JPH066950Y2 - 筆記具のペン先 - Google Patents
筆記具のペン先Info
- Publication number
- JPH066950Y2 JPH066950Y2 JP12423287U JP12423287U JPH066950Y2 JP H066950 Y2 JPH066950 Y2 JP H066950Y2 JP 12423287 U JP12423287 U JP 12423287U JP 12423287 U JP12423287 U JP 12423287U JP H066950 Y2 JPH066950 Y2 JP H066950Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- prism
- ribs
- center plane
- slit
- rib
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Pens And Brushes (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、マーキングペンなどの筆記具に用いられる合
成樹脂製ペン先に関するものである。
成樹脂製ペン先に関するものである。
(従来の技術) 合成樹脂製ペン先体としては、従来、その断面が丸型の
ものの他に断面が角型のものも知られており、その内部
に設けられるインク通路にしても、種々の構造のものが
提案されている。第2図(イ)および(ロ)は、従来の
角型のペン先体の断面図を示すものであるが、第2図
(イ)に於ては、インク通路は角柱の長さ方向に延びる
スリット11を複数本、平行に設けた構成のものであり、
また第2図(ロ)は角柱の相対する長手側の各側壁
(A)(A′)から角柱の中心面に向って角柱の長さ方
向に延びるリブ12,12′を櫛歯状に複数本相対向してほ
ぼ同一高さに突出させたものであり、インク通路は隣接
するリブにより形成されるスリット13及び二つの長手側
壁間の中心面に形成される直線的スリット14により構成
される。
ものの他に断面が角型のものも知られており、その内部
に設けられるインク通路にしても、種々の構造のものが
提案されている。第2図(イ)および(ロ)は、従来の
角型のペン先体の断面図を示すものであるが、第2図
(イ)に於ては、インク通路は角柱の長さ方向に延びる
スリット11を複数本、平行に設けた構成のものであり、
また第2図(ロ)は角柱の相対する長手側の各側壁
(A)(A′)から角柱の中心面に向って角柱の長さ方
向に延びるリブ12,12′を櫛歯状に複数本相対向してほ
ぼ同一高さに突出させたものであり、インク通路は隣接
するリブにより形成されるスリット13及び二つの長手側
壁間の中心面に形成される直線的スリット14により構成
される。
第3図は第2図に示すような断面形状を有する角柱の先
端を削りペン先15としたものであり、このようなペン先
は一方向には太く他方向には細く書くことができるもの
である。
端を削りペン先15としたものであり、このようなペン先
は一方向には太く他方向には細く書くことができるもの
である。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、第2図(イ)に示すスリットに於てはそ
れぞれのスリットが全て独立しており、各スリットごと
のインクの流出量にムラがあり、その結果筆跡にムラが
生じるという欠点がある。また第2図(ロ)に示すスリ
ットに於ては、独立したスリットがなく全て連続したス
リット機構になっているため、(イ)のスリットよりは
インクの流出は円滑であるが、隣接するリブにより形成
されるスリット13と中心面に形成される直線的スリット
14との交点に於て、必要以上の大径のスリットが形成さ
れ、そのため全体のインク流出が依然として不均一であ
るという欠点は免れない。
れぞれのスリットが全て独立しており、各スリットごと
のインクの流出量にムラがあり、その結果筆跡にムラが
生じるという欠点がある。また第2図(ロ)に示すスリ
ットに於ては、独立したスリットがなく全て連続したス
リット機構になっているため、(イ)のスリットよりは
インクの流出は円滑であるが、隣接するリブにより形成
されるスリット13と中心面に形成される直線的スリット
14との交点に於て、必要以上の大径のスリットが形成さ
れ、そのため全体のインク流出が依然として不均一であ
るという欠点は免れない。
本考案は、このような従来の角型ペン先体のスリット構
成の欠点を解決したものである。
成の欠点を解決したものである。
(問題点を解決するための手段) 即ち、本考案は、角柱状の合成樹脂製ペン先体であつ
て、角柱の相対する長手側の各側壁から角柱の中心面に
向って角柱の長さ方向に延びるリブが櫛歯状に複数本相
対向して突出しており、該櫛歯状リブの少くとも一部
は、リブの頂点が角柱の中心面を越えるものと、越えな
いものとが交互に配列した構成となっており、一方の側
壁から突出した頂点が角柱の中心面を越えるリブは他方
の側壁から突出した頂点が角柱の中心面を越えないリブ
と相対向しており、隣接するリブにより形成されるスリ
ットおよび相対向するリブの頂点により形成されるスリ
ットによりインク流路が構成されていることを特徴とす
る。
て、角柱の相対する長手側の各側壁から角柱の中心面に
向って角柱の長さ方向に延びるリブが櫛歯状に複数本相
対向して突出しており、該櫛歯状リブの少くとも一部
は、リブの頂点が角柱の中心面を越えるものと、越えな
