JPH06319149A - 画像処理装置 - Google Patents
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- JPH06319149A JPH06319149A JP5274598A JP27459893A JPH06319149A JP H06319149 A JPH06319149 A JP H06319149A JP 5274598 A JP5274598 A JP 5274598A JP 27459893 A JP27459893 A JP 27459893A JP H06319149 A JPH06319149 A JP H06319149A
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Classifications
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- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04N—PICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
- H04N9/00—Details of colour television systems
- H04N9/64—Circuits for processing colour signals
- H04N9/68—Circuits for processing colour signals for controlling the amplitude of colour signals, e.g. automatic chroma control circuits
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- Processing Of Color Television Signals (AREA)
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Abstract
上げたときに彩度補正を施して良好なカラー画像の表示
を行うために、画像のダイナミックレンジを圧縮する際
に、ダイナミックレンジの圧縮率に応じて彩度補正の係
数を最適に設定することを特徴とする。 【構成】画像処理装置は、撮影光学系1、ハーフミラー
2、光学フィルタ3、撮像素子4a、4b、A/D変換
器5a、5b、加算器6、LUT7、色分離回路8、マ
トリクス回路9、対数変換回路、フィルタ11、DGC
回路12、逆対数変換回路13、遅延回路14、遅延回
路15r、15g、15b、圧縮係数設定回路16、乗
算器17r、17g、17bと、彩度補正回路18とに
より構成されている。
Description
特に画像データより得られる情報により適応的に彩度を
補正する画像処理装置に関するものである。
は50〜60dB、TV(テレビジョン)モニタのダイ
ナミックレンジは45dB程度である。これに対し、一
般的な被写体のダイナミックレンジはこれらより広く、
80〜100dBにもおよぶ。これを解決する手段とし
て、本出願人よる特開昭63−232591号公報に記
載されているような技術手段がある。
れば、一対のカラー撮像素子の出力を各色毎に加算した
後、マトリクス変換により得られる輝度信号のみを対数
圧縮回路にて対数圧縮し、この対数圧縮回路の出力を利
得調整等行い、元の輝度信号との比を各色信号に乗じる
ことで色度を変化させることなくダイナミックレンジを
圧縮してモニタに表示している。
−232591号公報に記載される技術手段を用いて画
像の表示を行う際に、ダイナミックレンジの圧縮率を大
きくしていくと、実際画像データの色度は変化していな
いにもかかわらず、画像の彩度が強調されたように見
え、不自然な表示になるという問題がある。
現象は顕著に現れる。したがって、画像全体について単
純に彩度の調整を行った場合、暗い部分を自然な色調に
なるように彩度調整すると、明るい部分の彩度が落ちす
ぎてしまうものであった。
で、圧縮率を上げていったときに彩度補正を施しても画
像の明るい部分の彩度を落すことなく、且つ暗い部分の
見た目の彩度の強調を抑え、良好なカラー画像の表示を
行うことのできる画像処理装置を提供することを目的と
する。
に係る信号を含む画像信号を入力する入力手段と、この
入力手段より得られた画像信号中の輝度信号のダイナミ
ックレンジを圧縮するダイナミックレンジ圧縮手段と、
このダイナミックレンジ圧縮手段の出力と上記入力手段
より得られた元の輝度信号との関係を求める圧縮係数設
定手段と、この圧縮係数設定手段の出力と上記入力手段
からの色に係る信号とを演算するための演算手段と、上
記入力手段からの上記色に係る信号の彩度を補正する彩
度補正手段とを具備することを特徴とする。
信号を入力する入力手段と、この入力手段より得られた
画像信号中の輝度信号のダイナミックレンジを圧縮する
ダイナミックレンジ圧縮手段と、このダイナミックレン
ジ圧縮手段の出力と上記入力手段より得られた元の輝度
信号との関係を求める圧縮係数設定手段と、この圧縮係
数設定手段の出力を彩度補正係数を含む係数に変換する
ための係数変換手段と、この係数変換手段の出力と上記
入力手段から得られる色に係る信号とを演算するための
演算手段とを具備することを特徴とする。
するマトリクス回路と、このマトリクス回路より得られ
た輝度信号を上記各色信号から減じる減算手段と、上記
マトリクス回路より得られた輝度信号のダイナミックレ
ンジを圧縮するダイナミックレンジ圧縮手段と、このダ
イナミックレンジ圧縮手段の出力を、上記減算手段の各
々の出力に加算する加算手段とを具備することを特徴と
する。
によって色に係る信号を含む画像信号が入力され、この
入力手段より得られた画像信号中の輝度信号のダイナミ
ックレンジがダイナミックレンジ圧縮手段で圧縮され
る。このダイナミックレンジ圧縮手段の出力と上記入力
手段より得られた元の輝度信号との関係は、圧縮係数設
定手段にて求められ、この圧縮係数設定手段の出力と上
記入力手段からの色に係る信号とが、演算手段にて演算
される。そして、彩度補正手段に於いて、上記入力手段
からの上記色に係る信号の彩度が補正される。これによ
り、画像のダイナミックレンジを圧縮する際に、個々の
画像データに対して彩度補正の係数が最適に設定され
る。したがって、見た目の彩度が大きくなりすぎること
なしに、自然で良好な色調で表示できる。
段により色に係る信号を含む画像信号が入力されると、
この入力手段より得られた画像信号中の輝度信号のダイ
ナミックレンジがダイナミックレンジ圧縮手段で圧縮さ
れる。そして、このダイナミックレンジ圧縮手段の出力
と上記入力手段より得られた元の輝度信号との関係が、
圧縮係数設定手段にて求められる。この圧縮係数設定手
段の出力は、係数変換手段にて彩度補正係数を含む係数
に変換される。その後、演算手段に於いて、係数変換手
段の出力と上記入力手段から得られる色に係る信号とが
演算される。
トリクス回路に出力される。すると、このマトリクス回
路より得られた輝度信号は、減算手段に於いて上記各色
信号から減じられる。そして、上記マトリクス回路より
得られた輝度信号のダイナミックレンジがダイナミック
レンジ圧縮手段で圧縮され、ここで圧縮された出力が加
算手段で上記減算手段の各々の出力に加算される。
置の実施例を説明する。先ず、図1乃至図3を参照し
て、この発明の第1の実施例について説明する。図1
は、この第1の実施例の構成を説明するためのブロック
図である。同図に於いて、画像処理装置は、撮影光学系
1と、この撮影光学系1の光軸上にあり光路を分岐させ
るハーフミラー2と、上記撮影光学系1によって形成さ
れ、ハーフミラー2によって分岐された一方の光学的情
報の光量を減衰させる光学(ND)フィルタ3と、この
光学フィルタ3を通過した光学的情報をアナログ電気信
号に変換する撮像素子4aと、ハーフミラー2によって
分岐されたもう一方の光学的情報をアナログ電気信号に
変換する撮像素子4bと、撮像素子4a、4bそれぞれ
の出力をデジタル信号に変換するA/D変換器5a、5
bと、A/D変換器5a、5bの出力を加算する加算器
6と、この加算器6で加算された信号の非線形入出力特
性を線形に補正するためのルックアップテーブル(以下
LUTと略記する)7と、補正された信号を各色信号に
分離する色分離回路8とを有した構成となっている。
の各出力から輝度信号を作り出すマトリクス回路9と、
得られた輝度信号を対数変換する対数変換回路10と、
対数変換された信号の低周波成分を抑制するフィルタ1
1と、このフィルタ11の出力のダイナミックレンジと
ゲインを調整するダイナミックレンジ・ゲインコントロ
ール回路(以下DGC回路と略記する)12と、DGC
回路12の出力を逆対数変換する逆対数変換回路13と
を備えている。
力手段が、R、G、Bの各色信号を入力して、このR、
G、Bの各色信号を出力しつつ、マトリクス回路9によ
りY信号を出力する構成となっているが(図1参照)、
これに限られることなく、別のタイプの信号を入力して
