JPH06345638A - 貼付剤 - Google Patents
貼付剤Info
- Publication number
- JPH06345638A JPH06345638A JP13462193A JP13462193A JPH06345638A JP H06345638 A JPH06345638 A JP H06345638A JP 13462193 A JP13462193 A JP 13462193A JP 13462193 A JP13462193 A JP 13462193A JP H06345638 A JPH06345638 A JP H06345638A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】皮脂や水分の欠乏により角質化し亀裂の生じた
皮膚へ貼付することにより、患部を保護して皮脂や水分
の喪失を防ぎ、患部の炎症を抑えて治癒促進をはかる貼
付剤。 【構成】支持体上に薬剤を含有する粘着剤層が形成され
た貼付剤であって、該粘着剤層は、(メタ)アクリル酸
アルキルエステル共重合体及び酢酸dl−α−トコフェ
ロールを構成成分とし、上記支持体は厚さ30〜65μ
mのポリウレタンフィルムからなり、50%伸長時にお
ける荷重が200〜900g/15mmであって、かつ
50%伸長時から5秒後における荷重残留率が90%以
下もしくは60秒後における荷重残留率が75%以下で
ある。
皮膚へ貼付することにより、患部を保護して皮脂や水分
の喪失を防ぎ、患部の炎症を抑えて治癒促進をはかる貼
付剤。 【構成】支持体上に薬剤を含有する粘着剤層が形成され
た貼付剤であって、該粘着剤層は、(メタ)アクリル酸
アルキルエステル共重合体及び酢酸dl−α−トコフェ
ロールを構成成分とし、上記支持体は厚さ30〜65μ
mのポリウレタンフィルムからなり、50%伸長時にお
ける荷重が200〜900g/15mmであって、かつ
50%伸長時から5秒後における荷重残留率が90%以
下もしくは60秒後における荷重残留率が75%以下で
ある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は貼付剤に関するものであ
る。
る。
【0002】
【従来の技術】ひび、あかぎれは、皮脂や水分の欠乏に
よる乾燥から角質層が硬化することにより表皮が柔軟性
を失い亀裂が生じて起こる疾患である〔文献:皮膚27
(2)、303(1985)〕。現在これらの疾患に対
して血行促進、抗炎症作用のある酢酸dl−α−トコフ
ェロールを含有する様々なクリームが市販されている
〔文献:フレグランスジャーナル 2、17(199
1)〕。
よる乾燥から角質層が硬化することにより表皮が柔軟性
を失い亀裂が生じて起こる疾患である〔文献:皮膚27
(2)、303(1985)〕。現在これらの疾患に対
して血行促進、抗炎症作用のある酢酸dl−α−トコフ
ェロールを含有する様々なクリームが市販されている
〔文献:フレグランスジャーナル 2、17(199
1)〕。
【0003】しかしながら、これらのクリームは肌に塗
るとべたついて不快感を与えたり、さらに衣服等との接
触によって消失することが多い。また、上記クリームは
水仕事によって流失するので、日常の水仕事による皮膚
乾燥に起因するひび、あかぎれに対して十分な効果が発
揮されず、さらに流失したクリームは食物や食器に付着
するという問題点があった。
るとべたついて不快感を与えたり、さらに衣服等との接
触によって消失することが多い。また、上記クリームは
水仕事によって流失するので、日常の水仕事による皮膚
乾燥に起因するひび、あかぎれに対して十分な効果が発
揮されず、さらに流失したクリームは食物や食器に付着
するという問題点があった。
【0004】一方、ひび、あかぎれの痛みを防ぐため
に、救急絆創膏を患部に貼る方法は、患部が指先や指の
関節の場合剥がれたり、違和感を与えたり、作業に支障
をきたすなどの問題点があった。また、救急絆創膏の巻
き締まりにより指先への血行が阻止され、治癒を遅らせ
るという問題点があった。
に、救急絆創膏を患部に貼る方法は、患部が指先や指の
関節の場合剥がれたり、違和感を与えたり、作業に支障
をきたすなどの問題点があった。また、救急絆創膏の巻
き締まりにより指先への血行が阻止され、治癒を遅らせ
るという問題点があった。
【0005】さらに、亀裂の程度の大きな患部にはクリ
ームは適さず、ステロイドテープが使用されているが、
ステロイドテープは副作用や習慣性があるという問題点
があった。
ームは適さず、ステロイドテープが使用されているが、
ステロイドテープは副作用や習慣性があるという問題点
があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みてなされたものであり、その目的は、皮脂や水分
