JPH0658822A - 温度センサ - Google Patents
温度センサInfo
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- JPH0658822A JPH0658822A JP23148592A JP23148592A JPH0658822A JP H0658822 A JPH0658822 A JP H0658822A JP 23148592 A JP23148592 A JP 23148592A JP 23148592 A JP23148592 A JP 23148592A JP H0658822 A JPH0658822 A JP H0658822A
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- JP
- Japan
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- medium
- phase transition
- electrolyte
- conductivity
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 温度制御素子などに適用するのに十分なスイ
ッチング特性をもつ温度センサ及びその媒体を提供す
る。 【構成】 イオン電解質とその支持体から構成される媒
体からなる温度センサにおいて、該媒体の電気伝導度
が、電解質相の相転移温度前後で著しく異なるものであ
る温度センサ。該支持体が高分子マトリックスからな
り、電解質が金属塩を含有する水、極性溶媒、ポリエー
テル、又はこれらの混合物からなる媒体が例示される。 【効果】 媒体は成形性が良く、機械的強度もあり、安
価にできるため温度センサとして好適に用いることがで
き、また、伝導度を大幅に変えることができるためスイ
ッチング素子としても利用できる。
ッチング特性をもつ温度センサ及びその媒体を提供す
る。 【構成】 イオン電解質とその支持体から構成される媒
体からなる温度センサにおいて、該媒体の電気伝導度
が、電解質相の相転移温度前後で著しく異なるものであ
る温度センサ。該支持体が高分子マトリックスからな
り、電解質が金属塩を含有する水、極性溶媒、ポリエー
テル、又はこれらの混合物からなる媒体が例示される。 【効果】 媒体は成形性が良く、機械的強度もあり、安
価にできるため温度センサとして好適に用いることがで
き、また、伝導度を大幅に変えることができるためスイ
ッチング素子としても利用できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は温度制御素子に利用でき
る、スイッチング特性が良好で、安価かつ機械的強度に
優れた温度センサに関する。
る、スイッチング特性が良好で、安価かつ機械的強度に
優れた温度センサに関する。
【0002】
【従来の技術】接触形温度センサとしては、温度による
抵抗変化を利用したサーミスタ、ゼーベック効果を利用
した熱電対があるが、電流値や電圧値の微小な変化を検
知しているため微小変化量の検知回路や増幅回路、制御
素子として使用する場合はON−OFF作動するための
スイッチング回路等を必要としていた。そこで、任意の
温度で電流値や電圧値が急激に変化する媒体が求められ
ていた。イオン伝導度の温度依存性が相転移の前後で非
線形性をもつことが知られていたが、そのことを積極的
に利用しセンサ等に用いられた例はなかった。これは、
固体電解質に関してはイオン伝導体はイオン伝導度を大
きくするための研究が主流であり、そのため固体のイオ
ン伝導度を液体のイオン伝導度に近付ける努力がなされ
てきた。また、液体の電解質に関してはデンドライトの
発生を防ぐとか、液漏れをなくす支持体・パッケージ法
に関して研究が主としてなされており、高イオン伝導度
の温度範囲を広げることが主眼であった。また、液体の
電解質ではイオン伝導路と支持体が分離した構造につい
ては研究があまりなされていなかった。
抵抗変化を利用したサーミスタ、ゼーベック効果を利用
した熱電対があるが、電流値や電圧値の微小な変化を検
知しているため微小変化量の検知回路や増幅回路、制御
素子として使用する場合はON−OFF作動するための
スイッチング回路等を必要としていた。そこで、任意の
温度で電流値や電圧値が急激に変化する媒体が求められ
ていた。イオン伝導度の温度依存性が相転移の前後で非
線形性をもつことが知られていたが、そのことを積極的
に利用しセンサ等に用いられた例はなかった。これは、
