JPH0655730A - インクジェットプリンタ - Google Patents
インクジェットプリンタInfo
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- JPH0655730A JPH0655730A JP20865492A JP20865492A JPH0655730A JP H0655730 A JPH0655730 A JP H0655730A JP 20865492 A JP20865492 A JP 20865492A JP 20865492 A JP20865492 A JP 20865492A JP H0655730 A JPH0655730 A JP H0655730A
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- lever
- carrier
- cap
- recording head
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Abstract
(57)【要約】
【目的】キャップによるノズル部の密封不良を防止す
る。 【構成】ガイド軸３に沿って往復走査されるキャリア６
の前面の幅方向（矢印Ｘ方向）における中央に第１枢支
点９が設けられ、そのキャリア６の走査領域とは反対側
に間隔をおいて第２枢支点１０が設けらている。第２枢
支点１０には側方視略Ｌ字形状のレバー１１の一端を回
動可能に枢着するとともにレバー１１の他端には、記録
ヘッド７のノズル部７ａを密封可能なキャップ１２が固
着されている。また、レバー１１の中央部と第１枢支点
９との間に、レバー１１の前記中央部を第１枢支点９側
へ引張るように付勢されたコイルばね１３を設ける。
る。 【構成】ガイド軸３に沿って往復走査されるキャリア６
の前面の幅方向（矢印Ｘ方向）における中央に第１枢支
点９が設けられ、そのキャリア６の走査領域とは反対側
に間隔をおいて第２枢支点１０が設けらている。第２枢
支点１０には側方視略Ｌ字形状のレバー１１の一端を回
動可能に枢着するとともにレバー１１の他端には、記録
ヘッド７のノズル部７ａを密封可能なキャップ１２が固
着されている。また、レバー１１の中央部と第１枢支点
９との間に、レバー１１の前記中央部を第１枢支点９側
へ引張るように付勢されたコイルばね１３を設ける。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ノズル部より被記録媒
体へ向けてインクを吐出することにより記録を行う記録
ヘッドが、前記被記録媒体の幅方向に往復走査されるキ
ャリアに搭載されたインクジェットプリンタに関する。
体へ向けてインクを吐出することにより記録を行う記録
ヘッドが、前記被記録媒体の幅方向に往復走査されるキ
ャリアに搭載されたインクジェットプリンタに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種のインクジェットプリンタ
は、キャリアの走査領域の一端側にキャッピング位置が
設定されているとともに、プリンタ本体には、該キャッ
ピング位置に対向するキャップを有するキャッピング機
構が設けられている。そして、インクジェットプリンタ
の不使用時や記録中断時等には、記録ヘッドのノズル部
の乾燥や前記ノズル部への塵埃の付着等を防止するため
に、キャリアがキャッピング位置に移動された後、キャ
ッピング機構のキャップが前進されて記録ヘッドを押圧
し、キャップにより記録ヘッドのノズル部が密封され
る。
は、キャリアの走査領域の一端側にキャッピング位置が
設定されているとともに、プリンタ本体には、該キャッ
ピング位置に対向するキャップを有するキャッピング機
構が設けられている。そして、インクジェットプリンタ
の不使用時や記録中断時等には、記録ヘッドのノズル部
の乾燥や前記ノズル部への塵埃の付着等を防止するため
に、キャリアがキャッピング位置に移動された後、キャ
ッピング機構のキャップが前進されて記録ヘッドを押圧
