JPH0669445B2 - 比例分割式採尿装置 - Google Patents
比例分割式採尿装置Info
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- JPH0669445B2 JPH0669445B2 JP20850787A JP20850787A JPH0669445B2 JP H0669445 B2 JPH0669445 B2 JP H0669445B2 JP 20850787 A JP20850787 A JP 20850787A JP 20850787 A JP20850787 A JP 20850787A JP H0669445 B2 JPH0669445 B2 JP H0669445B2
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- container
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Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は尿を縮分採取して蓄留することにより、個人の
24時間尿(1日で排泄された尿)の量の測定および成分
の分析を容易ならしめる比例分割式採尿装置に関する。
24時間尿(1日で排泄された尿)の量の測定および成分
の分析を容易ならしめる比例分割式採尿装置に関する。
<従来の技術> 従来24時間尿を分析し測定する場合には、1回毎の尿を
別の容器に採取し、これを大きな蓄尿槽や尿バッグに移
し替えて行っていたが、このような方法は、移し替えに
手間がかかるだけでなく、蓄尿容器の収納や保管のため
に大きなスペースを必要とし問題であった。
別の容器に採取し、これを大きな蓄尿槽や尿バッグに移
し替えて行っていたが、このような方法は、移し替えに
手間がかかるだけでなく、蓄尿容器の収納や保管のため
に大きなスペースを必要とし問題であった。
そこでこのような問題を解消するために、尿を縮分採取
して蓄留する尿量測定器がすでに提案されている(特開
昭57-82744号公報、実開昭59-39346号公報、実開昭59-7
4050号公報、実開昭60-72564号公報)。
して蓄留する尿量測定器がすでに提案されている(特開
昭57-82744号公報、実開昭59-39346号公報、実開昭59-7
4050号公報、実開昭60-72564号公報)。
特開昭57-82744号公報の発明は、筒状の容器内に断面積
の比が上下方向いずれの位置においても定比率となって
いる中空管状容器を備えたもので、両容器は器底部で開
閉自在に連通しており、管状容器には開閉しうる排出口
を備えている。
の比が上下方向いずれの位置においても定比率となって
いる中空管状容器を備えたもので、両容器は器底部で開
閉自在に連通しており、管状容器には開閉しうる排出口
を備えている。
一方実開昭59-34346号公報および実開昭59-74050号公報
の考案は、前記特開昭57-82744号公報の発明を改良する
ものであり、尿量測定器の器底部の連通部及び排出口に
特定の構造の通路切り替えコックを設け、より取り扱い
の容易な尿量測定器を提供しようとするものである。
の考案は、前記特開昭57-82744号公報の発明を改良する
ものであり、尿量測定器の器底部の連通部及び排出口に
特定の構造の通路切り替えコックを設け、より取り扱い
の容易な尿量測定器を提供しようとするものである。
さらに実開昭60-72564号公報の考案は、前記の考案をさ
らに改良し、蓄尿容器を分離・接合できる構造としたも
のであり、尿量測定器の小形化を可能とする点、従来の
ものでは最も優れた尿量測定器と思われる。
らに改良し、蓄尿容器を分離・接合できる構造としたも
のであり、尿量測定器の小形化を可能とする点、従来の
ものでは最も優れた尿量測定器と思われる。
<発明が解決しようとする問題点> しかしながら前記実開昭60-72564号公報の考案は、採取