固体電解質に関してはイオン伝導体はイオン伝導度を大
きくするための研究が主流であり、そのため固体のイオ
ン伝導度を液体のイオン伝導度に近付ける努力がなされ
てきた。また、液体の電解質に関してはデンドライトの
発生を防ぐとか、液漏れをなくす支持体・パッケージ法
に関して研究が主としてなされており、高イオン伝導度
の温度範囲を広げることが主眼であった。また、液体の
電解質ではイオン伝導路と支持体が分離した構造につい
ては研究があまりなされていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような現
状にかんがみてなされたものであり、その目的は温度制
御素子などに適用できるのに十分なスイッチング特性を
もつ温度センサ及びその媒体を提供することにある。
状にかんがみてなされたものであり、その目的は温度制
御素子などに適用できるのに十分なスイッチング特性を
もつ温度センサ及びその媒体を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明を概説すれば、本
発明の第1の発明は温度センサに関する発明であって、
イオン電解質とその支持体から構成される媒体からなる
温度センサにおいて、該媒体の電気伝導度が、電解質相
の相転移温度前後で著しく異なるものであることを特徴
とする。そして、本発明の第2の発明は、第1の発明の
温度センサを構成する媒体において電解質が金属塩を含
有む水、極性溶媒、ポリエーテル、又はこれらの混合物
であり、支持体が高分子マトリックスであることを特徴
とする。
発明の第1の発明は温度センサに関する発明であって、
イオン電解質とその支持体から構成される媒体からなる
温度センサにおいて、該媒体の電気伝導度が、電解質相
の相転移温度前後で著しく異なるものであることを特徴
とする。そして、本発明の第2の発明は、第1の発明の
温度センサを構成する媒体において電解質が金属塩を含
有む水、極性溶媒、ポリエーテル、又はこれらの混合物
であり、支持体が高分子マトリックスであることを特徴
とする。
【0005】本発明者らは、イオン伝導性物質の研究を
進めてきたが高分子マトリックスに電解液を含浸して、
高イオン伝導度が得られることを明らかにしてきた。こ
れらの電気伝導度の温度特性を調べることにより電解液
相が固相から液相になるときに大きく電気伝導度が変化
することを見出した。この電気伝導度の大きな変化を利
用することにより温度センサに用いることができる。
進めてきたが高分子マトリックスに電解液を含浸して、
高イオン伝導度が得られることを明らかにしてきた。こ
れらの電気伝導度の温度特性を調べることにより電解液
相が固相から液相になるときに大きく電気伝導度が変化
することを見出した。この電気伝導度の大きな変化を利
用することにより温度センサに用いることができる。
【0006】本温度センサの媒体は、電解質と支持体か
ら構成される。電解質は相転移の前後で電気伝導度が大
幅に変わるものであれば何でもよく、金属塩を含有した
電解液やイオン伝導度の優れたポリエーテルが好適であ
る。ここで用いられる金属塩は、解離してイオンとなれ
ばどのような塩でも良いが、例えばリチウム塩として、
LiClO4 、LiAlCl4 、LiBF4 、LiPF
6 :LiAsF6 、LiNbF6 、LiSCN、LiC
l、Li(CF3 SO3 )、Li(C6 H5 SO3 )等
及びこれらの混合物がある。
ら構成される。電解質は相転移の前後で電気伝導度が大
幅に変わるものであれば何でもよく、金属塩を含有した
電解液やイオン伝導度の優れたポリエーテルが好適であ
る。ここで用いられる金属塩は、解離してイオンとなれ
ばどのような塩でも良いが、例えばリチウム塩として、
LiClO4 、LiAlCl4 、LiBF4 、LiPF
6 :LiAsF6 、LiNbF6 、LiSCN、LiC
l、Li(CF3 SO3 )、Li(C6 H5 SO3 )等
及びこれらの混合物がある。
【0007】また、電解質には極性溶媒であるプロピレ
ンカーボネート、エチレンカーボネート、γ−ブチロラ
クトン、ジメチルカーボネート、ジメチルスルホキシ
ド、アセトニトリル、スルホラン、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミド、1,2−ジエトキシエタ
ン、1,2−エトキシメトキシエタン、1,2−ジメト
キシエタン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒ
ドロフラン、ジオキソラン、メチルアセテート等の非プ
ロトン性溶媒、水、ポリエーテルではポリオキシメチレ
ン、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、ポリ
オキシイソプレン等がある。これらの物質を単独、ある
いは混合物として用い、上記に述べた金属塩を含ませる
ことにより電解質が得られる。
ンカーボネート、エチレンカーボネート、γ−ブチロラ
クトン、ジメチルカーボネート、ジメチルスルホキシ
ド、アセトニトリル、スルホラン、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミド、1,2−ジエトキシエタ
ン、1,2−エトキシメトキシエタン、1,2−ジメト
キシエタン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒ
ドロフラン、ジオキソラン、メチルアセテート等の非プ
ロトン性溶媒、水、ポリエーテルではポリオキシメチレ
ン、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、ポリ
オキシイソプレン等がある。これらの物質を単独、ある
いは混合物として用い、上記に述べた金属塩を含ませる
ことにより電解質が得られる。
【0008】電解質相の相転移温度は物質によって異な
るため、適当な物質を選ぶことにより任意の温度で相転
移を引起すことができる。また、相転移温度の異なる2
種類以上の物質を混合することにより、各々の純物質の
相転移温度の間で自由に制御できる。例えば、エチレン
カーボネートとプロピレンカーボネートの組合せで、3
6〜−49℃の間で相変化温度が設定でき、γ−ブチロ
ラクトンと1,2−エトキシメトキシエタンの組合せで
−42〜−130℃の間で相変化温度が設定できる。
るため、適当な物質を選ぶことにより任意の温度で相転
移を引起すことができる。また、相転移温度の異なる2
種類以上の物質を混合することにより、各々の純物質の
相転移温度の間で自由に制御できる。例えば、エチレン
カーボネートとプロピレンカーボネートの組合せで、3
6〜−49℃の間で相変化温度が設定でき、γ−ブチロ
ラクトンと1,2−エトキシメトキシエタンの組合せで
−42〜−130℃の間で相変化温度が設定できる。
【0009】支持体としては、高分子マトリックスが好
適であり、高分子微粒子を用いてシート上に成形できる
高分子エマルジョンを用いることができる。高分子微粒
子の成分としては、汎用で安価なものでも良く、例えば
ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリイソブテン、ポリ
ブタジエン、ポリイソプレン、ポリ(α−メチルスチレ
ン)、ポリブチルメタクリレート、ポリブチルアクリレ
ート、ポリ(2−ヘキシルアクリレート)、ポリブチル
フタレート、ポリビニルブチルエーテル、ポリビニルブ
チラール、ポリビニルホルマール、ポリジメチルシロキ
サン、ポリジフェニルシロキサン、ポリメチルフェニル
シロキサン等の低極性高分子、ポリアクリロニトリル、
ポリ(フッ化ビニリデン)、ポリオキシエチレン、ポリ
オキシプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリメチルメタク
リレート、ポリメチルアクリレート、ポリメタクリル酸
(及び金属塩)、ポリアクリル酸(及び金属塩)、ポリ
ビニルアルコール、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレン
イミン、ポリメタクリロニトリル、ポリビニルアセテー
ト等の極性高分子及びこれらの共重合体がある。また、
微粒子は単独だけでなく混合して用いても良い。微粒子
の直径は0.01μm〜500μmのものが好適に用い
られる。
適であり、高分子微粒子を用いてシート上に成形できる
高分子エマルジョンを用いることができる。高分子微粒
子の成分としては、汎用で安価なものでも良く、例えば
ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリイソブテン、ポリ
ブタジエン、ポリイソプレン、ポリ(α−メチルスチレ
ン)、ポリブチルメタクリレート、ポリブチルアクリレ
ート、ポリ(2−ヘキシルアクリレート)、ポリブチル
フタレート、ポリビニルブチルエーテル、ポリビニルブ
チラール、ポリビニルホルマール、ポリジメチルシロキ
サン、ポリジフェニルシロキサン、ポリメチルフェニル
