JPH0679637A - トルククラッチ連動モータオフ機構付回転工具 - Google Patents
トルククラッチ連動モータオフ機構付回転工具Info
- Publication number
- JPH0679637A JPH0679637A JP4257300A JP25730092A JPH0679637A JP H0679637 A JPH0679637 A JP H0679637A JP 4257300 A JP4257300 A JP 4257300A JP 25730092 A JP25730092 A JP 25730092A JP H0679637 A JPH0679637 A JP H0679637A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- clutch
- pin
- main spindle
- speed
- motor
- Prior art date
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- Pending
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- Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 締付力調整機構付工具の主軸回転数を高め
る。 【構成】 モータ出力軸→減速機構→クラッチ→増速機
構→主軸というトルク伝達系とし、クラッチにクラッチ
の遊転によって変位するセンサ部材を取付ける。そして
センサ部材の変位によって駆動モータを停止させる。 【作用】 減速機構によってクラッチ回転数は低く抑え
られ、センサ部材の追従性を確保できる。増速機構によ
って主軸回転数は充分に高くできる。このためセンサ部
材の追従性と主軸の高速化をともに達成できる。
る。 【構成】 モータ出力軸→減速機構→クラッチ→増速機
構→主軸というトルク伝達系とし、クラッチにクラッチ
の遊転によって変位するセンサ部材を取付ける。そして
センサ部材の変位によって駆動モータを停止させる。 【作用】 減速機構によってクラッチ回転数は低く抑え
られ、センサ部材の追従性を確保できる。増速機構によ
って主軸回転数は充分に高くできる。このためセンサ部
材の追従性と主軸の高速化をともに達成できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は締付トルク管理機構付回
転工具に関する。
転工具に関する。
【0002】
【従来の技術】ねじ類を締付けるための回転工具におい
て、締付力の管理機構を組込んだものが知られている。
この工具は、ビットを回転させる主軸と駆動用モータの
出力軸との間に、過大なトルクが作用すると遊転するク
ラッチを組込む。このクラッチを組込むと、ねじが締付
けられていき一定の締付力に達すると、クラッチが遊転
してそれ以上の締付が防止されることになる。この工具
において、さらに駆動用モータへの電力供給を停止させ
る手段を付加したものも知られている。この工具では、
クラッチの遊転現象を検出する一種のスイッチ手段を設
け、このスイッチによってクラッチが遊転するのと同時
にモータへの通電を停止する。この工具によると、オペ
レータが運転用スイッチを連続的にオンさせていても、
ねじの締付が完了するのと同時にモータが停止される。
て、締付力の管理機構を組込んだものが知られている。
この工具は、ビットを回転させる主軸と駆動用モータの
出力軸との間に、過大なトルクが作用すると遊転するク
ラッチを組込む。このクラッチを組込むと、ねじが締付
けられていき一定の締付力に達すると、クラッチが遊転
してそれ以上の締付が防止されることになる。この工具
において、さらに駆動用モータへの電力供給を停止させ
る手段を付加したものも知られている。この工具では、
クラッチの遊転現象を検出する一種のスイッチ手段を設
け、このスイッチによってクラッチが遊転するのと同時
にモータへの通電を停止する。この工具によると、オペ
レータが運転用スイッチを連続的にオンさせていても、
ねじの締付が完了するのと同時にモータが停止される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このために、従来の工
具では、クラッチに隣接する位置に遊転現象の発生とと
もに変位するセンサ部材を設ける。このとき遊転前のク
ラッチが高速で回転しているとセンサ部材の追従性が悪
くなり、クラッチが遊転を始めてもセンサ部材が変位し
ないといったことが生じ易い。そのために、従来の工具
