JPH0637308B2 - 炭酸ニッケルまたは酸化ニッケルの製造方法 - Google Patents
炭酸ニッケルまたは酸化ニッケルの製造方法Info
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- JPH0637308B2 JPH0637308B2 JP32859288A JP32859288A JPH0637308B2 JP H0637308 B2 JPH0637308 B2 JP H0637308B2 JP 32859288 A JP32859288 A JP 32859288A JP 32859288 A JP32859288 A JP 32859288A JP H0637308 B2 JPH0637308 B2 JP H0637308B2
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C01—INORGANIC CHEMISTRY
- C01G—COMPOUNDS CONTAINING METALS NOT COVERED BY SUBCLASSES C01D OR C01F
- C01G53/00—Compounds of nickel
- C01G53/06—Carbonates
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- C01—INORGANIC CHEMISTRY
- C01G—COMPOUNDS CONTAINING METALS NOT COVERED BY SUBCLASSES C01D OR C01F
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- C01G53/04—Oxides; Hydroxides
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C01—INORGANIC CHEMISTRY
- C01P—INDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
- C01P2006/00—Physical properties of inorganic compounds
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、メッキ用などの高純度炭酸ニッケルまたは酸
化ニッケルの製造方法に関する。
化ニッケルの製造方法に関する。
〔従来の技術〕 鋼板の耐蝕性向上のために、ニッケルまたはその合金メ
ッキは多く用いられている。
ッキは多く用いられている。
このメッキのNi源としては、通常炭酸ニッケル(Ni
CO3)が用いられるが、メッキ性状を阻害させないた
めには、Co、Fe、Cu、Pb、Cd等の不純物が無
いか極く少量であることおよびCl等の含有量が少いこ
とが要請されている。
CO3)が用いられるが、メッキ性状を阻害させないた
めには、Co、Fe、Cu、Pb、Cd等の不純物が無
いか極く少量であることおよびCl等の含有量が少いこ
とが要請されている。
高純度炭酸ニッケルの従来の製造法は、一般には、第2
図の工程に基いている。すなわち、Niマット(Ni
S:72〜73%Ni)に対して空気、水および必要に
よりイオウを添加して加圧抽出50し、その後濾過51
を行い残渣を除去して粗NiSO4を得、これを精製5
2し不純物を除去してNiSO4純液を得て、その後工
業用ソーダ灰Na2CO3を添加し、炭酸化反応53を行
い、水を用いて濾過・水洗54し、Na2SO4廃水は肥
料用原料に用いるなどし、その後ケーキ分は乾燥55
し、炭酸ニッケルNiCO3を得ている。
図の工程に基いている。すなわち、Niマット(Ni
S:72〜73%Ni)に対して空気、水および必要に
よりイオウを添加して加圧抽出50し、その後濾過51
を行い残渣を除去して粗NiSO4を得、これを精製5
2し不純物を除去してNiSO4純液を得て、その後工
業用ソーダ灰Na2CO3を添加し、炭酸化反応53を行
い、水を用いて濾過・水洗54し、Na2SO4廃水は肥
料用原料に用いるなどし、その後ケーキ分は乾燥55
し、炭酸ニッケルNiCO3を得ている。
しかしながら、上記従来法において用いる工業用のソー
ダ灰は第1表に示すように、純度がきわめて悪く、所望
の高純度炭酸ニッケルを得ることができなかった。
ダ灰は第1表に示すように、純度がきわめて悪く、所望
の高純度炭酸ニッケルを得ることができなかった。
そこで本発明の主たる目的は、高純度炭酸ニッケルまた
は酸化ニッケルを安価に製造できる方法を提供すること
にある。
は酸化ニッケルを安価に製造できる方法を提供すること
にある。
上記課題を解決するための炭酸ニッケルの製造方法は、
NaOH水溶液にCO2ガスを吸収させてNa2CO3溶液
を得て、これに精製NiSO4を添加して中和し炭酸ニ
ッケルを得ることを特徴とする。
NaOH水溶液にCO2ガスを吸収させてNa2CO3溶液
を得て、これに精製NiSO4を添加して中和し炭酸ニ