シロキサン等の低極性高分子、ポリアクリロニトリル、
ポリ(フッ化ビニリデン)、ポリオキシエチレン、ポリ
オキシプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリメチルメタク
リレート、ポリメチルアクリレート、ポリメタクリル酸
(及び金属塩)、ポリアクリル酸(及び金属塩)、ポリ
ビニルアルコール、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレン
イミン、ポリメタクリロニトリル、ポリビニルアセテー
ト等の極性高分子及びこれらの共重合体がある。また、
微粒子は単独だけでなく混合して用いても良い。微粒子
の直径は0.01μm〜500μmのものが好適に用い
られる。
【0010】高分子微粒子を安定させるために安定剤を
使用してもよく、これには界面活性剤が好適に用いられ
る。界面活性剤には、例えば、脂肪酸金属塩、アルキル
ベンゼンスルホン酸金属塩、アルキル硫酸金属塩、ジオ
クチルスルホコハク酸金属塩、ポリオキシエチレンノニ
ルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンステアリン酸
エステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウリン
酸エステル、ポリオキシエチレン、ポリオキシエチレン
−ポリオキシプロピレン共重合体、ポリエーテル変性シ
リコーンオイル等が挙げられる。
使用してもよく、これには界面活性剤が好適に用いられ
る。界面活性剤には、例えば、脂肪酸金属塩、アルキル
ベンゼンスルホン酸金属塩、アルキル硫酸金属塩、ジオ
クチルスルホコハク酸金属塩、ポリオキシエチレンノニ
ルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンステアリン酸
エステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウリン
酸エステル、ポリオキシエチレン、ポリオキシエチレン
−ポリオキシプロピレン共重合体、ポリエーテル変性シ
リコーンオイル等が挙げられる。
【0011】また、高分子微粒子を安定させるため、イ
オン解離基を高分子成分に共有結合で組込んでもよい。
この場合のイオン解離基としては、例えば、カルボキシ
ル基、水酸基、スルホン基、アンモニウム基、及びこれ
らの金属塩置換基が挙げられる。
オン解離基を高分子成分に共有結合で組込んでもよい。
この場合のイオン解離基としては、例えば、カルボキシ
ル基、水酸基、スルホン基、アンモニウム基、及びこれ
らの金属塩置換基が挙げられる。
【0012】媒体の作製法としては、高分子エマルジョ
ンを濃縮し、固形分濃度が50%以上になったらフィル
ムアプリケータでフィルム上に成形し加熱や減圧乾燥等
をすることにより揮発成分を取り除き、金属塩やポリエ
ーテルを含む電解液を含浸させる方法、高分子エマルジ
ョンに金属塩やポリエーテルを加えたものを乾燥してシ
ートを得、その後電解液を含浸させる方法などがある。
ンを濃縮し、固形分濃度が50%以上になったらフィル
ムアプリケータでフィルム上に成形し加熱や減圧乾燥等
をすることにより揮発成分を取り除き、金属塩やポリエ
ーテルを含む電解液を含浸させる方法、高分子エマルジ
ョンに金属塩やポリエーテルを加えたものを乾燥してシ
ートを得、その後電解液を含浸させる方法などがある。
【0013】他の媒体の作製法としては、先に例示した
ような極性高分子に金属塩やポリエーテルを含む電解液
と架橋剤を加えゾル状にした後、紫外線や放射線、熱等
を与えることによりゲルにする方法もある。
ような極性高分子に金属塩やポリエーテルを含む電解液
と架橋剤を加えゾル状にした後、紫外線や放射線、熱等
を与えることによりゲルにする方法もある。
【0014】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に具体的に説
明するが、本発明はこれら実施例に限定されない。
明するが、本発明はこれら実施例に限定されない。
【0015】実施例1 界面活性剤及び自己架橋成分を含む高分子微粒子分散液
として、日本ゼオン製スチレン・ブタジエン系ラテック
ス(商品名Nipol LX 432A)10gをとり、95℃で
加熱し、固形分が70重量%になるまで乾燥した後、塗
布厚さ100μmのフィルムアプリケータでシート状に
引伸ばした。これを100℃で1時間乾燥した。更に1
10℃、0.1Torrで20時間乾燥することにより高分