された尿を縮分して蓄尿容器に移し替える際に、蓄尿容
器に採尿装置を装着した後、手で通路切り替えコックを
回したり押したりする操作を必要とするため、手間がか
かる上、特に老人などにおいては誤操作を生ずることが
あり問題であった。
された尿を縮分して蓄尿容器に移し替える際に、蓄尿容
器に採尿装置を装着した後、手で通路切り替えコックを
回したり押したりする操作を必要とするため、手間がか
かる上、特に老人などにおいては誤操作を生ずることが
あり問題であった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、単に尿の収
容された採尿装置を蓄尿容器の上に載置して上から軽く
押えるだけで、容易に尿を縮分蓄尿することができる比
例分割式採尿装置を提供することを目的とする。
容された採尿装置を蓄尿容器の上に載置して上から軽く
押えるだけで、容易に尿を縮分蓄尿することができる比
例分割式採尿装置を提供することを目的とする。
<問題点を解決するための手段> 本発明は上記問題点を解決するために、底部に孔が穿設
された筒状の容器と;該容器内に前記孔と内接または外
接するように配置され、該容器の底部内壁に隣接して小
孔が穿設された外シリンダ;該シリンダ内に摺動自在に
挿入された内シリンダ部を有する弁体と、前記容器の底
部外壁に該容器の孔と外接するように配置された弁座、
からなる弁機構;および前記内シリンダ部の上端に配置
され、前記弁体を弾発力で押し遣る弾性手段;とから構
成されてなる装置であって、前記弁機構が、弁体が前記
弾性手段によって押し遣られて、所定の位置で弁座に密
着し移動が停止せられるように形成されると共に、該弁
体の第1の停止位置において前記外シリンダの小孔を介
して前記容器と内シリンダ部の内部が連通するように内
シリンダ部の内壁に小孔が形成され、また弁体が前記弾
性手段の弾発力に抗して上方に移動させられて、前記容
器と内シリンダ部の内部が連通しなくなった時に弁体が
弁座に密接し移動が停止せられるように形成されると共
に、弁体が第2の位置にある時に内シリンダ部の内部に
収容された尿が装置の外部に流出するように弁機構の内
部に液体流路が形成されてなることを特徴とする比例分
割式採尿装置を採用している。
された筒状の容器と;該容器内に前記孔と内接または外
接するように配置され、該容器の底部内壁に隣接して小
孔が穿設された外シリンダ;該シリンダ内に摺動自在に
挿入された内シリンダ部を有する弁体と、前記容器の底
部外壁に該容器の孔と外接するように配置された弁座、
からなる弁機構;および前記内シリンダ部の上端に配置
され、前記弁体を弾発力で押し遣る弾性手段;とから構
成されてなる装置であって、前記弁機構が、弁体が前記
弾性手段によって押し遣られて、所定の位置で弁座に密
着し移動が停止せられるように形成されると共に、該弁
体の第1の停止位置において前記外シリンダの小孔を介
して前記容器と内シリンダ部の内部が連通するように内
シリンダ部の内壁に小孔が形成され、また弁体が前記弾
性手段の弾発力に抗して上方に移動させられて、前記容
器と内シリンダ部の内部が連通しなくなった時に弁体が
弁座に密接し移動が停止せられるように形成されると共
に、弁体が第2の位置にある時に内シリンダ部の内部に
収容された尿が装置の外部に流出するように弁機構の内
部に液体流路が形成されてなることを特徴とする比例分
割式採尿装置を採用している。
<作用> 本発明の比例分割式採尿装置は、流路切り替え手段とし
て上記のように構成された弁機構を採用しているので、
第1図および第2図を用いて説明すると、採尿時には弁
体(3)は第1の停止位置にあり、筒状の容器(1)と
内シリンダ部(6)の内部とが連通し、弁体(3)の下
部は弁座(8)と弁体本体(7)の密着により閉塞され
た状態にあるので、採取された尿は一定の比率で内シリ
ンダ部(6)内に分取される(第1図参照)。
て上記のように構成された弁機構を採用しているので、
第1図および第2図を用いて説明すると、採尿時には弁