の欠乏により角質化し亀裂の生じた皮膚へ貼付すること
により、患部を保護して皮脂や水分の喪失を防ぎ、患部
の炎症を抑えて治癒促進をはかる貼付剤を提供すること
にある。
に鑑みてなされたものであり、その目的は、皮脂や水分
の欠乏により角質化し亀裂の生じた皮膚へ貼付すること
により、患部を保護して皮脂や水分の喪失を防ぎ、患部
の炎症を抑えて治癒促進をはかる貼付剤を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の貼付剤は、支持
体上に粘着剤層が形成されたものであり、該粘着剤層は
(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体と酢酸d
l−α−トコフェロールからなる粘着剤組成物よりな
る。
体上に粘着剤層が形成されたものであり、該粘着剤層は
(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体と酢酸d
l−α−トコフェロールからなる粘着剤組成物よりな
る。
【0008】上記支持体はポリウレタンフィルムであ
り、該フィルムの厚さは薄くなると腰が弱くなって取扱
いが難しくなり、厚くなると貼付時に違和感があると共
に関節部に剥がれ、浮きや巻締まり等が生じるので、3
0〜65μmに限定される。
り、該フィルムの厚さは薄くなると腰が弱くなって取扱
いが難しくなり、厚くなると貼付時に違和感があると共
に関節部に剥がれ、浮きや巻締まり等が生じるので、3
0〜65μmに限定される。
【0009】上記支持体の50%伸長時における荷重
は、小さくなると腰が弱くなって貼付し難くなり、大き
くなると関節に貼付した際に肌が突張ったり、剥がれや
浮きが生じ、指に巻いた場合に巻き締まりが起こったり
するので、200〜900g/15mmに限定される。
は、小さくなると腰が弱くなって貼付し難くなり、大き
くなると関節に貼付した際に肌が突張ったり、剥がれや
浮きが生じ、指に巻いた場合に巻き締まりが起こったり
するので、200〜900g/15mmに限定される。
【0010】また、支持体の50%伸長時から5秒後又
は60秒後における荷重残留率が、大きくなると関節に
貼付した際に肌が突張ったり、剥がれや浮きが生じ、指
に巻いた場合に巻き締まりが起こったりするので、5秒
後における荷重残留率は90%以下又は60秒後におけ
る荷重残留率は50%以下に限定される。
は60秒後における荷重残留率が、大きくなると関節に
貼付した際に肌が突張ったり、剥がれや浮きが生じ、指
に巻いた場合に巻き締まりが起こったりするので、5秒
後における荷重残留率は90%以下又は60秒後におけ
る荷重残留率は50%以下に限定される。
【0011】上記50%伸長時の荷重は、室温23℃、
相対湿度50%の条件下で、15mm×80mmの短冊
型試験片を引張試験機を用いて、100mm/分の速度
で試験片の長手方向に設けられた40mmの標点間距離
が60mmとなるまで伸長し、その時点の荷重を測定す
ることにより求められる。
相対湿度50%の条件下で、15mm×80mmの短冊
型試験片を引張試験機を用いて、100mm/分の速度
で試験片の長手方向に設けられた40mmの標点間距離
が60mmとなるまで伸長し、その時点の荷重を測定す
ることにより求められる。
【0012】また、50%伸長時から5秒後又は60秒
後における荷重残留率は、50%伸長時から5秒後又は
60秒後における荷重を引張試験機を用いて測定し、下
式により算出される。 但し、A:50%伸長時における荷重 B:50%伸長時から5秒後における荷重 C:50%伸長時から60秒後における荷重
後における荷重残留率は、50%伸長時から5秒後又は
60秒後における荷重を引張試験機を用いて測定し、下
式により算出される。 但し、A:50%伸長時における荷重 B:50%伸長時から5秒後における荷重 C:50%伸長時から60秒後における荷重
【0013】上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル
共重合体は、炭素数1〜18の脂肪族アルコールと(メ
タ)アクリル酸から得られる(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステルモノマーと、該(メタ)アクリル酸アルキル
エステルモノマーと共重合可能な重合性単量体との共重
合体が好ましい。
共重合体は、炭素数1〜18の脂肪族アルコールと(メ
タ)アクリル酸から得られる(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステルモノマーと、該(メタ)アクリル酸アルキル
エステルモノマーと共重合可能な重合性単量体との共重
合体が好ましい。
