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JPH06285367A - 消臭シート - Google Patents

消臭シート

Info

Publication number
JPH06285367A
JPH06285367A JP5105109A JP10510993A JPH06285367A JP H06285367 A JPH06285367 A JP H06285367A JP 5105109 A JP5105109 A JP 5105109A JP 10510993 A JP10510993 A JP 10510993A JP H06285367 A JPH06285367 A JP H06285367A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
deodorizing
deodorant
phyllosilicate
mol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5105109A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Sato
正則 佐藤
Masaru Tamaoki
賢 玉置
Minoru Kishi
実 岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lion Corp filed Critical Lion Corp
Priority to JP5105109A priority Critical patent/JPH06285367A/ja
Publication of JPH06285367A publication Critical patent/JPH06285367A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
  • Gas Separation By Absorption (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 3成分組成比がSiO2 :5〜80モル%、
ZnO:5〜65モル%、Al23:1〜60モル%で
ある非晶質の含アルミニウム複合フィロケイ酸塩と天然
パルプ等の製紙用繊維とを抄紙して得た基剤シートと、
ポリエステル、レーヨン等の合成繊維からなる合成繊維
シートとをラミネートして積層一体化した消臭シート。 【効果】 優れた消臭力が発揮され、しかも消臭効果が
速やかに発現されるとともに効果の持続性にも優れてい
る。さらに、消臭基剤である複合フィロケイ酸塩のシー
トからの脱落(粉落ち)が防止され、作業性、加工性に優
れているとともに、脱落により消臭効果が低下すること
がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、優れた消臭力を有し、
家庭から発生する生活悪臭、工場等から発生する産業悪
臭に対し、広範囲に利用できる消臭シートに関する。
【0002】
【従来の技術】生活環境の都市化、多様化に伴ない、身
の回りの匂いに対する関心が強まり、特に悪臭に対する
批判の目が厳しくなってきている。従来、消臭用の紙と
して提案されているものは、活性炭を結着剤によりパル
プに固着したものが知られているが、活性炭を使用する
ことから本質的に黒色であり、外観が悪いため用途が限
定され、また、活性炭のガス吸着能に選択性があるため
に、各種悪臭に対して幅広い効果を発揮することができ
なかった。これらの点を改良するために、固体酸性を有
する無機物質を塗布した脱臭紙(特開平1−23920
0号公報)、パルプに水酸化アルミニウムを含有させた
脱臭紙(特開平2−47395号公報)等が提案されて
いる。これらの脱臭紙は、消臭容量、消臭効果の選択性
に関して共に若干向上しているが、種々の悪臭成分を人
間の閾値以下まで素早く消臭するという点において、未
だ十分なものではない。SiO2 5〜80モル%、Zn
O5〜65モル%、Al231〜60モル%からなるア
ルミノケイ酸亜鉛を多孔性シートに担持させた消臭シー
ト(特開平1−176448号公報)、さらに過硫酸ア
ンモニウム等の酸化剤を併用担持した消臭シート(特開
平2−277455号公報)も報告されている。しか
し、前述の消臭紙ないし消臭シートは、接着剤を用いて
パルプに消臭基剤を添着させたり、パルプとともに消臭
基材を抄紙して一体化しているものの、消臭基剤が脱落
しやすいという欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、各種悪臭に
対して優れた消臭効果を示し、しかも消臭速度が速く、
持続性に優れ、かつ消臭基剤の脱落の無い消臭シートを
提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、特に検討
を重ねた結果、特定組成比を有する非晶質の複電フィロ
ケイ酸塩を製紙用繊維に担持させて基剤シートとし、こ
れを合成繊維シートでラミネートすることにより、各種
悪臭に対して優れた消臭効果を有し、また、脱臭基材の
脱落の無い消臭シートが得られることを見い出し、本発
明を完成するに至った。すなわち、本発明の消臭シート
は、3成分組成比がSiO2 :5〜80モル%、Zn
O:5〜65モル%、Al23:1〜60モル%である
