JPH06317028A - 建築物塗装面補修シート及び建築物塗装面補修方法 - Google Patents
建築物塗装面補修シート及び建築物塗装面補修方法Info
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- JPH06317028A JPH06317028A JP15772393A JP15772393A JPH06317028A JP H06317028 A JPH06317028 A JP H06317028A JP 15772393 A JP15772393 A JP 15772393A JP 15772393 A JP15772393 A JP 15772393A JP H06317028 A JPH06317028 A JP H06317028A
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- Japan
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- repair
- sheet
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 建築物塗装面と同一の色調、表面状態及び機
能性を有する補修を熟練を要することなく極めて容易に
かつ短時間で施すことができる建築物塗装面補修シート
及び建築物塗装面補修方法を提供する。 【構成】 建築物塗装面4の補修を施すべき補修部分を
所定形状になるように除去した後、上記塗装面4と同一
塗装工程で形成された塗膜層7を備えた補修シート5を
上記所定形状に切り取り、この切り取られた所定形状の
補修シート5を上記建築物塗装面5の除去部分10に貼
着する。このように塗装面5と同一塗装工程で形成され
た塗膜層7を備えた補修シート5を用いて塗装面4の補
修を行うようにしたので、建築物塗装面4と同一の色
調、表面状態及び機能性を有する補修を熟練を要するこ
となく極めて容易にかつ短時間で施すことが可能とな
る。
能性を有する補修を熟練を要することなく極めて容易に
かつ短時間で施すことができる建築物塗装面補修シート
及び建築物塗装面補修方法を提供する。 【構成】 建築物塗装面4の補修を施すべき補修部分を
所定形状になるように除去した後、上記塗装面4と同一
塗装工程で形成された塗膜層7を備えた補修シート5を
上記所定形状に切り取り、この切り取られた所定形状の
補修シート5を上記建築物塗装面5の除去部分10に貼
着する。このように塗装面5と同一塗装工程で形成され
た塗膜層7を備えた補修シート5を用いて塗装面4の補
修を行うようにしたので、建築物塗装面4と同一の色
調、表面状態及び機能性を有する補修を熟練を要するこ
となく極めて容易にかつ短時間で施すことが可能とな
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建築物の内外壁等の
塗装面に発生する傷等の塗装欠陥箇所を補修するための
建築物塗装面補修シート及び建築物塗装面補修方法に関
する。
塗装面に発生する傷等の塗装欠陥箇所を補修するための
建築物塗装面補修シート及び建築物塗装面補修方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、塗装面に発生した傷や汚れ等の塗
装欠陥箇所の補修は、現場にて、その補修部分を研磨す
るなどした上で、塗装器を持ち込んで再塗装して行って
いる。また、補修対象の傷が小さいものであれば、補修
クレヨン等を用いたいわゆるタッチアップと称する補修
方法で補修が行われている。
装欠陥箇所の補修は、現場にて、その補修部分を研磨す
るなどした上で、塗装器を持ち込んで再塗装して行って
いる。また、補修対象の傷が小さいものであれば、補修
クレヨン等を用いたいわゆるタッチアップと称する補修
方法で補修が行われている。
【0003】なお、自動車の塗装を補修するために、そ
の補修部分に補修シートを貼着することは従来より提案
されているが(例えば実開昭63−85639号公報、
実開平1−163126号公報等参照)、建築物の内外