Y及び各色信号を出力するような構成としてもよい。ま
た、後述する図28の第10の実施例に示されるよう
に、Y及び各色差信号を出力するような構成であっても
よい。
ス回路9の出力を逆対数変換回路13の出力とタイミン
グを合わせるための遅延回路14と、逆対数変換回路1
3の出力Y′を遅延回路14の出力Yで除して圧縮係数
Cとして出力する圧縮係数設定回路16と、上記色分離
回路8の各色出力と圧縮係数設定回路16の出力のタイ
ミングを合わせるための遅延回路15r、15g、15
bと、各遅延回路15r、15g、15bの出力に上記
圧縮係数設定回路16の出力Cを乗じるための乗算器1
7r、17g、17bと、乗算器17r、17g、17
bの出力R′、G′、B′から彩度補正する彩度補正回
路18とにより構成されている。
したブロック図である。彩度補正回路18は、圧縮後の
各色信号R′、G′、B′より輝度信号成分Y′を得る
ためのマトリクス回路181と、得られた輝度信号に応
じて彩度補正のための係数を出力するLUT182と、
演算回路183と、乗算器184r、184g、184
bと、乗算器185と、加算器186r、186g、1
86bにより構成される。
は、圧縮後の各色信号R′、G′、B′にLUT182
から出力される彩度補正係数Scを乗じるためのもので
ある。また、上記演算回路183は、上記LUT182
から出力される彩度補正係数Scから(1−Sc)を計
算するためのものである。そして、上記乗算器185
は、マトリクス回路181の出力Y′に、演算回路18
3の出力(1−Sc)を乗じる。加算器186r、18
6g、186bは、この乗算器185の出力と上記乗算
器184r、184g、184bの各出力を加えるため
のものである。
照して説明する。撮影光学系1を通った被写体像は、ハ
ーフミラー2で2方向に分けられる。そのうち一方は、
NDフィルタ3を通過後に撮像素子4aに結像してアナ
ログ信号として出力され、A/D変換器5aによりデジ
タル信号に変換される。また、ハーフミラー2で分けら
れたもう一方の被写体像は、撮像素子4bを経て、A/
D変換器5bでデジタル信号に変換される。
体の暗い部分は潰れてしまっているが、明るい部分は飽
和せずに良好に撮像された画像信号が出力される。一
方、A/D変換器5bからは明るい部分は飽和してしま
っているが暗い部分が潰れずに良好に撮像された画像信
号が得られる。これらの画像信号を加算器6にて足し合
わせると、暗い部分から明るい部分まで情報を持ってい
る画像信号が得られる。この画像信号は入出力特性が線
形になっていないので、LUT7にて線形に変換され
る。
色分離回路8にてR、G、Bの各色信号に分離される。
そして、R、G、Bの各色信号からマトリクス回路9に
て輝度信号Yが取出され、対数変換回路10、フィルタ
11、DGC回路12、逆対数変換回路13を経て、ダ
イナミックレンジが圧縮された輝度信号Y′が得られ
る。尚、輝度信号のダイナミックレンジ圧縮について
は、上述した特開昭63−232591号公報に詳しい
記述があるので、ここでは省略する。
路14によりタイミングを合わせられた輝度信号Yよ
り、圧縮係数設定回路16に於いて圧縮係数C=Y′/
Yが求められる。この圧縮係数Cは、乗算器17r、1
7g、17bにて色信号R、G、B(遅延回路15r、
15g、15bにてタイミングが合わせられている)に
乗じられ、色度が保存されたままでダイナミックレンジ
が圧縮された色信号R′、G′、B′が得られる。これ
らの色信号R′、G′、B′が、彩度補正回路18にて
彩度を補正され、信号R″、G″、B″が得られるよう
になっている。
回路18の動作を、図2を参照して説明する。彩度補正
回路18に入力された信号R′、G′、B′は、先ずマ
トリクス回路181にて輝度信号成分Y′が取出され、
LUT182に入力される。LUT182の出力Sc
は、乗算器184r、184g、184bにて各色信号
R′、G′、B′に乗じられる。演算回路183ではS
cが入力とされ、(1−Sc)が出力される。そして、
乗算器185にて。輝度信号Y′に演算回路183の出
力(1−Sc)が乗じられ、その出力が加算器186
r、186g、186bに於いて、乗算器184r、1
84g、184bの出力と加算され、R″、G″、B″
として出力される。
とができる。
さいほど低く抑えられ、大きくなるほど高くなる。ま
た、彩度補正係数Scは、Sc=0で無彩色になり、S
c=1で元の彩度が保存される。
図3(a)に示されるように、出力が入力に対して単調
増加の関数になっている。したがって、暗い部分の彩度
は、より強く抑制される。
輝度を変化させずに、高輝度部分では彩度を落さずに、
低輝度になるに従って彩度抑制が強くなるので、ダイナ
ミックレンジの圧縮率を上げていっても、低輝度部の彩
度が強調された感じがない、良好なカラー画像を得るこ
とができる。
(a)では1次関数としたが、単調増加関数であればこ
れに限定されることなく、例えば図3(b)に示される
ような様々な特性を用いることができる。
入力信号とした構成としたが、これに限られるものでは
ない。例えば、輝度信号Y′を、図1で示されている逆
対数変換回路13の出力をそのまま用いれば、マトリク
ス回路181は不要となり、より簡単な構成とすること
ができる。
明する。図4は、図1の彩度補正回路の異なる構成例を
示すブロック図である。尚、以下に述べる実施例に於い
て、撮影光学系1〜色分離回路8までの構成は同じであ
るのでその説明、または説明及び図示は省略し、図1と
同じ働きをする部分については、同一の参照番号を付し
て説明は省略してある。
とほとんど同じであるが、彩度補正回路18bの構成が
異なり、それに伴って彩度補正回路18bの入力に逆対
数変換回路13の出力が追加された点が異なる。
度補正回路18bの構成を示すブロック図である。図2
の彩度補正回路18と異なるのは、マトリクス回路18
1及び演算回路183が無くなってLUT187が加わ
っていることである。そして、逆対数変換回路13の出
力Y′が、LUT182、LUT187及び乗算器18
5に入力される。また、この乗算器185には、LUT
187の出力が供給されている。
補正回路18bの動作を説明する。彩度補正回路18b
に入力され、圧縮された輝度信号Y′は、LUT182
及びLUT187に入力される。LUT182の出力S
cは、乗算器184r、184g、184bにて各色信
号R′、G′、B′に乗じられる。一方、LUT187
では(1−Sc)が出力される。そして、乗算器185
にて、輝度信号Y′にLUT187の出力(1−Sc)
が乗ぜられ、その出力が加算器186r、186g、1
86bにて、乗算器184r、184g、184bの出
力に加えられてR″、G″、B″として出力される。
に示されるように、出力Scが入力Y′に対して単調増
加の関数になっている。これに対して、LUT187の
入出力特性は、図6に示されるように、入力Y′に対し
て出力が(1−Sc)となるように設定されている。
に於いてマトリクス回路や演算回路を省略でき、より簡
単な回路構成で適応的な彩度の補正が可能になる。次
に、この発明の第3の実施例を説明する。
の実施例を示すブロック図である。この第3の実施例
は、図4の彩度補正回路18bと置換えることができる
ものであり、図5の回路の変形例である。図5と異なる
のは、逆対数変換回路13から信号を得ていたLUT1
87に代えて、LUT182から信号を得るLUT18
8を加えた部分である。その他、同じ働きをする部分に
ついては同一の参照番号を付して説明は省略する。
明する。輝度信号Y′がLUT182に入力される。L
UT182の出力Scは、乗算器184r、184g、
184bにて各色信号R′、G′、B′に乗じられる一
方、LUT188に入力される。このLUT188で
は、入力Scに対して(1−Sc)が出力される。そし
て、乗算器185にて輝度信号Y′にLUT188の出
力(1−Sc)が乗じられる。その出力が、加算器18
6r、186g、186bに於いて、乗算器184r、
184g、184bの出力に加えられ、R″、G″、
B″として出力される。
に示されるように、出力Scが入力Y′に対して単調増
加の関数になっている。これに対して、LUT188の
入出力特性は、図8に示されるように、入力Scに対し
て出力が(1−Sc)となるように設定されている。
に於いてマトリクス回路や演算回路を省略でき、より簡
単な回路構成で適応的な彩度の補正が可能になり、良好
なカラー画像を得ることができる。
クレンジの圧縮の度合に応じて変化させる第4の実施例
について、図9乃至図11を参照して説明する。図9
は、第4の実施例の構成を説明するためのブロック図で
ある。同図に於いて、画像処理装置は、R、G、Bの各
信号から輝度信号を作り出すマトリクス回路9と、対数
変換回路10と、フィルタ11と、このフィルタ11の
出力のダイナミックレンジとゲインを調整するDGC回
路12aと、DGC回路12aの出力を逆対数変換する
逆対数変換回路13と、遅延回路14と、遅延回路15
r、15g、15bと、逆対数変換回路13の出力Y′
を遅延回路14の出力Yで除して圧縮係数Cとして出力