では、モータの出力軸とクラッチ間に減速機構を付加
し、クラッチの回転数を充分に低くした状態、すなわち
センサ部材に充分な追従性が確保できる状態とする。そ
して主軸はクラッチに直結させている。このために、従
来の工具では、主軸の回転数をセンサ部材の追従性が損
なわれるほど高速化することができず、作業能率が必ず
しもよくない。
具では、クラッチに隣接する位置に遊転現象の発生とと
もに変位するセンサ部材を設ける。このとき遊転前のク
ラッチが高速で回転しているとセンサ部材の追従性が悪
くなり、クラッチが遊転を始めてもセンサ部材が変位し
ないといったことが生じ易い。そのために、従来の工具
では、モータの出力軸とクラッチ間に減速機構を付加
し、クラッチの回転数を充分に低くした状態、すなわち
センサ部材に充分な追従性が確保できる状態とする。そ
して主軸はクラッチに直結させている。このために、従
来の工具では、主軸の回転数をセンサ部材の追従性が損
なわれるほど高速化することができず、作業能率が必ず
しもよくない。
【0004】例えば軽トルクで締付けることのできる小
ねじ類を締付ける工具の場合、駆動モータの能力からは
もっと高速回転させる余裕がある場合にも、センサ部材
の追従性が確保できる範囲内でしか高速化できない。現
在は減速機構の減速比を調整するとともに、センサ部材
の追従性を向上させることによって、クラッチや主軸の
回転数を向上させる努力が続けられているが、モータ能
力を充分に発揮させる程の高速回転とすると、どうして
もセンサ部材の追従性を確保できない。そこで本発明で
は、主軸回転数をモータ能力に見合って高速化できると
ともに、センサ部材の追従性も確保できる新たな技術を
開発することとした。
ねじ類を締付ける工具の場合、駆動モータの能力からは
もっと高速回転させる余裕がある場合にも、センサ部材
の追従性が確保できる範囲内でしか高速化できない。現
在は減速機構の減速比を調整するとともに、センサ部材
の追従性を向上させることによって、クラッチや主軸の
回転数を向上させる努力が続けられているが、モータ能
力を充分に発揮させる程の高速回転とすると、どうして
もセンサ部材の追従性を確保できない。そこで本発明で
は、主軸回転数をモータ能力に見合って高速化できると
ともに、センサ部材の追従性も確保できる新たな技術を
開発することとした。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明で
は、ビットを取付ける主軸と主軸を回転させる駆動用モ
ータの出力軸との間に過大トルクが作用すると遊転する
クラッチを付加するとともに、該クラッチが遊転し始め
たときに該駆動用モータに対する動力供給を停止させる
機構を組込んだ回転工具において、該駆動用モータの出
力軸と該クラッチとの間に減速機構を付加するととも
に、該クラッチと該主軸間に増速機構を付加したことを
特徴とするトルククラッチ連動モータオフ機構付回転工
具を創り出した。
は、ビットを取付ける主軸と主軸を回転させる駆動用モ
ータの出力軸との間に過大トルクが作用すると遊転する
クラッチを付加するとともに、該クラッチが遊転し始め
たときに該駆動用モータに対する動力供給を停止させる
機構を組込んだ回転工具において、該駆動用モータの出
力軸と該クラッチとの間に減速機構を付加するととも
に、該クラッチと該主軸間に増速機構を付加したことを
特徴とするトルククラッチ連動モータオフ機構付回転工
具を創り出した。
【0006】
【作用】本発明に係る構造によると、減速機構によって
クラッチ回転数は低下されることからセンサ部材の追従
性は確保できる。また増速機構によって主軸回転数は増
速されるため、ねじ締め作業の高能率化が図られる。
クラッチ回転数は低下されることからセンサ部材の追従
性は確保できる。また増速機構によって主軸回転数は増
速されるため、ねじ締め作業の高能率化が図られる。
【0007】
【発明の効果】本発明では、モータの回転数を減速した
うえで主軸を回転させるにあたって、まず大きく減速
し、ついで増速するという一見無駄な構成をあえて採用
している。しかしこのようにすると、主軸は増速機構で
増速されることから、クラッチ回転数を主軸回転数と無
関係に低くすることができる。このためセンサ部材の追
従性を確保できる。一方クラッチ回転数を低くしても、
増速機構の増速比を調整することによって主軸回転数は
高速化できる。このため本発明によると、センサ部材の
追従性を確保すると同時に主軸回転数をモータ能力に見
合ったものとでき、著しく工具の設計自由度が向上す
る。
うえで主軸を回転させるにあたって、まず大きく減速
し、ついで増速するという一見無駄な構成をあえて採用