し、キャップにより記録ヘッドのノズル部が密封され
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】この従来のインクジェ
ットプリンタでは、キャッピング機構がキャリアとは別
ユニットとなってプリンタ本体に設けられているので、
キャリアおよびキャッピング機構の位置精度やキャップ
の摩耗に起因して、非キャッピング時におけるキャリア
とキャップとの間の間隙が変化し、前記間隙の規定値へ
の煩わしい調整が必要な上、キャッピング時においてキ
ャップの記録ヘッドへの押圧力も変化し、ノズル部の密
封不良が発生するという問題点がある。
ットプリンタでは、キャッピング機構がキャリアとは別
ユニットとなってプリンタ本体に設けられているので、
キャリアおよびキャッピング機構の位置精度やキャップ
の摩耗に起因して、非キャッピング時におけるキャリア
とキャップとの間の間隙が変化し、前記間隙の規定値へ
の煩わしい調整が必要な上、キャッピング時においてキ
ャップの記録ヘッドへの押圧力も変化し、ノズル部の密
封不良が発生するという問題点がある。
【０００４】本発明は、上記従来技術の有する問題点に
鑑みてなされたものであり、キャリアとキャップとの間
の煩わしい間隙調整が不要になるとともに、ノズル部の
密封不良も発生しないインクジェットプリンタを提供す
ることを目的とする。
鑑みてなされたものであり、キャリアとキャップとの間
の煩わしい間隙調整が不要になるとともに、ノズル部の
密封不良も発生しないインクジェットプリンタを提供す
ることを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、ノズル部より被記録媒体へ向けてインクを
吐出することにより記録を行う記録ヘッドが、前記被記
録媒体の幅方向に往復走査されるキャリアに搭載され、
該キャリアの走査領域の一端側に、前記記録ヘッドのノ
ズル部がキャップにより密封されるキャッピング位置が
設定されたインクジェットプリンタにおいて、前記キャ
リアの一面の略中央部に第１枢支点を、その前記走査領
域とは反対側に間隔をおいて第２枢支点をそれぞれ設
け、該第２枢支点には、側方視略Ｌ字形状のレバーの一
端を枢着するとともに、該レバーの他端に前記記録ヘッ
ドの前記ノズル部を密封可能なキャップを一体的に設
け、前記レバーの略中央部と前記第１枢支点との間に、
前記レバーの略中央部を前記第１枢支点側へ引張るよう
に付勢された弾性体を設け、さらに、前記キャッピング
位置よりも前記走査領域とは反対側の、プリンタ本体の
所定部位には、前記キャリアが前記走査領域から前記キ
ャッピング位置へ移動する途中において前記レバーの前
記略中央部が当接して前記レバーを前記キャップが記録
ヘッド側へ近接する方向に回動させる第１の干渉部を設
けるとともに、前記キャッピング位置よりも前記走査領
域側の、プリンタ本体の所定部位には、前記キャリアが
前記キャッピング位置から前記走査領域へ移動する途中
において前記レバーの前記他端が当接して前記レバーを
前記キャップが記録ヘッドから離れる方向に回動させる
第２の干渉部を設けたことを特徴とする。
の本発明は、ノズル部より被記録媒体へ向けてインクを
吐出することにより記録を行う記録ヘッドが、前記被記
録媒体の幅方向に往復走査されるキャリアに搭載され、
該キャリアの走査領域の一端側に、前記記録ヘッドのノ
ズル部がキャップにより密封されるキャッピング位置が
設定されたインクジェットプリンタにおいて、前記キャ
リアの一面の略中央部に第１枢支点を、その前記走査領
域とは反対側に間隔をおいて第２枢支点をそれぞれ設
け、該第２枢支点には、側方視略Ｌ字形状のレバーの一
端を枢着するとともに、該レバーの他端に前記記録ヘッ
ドの前記ノズル部を密封可能なキャップを一体的に設
け、前記レバーの略中央部と前記第１枢支点との間に、
前記レバーの略中央部を前記第１枢支点側へ引張るよう
に付勢された弾性体を設け、さらに、前記キャッピング
位置よりも前記走査領域とは反対側の、プリンタ本体の