壁等の塗装面の補修に適用される同様のシートや、その
ようなシートによる補修方法は、未だ開示されていな
い。
の補修部分に補修シートを貼着することは従来より提案
されているが(例えば実開昭63−85639号公報、
実開平1−163126号公報等参照)、建築物の内外
壁等の塗装面の補修に適用される同様のシートや、その
ようなシートによる補修方法は、未だ開示されていな
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の建築
物塗装面の補修手段では、現場に塗装器を持ち込まなけ
ればならず、その塗装器のための動力も必要となって大
掛かりな塗装作業を行わなければならないほか、補修塗
装[特にプレ塗装パネル(ユニット)の補修]に際して
は経験、技術が必要となる。
物塗装面の補修手段では、現場に塗装器を持ち込まなけ
ればならず、その塗装器のための動力も必要となって大
掛かりな塗装作業を行わなければならないほか、補修塗
装[特にプレ塗装パネル(ユニット)の補修]に際して
は経験、技術が必要となる。
【0005】また、小さい傷に対して補修クレヨン等に
よるタッチアップ補修を行っても、塗装面の模様に合っ
た補修を行うことができない。特に、リシン等の凹凸の
ある吹き付け塗装が施された塗装面の場合、タッチアッ
プによる綺麗な補修を行うことは困難である。
よるタッチアップ補修を行っても、塗装面の模様に合っ
た補修を行うことができない。特に、リシン等の凹凸の
ある吹き付け塗装が施された塗装面の場合、タッチアッ
プによる綺麗な補修を行うことは困難である。
【0006】また、塗装面が骨材入り塗装によって粗面
化仕上げされているような場合、補修部の塗装を塗装面
の色調と合わせると同時に、塗装面の粗面化状態も合わ
せる必要があるため、補修作業に高度の熟練を要する問
題がある。更に、建築塗装においては、機能の異なる塗
膜を複数層重ね塗りし、これら複数層の塗膜全体で特定
の機能が得られるように構成される場合が多いが、この
場合の補修は、上記塗装面の色調及び粗面化状態を合わ
せる以外に塗膜の機能性をも同一にすることが必要であ
り、補修作業を一層困難なものにしている。
化仕上げされているような場合、補修部の塗装を塗装面
の色調と合わせると同時に、塗装面の粗面化状態も合わ
せる必要があるため、補修作業に高度の熟練を要する問
題がある。更に、建築塗装においては、機能の異なる塗
膜を複数層重ね塗りし、これら複数層の塗膜全体で特定
の機能が得られるように構成される場合が多いが、この
場合の補修は、上記塗装面の色調及び粗面化状態を合わ
せる以外に塗膜の機能性をも同一にすることが必要であ
り、補修作業を一層困難なものにしている。
【0007】この発明は、上述のような課題を解決しよ
うとするもので、建築物塗装面と同一の色調、表面化状
態及び機能性を有する補修を熟練を要することなく極め
て容易にかつ短時間で施すことができる建築物塗装面補
修シート及び建築物塗装面補修方法を提供することを目
的とする。
うとするもので、建築物塗装面と同一の色調、表面化状
態及び機能性を有する補修を熟練を要することなく極め
て容易にかつ短時間で施すことができる建築物塗装面補
修シート及び建築物塗装面補修方法を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明に係る建築物塗装面補修シート(請求項
1)は、補修を施すべき建築物塗装面と同一の塗装工程
で形成された塗膜層を備えていることを特徴としてい
る。なお、上記塗装面が粗面仕上げ塗装面であってもよ
いし(請求項2)、上記塗膜層を離型紙或いは樹脂シー
ト上に形成してもよい(請求項3)。また、上記離型紙
上に形成される塗膜層の裏面或いは樹脂シートの裏面に
粘着材層を形成してもよい(請求項4)。更に、上記離
型紙と塗料層との間に防水塗料層を介設してもよい(請
求項5)。
に、この発明に係る建築物塗装面補修シート(請求項
1)は、補修を施すべき建築物塗装面と同一の塗装工程
で形成された塗膜層を備えていることを特徴としてい
る。なお、上記塗装面が粗面仕上げ塗装面であってもよ
いし(請求項2)、上記塗膜層を離型紙或いは樹脂シー
