JPH06322980A - 柱用コンクリート型枠装置及びその構築方法 - Google Patents
柱用コンクリート型枠装置及びその構築方法Info
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- JPH06322980A JPH06322980A JP11718693A JP11718693A JPH06322980A JP H06322980 A JPH06322980 A JP H06322980A JP 11718693 A JP11718693 A JP 11718693A JP 11718693 A JP11718693 A JP 11718693A JP H06322980 A JPH06322980 A JP H06322980A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 セパレーターを使用せずに、極めて容易に型
枠の精度を得ることができると共に、組立て及び解体が
容易にできる柱用コンクリート型枠装置及びその構築方
法を得る。 【構成】 基礎コンクリート床1の所定位置に立設され
る角形筒状の型枠4と、型枠4の各角部に配置される複
数の基礎金具3と、型枠4の各側面の外側にそれぞれ立
設され、下端部が各基礎金具3に取り付けられると共
に、縦方向の複数箇所に前記型枠側より凹陥する複数の
切込部5aが形成された縦方向補剛材5と、縦方向補剛
材5の切込部5aに端部が嵌め込まれ、その端部が型枠
4の各面の幅より外方へ突出すると共に、その長手方向
の両端部所定位置に位置調節孔15aを有する横方向補
剛剤15と、横方向補剛剤15の重なり合う各コーナー
部で前記位置調節孔15aを貫通して、各横方向補剛剤
を結合する結合ピンとを備える。
枠の精度を得ることができると共に、組立て及び解体が
容易にできる柱用コンクリート型枠装置及びその構築方
法を得る。 【構成】 基礎コンクリート床1の所定位置に立設され
る角形筒状の型枠4と、型枠4の各角部に配置される複
数の基礎金具3と、型枠4の各側面の外側にそれぞれ立
設され、下端部が各基礎金具3に取り付けられると共
に、縦方向の複数箇所に前記型枠側より凹陥する複数の
切込部5aが形成された縦方向補剛材5と、縦方向補剛
材5の切込部5aに端部が嵌め込まれ、その端部が型枠
4の各面の幅より外方へ突出すると共に、その長手方向
の両端部所定位置に位置調節孔15aを有する横方向補
剛剤15と、横方向補剛剤15の重なり合う各コーナー
部で前記位置調節孔15aを貫通して、各横方向補剛剤
を結合する結合ピンとを備える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鉄筋コンクリート、鉄骨
鉄筋コンクリート構造の建築・土木構造物の柱用コンク
リート型枠装置及びその構築方法に関する。
鉄筋コンクリート構造の建築・土木構造物の柱用コンク
リート型枠装置及びその構築方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の型枠装置は、型枠面材となる合板
を現場で加工し、型枠の構築に際してはセパレーター等
の締付け金具や補剛用の端太材等多数の仮設用資材を使
用していた。そのため、組立や解体作業が非常に複雑か
つ繁雑になるという問題があった。このような問題の改
善策として例えば合板型枠のパネル化や、特開昭53ー
120818号公報に開示されたように、大型の円錐形
の座体を補剛材として使用し、端太材の使用を減少させ
て、作業能率を良くするというものが考案されている。
を現場で加工し、型枠の構築に際してはセパレーター等
の締付け金具や補剛用の端太材等多数の仮設用資材を使
用していた。そのため、組立や解体作業が非常に複雑か
つ繁雑になるという問題があった。このような問題の改
善策として例えば合板型枠のパネル化や、特開昭53ー
120818号公報に開示されたように、大型の円錐形
の座体を補剛材として使用し、端太材の使用を減少させ
て、作業能率を良くするというものが考案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記いずれの
考案でもコンクリートの打設圧や、その他の外力による