所定部位には、前記キャリアが前記走査領域から前記キ
ャッピング位置へ移動する途中において前記レバーの前
記略中央部が当接して前記レバーを前記キャップが記録
ヘッド側へ近接する方向に回動させる第１の干渉部を設
けるとともに、前記キャッピング位置よりも前記走査領
域側の、プリンタ本体の所定部位には、前記キャリアが
前記キャッピング位置から前記走査領域へ移動する途中
において前記レバーの前記他端が当接して前記レバーを
前記キャップが記録ヘッドから離れる方向に回動させる
第２の干渉部を設けたことを特徴とする。
【０００６】また、レバーの略中央部を第１枢支点側へ
引張るように付勢された弾性体としてコイルばねを用い
たものや、第１の干渉部または／および第２の干渉部が
プリンタ本体の一部を構成するものとすることができ
る。
引張るように付勢された弾性体としてコイルばねを用い
たものや、第１の干渉部または／および第２の干渉部が
プリンタ本体の一部を構成するものとすることができ
る。
【０００７】
【作用】上記のとおり構成された請求項１に記載の発明
では、キャリアが走査領域にあるとき、レバーの略中央
部は弾性体により第１枢支点方向に引張り力を受け、第
２枢支点を中心としてレバーをそのキャップが記録ヘッ
ドより離れる方向へ回動するよう付勢されているので、
キャップは待機位置にあって記録ヘッドのノズル部を密
封しない。
では、キャリアが走査領域にあるとき、レバーの略中央
部は弾性体により第１枢支点方向に引張り力を受け、第
２枢支点を中心としてレバーをそのキャップが記録ヘッ
ドより離れる方向へ回動するよう付勢されているので、
キャップは待機位置にあって記録ヘッドのノズル部を密
封しない。
【０００８】一方、記録終了時や記録中断時には、キャ
リアをキャッピング位置に移動させると、該移動の初期
においてはレバーは、その中央部が第１の干渉部に当接
し、キャップが記録ヘッドに近接する方向へ回動し、こ
の回動に伴なってレバーの略中央部が第２枢支点と第１
枢支点とを結ぶ仮想線を越えると、前記弾性体の張力
は、レバーをそのキャップが記録ヘッドに近接する方向
に回動させるように作用するので、キャップはキャップ
位置に達し、記録ヘッドがキャップにより押圧されて、
ノズル部が密封される。
リアをキャッピング位置に移動させると、該移動の初期
においてはレバーは、その中央部が第１の干渉部に当接
し、キャップが記録ヘッドに近接する方向へ回動し、こ
の回動に伴なってレバーの略中央部が第２枢支点と第１
枢支点とを結ぶ仮想線を越えると、前記弾性体の張力
は、レバーをそのキャップが記録ヘッドに近接する方向
に回動させるように作用するので、キャップはキャップ
位置に達し、記録ヘッドがキャップにより押圧されて、
ノズル部が密封される。
【０００９】つぎに、キャッピング位置からキャリアを
走査領域側へ移動させると、レバーの他端が第２の干渉
部に当接し、さらに移動させると、レバーはそのキャッ
プが記録ヘッドより離れる方向へ回動し、レバーの略中
央部が第２枢支点と第１枢支点とを結ぶ仮想線を越える
と、前記弾性体の張力は、レバーをそのキャップが記録
ヘッドより離れる方向に回動させるように作用し、キャ
ップは待機位置に復帰される。
走査領域側へ移動させると、レバーの他端が第２の干渉
部に当接し、さらに移動させると、レバーはそのキャッ
プが記録ヘッドより離れる方向へ回動し、レバーの略中
央部が第２枢支点と第１枢支点とを結ぶ仮想線を越える
と、前記弾性体の張力は、レバーをそのキャップが記録
ヘッドより離れる方向に回動させるように作用し、キャ
ップは待機位置に復帰される。
【００１０】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
て説明する。
【００１１】図１は本発明のインクジェットプリンタの
一実施例の要部の概略上面図であり、プリンタ本体とし
てのフレーム１の図示左右側の側部１ａには、搬送ロー
ラ２やガイド軸３が矢印Ｘ方向に延びて支持されてい
る。この搬送ローラ２は、被記録媒体としての記録紙４