している。しかしこのようにすると、主軸は増速機構で
増速されることから、クラッチ回転数を主軸回転数と無
関係に低くすることができる。このためセンサ部材の追
従性を確保できる。一方クラッチ回転数を低くしても、
増速機構の増速比を調整することによって主軸回転数は
高速化できる。このため本発明によると、センサ部材の
追従性を確保すると同時に主軸回転数をモータ能力に見
合ったものとでき、著しく工具の設計自由度が向上す
る。
【0008】
【実施例】次の本発明を具現化した一つの実施例を図を
参照して具体的に説明する。図1は本発明をコードレス
電動工具72に応用した実施例を示すものであり、全体
は電池70を収容するハンドルハウジング71と上部ハ
ウジング73が一体成形されたハウジング中に収容され
ている。上部ハウジング73の後部には工具駆動用の電
動モータ74が収容されている。電動モータ74の出力
軸75には第1ギヤ76が固定されている。第1ギヤ7
6には第2ギヤ47が噛合っている。第1ギヤ76と第
2ギヤ47によって減速機構Cが構成されている。第2
ギヤ47は中間シャフト44のまわりに回転可能となっ
ている。
参照して具体的に説明する。図1は本発明をコードレス
電動工具72に応用した実施例を示すものであり、全体
は電池70を収容するハンドルハウジング71と上部ハ
ウジング73が一体成形されたハウジング中に収容され
ている。上部ハウジング73の後部には工具駆動用の電
動モータ74が収容されている。電動モータ74の出力
軸75には第1ギヤ76が固定されている。第1ギヤ7
6には第2ギヤ47が噛合っている。第1ギヤ76と第
2ギヤ47によって減速機構Cが構成されている。第2
ギヤ47は中間シャフト44のまわりに回転可能となっ
ている。
【0009】中間シャフト44はベアリング45とベア
リング102で回転可能に支承されており、図示左側端
部の外周にギヤ歯44b、その右側に拡径部44c(図
2〜4参照)、その右側に延長部44aが形成されてい
る。拡径部44cには直径方向に貫通孔50が形成され
ている。この貫通孔50の断面は軸方向に長孔となって
いる。また延長部44aの図示右側端面からは軸心に沿
って貫通孔50に達する貫通孔44dが形成されてい
る。前記第2ギヤ47は延長部44aのまわりに回転可
能となっている。
リング102で回転可能に支承されており、図示左側端
部の外周にギヤ歯44b、その右側に拡径部44c(図
2〜4参照)、その右側に延長部44aが形成されてい
る。拡径部44cには直径方向に貫通孔50が形成され
ている。この貫通孔50の断面は軸方向に長孔となって
いる。また延長部44aの図示右側端面からは軸心に沿
って貫通孔50に達する貫通孔44dが形成されてい
る。前記第2ギヤ47は延長部44aのまわりに回転可
能となっている。
【0010】第2ギヤ47の図2〜図4の左端面には直
径方向に2箇所有底の凹部49,49が形成されてい
る。ここにスチールボール48,48が嵌まりこむ。中
間シャフト44の拡径部44cには、中央に貫通孔が形
成された皿状のディスク51が軸方向に移動可能となっ
ている。ディスク51には直径方向に2箇所の切欠5
3,53が形成され、ここにピン52の両端が固定され
ている。ピン52は貫通孔50を貫通して取付けられて
いる。ディスク51が中間シャフト44の軸方向に動く
と、ピン52が貫通孔50中で軸方向に動く。図3と図
5に示すように、ピン52がスチールボール48の側方
に位置した状態ではピン52が長孔状の貫通孔50の図
3の右側に位置している。一方図4と図6に示すように
ピン52がスチールボール48,48を乗り越えるとき
にはピン52が図4の左方に移動してピン52が長孔状
の貫通孔50の左側に移動する。図3,図5に示すよう
に、ピン52がスチールボール48の側方に位置してい
る状態で第2ギヤ47が回転すると、ピン52も回転す
る。この結果中間シャフト44も回転する。一方図4,
図6に示すように、スチールボール48がピン52を左
方に押し出すと、ピン52は回転しない。すなわち第2
ギヤ47が回転してもピン52や中間シャフト44は回
転しない状態となる。このように、スチールボール48
とピン52を主体として、第2ギヤ47と中間シャフト
44をトルク伝達可能状態としたり、遊転状態とするク
ラッチAが構成されている。
径方向に2箇所有底の凹部49,49が形成されてい
る。ここにスチールボール48,48が嵌まりこむ。中
間シャフト44の拡径部44cには、中央に貫通孔が形
成された皿状のディスク51が軸方向に移動可能となっ
ている。ディスク51には直径方向に2箇所の切欠5