【0014】上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル
モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸メチ
ル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブ
チル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリ
ル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)
アクリル酸−2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸
イソオクチル、(メタ)アクリル酸ドデシル等が挙げら
れ、これらの1種もしくは2種以上が使用される。
モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸メチ
ル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブ
チル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリ
ル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)
アクリル酸−2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸
イソオクチル、(メタ)アクリル酸ドデシル等が挙げら
れ、これらの1種もしくは2種以上が使用される。
【0015】上記重合性単量体としては、例えば、(メ
タ)アクリル酸、N−ビニルピロリドン、ダイアセトン
アクリルアミド、(ポリ)エチレングリコール、(メ
タ)アクリル酸ポリプロピレングリコール、(メタ)ア
クリル酸−2−ヒドロキシエチル、酢酸ビニル、スチレ
ン等が挙げられる。
タ)アクリル酸、N−ビニルピロリドン、ダイアセトン
アクリルアミド、(ポリ)エチレングリコール、(メ
タ)アクリル酸ポリプロピレングリコール、(メタ)ア
クリル酸−2−ヒドロキシエチル、酢酸ビニル、スチレ
ン等が挙げられる。
【0016】上記酢酸dl−α−トコフェロールは、血
行促進作用、抗炎症作用以外に皮膚の内部から保湿性を
高め、皮膚を滑らかにする、脂質過酸化抑制、傷の治癒
を助ける、細胞膜保護、ビタミンA分解抑制等の作用が
ある。
行促進作用、抗炎症作用以外に皮膚の内部から保湿性を
高め、皮膚を滑らかにする、脂質過酸化抑制、傷の治癒
を助ける、細胞膜保護、ビタミンA分解抑制等の作用が
ある。
【0017】上記粘着剤組成物における酢酸dl−α−
トコフェロールの含有量は、少なくなると酢酸dl−α
−トコフェロールの効果が発現せず、多くなると粘着剤
層に油じみが生じるので、0.5〜10重量%に限定さ
れ、好ましくは1〜5重量%である。
トコフェロールの含有量は、少なくなると酢酸dl−α
−トコフェロールの効果が発現せず、多くなると粘着剤
層に油じみが生じるので、0.5〜10重量%に限定さ
れ、好ましくは1〜5重量%である。
【0018】上記粘着剤組成物には、必要に応じて、他
の薬効成分、吸収助剤等が添加されてもよい。
の薬効成分、吸収助剤等が添加されてもよい。
【0019】上記貼付剤の作製方法としては、例えば、
上記粘着剤組成物を酢酸エチル、エタノール等の有機溶
媒に溶解させた溶液を支持体上に塗工乾燥させる方法
や、上記溶液を剥離紙上に塗工乾燥して得られた粘着剤
層を支持体に密着させる方法が挙げられる。
上記粘着剤組成物を酢酸エチル、エタノール等の有機溶
媒に溶解させた溶液を支持体上に塗工乾燥させる方法
や、上記溶液を剥離紙上に塗工乾燥して得られた粘着剤
層を支持体に密着させる方法が挙げられる。
【0020】上記剥離紙は粘着剤層の保護を目的として
使用され、例えば、ポリエチレンコート上質紙、ポリオ
レフィンコートグラシン紙、ポリエチレンテレフタレー
ト(以下PETという)フィルム、ポリプロピレンフィ
ルムなどの片面をシリコン処理したものが使用可能であ
る。
使用され、例えば、ポリエチレンコート上質紙、ポリオ
レフィンコートグラシン紙、ポリエチレンテレフタレー
ト(以下PETという)フィルム、ポリプロピレンフィ
ルムなどの片面をシリコン処理したものが使用可能であ
る。
【0021】上記粘着剤層の厚さは20〜100μmが
好ましく、上記貼付剤の形状は、シート状、帯状、円
形、パッチ状、ロール状等自由に選択できる。
好ましく、上記貼付剤の形状は、シート状、帯状、円
形、パッチ状、ロール状等自由に選択できる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 (実施例1)アクリル酸−2−エチルヘキシル302.