体(3)は第1の停止位置にあり、筒状の容器(1)と
内シリンダ部(6)の内部とが連通し、弁体(3)の下
部は弁座(8)と弁体本体(7)の密着により閉塞され
た状態にあるので、採取された尿は一定の比率で内シリ
ンダ部(6)内に分取される(第1図参照)。
一方尿採取後の比例分割式採尿装置(S)を蓄尿容器
(A)に載置して軽く押すと、弁体(3)が弾性手段と
してのバネ(9)の弾発力に抗して上方に移動して弁体
(3)が第2の停止位置に到達し、筒状容器(1)と内
シリンダ部(6)の内部とは不連続状態となり、また弁
体(3)の下部に液体流路(11)が形成されるので、内
シリンダ部(6)に分取された尿、すなわち排出された
尿から一定の比率で分取された尿(以下、縮分尿とい
う)はこの液体流路(11)を通って蓄尿容器(A)に収
容される(第2図参照)。
(A)に載置して軽く押すと、弁体(3)が弾性手段と
してのバネ(9)の弾発力に抗して上方に移動して弁体
(3)が第2の停止位置に到達し、筒状容器(1)と内
シリンダ部(6)の内部とは不連続状態となり、また弁
体(3)の下部に液体流路(11)が形成されるので、内
シリンダ部(6)に分取された尿、すなわち排出された
尿から一定の比率で分取された尿(以下、縮分尿とい
う)はこの液体流路(11)を通って蓄尿容器(A)に収
容される(第2図参照)。
<実施例> 次に本発明の実施例について図面に基づいて説明する。
第1図および第2図は本発明の一実施例に係る比例分割
式採尿装置の分取メカニズムを説明するための図であ
り、第1図は採尿後の状況を示す概略断面図、第2図は
尿分取後の状況を示す概略断面図である。また第3図お
よび第4図は本発明の他の実施例を示す説明図であり、
それぞれ採尿後および尿分取後の弁機構下部の概略説明
図である。
式採尿装置の分取メカニズムを説明するための図であ
り、第1図は採尿後の状況を示す概略断面図、第2図は
尿分取後の状況を示す概略断面図である。また第3図お
よび第4図は本発明の他の実施例を示す説明図であり、
それぞれ採尿後および尿分取後の弁機構下部の概略説明
図である。
第1図および第2図に示すように本発明の比例分割式採
尿装置(S)は筒状容器(1)と外シリンダ(2)、弁
体(3)と弁座(8)からなる弁機構、および弾性手段
としてのバネ(9)とから構成されており、通常は筒状
容器(1)と弁体(3)の内シリンダ部(6)とは液体
連通しており、弁機構の下部は閉塞された状態にある
が、弁体(3)をバネ(9)の弾発力に抗して上方に移
動させると、筒状容器(1)と内シリンダ部(6)とは
不連通状態になり、弁機構の下部は弁体本体(7)と弁
座(8)とが協働して液体流路(11)が形成されるよう
になっている。
尿装置(S)は筒状容器(1)と外シリンダ(2)、弁
体(3)と弁座(8)からなる弁機構、および弾性手段
としてのバネ(9)とから構成されており、通常は筒状
容器(1)と弁体(3)の内シリンダ部(6)とは液体
連通しており、弁機構の下部は閉塞された状態にある
が、弁体(3)をバネ(9)の弾発力に抗して上方に移
動させると、筒状容器(1)と内シリンダ部(6)とは
不連通状態になり、弁機構の下部は弁体本体(7)と弁
座(8)とが協働して液体流路(11)が形成されるよう
になっている。
筒状容器(1)は手で把持できる程度の大きさではある
が比較的大きな容器であり、その底部には孔(4)が穿
設されている。筒状容器の縦断面の形状は特に限定する
ものではないが円形または楕円形に形成される。孔
(4)には外シリンダ(2)が外接または内接するよう
に配置されるが、孔(4)の位置は、採尿の際に尿が外
シリンダ(2)に当たつて跳ねないように容器の側壁に
近接して、ただし毛細管現象が生じない程度に近接して
設けるのが好ましい。
が比較的大きな容器であり、その底部には孔(4)が穿
設されている。筒状容器の縦断面の形状は特に限定する
ものではないが円形または楕円形に形成される。孔
(4)には外シリンダ(2)が外接または内接するよう