3,53が形成され、ここにピン52の両端が固定され
ている。ピン52は貫通孔50を貫通して取付けられて
いる。ディスク51が中間シャフト44の軸方向に動く
と、ピン52が貫通孔50中で軸方向に動く。図3と図
5に示すように、ピン52がスチールボール48の側方
に位置した状態ではピン52が長孔状の貫通孔50の図
3の右側に位置している。一方図4と図6に示すように
ピン52がスチールボール48,48を乗り越えるとき
にはピン52が図4の左方に移動してピン52が長孔状
の貫通孔50の左側に移動する。図3,図5に示すよう
に、ピン52がスチールボール48の側方に位置してい
る状態で第2ギヤ47が回転すると、ピン52も回転す
る。この結果中間シャフト44も回転する。一方図4,
図6に示すように、スチールボール48がピン52を左
方に押し出すと、ピン52は回転しない。すなわち第2
ギヤ47が回転してもピン52や中間シャフト44は回
転しない状態となる。このように、スチールボール48
とピン52を主体として、第2ギヤ47と中間シャフト
44をトルク伝達可能状態としたり、遊転状態とするク
ラッチAが構成されている。
【0011】図1に良く示されているように、上部ハウ
ジング73の略中央部下側には、トルク調整ノブ82が
シャフト83のまわりに回転可能となっている。シャフ
ト83の上端には偏心カム84が固定されている。偏心
カム84の近傍にスライダ85が配置されており、スラ
イダ85は図1の左右方向にスライド可能となってい
る。図2〜4に良く示されているように、スライダ85
の垂直片85aには中心に貫通孔が設けられた円板54
が固定されている。円板54にはベアリング54bによ
ってばね受け54cが周方向に回転可能となっている。
ばね受け54cと皿状のディスク51との間にはばね4
3が圧縮状態で取付けられている。ばね43の内側には
それよりも短くて強いばね42が取付けられている。
ジング73の略中央部下側には、トルク調整ノブ82が
シャフト83のまわりに回転可能となっている。シャフ
ト83の上端には偏心カム84が固定されている。偏心
カム84の近傍にスライダ85が配置されており、スラ
イダ85は図1の左右方向にスライド可能となってい
る。図2〜4に良く示されているように、スライダ85
の垂直片85aには中心に貫通孔が設けられた円板54
が固定されている。円板54にはベアリング54bによ
ってばね受け54cが周方向に回転可能となっている。
ばね受け54cと皿状のディスク51との間にはばね4
3が圧縮状態で取付けられている。ばね43の内側には
それよりも短くて強いばね42が取付けられている。
【0012】図1は偏心カム84の図示右方への半径が
最小の状態を示しており、この状態ではばね受け54c
は最も左方に位置し、ばね43の圧縮力が最も弱い。こ
のため第2ギヤ47と中間シャフト44間に弱いトルク
が作用するだけでスチールボール48がピン52を左方
に押し出し、第2ギヤ47から中間シャフト44にトル
ク伝達不能状態となる。すなわちクラッチAは遊転す
る。ノブ82を回転させ、偏心カム84の図示右方への
半径を大きくしてゆくと、ばね受け54cは右進しばね
43の押付け荷重が増大する。これに呼応してスチール
ボール48でピン52が押し出されてトルク伝達不能と
なる際のトルク値が増大する。ノブ82がさらに回され
てばね受け54cが短くて強いばね42を圧縮するよう
になると、ピン52を右方に付勢しておく力がさらに強
くなり、スチールボール48とピン52で構成されてい
るクラッチAが遊転し始めるトルクは急激に増大する。
そして偏心カム84の図示右方向への半径が最大となる
ように調整されると、ばね受け54cは最も右側に位置
する。このようになるとばね受け54cと第2ギヤ47
間にスチールボール48がピン52を左方に押し出すだ
けのスペースがなくなり、ピン52がスチールボール4
8を乗り越えることができなくなる。すなわち、ピン5
2とスチールボール48で構成されるクラッチAが遊転
不能状態となる。
最小の状態を示しており、この状態ではばね受け54c
は最も左方に位置し、ばね43の圧縮力が最も弱い。こ
のため第2ギヤ47と中間シャフト44間に弱いトルク
が作用するだけでスチールボール48がピン52を左方
に押し出し、第2ギヤ47から中間シャフト44にトル
ク伝達不能状態となる。すなわちクラッチAは遊転す
る。ノブ82を回転させ、偏心カム84の図示右方への
半径を大きくしてゆくと、ばね受け54cは右進しばね
43の押付け荷重が増大する。これに呼応してスチール
ボール48でピン52が押し出されてトルク伝達不能と
なる際のトルク値が増大する。ノブ82がさらに回され