を矢印Ｘ方向に対して直交する矢印Ｙ方向に搬送させる
ための搬送手段の一部を構成している。また、ガイド軸
３にはキャリア６が支持されており、このキャリア６
は、その中空部６ａに記録ヘッド７を搭載し、図示しな
い駆動手段により、記録紙４の幅方向（矢印Ｘ方向）に
すなわちガイド軸５に沿って往復走査される。記録ヘッ
ド７のノズル部（不図示）は下方すなわち記録紙４側へ
向いおり、キャリア６が矢印Ｘ方向に往復走査される
際、記録ヘッド７の前記ノズル部より記録紙４に向けて
インクが吐出されることにより記録が行なわれるもので
ある。また、キャリア６の走査領域の図示右端側には、
二点鎖線で示す後述するキャッピング位置８が設定され
ている。ここで、キャリア６の走査領域とはプリンタ固
有の印字可能な最大記録紙幅をいう。
一実施例の要部の概略上面図であり、プリンタ本体とし
てのフレーム１の図示左右側の側部１ａには、搬送ロー
ラ２やガイド軸３が矢印Ｘ方向に延びて支持されてい
る。この搬送ローラ２は、被記録媒体としての記録紙４
を矢印Ｘ方向に対して直交する矢印Ｙ方向に搬送させる
ための搬送手段の一部を構成している。また、ガイド軸
３にはキャリア６が支持されており、このキャリア６
は、その中空部６ａに記録ヘッド７を搭載し、図示しな
い駆動手段により、記録紙４の幅方向（矢印Ｘ方向）に
すなわちガイド軸５に沿って往復走査される。記録ヘッ
ド７のノズル部（不図示）は下方すなわち記録紙４側へ
向いおり、キャリア６が矢印Ｘ方向に往復走査される
際、記録ヘッド７の前記ノズル部より記録紙４に向けて
インクが吐出されることにより記録が行なわれるもので
ある。また、キャリア６の走査領域の図示右端側には、
二点鎖線で示す後述するキャッピング位置８が設定され
ている。ここで、キャリア６の走査領域とはプリンタ固
有の印字可能な最大記録紙幅をいう。
【００１２】次に、本実施例の特徴であるキャッピング
機構について説明する。図２，図３，図４および図５
は、それぞれ図１の要部側面図であり、図２はキャリア
が走査領域に位置する状態を示し、図３はキャリアがキ
ャッピング位置に達する直前の状態を示し、図４はキャ
リアがキャッピング位置にある状態を示し、図５はキャ
リアがキャッピング位置から走査領域に移動する途中の
状態を示している。
機構について説明する。図２，図３，図４および図５
は、それぞれ図１の要部側面図であり、図２はキャリア
が走査領域に位置する状態を示し、図３はキャリアがキ
ャッピング位置に達する直前の状態を示し、図４はキャ
リアがキャッピング位置にある状態を示し、図５はキャ
リアがキャッピング位置から走査領域に移動する途中の
状態を示している。
【００１３】各図に示すように、キャリア６の前面の幅
方向（矢印Ｘ方向）における中央に第１枢支点９が設け
られ、その前記走査領域とは反対側に間隔をおいて第２
枢支点１０が設けられている。該第２枢支点１０には側
方視略Ｌ字形状のレバー１１の一端をピン等の適宜手段
により回動可能に枢着するとともに、該レバー１１の他
端は後述するキャップ１２を支持するために広幅部とな
っており、該広幅部には、記録ヘッド７のノズル部７ａ
を密封可能な弾性材料等で形成された公知のキャップ１
２が固着されている。このキャップ１２は、キャッピン
グ時にノズル部７ａに当接しないような中空形状を有
し、記録ヘッド７のノズル部７ａの外周部位を押圧する
ものである。また、レバー１１の中央部と第１枢支点９
との間に、レバー１１の前記中央部を第１枢支点９側へ
引張るように付勢された弾性体としてのコイルばね１３
をスタッド等の適宜手段により設ける。そして、二点鎖
線で示すキャッピング位置８よりも前記走査領域とは反
対側の、フレーム１の所定部位すなわち側部１ａには、
斜辺を有する第１の干渉部としてのレバー押下げ部材１
５が一体的に固定されており、このレバー押下げ部材１
５は、キャリア２が走査領域からキャッピング位置へ移
動する途中において、レバー１１の中央部が当接し、レ
バー１１を押下げるものである。さらに、キャッピング
位置８よりもキャリア２の走査領域側の、フレーム１の