ト上に形成してもよい(請求項3)。また、上記離型紙
上に形成される塗膜層の裏面或いは樹脂シートの裏面に
粘着材層を形成してもよい(請求項4)。更に、上記離
型紙と塗料層との間に防水塗料層を介設してもよい(請
求項5)。
【0009】また、この発明の建築物塗装面補修方法
(請求項6)は、建築物塗装面の補修を施すべき補修
部分を所定形状になるように除去した後、上記塗装面
と同一の塗装工程で形成された塗膜層を備えた補修シー
トを上記所定形状に切り取り、この切り取られた所定
形状の補修シートを上記建築物塗装面の除去部分に貼着
することを特徴としている。なお、このとき、上記所定
形状に除去された除去部分に所定塗料を塗布し、この塗
布された所定塗料上に上記補修シートを貼着するように
してもよい(請求項7)。
(請求項6)は、建築物塗装面の補修を施すべき補修
部分を所定形状になるように除去した後、上記塗装面
と同一の塗装工程で形成された塗膜層を備えた補修シー
トを上記所定形状に切り取り、この切り取られた所定
形状の補修シートを上記建築物塗装面の除去部分に貼着
することを特徴としている。なお、このとき、上記所定
形状に除去された除去部分に所定塗料を塗布し、この塗
布された所定塗料上に上記補修シートを貼着するように
してもよい(請求項7)。
【0010】
【作用】上記構成からなるこの発明の建築物塗装面補修
シート及び建築物塗装面補修方法においては、その補修
シートが補修を施すべき建築物塗装面と同一塗装工程で
形成された塗膜層を備えており、建築物塗装面の補修を
行う場合、その補修を施すべき補修部分を所定形状にな
るように除去した後、上記補修シートを上記所定形状に
切り取り、この切り取られた所定形状の補修シートを上
記建築物塗装面の除去部分に貼着するようにしたので、
建築物塗装面と同一の色調、表面化状態及び機能性を有
する補修を熟練を要することなく極めて容易にかつ短時
間で施すことが可能となる。
シート及び建築物塗装面補修方法においては、その補修
シートが補修を施すべき建築物塗装面と同一塗装工程で
形成された塗膜層を備えており、建築物塗装面の補修を
行う場合、その補修を施すべき補修部分を所定形状にな
るように除去した後、上記補修シートを上記所定形状に
切り取り、この切り取られた所定形状の補修シートを上
記建築物塗装面の除去部分に貼着するようにしたので、
建築物塗装面と同一の色調、表面化状態及び機能性を有
する補修を熟練を要することなく極めて容易にかつ短時
間で施すことが可能となる。
【0011】
【実施例】以下に、この発明の実施例を添付図面に基い
て詳述する。先ず、この発明の一実施例としての建築物
塗装面補修シート及び建築物塗装面補修方法を図1〜図
3により説明する。図1(a)はその建築物塗装面補修
シートを示す断面図、図1(b)は建築物塗装面補修方
法による補修手順を説明するための断面図、図2(a)
〜(d)は本実施例の補修方法による補修手順を説明す
るための模式的な斜視図、図3は本実施例の補修方法が
適用される建築物塗装面を示す断面図である。
て詳述する。先ず、この発明の一実施例としての建築物
塗装面補修シート及び建築物塗装面補修方法を図1〜図
3により説明する。図1(a)はその建築物塗装面補修
シートを示す断面図、図1(b)は建築物塗装面補修方
法による補修手順を説明するための断面図、図2(a)
〜(d)は本実施例の補修方法による補修手順を説明す
るための模式的な斜視図、図3は本実施例の補修方法が
適用される建築物塗装面を示す断面図である。
【0012】本実施例では、図3に示すように、建築物
の内外壁等の壁体1の外面上に防水塗装を施して防水塗
料層2を形成すると共にこの防水塗料層2の更に外面上
に模様塗装を施して模様塗料層3を形成した塗装面4を
補修する場合について説明する。
の内外壁等の壁体1の外面上に防水塗装を施して防水塗
料層2を形成すると共にこの防水塗料層2の更に外面上
に模様塗装を施して模様塗料層3を形成した塗装面4を
補修する場合について説明する。
【0013】そして、図1(a)に示すように、本実施
例の建築物塗装面補修シート5は、図3に示した塗装面
4を補修するために用いられるもので、基材シートたる