てばね受け54cが短くて強いばね42を圧縮するよう
になると、ピン52を右方に付勢しておく力がさらに強
くなり、スチールボール48とピン52で構成されてい
るクラッチAが遊転し始めるトルクは急激に増大する。
そして偏心カム84の図示右方向への半径が最大となる
ように調整されると、ばね受け54cは最も右側に位置
する。このようになるとばね受け54cと第2ギヤ47
間にスチールボール48がピン52を左方に押し出すだ
けのスペースがなくなり、ピン52がスチールボール4
8を乗り越えることができなくなる。すなわち、ピン5
2とスチールボール48で構成されるクラッチAが遊転
不能状態となる。
【0013】このようにノブ82と偏心カム84等によ
ってスチールボール48とピン52間が遊転を始めるト
ルク値が調整可能となっており、さらにクラッチAの切
断を禁止する状態も実現可能となっている。なおプッシ
ュロッド81がばね80に付勢されてノブ82の側方か
ら当接していることによってノブ82が不用意に回転し
ないようになっている。
ってスチールボール48とピン52間が遊転を始めるト
ルク値が調整可能となっており、さらにクラッチAの切
断を禁止する状態も実現可能となっている。なおプッシ
ュロッド81がばね80に付勢されてノブ82の側方か
ら当接していることによってノブ82が不用意に回転し
ないようになっている。
【0014】さてこの実施例では、ピン52がスチール
ボール48で左方に押し出されたときに、モータ74を
オフにする機構が付加されている。次にこれを説明す
る。なお図1中21は、工具を回転させるために操作者
が操作するトリガであり、操作者はねじ締め中これを押
し続ける。そして前記の機構により、(1) トリガ21を
押し続けていてもクラッチAが切断されるとモータ74
をオフとし、(2) 一旦トリガ21をオフとして再度オン
とすると、モータ74に通電が開始されるようになって
いる。この詳細が図2〜4に示されている。
ボール48で左方に押し出されたときに、モータ74を
オフにする機構が付加されている。次にこれを説明す
る。なお図1中21は、工具を回転させるために操作者
が操作するトリガであり、操作者はねじ締め中これを押
し続ける。そして前記の機構により、(1) トリガ21を
押し続けていてもクラッチAが切断されるとモータ74
をオフとし、(2) 一旦トリガ21をオフとして再度オン
とすると、モータ74に通電が開始されるようになって
いる。この詳細が図2〜4に示されている。
【0015】図2〜4において、図中10はマイクロス
イッチであり、側方にあるボタン17が押しこまれてい
る限りモータ74に通電する。ボタン17は飛出す側に
付勢されている。図中11はマイクロスイッチ10のホ
ルダであり、マイクロスイッチ10をハウジング73に
固定するとともに、後記のセンサピン16を案内するガ
イド孔15と、トリガ21の上端21aを案内する溝2
0が形成されている。マイクロスイッチ10はねじ12
でホルダ11に固定されている。
イッチであり、側方にあるボタン17が押しこまれてい
る限りモータ74に通電する。ボタン17は飛出す側に
付勢されている。図中11はマイクロスイッチ10のホ
ルダであり、マイクロスイッチ10をハウジング73に
固定するとともに、後記のセンサピン16を案内するガ
イド孔15と、トリガ21の上端21aを案内する溝2
0が形成されている。マイクロスイッチ10はねじ12
でホルダ11に固定されている。
【0016】マイクロスイッチ10には第1弾性片13
が基部13aで固定されている。第1弾性片13は略コ
字状となっており、中間片13bにセンサピン16が取
付けられている。センサピン16は中間シャフト44の
貫通孔44d中に挿入されている。センサピン16には
つば65が設けられており、つば65とホルダ11の一
片11aとの間に圧縮ばね66が挿入されている。これ
によりセンサピン16はピン52に当接するように付勢
されている。第1弾性片13はまわりこんで片13cを
形成しており、片13cはボタン17に対応位置する。
が基部13aで固定されている。第1弾性片13は略コ
字状となっており、中間片13bにセンサピン16が取
付けられている。センサピン16は中間シャフト44の
貫通孔44d中に挿入されている。センサピン16には
つば65が設けられており、つば65とホルダ11の一
片11aとの間に圧縮ばね66が挿入されている。これ
によりセンサピン16はピン52に当接するように付勢
されている。第1弾性片13はまわりこんで片13cを
形成しており、片13cはボタン17に対応位置する。