底部位には、第２の干渉部としてのレバー押上げ部１４
が形成されており、このレバー押上げ部１４は、フレー
ム１の一部を構成し、キャリア６がキャッピング位置８
から前記走査領域へ移動する途中においてレバー１１の
他端が当接し、レバー１１を押上げるものである。
方向（矢印Ｘ方向）における中央に第１枢支点９が設け
られ、その前記走査領域とは反対側に間隔をおいて第２
枢支点１０が設けられている。該第２枢支点１０には側
方視略Ｌ字形状のレバー１１の一端をピン等の適宜手段
により回動可能に枢着するとともに、該レバー１１の他
端は後述するキャップ１２を支持するために広幅部とな
っており、該広幅部には、記録ヘッド７のノズル部７ａ
を密封可能な弾性材料等で形成された公知のキャップ１
２が固着されている。このキャップ１２は、キャッピン
グ時にノズル部７ａに当接しないような中空形状を有
し、記録ヘッド７のノズル部７ａの外周部位を押圧する
ものである。また、レバー１１の中央部と第１枢支点９
との間に、レバー１１の前記中央部を第１枢支点９側へ
引張るように付勢された弾性体としてのコイルばね１３
をスタッド等の適宜手段により設ける。そして、二点鎖
線で示すキャッピング位置８よりも前記走査領域とは反
対側の、フレーム１の所定部位すなわち側部１ａには、
斜辺を有する第１の干渉部としてのレバー押下げ部材１
５が一体的に固定されており、このレバー押下げ部材１
５は、キャリア２が走査領域からキャッピング位置へ移
動する途中において、レバー１１の中央部が当接し、レ
バー１１を押下げるものである。さらに、キャッピング
位置８よりもキャリア２の走査領域側の、フレーム１の
底部位には、第２の干渉部としてのレバー押上げ部１４
が形成されており、このレバー押上げ部１４は、フレー
ム１の一部を構成し、キャリア６がキャッピング位置８
から前記走査領域へ移動する途中においてレバー１１の
他端が当接し、レバー１１を押上げるものである。
【００１４】次に、本実施例の動作について説明する。
図２に示すように、キャリア６が走査領域にあるとき、
レバー１１の中央部はコイルばね１３により第１枢支点
９方向に引張り力を受け、第２枢支点１０を中心として
レバー１１を、図示反時計回り方向すなわちキャップ１
２が記録ヘッド７より離れる方向へ回動するよう付勢さ
れるので、キャップ１２は待機位置にあって記録ヘッド
７のノズル部７ａを密封しない。
図２に示すように、キャリア６が走査領域にあるとき、
レバー１１の中央部はコイルばね１３により第１枢支点
９方向に引張り力を受け、第２枢支点１０を中心として
レバー１１を、図示反時計回り方向すなわちキャップ１
２が記録ヘッド７より離れる方向へ回動するよう付勢さ
れるので、キャップ１２は待機位置にあって記録ヘッド
７のノズル部７ａを密封しない。
【００１５】一方、図３に示すように、記録終了時や記
録中断時等には、キャリア６がキャッピング位置８に移
動されると、該移動の初期においてはレバー１１の中央
部がレバー押下げ部材１５の斜辺に当接し、レバー１１
は押下げられて、図示時計回り方向すなわちキャップ１
２が記録ヘッド７に近接する方向へ回動し、この回動に
伴なってレバー１１の中央部が第２枢支点１０と第１枢
支点９とを結ぶ仮想線を越えると、図４に示すように、
前記コイルばね１３の張力は、レバー１１をそのキャッ
プ１２が記録ヘッド７に近接する方向に回動させるよう
に作用するので、キャップ１２はキャッピング位置８に
達し、記録ヘッド７がキャップ１２により押圧されて、
ノズル部７ａが密封される。
録中断時等には、キャリア６がキャッピング位置８に移
動されると、該移動の初期においてはレバー１１の中央
部がレバー押下げ部材１５の斜辺に当接し、レバー１１
は押下げられて、図示時計回り方向すなわちキャップ１
２が記録ヘッド７に近接する方向へ回動し、この回動に
伴なってレバー１１の中央部が第２枢支点１０と第１枢
支点９とを結ぶ仮想線を越えると、図４に示すように、
前記コイルばね１３の張力は、レバー１１をそのキャッ
プ１２が記録ヘッド７に近接する方向に回動させるよう