いものとが交互に配列した構成となっており、一方の側
壁から突出した頂点が角柱の中心面を越えるリブは他方
の側壁から突出した頂点が角柱の中心面を越えないリブ
と相対向しており、隣接するリブにより形成されるスリ
ットおよび相対向するリブの頂点により形成されるスリ
ットによりインク流路が構成されていることを特徴とす
る。
以下、図面により本考案を詳説する。第1図は本考案の
角柱状の合成樹脂製ペン先1の断面図である。第1図に
於て2,2′および3,3′は、角柱の相対する長手側
の角側壁から角柱の中心面に向う相対向して櫛歯状に突
出しているリブであり、各リブは角柱の長さ方向に延び
ている。
角柱状の合成樹脂製ペン先1の断面図である。第1図に
於て2,2′および3,3′は、角柱の相対する長手側
の角側壁から角柱の中心面に向う相対向して櫛歯状に突
出しているリブであり、各リブは角柱の長さ方向に延び
ている。
櫛歯状に配列しているリブのうち、リブ2,2は、その
頂点が角柱の中心面を越えて延びており、リブ3,3′
はその頂点が角柱の中心面まで到達していない。このよ
うにリブは突出長が長いリブ2と突出長が短いリブ3と
が交互に配列して櫛歯を形成しているのであるが、一方
の側壁から突出した突出長が長いリブ2は他方の側壁か
ら突出した突出長が短いリブ3′と相対するように構成
されている。従って、インク流路は隣接するリブ(2,
3′)および(3,2′)の間に形成されるスリット5
と相対向するリブ2と3′の頂点の間に形成されるスリ
ット4とから構成される。そして隣接するリブにより形
成されるスリット5は角柱の長さ方向に平行に複数本配
列し、各スリット5は、相対向するリブの頂点の間に形
成されるスリット4により連結された構造となる。従っ
て、第1図に示されているように、横断面において独立
したスリットがなく全く連続したスリツト構成となって
いるため、インク流出が円滑であると共に、横断面の平
面上のどの箇所でもインク流出にムラがない(独立した
スリットが存在する場合には、その部分でのインク流出
がやや劣るため、筆跡にムラが生じる。)。
頂点が角柱の中心面を越えて延びており、リブ3,3′
はその頂点が角柱の中心面まで到達していない。このよ
うにリブは突出長が長いリブ2と突出長が短いリブ3と
が交互に配列して櫛歯を形成しているのであるが、一方
の側壁から突出した突出長が長いリブ2は他方の側壁か
ら突出した突出長が短いリブ3′と相対するように構成
されている。従って、インク流路は隣接するリブ(2,
3′)および(3,2′)の間に形成されるスリット5
と相対向するリブ2と3′の頂点の間に形成されるスリ
ット4とから構成される。そして隣接するリブにより形
成されるスリット5は角柱の長さ方向に平行に複数本配
列し、各スリット5は、相対向するリブの頂点の間に形
成されるスリット4により連結された構造となる。従っ
て、第1図に示されているように、横断面において独立
したスリットがなく全く連続したスリツト構成となって
いるため、インク流出が円滑であると共に、横断面の平
面上のどの箇所でもインク流出にムラがない(独立した
スリットが存在する場合には、その部分でのインク流出
がやや劣るため、筆跡にムラが生じる。)。
また、相対向するリブの頂点の間に形成されるスリット
4は、二つの長手側壁間(A)(A′)の中心面付近で
ジグザグ的に形成されているため、第2図(ロ)に示さ
れているように直線的にスリツトが形成された場合と異
なり、必要以上の大径のスリットが形成されることがな
いので全体のインク流出が均一であると共に、インクの
保持能力に優れ、更に筆感を均一なものとしている。
4は、二つの長手側壁間(A)(A′)の中心面付近で
ジグザグ的に形成されているため、第2図(ロ)に示さ
れているように直線的にスリツトが形成された場合と異
なり、必要以上の大径のスリットが形成されることがな
いので全体のインク流出が均一であると共に、インクの
保持能力に優れ、更に筆感を均一なものとしている。
なお、第1図に於て、横断面の重心付近でセンタースリ
ット6に於て、ジグザグ状態が中断しているが、これは
ペン先体の製造上、空気導入の必要があり、この重心部
に空気導入孔を設置しているため、2側壁から突出する
対向リブの突出長を均等にしなければならないためであ
る。
ット6に於て、ジグザグ状態が中断しているが、これは
ペン先体の製造上、空気導入の必要があり、この重心部
に空気導入孔を設置しているため、2側壁から突出する
対向リブの突出長を均等にしなければならないためであ
る。
本考案に於て、ペン先を構成する合成樹脂としては、ナ
イロン樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリふっ化ビニリデ
ン樹脂が好ましい。
イロン樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリふっ化ビニリデ
ン樹脂が好ましい。
また、本考案のペン先の好ましい寸法形状は次のとおり
である。なお符号a〜gは、第1図に示す部分の寸法を
表わす。
である。なお符号a〜gは、第1図に示す部分の寸法を
表わす。
a:b=1:1.5〜2.2 c =0.2〜0.3mm d =0.04〜0,08mm g =0.02〜0.05mm e:f=1:1.45 (実施例) ポリふっ化ビニリデン樹脂でもって第1図に示されてい
るような断面形状を有する角柱状の合成樹脂製のペン先
を作成した。該ペン先の断面に於て、短辺aは1.2mm、
長辺bは2.2mm、cは0.25mm、リブ径dは0.05mm、スリ