離型紙6上に、補修を施すべき塗装面4と同一塗装工程
で塗装及び嵌装して形成された防水塗料層2と模様塗料
層3とからなる塗膜層7が形成されている。なお、上記
離型紙6は、厚さ50〜300μmの紙製シート表面に
樹脂コートを施して形成されている。
例の建築物塗装面補修シート5は、図3に示した塗装面
4を補修するために用いられるもので、基材シートたる
離型紙6上に、補修を施すべき塗装面4と同一塗装工程
で塗装及び嵌装して形成された防水塗料層2と模様塗料
層3とからなる塗膜層7が形成されている。なお、上記
離型紙6は、厚さ50〜300μmの紙製シート表面に
樹脂コートを施して形成されている。
【0014】このような補修シート5を用いて、塗装面
4の傷部分8の補修を行う際には、先ず図示しないダス
ター刷毛等を用いて、補修部分に付着した塵.埃、油
分、汚れ等を除去してから、図1(b)及び図2
(a)、(b)に示すように、塗装面4の模様塗料層3
の傷部分8を含む模様塗料層3及び防水塗料層2の部分
を、補修しやすい所定形状(本実施例では四角形)とな
るように、カッター9により除去する。
4の傷部分8の補修を行う際には、先ず図示しないダス
ター刷毛等を用いて、補修部分に付着した塵.埃、油
分、汚れ等を除去してから、図1(b)及び図2
(a)、(b)に示すように、塗装面4の模様塗料層3
の傷部分8を含む模様塗料層3及び防水塗料層2の部分
を、補修しやすい所定形状(本実施例では四角形)とな
るように、カッター9により除去する。
【0015】この後、図2(b)、(c)に示すよう
に、カッター9により除去された模様塗料層3及び防水
塗料層2の除去部分(補修部分)10と同じ形状になる
ように、上記補修シート5をハサミ(若しくはカッタ
ー)11により切り取る。
に、カッター9により除去された模様塗料層3及び防水
塗料層2の除去部分(補修部分)10と同じ形状になる
ように、上記補修シート5をハサミ(若しくはカッタ
ー)11により切り取る。
【0016】次いで、図1(b)及び図2(c)に示す
ように、上記除去部分10に、防水塗料用の塗料12を
刷毛13により塗布してから、所定形状に切り取られた
上記補修シート5を、離型紙6から剥してから接着剤な
いし粘着材等により貼着する。そして、図2(d)に示
すように、貼着された補修シート5の外面からゴムロー
ラ14を当てて転動させることにより、補修シート5を
確実に貼着させる。
ように、上記除去部分10に、防水塗料用の塗料12を
刷毛13により塗布してから、所定形状に切り取られた
上記補修シート5を、離型紙6から剥してから接着剤な
いし粘着材等により貼着する。そして、図2(d)に示
すように、貼着された補修シート5の外面からゴムロー
ラ14を当てて転動させることにより、補修シート5を
確実に貼着させる。
【0017】このとき、補修シート5と模様塗料層3と
の継ぎ目部分から塗料12がはみ出した場合には、刷毛
13により馴染ませ乾燥させる。更に、補修シート5と
模様塗料層3との継ぎ目部分に、模様塗料層3をなすも
のと同一の仕上げ材を刷毛等により塗布して、周りの外
観に合わせる。
の継ぎ目部分から塗料12がはみ出した場合には、刷毛
13により馴染ませ乾燥させる。更に、補修シート5と
模様塗料層3との継ぎ目部分に、模様塗料層3をなすも
のと同一の仕上げ材を刷毛等により塗布して、周りの外
観に合わせる。
【0018】このように、本実施例の建築物塗装面補修
シート及び建築物塗装面補修方法によれば、その補修シ
ート5が補修を施すべき建築物塗装面4と同一塗装工程
で形成された塗膜層7を備えており、建築物塗装面4の
補修を行う場合、その補修を施すべき補修部分を所定形
状になるように除去した後、上記補修シート5を上記所
定形状に切り取り、この切り取られた所定形状の補修シ
ート5を上記建築物塗装面4の除去部分10に貼着する
ようにしたので、塗装器を現場に持ち込む必要がなくな
り、建築物塗装面4と同一の色調、表面化状態及び機能
性を有する補修を熟練を要することなく極めて容易にか
つ短時間で施すことができる。
シート及び建築物塗装面補修方法によれば、その補修シ