に配置されるが、孔(4)の位置は、採尿の際に尿が外
シリンダ(2)に当たつて跳ねないように容器の側壁に
近接して、ただし毛細管現象が生じない程度に近接して
設けるのが好ましい。
外シリンダ(2)は容器(1)の孔(4)に外接または
内接するように配置されるが、外接の場合には外シリン
ダ(2)の内径が孔(4)の径に等しく、内接の場合に
は外シリンダの外径が孔(4)の径に等しく形成され、
どちらの場合にも孔(4)と同一軸上に配置される。外
シリンダ(2)には容器(1)の底部内壁に隣接して小
孔(5)が形成されており、弁体(3)の内シリンダ部
(6)が内壁と摺動自在に挿入されている。さらに外シ
リンダ(2)内には内シリンダ部(6)の上端面に当接
してバネ(9)が配置されており、バネ(9)の上端は
外シリンダ(2)内壁に固着されたバネ押え(15)によ
り押えられている。このバネ押え(15)はバネ(9)が
上方に移動しないように押えるもので、必ずしも筒状で
なくても良く、リング状の突起などに形成しても良い
が、実施例では内シリンダ部(6)の内径と等しい筒状
体に形成されている。
内接するように配置されるが、外接の場合には外シリン
ダ(2)の内径が孔(4)の径に等しく、内接の場合に
は外シリンダの外径が孔(4)の径に等しく形成され、
どちらの場合にも孔(4)と同一軸上に配置される。外
シリンダ(2)には容器(1)の底部内壁に隣接して小
孔(5)が形成されており、弁体(3)の内シリンダ部
(6)が内壁と摺動自在に挿入されている。さらに外シ
リンダ(2)内には内シリンダ部(6)の上端面に当接
してバネ(9)が配置されており、バネ(9)の上端は
外シリンダ(2)内壁に固着されたバネ押え(15)によ
り押えられている。このバネ押え(15)はバネ(9)が
上方に移動しないように押えるもので、必ずしも筒状で
なくても良く、リング状の突起などに形成しても良い
が、実施例では内シリンダ部(6)の内径と等しい筒状
体に形成されている。
弁体(3)は上方の内シリンダ部(6)と下方の弁体本
体(7)とからなり、弁体本体(7)の下部は蓄尿容器
(A)の口を宛行い易いような形状に形成されている。
内シリンダ部(6)はその半ば以上を外シリンダ(2)
に挿入されており、外シリンダ(2)の内壁を滑らかに
摺動するように形成されている。そして内シリンダ部
(6)の上端には弾性手段としてのバネ(9)が配備さ
れており、その弾発力によって弁体(3)を下方に押し
遣っている。内シリンダ部(6)には、弁体(3)が第
1の停止位置、すなわち弁体(3)がバネの弾発力によ
って下方に押されて弁座(8)に密着し移動が停止され
る位置(第1図における弁体の位置)において、筒状容
器(1)と内シリンダ部(6)の内部とが外シリンダ
(2)に穿設された小孔(5)を介して液体連通するよ
うに小孔(10)が形成されている。一方弁体本体(7)
は、その上部がガスケット状に形成されており、弁体本
体(7)には、その上端から側壁に抜ける第1の流路
(12)と、その側壁から下端に抜ける第2の流路(14)
とが形成されている。
体(7)とからなり、弁体本体(7)の下部は蓄尿容器
(A)の口を宛行い易いような形状に形成されている。
内シリンダ部(6)はその半ば以上を外シリンダ(2)
に挿入されており、外シリンダ(2)の内壁を滑らかに
摺動するように形成されている。そして内シリンダ部
(6)の上端には弾性手段としてのバネ(9)が配備さ
れており、その弾発力によって弁体(3)を下方に押し
遣っている。内シリンダ部(6)には、弁体(3)が第
1の停止位置、すなわち弁体(3)がバネの弾発力によ
って下方に押されて弁座(8)に密着し移動が停止され
る位置(第1図における弁体の位置)において、筒状容
器(1)と内シリンダ部(6)の内部とが外シリンダ
(2)に穿設された小孔(5)を介して液体連通するよ
うに小孔(10)が形成されている。一方弁体本体(7)
は、その上部がガスケット状に形成されており、弁体本
体(7)には、その上端から側壁に抜ける第1の流路