ット巾gは0.025mm、e:fは1:1.45であった。この
ペン先は全体のインク流出が均一であり、インクの保持
能力が良く、紙面へのフイット性も良く、滑らかな筆感
のものであった。
るような断面形状を有する角柱状の合成樹脂製のペン先
を作成した。該ペン先の断面に於て、短辺aは1.2mm、
長辺bは2.2mm、cは0.25mm、リブ径dは0.05mm、スリ
ット巾gは0.025mm、e:fは1:1.45であった。この
ペン先は全体のインク流出が均一であり、インクの保持
能力が良く、紙面へのフイット性も良く、滑らかな筆感
のものであった。
(考案の効果) 本考案のペン先体は、 (イ)ペン先体の横断面において独立したスリットがな
く全て連続したスリット構成となっているため、インク
流出が円滑であると共に、横断面の平面上のどの箇所で
もインク流出にムラがない。
く全て連続したスリット構成となっているため、インク
流出が円滑であると共に、横断面の平面上のどの箇所で
もインク流出にムラがない。
(ロ)リブの構成が余分な大径部がない櫛歯状となって
いるため筆感にゴツゴツ感がなく、全体に滑らかなもの
となっている。
いるため筆感にゴツゴツ感がなく、全体に滑らかなもの
となっている。
(ハ)櫛歯状リブの突出でスリット構成が均一となり余
分な大径スリットがないため、インク流出が均一である
と共にインクの保持能力も高い。
分な大径スリットがないため、インク流出が均一である
と共にインクの保持能力も高い。
(ニ)リブの全体が細径で、クロス化による補強部がな
い櫛歯状であるため、リブ全体が靱やかで、筆記使用時
の紙面へのフイット性が優れている。
い櫛歯状であるため、リブ全体が靱やかで、筆記使用時
の紙面へのフイット性が優れている。
(ホ)長手側壁から突出し対向する互いのリブの頂点で
形成されるスリットが、2つの長手側壁間の中心部付近
でジグザグ的に形成されているため、直線的にスリツト
が形成された場合と異なり、必要以上の大径のスリット
が形成されることがない。そのため全体のインク流出が
均一であると共に、インクの保持能力に優れ、筆感が均
一である。
形成されるスリットが、2つの長手側壁間の中心部付近
でジグザグ的に形成されているため、直線的にスリツト
が形成された場合と異なり、必要以上の大径のスリット
が形成されることがない。そのため全体のインク流出が
均一であると共に、インクの保持能力に優れ、筆感が均
一である。
等の効果を奏する。
第1図は本考案のペン先の一実施例の断面図、第2図
(イ),(ロ)は従来のペン先の断面図、第3図は従来
のペン先の斜視図である。 1……ペン先、2,2′……突出長が長いリブ 3,3′……突出長が短いリブ 4……対向リブの頂点間に形成されるスリット 5……隣接リブ間に形成されるスリット
(イ),(ロ)は従来のペン先の断面図、第3図は従来
のペン先の斜視図である。 1……ペン先、2,2′……突出長が長いリブ 3,3′……突出長が短いリブ 4……対向リブの頂点間に形成されるスリット 5……隣接リブ間に形成されるスリット
Claims (1)
- 【請求項1】角柱状の合成樹脂製ペン先体であって、角
柱の相対する長手側の各側壁から角柱の中心面に向って
角柱の長さ方向に延びるリブが櫛歯状に複数本相対向し
て突出しており、該櫛歯状リブの少くとも一部は、リブ
の頂点が角柱の中心面を越えるものと、越えないものと
が交互に配列した構成となっており、一方の側壁から突
出した頂点が角柱の中心面を越えるリブは他方の側壁か
ら突出した頂点が角柱の中心面を越えないリブと相対向
しており、隣接するリブにより形成されるスリットおよ
び相対向するリブの頂点により形成されるスリットによ
りインク流路が構成されていることを特徴とする筆記具
のペン先。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12423287U JPH066950Y2 (ja) | 1987-08-13 | 1987-08-13 | 筆記具のペン先 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12423287U JPH066950Y2 (ja) | 1987-08-13 | 1987-08-13 | 筆記具のペン先 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6430291U JPS6430291U (ja) | 1989-02-23 |
JPH066950Y2 true JPH066950Y2 (ja) | 1994-02-23 |
Family
ID=31373785
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12423287U Expired - Lifetime JPH066950Y2 (ja) | 1987-08-13 | 1987-08-13 | 筆記具のペン先 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH066950Y2 (ja) |
-
1987
- 1987-08-13 JP JP12423287U patent/JPH066950Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6430291U (ja) | 1989-02-23 |
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