する圧縮係数設定回路16と、乗算器17r、17g、
17bと、これらの乗算器17r、17g、17bの出
力R′、G′、B′から彩度補正する彩度補正回路23
とにより構成されている。
ンジ(DR)係数設定回路121と、DR係数設定回路
121の出力αをフィルタ11の出力に乗じるための乗
算器122と、ゲイン係数設定回路123と、ゲイン係
数設定回路の出力logβを乗算器122の出力に加え
るための加算器124で構成される。
r、17g、17bの出力R′、G′、B′と、逆対数
変換回路13の出力Y′及びDGC回路12aの中のD
R係数設定回路121の出力αを、その入力とする。
を示したものである。この彩度補正回路23は、ダイナ
ミックレンジ係数αに応じて、彩度補正のための係数S
cを出力する補正係数設定回路231と、彩度補正係数
Scを入力とし(1−Sc)を出力する演算回路232
と、圧縮後の各色信号R′、G′、B′に補正係数設定
回路231から出力される彩度補正係数Scを乗じるた
めの乗算器233r、233g、233bと、上記逆対
数回路13の出力Y′に演算回路232の出力(1−S
c)を乗じるための乗算器234と、上記乗算器233
r、233g、233bの各出力に乗算器234の出力
を加えるための加算器235r、235g、235bと
で構成されている。
R、G、Bの各色信号からマトリクス回路9にて輝度信
号Yが取出され、対数変換回路10、フィルタ11、D
GC回路12a、逆対数変換回路13を経てダイナミッ
クレンジが圧縮された輝度信号Y′が得られる。ここ
で、DGC回路12aでは、αを乗じた後にlogβを
加えているので、圧縮された輝度信号Y′は、フィルタ
11の出力をYf とすると(4)式のように表される。
ミックレンジ係数αが小さい程、ダイナミックレンジの
圧縮率が高くなる。ダイナミックレンジの圧縮率が高く
なるほど、彩度の補正をより強くかける必要がある。
14によりタイミングを合わせられた輝度信号Yから、
圧縮係数設定回路16にて圧縮係数C=Y′/Yが求め
られる。圧縮係数Cは、乗算器17r、17g、17b
にて色信号R、G、B(遅延回路15r、15g、15
bにてタイミングを合わせられている)に乗じられ、色
度が保存されたままでダイナミックレンジが圧縮された
色信号R′、G′、B′が得られる。これらが彩度補正
回路23にて彩度を補正され、信号R″、G″、B″が
得られるものである。
回路23の動作について、図10を参照して説明する。
DR係数設定回路121のダイナミックレンジ係数α
は、補正係数設定回路231に入力される。この補正係
数設定回路231では、図11に示されるような入出力
特性に従って、彩度補正係数Scが出力される。つま
り、αが変化するに従って、Scの大きさが変化する。
は、乗算器233r、233g、233bにて各色信号
R′、G′、B′に乗じられる。演算回路232では、
Scが入力とされて(1−Sc)が出力される。そし
て、乗算器234にて、輝度信号Y′に演算回路232
の出力(1−Sc)が乗じられる。すると、その出力が
加算器235r、235g、235bにて乗算器233
r、233g、233bの出力に加えられ、R″、
G″、B″として出力される。
のみ抑えることができる。上記補正係数設定回路231
の出力Scは、小さいほど彩度が低く抑えられ、大きく
なるほど彩度が高くなる。また、彩度補正係数Scは、
Sc=0で無彩色になり、Sc=1で元の彩度が保存さ
れる。
が高いときに、彩度をより抑制するためには、αが小さ
いときに彩度補正係数Scを小さな値にする必要があ
る。ところで、補正係数設定回路231の入出力特性
は、図11に示されるように、出力Scが入力αに対し
て単調増加の関数になっているので、ダイナミックレン
ジの圧縮率が高い時、すなわちαが小さくなるとScも
小さくなり、その結果彩度抑制が強くなる。
像信号の輝度を変化させずに、圧縮率の高くないときに
は彩度を落さずに、圧縮率が高くなるに従って彩度抑制
が強くなるので、より良好なカラー画像の表示が可能と
なる。
は、図11では1次関数としたが、単調増加関数であれ
ばこれに限定されることなく、様々な特性を用いること
ができる。
発明の第5の実施例について説明する。この第5の実施
例は、彩度の補正係数を画像のダイナミックレンジの圧
縮の度合に応じて変化させるものである。
ためのブロック図である。この画像処理装置は、マトリ
クス回路9と、対数変換回路10と、フィルタ11と、
DGC回路12aと、逆対数変換回路13と、遅延回路
14と、遅延回路15r、15g、15bと、圧縮係数
設定回路16と、乗算器17r、17g、17bと、こ
れら乗算器17r、17g、17bの出力R′、G′、
B′から彩度補正する彩度補正回路19とにより構成さ
れている。
21と、乗算器122と、ゲイン係数設定回路123
と、加算器124とで構成されている。彩度補正回路1
9は、乗算器17r、17g、17bの出力R′、
G′、B′と、逆対数変換回路13の出力Y′及びDG
C回路12aの中のDR係数設定回路121の出力α
を、その入力とする。
を示したものである。彩度補正回路19は、輝度信号
Y′に応じて彩度補正のための係数Scを出力する補正
係数設定回路191と、彩度補正係数Scを入力とし
(1−Sc)を出力する演算回路192と、圧縮後の各
色信号R′、G′、B′に補正係数設定回路191から
出力される彩度補正係数Scを乗じるための乗算器19
3r、193g、193bと、上記マトリクス回路9の
出力Y′に演算回路232の出力(1−Sc)を乗じる
ための乗算器194と、上記乗算器193r、193
g、193bの各出力に乗算器194の出力を加えるた
めの加算器195r、195g、195bとを有した構
成となっている。
R、G、Bの各色信号から、マトリクス回路9にて輝度
信号Yが取出され、対数変換回路10、フィルタ11、
DGC回路12a、逆対数変換回路13を経てダイナミ
ックレンジが圧縮された輝度信号Y′が得られる。ここ
で、DGC回路12aでは、αが乗じられた後にlog
βを加えているので、圧縮された輝度信号Y′は、フィ
ルタ11の出力をYf とすると、上記(4)式で表され
る。
1の数値である。したがって、ダイナミックレンジ係数
αが小さい程ダイナミックレンジの圧縮率が高くなる。
また、ダイナミックレンジの圧縮率が高くなるほど、彩
度の補正をより強くかける必要がある。
路14によりタイミングを合わせられた輝度信号Yよ
り、圧縮係数設定回路16にて圧縮係数C=Y′/Yが
求められる。圧縮係数Cは、乗算器17r、17g、1
7bにて色信号R、G、B(遅延回路15r、15g、
15bにてタイミングを合わせられている)に乗じら
れ、色度が保存されたままでダイナミックレンジが圧縮
された色信号R′、G′、B′が得られる。そして、こ
れらが彩度補正回路19にて彩度を補正され、信号
R″、G″、B″が得られる。
回路19の動作について、図13及び図14を参照して
説明する。輝度信号Y′及びダイナミックレンジ係数α
は、補正係数設定回路191に入力される。補正係数設
定回路191では、彩度補正係数Scを下記(5)式に
従って算出する。 Sc=(1−α)×Y′+α …(5) これは、図14に示されるような入出力特性となる。α
が変化するに従って、Scの大きさが変化する。
cは、乗算器193r、193g、193bにて各色信
号R′、G′、B′に乗じられる。上記演算回路192
では、Scを入力として、(1−Sc)が出力される。
すると、乗算器194にて、輝度信号Y′に演算回路1
92の出力(1−Sc)が乗じられ、その出力が加算器
195r、195g、195bにて乗算器193r、1
93g、193bの出力に加えられる。こうして、
R″、G″、B″として出力される。
のみ抑えることができる。故に、補正係数設定回路19
1の出力Scが小さいほど彩度が低く抑えられ、大きく
なるほど彩度が高くなる。彩度補正係数Scは、Sc=
0で無彩色になりSc=1でもとの彩度が保存される。
が高いときに、暗い部分の彩度をより抑制するために
は、輝度信号がより小さく、且つαが小さいときに彩度
補正係数Scを小さな値にする必要がある。
力特性は、図14に示されるように、出力が入力に対し
て単調増加の関数になっている。このため、暗い部分の
彩度はより強く抑制される。また、入力0の時のScの
値がダイナミックレンジ係数αと等しくなっているの
で、ダイナミックレンジの圧縮率が高い時、すなわちα
が小さくなると入力全般にわたってScも小さくなり、
その結果入力全般にわたって彩度抑制が強くなる。
された画像信号の輝度を変化させずに、高輝度部分では
彩度を落さずに、低輝度になるに従って彩度抑制が強く
なるので、ダイナミックレンジの圧縮率を上げていって
も低輝度部の彩度が強調された感じを生じない。また、
圧縮率をあまり上げないときには全体的に彩度の抑制が
弱められるので、より良好なカラー画像の表示が可能と
なる。
は、図14では1次関数としたが、単調増加関数であれ
ばこれに限定されることなく、様々な特性を用いること
ができる。
値をダイナミックレンジ係数αと等しくしたが、これを