に作用するので、キャップ１２はキャッピング位置８に
達し、記録ヘッド７がキャップ１２により押圧されて、
ノズル部７ａが密封される。
【００１６】つぎに、図５に示すように、キャッピング
位置８からキャリア６が走査領域側へ移動されると、レ
バー１１の他端がレバー押上げ部１４に当接し、さらに
移動させると、レバー１１は、押上げられて反時計回り
方向すなわちキャップ１２が記録ヘッド７より離れる方
向へ回動し、レバー１１の中央部が第２枢支点１０と第
１枢支点９とを結ぶ仮想線を越えると、前記コイルばね
１３の張力は、レバー１１を、反時計回り方向すなわち
キャップ１２が記録ヘッド７より離れる方向に回動させ
るように作用し、これによりキャップ１２は待機位置に
復帰される。
位置８からキャリア６が走査領域側へ移動されると、レ
バー１１の他端がレバー押上げ部１４に当接し、さらに
移動させると、レバー１１は、押上げられて反時計回り
方向すなわちキャップ１２が記録ヘッド７より離れる方
向へ回動し、レバー１１の中央部が第２枢支点１０と第
１枢支点９とを結ぶ仮想線を越えると、前記コイルばね
１３の張力は、レバー１１を、反時計回り方向すなわち
キャップ１２が記録ヘッド７より離れる方向に回動させ
るように作用し、これによりキャップ１２は待機位置に
復帰される。
【００１７】上述した実施例において、弾性体としてコ
イルばねの他に、ゴム部材等を用いてもよい。また、フ
レームの一部を構成するレバー押上げ部の代わりに、別
途のレバー押上げ部材をフレームに一体的に設けたり、
別途のレバー押下げ部材の代わりに、フレームの側部に
該側部の一部を構成するレバー押下げ部を一体的に形成
してもよい。
イルばねの他に、ゴム部材等を用いてもよい。また、フ
レームの一部を構成するレバー押上げ部の代わりに、別
途のレバー押上げ部材をフレームに一体的に設けたり、
別途のレバー押下げ部材の代わりに、フレームの側部に
該側部の一部を構成するレバー押下げ部を一体的に形成
してもよい。
【００１８】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、キャリア
にキャッピング機構が設けられたものであって、キャリ
アが走査領域からキャッピング位置に移動される際、レ
バーの先端に固着されたキャップが弾性体の引張り力に
より記録ヘッドに押圧されてノズル部を密閉し、またキ
ャリアがキャッピング位置から走査領域側に移動される
際には、キャップによるノズル部の密閉が自動的に解除
される構成であるので、キャリアおよびキャップの位置
精度が低かったりキャップが摩耗しても、キャッピング
時におけるキャップの記録ヘッドへの押圧力がほぼ一定
に保たれ、その結果、ノズル部の密閉不良が発生しない
という効果を有する。
にキャッピング機構が設けられたものであって、キャリ
アが走査領域からキャッピング位置に移動される際、レ
バーの先端に固着されたキャップが弾性体の引張り力に
より記録ヘッドに押圧されてノズル部を密閉し、またキ
ャリアがキャッピング位置から走査領域側に移動される
際には、キャップによるノズル部の密閉が自動的に解除
される構成であるので、キャリアおよびキャップの位置
精度が低かったりキャップが摩耗しても、キャッピング
時におけるキャップの記録ヘッドへの押圧力がほぼ一定
に保たれ、その結果、ノズル部の密閉不良が発生しない
という効果を有する。
【図１】本発明のインクジェットプリンタの要部の概略
上面図である。
上面図である。
【図２】図１の右部の側面図であり、キャリアが走査領
域に位置する状態を示している。
域に位置する状態を示している。
【図３】図２と同様な図であり、キャリアがキャッピン
グ位置に達する直前の状態を示している。
グ位置に達する直前の状態を示している。
【図４】図２と同様な図であり、キャリアがキャッピン
グ位置にある状態を示している。
グ位置にある状態を示している。
【図５】図２と同様な図であり、キャリアがキャッピン
グ位置から走査領域側に移動する途中の状態を示してい
る。