(12)と、その側壁から下端に抜ける第2の流路(14)
とが形成されている。
弁機構はこのような弁体(3)と後述の弁体(8)から
なるものであり、従って弁機構は弁体(3)の第1の停
止位置において、内シリンダ部(6)と筒状容器(1)
とが液体連通する一方、弁体(3)の第2の停止位置、
すなわち弁体(3)がバネ(9)の弾発力に抗して上方
に移動させられて容器(1)と内シリンダ部(6)の内
部とが連通しなくなった時の、弁体(3)が弁座(8)
に密接して停止する位置(第2図における弁体の位置)
において、第1の流路(12)と第2の流路(14)とが弁
体本体(7)と弁座(8)との間にできた間隙(13)を
介して液体連通するように形成されている。
なるものであり、従って弁機構は弁体(3)の第1の停
止位置において、内シリンダ部(6)と筒状容器(1)
とが液体連通する一方、弁体(3)の第2の停止位置、
すなわち弁体(3)がバネ(9)の弾発力に抗して上方
に移動させられて容器(1)と内シリンダ部(6)の内
部とが連通しなくなった時の、弁体(3)が弁座(8)
に密接して停止する位置(第2図における弁体の位置)
において、第1の流路(12)と第2の流路(14)とが弁
体本体(7)と弁座(8)との間にできた間隙(13)を
介して液体連通するように形成されている。
この場合当然のことではあるが、2つの流路(12)、
(14)の側壁への開口は、第2の流路(14)の開口が第
1の流路(12)の開口より下方に来るように形成する必
要があり、両開口の距離は、第1図のような弁体では、
小孔(5)の口径と第1の流路(12)の側壁への開口の
口径との差より大きく形成する必要がある。第1図では
この両開口の距離は前記第1の位置と第2の位置の差か
ら2つの開口の径の和を引いた長さに形成されている。
(14)の側壁への開口は、第2の流路(14)の開口が第
1の流路(12)の開口より下方に来るように形成する必
要があり、両開口の距離は、第1図のような弁体では、
小孔(5)の口径と第1の流路(12)の側壁への開口の
口径との差より大きく形成する必要がある。第1図では
この両開口の距離は前記第1の位置と第2の位置の差か
ら2つの開口の径の和を引いた長さに形成されている。
また弁体(3)は回転しないように形成される必要があ
る。本実施例では弁体(3)の回転防止のために弁体本
体(7)のガスケット状部分を内シリンダ部(6)の中
心軸に対して偏心させてあるが、弁体(3)の回転防止
の方法としては、他に、たとえば弁体本体(7)のガス
ケット状部分の形状を中心軸に対して楕円形にしたり、
弁体本体(7)全体を内シリンダ部(6)の中心軸に対
して偏心させたり、また弁体本体(7)に切り溝などの
ガイドを設けたりする方法が可能である。
る。本実施例では弁体(3)の回転防止のために弁体本
体(7)のガスケット状部分を内シリンダ部(6)の中
心軸に対して偏心させてあるが、弁体(3)の回転防止
の方法としては、他に、たとえば弁体本体(7)のガス
ケット状部分の形状を中心軸に対して楕円形にしたり、
弁体本体(7)全体を内シリンダ部(6)の中心軸に対
して偏心させたり、また弁体本体(7)に切り溝などの
ガイドを設けたりする方法が可能である。
弁座(8)は筒状容器(1)の底部外壁に孔(4)と外
接するように、すなわち孔(4)と接する部分の内径が
孔(4)の口径と等しく、同一軸上になるように配置さ
れており、弁体本体(7)の形状に合わせて例えば第1
図に示すような形状に形成されるが、上部にはエア抜き
のための小孔(15)を設けるのが好ましい。
接するように、すなわち孔(4)と接する部分の内径が
孔(4)の口径と等しく、同一軸上になるように配置さ
れており、弁体本体(7)の形状に合わせて例えば第1
図に示すような形状に形成されるが、上部にはエア抜き
のための小孔(15)を設けるのが好ましい。
バネ(9)はコイル状に形成されたものが使用可能であ
り、両端は固定されていても固定されていなくても拘わ