αに比例する関数としてもよいし、αの高次の関数とし
てもよい。
実施例について、図15及び図16を参照して説明す
る。尚、同実施例は、図12の彩度補正回路19と置換
えることができるものであり、図13の変形例である。
説明する。輝度信号Y′は、LUT196a、196
b、196c、196d、196eに入力される。LU
T196a〜196eの出力は、選択回路197の入力
となる。そして、この選択回路197に於いて、選択信
号としてダイナミックレンジ係数αを用い、αの値に応
じてLUT196a〜196eの出力が切換えられる。
これにより、乗算器193r、193g、193bに
て、LUT196a〜196eの出力が各色信号R′、
G′、B′に乗じられる。
同時に演算回路192に入力される。この演算回路19
2では、入力Scに対して(1−Sc)が出力される。
更に、乗算器194にて、輝度信号Y′に演算回路19
2の出力(1−Sc)が乗じられ、その出力が加算器1
95r、195g、195bにて乗算器193r、19
3g、193bの出力に加えられ、R″、G″、B″と
して出力される。
96c、196d、196eの入出力特性を示したもの
である。図16に於いて、図中31の特性はLUT19
6a、32はLUT196b、33はLUT196c、
34はLUT196d、35はLUT196eに対応し
ている。これによると、LUT196aが最も彩度抑制
が強く、以下LUT196b、196c、196d、1
96eの順に弱くなっていくことがわかる。
レンジの圧縮率が高い場合、すなわちαの値が小さいと
きは彩度抑制の強いLUTを、αが大きいときには彩度
抑制の弱いLUTを選択するようにしている。
された画像信号の輝度を変化させずに、高輝度部分では
彩度を落さずに、低輝度になるに従って彩度抑制が強く
なるので、ダイナミックレンジの圧縮率を上げていって
も低輝度部の彩度が強調された感じを生じない。また、
圧縮率が高くないときには全体的に彩度の抑制が弱めら
れるので、より良好なカラー画像の表示が可能となる。
示されるように、LUT198に置換えることが可能で
ある。次に、この発明の第7の実施例を説明する。
ロック図を示している。この図18は、図5の変形例で
あり、図5とほとんど同じであるが、彩度補正回路20
の構成が異なり、それに伴って彩度補正回路20の入力
に遅延回路14の出力Yが追加された点が異なる。その
他の図5と同じ働きをする部分については同一の参照番
号を付して説明を省略する。
路20について、図19を参照して説明する。彩度補正
回路20に入力された圧縮される前の輝度信号Yが、L
UT201に入力される。このLUT201の出力Sc
は、乗算器204r、204g、204bにて各色信号
R′、G′、B′に乗じられる。演算回路202では、
上記LUT201の出力Scを入力として、(1−S
c)が出力される。また、乗算器203では、圧縮され
た輝度信号Y′に演算回路202の出力(1−Sc)が
乗じられる。そして、その出力に、加算器205r、2
05g、205bにて乗算器204r、204g、20
4bの出力に加えられて、R″、G″、B″として出力
される。
されるように、出力Scが入力に対して単調増加の関数
になっている。入力のダイナミックレンジが広いときは
データの最大値に対し、より小さい値のデータまで存在
し、圧縮率を高くしなければならない。これに対し、ダ
イナミックレンジが狭いときはある値以下のデータは存
在せず、圧縮率を低くする。一方、圧縮率の高いときの
暗い部分とは、すなわち圧縮前の入力の値の小さい部分
ということになる。したがって、圧縮前の輝度信号Yに
対して彩度補正係数Scを、図20に示されるように設
定すれば、圧縮率の高いときに暗い部分の彩度を抑える
ことができる。
率によらずに彩度補正の係数を決定することができ、複
雑な係数設定回路などを設けることなく簡単な回路構成
で適応的な彩度の補正が実現することができる。
特性を1次関数としたが、これをより高次の関数や、指
数関数、対数関数等を用いてもよい。また、演算回路2
02はLUTを用いて構成してもよいことはいうまでも
ない。
8の実施例を示したブロック図である。この第8の実施
例は図5の変形例であり、彩度補正回路21の構成と、
それに伴って彩度補正回路21の入力に圧縮係数設定回
路16の出力C=Y′/Yが追加された点が異なる以外
は、図5の構成とほとんど同じである。したがって、図
5と同じ働きをする部分については同一の参照番号を付
して説明を省略する。
回路21について、図22を参照して説明する。彩度補
正回路21に入力された圧縮係数設定回路16の出力C
は、LUT211に入力される。このLUT211の出
力Scは、乗算器214r、214g、214bにて、
各色信号R′、G′、B′に乗じられる。演算回路21
2では、LUT211の出力Scを入力として(1−S
c)が出力される。また、乗算器213では、圧縮され
た輝度信号Y′に演算回路212の出力(1−Sc)が
乗じられ、その出力が加算器215r、215g、21
5bにて乗算器214r、214g、214bの出力に
加えられ、R″、G″、B″として出力される。
されるように、出力Scが入力C=Y′/Yに対して単
調減少の関数になっている。入力のダイナミックレンジ
が広いときはデータの最大値に対し、より小さい値のデ
ータまで存在し、圧縮率を高くしなければならない。こ
のとき、値の小さい画像データに於ける圧縮前の輝度信
号Yと圧縮後の輝度信号Y′の比である圧縮係数C=
Y′/Yは大きな値になり、値の大きな画像データにつ
いてはC=Y′/Yは小さな値となる。これに対し、ダ
イナミックレンジが狭く圧縮率を低くするときは、C=
Y′/Yは入力の全般にわたって小さな値となる。
の輝度信号Y′の比C=Y′/Yに対して、彩度補正係
数Scを図23に示されるように設定すれば、圧縮率の
高いときに暗い部分の彩度を抑えることができる。
て彩度補正の係数を決定することができ、的確な彩度の
補正を実現することができる。尚、同実施例ではLUT
211の入出力特性を1次関数としたが、これをより高
次の関数や、指数関数、対数関数等を用いてもよい。
のに演算回路212を用いたが、例えば図24に示され
るように、LUT216を用いる構成としてもよい。こ
の場合、LUT216はC=Y′/Yを入力とし、その
出力特性はLUT211の出力Scに対応して(1−S
c)となるように設定される。これにより、同等の効果
を得ることができる。
17を用いてもよい。LUT217は、LUT211の
出力Scを入力として、その入出力特性は図8に示され
るとおり、入力Scに対し(1−Sc)が出力されるよ
うに設定される。これにより、同等の効果を得ることが
できる。
について、図26及び図27を参照して説明する。図2
6は、第9の実施例の構成を説明するためのブロック図
である。同図に於いて、画像処理装置は、マトリクス回
路9と、対数変換回路10と、フィルタ11と、DGC
回路12と、逆対数変換回路13と、遅延回路14と、
遅延回路15r、15g、15bと、各遅延回路15
r、15g、15bの出力から遅延回路14の出力Yを
減じるための減算器221r、221g、221bと、
上記逆対数変換回路13の出力Y′を、上記減算器22
1r、221g、221bの出力に加えてR″、G″、
B″として出力する加算器222r、222g、222
bとで構成される。
第8の実施例の図21及び図22を参照しながら説明す
る。R信号を例にとると、図21に於いて、Rは圧縮さ
れてR′となるが、このときの圧縮係数はC=Y′/Y
であるからR′は次式で示される。 R′=C×R=(Y′/Y)×R …(6) また、彩度補正後の信号R″は、上記(1)式より以下
のように表される。 R″=Sc×R′+(1−Sc)×Y′ …(7) これを整理して、次式が得られる。 R″=Sc×(Y′/Y)×R+(1−Sc)×Y′ …(8) ここで、ScがC=Y′/Yの単調減少関数となるよう
に、図27に示されるように、Sc=Y/Y′となるよ
うに図22のLUT211を設定する。つまり、上記
(8)式にSc=Y/Y′を代入して整理すると、次式
が得られる。 R″=R+Y′−Y …(9) 他の色についても、全く同様である。
りの出力が得られる。したがって、図26の構成によ
り、第8の実施例に於ける図21及び図22の構成に於
いて、LUT211の入出力特性を図27に示されるよ
うに設定したのと全く同様の効果を得ることができる。
回路構成で適応的な彩度補正を行うことができる。次
に、図28乃至図30を参照して、この発明の第10の
実施例について説明する。
成を説明するためのブロック図である。図28は、この
第10の実施例の構成を説明するためのブロック図であ
る。同図に於いて、画像処理装置は、撮影光学系1と、
ハーフミラー2と、NDフィルタ3と、撮像素子4a及
び4bと、A/D変換器5a及び5bと、加算器6と、
LUT7と、色分離回路8とを有した構成となってい
る。この画像処理装置はまた、色分離回路8の各出力か
ら輝度信号及び色差信号を作り出すマトリクス回路24
と、対数変換回路10と、フィルタ11と、DGC回路