子マトリックスフィルムを得た。過塩素酸リチウムを1
mol/l溶かしたエチレンカーボネートに高分子マトリッ
クスフィルムを60℃で24時間浸漬させ、媒体を得
た。この媒体に電極をつけ、電気伝導度の温度依存性を
調べた結果相転移の前後で電気伝導度が大きく変化し
た。
として、日本ゼオン製スチレン・ブタジエン系ラテック
ス(商品名Nipol LX 432A)10gをとり、95℃で
加熱し、固形分が70重量%になるまで乾燥した後、塗
布厚さ100μmのフィルムアプリケータでシート状に
引伸ばした。これを100℃で1時間乾燥した。更に1
10℃、0.1Torrで20時間乾燥することにより高分
子マトリックスフィルムを得た。過塩素酸リチウムを1
mol/l溶かしたエチレンカーボネートに高分子マトリッ
クスフィルムを60℃で24時間浸漬させ、媒体を得
た。この媒体に電極をつけ、電気伝導度の温度依存性を
調べた結果相転移の前後で電気伝導度が大きく変化し
た。
【0016】実施例2 過塩素酸リチウムを1mol/l溶かしたエチレンカーボネ
ート/プロピレンカーボネート混合溶媒(容積比80/
20)に実施例1と同じ様に作製した高分子マトリック
スを浸漬し媒体を得た。この媒体に電極をつけ、電気伝
導度の温度依存性を調べた結果相転移の前後で電気伝導
度が大きく変化した。
ート/プロピレンカーボネート混合溶媒(容積比80/
20)に実施例1と同じ様に作製した高分子マトリック
スを浸漬し媒体を得た。この媒体に電極をつけ、電気伝
導度の温度依存性を調べた結果相転移の前後で電気伝導
度が大きく変化した。
【0017】実施例3 過塩素酸リチウムを1mol/l溶かしたエチレンカーボネ
ート/プロピレンカーボネート混合溶媒(容積比60/
40)に実施例1と同じ様に作製した高分子マトリック
スを浸漬し媒体を得た。この媒体に電極をつけ、電気伝
導度の温度依存性を調べた結果相転移の前後で電気伝導
度が大きく変化した。
ート/プロピレンカーボネート混合溶媒(容積比60/
40)に実施例1と同じ様に作製した高分子マトリック
スを浸漬し媒体を得た。この媒体に電極をつけ、電気伝
導度の温度依存性を調べた結果相転移の前後で電気伝導
度が大きく変化した。
【0018】実施例4 過塩素酸リチウムを1mol/l溶かしたエチレンカーボネ
ート/プロピレンカーボネート混合溶媒(容積比40/
60)に実施例1と同じ様に作製した高分子マトリック
スを浸漬し媒体を得た。この媒体に電極をつけ、電気伝
導度の温度依存性を調べた結果相転移の前後で電気伝導
度が大きく変化した。
ート/プロピレンカーボネート混合溶媒(容積比40/
60)に実施例1と同じ様に作製した高分子マトリック
スを浸漬し媒体を得た。この媒体に電極をつけ、電気伝
導度の温度依存性を調べた結果相転移の前後で電気伝導
度が大きく変化した。
【0019】実施例5 過塩素酸リチウムを1mol/l溶かしたエチレンカーボネ
ート/プロピレンカーボネート混合溶媒(容積比20/
80)に実施例1と同じ様に作製した高分子マトリック
スを浸漬し媒体を得た。この媒体に電極をつけ、電気伝
導度の温度依存性を調べた結果相転移の前後で電気伝導
度が大きく変化した。
ート/プロピレンカーボネート混合溶媒(容積比20/
80)に実施例1と同じ様に作製した高分子マトリック
スを浸漬し媒体を得た。この媒体に電極をつけ、電気伝
導度の温度依存性を調べた結果相転移の前後で電気伝導
度が大きく変化した。
【0020】実施例6 過塩素酸リチウムを1mol/l溶かしたプロピレンカーボ
ネートに実施例1と同じ様に作製した高分子マトリック
スを浸漬し媒体を得た。この媒体に電極をつけ、電気伝
導度の温度依存性を調べた結果相転移の前後で電気伝導
度が大きく変化した。
ネートに実施例1と同じ様に作製した高分子マトリック
スを浸漬し媒体を得た。この媒体に電極をつけ、電気伝
導度の温度依存性を調べた結果相転移の前後で電気伝導
度が大きく変化した。
【0021】実施例7 過塩素酸リチウムを1mol/l溶かした1,2−エトキシ
メトキシエタンに実施例1と同じ様に作製した高分子マ
トリックスを浸漬し媒体を得た。この媒体に電極をつ
け、電気伝導度の温度依存性を調べた結果相転移の前後
で電気伝導度が大きく変化した。
メトキシエタンに実施例1と同じ様に作製した高分子マ
トリックスを浸漬し媒体を得た。この媒体に電極をつ
け、電気伝導度の温度依存性を調べた結果相転移の前後
で電気伝導度が大きく変化した。
【0022】実施例8 過塩素酸リチウムを1mol/l溶かした1,2−エトキシ