ッケルを得ることを特徴とする。
また、本発明の酸化ニッケルの製造方法は、NaOH水
溶液にCO2ガスを吸収させてNa2CO3溶液を得て、
これに精製NiSO4を添加して中和し炭酸ニッケルを
得、次いでその炭酸ニッケルを熱分解して酸化ニッケル
を得ることを特徴とするものである。
溶液にCO2ガスを吸収させてNa2CO3溶液を得て、
これに精製NiSO4を添加して中和し炭酸ニッケルを
得、次いでその炭酸ニッケルを熱分解して酸化ニッケル
を得ることを特徴とするものである。
本発明では、工業用ソーダ灰を用いることなく、NaO
H水溶液にCO2ガスを吸収させてNa2CO3を得ている
ので、かつその出発物質としてのNaOHは水銀法や隔
膜法によって得られ、きわめて高純度であるため得られ
るNa2CO3も高純度となる。しかもNaOHは安価であ
るため得られる炭酸ナトリウムも安価となる。
H水溶液にCO2ガスを吸収させてNa2CO3を得ている
ので、かつその出発物質としてのNaOHは水銀法や隔
膜法によって得られ、きわめて高純度であるため得られ
るNa2CO3も高純度となる。しかもNaOHは安価であ
るため得られる炭酸ナトリウムも安価となる。
以下本発明をさらに詳説する。
第1図は本発明法の概要図である。
1は吸収塔であり、内部には充填材2が充填されてい
る。下部からはCO2ガスが吹き込まれ、上部からはNa
OH水溶液が散布され、降下する過程でCO2ガスと接
触してNa2CO3となり、これが下部から抜き出され中
和槽3に導かれる。
る。下部からはCO2ガスが吹き込まれ、上部からはNa
OH水溶液が散布され、降下する過程でCO2ガスと接
触してNa2CO3となり、これが下部から抜き出され中
和槽3に導かれる。
この中和槽3には精製NiSO4が添加され、(1)式の中
和反応が生じ、炭酸ニッケルの水溶液がえられる。
和反応が生じ、炭酸ニッケルの水溶液がえられる。
Na2CO3+NiSO4→NiCO3+Na2SO4……(1) かくして得られたNiCO3は濾過機などの結晶分離機
4により洗浄水を用いながら結晶として取り出す。次い
で乾燥機5により乾燥して高純度NiCO3結晶としてう
る。
4により洗浄水を用いながら結晶として取り出す。次い
で乾燥機5により乾燥して高純度NiCO3結晶としてう
る。
ところで前記の精製NiSO4としては、本発明では第2
表に示す純度のものをいう。
表に示す純度のものをいう。
本発明において、前記得られた炭酸ニッケルから、酸化
ニッケルを得ようとする場合、炭酸ニッケルの熱分解温
度以上で環状炉等の熱分解手段6にて熱分解する。この
熱分解によって生じるCO2ガスは、返送路7を介して
吸収塔1に戻し循環使用するのが、供給路8を通る補給
CO2ガス量が少くて足り好適である。
ニッケルを得ようとする場合、炭酸ニッケルの熱分解温
度以上で環状炉等の熱分解手段6にて熱分解する。この
熱分解によって生じるCO2ガスは、返送路7を介して
吸収塔1に戻し循環使用するのが、供給路8を通る補給
CO2ガス量が少くて足り好適である。
次に本発明の実施例を示す。
常温下で実験室においてNiCO3を製造した。
まず10gのNaOHを5%水溶液とし、pH13.7のN
aOH水溶液を得た。これとCO2ガスとを吸収塔にて
向流的に接触させ、pH;10.3Na2CO3水溶液を得
た。
aOH水溶液を得た。これとCO2ガスとを吸収塔にて
向流的に接触させ、pH;10.3Na2CO3水溶液を得
た。
これに対して、上記第2表の純度で、かつNi含有量が
100g/lのNi SO4溶液40.0mlを添加し、中和晶析
した。そのときにおける終点pHは8.4であった。
100g/lのNi SO4溶液40.0mlを添加し、中和晶析
した。そのときにおける終点pHは8.4であった。
その後、脱水、洗浄、乾燥してNiCO3結晶を9g得
た。その純度は、Co、CuおよびPbのいずれも1pp
m以下で、Cl分も10ppm以下であった。
た。その純度は、Co、CuおよびPbのいずれも1pp
m以下で、Cl分も10ppm以下であった。
次いで、この9gのNiCO3の結晶を600℃、1時間、
環状炉にて熱分解したところ、5gのNiO結晶が得ら
れた。その純度を第3表に示す。
環状炉にて熱分解したところ、5gのNiO結晶が得ら
れた。その純度を第3表に示す。
〔比較例〕 第1表に示す純度(単位ppm)の工業用ソーダ灰を用い
て、(1)式の反応により炭酸ニッケルを得て、これを脱
水、洗浄および乾燥してNiCO3の結晶を得たとこ
ろ、その純度(単位ppm)は第4表の通りであった。
て、(1)式の反応により炭酸ニッケルを得て、これを脱
水、洗浄および乾燥してNiCO3の結晶を得たとこ
ろ、その純度(単位ppm)は第4表の通りであった。
〔発明の効果〕 以上の通り、本発明によれば、高純度炭酸ニッケルまた
は酸化ニッケルを簡素な工程を経てしかも安価に製造で
きる。
は酸化ニッケルを簡素な工程を経てしかも安価に製造で
きる。
第1図は本発明のフローシートの例示図、第2図は従来