ないが、弾性手段として弁体(3)を下方に押し遣る弾
発力を保有するために上端は係止されている必要があ
り、第1図では係止手段として筒状体のバネ押え(15)
を例示している。バネ(9)の弾発力は採尿後の採尿装
置(S)を蓄尿容器(A)に載置し軽く押えるだけで、
バネ(9)の弾発力に抗して弁体(3)が第2の位置に
移動するような強さであれば良い。
り、両端は固定されていても固定されていなくても拘わ
ないが、弾性手段として弁体(3)を下方に押し遣る弾
発力を保有するために上端は係止されている必要があ
り、第1図では係止手段として筒状体のバネ押え(15)
を例示している。バネ(9)の弾発力は採尿後の採尿装
置(S)を蓄尿容器(A)に載置し軽く押えるだけで、
バネ(9)の弾発力に抗して弁体(3)が第2の位置に
移動するような強さであれば良い。
尚、外シリンダ(2)と内シリンダ部(6)の摺動面お
よび弁体本体(7)と弁座(8)との接触面は滑らかに
形成されることは言うまでもないが、液密性を確実にす
るために前記摺動面および接触面にシリコーンオイルを
介在させるのが好ましい。
よび弁体本体(7)と弁座(8)との接触面は滑らかに
形成されることは言うまでもないが、液密性を確実にす
るために前記摺動面および接触面にシリコーンオイルを
介在させるのが好ましい。
次に各部分の形成材料について説明する。
筒状容器(1)、外シリンダ(2)、弁体(3)の内シ
リンダ部(6)、弁体本体(7)の下部、弁座(8)お
よびバネ押え(15)については、同一材料または相互接
着性の良い材料で形成するのが好ましく、たとえばポリ
エチレンやポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビ
ニル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリメチルメタ
クリレート、スチレン−アクリロニトリル共重合体など
の透明の合成樹脂が好適に使用しうる。
リンダ部(6)、弁体本体(7)の下部、弁座(8)お
よびバネ押え(15)については、同一材料または相互接
着性の良い材料で形成するのが好ましく、たとえばポリ
エチレンやポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビ
ニル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリメチルメタ
クリレート、スチレン−アクリロニトリル共重合体など
の透明の合成樹脂が好適に使用しうる。
弁体本体(7)の上部のガスケット状部分はシリンダと
同一材料で一体に形成しても良いが、ブチルゴムなどの
ゴム状弾性体を用いて別体に形成しても良い。
同一材料で一体に形成しても良いが、ブチルゴムなどの
ゴム状弾性体を用いて別体に形成しても良い。
バネ(9)の材料は鋼鉄など一般に市販されているバネ
と同様の材料が使用しうる。
と同様の材料が使用しうる。
次に本発明の他の実施例について説明する。
第3図および第4図は、本発明の他の実施例の弁機構下
部付近を示すものであり、前述の実施例とは弁体本体
(7)および弁座(8)の形状が異っている点と、第1
の流路(22)が弁体本体(7)にではなく、内シリンダ
部(6)の下端すなわち内シリンダ部(6)の弁体本体
(7)と隣接する部分の側壁に穿設されている点とが異
るのみで、他は全く前述の実施例と同じである。第3図
および第4図では第2の停止位置における液体流路(2
1)は、内シリンダ部に穿設された第1の流路(22)
と、弁体本体(7)と弁座(8)の間に生じた間隙と、
弁体本体(7)の側壁から下端に抜ける第2の流路とで
構成される。
部付近を示すものであり、前述の実施例とは弁体本体
(7)および弁座(8)の形状が異っている点と、第1
の流路(22)が弁体本体(7)にではなく、内シリンダ
部(6)の下端すなわち内シリンダ部(6)の弁体本体
(7)と隣接する部分の側壁に穿設されている点とが異
るのみで、他は全く前述の実施例と同じである。第3図