2重量部(65モル%)とN−ビニルピロリドン98重
量部(35モル%)をセパラブルフラスコに仕込み、重
合初期のモノマー濃度が85重量%となるように酢酸エ
チル70.6重量部を加えた。この溶液を窒素雰囲気下
60℃に加熱し、過酸化ラウロイル(重合開始剤)及び
酢酸エチルを逐次少量ずつ添加しながら32時間重合し
重合物を得た。次いで、上記重合物を取り出した後、ポ
リマー濃度が25重量%となるようにさらに酢酸エチル
を加え、ディゾルイバーにて均一に混合し粘着剤組成物
を調製した。この粘着剤組成物392重量部に酢酸dl
−α−トコフェロール2重量部を均一に溶解させた溶液
を、厚さ40μmのPETフィルムをシリコン処理した
剥離紙上に塗工して60℃で30分間乾燥し、乾燥後の
厚さが40μmの粘着剤層を得た。この粘着剤層を厚さ
40μmのポリウレタンフィルム(大倉工業社製「シル
クロン」)に転写し貼付剤を作製した。
2重量部(65モル%)とN−ビニルピロリドン98重
量部(35モル%)をセパラブルフラスコに仕込み、重
合初期のモノマー濃度が85重量%となるように酢酸エ
チル70.6重量部を加えた。この溶液を窒素雰囲気下
60℃に加熱し、過酸化ラウロイル(重合開始剤)及び
酢酸エチルを逐次少量ずつ添加しながら32時間重合し
重合物を得た。次いで、上記重合物を取り出した後、ポ
リマー濃度が25重量%となるようにさらに酢酸エチル
を加え、ディゾルイバーにて均一に混合し粘着剤組成物
を調製した。この粘着剤組成物392重量部に酢酸dl
−α−トコフェロール2重量部を均一に溶解させた溶液
を、厚さ40μmのPETフィルムをシリコン処理した
剥離紙上に塗工して60℃で30分間乾燥し、乾燥後の
厚さが40μmの粘着剤層を得た。この粘着剤層を厚さ
40μmのポリウレタンフィルム(大倉工業社製「シル
クロン」)に転写し貼付剤を作製した。
【0023】(実施例2)実施例1で得られた粘着剤組
成物392重量部に酢酸dl−α−トコフェロール1.
5重量部及び酢酸レチノール0.5重量部を均一に溶解
した粘着剤組成物の溶液を、厚さ40μmのPETフィ
ルムをシリコン処理した剥離紙上に塗工して60℃で3
0分間乾燥し、乾燥後の厚さが40μmの粘着剤層を得
た。この粘着剤層を厚さ50μmのポリウレタンフィル
ム(大倉工業社製「シルクロン」)に転写し貼付剤を作
製した。
成物392重量部に酢酸dl−α−トコフェロール1.
5重量部及び酢酸レチノール0.5重量部を均一に溶解
した粘着剤組成物の溶液を、厚さ40μmのPETフィ
ルムをシリコン処理した剥離紙上に塗工して60℃で3
0分間乾燥し、乾燥後の厚さが40μmの粘着剤層を得
た。この粘着剤層を厚さ50μmのポリウレタンフィル
ム(大倉工業社製「シルクロン」)に転写し貼付剤を作
製した。
【0024】(比較例1)実施例1で得られた粘着剤組
成物の溶液を、厚さ40μmのPETフィルムをシリコ
ン処理した剥離紙上に塗工して60℃で30分間乾燥
し、乾燥後の厚さが40μmの粘着剤層を得た。この粘
着剤層を厚さ40μmのポリウレタンフィルム(大倉工
業社製「シルクロン」)に転写し貼付剤を作製した。
成物の溶液を、厚さ40μmのPETフィルムをシリコ
ン処理した剥離紙上に塗工して60℃で30分間乾燥
し、乾燥後の厚さが40μmの粘着剤層を得た。この粘
着剤層を厚さ40μmのポリウレタンフィルム(大倉工
業社製「シルクロン」)に転写し貼付剤を作製した。
【0025】(比較例2)実施例1で得られた粘着剤組
成物340重量部に酢酸dl−α−トコフェロール15
重量部を均一に溶解した粘着剤組成物の溶液を、厚さ4
0μmのPETフィルムをシリコン処理した剥離紙上に
塗工して60℃で30分間乾燥し、乾燥後の厚さが40
μmの粘着剤層を得た。この粘着剤層を厚さ40μmの
ポリウレタンフィルムに転写し貼付剤を作製した。
成物340重量部に酢酸dl−α−トコフェロール15
重量部を均一に溶解した粘着剤組成物の溶液を、厚さ4
0μmのPETフィルムをシリコン処理した剥離紙上に
塗工して60℃で30分間乾燥し、乾燥後の厚さが40
μmの粘着剤層を得た。この粘着剤層を厚さ40μmの
ポリウレタンフィルムに転写し貼付剤を作製した。
【0026】(比較例3)ポリウレタンフィルムに代え
て、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体
フィルム(東燃化学社製「ラブレーズ」)を使用したこ
と以外は、実施例1と同様にして貼付剤を作製した。
て、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体
フィルム(東燃化学社製「ラブレーズ」)を使用したこ
と以外は、実施例1と同様にして貼付剤を作製した。