ート5が補修を施すべき建築物塗装面4と同一塗装工程
で形成された塗膜層7を備えており、建築物塗装面4の
補修を行う場合、その補修を施すべき補修部分を所定形
状になるように除去した後、上記補修シート5を上記所
定形状に切り取り、この切り取られた所定形状の補修シ
ート5を上記建築物塗装面4の除去部分10に貼着する
ようにしたので、塗装器を現場に持ち込む必要がなくな
り、建築物塗装面4と同一の色調、表面化状態及び機能
性を有する補修を熟練を要することなく極めて容易にか
つ短時間で施すことができる。
【0019】特に、プレ塗装外壁については、同じ塗装
設備によって補修シート5を作製しておくことで、外壁
模様に差がでにくくなり、補修跡を確実に目立たなくす
ることができる。
設備によって補修シート5を作製しておくことで、外壁
模様に差がでにくくなり、補修跡を確実に目立たなくす
ることができる。
【0020】図4〜図7はこの発明の他の実施例として
の建築物塗装面補修シート及び建築物塗装面補修方法を
示している。図4はその建築物塗装面補修方法が適用さ
れる建築物塗装面を示す断面図、図5はその建築物塗装
面の補修に使用される補修シートの断面図、図6は建築
物塗装面の補修部分を示す断面図、図7は補修部分の補
修状態を示す断面図である。
の建築物塗装面補修シート及び建築物塗装面補修方法を
示している。図4はその建築物塗装面補修方法が適用さ
れる建築物塗装面を示す断面図、図5はその建築物塗装
面の補修に使用される補修シートの断面図、図6は建築
物塗装面の補修部分を示す断面図、図7は補修部分の補
修状態を示す断面図である。
【0021】本実施例では建築物壁面に左官工法で得ら
れるものと同様の意匠的に深みのある掻き落し粗面仕上
げ塗装を施した場合の補修について説明する。この掻き
落し粗面仕上げの塗装面は、一般的には建築物壁面にシ
ーラー層、平吹き層、粗面化状態を得るためのパターン
付け材層、深みのある掻き落し粗面仕上げとするための
多彩模様塗料層を順次形成することによって得られる。
れるものと同様の意匠的に深みのある掻き落し粗面仕上
げ塗装を施した場合の補修について説明する。この掻き
落し粗面仕上げの塗装面は、一般的には建築物壁面にシ
ーラー層、平吹き層、粗面化状態を得るためのパターン
付け材層、深みのある掻き落し粗面仕上げとするための
多彩模様塗料層を順次形成することによって得られる。
【0022】図4において、4は建築物の壁体1に形成
された塗装面で、この塗装面4は壁体1上に塗装された
シーラー層15と、このシーラー層15上に塗装された
平吹き層16と、この平吹き層16上に塗装された粗面
化仕上げ層(パターン付け材層)17と、この粗面化仕
上げ層17の表面に塗装された多彩模様塗料層18とか
ら主に構成されている。上記シーラー層15は、塩化ビ
ニル・酢酸ビニル、塩化ゴム系、アクリル・酢酸ビニル
系、アクリル・ウレタン系、シリコーン系、ウエレタン
系、エボキシ系等の樹脂をバインダーとする塗料をロー
ラー若しくは吹き付け等で塗装することによって形成さ
れている。
された塗装面で、この塗装面4は壁体1上に塗装された
シーラー層15と、このシーラー層15上に塗装された
平吹き層16と、この平吹き層16上に塗装された粗面
化仕上げ層(パターン付け材層)17と、この粗面化仕
上げ層17の表面に塗装された多彩模様塗料層18とか
ら主に構成されている。上記シーラー層15は、塩化ビ
ニル・酢酸ビニル、塩化ゴム系、アクリル・酢酸ビニル
系、アクリル・ウレタン系、シリコーン系、ウエレタン
系、エボキシ系等の樹脂をバインダーとする塗料をロー
ラー若しくは吹き付け等で塗装することによって形成さ
れている。
【0023】また、平吹き層16は、アクリル系、アク
リル・スチレン系、アクリル・酢酸ビニル系、アクリル
・ウレタン系、アクリル・シリコーン系、ウレタン系、
フッソ系等の樹脂をバインダーとする塗料をローラー若
しくは吹き付け等で塗装することによって形成されてい
る。粗面化仕上げ層17は、アクリル系、アクリル・ス
チレン系、アクリル・酢酸ビニル系、アクリル・ウレタ
ン系、アクリル・シリコーン系、ウレタン系、フッソ系
等の樹脂をバインダーと発泡樹脂骨材(例えば、粒径1