および第4図では第2の停止位置における液体流路(2
1)は、内シリンダ部に穿設された第1の流路(22)
と、弁体本体(7)と弁座(8)の間に生じた間隙と、
弁体本体(7)の側壁から下端に抜ける第2の流路とで
構成される。
次に本発明の比例分割式採尿装置の使用方法について第
1図および第2図を用いて説明する。
1図および第2図を用いて説明する。
まず採尿装置(S)を手に持ち、便所などで尿を直線管
状容器(1)の中に排泄する。すると筒状容器(1)と
内シリンダ部(6)とは連通しているので、第1図に示
すように、筒状容器(1)内の尿のレベルと内シリンダ
部(6)を含む外シリンダ(2)内の尿のレベルとが等
しくなる。次に採尿装置(S)の弁体(3)の下部を蓄
尿容器(A)の口部にあてがい軽く押すと、筒状容器
(1)と内シリンダ部(6)とが不連通の状態で蓄尿容
器(A)と内シリンダ部(6)とが連通されるので、第
2図に示すように縮分尿が蓄尿容器(A)内に採取され
る。そしてこのようにして24時間尿を縮分採取すれば、
正確に24時間における縮分尿を採取することができる。
状容器(1)の中に排泄する。すると筒状容器(1)と
内シリンダ部(6)とは連通しているので、第1図に示
すように、筒状容器(1)内の尿のレベルと内シリンダ
部(6)を含む外シリンダ(2)内の尿のレベルとが等
しくなる。次に採尿装置(S)の弁体(3)の下部を蓄
尿容器(A)の口部にあてがい軽く押すと、筒状容器
(1)と内シリンダ部(6)とが不連通の状態で蓄尿容
器(A)と内シリンダ部(6)とが連通されるので、第
2図に示すように縮分尿が蓄尿容器(A)内に採取され
る。そしてこのようにして24時間尿を縮分採取すれば、
正確に24時間における縮分尿を採取することができる。
なお、尿の縮分率は筒状容器(1)の容積と弁体(3)
を含む外シリンダ(2)側の内部空間の容積を適当に選
ぶことによって決めることができる。
を含む外シリンダ(2)側の内部空間の容積を適当に選
ぶことによって決めることができる。
<発明の効果> 以上説明してきたことから明らかなように、本発明の比
例分割式採尿装置を用いれば、採尿装置を端に蓄尿容器
の上に載置して軽く押すだけで縮分尿が採取できるので
簡便である。また縮分尿採取装置を誤る虞れがないので
誰にでも確実な縮分尿採取が可能である。
例分割式採尿装置を用いれば、採尿装置を端に蓄尿容器
の上に載置して軽く押すだけで縮分尿が採取できるので
簡便である。また縮分尿採取装置を誤る虞れがないので
誰にでも確実な縮分尿採取が可能である。
第1図および第2図は本発明の一実施例に係る比例分割
式採尿装置の分取メカニズムを説明するための図であ
り、第1図は採尿後の状況を示す概略断面図、第2図は
尿分取後の状況を示す概略断面図である。また第3図お
よび第4図は本発明の他の実施例の説明図であり、それ
ぞれ採尿後および尿分取後の弁機構下部付近の概略断面
図である。 <主な符号の説明> S:比例分割式採尿装置、A:蓄尿容器 1:筒状容器、2:外シリンダ 3:弁体、4:孔 5:小孔、6:内シリンダ部 7:弁体本体、8:弁座 9:バネ、10:小孔 11:流体流路
式採尿装置の分取メカニズムを説明するための図であ
り、第1図は採尿後の状況を示す概略断面図、第2図は
尿分取後の状況を示す概略断面図である。また第3図お
よび第4図は本発明の他の実施例の説明図であり、それ
ぞれ採尿後および尿分取後の弁機構下部付近の概略断面
図である。 <主な符号の説明> S:比例分割式採尿装置、A:蓄尿容器 1:筒状容器、2:外シリンダ 3:弁体、4:孔 5:小孔、6:内シリンダ部 7:弁体本体、8:弁座 9:バネ、10:小孔 11:流体流路
Claims (4)
- 【請求項1】底部に孔が穿設された筒状の容器と;該容
器内に前記孔と内接または外接するように配置され、該
容器の底部内壁に隣接して小孔が穿設された外シリン
ダ;該外シリンダ内に摺動自在に挿入された内シリンダ
部を有する弁体と、前記容器の底部外壁に該容器の孔と