12と、逆対数変換回路13と、上記マトリクス回路2
4の出力と逆対数変換回路13の出力とのタイミングを
合わせるための遅延回路14と、圧縮係数設定回路16
とを備えている。
力手段が、マトリクス回路24より構成されている。更
に、この画像処理装置は、上記マトリクス回路24の各
色差信号出力と圧縮係数設定回路16の出力のタイミン
グを合わせるための遅延回路25r、25bと、各遅延
回路25r、25bの出力に圧縮係数設定回路16の出
力Cを乗じるための乗算器26r、26bと、これら乗
算器26r、26bの出力Cr′、Cb′から彩度補正
された信号Cr″、Cb″を出力する彩度補正回路27
と、彩度補正回路27の出力Cr″、Cb″とY′のタ
イミングを合わせるための遅延回路28と、この遅延回
路28の出力Y′と彩度補正回路27の出力Cr″、C
b″とから彩度補正された色信号R″、G″、B″を出
力するマトリクス回路29により構成されている。
周辺回路の構成を示したブロック図である。彩度補正回
路27は、圧縮後の輝度信号成分Y′を入力としてその
輝度信号Y′に応じて彩度補正のための係数を出力する
彩度補正テーブル271と、彩度補正テーブル271か
ら出力される彩度補正係数Scを圧縮後の各色差信号C
r′、Cb′(乗算器26r、26bの出力)にタイミ
ングを合わせるための遅延回路272と、遅延回路27
2から出力される彩度補正係数Scを圧縮後の各色差信
号Cr′、Cb′(乗算器26r、26bの出力)に乗
じるための乗算器273r、273bとで構成される。
参照して説明する。撮影光学系1を通った被写体像は、
ハーフミラー2で2方向に分けられ、一方はNDフィル
タ3を通過後に撮像素子4aに結像してアナログ信号と
して出力され、A/D変換器5aによりデジタル信号に
変換される。ハーフミラー2で分けられたもう一方の被
写体像は、撮像素子4bを経て、A/D変換器5bでデ
ジタル信号に変換される。
写体の暗い部分は潰れてしまっているが明るい部分は飽
和せずに良好に撮像された画像信号が出力される。一
方、A/D変換器5bからは、明るい部分は飽和してし
まっているが暗い部分が潰れずに良好に撮像された画像
信号が得られる。これらを加算器6にて加算する、暗い
部分から明るい部分まで情報を有している画像信号が得
られる。この画像信号は入出力特性が線形になっていな
いので、LUT7にて線形に変換される。
色分離回路8にてR、G、Bの各色信号に分離され、マ
トリクス回路24にて輝度信号Y及び色差信号Cr、C
bに変換される。マトリクス回路24から出力される輝
度信号Yは、対数変換回路10、フィルタ11、DGC
回路12、逆対数変換回路13を経て、ダイナミックレ
ンジが圧縮された輝度信号Y′として出力される。
14によりタイミングが合わせられた輝度信号Yより、
圧縮係数設定回路16にて圧縮係数C=Y′/Yが求め
られる。圧縮係数Cは、乗算器26r、26bにて色差
信号Cr、Cb(遅延回路25r、25bにてタイミン
グを合わせられている)に乗じられ、色度が保存された
ままで、ダイナミックレンジが圧縮された色差信号C
r′、Cb′が得られる。これらの色差信号Cr′、C
b′が、彩度補正回路27にて彩度を補正され、信号C
r″、Cb″が得られる。
Cb″は、遅延回路28によってタイミングが合わせら
れた圧縮後の輝度信号Y′と同時にマトリクス回路29
に入力され、彩度補正された色信号R″、G″、B″に
変換される。
回路27の動作について、図29を参照して説明する。
彩度補正回路27aに入力された輝度信号成分Y′は、
彩度補正テーブル271に入力される。彩度補正テーブ
ル271の出力Scは、乗算器273r、273bにて
各色差信号Cr′、Cb′に乗じられる。
り、Scが小さいほど彩度が低く抑えられ、大きくなる
ほど彩度が高くなる。彩度補正係数Scは、Sc=0で
無彩色になり、Sc=1で元との彩度が保存される。
性は、図30に示されるように、出力が入力に対して単
調増加となるように設定される。これにより、暗い部分
の再度は、より強く抑制される。
図31に示されるように構成し、各色差信号に圧縮係数
Cを乗じる前に彩度補正を施すようにしても同じ効果が
得られる。
正テーブル271と、乗算器273r、273bとで構
成される。これら乗算器273r、273bでは、彩度
補正テーブル271の出力Scが、遅延回路25r、2
5bからの色差信号Cr、Cbに乗ぜられる。そして、
これにより得られた色差信号Cr′、Cb′に、彩度補
正テーブル271から遅延回路30を介した出力Sc
が、乗算器26r、26bにて乗じられ、信号Cr″、
Cb″となる。
れるように、色に係る信号に圧縮係数Cを乗じる前に彩
度補正を施すようにすることは、以下に述べる実施例に
対しても適用可能である。
力された画像信号の輝度を変化させずに、高輝度部分で
は彩度を落とさずに、低輝度になるに従って彩度抑制が
強くなるので、ダイナミックレンジの圧縮率を上げてい
っても低輝度部の彩度が強調された感じがない良好なカ
ラー画像が得られる。
の実施例に比べ、更に回路構成が簡略化される。尚、彩
度補正テーブル271の入出力特性は、図30では1次
関数としたが、単調増加関数であればこれに限定される
ことなく、種々の特性を用いることができる。
る。図32は、彩度補正回路の異なる構成例を示すブロ
ック図である。圧縮係数設定回路16の出力C及び彩度
補正テーブル271の出力Scは、共に乗算器274の
入力に接続されている。乗算器274の出力は、乗算器
275r、275bの入力に接続されている。乗算器2
75r、275bのもう一方の入力には、遅延回路25
r、25bの出力Cr、Cbが、それぞれ接続されてい
る。そして、乗算器275r、275bの出力は、マト
リクス回路29に入力されている。
24から出力され、遅延回路25r、25bを経た色差
信号Cr、Cbに、圧縮係数設定回路16の出力Cと彩
度補正テーブル271の出力Scの積Sc×Cが乗じら
れる。この結果、乗算器275r、275bの出力は、
それぞれSc×C×Cr、Sc×C×Cbとなる。これ
らは、上述した(10)、(11)式より、Cr″、C
b″となっていることがわかる。
上述した第10の実施例と同様に、図30に示されるよ
うに、出力が入力に対して単調増加となるように設定さ
れる。これにより、暗い部分の彩度はより強く抑制され
る。
は、図30では1次関数としたが、単調増加関数であれ
ばこれに限定されることなく、種々の特性を用いること
ができる。
信号の輝度を変化させずに、高輝度部分では彩度を落と
さずに、低輝度になるに従って彩度抑制が強くなるの
で、ダイナミックレンジの圧縮率を上げていっても低輝
度部の彩度が強調された感じがない良好なカラー画像が
得られる。
更に回路構成が簡略化される。次に、図33及び図34
を参照して、彩度の補正係数を画像のダイナミックレン
ジの圧縮の度合に応じて変化させる第12の実施例につ
いて説明する。
ロック図である。同図に於いて、画像処理装置は、R、
G、Bの各信号から輝度信号Y及び色差信号Cr、Cb
を作り出すマトリクス回路24と、対数変換回路10
と、フィルタ11と、DGC回路12aと、DGC回路
12aの出力を逆対数変換する逆対数変換回路13と、
遅延回路14と、圧縮係数設定回路16とを有してい
る。また、この画像処理装置は、遅延回路25r、25
bと、乗算器26r、26bと、これら乗算器26r、
26bの出力Cr′、Cb′から彩度補正する彩度補正
回路31とにより構成されている。
に、DR係数設定回路121と、乗算器122と、ゲイ
ン係数設定回路123と、加算器124とから成ってい
る。彩度補正回路31は、彩度補正テーブル311と、
乗算器312r、312bとで構成されている。上記彩
度補正回路31は、乗算器26r、26bの出力C
r′、Cb′と、DGC回路12aの中のダイナミック
レンジ係数設定回路121の出力αをその入力とし、ダ
イナミックレンジ係数αに応じて彩度補正のための係数
Scを出力するものである。また、乗算器312r、3
12bは、圧縮後の各色差信号Cr′,Cb′に、彩度
補正テーブル311から出力される彩度補正係数Scを
乗じるためのものである。
る。マトリクス回路24にて輝度信号Yを取出し、対数
変換回路10、フィルタ11、DGC回路12a、逆対
数変換回路13を経て、ダイナミックレンジが圧縮され
た輝度信号Y′が得られる。ここで、DGC回路12a
ではαを乗じた後にlogβを加えているので、圧縮さ
れた輝度信号Y′は、フィルタの出力をYfとすると、
上記した(4)式のように表される。
って、ダイナミックレンジ係数αが小さい程ダイナミッ
クレンジの圧縮率が高くなる。ダイナミックレンジの圧
縮率が高くなるほど彩度の補正をより強くかける必要が
ある。逆対数変換回路13の出力Y′と、遅延回路14
によりタイミングを合わせられた輝度信号Yより圧縮係
数設定回路16にて圧縮係数C=Y′/Yが求められ
る。圧縮係数Cは、乗算器26r、26bにて色差信号
Cr、Cb(遅延回路25r、25bにてタイミングが
合わせられている)に乗じられ、色度が保存されたまま
でダイナミックレンジが圧縮された色差信号Cr′、C