グ位置から走査領域側に移動する途中の状態を示してい
る。
１ フレーム（プリンタ本体） １ａ 側部 ２ 搬送ローラ ３ ガイド軸 ４ 記録紙（被記録媒体） ６ キャリア ６ａ 中空部 ７ 記録ヘッド ７ａ ノズル部 ８ キャッピング位置 ９ 第１枢支点 １０ 第２枢支点 １１ レバー １２ キャップ １３ コイルばね（弾性体） １４ レバー押上げ部（第１の干渉部） １５ レバー押下げ部材（第２の干渉部） Ｘ キャリアの走査方向 Ｙ 記録紙の搬送方向
Claims (3)
- 【請求項１】 ノズル部より被記録媒体へ向けてインク
を吐出することにより記録を行う記録ヘッドが、前記被
記録媒体の幅方向に往復走査されるキャリアに搭載さ
れ、該キャリアの走査領域の一端側に、前記記録ヘッド
のノズル部がキャップにより密封されるキャッピング位
置が設定されたインクジェットプリンタにおいて、 前記キャリアの一面の略中央部に第１枢支点を、その前
記走査領域とは反対側に間隔をおいて第２枢支点をそれ
ぞれ設け、該第２枢支点には、側方視略Ｌ字形状のレバ
ーの一端を枢着するとともに、該レバーの他端に前記記
録ヘッドの前記ノズル部を密封可能なキャップを一体的
に設け、前記レバーの略中央部と前記第１枢支点との間
に、前記レバーの略中央部を前記第１枢支点側へ引張る
ように付勢された弾性体を設け、さらに、前記キャッピ
ング位置よりも前記走査領域とは反対側の、プリンタ本
体の所定部位には、前記キャリアが前記走査領域から前
記キャッピング位置へ移動する途中において前記レバー
の前記略中央部が当接して前記レバーを前記キャップが
記録ヘッド側へ近接する方向に回動させる第１の干渉部
を設けるとともに、前記キャッピング位置よりも前記走
査領域側の、プリンタ本体の所定部位には、前記キャリ
アが前記キャッピング位置から前記走査領域へ移動する
途中において前記レバーの前記他端が当接して前記レバ
ーを前記キャップが記録ヘッドから離れる方向に回動さ
せる第２の干渉部を設けたことを特徴とするインクジェ
ットプリンタ。 - 【請求項２】 レバーの略中央部を第１枢支点側へ引張
るように付勢された弾性体としてコイルばねを用いた請
求項１に記載のインクジェットプリンタ。 - 【請求項３】 第１の干渉部または／および第２の干渉
部がプリンタ本体の一部を構成するものである請求項１
または２に記載のインクジェットプリンタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20865492A JPH0655730A (ja) | 1992-08-05 | 1992-08-05 | インクジェットプリンタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20865492A JPH0655730A (ja) | 1992-08-05 | 1992-08-05 | インクジェットプリンタ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0655730A true JPH0655730A (ja) | 1994-03-01 |
Family
ID=16559834
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20865492A Withdrawn JPH0655730A (ja) | 1992-08-05 | 1992-08-05 | インクジェットプリンタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0655730A (ja) |
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-
1992
- 1992-08-05 JP JP20865492A patent/JPH0655730A/ja not_active Withdrawn
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