外接するように配置された弁座、からなる弁機構;およ
び前記内シリンダ部の上端に配置され、前記弁体を弾発
力で押し遣る弾性手段;とから構成されてなる装置であ
って、 前記弁機構が、弁体が前記弾性手段によって押し遣られ
て、所定の位置で弁座に密着し移動が停止せられるよう
に形成されると共に、該弁体の第1の停止位置において
前記外シリンダの小孔を介して前記容器と内シリンダ部
の内部が連通するように内シリンダ部の内壁に小孔が形
成され、また弁体が前記弾性手段の弾発力に抗して上方
に移動させられて、前記容器と内シリンダ部の内部が連
通しなくなった時に弁体が弁座に密接し移動が停止せら
れるように形成されると共に、該弁体の第2の停止位置
において内シリンダ部の内部に収容された尿が装置の外
部に流出するように弁機構の内部に液体流路が形成され
てなることを特徴とする比例分割式採尿装置。 - 【請求項2】液体流路が弁体本体に穿設された上端から
側壁に抜ける第1の流路と、側壁から下端に抜ける第2
の流路、および弁体本体と弁座との間に生じた間隙から
構成されてなる特許請求の範囲第1項記載の採尿装置。 - 【請求項3】液体流路が内シリンダ部の下側側壁に穿設
された第1の流路と、弁体本体に穿設された側壁から下
端へ抜ける第2の流路、および弁体本体と弁座との間に
生じた間隙から構成されてなる特許請求の範囲第1項記
載の採尿装置。 - 【請求項4】内シリンダ部の内径が12mm以上である特許
請求の範囲第1項ないし第3項のいずれかに記載の採尿
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20850787A JPH0669445B2 (ja) | 1987-08-22 | 1987-08-22 | 比例分割式採尿装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20850787A JPH0669445B2 (ja) | 1987-08-22 | 1987-08-22 | 比例分割式採尿装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6452435A JPS6452435A (en) | 1989-02-28 |
JPH0669445B2 true JPH0669445B2 (ja) | 1994-09-07 |
Family
ID=16557302
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20850787A Expired - Lifetime JPH0669445B2 (ja) | 1987-08-22 | 1987-08-22 | 比例分割式採尿装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0669445B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH068819B2 (ja) * | 1987-09-21 | 1994-02-02 | テルモ株式会社 | 尿採取装置 |
EP1731587B1 (de) | 2005-06-03 | 2013-01-23 | Merck Patent GmbH | Verfahren zur Herstellung von Tolanen |
PT2819623T (pt) * | 2012-02-28 | 2018-01-19 | Rajendra Desai Akhil | Resumo |
-
1987
- 1987-08-22 JP JP20850787A patent/JPH0669445B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6452435A (en) | 1989-02-28 |
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