非晶質の含アルミニウム複合フィロケイ酸塩と製紙用繊
維とを含む基剤シートと、合成繊維からなる合成繊維シ
ートとを積層一体化したことを特徴とする。
【0005】
【発明の実施態様】本発明で消臭基剤として用いられる
非晶質の複合フィロケイ酸塩は、非晶質のシリカまたは
シリカアルミナとその表面に形成されたフィロケイ酸塩
との複合体であり、3成分組成比でSiO2 5〜80モ
ル%(好ましくは25〜70モル%)、ZnO5〜65
モル%(好ましくは15〜60モル%)、Al231〜
60モル%(好ましくは1〜45モル%)の組成を有す
る。
【0006】このような複合フィロケイ酸塩およびその
製法については特開昭63−210017号公報に記載
されており、例えば、シリカまたはシリカアルミナゾル
の分散水溶液中に、水溶性ケイ酸塩、水溶性亜鉛塩、水
溶性アルミニウム塩またはアルミン酸塩を添加して反応
させることにより、非晶質のシリカまたはシリカアルミ
ナの表面に含アルミニウムフィロケイ酸塩が形成された
白色粉末として、非晶質複合フィロケイ酸塩を得ること
ができる。本発明で消臭基剤として用いられる複合フィ
ロケイ酸塩は、平均粒径1〜20μmのものが好適であ
る。
【0007】本発明の基剤シートは、消臭基剤である複
合フィロケイ酸塩を、製紙用繊維を用いて担持、シート
化することにより得られる。ここで、製紙用繊維として
は、木材パルプ、故紙パルプ、合成パルプ等いずれでも
よい。製紙用繊維と複合フィロケイ酸塩との配合量は、
特に限定されるものではないが、パルプ100重量部に
対して、複合フィロケイ酸塩10〜100重量部が好ま
しい。基剤シートは、例えば、製紙用繊維と複合フィロ
ケイ酸塩を水に分散して抄紙原料を調製し、常法により
これを抄紙することにより得られる。また、必要に応じ
て、結合剤、凝集剤等の添加剤を配合することもでき
る。基材シートは、坪量50〜200g/m2 のものが
好適であり、より好ましくは80〜120g/m2 であ
る。
【0008】合成繊維シートは、合成繊維からなり、例
えば、合成繊維ステープルを主体にして、製紙技術を利
用した湿式法、スパンボンド法、メルトブロー法等の乾
式法などでシート化することにより得ることができ、微
細な空隙構造を有することが好ましい。合成繊維として
は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリ
エステル、アクリル、レーヨン等を挙げることができ
る。合成繊維シートは、坪量5〜30g/m2 のものが
好適であり、より好ましくは10〜20g/m2 であ
る。
【0009】基剤シートと合成繊維シートとをラミネー
トすることにより、本発明の消臭シートが得られる。基
材シートは、用途に応じて、その片面または両面を合成
繊維シートでラミネートすることができ、両面ラミネー
トとすれば万全である。ラミネートの方法としては、ウ
ェットラミネーション、ドライラミネーション、ホット
メルトラミネーション等のいずれでもよい。得られた消
臭シートは、ハニカム、コルゲート等の二次加工、各種
印刷加工等が容易であるので、カートリッジフィルタ
ー、ポスター、カレンダー等の多方面に幅広く利用する
ことができる。
【0010】
【発明の効果】本発明によれば、含アルミニウム複合フ
ィロケイ酸塩を製紙用繊維に担持させて基剤シートと
し、この基剤シートを合成繊維シートでラミネートして
消臭シートとすることにより、優れた消臭力が発揮さ
れ、しかも消臭効果が速やかに発現されるとともに効果
の持続性にも優れている。さらに、消臭基剤である複合
フィロケイ酸塩のシートからの脱落(粉落ち)が防止さ
れ、作業性、加工性に優れているとともに、脱落により
消臭効果が低下することがない。人体、屋内、生活環
境、産業施設などから発生する悪臭には、各種悪臭成分
が混在するが、本発明の消臭シートはこれら悪臭を速や
かに消臭し、かつ長期間にわたって消臭効果を担持する
ので、広範囲の分野に利用することができる。
【0011】
【実施例】
実施例1 特開平1−151939号公報に記載の方法に準拠し、
非晶質シリカスラリーに、ケイ酸ナトリウムを含む水溶
液と塩化亜鉛および塩化アルミニウムを含む水溶液を同
時注加して反応せしめ、3成分組成比としてSiO2
31モル%、ZnO:54モル%、Al23:15モル
%に相当する非晶質の複合フィロケイ酸亜鉛を得た。パ
ルプ80重量部が解離されたパルパーに、上記で得た複
合フィロケイ酸亜鉛20重量部を分散し、これをチェス
トにてポリビニルアルコール5重量部と共に十分混合し
て調成液とした。この調成液を用いて円網式抄紙機で抄
紙し、坪量100g/m2 の基剤シートを得た。一方、
レーヨン50重量部、ポリエステル30重量部、ポリビ
ニルアルコール5重量部を抄紙し、湿式法により坪量1
5g/m2 の合成繊維シートを得た。上記の基剤シート
の両面をこの合成繊維シートでラミネートし、本発明の
消臭シート(実施例1)を得た。一方、合成繊維シート
でラミネートすることなく、上記の基剤シートのままで
最終製品とし、これを比較例1の消臭シートとした。
【0012】実施例2 実施例1において、パルプ60重量部と複合フィロケイ
酸亜鉛40重量部とを用いる以外は実施例1と同様にし
て基剤シートを得、以下実施例1と同様にラミネートし
て本発明の消臭シート(実施例2)を得た。また、ラミ
ネートすることなく、上記基剤シートをそのまま最終製
