方のみを自動的に制御することにより、液
晶パネルの使用環境の明るさに応じて液晶表示画面の明
るさ，コントラストを制御して明るい環境下での視認性
を向上させる。【効果】表示画面の明るさ（ブライト），コントラス
ト，さらにはγ補正特性を切り換えて特に中間調レベル
表示の明るさをアップさせることにより視認性を改善す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は液晶ディスプレイの表示
制御装置に関し、特に明るい環境下で明るさの自動或は
手動切り換えにより視認性を改善した液晶ディスプレイ
の表示制御装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種の液晶ディスプレイの表示
制御装置は図４に示すように構成するものである。

【０００３】図４において、１はカラー映像信号を入力
するビデオ入力端子、２は色あい制御信号の入力端子、
３はクロマ信号レベル調整による色の濃さ制御信号の入
力端子、５は明るさ制御信号の入力端子、６は復調反転
切換回路、７はＲＧＢアンプ回路、８はクランプ回路、
９は同期分離回路、１０はクロック発生回路、１１はＸ
ドライバー回路、１２はＹドライバー回路、１３は液晶
ディスプレイである液晶パネルを示す。

【０００４】まず、ビデオ入力端子１に入力されたカラ
−映像信号は、復調反転切換回路６でＲ（赤），Ｇ
（緑），Ｂ（青）信号に復調されるとともに各々の極性
反転信号バーＲ，バーＧ，バーＢを作成し、さらに１Ｈ
（水平走査期間）毎の切り替え信号Ｒ・バーＲ，Ｇ・バ
ーＧ，Ｂ・バーＢとして出力される。これは、液晶パネ
ル１３への印加信号には、液晶の長期信頼性確保のため
直流電圧が印加されない事が要求されるためである。

【０００５】またディスプレイ外部からの調整として、
一般的には復調反転切換回路内のＶＣＯ（電圧制御型発
振器）位相調整による色あい制御信号の入力端子２とク
ロマ信号レベル調整による色の濃さ制御信号の入力端子
３を設けてあり、使用者が使用環境に応じて最適に設定
できるようにしている。

【０００６】尚、液晶パネル１３の表示画面のコントラ
ストは、液晶パネル１３への印加信号振幅レベル、即ち
図２の液晶印加電圧対透過率特性図のＶinで決定される
が、明るさ調整範囲内で忠実な階調表示を確保するよう
最適点に設定している。

【０００７】そして、次段のＲＧＢアンプ回路７では、
復調信号レベルの増幅と同時にＲＧＢ毎のレベル差バラ
ツキを微調整しホワイトバランスの調整をしている。

【０００８】また次段のクランプ回路８ではＲＧＢ信号
のペデスタル部を一定電圧に固定（クランプ）し、表示
黒レベルの動作点（後述の図２の液晶印加電圧のＶin
(Ｂ)レベル）を一定としている。このクランプレベルの
調整により、表示画面の明るさ（ブライト）の設定点が
決まり、外部から使用者が使用環境条件に応じて見やす
い明るさに調整できるようにしている。

【０００９】これを図２に示した液晶パネルへの液晶印
加電圧対透過率特性（Ｖ−Ｔ特性）で更に説明すると、
通常の明るさ状態では、液晶印加電圧範囲としてＶin
(Ｎ)の印加電圧に対し、Ｔ(Ｎ)の範囲で透過率が変化し
Ｖ−Ｔ特性のほぼ直線的に変化する範囲で動作し、各階
調も忠実に表示する。また明るさ調整の暗い状態では、
液晶印加電圧範囲がＶin(ＭＩＮ)となり、これに応じて
透過率変化範囲もＴ(ＭＩＮ)となる。

【００１０】即ち、透過率の低い範囲で使用すること
になり画面は暗くなる。同様に明るさ調整の明るい状態
では、Ｖin(ＭＡＸ)の印加電圧に対しＴ(ＭＡＸ)となり
画面は明るくなる。