【0027】(比較例4)厚さ70μmのポリウレタン
フィルム(大倉工業社製「シルクロン」)を使用したこ
と以外は、実施例1と同様にして貼付剤を作製した。
フィルム(大倉工業社製「シルクロン」)を使用したこ
と以外は、実施例1と同様にして貼付剤を作製した。
【0028】(比較例5)厚さ25μmのポリウレタン
フィルム(大倉工業社製「シルクロン」)を使用したこ
と以外は、実施例1と同様にして貼付剤を作製した。
フィルム(大倉工業社製「シルクロン」)を使用したこ
と以外は、実施例1と同様にして貼付剤を作製した。
【0029】(比較例6)市販の酢酸dl−α−トコフ
ェロール含有クリーム。
ェロール含有クリーム。
【0030】〔貼付剤の評価〕上記実施例及び比較例で
得られた貼付剤につき、下記の測定及び評価を行い、そ
の結果を表1に示した。 (1)50%伸長時の荷重、50%伸長時から5秒後及
び60秒後の荷重残留率 支持体を15mm×80mmの短冊型に切断して試験片
とし、該試験片の中央部に40mmの標点間距離を設け
た。この試験片を室温23℃、相対湿度50%の室内で
引張試験機を使用して長手方向に100mm/分の速度
で標点間距離が60mmとなるまで引延ばし、その時点
の荷重を測定した。また、上記試験片を引延ばした状態
で60秒以上放置し、荷重の変化を記録したチャート紙
から、50%伸長時より5秒後及び60秒後の荷重を読
み取り、荷重残留率を算出した。
得られた貼付剤につき、下記の測定及び評価を行い、そ
の結果を表1に示した。 (1)50%伸長時の荷重、50%伸長時から5秒後及
び60秒後の荷重残留率 支持体を15mm×80mmの短冊型に切断して試験片
とし、該試験片の中央部に40mmの標点間距離を設け
た。この試験片を室温23℃、相対湿度50%の室内で
引張試験機を使用して長手方向に100mm/分の速度
で標点間距離が60mmとなるまで引延ばし、その時点
の荷重を測定した。また、上記試験片を引延ばした状態
で60秒以上放置し、荷重の変化を記録したチャート紙
から、50%伸長時より5秒後及び60秒後の荷重を読
み取り、荷重残留率を算出した。
【0031】(2)貼付感 成人10名の評価者が貼付して下記の評価基準によって
点数を付け、得られた合計点の平均値が、3〜2.4点
の場合を3とし、2.4未満〜1.7点の場合を2と
し、1.7点未満の場合を1とした。 <評価基準> 3点:曲げた時肌が突張ったり剥がれたりせず、違和感
がない。 2点:曲げた時肌が突張ったり剥がれたりしない。 1点:曲げた時肌が突張り、剥がれが生じた。
点数を付け、得られた合計点の平均値が、3〜2.4点
の場合を3とし、2.4未満〜1.7点の場合を2と
し、1.7点未満の場合を1とした。 <評価基準> 3点:曲げた時肌が突張ったり剥がれたりせず、違和感
がない。 2点:曲げた時肌が突張ったり剥がれたりしない。 1点:曲げた時肌が突張り、剥がれが生じた。
【0032】(3)貼り易さ 成人10名の評価者が貼付して下記の評価基準によって
点数を付け、得られた合計点の平均値が、3〜2.4点
の場合を3とし、2.4未満〜1.7点の場合を2と
し、1.7点未満の場合を1とした。 <評価基準> 3点:ある程度腰があり、貼付し易い。 2点:やや腰が弱いが貼付するのに問題がない。 1点:腰がなく、貼付する時にしわになったりする。
点数を付け、得られた合計点の平均値が、3〜2.4点
の場合を3とし、2.4未満〜1.7点の場合を2と
し、1.7点未満の場合を1とした。 <評価基準> 3点:ある程度腰があり、貼付し易い。 2点:やや腰が弱いが貼付するのに問題がない。 1点:腰がなく、貼付する時にしわになったりする。
【0033】(4)巻き締まり 成人10名の評価者が貼付して下記の評価基準によって
点数を付け、得られた合計点の平均値が、3〜2.4点
の場合を3とし、2.4未満〜1.7点の場合を2と
し、1.7点未満の場合を1とした。 <評価基準> 3点:指に巻いて曲げても巻き締まりがない。 2点:指に巻いても巻き締まりがない。 1点:指に巻くと巻き締まりがする。
点数を付け、得られた合計点の平均値が、3〜2.4点
の場合を3とし、2.4未満〜1.7点の場合を2と
し、1.7点未満の場合を1とした。 <評価基準> 3点:指に巻いて曲げても巻き締まりがない。 2点:指に巻いても巻き締まりがない。 1点:指に巻くと巻き締まりがする。
【0034】(5)透湿度 貼付剤の透湿度をJIS Z0237に準拠して測定し
た。
た。
【0035】(6)有効率 ひび、あかぎれ等の亀裂性湿疹を有する成人15名の評
価者に2〜5日間貼付し、15名の評価者中「治っ
た」、「良くなった」及び「やや良くなった」と判定し
た人数を百分率で表した。