の炭酸ニッケルの製造法のフローシートである。 1……吸収塔、2,3……中和槽 4……結晶分離機、5……乾燥機 6……熱分解手段
の炭酸ニッケルの製造法のフローシートである。 1……吸収塔、2,3……中和槽 4……結晶分離機、5……乾燥機 6……熱分解手段
フロントページの続き (72)発明者 新城 昭夫 大阪府大阪市東区北浜5丁目15番地 住友 金属工業株式会社内 (72)発明者 岸野 静夫 千葉県茂原市大芝452番地 妙中鉱業株式 会社内
Claims (2)
- 【請求項1】NaOH水溶液にCO2ガスを吸収させて Na2CO3溶液を得て、これに精製NiSO4を添加して
中和し炭酸ニッケルを得ることを特徴とする炭酸ニッケ
ルの製造方法。 - 【請求項2】NaOH水溶液にCO2ガスを吸収させて Na2CO3溶液を得て、これに精製NiSO4を添加して
中和し炭酸ニッケルを得、次いでその炭酸ニッケルを熱
分解して酸化ニッケルを得ることを特徴とする酸化ニッ
ケルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32859288A JPH0637308B2 (ja) | 1988-12-26 | 1988-12-26 | 炭酸ニッケルまたは酸化ニッケルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32859288A JPH0637308B2 (ja) | 1988-12-26 | 1988-12-26 | 炭酸ニッケルまたは酸化ニッケルの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02172829A JPH02172829A (ja) | 1990-07-04 |
JPH0637308B2 true JPH0637308B2 (ja) | 1994-05-18 |
Family
ID=18211997
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32859288A Expired - Lifetime JPH0637308B2 (ja) | 1988-12-26 | 1988-12-26 | 炭酸ニッケルまたは酸化ニッケルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0637308B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0838627A (ja) * | 1994-08-04 | 1996-02-13 | Meiwa Gravure Kk | 磁気治療用帯状体 |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2658651B1 (en) | 2009-12-18 | 2018-10-17 | INVISTA Textiles (U.K.) Limited | Nickel compositions for preparing nickel metal and nickel complexes |
DK2614070T3 (en) | 2010-09-07 | 2017-10-16 | Invista Technologies Sarl | NICKEL COMPOSITIONS FOR THE MANUFACTURE OF NICKEL METAL AND NICKEL COMPLEXS |
SA112330381B1 (ar) * | 2011-03-25 | 2015-01-22 | فالي اس ايه | عملية لإنتاج كربونات النيكل |
US8969606B2 (en) | 2011-06-10 | 2015-03-03 | Invista North America S.A R.L. | Calcination and reduction process including a fluidizing bed reactor |
JP5672560B2 (ja) * | 2012-03-29 | 2015-02-18 | 住友金属鉱山株式会社 | 高純度硫酸ニッケルの製造方法 |
CN113044895B (zh) * | 2019-12-27 | 2023-09-05 | 荆门市格林美新材料有限公司 | 一种低杂高镍碱式碳酸镍的制备方法 |
-
1988
- 1988-12-26 JP JP32859288A patent/JPH0637308B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0838627A (ja) * | 1994-08-04 | 1996-02-13 | Meiwa Gravure Kk | 磁気治療用帯状体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02172829A (ja) | 1990-07-04 |
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