〜3mm、比重0.09〜0.11のエチレン系、エチ
レン・酢酸ビニル系、スチレン系、ウレタン系等の樹脂
発泡粒子)を含有する塗料をスタッコガン等で吹き付け
塗装することによって形成され、多彩模様塗料層18
は、公知の各種多彩模様塗料を吹き付け塗装することに
よって形成されている。
リル・スチレン系、アクリル・酢酸ビニル系、アクリル
・ウレタン系、アクリル・シリコーン系、ウレタン系、
フッソ系等の樹脂をバインダーとする塗料をローラー若
しくは吹き付け等で塗装することによって形成されてい
る。粗面化仕上げ層17は、アクリル系、アクリル・ス
チレン系、アクリル・酢酸ビニル系、アクリル・ウレタ
ン系、アクリル・シリコーン系、ウレタン系、フッソ系
等の樹脂をバインダーと発泡樹脂骨材(例えば、粒径1
〜3mm、比重0.09〜0.11のエチレン系、エチ
レン・酢酸ビニル系、スチレン系、ウレタン系等の樹脂
発泡粒子)を含有する塗料をスタッコガン等で吹き付け
塗装することによって形成され、多彩模様塗料層18
は、公知の各種多彩模様塗料を吹き付け塗装することに
よって形成されている。
【0024】一方、本実施例の補修シート5は、図5に
示すように、基材シートである離型紙6上に、上記塗装
面4と同一工程で平吹き層16、粗面化仕上げ層17及
び多彩模様塗料層18からなる塗膜層7を形成して構成
されている。この補修シート5を用いて塗装面4の傷部
分8の補修を行う際には、図6に示すように、傷部分8
を含む多彩模様塗料層18、粗面化仕上げ層17、平吹
き層16およびシーラー層15の部分を、補修しやすい
所定形状となるように切り抜いて除去する。
示すように、基材シートである離型紙6上に、上記塗装
面4と同一工程で平吹き層16、粗面化仕上げ層17及
び多彩模様塗料層18からなる塗膜層7を形成して構成
されている。この補修シート5を用いて塗装面4の傷部
分8の補修を行う際には、図6に示すように、傷部分8
を含む多彩模様塗料層18、粗面化仕上げ層17、平吹
き層16およびシーラー層15の部分を、補修しやすい
所定形状となるように切り抜いて除去する。
【0025】次いで、その除去部分10と同じ形状にな
るように、上記補修シート5を切り取り、図7に示すよ
うに、上記除去部分10に、シーラー層15用の塗料1
2を塗布形成してから、所定形状に切り取られた上記補
修シート5を、離型紙6から剥してから押し当てて貼着
する。
るように、上記補修シート5を切り取り、図7に示すよ
うに、上記除去部分10に、シーラー層15用の塗料1
2を塗布形成してから、所定形状に切り取られた上記補
修シート5を、離型紙6から剥してから押し当てて貼着
する。
【0026】このとき、補修シート5と多彩模様塗料層
18との継ぎ目部分に隙間が生じた場合には、その隙間
に、上記粗面化仕上げ材層18の形成に用いた塗料から
骨材を除いた塗料組成物を充填し、更に継ぎ目部分の周
辺に上記多彩模様層の形成に用いた塗料を適宜吹き付け
るようにすれば、継ぎ目部分が一層目立たなくなり、極
めて良好な補修結果が得られる。
18との継ぎ目部分に隙間が生じた場合には、その隙間
に、上記粗面化仕上げ材層18の形成に用いた塗料から
骨材を除いた塗料組成物を充填し、更に継ぎ目部分の周
辺に上記多彩模様層の形成に用いた塗料を適宜吹き付け
るようにすれば、継ぎ目部分が一層目立たなくなり、極
めて良好な補修結果が得られる。
【0027】以上、この発明の実施例を図面により詳述
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
ではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更
等があってもこの発明に含まれる。例えば、上記実施例
では補修シート5の基材シートとして離型紙6が用いら
れているが、この離型紙に代えて、厚さが20〜100
μm程度のポリエステル、ポリエチレン或いはポリプロ
ピレン等の樹脂シートを適用してもよい。この場合、補
修シート5は上記樹脂シートごと補修部に貼着される。
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
ではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更
等があってもこの発明に含まれる。例えば、上記実施例
では補修シート5の基材シートとして離型紙6が用いら
れているが、この離型紙に代えて、厚さが20〜100
μm程度のポリエステル、ポリエチレン或いはポリプロ
ピレン等の樹脂シートを適用してもよい。この場合、補
修シート5は上記樹脂シートごと補修部に貼着される。
【0028】また、補修シート5は接着剤ないし粘着材
等により補修部に貼着されるが、上記離型紙6上に形成
される塗膜層7の裏面或いは樹脂シートの裏面に粘着材
層を予め形成しておいてもよく、これにより補修シート
の貼着時に改めて粘着材等を用いる必要がなくなり、補
修の作業効率が向上する。更に、この発明は内外壁等の
壁体だけでなく、塀等の外構の補修にも同様に適用し得
る。
等により補修部に貼着されるが、上記離型紙6上に形成
される塗膜層7の裏面或いは樹脂シートの裏面に粘着材
層を予め形成しておいてもよく、これにより補修シート
の貼着時に改めて粘着材等を用いる必要がなくなり、補
修の作業効率が向上する。更に、この発明は内外壁等の
壁体だけでなく、塀等の外構の補修にも同様に適用し得
る。
【0029】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明の建築物
塗装面補修シート及び建築物塗装面補修方法によれば、
その補修シートが補修を施すべき建築物塗装面と同一塗
装工程で形成された塗膜層を備えており、建築物塗装面
の補修を行う場合、その補修を施すべき補修部分を所定
形状になるように除去した後、上記補修シートを上記所
定形状に切り取り、この切り取られた所定形状の補修シ
ートを上記建築物塗装面の除去部分に貼着するようにし
たので、建築物塗装面と同一の色調、表面化状態及び機
能性を有する補修を熟練を要することなく極めて容易に
かつ短時間で施すことができる。
塗装面補修シート及び建築物塗装面補修方法によれば、
その補修シートが補修を施すべき建築物塗装面と同一塗
装工程で形成された塗膜層を備えており、建築物塗装面
の補修を行う場合、その補修を施すべき補修部分を所定
形状になるように除去した後、上記補修シートを上記所
定形状に切り取り、この切り取られた所定形状の補修シ
ートを上記建築物塗装面の除去部分に貼着するようにし
たので、建築物塗装面と同一の色調、表面化状態及び機
能性を有する補修を熟練を要することなく極めて容易に
かつ短時間で施すことができる。
【図1】(a)はこの発明の一実施例としての建築物塗
装面補修シートを示す断面図、(b)はこの発明の一実
施例としての建築物塗装面補修方法による補修手順を説
明するための断面図である。
装面補修シートを示す断面図、(b)はこの発明の一実
施例としての建築物塗装面補修方法による補修手順を説
明するための断面図である。
【図2】(a)〜(d)は本実施例の補修方法による補
修手順を説明するための模式的な斜視図である。
修手順を説明するための模式的な斜視図である。
【図3】本実施例の補修方法が適用される建築物塗装面
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図4】この発明の他の実施例としての建築物塗装面補
修方法が適用される建築物塗装面を示す断面図である。
修方法が適用される建築物塗装面を示す断面図である。
【図5】図4の建築物塗装面の補修に使用される補修シ
ートの断面図である。
ートの断面図である。
【図6】図4の建築物塗装面の補修部分を示す断面図で
ある。
ある。
【図7】図6の補修部分の補修状態を示す断面図であ
る。
る。
2 防水塗料層 3 模様塗料層 4 建築物塗装面 5 補修シート 6 離型紙 7 塗膜層 10 除去部分
Claims (7)
- 【請求項1】補修を施すべき建築物塗装面と同一の塗装
工程で形成された塗膜層を備えていることを特徴とする
建築物塗装面補修シート。 - 【請求項2】上記塗装面が粗面仕上げ塗装面であること
を特徴とする請求項1記載の建築物塗装面補修シート。 - 【請求項3】上記塗膜層が離型紙或いは樹脂シート上に