b′が得られる。これらが彩度補正回路31にて彩度を
補正され、信号Cr″、Cb″が得られる。
正回路31の動作について説明する。ダイナミックレン
ジ係数αは、彩度補正テーブル311に入力される。彩
度補正テーブル311では、図34に示されるような入
出力特性に従って、彩度補正係数Scが出力される。そ
して、αが変化するに従って、Scの大きさが変化す
る。彩度補正テーブル311の出力Scは、乗算器31
2r、312bにて各色信号Cr′、Cb′に乗じら
れ、Cr″、Cb″として出力される。
のみ抑えることができる。彩度補正テーブル311の出
力Scは0〜1の値をとり、Scが小さいほど彩度が低
く抑えられ、大きくなるほど彩度が高くなる。また、彩
度補正係数Scは、Sc=0で無彩色になり、Sc=1
でもとの彩度が保存される。したがって、ダイナミック
レンジの圧縮率が高いときに、彩度をより抑制するため
には、αが小さいときに彩度補正係数Scを小さな値に
する必要がある。
図34に示されるように、出力Scが入力αに対して単
調増加となるように設定される。これにより、ダイナミ
ックレンジの圧縮率が高い時、すなわちαが小さくなる
とScも小さくなり、その結果彩度抑制が強くなる。
は、図34では1次関数としたが、単調増加関数であれ
ばこれに限定されることなく、種々の特性を用いること
ができる。
画像信号の輝度を変化させずに、圧縮率の高くないとき
には彩度を落とさずに、圧縮率が高くなるのに従って彩
度抑制が強くなるので、より良好なカラー画像の表示が
可能となる。
略化される。次に、この発明の第13の実施例について
説明する。図35は、構成の異なる彩度補正回路を用い
た第13の実施例の構成を示したブロック図である。こ
れは、図33に示される画像処理装置の変形例である。
出力C及び彩度補正テーブル311の出力Scが、共に
乗算器313の入力に接続されている。この乗算器31
3の出力は、乗算器314r、314bの入力に接続さ
れている。乗算器314r、314bのもう一方の入力
には、遅延回路25r、25bの出力Cr、Cbが、そ
れぞれ接続されている。そして、乗算器314r、31
4bの出力は、それぞれマトリクス回路29に入力され
ている。
24から出力され、遅延回路25r、25bを経た色差
信号Cr、Cbに、圧縮係数設定回路16の出力Cと彩
度補正テーブル311の出力Scの積Sc×Cが、乗じ
られる。この結果、乗算器314r、314bの出力
は、それぞれSc×C×Cr、Sc×C×Cbとなる。
これらは、上述した(10)式及び(11)式より、C
r″、Cb″となっていることがわかる。
性は、上述した第12の実施例と同様に、図34に示さ
れるように、出力が入力に対して単調増加となるように
設定される。これにより、ダイナミックレンジの圧縮率
が高い時、すなわちαが小さくなるとScも小さくな
り、その結果彩度抑制が強くなる。
は、図34では1次関数としたが、単調増加関数であれ
ばこれに限定されることなく、種々の特性を用いること
ができる。
された画像信号の輝度を変化させずに、圧縮率が高くな
いときには彩度を落さずに、圧縮率が高くなるにしたが
って彩度抑制が強くなるので、より良好なカラー画像の
表示が可能となる。
回路構成が更に簡略化される。次に、この発明の第14
の実施例について説明する。図36は、構成の異なる彩
度補正回路を用いた第14の実施例を示したもので、あ
る。これは図33に示される画像処理装置の別の変形例
である。図33の処理部とほとんど同じであるが、彩度
補正回路の構成が異なっている。
正係数設定回路321と、遅延回路322と、乗算器3
23r、323bで構成される。上記補正係数設定回路
321は、DR係数設定回路121の出力αと、逆対数
変換回路13の出力Yとから、補正係数Scを出力する
ためのものである。また、遅延回路322は、乗算器2
6r、26bの出力Cr′、Cb′と、補正係数設定回
路321の出力Scとのタイミングを合わせるためのも
のである。更に、乗算器323r、323bは、遅延回
路322及び乗算器26r、26bの出力Cr′、C
b′と、補正係数Scを乗じるためのものである。
彩度補正回路32の構成及び動作を、図36を参照して
説明する。輝度信号Y′及びダイナミックレンジ係数α
が、補正係数設定回路321に入力される。補正係数設
定回路321では、彩度補正係数Scを(12)式に従
って算出する。 Sc=(1−α)×Y′+α …(12) これは、図37に示されるような入出力特性となる。
Y′及びαが変化するに従って、Scの大きさが変化す
る。
延回路322にてタイミングが調整された後、乗算器3
23r、323bにて各色差信号Cr′、Cb′に乗じ
られ、Cr″、Cb″として出力される。上記補正係数
設定回路321の出力Scは、0〜1の値をとり、小さ
いほど彩度が低く抑えられ、大きくなるほど彩度が高く
なる。Sc=0で無彩色になり、Sc=1でもとの彩度
が保存される。
力特性は、図37に示されるように、出力が入力に対し
て単調増加の関数になっているので、暗い部分の彩度は
より強く抑制される。また、入力0の時Scの値がダイ
ナミックレンジ係数αと等しくなっているので、ダイナ
ミックレンジの圧縮率が高い時、すなわちαが小さくな
ると入力全般に渡ってScも小さくなり、その結果、入
力全般に渡って彩度抑制が強くなる。
は、図37では1次関数としたが、単調増加関数であれ
ばこれに限定されることなく、種々の特性を用いること
ができる。
をダイナミックレンジ係数αと等しくしたが、これをα
に比例する関数としてもよいし、αの高次の関数として
もよい。
画像信号の輝度を変化させずに、高輝度部分では彩度を
落とさずに、低輝度になるに従って彩度抑制が強くなる
ので、ダイナミックレンジの圧縮率を上げていっても低
輝度部の彩度が強調された感じを生じない。また、圧縮
率をあまり上げないときに全体的に彩度の抑制が弱めら
れるので、より良好なカラー画像の表示が可能となる。
構成が簡略になる。次に、この発明の第15の実施例を
説明する。図38は、この発明の第15の実施例で、異
なる彩度補正回路の構成例を示すブロック図である。こ
れは図36に示された画像処理装置の変形例である。
出力C及び補正係数設定回路321の出力Scが、それ
ぞれ乗算器324の入力に接続されている。この乗算器
324の出力は、乗算器325r、325bの入力に接
続されている。これら乗算器325r、325bのもう
一方の入力には、遅延回路2r、25bの出力Cr、C
bがそれぞれ接続されている。更に、乗算器325r、
325bの出力は、マトリクス回路29の入力に接続さ
れている。
24から出力され、遅延回路25r、25bを経た色差
信号Cr、Cbに、圧縮係数設定回路16の出力Cと補
正係数設定回路321の出力Scの積Sc×Cが、乗じ
られる。この結果、乗算器325r、325bの出力
は、それぞれSc×C×Cr、Sc×C×Cbとなる。
したがって、これらは上記(10)式及び(11)式よ
り、Cr″、Cb″となっていることがわかる。
上述した第14の実施例と同様で、図37に示されるよ
うに、出力が入力に対して単調増加の関数になっている
ので、暗い部分の彩度はより強く抑制される。また、入
力0の時のScの値がダイナミックレンジ係数αと等し
くなっているので、ダイナミックレンジの圧縮率の高い
時、すなわちαが小さくなると入力全般に渡ってScも
小さくなり、その結果入力全般に渡って彩度抑制が強く
なる。
値をダイナミックレンジ係数αと等しくしたが、これを
αに比例する関数としてもよいし、αの高次の関数とし
てもよい。
力された画像信号の輝度を変化させずに、高輝度部分で
は彩度を落さずに、低輝度になるに従って彩度抑制が強
くなるので、ダイナミックレンジの圧縮率を上げていっ
ても低輝度部の彩度が強調された感じを生じることはな
い。また、圧縮率をあまり上げないときには全体的に彩
度の抑制が弱められるので、より良好なカラー画像の表
示が可能となる。
回路構成が簡略化される。次に、この発明の第16の実
施例について説明する。図39は、図29の画像処理装
置を変形したこの発明の第16の実施例で、異なる彩度
補正回路の構成例を示すブロック図であり、図39は図
29とほとんど同じであるが彩度補正回路の構成が異な
っている。
延回路14の出力Yから補正係数Scを出力する彩度補
正テーブル331と、乗算器26r、26bの出力C
r′、Cb′と彩度補正テーブル331の出力Scとの
タイミングを合わせる遅延回路332と、乗算器26
r、26bの出力Cr′、Cb′に補正係数Scを乗じ
るための乗算器333r、333bとで構成される。
輝度信号Yが、彩度補正テーブル331に入力される。
この彩度補正テーブル331の出力Scは、遅延回路3
32を経て乗算器333r、333bにて、各色差信号
Cr′、Cb′に乗じられCr″、Cb″として出力さ
れる。
特性を示した図である。同図に示されるように、出力S
cが入力に対して単調増加の関数になっている。尚、同
実施例では、彩度補正テーブル331の入出力特性を1
次関数としたが、これをより高次の関数や、指数関数、
対数関数等を用いるようにしてもよい。
はデータの最大値に対し、より小さい値のデータまで存