型枠の変形防止のために、概に、鉄筋が組立てられてい
る型枠内部に、セパレーターを通す作業が残されてい
た。また、補剛用の端太材で面材を拘束する場合には、
締付不足によるコンクリート打設時の型枠の変形や、過
締めによる型枠の変形を防止するため締め付け作業は慎
重に行わなければならないが、締め付けに対する明確な
基準が無いため、作業員の感覚に依存せざるを得ず型枠
の精度を常に一定に保つ事が困難であった。また、将来
熟練工が減少する傾向にあるため、何等かの対策が待た
れていた。
考案でもコンクリートの打設圧や、その他の外力による
型枠の変形防止のために、概に、鉄筋が組立てられてい
る型枠内部に、セパレーターを通す作業が残されてい
た。また、補剛用の端太材で面材を拘束する場合には、
締付不足によるコンクリート打設時の型枠の変形や、過
締めによる型枠の変形を防止するため締め付け作業は慎
重に行わなければならないが、締め付けに対する明確な
基準が無いため、作業員の感覚に依存せざるを得ず型枠
の精度を常に一定に保つ事が困難であった。また、将来
熟練工が減少する傾向にあるため、何等かの対策が待た
れていた。
【0004】また、型枠組立作業の合理化策として、型
枠面材を筒体に形成して建て込む方法が、最も有効な方
法の一つとして考案されているが、この方法で柱用型枠
を構築する場合はセパレーターを通すことができないた
め、補剛用の端太材で面材を拘束してコンクリート打設
時の型枠寸法精度を確保する必要がある。しかし、この
場合にはセパレーターが無いために、端太材の位置決め
が困難となり、また、締付不足や過締めによって逆に寸
法精度が低下するという問題点があった。
枠面材を筒体に形成して建て込む方法が、最も有効な方
法の一つとして考案されているが、この方法で柱用型枠
を構築する場合はセパレーターを通すことができないた
め、補剛用の端太材で面材を拘束してコンクリート打設
時の型枠寸法精度を確保する必要がある。しかし、この
場合にはセパレーターが無いために、端太材の位置決め
が困難となり、また、締付不足や過締めによって逆に寸
法精度が低下するという問題点があった。
【0005】本発明は、かかる問題点を解決するために
なされたもので、セパレーターを使用せずに、極めて容
易に型枠の精度を得ることができると共に、この精度を
保持し、また、組立・解体が容易にできる柱用コンクリ
ート型枠装置及びその構築方法を得ることを目的として
いる。
なされたもので、セパレーターを使用せずに、極めて容
易に型枠の精度を得ることができると共に、この精度を
保持し、また、組立・解体が容易にできる柱用コンクリ
ート型枠装置及びその構築方法を得ることを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る柱用コンク
リート型枠装置は基礎コンクリート床上の所定位置に立
設される角形筒状の型枠と、該型枠の各角部に配置さ
れ、前記基礎コンクリート床上に固定される複数の基礎
金具と、前記型枠の各側面の外側にそれぞれ立設され、
下端部が前記各基礎金具に取り付けられると共に、縦方
向の複数箇所に前記型枠側より凹陥する複数の切込部が
形成された縦方向補剛材と、該縦方向補剛材の切込部に
両端部が嵌め込まれ、その両端部が前記型枠の各面の幅
より外方へ延出すると共に、その長手方向の両端部所定
位置に位置調節孔を有する横方向補剛材と、該横方向補
剛材の重なり合う各コーナー部で前記位置調節孔を貫通
して、各横方向補剛材を結合する結合ピンとを備えたも
のである。
リート型枠装置は基礎コンクリート床上の所定位置に立
設される角形筒状の型枠と、該型枠の各角部に配置さ
れ、前記基礎コンクリート床上に固定される複数の基礎
金具と、前記型枠の各側面の外側にそれぞれ立設され、
下端部が前記各基礎金具に取り付けられると共に、縦方
向の複数箇所に前記型枠側より凹陥する複数の切込部が
形成された縦方向補剛材と、該縦方向補剛材の切込部に
両端部が嵌め込まれ、その両端部が前記型枠の各面の幅
より外方へ延出すると共に、その長手方向の両端部所定
位置に位置調節孔を有する横方向補剛材と、該横方向補
剛材の重なり合う各コーナー部で前記位置調節孔を貫通
して、各横方向補剛材を結合する結合ピンとを備えたも