価者に2〜5日間貼付し、15名の評価者中「治っ
た」、「良くなった」及び「やや良くなった」と判定し
た人数を百分率で表した。
【0036】
【表1】
【0037】
【発明の効果】本発明の貼付剤は、上述の通りであり、
密封効果と酢酸dl−α−トコフェロールの薬理作用の
相乗効果によって、ひび、あかぎれ等の患部を皮膚の内
部から保湿して炎症を抑え、外部から患部を保護して治
癒を促進する。また、支持体として柔軟性があり、巻き
締まりのない非透水性のポリウレタンフィルムを使用す
るので、貼付中に違和感や剥がれがなく、さらに巻き締
まりによる血行不良がなく、作業をする上で支障となら
ない。
密封効果と酢酸dl−α−トコフェロールの薬理作用の
相乗効果によって、ひび、あかぎれ等の患部を皮膚の内
部から保湿して炎症を抑え、外部から患部を保護して治
癒を促進する。また、支持体として柔軟性があり、巻き
締まりのない非透水性のポリウレタンフィルムを使用す
るので、貼付中に違和感や剥がれがなく、さらに巻き締
まりによる血行不良がなく、作業をする上で支障となら
ない。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/355 ADA 9454−4C
Claims (1)
- 【請求項1】支持体上に薬剤を含有する粘着剤層が形成
された貼付剤であって、該粘着剤層は、(メタ)アクリ
ル酸アルキルエステル共重合体90〜99.5重量%及
び酢酸dl−α−トコフェロール10〜0.5重量%を
構成成分とし、上記支持体は厚さ30〜65μmのポリ
ウレタンフィルムからなり、50%伸長時における荷重
が200〜900g/15mmであって、かつ50%伸
長時から5秒後における荷重残留率が90%以下もしく
は60秒後における荷重残留率が75%以下であること
を特徴とする貼付剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13462193A JPH06345638A (ja) | 1993-06-04 | 1993-06-04 | 貼付剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13462193A JPH06345638A (ja) | 1993-06-04 | 1993-06-04 | 貼付剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06345638A true JPH06345638A (ja) | 1994-12-20 |
Family
ID=15132667
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13462193A Pending JPH06345638A (ja) | 1993-06-04 | 1993-06-04 | 貼付剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06345638A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100376086B1 (ko) * | 2000-10-18 | 2003-03-15 | 주식회사 태평양 | 약물 전달용 필름 형성제 및 이를 함유하는 경피 투여형제제 |
KR100416305B1 (ko) * | 2000-06-21 | 2004-01-31 | 제일약품주식회사 | 케토프로펜을 함유한 수용성 아크릴 에멀젼 점착제로구성된 경피 흡수 제제 |
KR20120022711A (ko) | 2009-05-01 | 2012-03-12 | 라이온 가부시키가이샤 | 첩부제 |
-
1993
- 1993-06-04 JP JP13462193A patent/JPH06345638A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100416305B1 (ko) * | 2000-06-21 | 2004-01-31 | 제일약품주식회사 | 케토프로펜을 함유한 수용성 아크릴 에멀젼 점착제로구성된 경피 흡수 제제 |
KR100376086B1 (ko) * | 2000-10-18 | 2003-03-15 | 주식회사 태평양 | 약물 전달용 필름 형성제 및 이를 함유하는 경피 투여형제제 |
KR20120022711A (ko) | 2009-05-01 | 2012-03-12 | 라이온 가부시키가이샤 | 첩부제 |
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