形成されていることを特徴とする請求項1記載の建築物
塗装面補修シート。 - 【請求項4】上記離型紙上に形成される塗膜層の裏面或
いは樹脂シートの裏面に粘着材層が形成されていること
を特徴とする請求項3記載の建築物塗装面補修シート。 - 【請求項5】上記塗料層と離型紙との間に防水塗料層が
介設されていることを特徴とする請求項3記載の建築物
塗装面補修シート。 - 【請求項6】建築物塗装面の補修を施すべき補修部分を
所定形状になるように除去した後、上記塗装面と同一塗
装工程で形成された塗膜層を備えた補修シートを上記所
定形状に切り取り、この切り取られた所定形状の補修シ
ートを上記建築物塗装面の除去部分に貼着することを特
徴とする建築物塗装面補修方法。 - 【請求項7】上記所定形状に除去された除去部分に所定
塗料を塗布し、この塗布された所定塗料上に上記補修シ
ートを貼着することを特徴とする請求項6記載の建築物
塗装面補修方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15772393A JPH06317028A (ja) | 1993-03-12 | 1993-06-28 | 建築物塗装面補修シート及び建築物塗装面補修方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5199793 | 1993-03-12 | ||
JP5-51997 | 1993-03-12 | ||
JP15772393A JPH06317028A (ja) | 1993-03-12 | 1993-06-28 | 建築物塗装面補修シート及び建築物塗装面補修方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06317028A true JPH06317028A (ja) | 1994-11-15 |
Family
ID=26392593
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15772393A Pending JPH06317028A (ja) | 1993-03-12 | 1993-06-28 | 建築物塗装面補修シート及び建築物塗装面補修方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06317028A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104100099A (zh) * | 2014-07-09 | 2014-10-15 | 上海交通大学 | 一种建筑表面干喷雾砂清洗方法 |
JP2015229905A (ja) * | 2014-06-06 | 2015-12-21 | 株式会社ダイフレックス | 防水シートの改修方法 |
CN116903396A (zh) * | 2023-07-21 | 2023-10-20 | 上海大学 | 一种抗氧化涂层修补材料、破损抗氧化涂层的修补方法 |
-
1993
- 1993-06-28 JP JP15772393A patent/JPH06317028A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015229905A (ja) * | 2014-06-06 | 2015-12-21 | 株式会社ダイフレックス | 防水シートの改修方法 |
CN104100099A (zh) * | 2014-07-09 | 2014-10-15 | 上海交通大学 | 一种建筑表面干喷雾砂清洗方法 |
CN104100099B (zh) * | 2014-07-09 | 2016-11-09 | 上海交通大学 | 一种建筑表面干喷雾砂清洗方法 |
CN116903396A (zh) * | 2023-07-21 | 2023-10-20 | 上海大学 | 一种抗氧化涂层修补材料、破损抗氧化涂层的修补方法 |
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