のである。
【0007】また、本発明に係る柱用コンクリート型枠
装置の構築方法は基礎コンクリート床上の型枠立設予定
位置の型枠角部にそれぞれ基礎金具を固定する基礎金具
固定工程と、前記型枠立設予定位置へ角形筒状の型枠を
設置する型枠設置工程と、縦方向の複数箇所に切込部が
形成された柱状の縦方向補剛材を2本所定間隔離して併
設し、各縦方向補剛材の前記切込部に、その両端部が前
記型枠の各面の幅より外方へ延出すると共に、その長手
方向の両端部所定位置に位置調節孔を有する横方向補剛
材を架設して、補剛フレームを形成する補剛フレーム形
成工程と、該補剛フレーム形成工程で形成された複数の
補剛フレームを前記型枠の外側面に、各縦方向補剛材の
下端部を前記基礎金具に取り付けることによって設置す
る補剛フレーム設置工程と、該補剛フレーム設置工程に
よって設置された各補剛フレームの横方向補剛材の重な
り合う両端部の前記位置調節孔を貫通して結合ピンを挿
入し、各横方向補剛材を結合する横方向補剛材結合工程
とを備えたものである。
装置の構築方法は基礎コンクリート床上の型枠立設予定
位置の型枠角部にそれぞれ基礎金具を固定する基礎金具
固定工程と、前記型枠立設予定位置へ角形筒状の型枠を
設置する型枠設置工程と、縦方向の複数箇所に切込部が
形成された柱状の縦方向補剛材を2本所定間隔離して併
設し、各縦方向補剛材の前記切込部に、その両端部が前
記型枠の各面の幅より外方へ延出すると共に、その長手
方向の両端部所定位置に位置調節孔を有する横方向補剛
材を架設して、補剛フレームを形成する補剛フレーム形
成工程と、該補剛フレーム形成工程で形成された複数の
補剛フレームを前記型枠の外側面に、各縦方向補剛材の
下端部を前記基礎金具に取り付けることによって設置す
る補剛フレーム設置工程と、該補剛フレーム設置工程に
よって設置された各補剛フレームの横方向補剛材の重な
り合う両端部の前記位置調節孔を貫通して結合ピンを挿
入し、各横方向補剛材を結合する横方向補剛材結合工程
とを備えたものである。
【0008】
【作用】基礎コンクリート床上に固定される複数の基礎
金具が縦方向補剛材の下端部の設置位置を決定する。縦
方向補剛材と横方向補剛材が型枠の側面を縦横方向から
補剛する。重なり合う隣同士の横方向補剛材の両端部に
設けられた位置調節孔に型枠寸法に合わせて結合ピンを
挿入することによって、隣り合う横方向補剛材を結合す
ると共に、補剛材を所定の寸法に設定する。
金具が縦方向補剛材の下端部の設置位置を決定する。縦
方向補剛材と横方向補剛材が型枠の側面を縦横方向から
補剛する。重なり合う隣同士の横方向補剛材の両端部に
設けられた位置調節孔に型枠寸法に合わせて結合ピンを
挿入することによって、隣り合う横方向補剛材を結合す
ると共に、補剛材を所定の寸法に設定する。
【0009】
【実施例】図1は本発明に係る柱用型枠装置の正面図、
図2は図1の平面図である。図において、1はコンクリ
ート柱が打設される基礎コンクリート床、3は基礎コン
クリート床1に固定され、後述する補剛フレームの脚部
を所定の位置に設置するための基礎金具である。基礎金
具3は図3に示すように、矩形鋼板3aの隣り合う二辺
に起立片3b,3cが折曲形成された形状を有してい
る。基礎金具3は図4に示すように後述する鋼板型枠を
配置した場合に鋼板型枠の底面の4つの角部に、各起立
片が柱用型枠の底面の各辺の延長線上に来るように配置
されている。4は基礎コンクリート床1の上に載置され
た断面矩形の鋼製型枠であり、鋼製型枠4は鋼板を筒体
に折曲形成したものである。なお、鋼製型枠4の設置位
置は図5に示すように鋼製型枠4の各角部と基礎金具の
各角部とが対向するように配置されている。
図2は図1の平面図である。図において、1はコンクリ
ート柱が打設される基礎コンクリート床、3は基礎コン
クリート床1に固定され、後述する補剛フレームの脚部
を所定の位置に設置するための基礎金具である。基礎金
具3は図3に示すように、矩形鋼板3aの隣り合う二辺
に起立片3b,3cが折曲形成された形状を有してい
る。基礎金具3は図4に示すように後述する鋼板型枠を
配置した場合に鋼板型枠の底面の4つの角部に、各起立
片が柱用型枠の底面の各辺の延長線上に来るように配置
されている。4は基礎コンクリート床1の上に載置され
