JPH0646934U - ブロー成形装置 - Google Patents
ブロー成形装置Info
- Publication number
- JPH0646934U JPH0646934U JP9075492U JP9075492U JPH0646934U JP H0646934 U JPH0646934 U JP H0646934U JP 9075492 U JP9075492 U JP 9075492U JP 9075492 U JP9075492 U JP 9075492U JP H0646934 U JPH0646934 U JP H0646934U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mold
- slide plate
- blow molding
- core portion
- parison
- Prior art date
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- Pending
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 側壁の剛性の高い容器型中空物品をブロー成
形により製造する。 【構成】 コア部分21aを有する第1金型21と、コ
ア部分21aを取り囲む内面形状を有する第2金型22
を対向配置したブロー成形装置。第2金型22の側部
に、先端が第2金型の内面形状の一部をなすスライド板
23を設置し、底部にスライド板24を設置する。各ス
ライド板は、コア部分21aの側部表面近傍まで突出可
能であり、その先端とコア部分表面間でパリソン25を
挟み溶着する。溶着後、スライド板は当初の位置(先端
が金型内面と一致する位置)に戻り、パリソン内部に加
圧エアが供給される。パリソン内部には、パリソンの外
壁部から連続して対向する内壁部に向かって伸び、その
先端が内壁部に溶着したリブ(隠しリブ)11、12が
形成される。
形により製造する。 【構成】 コア部分21aを有する第1金型21と、コ
ア部分21aを取り囲む内面形状を有する第2金型22
を対向配置したブロー成形装置。第2金型22の側部
に、先端が第2金型の内面形状の一部をなすスライド板
23を設置し、底部にスライド板24を設置する。各ス
ライド板は、コア部分21aの側部表面近傍まで突出可
能であり、その先端とコア部分表面間でパリソン25を
挟み溶着する。溶着後、スライド板は当初の位置(先端
が金型内面と一致する位置)に戻り、パリソン内部に加
圧エアが供給される。パリソン内部には、パリソンの外
壁部から連続して対向する内壁部に向かって伸び、その
先端が内壁部に溶着したリブ(隠しリブ)11、12が
形成される。
Description
【0001】
この考案は、クーラーボックスやその他の容器型中空物品、特に隠しリブを内 蔵する容器型中空物品の成形に適したブロー成形装置に関わる。
【0002】
例えば魚釣用保冷箱として使用されるクーラーボックスのような容器型中空物 品は、コア部分を有する金型と、コア部分を取り囲む内面形状を有する金型を対 向配置し、両金型を閉鎖して熱可塑性樹脂からなるパリソンを挟み、パリソン内 部に加圧エアを供給してパリソンを両金型の内面形状に沿わせることにより成形 (ブロー成形)する。
【0003】
しかし、このようにして得られた中空物品は壁部の剛性が十分ではなく、例え ば中空体内部に断熱用発泡ビーズを充填するような場合、充填圧力により壁部が 膨出変形するという欠点があった。
【0004】
本考案は上記問題点に鑑みてなされたもので、容器型中空物品を製造するに適 したブロー成形装置の改良に関し、該ブロー成形装置は、コア部分を有する第1 金型と、コア部分を取り囲む内側形状を有する第2金型を対向配置するとともに 、第2金型の側部に、先端が第2金型の内面形状の一部をなすスライド板を、コ ア部分の側部表面近傍まで突出可能に設置したことを特徴とする(請求項1)。 なお、第2金型の底部にスライド板を設置することは任意である。
【0005】 本考案に関わるブロー成形装置は、スライド板を第1金型のコア部分に設置す ることもでき(請求項2)、また、スライド板に代えて1又は2以上のスライド 棒を設置することもできる(請求項3)。
【0006】
上記請求項1に関わるブロー成形装置においては、まずスライド板の先端を第 2金型内面に一致させた状態で両金型の間に熱可塑性樹脂からなるパリソンを置 き、両金型を閉鎖し、次いでスライド板を第1金型のコア部分の表面近傍まで突 出(パリソン厚みの2倍以下の距離まで接近)させる。すると、スライド板の先 端がパリソンの一方の壁を他方の壁に向けて押し出すことになり、スライド板先 端と対向する第1金型のコア部分表面間に挟まれた部分は互いに溶着する。溶着 が完了すると、スライド板をその先端が第2金型内面に一致するまで引き込み、 ほぼ同時にパリソン内部に加圧エアを供給し、両金型内面及びスライド板先端全 域にパリソンを沿わせ、容器型中空物品を得る。
【0007】 上記請求項2に関わるブロー成形装置も、パリソンの溶着が第2金型のコア部 分表面近傍で行われる点を除いて、上記請求項1に関わるブロー成形装置ほぼ同 様の作用を有する。
【0008】 なお、本考案の装置で得られる隠しリブは、例えば、米国特許第495198 6号明細書に記載されたリブ15a又は15b(Fig.17)、あるいは、本 出願人の出願に関わる特願平4−269215号に添付された明細書及び図面に 記載された隠しリブ7と本質的に同様のもので、ブロー成形体の内部に存在し一 方の壁部と対向する壁部を連結する補強用リブのことであり、外部からはその存 在が明瞭に認められないことから、隠しリブと呼ばれているものである。
【0009】