在し、圧縮率を高くしなければならない。これに対し、
ダイナミックレンジが狭いときはある値以下のデータは
存在せず、圧縮率を低くする。一方、圧縮率の高いとき
の暗い部分とは、すなわち圧縮前の入力の値の小さい部
分ということになる。したがって、圧縮前の輝度信号Y
に対して彩度補正係数Scを図40に示されるように設
定すれば、圧縮率の高いときに暗い部分の彩度を抑える
ことができる。
らずに彩度補正の係数を決定することができ、複雑な係
数設定回路などを設けることなく簡単な回路構成で適応
的な彩度の補正を実現することができる。
構成がより簡単になる。次に、第17の実施例について
説明する。図41は、図39の画像処理装置を変形した
この発明の第16の実施例で、異なる彩度補正回路の構
成例を示すブロック図である。
出力C及び彩度補正テーブル331の出力Scが、乗算
器334の入力に接続されている。この乗算器334の
出力は、乗算器335r、335bの入力に接続されて
いる。乗算器335r、335bのもう一方の入力に
は、遅延回路25r、25bの出力Cr、Cbが、それ
ぞれ接続されている。また、乗算器335r、335b
の出力は、マトリクス回路29に入力されている。
ら出力され、遅延回路25r、25bを経た色差信号C
r、Cbには、圧縮係数設定回路16の出力Cと彩度補
正テーブル331の出力Scの積Sc×Cが、乗じられ
る。この結果、乗算器335r、335bの出力は、そ
れぞれSc×C×Cr、Sc×C×Cbとなる。これら
は、上述した(10)式及び(11)式より、Cr″、
Cb″となっていることがわかる。
タの最大値に対し、より小さい値のデータまで存在し、
圧縮率を高くしなければならない。これに対し、ダイナ
ミックレンジが狭いときはある値以下のデータは存在せ
ず、圧縮率を低くする。一方、圧縮率の高いときの暗い
部分とは、すなわち圧縮前の入力の値の小さい部分とい
うことになる。したがって、圧縮前の輝度信号Yに対し
て彩度補正係数Scを図40に示されるように設定すれ
ば、圧縮率の高いときに暗い部分の彩度を抑えることが
できる。
輝度を変化させずに、圧縮率の高くないときには彩度を
落とさずに、圧縮率が高くなるに従って彩度抑制が強く
なるので、より良好なカラー画像の表示が可能となる。
路構成が更に簡略化される。次に、この発明の第18の
実施例について説明する。図42は、図29の画像処理
装置を変形したこの発明の第18の実施例の構成を示す
ブロック図である。この図42の画像処理装置の構成
は、図29の装置とほとんど同じであるが彩度補正回路
の構成が異なっている。
6の出力Cから補正係数Scを出力する彩度補正テーブ
ル341と、乗算器26r、26bの出力Cr′、C
b′と彩度補正テーブル341の出力Scとのタイミン
グを合わせる遅延回路342と、乗算器26r、26b
の出力Cr′、Cb′に補正係数Scを乗じるための乗
算器343r、343bとで構成される。
路16の出力Cが彩度補正テーブル341に入力され
る。彩度補正テーブル341の出力Scは、遅延回路3
42を経て乗算器343r、343bにて各色差信号C
r′、Cb′に乗じられ、Cr″、Cb″として出力さ
れる。
図43に示されるように、出力Scが入力C=Y′/Y
に対して単調減少の関数になっている。入力のダイナミ
ックレンジが広い時はデータの最大値に対し、より小さ
い値のデータまで存在し、圧縮率を高くしなければなら
ない。このとき、値の小さい画像データに於ける圧縮前
の輝度信号Yと圧縮後の輝度信号Y′の比である圧縮係
数C=Y′/Yは大きな値になり、値の大きな画像デー
タについてはC=Y′/Yは小さな値となる。これに対
し、ダイナミックレンジが狭く圧縮率を低くするとき
は、C=Y′/Yは入力の全般に渡って小さな値をとな
る。したがって、圧縮前の輝度信号Yと圧縮後の輝度信
号Y′の比C=Y′/Yに対して彩度補正係数Scを図
15のように設定すれば、圧縮率の高いときに暗い部分
の彩度を抑えることができる。
1の入出力特性を1次関数としたが、これをより高次の
関数や、指数関数、対数関数等を用いてもよい。このよ
うに、第18の実施例によれば、各画素の圧縮率に応じ
て彩度補正の係数を決定することができ、的確な彩度の
補正が実現できる。
がより簡単になる。次に、この発明の第19の実施例を
説明する。図44は、図42の画像処理装置を変形した
この発明の第19の実施例の構成を示すブロック図であ
る。
正テーブル341の出力Scにタイミングを合わせるた
めに、遅延回路344に入力される。この遅延回路34
4の出力Cと彩度補正テーブル341の出力Scは、乗
算器345の入力に接続されている。そして、乗算器3
45の出力は、乗算器346r、346bの入力に接続
されている。上記乗算器346r、346bのもう一方
の入力には、遅延回路25r、25bの出力Cr、Cb
が、それぞれ接続されている。また、乗算器346r、
346bの出力は、マトリクス回路29に入力されてい
る。
4から出力され、遅延回路25r、25bを経た色差信
号Cr、Cbに、圧縮係数設定回路16の出力Cと彩度
補正テーブル341の出力Scの積Sc×Cが、乗じら
れる。この結果、乗算器26r、26bの出力は、それ
ぞれSc×C×Cr、Sc×C×Cbとなり、これらは
上記(10)式及び(11)式より、Cr″、Cb″と
なっていることがわかる。
図43に示されるように、出力Scが入力C=Y′/Y
に対して単調減少の関係になっている。入力のダイナミ
ックレンジが広い時はデータの最大値に対し、より小さ
い値のデータまで存在し、圧縮率を高くしなければなら
ない。このとき、値の小さい画像データに於ける圧縮前
の輝度信号Yと圧縮後の輝度信号Y′の比である圧縮係
数C=Y′/Yは大きな値になり、値の大きな画像デー
タについてはC=Y′/Yは小さな値となる。これに対
し、ダイナミックレンジが狭く圧縮率を低くするとき
は、C=Y′/Yは入力の全般に渡って小さな値をとな
る。したがって、圧縮前の輝度信号Yと圧縮後の輝度信
号Y′の比C=Y′/Yに対して彩度補正係数Scを、
図43に示されるように設定すれば、圧縮率の高いとき
に暗い部分の彩度を抑えることができる。
の入出力特性を1次関数としたが、これをより高次の関
数や、指数関数、対数関数等を用いてもよい。このよう
に、第19の実施例によれば、各画素の圧縮率に応じて
彩度補正の係数を決定することができ、的確な彩度の補
正を実現することができる。
回路構成が更に簡略化される。次に、回路構成を更に簡
略化した第20の実施例について、図45を参照して説
明する。
0の実施例の構成を示すブロック図である。この画像処
理装置は、マトリクス回路24と、対数変換回路10
と、フィルタ11と、DGC回路12と、逆対数変換回
路13と、遅延回路14と、圧縮係数設定回路16とを
備えている。
の出力Cを入力とし、彩度補正係数Scと圧縮係数Cの
積を出力する彩度補正テーブル351と、この彩度補正
テーブル351の出力とマトリクス回路24の各色差信
号出力とのタイミングを合わせる遅延回路25r、25
bと、彩度補正テーブル351の出力を遅延回路25
r、25bの出力Cr、Cbに乗じるための乗算器35
2r、352bと、逆対数変換回数13の出力Y′を乗
算器352r、352bの出力Cr″、Cb″にタイミ
ングを合わせるための遅延回路28と、この遅延回路2
8の出力である輝度信号Y′と乗算器352r、352
bの出力である色差信号Cr″、Cb″とから色信号
R″、G″、B″を出力するマトリクス回路29とで構
成されている。尚、同実施例に於いて、マトリクス回路
24より前段の撮影光学系1〜色分離回路8までの構成
は、図28の画像処理装置と同じ構成であるので、図示
及び説明は省略する。
1の入出力特性は、図46に示されるように設定され
る。これは、入力Cに対して出力がC×Sc(但しSc
は図43の特性で決まるものとする)の形になってい
る。したがって、乗算器352r、352bの出力は、
それぞれCr×C×Sc=Cr″、Cb×C×Sc=C
b″となり、上述した第18の実施例と同じ形なる。
ば、非常に簡単な回路構成で各画素の圧縮率に応じて彩
度補正の係数を決定することができ、的確な彩度の補正
を実現することができる。
ついて、図47を参照して説明する。図47は、この発
明の画像処理装置の第21の実施例の構成を示すブロッ
ク図である。同図に於いて、この画像処理装置は、マト
リクス回路24と、対数変換回路10と、色差信号C
r、Cbを対数変換する対数変換回路36r、36b
と、対数変換された輝度信号logYの低周波成分を抑
制するフィルタ11と、DGC回路12と、対数変換回
路10の出力logYをDGC回路12の出力log
Y′にタイミングを合わせるための遅延回路14と、遅
延回路14の出力logYとDGC回路12の出力lo
gY′の差、logY−logY′=log(Y′/
Y)=logCを出力する圧縮係数設定回路37とを有
している。
の出力logCに彩度補正係数を加えた係数を出力する
彩度補正テーブル353と、対数変換回路36r、36
bの出力を上記彩度補正テーブル353の出力にタイミ