た断面矩形の鋼製型枠であり、鋼製型枠4は鋼板を筒体
に折曲形成したものである。なお、鋼製型枠4の設置位
置は図5に示すように鋼製型枠4の各角部と基礎金具の
各角部とが対向するように配置されている。
【0010】5は角形鋼管で形成された縦方向補剛材で
あり、縦方向補剛材5は図6に示すように縦方向所定位
置に後述する横方向補剛材を嵌入するための切込部5a
が複数設けられている。7は縦方向補剛材5の下端部の
一方の面に取り付けられた脚部固定金具であり、脚部固
定金具7は鋼板をプレス加工することによって製作され
ている。脚部固定金具7は図7に示すように、固定片7
aと係止片7bとから成り、固定片7aが縦方向補剛材
5にねじ止めされている。係止片7bと縦方向補剛材5
との間には少なくとも基礎金具3の起立片3b,3cが
嵌入できる隙間が設けられている。縦方向補剛材5は切
込部5aを鋼製型枠4側に向けて、係止片7bと基礎金
具3の起立片3bとを係合させて設置されている。
あり、縦方向補剛材5は図6に示すように縦方向所定位
置に後述する横方向補剛材を嵌入するための切込部5a
が複数設けられている。7は縦方向補剛材5の下端部の
一方の面に取り付けられた脚部固定金具であり、脚部固
定金具7は鋼板をプレス加工することによって製作され
ている。脚部固定金具7は図7に示すように、固定片7
aと係止片7bとから成り、固定片7aが縦方向補剛材
5にねじ止めされている。係止片7bと縦方向補剛材5
との間には少なくとも基礎金具3の起立片3b,3cが
嵌入できる隙間が設けられている。縦方向補剛材5は切
込部5aを鋼製型枠4側に向けて、係止片7bと基礎金
具3の起立片3bとを係合させて設置されている。
【0011】15は平鋼等で形成された横方向補剛材で
あり、横方向補剛材15は図8に示すようにその両端部
の所定位置に複数の位置調節孔15aが設けられ、位置
調節孔15aの近傍には構築する柱に対応した目盛りが
付されている。また、横方向補剛材15は図9に示すよ
うに縦方向補剛材5の切込部5aに嵌入され、その両端
部が鋼製型枠4より外方へ所定長さ延出している。この
とき図10に示すように横方向補剛材15の一方の側面
が縦方向補剛材の切込部の奥部に当接し、他方の側面が
縦方向補剛材の側面と面一になっている。これによっ
て、横方向補剛材15の一側面および縦方向補剛材の一
側面が鋼製型枠4の側面に当接可能になっている。20
は直交する横方向補剛材15の位置調節孔に挿通された
固定ピンであり、固定ピンは図11に示すように横方向
補剛材15の柱寸法に対応した位置調節孔を重ね合わせ
て両方の孔に挿通するようにする。
あり、横方向補剛材15は図8に示すようにその両端部
の所定位置に複数の位置調節孔15aが設けられ、位置
調節孔15aの近傍には構築する柱に対応した目盛りが
付されている。また、横方向補剛材15は図9に示すよ
うに縦方向補剛材5の切込部5aに嵌入され、その両端
部が鋼製型枠4より外方へ所定長さ延出している。この
とき図10に示すように横方向補剛材15の一方の側面
が縦方向補剛材の切込部の奥部に当接し、他方の側面が
縦方向補剛材の側面と面一になっている。これによっ
て、横方向補剛材15の一側面および縦方向補剛材の一
側面が鋼製型枠4の側面に当接可能になっている。20
は直交する横方向補剛材15の位置調節孔に挿通された
固定ピンであり、固定ピンは図11に示すように横方向
補剛材15の柱寸法に対応した位置調節孔を重ね合わせ
て両方の孔に挿通するようにする。
【0012】次に、型枠構築方法を以下に説明する。 1.基礎金具及び鋼板型枠の設置 基礎コンクリート床1に柱位置の墨出しを柱外径寸法で
行い(図12)、墨出しした基準線に合わせて基礎金具
3を基礎コンクリ−ト床1に釘打ちする(図4)。この
とき、柱の4つの角部に、基礎金具3の起立片側の頂部
を対向させ、柱の底辺の延長線上に各起立片が位置する
ように配置する。筒体に形成された鋼板型枠をしてクレ
ーン等で墨出しした基準線に合わせて建込む(図5)。
行い(図12)、墨出しした基準線に合わせて基礎金具
3を基礎コンクリ−ト床1に釘打ちする(図4)。この
とき、柱の4つの角部に、基礎金具3の起立片側の頂部
を対向させ、柱の底辺の延長線上に各起立片が位置する