メトキシエタン/プロピレンカーボネート混合溶媒(容
積比50/50)に実施例1と同じ様に作製した高分子
マトリックスを浸漬し媒体を得た。この媒体に電極をつ
け、電気伝導度の温度依存性を調べた結果相転移の前後
で電気伝導度が大きく変化した。
メトキシエタン/プロピレンカーボネート混合溶媒(容
積比50/50)に実施例1と同じ様に作製した高分子
マトリックスを浸漬し媒体を得た。この媒体に電極をつ
け、電気伝導度の温度依存性を調べた結果相転移の前後
で電気伝導度が大きく変化した。
【0023】実施例9 界面活性剤及び自己架橋成分を含む高分子微粒子分散液
として、日本ゼオン製スチレン・ブタジエン系ラテック
ス(商品名Nipol LX 432A)10gをとり、分子量6
000のポリオキシエチレン1g及び過塩素酸リチウム
0.11gを加えた後95℃で加熱し、固形分が70重
量%になるまで乾燥した後、塗布厚さ100μmのフィ
ルムアプリケータでシート状に引伸ばした。これを10
0℃で1時間乾燥した。更に110℃、0.1Torrで2
0時間乾燥することにより媒体を得た。この媒体に電極
をつけ、電気伝導度の温度依存性を調べた結果相転移の
前後で電気伝導度が大きく変化した。
として、日本ゼオン製スチレン・ブタジエン系ラテック
ス(商品名Nipol LX 432A)10gをとり、分子量6
000のポリオキシエチレン1g及び過塩素酸リチウム
0.11gを加えた後95℃で加熱し、固形分が70重
量%になるまで乾燥した後、塗布厚さ100μmのフィ
ルムアプリケータでシート状に引伸ばした。これを10
0℃で1時間乾燥した。更に110℃、0.1Torrで2
0時間乾燥することにより媒体を得た。この媒体に電極
をつけ、電気伝導度の温度依存性を調べた結果相転移の
前後で電気伝導度が大きく変化した。
【0024】実施例10 過塩素酸リチウムを1mol/l溶かしたエチレンカーボネ
ート/ポリオキシエチレン混合物(重量比50/50)
に実施例1と同じ様に作製した高分子マトリックスを浸
漬し媒体を得た。この媒体に電極をつけ、電気伝導度の
温度依存性を調べた結果相転移の前後で電気伝導度が大
きく変化した。
ート/ポリオキシエチレン混合物(重量比50/50)
に実施例1と同じ様に作製した高分子マトリックスを浸
漬し媒体を得た。この媒体に電極をつけ、電気伝導度の
温度依存性を調べた結果相転移の前後で電気伝導度が大
きく変化した。
【0025】実施例1〜10までの電気伝導度の温度依
存性を温度(℃、横軸)と電気伝導度(S/cm、縦軸)
との関係で図1に示す。図1からも明らかなように相転
移の前後で大幅に電気伝導度が変化している。
存性を温度(℃、横軸)と電気伝導度(S/cm、縦軸)
との関係で図1に示す。図1からも明らかなように相転
移の前後で大幅に電気伝導度が変化している。
【0026】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
より媒体の電気伝導度は電解質の相転移の前後で大幅に
変化し、温度センサの媒体に提供することができる。こ
の媒体は成形性が良く、機械的強度もあり、安価にでき
るため温度センサとして好適に用いることができる。ま
た、伝導度を大幅に変えることができるためスイッチン
グ素子としても利用できる。
より媒体の電気伝導度は電解質の相転移の前後で大幅に
変化し、温度センサの媒体に提供することができる。こ
の媒体は成形性が良く、機械的強度もあり、安価にでき
るため温度センサとして好適に用いることができる。ま
た、伝導度を大幅に変えることができるためスイッチン
グ素子としても利用できる。
【図1】本発明の10例のものの電気伝導度の温度依存
性を示す図である。
性を示す図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 イオン電解質とその支持体から構成され
る媒体からなる温度センサにおいて、該媒体の電気伝導
度が、電解質相の相転移温度前後で著しく異なるもので
あることを特徴とする温度センサ。 - 【請求項2】 該支持体が高分子マトリックスからな
り、電解質が金属塩を含有する水、極性溶媒、ポリエー
テル、又はこれらの混合物からなることを特徴とする請