【0017】ホルダ11の支持ピン19に第2弾性片1
8が揺動可能に取付けられている。図2の状態はトリガ
21が操作されていない状態を示し、この状態ではトリ
ガの上端21aは図示の左端位置にあり、ボタン17は
飛出ており、第2弾性片18の先端18eが第1弾性片
13の先端13dを外側から押している。図3はトリガ
21を操作した場合を示しており、トリガ21の上端2
1aが第2弾性片18を押し、第2弾性片18が第1弾
性片13を押し、第1弾性片13がボタン17を押し込
む。これによってモータ74への通電が開始される。
8が揺動可能に取付けられている。図2の状態はトリガ
21が操作されていない状態を示し、この状態ではトリ
ガの上端21aは図示の左端位置にあり、ボタン17は
飛出ており、第2弾性片18の先端18eが第1弾性片
13の先端13dを外側から押している。図3はトリガ
21を操作した場合を示しており、トリガ21の上端2
1aが第2弾性片18を押し、第2弾性片18が第1弾
性片13を押し、第1弾性片13がボタン17を押し込
む。これによってモータ74への通電が開始される。
【0018】図4はスチールボール48がピン52を左
方に押し出したときを示しており、センサピン16が左
方に移動し、第1弾性片13の中間片13bが左方に引
張られ、これにより第1弾性片13の先端13dが第2
弾性片18の先端18eから離れている。このためボタ
ン17が飛出してモータ74への通電が停止されてい
る。なおこのときトリガ21の上端21aが図示右方に
位置していることからも理解されるように、トリガ21
を操作していてもモータ74の通電は停止される。この
状態となったあとトリガ21を戻すと、図2の状態に復
帰し、トリガ21の操作によって再通電可能となる。こ
のようにして本実施例では、トリガ21を操作していて
もクラッチAが切れるのと同時にモータ74への通電が
切れるようになっている。
方に押し出したときを示しており、センサピン16が左
方に移動し、第1弾性片13の中間片13bが左方に引
張られ、これにより第1弾性片13の先端13dが第2
弾性片18の先端18eから離れている。このためボタ
ン17が飛出してモータ74への通電が停止されてい
る。なおこのときトリガ21の上端21aが図示右方に
位置していることからも理解されるように、トリガ21
を操作していてもモータ74の通電は停止される。この
状態となったあとトリガ21を戻すと、図2の状態に復
帰し、トリガ21の操作によって再通電可能となる。こ
のようにして本実施例では、トリガ21を操作していて
もクラッチAが切れるのと同時にモータ74への通電が
切れるようになっている。
【0019】第2ギヤ47が高速で回転していると、セ
ンサピン16は移動し難くなり、クラッチAが切れても
ボタン17が飛出さないといったことが起り易い。しか
しながらこの実施例では第1ギヤ76と第2ギヤ47間
で減速機構Cによって充分に減速されるためにかかる不
都合は生じない。
ンサピン16は移動し難くなり、クラッチAが切れても
ボタン17が飛出さないといったことが起り易い。しか
しながらこの実施例では第1ギヤ76と第2ギヤ47間
で減速機構Cによって充分に減速されるためにかかる不
都合は生じない。
【0020】次に図1に戻り中間シャフト44よりも先
端側の構造について説明する。中間シャフト44のギヤ
歯44bに第3ギヤ87が噛合っている。第3ギヤ87
の図示左方の端面に3本のシャフト89,89,89が
固定されており、各シャフトにそれぞれ遊星ギヤ90,
90,90が取付けられている。遊星ギヤ90,90,
90は主軸91のギヤ歯91aと噛合っている。主軸9
1はベアリング86と92とによって回転可能に支承さ
れている。第3ギヤ87はベアリング88によって主軸
91のまわりに回転可能となっている。遊星ギヤ90と
内歯ギヤ103と太陽ギヤ91aによって増速機構Bが
構成されており、主軸91は中間シャフト44よりも高
速で回転する。
端側の構造について説明する。中間シャフト44のギヤ
歯44bに第3ギヤ87が噛合っている。第3ギヤ87
の図示左方の端面に3本のシャフト89,89,89が
固定されており、各シャフトにそれぞれ遊星ギヤ90,
90,90が取付けられている。遊星ギヤ90,90,
90は主軸91のギヤ歯91aと噛合っている。主軸9
1はベアリング86と92とによって回転可能に支承さ
れている。第3ギヤ87はベアリング88によって主軸
91のまわりに回転可能となっている。遊星ギヤ90と
内歯ギヤ103と太陽ギヤ91aによって増速機構Bが
構成されており、主軸91は中間シャフト44よりも高
速で回転する。