ように配置する。筒体に形成された鋼板型枠をしてクレ
ーン等で墨出しした基準線に合わせて建込む(図5)。
【0013】2.補剛フレームの形成及び設置 次に、2本の縦方向補剛材5を補剛する型枠面の幅に等
しい距離だけ離して立て、各縦方向補剛材5の切込部5
aに横方向補剛材15をはめ込み、図13に示す補剛フ
レームを形成する。同様の方法で、残り3個の補剛フレ
ームを形成する。その後、各縦方向補剛材5の下端部に
脚部固定金具7を取付ける。他の3つの補剛フレームを
形成した後、各脚部固定金具7の係止片7bと縦方向補
剛材5の側面との隙間に基礎金具3の起立片3bを挿入
して、この起立片3bをガイドにして縦方向補剛材5を
鋼板型枠4側にすべり込ませ(図14)、補剛フレーム
を鋼板型枠4の側面に当接させる(図15)。同様に他
の3つの補剛フレームを設置する。このようにすれば、
補剛フレームの位置決めが極めて容易に、かつ精度良く
行うことができる。
しい距離だけ離して立て、各縦方向補剛材5の切込部5
aに横方向補剛材15をはめ込み、図13に示す補剛フ
レームを形成する。同様の方法で、残り3個の補剛フレ
ームを形成する。その後、各縦方向補剛材5の下端部に
脚部固定金具7を取付ける。他の3つの補剛フレームを
形成した後、各脚部固定金具7の係止片7bと縦方向補
剛材5の側面との隙間に基礎金具3の起立片3bを挿入
して、この起立片3bをガイドにして縦方向補剛材5を
鋼板型枠4側にすべり込ませ(図14)、補剛フレーム
を鋼板型枠4の側面に当接させる(図15)。同様に他
の3つの補剛フレームを設置する。このようにすれば、
補剛フレームの位置決めが極めて容易に、かつ精度良く
行うことができる。
【0014】3.補剛フレーム同士の連結 全ての補剛フレームを設置した後、補剛フレームを構成
する横方向補剛材15の位置の微調整を行い、柱寸法に
対応した位置調節孔15aに固定ピン20を挿入して隣
り合う補剛フレーム同士を連結し、これによって鋼板型
枠4を拘束する(図11)。なお、横方向補剛材15だ
けでは強度・剛性が不足する場合には、図16に示すよ
うに各縦方向補剛材5の中間に角形鋼管等で形成した縦
補剛材31を、その一側面を横方向補剛材15に当接さ
せてワイヤー33で拘束することによって取り付けるよ
うにする。図16において、35は各縦方向補剛材5の
背面に設けられたフックであり、ワイヤー33はこのフ
ック35に掛けるようにする。図17は図16のA−A
断面図であり、縦補剛材31の取り付け状態を示してい
る。このようにワイヤーロープを周方向にまわして締付
けるようにすると、補剛材の拘束力が全ての面に同一と
なり、締付力のバラツキによる型枠大曲り変形を防止す
ることができる。このように、補剛フレームを組み立て
た後に必要な強度に応じた数の補剛材を付加することが
できるので、施工のマニュアル化が容易になる。
する横方向補剛材15の位置の微調整を行い、柱寸法に
対応した位置調節孔15aに固定ピン20を挿入して隣
り合う補剛フレーム同士を連結し、これによって鋼板型
枠4を拘束する(図11)。なお、横方向補剛材15だ
けでは強度・剛性が不足する場合には、図16に示すよ
うに各縦方向補剛材5の中間に角形鋼管等で形成した縦
補剛材31を、その一側面を横方向補剛材15に当接さ
せてワイヤー33で拘束することによって取り付けるよ
うにする。図16において、35は各縦方向補剛材5の
背面に設けられたフックであり、ワイヤー33はこのフ
ック35に掛けるようにする。図17は図16のA−A
断面図であり、縦補剛材31の取り付け状態を示してい
る。このようにワイヤーロープを周方向にまわして締付
けるようにすると、補剛材の拘束力が全ての面に同一と
なり、締付力のバラツキによる型枠大曲り変形を防止す
ることができる。このように、補剛フレームを組み立て
た後に必要な強度に応じた数の補剛材を付加することが
できるので、施工のマニュアル化が容易になる。
【0015】4.解体 解体は固定ピン20を抜き、各補剛フレームを順次取り
外すことによって行う。セパレータのようにコンクリー
トの中に埋め殺す部品がないため補剛用部品はほぼ10
0%再利用が可能となり経済的である。また、追加で補
剛を行った場合でもワイヤー33を取り外す作業が付加