【００１１】次に、液晶パネル１３への映像表示に関連
して水平，垂直方向の転送クロック処理の概要について
説明する。

【００１２】まず、ビデオ入力端子１に入力されたカラ
−映像信号つまり入力映像信号は、同期分離回路９にて
水平及び垂直同期信号が分離され、これらに同期した水
平及び垂直転送クロックをクロック発生回路１０で生成
し、Ｘドライバー回路１１，Ｙドライバー回路１２の各
々に入力し、液晶パネル１３に入力映像信号を表示す
る。

【００１３】上記の構成にて、室内などの通常の明るさ
の環境下では、使用者が自由に使用環境などに応じて最
適な表示画面設定ができるようにしている。

【００１４】

【発明が解決しようとする課題】上記のように構成して
なる従来の液晶ディスプレイの表示制御装置であれば、
周囲の明るさが室内などの限定された明るさの環境下で
は実用上問題ないが、晴れた日の屋外などの非常に明る
い環境下例えば照度が約１万ルクス以上の環境下では、
表示表面の反射及び画面が暗い等で十分な視認性が得ら
れないという欠点があった。

【００１５】本発明の液晶ディスプレイの表示制御装置
は、明るい環境下でも例えばブライトを明るく設定する
ことにより視認性が改善できることに着目し、明るい使
用環境下にあることを検知する明るさ検出センサ−或は
手動切り換え操作に基づき、液晶表示画面の明るさ及び
コントラストの双方或はいづれかを制御することによ
り、明るい環境下での液晶の視認性を改善することを目
的としたものである。

【００１６】

【課題を解決するための手段】本発明の液晶ディスプレ
イの表示制御装置は上記のような欠点を除去したもの
で、液晶ディスプレイの周囲の明るさを検知するセンサ
−或は手動操作による制御信号の入力手段と、該入力手
段による制御信号に基づき液晶ディスプレイへの印加映
像信号の振幅，動作基準レベルの双方或は片方のみを自
動的に制御することにより、液晶ディスプレイの使用環
境の明るさに応じて液晶表示画面の明るさ，コントラス
トを制御して明るい環境下での視認性を向上させる制御
手段とを備えてなるものである。

【００１７】

【作用】上記のように構成してなる本発明の液晶ディス
プレイの表示制御装置は、明るさ検出信号あるいは切り
換え信号により、液晶ディスプレイへの表示映像信号処
理のブライト設定を明るく、コントラスト設定を大きく
あるいはγ特性の設定での中間調を伸長した特性とし、
表示画面の輝度をアップさせることによりその環境下で
の視認性を向上させる。

【００１８】

【実施例】以下本発明の液晶ディスプレイの表示制御装
置の一実施例を図１とともに説明する。

【００１９】尚、本発明の液晶ディスプレイの表示制御
装置は、基本的には図４に示す上記従来の液晶ディスプ
レイの表示制御装置と同一であり、従来のものに比較し
て明るさ調整範囲を大きく設定可能とすること、コント
ラスト調整及びγ（ガンマ）特性を外部から制御できる
ようにしたことである。また、これらの回路はＩＣで構
成し直流電圧で制御でき、従ってＩＣ端子の直流電圧設
定を切り替えることで実現できるようにしたものであ
る。

【００２０】本発明の液晶ディスプレイの表示制御装置
の回路動作の概要は従来と同じであり、説明は省略する
が調整設定点について説明を加える。

【００２１】本発明の液晶ディスプレイの表示制御装置
は、基本的には表示画面を明るく設定することであり、
表示の忠実な再現性よりも視認性を改善することを重要
視して、映像信号振幅を大きくコントラストを大きくし
ていることと、ブライト設定点を従来より特に明るい設
定点に設け明るくしている。

【００２２】まず、明るさ（ブライト）及びコントラス
トの設定について図２を基に説明すると、従来の設定、
即ち映像信号の振幅レベルＶin及びブライト設定点Ｖin
(Ｂ)に対し、各々Ｖ'in及びＶ'in(Ｂ)と振幅レベルを大
きくするとともにブライト設定も明るくしている。