求項1に記載の温度センサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23148592A JPH0658822A (ja) | 1992-08-07 | 1992-08-07 | 温度センサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23148592A JPH0658822A (ja) | 1992-08-07 | 1992-08-07 | 温度センサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0658822A true JPH0658822A (ja) | 1994-03-04 |
Family
ID=16924234
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23148592A Pending JPH0658822A (ja) | 1992-08-07 | 1992-08-07 | 温度センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0658822A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2566318A1 (fr) * | 1984-06-20 | 1985-12-27 | Chicago Rawhide Mfg Co | Moule en plusieurs parties et procede de fabrication d'un article moule composite |
EP0334094A2 (de) * | 1988-03-19 | 1989-09-27 | Tetra Laval Holdings & Finance SA | Vorrichtung zum Anspritzen eines Kunststoffteiles an einen Papiertubus unter Verwendung eines Abstützteiles |
FR2744079A1 (fr) * | 1996-01-25 | 1997-08-01 | Reydel Sa | Panneau, notamment destine a l'habillage interieur des portieres de vehicules presentant au moins localement une zone d'aspect esthetique |
CN112345110A (zh) * | 2020-04-16 | 2021-02-09 | 首都医科大学 | 一种低共熔溶剂型温度传感器的制造方法 |
-
1992
- 1992-08-07 JP JP23148592A patent/JPH0658822A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2566318A1 (fr) * | 1984-06-20 | 1985-12-27 | Chicago Rawhide Mfg Co | Moule en plusieurs parties et procede de fabrication d'un article moule composite |
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EP0334094B1 (de) * | 1988-03-19 | 1993-09-29 | Tetra Laval Holdings & Finance SA | Vorrichtung zum Anspritzen eines Kunststoffteiles an einen Papiertubus unter Verwendung eines Abstützteiles |
FR2744079A1 (fr) * | 1996-01-25 | 1997-08-01 | Reydel Sa | Panneau, notamment destine a l'habillage interieur des portieres de vehicules presentant au moins localement une zone d'aspect esthetique |
CN112345110A (zh) * | 2020-04-16 | 2021-02-09 | 首都医科大学 | 一种低共熔溶剂型温度传感器的制造方法 |
CN112345110B (zh) * | 2020-04-16 | 2023-04-07 | 首都医科大学 | 一种低共熔溶剂型温度传感器的制造方法 |
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