図1〜図3は、クーラーボックス用の箱型中空体10(図3参照)を形成する ブロー成形装置20と、その装置20を使用して箱型中空体10をブロー成形す る手順を示すものである。ブロー成形装置20は、コア部分21aを有する第1 の金型21、及びコア部分21aを取り囲む内面形状を有する第2の金型22と 、第2の金型22の側部及び底部に取り付けられ第1の金型21近傍まで突出可 能とされるスライド板23及び24を備える。スライド板23は箱型中空体10 の側壁内に隠しリブ11を形成し、スライド板24は底壁内に隠しリブ12を形 成するためのもので、それぞれ図1に示す退避位置と図2に示す突出位置の間で 第2の金型22に対し相対的に可動であり、上記退避位置にあるときは、その先 端は第2金型22の内面形状の一部を構成(つまり、金型22の内面と面一とな る)する。
【0010】 ブロー成形装置20を使用して箱型中空体10を成形する手順は、まず、スラ イド板23及び24を退避位置に固定し(始めから突出位置に固定しておくと、 金型を閉鎖する際パリソンが引っ掛かり不都合)、通常のブロー成形と同様に両 金型21及び22を閉鎖してパリソン25を挟む(図1参照)。次に、スライド 板23及び24を第1金型21のコア部分21a近傍まで突出させると、その部 分のパリソン25がコア部分21a側に突き出され、コア部分21aとスライド 板23又は24の先端に挟まれた部分が互いに押し付けられ溶着する(図2参照 )。
【0011】 続いて、パリソン25内部に加圧エアを供給するとほぼ同時に、スライド板2 3及び24を再び退避位置に戻して固定する。このとき隠しリブ11及び12の 先端は対向壁の内側に溶着一体化しているのでそのまま離れず残留し、パリソン 25の外形は内部に充填される空気圧により両金型21、22及びスライド板2 3、24内面形状に沿い、最終的には図3に示すように、側壁内及び底壁内に隠 しリブ11及び12を有する箱型中空体10が形成される。
【0012】 このようにして得られた箱型中空体10を外部から見る限り、スライド板23 及び24の痕跡が多少あるにしても、隠しリブ11及び12の存在は明かではな い。なお、ブロー成形装置20では、箱型中空体10の外壁部10aに対応する 第2金型22にスライド板23及び24を設置したので、得られた隠しリブ11 及び12の構造は、図3に示す通り、箱型中空体10の外壁部10aから連続し て対向する内壁部10bに向かって伸び、その先端が対向する内壁部10bの内 側に溶着したものとなる。
【0013】 なお、上記実施例では容器型中空物品の側壁が略垂直に立っているため、スラ イド板を第2金型の側に設置したが、成形しようとする容器型中空物品の側壁が 外方に大きく傾斜しているような場合(たとえば、皿状に)、第1金型の側への 取り付けも特に支障なくできる。また、上記実施例では隠しリブ形成のためスラ イド板を使用したが、1又は2以上のスライド棒を並べて使用することもできる 。その場合、スライド棒の先端と対向するコア部分に挟まれた部分が溶着するこ とになる。
【0014】
本考案によれば、側壁に(必要に応じて底壁にも)隠しリブを有し剛性の高い 容器型中空物品をブロー成形により製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本考案に関わるブロー成形装置の断面
図、(b)は(a)のA−A矢視断面図であり、隠しリ
ブ形成前の様子を示す。
図、(b)は(a)のA−A矢視断面図であり、隠しリ
ブ形成前の様子を示す。
【図2】同じく、(a)は本考案に関わるブロー成形装
置の断面図、(b)は(a)のB−B矢視断面図であ
り、隠しリブ形成中の様子を示す。
置の断面図、(b)は(a)のB−B矢視断面図であ
り、隠しリブ形成中の様子を示す。
【図3】同じく、(a)は本考案に関わるブロー成形装
置の断面図、(b)は(a)のC−C矢視断面図であ
り、隠しリブ形成後の様子を示す。
置の断面図、(b)は(a)のC−C矢視断面図であ
り、隠しリブ形成後の様子を示す。
10 箱型中空体 11、12 隠しリブ 21、22 ブロー成形用金型 21a ブロー成形用金型21のコア部分 23、24 スライド板25 パリソン
Claims (3)
- 【請求項1】 コア部分を有する第1金型と、コア部分
を取り囲む内面形状を有する第2金型を対向配置すると
ともに、第2金型の側部に、先端が第2金型の内面形状
の一部をなすスライド板を、コア部分の側部表面近傍ま
で突出可能に設置したことを特徴とするブロー成形装
置。 - 【請求項2】 コア部分を有する第1金型と、コア部分
を取り囲む内面形状を有する第2金型を対向配置すると
ともに、第1金型のコア部分側部に、先端がコア形状の
一部をなすスライド板を、第2金型の側部内面近傍まで
突出可能に設置したことを特徴とするブロー成形装置。 - 【請求項3】 スライド板に代えて、1又は2以上のス
ライド棒を設置したことを特徴とする請求項1又は2に
記載のブロー成形装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9075492U JPH0646934U (ja) | 1992-12-11 | 1992-12-11 | ブロー成形装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9075492U JPH0646934U (ja) | 1992-12-11 | 1992-12-11 | ブロー成形装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0646934U true JPH0646934U (ja) | 1994-06-28 |
Family
ID=14007401
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9075492U Pending JPH0646934U (ja) | 1992-12-11 | 1992-12-11 | ブロー成形装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0646934U (ja) |
-
1992
- 1992-12-11 JP JP9075492U patent/JPH0646934U/ja active Pending
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