JPH0672154U - 鉛蓄電池 - Google Patents
鉛蓄電池Info
- Publication number
- JPH0672154U JPH0672154U JP1948793U JP1948793U JPH0672154U JP H0672154 U JPH0672154 U JP H0672154U JP 1948793 U JP1948793 U JP 1948793U JP 1948793 U JP1948793 U JP 1948793U JP H0672154 U JPH0672154 U JP H0672154U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrode plate
- negative electrode
- positive
- foot
- positive electrode
- Prior art date
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- Pending
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Classifications
-
- Y02E60/12—
Landscapes
- Cell Electrode Carriers And Collectors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 格子下部に足部を有する正負極板を用いて
も、溶解鉛イオンが負極板足部に電着・析出し成長し正
極板に接触して生ずる短絡の可能性を少なくし、寿命の
長い蓄電池を提供する。 【構成】 格子下部に足部3を有する正負極板1と正負
極板1の間に配設されたセパレータ6とを備え、正極板
1aは、負極板1bの足部3bが対面する下部位置に、
負極板足部3bの幅よりも大きい幅の切り欠き部2を有
する。負極板足部先端と正極板下部との沿面距離が従来
より長くなり、負極板足部先端に電着・析出した鉛が正
極板に接触するまでの時間(距離)を長くすることがで
きる。従って、鉛イオン電着による極板下部での短絡を
少なくすることができ、下部短絡による早期寿命劣化を
防ぐことができる。
も、溶解鉛イオンが負極板足部に電着・析出し成長し正
極板に接触して生ずる短絡の可能性を少なくし、寿命の
長い蓄電池を提供する。 【構成】 格子下部に足部3を有する正負極板1と正負
極板1の間に配設されたセパレータ6とを備え、正極板
1aは、負極板1bの足部3bが対面する下部位置に、
負極板足部3bの幅よりも大きい幅の切り欠き部2を有
する。負極板足部先端と正極板下部との沿面距離が従来
より長くなり、負極板足部先端に電着・析出した鉛が正
極板に接触するまでの時間(距離)を長くすることがで
きる。従って、鉛イオン電着による極板下部での短絡を
少なくすることができ、下部短絡による早期寿命劣化を
防ぐことができる。
Description
【0001】
本考案は、鉛蓄電池に関するものである。
【0002】
鉛蓄電池は、使用中に、正極活物質が脱落して極板群下部に推積し、正・負極 板間で短絡が発生して寿命に至ることが多い。特に、激しい振動の加わる使用や 、放電が深い使用の場合には、正極活物質の脱落が著しく、極板群下部での短絡 による寿命が多い。
【0003】 そのため、従来、下部短絡を少なくするために、電槽下部に鞍を設けて脱落し た活物質が溜るようにしたり、極板下部に足部を設けて極板間の沿面距離を長く したりするような構造が採用されている。その結果、活物質脱落による極板群下 部での短絡は減少している。
【0004】 極板格子に足部を設ける場合、この足部は活物質脱落による極板群下部での短 絡を少なくするという目的のものであり、図4に示すように、正極板4aの足部 5aの高さと負極板4bの足部5bの高さとは同程度に構成されている。
【0005】
ところが、このような蓄電池では、充電により電解液中に溶解した鉛イオンが 負極板4bの足部5bの先端部に電着・析出し易く、負極板4bの足部5bの先 端部には析出鉛イオンの成長を阻害する役目を果たすセパレータ6がないので、 電着・析出して成長した鉛が正極板4aの下部と接触して短絡しやすいという問 題がある。
【0006】 この発明は上記のような課題を解決するために成されたものであり、その目的 とするところは、格子下部に足部を有する正負極板を用いても、負極板足部に電 着・析出・成長した鉛が正極板に接触して生ずる短絡の可能性を少なくし、寿命 の長い蓄電池を提供することにある。
【0007】
そこで、格子下部に足部を有する正負極板と正負極板の間に配設されたセパレ ータとを備え、正極板は、負極板足部が対面する下部位置に、負極板足部の幅よ りも大きい幅の切り欠き部を有するものである鉛蓄電池、とすることにより前記 課題を解決するものである。
【0008】
かかる構成により、負極板足部先端と正極板下部との沿面距離が従来より長く なり、負極板足部先端に電着・析出した鉛が正極板に接触するまでの時間(距離 )を長くすることができる。従って、鉛イオン電着による極板下部での短絡を少 なくすることができ、下部短絡による早期寿命劣化を防ぐことができる。
【0009】
次に図面によって本考案の一実施例を説明する。