【0021】主軸91にはスライドカバー96がスライ
ド可能となっている。このスライドカバー96はばね9
7によって図示右方に付勢されている。なお98はばね
97の押え用リングである。スライドカバー96の内側
にはスチールボール95が抜け落ちないように収容され
ている。図1は主軸91にドライバビット99が取付け
られた状態を示しており、スチールボール95がドライ
バビット99の溝99aに嵌りこむためにドライバビッ
ト99は抜け落ちない。ビットを交換する際にはスライ
ドカバー96を図示左方に移動させる。するとスチール
ボール95が外周方向に移動可能となりドライバビット
99を抜取ることができる。ナット・ソケット類を締付
けるときには、ドライバビット99に代えてソケットビ
ットを用いる。すなわちビットはねじ類に合せて交換で
きるようになっている。
ド可能となっている。このスライドカバー96はばね9
7によって図示右方に付勢されている。なお98はばね
97の押え用リングである。スライドカバー96の内側
にはスチールボール95が抜け落ちないように収容され
ている。図1は主軸91にドライバビット99が取付け
られた状態を示しており、スチールボール95がドライ
バビット99の溝99aに嵌りこむためにドライバビッ
ト99は抜け落ちない。ビットを交換する際にはスライ
ドカバー96を図示左方に移動させる。するとスチール
ボール95が外周方向に移動可能となりドライバビット
99を抜取ることができる。ナット・ソケット類を締付
けるときには、ドライバビット99に代えてソケットビ
ットを用いる。すなわちビットはねじ類に合せて交換で
きるようになっている。
【0022】この実施例では減速機構Cによって第2ギ
ヤ47の回転数は低く抑えられており、センサ部材(セ
ンサピン16)がピン52の変位によく追従する。また
増速機構Bによって主軸91の回転数は充分に高くな
り、ねじ締めの高速化が可能となる。このために小ねじ
類を迅速に次々と締付けることができ、作業の高速化が
可能となる。主軸91の回転数を高速化するとそれに応
じて締付トルクが低下することは避けられないが、本実
施例の工具では、主軸91の回転数が高速であるばかり
でなく、クラッチAが遊転を始めたときに主軸91とと
もに増速機構Bも一緒に回るために、主軸91ないしは
ビット99の実質上の慣性モーメントが大きくなってい
る。主軸91がクラッチAに直結されていると、増速機
構Bの慣性モーメント分が存在しないからである。
ヤ47の回転数は低く抑えられており、センサ部材(セ
ンサピン16)がピン52の変位によく追従する。また
増速機構Bによって主軸91の回転数は充分に高くな
り、ねじ締めの高速化が可能となる。このために小ねじ
類を迅速に次々と締付けることができ、作業の高速化が
可能となる。主軸91の回転数を高速化するとそれに応
じて締付トルクが低下することは避けられないが、本実
施例の工具では、主軸91の回転数が高速であるばかり
でなく、クラッチAが遊転を始めたときに主軸91とと
もに増速機構Bも一緒に回るために、主軸91ないしは
ビット99の実質上の慣性モーメントが大きくなってい
る。主軸91がクラッチAに直結されていると、増速機
構Bの慣性モーメント分が存在しないからである。
【0023】予め雌ねじが形成されているねじ孔にねじ
類を螺合させてゆく場合、ねじ類の首下がねじ孔に当接
すると同時に主軸とモータ軸間に大トルクが作用してク
ラッチが切断される。そしてそれとほぼ同時にねじは回
転を止める。この際に主軸の回転エネルギがねじに伝え
られねじは強く締付けられる。この現象において、ビッ
トの実質的慣性モーメントが大きいと、大きな回転エネ
ルギがねじに伝えられる。本実施例の工具では、増速機
構Bの慣性エネルギもねじに伝えられるために、主軸回
転数が高速化されている分低トルクとなっているにもか
かわらず、最終的なねじ締め力を高く維持することが可
能となっている。
類を螺合させてゆく場合、ねじ類の首下がねじ孔に当接
すると同時に主軸とモータ軸間に大トルクが作用してク
ラッチが切断される。そしてそれとほぼ同時にねじは回
転を止める。この際に主軸の回転エネルギがねじに伝え
られねじは強く締付けられる。この現象において、ビッ
トの実質的慣性モーメントが大きいと、大きな回転エネ
ルギがねじに伝えられる。本実施例の工具では、増速機
構Bの慣性エネルギもねじに伝えられるために、主軸回
転数が高速化されている分低トルクとなっているにもか
かわらず、最終的なねじ締め力を高く維持することが可
能となっている。
【0024】本実施例に到達するまでに、本発明者はセ
ンサピン16の周辺の構造を様々に工夫し、本実施例の