ングを合わせるための遅延回路25r、25bと、遅延
回路25r、25bの出力に彩度補正テーブル353の
出力を加えるための加算器354r、354bと、加算
器354r、354bの出力を逆対数変換する逆対数変
換回路38r、38bとを備えている。
出力logY′を上記加算器354r、354bの出力
にタイミングを合わせるための遅延回路28と、逆対数
変換回路13と、この逆対数変換回路13の出力である
輝度信号Y′と逆対数変換回路38r、38bの出力で
ある色差信号Cr″、Cb″とから色信号R″、G″、
B″を出力するマトリクス回路29とを有した構成とな
っている。
gC)で出力されるため、彩度補正テーブル353の出
力も対数の形(log(C×Sc))とし、これを加算
器354r、354bにて対数の形の色差信号に加え、
逆対数変換回路38r、38bにより逆対数変換するこ
とにより、彩度補正された色差信号Cr″、Cb″が得
られる。また、対数変換回路及び逆対数変換回路は、R
OMやRAM等のメモリで簡単に構成することができ、
更に乗算器を用いずに構成できるために回路構成が簡略
になる。
常に簡単な回路構成で各画素の圧縮率に応じて彩度補正
の係数を決定することができ、的確な彩度の補正を実現
することができる。
実施例に限定されるものではない。各実施例を組合せ、
若しくは変更したものについても、また、この発明の概
要を含むもの全てに適用されることは言うまでもない。
ータより得られる情報により適応的に彩度を補正するよ
うな構成にしたので、カラー画像のダイナミックレンジ
を圧縮する際に、圧縮率が様々に変わっても、輝度の低
いデータから輝度の高いデータまで、自然な色調で良好
に表示することができる。
の構成を示すブロック図である。
ク図である。
例を示した図、(b)は図2のLUT182の入出力特
性の他の例を示した図である。
図である。
ブロック図である。
を示すブロック図である。
のブロック図である。
たブロック図である。
る。
ク図である。
すブロック図である。
る。
成を示すブロック図である。
特性図である。
換えた変形例の構成を示すブロック図である。
ク図である。
すブロック図である。
る。
ク図である。
すブロック図である。
る。
構成を示すブロック図である。
換えた変形例の構成を示すブロック図である。
ク図である。
力特性図である。
すブロック図である。
示すブロック図である。
性の1例を示した図である。
正回路及びその周辺の構成を示すブロック図である。
ック図である。
ック図である。
性図である。
ック図である。
ック図である。
性図である。
ック図である。
ック図である。
性図である。
ック図である。
ック図である。
性図である。
ック図である。
ック図である。
性図である。
ック図である。
フィルタ、4a、4b…撮像素子、5a、5b…A/D
変換器、6、186r、186g、186b…加算器、
7、182、187、188…ルックアップテーブル
(LUT)、8…色分離回路、9、181…マトリクス
回路、10…対数変換回路、11…フィルタ、12…ダ
イナミックレンジ・ゲインコントロール回路(DGC回
路)、13…逆対数変換回路、14、15r、15g、
15b…遅延回路、16…圧縮係数設定回路、17r、
17g、17b、184r、184g、184b、18
5…乗算器、18、18b…彩度補正回路、183…演
算回路。
Claims (13)
- 【請求項1】 色に係る信号を含む画像信号を入力する
入力手段と、 この入力手段より得られた画像信号中の輝度信号のダイ
ナミックレンジを圧縮するダイナミックレンジ圧縮手段
と、 このダイナミックレンジ圧縮手段の出力と上記入力手段
より得られた元の輝度信号との関係を求める圧縮係数設
定手段と、 この圧縮係数設定手段の出力と上記入力手段からの色に
係る信号とを演算するための演算手段と、 上記入力手段からの上記色に係る信号の彩度を補正する
彩度補正手段とを具備することを特徴とする画像処理装
置。 - 【請求項2】 上記入力手段は、色信号を出力すると共
に少なくとも輝度信号を生成するマトリクス回路から成
り、 このマトリクス回路から得られた輝度信号のダイナミッ
クレンジを圧縮するダイナミックレンジ圧縮手段と、 このダイナミックレンジ圧縮手段の出力と、上記マトリ
クス回路より得られた元の輝度信号との関係を求める圧
縮係数設定手段と、 この圧縮係数設定手段の出力と、各色信号とを演算する
ための演算手段と、 この演算手段から出力される各色信号の彩度を補正する
彩度補正手段とを具備することを特徴とする請求項1に
記載の画像処理装置。 - 【請求項3】 上記入力手段は、色差信号及び輝度信号
を生成するマトリクス回路から成り、 このマトリクス回路から得られた輝度信号のダイナミッ
クレンジを圧縮するダイナミックレンジ圧縮手段と、 このダイナミックレンジ圧縮手段の出力と、上記マトリ
クス回路より得られた元の輝度信号との関係を求める圧
縮係数設定手段と、 この圧縮係数設定手段の出力と、各色差信号とを演算す
るための演算手段と、 この演算手段から出力される各色差信号の彩度を補正す
る彩度補正手段とを具備することを特徴とする請求項1
に記載の画像処理装置。 - 【請求項4】 色に係る信号を含む画像信号を入力する
入力手段と、 この入力手段より得られた画像信号中の輝度信号のダイ
ナミックレンジを圧縮するダイナミックレンジ圧縮手段
と、 このダイナミックレンジ圧縮手段の出力と上記入力手段
より得られた元の輝度信号との関係を求める圧縮係数設
定手段と、 この圧縮係数設定手段の出力を彩度補正係数を含む係数
に変換するための係数変換手段と、 この係数変換手段の出力と上記入力手段から得られる色
に係る信号とを演算するための演算手段とを具備するこ
とを特徴とする画像処理装置。 - 【請求項5】 上記彩度補正手段は、ダイナミックレン
ジの圧縮率の大きさに対して彩度の補正量を適応的に設
定することを特徴とする請求項1、2若しくは3に記載
の画像処理装置。 - 【請求項6】 上記彩度補正手段は、各画素の信号の大
きさに対して彩度の補正量を適応的に設定することを特
徴とする請求項1、2若しくは3に記載の画像処理装
置。 - 【請求項7】 上記彩度補正手段は、各画素の信号の大
きさと、ダイナミックレンジの圧縮率の大きさに対して
彩度の補正量を適応的に設定することを特徴とする請求
項1、2若しくは3に記載の画像処理装置。 - 【請求項8】 上記彩度補正手段は、画素毎に上記圧縮
係数設定手段の出力の大きさに対して彩度の補正量を適
応的に設定することを特徴とする請求項1、2若しくは
3に記載の画像処理装置。 - 【請求項9】 上記係数変換手段は、ダイナミックレン
ジの圧縮率の大きさに対して係数を適応的に設定するこ
とを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。 - 【請求項10】 上記係数変換手段は、各画素の信号の
大きさに対して係数を適応的に設定することを特徴とす
る請求項4に記載の画像処理装置。 - 【請求項11】 上記係数変換手段は、各画素の信号の
大きさと、ダイナミックレンジの圧縮率の大きさに対し
て係数を適応的に設定することを特徴とする請求項4に
記載の画像処理装置。 - 【請求項12】 上記係数変換手段は、画素毎に上記圧
縮係数設定手段の出力の大きさに対して係数を適応的に
設定することを特徴とする請求項4に記載の画像処理装
置。 - 【請求項13】 各色から輝度信号を出力するマトリク
ス回路と、 このマトリクス回路より得られた輝度信号を上記各色信
号から減じる減算手段と、 上記マトリクス回路より得られた輝度信号のダイナミッ
クレンジを圧縮するダイナミックレンジ圧縮手段と、 このダイナミックレンジ圧縮手段の出力を、上記減算手
段の各々の出力に加算する加算手段とを具備することを
特徴とする画像処理装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27459893A JP3400506B2 (ja) | 1993-03-12 | 1993-11-02 | 画像処理装置 |
US08/212,741 US5446504A (en) | 1993-03-12 | 1994-03-14 | Image signal processing apparatus having function for compressing dynamic range and correcting color saturation |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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JP5-52527 | 1993-03-12 | ||
JP27459893A JP3400506B2 (ja) | 1993-03-12 | 1993-11-02 | 画像処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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