【0010】 図1は本考案の一実施例にかかる蓄電池の正極板1aを示す図であり、2は、 負極板1b(図2参照)の足部3bが対面する下部位置に設けられた、負極板足 部3bの幅よりも大きい幅の切り欠き部である。3aは正極板の足部である。
【0011】 図3は、上記の正、負極板1a、1bをセパレータ6を介して積み重ねた極板 群の構成を示す図である。
【0012】 上記の極板群を用いて構成した55D23形蓄電池と、切り欠き部を有しない 従来の正極板を用いた55D23形蓄電池との、寿命試験結果を図5に示す。従 来の極板群を用いた蓄電池は極板群下部で短絡を起して早期に寿命に至っていた が、本考案になる蓄電池は優れた寿命特性を示した
【0013】 試験後、両蓄電池を解体調査したところ、本考案にかかる蓄電池では、極板群 下部での鉛イオンの電着・析出は認められたものの、短絡には至ってなかった。 一方、従来の蓄電池では、電解液中に溶解した鉛イオンが板群下部に電着・析出 し正極板にまで到達して、短絡を起こしていた。
【0014】
以上述べたように、本考案にかかる蓄電池は、格子下部に足部を有する正負極 板と正負極板の間に配設されたセパレータとを備え、正極板は、負極板足部が対 面する下部位置に、負極板足部の幅よりも大きい幅の切り欠き部を有することを 特徴とするものである。これにより、電解液中に溶解した鉛イオンが負極板足部 先端に電着・析出して成長しても、正極板下部と接触して短絡することを防ぐこ とができ、寿命の長い蓄電池を提供することができる。
【図1】本考案にかかる正極板を示す図である。
【図2】負極板を示す図である。
【図3】本考案にかかる極板群を示す図である。
【図4】従来の蓄電池にかかる極板群を示す図である。
【図5】本考案にかかる蓄電池と従来の蓄電池との寿命
試験結果を示す図である。
試験結果を示す図である。
1a 正極板 1b 負極板 2 切り欠き部 3 足部 4a正極板 4b負極板 5 足部 6 セパレータ
Claims (1)
- 【請求項1】 極板下部に足部(3)を有する正負極板
(1)と正負極板(1)の間に配設されたセパレータ
(6)とを備え、 正極板(1a)は、負極板(1b)の足部(3b)が対
面する下部位置に、負極板足部(3b)の幅よりも大き
い幅の切り欠き部(2)を有するものである鉛蓄電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1948793U JPH0672154U (ja) | 1993-03-23 | 1993-03-23 | 鉛蓄電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1948793U JPH0672154U (ja) | 1993-03-23 | 1993-03-23 | 鉛蓄電池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0672154U true JPH0672154U (ja) | 1994-10-07 |
Family
ID=12000721
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1948793U Pending JPH0672154U (ja) | 1993-03-23 | 1993-03-23 | 鉛蓄電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0672154U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11191406A (ja) * | 1997-12-26 | 1999-07-13 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 密閉形鉛蓄電池 |
JP2008542997A (ja) * | 2005-05-23 | 2008-11-27 | ジョンソン コントロールズ テクノロジー カンパニー | 電池グリッド |
JP2009206016A (ja) * | 2008-02-29 | 2009-09-10 | Furukawa Battery Co Ltd:The | 鉛蓄電池用負極格子基板とこれを用いた制御弁式鉛蓄電池 |
-
1993
- 1993-03-23 JP JP1948793U patent/JPH0672154U/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11191406A (ja) * | 1997-12-26 | 1999-07-13 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 密閉形鉛蓄電池 |
JP2008542997A (ja) * | 2005-05-23 | 2008-11-27 | ジョンソン コントロールズ テクノロジー カンパニー | 電池グリッド |
JP2009206016A (ja) * | 2008-02-29 | 2009-09-10 | Furukawa Battery Co Ltd:The | 鉛蓄電池用負極格子基板とこれを用いた制御弁式鉛蓄電池 |
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