品として比較例2の基剤シートを得た。
【0013】評価例1 上記実施例および比較例で得られた消臭シートを以下の
評価法にしたがって評価し、その結果を後記の表3に示
した。 (1) 消臭効果の評価法 6リットルのデシケータに肉、野菜、魚等を入れて2週
間放置し、人工の生ゴミ臭を作成した。消臭シート1g
を、1.8リットルの広口瓶に入れてサンプルとした。
続いて6リットルのデシケータより人工生ゴミ臭のヘッ
ドスペースガス10mlを広口瓶に入れ、経時(1〜6
時間後)における臭気強度を以下の表1の基準により官
能で評価した。
【0014】
【表1】 評価は5名の専門パネルで行ない、上下2名をカットし
3名の平均を四捨五入した。
【0015】(2) 粉落ちの評価法 直径55mm、幅180mmのステンレス製ロールに、
図1のように幅100mmの消臭シートを約60mm接
触するように固定し、ロールを150rpmで5分間回
転させる。消臭シートを取り外した時の、ロールへの消
臭基剤の付着状態を、以下の表2の基準により官能で評
価した。
【0016】
【表2】
【0017】
【表3】
【図面の簡単な説明】 【図1】実施例における評価方法を示す説明図である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年5月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、特に検討
を重ねた結果、特定組成比を有する非晶質の複フィロ
ケイ酸塩を製紙用繊維に担持させて基剤シートとし、こ
れを合成繊維シートでラミネートすることにより、各種
悪臭に対して優れた消臭効果を有し、また、脱臭基材の
脱落の無い消臭シートが得られることを見い出し、本発
明を完成するに至った。すなわち、本発明の消臭シート
は、3成分組成比がSiO2 :5〜80モル%、Zn
O:5〜65モル%、Al23:1〜60モル%である
非晶質の含アルミニウム複合フィロケイ酸塩と製紙用繊
維とを含む基剤シートと、合成繊維からなる合成繊維シ
ートとを積層一体化したことを特徴とする。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【発明の効果】本発明によれば、含アルミニウム複合フ
ィロケイ酸塩を製紙用繊維に担持させて基剤シートと
し、この基剤シートを合成繊維シートでラミネートして
消臭シートとすることにより、優れた消臭力が発揮さ
れ、しかも消臭効果が速やかに発現されるとともに効果
の持続性にも優れている。さらに、消臭基剤である複合
フィロケイ酸塩のシートからの脱落(粉落ち)が防止さ
れ、作業性、加工性に優れているとともに、脱落により
消臭効果が低下することがない。人体、屋内、生活環
境、産業施設などから発生する悪臭には、各種悪臭成分
が混在するが、本発明の消臭シートはこれら悪臭を速や
かに消臭し、かつ長期間にわたって消臭効果を発揮する
ので、広範囲の分野に利用することができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】
【実施例】 実施例1 特開平1−151939号公報に記載の方法に準拠し、
非晶質シリカスラリーに、ケイ酸ナトリウムを含む水溶
液と塩化亜鉛および塩化アルミニウムを含む水溶液を同
時注加して反応せしめ、3成分組成比としてSiO2
31モル%、ZnO:54モル%、Al23:15モル
%に相当する非晶質の複合フィロケイ酸亜鉛を得た。パ
ルプ80重量部が解離されたパルパーに、上記で得た複
合フィロケイ酸亜鉛20重量部を分散し、これをチェス
トにてポリビニルアルコール5重量部と共に十分混合し
て調成液とした。この調成液を用いて円網式抄紙機で抄
紙し、坪量100g/m2 の基剤シートを得た。一方、
レーヨン50重量部、ポリエステル30重量部、ポリビ
ニルアルコール5重量部を、湿式法により抄紙し坪量1
5g/m2 の合成繊維シートを得た。上記の基剤シート
の両面をこの合成繊維シートでラミネートし、本発明の
消臭シート(実施例1)を得た。一方、合成繊維シート
でラミネートすることなく、上記の基剤シートのままで
最終製品とし、これを比較例1の消臭シートとした。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3成分組成比がSiO2 :5〜80モル
    %、ZnO:5〜65モル%、Al23:1〜60モル
    %である非晶質の含アルミニウム複合フィロケイ酸塩と
    製紙用繊維とを含む基剤シートと、合成繊維からなる合
    成繊維シートとを積層一体化したことを特徴とする消臭
    シート。
JP5105109A 1993-04-06 1993-04-06 消臭シート Pending JPH06285367A (ja)

Priority Applications (1)

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JP5105109A JPH06285367A (ja) 1993-04-06 1993-04-06 消臭シート

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ID=14398684

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