されるのみで、その解体作業は極めて容易に行える。ま
た、本実施例では薄鋼板を捨て型枠として使用した例を
示したが、型枠を捨て型枠としない場合でも、この工法
を適用することができ、この工法を使用すれば型枠を柱
本体に締め付けていないので通常よりも容易に解体でき
る。
外すことによって行う。セパレータのようにコンクリー
トの中に埋め殺す部品がないため補剛用部品はほぼ10
0%再利用が可能となり経済的である。また、追加で補
剛を行った場合でもワイヤー33を取り外す作業が付加
されるのみで、その解体作業は極めて容易に行える。ま
た、本実施例では薄鋼板を捨て型枠として使用した例を
示したが、型枠を捨て型枠としない場合でも、この工法
を適用することができ、この工法を使用すれば型枠を柱
本体に締め付けていないので通常よりも容易に解体でき
る。
【0016】なお、縦方向補剛材5の下端部に取り付け
る脚部固定金具7を図18に示すような波形金具40を
用いて形成し、その脚部をボルト41によって高さ調整
可能にしてもよい。
る脚部固定金具7を図18に示すような波形金具40を
用いて形成し、その脚部をボルト41によって高さ調整
可能にしてもよい。
【0017】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように規格化さ
れた縦方向補剛材と横方向補剛材とで補剛フレームを形
成し、該補剛フレームを型枠側面に設置して各補剛フレ
ームを構築される柱の寸法に合わせて固定ピンで結合す
るようにしたので、セパレーターを使用せずに、極めて
容易に型枠の精度を得ることができると共に、この精度
を保持し、また、組立て解体が容易にできる。
れた縦方向補剛材と横方向補剛材とで補剛フレームを形
成し、該補剛フレームを型枠側面に設置して各補剛フレ
ームを構築される柱の寸法に合わせて固定ピンで結合す
るようにしたので、セパレーターを使用せずに、極めて
容易に型枠の精度を得ることができると共に、この精度
を保持し、また、組立て解体が容易にできる。
【0018】また、予め縦方向補剛材に複数の切込部を
設け、この切込部に横方向補剛材を架設するようにした
ので、補方向補剛材の高さ方向の位置決めが不要となり
作業性が良い。
設け、この切込部に横方向補剛材を架設するようにした
ので、補方向補剛材の高さ方向の位置決めが不要となり
作業性が良い。
【図1】本発明に係る柱用型枠装置の正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】基礎金具の斜視図である。
【図4】基礎金具の配置を説明する説明図である。
【図5】鋼製型枠の配置を説明する説明図である。
【図6】縦方向補剛材の斜視図である。
【図7】脚部固定金具の斜視図である。
【図8】横方向補剛材の斜視図である。
【図9】横方向補剛材の取り付け方法を説明する説明図
である。
である。
【図10】横方向補剛材を縦方向補剛材へ取り付けた場
合の取り付け状態を説明する説明図である。
合の取り付け状態を説明する説明図である。
【図11】各横方向補剛材の結合方法を説明する説明図
である。
である。
【図12】基準線の墨出し状態を説明する説明図であ
る。
る。
【図13】補剛フレームの正面図である。
【図14】補剛フレームを基礎金具に取り付ける取り付
け方法を説明する説明図である。
け方法を説明する説明図である。
【図15】補剛フレームを基礎金具に取り付けた取り付
け状態を説明する説明図である。
け状態を説明する説明図である。
【図16】縦補剛材を付加した状態を説明する説明図で
ある。
ある。
【図17】図16のA−A断面図である。
【図18】脚部固定金具の他の実施例の斜視図である。
1 基礎コンクリート床 3 基礎金具 4 鋼板型枠 5 縦方向補剛材 5a 切込部 7 脚部固定金具 15 横方向補剛材
Claims (2)
- 【請求項1】 基礎コンクリート床上の所定位置に立設
される角形筒状の型枠と、 該型枠の各角部に配置され、前記基礎コンクリート床上
に固定される複数の基礎金具と、 前記型枠の各側面の外側にそれぞれ立設され、下端部が
前記各基礎金具に取り付けられると共に、縦方向の複数
箇所に前記型枠側より凹陥する複数の切込部が形成され