主軸回転数と同程度でクラッチAを回転させてもなおセ
ンサピン16がスムースに変位するように試みたがうま
くゆかなった。この実施例によってかかる問題が一挙に
解決された。
ンサピン16の周辺の構造を様々に工夫し、本実施例の
主軸回転数と同程度でクラッチAを回転させてもなおセ
ンサピン16がスムースに変位するように試みたがうま
くゆかなった。この実施例によってかかる問題が一挙に
解決された。
【図1】一実施例の全体断面図
【図2】要部拡大図(駆動前)
【図3】要部拡大図(駆動中)
【図4】要部拡大図(過大トルクとなったとき)
【図5】図3に対応する図
【図6】図4に対応する図
【図7】図2のVII −VII 線図
A:クラッチ 42,43:ばね 44:中間シャフト 47:第2ギヤ 48:スチールボール 49:凹部 51:ディスク 52:ピン 75:モータ駆動軸 82:トルク調整ノブ 84:偏心カム 91:主軸 B:増速機構 C:減速機構
Claims (1)
- 【請求項1】 ビットを取付ける主軸と主軸を回転させ
る駆動用モータの出力軸との間に過大トルクが作用する
と遊転するクラッチを付加するとともに、該クラッチが
遊転し始めたときに該駆動用モータに対する動力供給を
停止させる機構を組込んだ回転工具において、 該駆動用モータの出力軸と該クラッチとの間に減速機構
を付加するとともに該クラッチと該主軸間に増速機構を
付加したことを特徴とするトルククラッチ連動モータオ
フ機構付回転工具。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4257300A JPH0679637A (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | トルククラッチ連動モータオフ機構付回転工具 |
DE19934328599 DE4328599C2 (de) | 1992-08-25 | 1993-08-25 | Rotations-Schlagwerkzeug |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4257300A JPH0679637A (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | トルククラッチ連動モータオフ機構付回転工具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0679637A true JPH0679637A (ja) | 1994-03-22 |
Family
ID=17304454
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4257300A Pending JPH0679637A (ja) | 1992-08-25 | 1992-08-31 | トルククラッチ連動モータオフ機構付回転工具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0679637A (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4521198Y1 (ja) * | 1966-10-03 | 1970-08-24 | ||
JPS59134669A (ja) * | 1982-09-30 | 1984-08-02 | クリステイア−ン,ゲ−,エム,フアン,レ−レ | 手持可能電動工具装置 |
JPH0179573U (ja) * | 1987-11-12 | 1989-05-29 | ||
JPH02150165U (ja) * | 1989-05-25 | 1990-12-25 |
-
1992
- 1992-08-31 JP JP4257300A patent/JPH0679637A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4521198Y1 (ja) * | 1966-10-03 | 1970-08-24 | ||
JPS59134669A (ja) * | 1982-09-30 | 1984-08-02 | クリステイア−ン,ゲ−,エム,フアン,レ−レ | 手持可能電動工具装置 |
JPH0179573U (ja) * | 1987-11-12 | 1989-05-29 | ||
JPH02150165U (ja) * | 1989-05-25 | 1990-12-25 |
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