【００２３】このときの明るい部分の映像信号について
は、Ｖ−Ｔ特性の非直線部分で動作し忠実な階調表示の
点では損なっていることになるが、例えばビデオカメラ
のモニタ−用として液晶ディスプレイを使用する場合な
どは、屋外の明るい環境下で使用する場合も多く、また
被写体の画角の確認ができれば基本機能としては問題が
ない場合などは、視認性の方が重要であり有意である。

【００２４】次に、表示輝度の直線性に関係するγ特性
の補正に関して説明すると、通常は図３の折れ線Ａに示
したγ１，γ２で変化する特性で近似し、図２のＶ−Ｔ
特性での透過率の低い部分及び高い部分での液晶への印
加電圧に対する透過率の変化の小さい部分の特性を予め
印加信号レベルを大きくすることにより補正するもので
ある。

【００２５】ここでは、このγ補正回路での補正に関
し、通常の映像信号の視認性向上を重視して中間レベル
の表示コントラストを上げるため、γ１〜γ２の信号レ
ベルに対してのみ図３の折れ線Ｂに示したように補正回
路の増幅度を上げた特性としている。

【００２６】この補正により中間調レベルのコントラス
トは上がり、黒及び白レベルでの階調は忠実性を損なう
ことになるが、上記の環境下での視認性向上のメリット
の方が大きい場合には有効である。

【００２７】次に、上記の視認性改善のための各部特性
の切り換えに関し、手動切り換えによる方法の場合は、
明るさ制御信号の入力端子５（明るさ），コントラスト
制御信号の入力端子４（コントラスト）或は、γ制御信
号の入力端子２０（γ特性）の制御直流電圧を各所望の
特性に切り換えることで容易に実現できる。

【００２８】また、明るさセンサ−による自動制御の場
合、例えば明るさセンサ−としてフォトセンサ−を用い
た場合には、この制御直流電圧を明るさに応じて変化さ
せることができ、手動による段階的な切り換えに比べ更
に有効である。

【００２９】

【発明の効果】本発明の液晶ディスプレイの表示制御装
置は上記のような構成であるから、屋外等の周囲が明る
い環境下での視認性改善の方策として、明るさ検出セン
サ−或は手動切り換えにより、表示画面の明るさ（ブラ
イト），コントラスト，更にはγ補正特性を切り換えて
特に中間調レベル表示の明るさをアップさせることによ
り視認性を改善することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の液晶ディスプレイの表示制御装置の一
実施例の回路構成を示すブロック図である。

【図２】液晶パネルへの液晶印加電圧対透過率特性の説
明図である。

【図３】表示輝度の直線性に関係するγ補正特性の説明
図である。

【図４】従来の液晶ディスプレイの表示制御装置の回路
構成を示すブロック図である。

【符号の説明】

１ビデオ入力端子２色あい制御信号の入力端子３色の濃さ制御信号の入力端子４コントラスト制御信号の入力端子５明るさ制御信号の入力端子６復調反転切換回路７ＲＧＢアンプ回路８クランプ回路９同期分離回路１０クロック発生回路１１Ｘドライバー回路１２Ｙドライバー回路１３液晶パネル

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】液晶ディスプレイの周囲の明るさを検知す
るセンサ−或は手動操作による制御信号の入力手段と、
該入力手段による制御信号に基づき液晶ディスプレイへ
の印加映像信号の振幅，動作基準レベルの双方あるいは
片方のみを自動的に制御することにより、液晶ディスプ
レイの使用環境の明るさに応じて液晶表示画面の明る
さ，コントラストを制御して明るい環境下での視認性を
向上させる制御手段とを備えてなることを特徴とする液
晶ディスプレイの表示制御装置。
【請求項２】上記請求項１記載の制御手段に、ガンマ特
性を制御する手段を備えたことを特徴とする液晶ディス
プレイの表示制御装置。
【請求項３】上記請求項１記載の制御手段に、周囲光の
照度が高い場合には液晶ディスプレイの液晶ディスプレ
イ表示能力のうち中間調レベルの増幅度を優先的に向上
させる手段を備えたことを特徴とする液晶ディスプレイ
の表示制御装置。