た柱状の縦方向補剛材と、 該縦方向補剛材の切込部に両端部が嵌め込まれ、その両
端部が前記型枠の各面の幅より外方へ延出すると共に、
その長手方向の両端部所定位置に位置調節孔を有する横
方向補剛材と、 該横方向補剛材の重なり合う各コーナー部で前記位置調
節孔を貫通して、各横方向補剛材を結合する結合ピンと
を備えたことを特徴とする柱用コンクリート型枠装置。 - 【請求項2】 基礎コンクリート床上の型枠立設予定位
置の型枠角部にそれぞれ基礎金具を固定する基礎金具固
定工程と、 前記型枠立設予定位置へ角形筒状の型枠を設置する型枠
設置工程と、 縦方向の複数箇所に切込部が形成された柱状の縦方向補
剛材を2本所定間隔離して併設し、各縦方向補剛材の前
記切込部に、その両端部が前記型枠の各面の幅より外方
へ延出すると共に、その長手方向の両端部所定位置に位
置調節孔を有する横方向補剛材を架設して、補剛フレー
ムを形成する補剛フレーム形成工程と、 該補剛フレーム形成工程で形成された複数の補剛フレー
ムを前記型枠の外側面に、各縦方向補剛材の下端部を前
記基礎金具に取り付けることによって設置する補剛フレ
ーム設置工程と、 該補剛フレーム設置工程によって設置された各補剛フレ
ームの横方向補剛材の重なり合う両端部の前記位置調節
孔を貫通して結合ピンを挿入し、各横方向補剛材を結合
する横方向補剛材結合工程とを備えたことを特徴とする
柱用コンクリート型枠構築方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11718693A JPH06322980A (ja) | 1993-05-19 | 1993-05-19 | 柱用コンクリート型枠装置及びその構築方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11718693A JPH06322980A (ja) | 1993-05-19 | 1993-05-19 | 柱用コンクリート型枠装置及びその構築方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06322980A true JPH06322980A (ja) | 1994-11-22 |
Family
ID=14705541
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11718693A Pending JPH06322980A (ja) | 1993-05-19 | 1993-05-19 | 柱用コンクリート型枠装置及びその構築方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06322980A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6247677B1 (en) * | 1997-04-28 | 2001-06-19 | A. R. Tiltform Pty. Ltd. | Method and arrangement for forming construction panels and structures |
KR101239982B1 (ko) * | 2010-12-09 | 2013-03-06 | 삼성중공업 주식회사 | 형강용접방법 및 이를 통해 제작된 용접형강체 |
-
1993
- 1993-05-19 JP JP11718693A patent/JPH06322980A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6247677B1 (en) * | 1997-04-28 | 2001-06-19 | A. R. Tiltform Pty. Ltd. | Method and arrangement for forming construction panels and structures |
KR101239982B1 (ko) * | 2010-12-09 | 2013-03-06 | 삼성중공업 주식회사 | 형강용접방법 및 이를 통해 제작된 용접형강체 |
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