JPH06267304A - 車両用前照灯装置 - Google Patents
車両用前照灯装置Info
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- JPH06267304A JPH06267304A JP5703193A JP5703193A JPH06267304A JP H06267304 A JPH06267304 A JP H06267304A JP 5703193 A JP5703193 A JP 5703193A JP 5703193 A JP5703193 A JP 5703193A JP H06267304 A JPH06267304 A JP H06267304A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vehicle
- cut line
- area
- light
- line
- Prior art date
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- Pending
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F21—LIGHTING
- F21S—NON-PORTABLE LIGHTING DEVICES; SYSTEMS THEREOF; VEHICLE LIGHTING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLE EXTERIORS
- F21S41/00—Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps
- F21S41/60—Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps characterised by a variable light distribution
- F21S41/68—Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps characterised by a variable light distribution by acting on screens
- F21S41/683—Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps characterised by a variable light distribution by acting on screens by moving screens
- F21S41/698—Shaft-shaped screens rotating along its longitudinal axis
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60Q—ARRANGEMENT OF SIGNALLING OR LIGHTING DEVICES, THE MOUNTING OR SUPPORTING THEREOF OR CIRCUITS THEREFOR, FOR VEHICLES IN GENERAL
- B60Q2300/00—Indexing codes for automatically adjustable headlamps or automatically dimmable headlamps
- B60Q2300/05—Special features for controlling or switching of the light beam
- B60Q2300/056—Special anti-blinding beams, e.g. a standard beam is chopped or moved in order not to blind
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
- Lighting Device Outwards From Vehicle And Optical Signal (AREA)
- Closed-Circuit Television Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 他車両にグレアを与えることなく車両前方の
視認性を向上させる。 【構成】 ヘッドランプ18内部に、回転軸44から外
周までの距離が円周方向に沿って連続的に変化するカム
形状の遮光カム40A、42Aを設ける。遮光カム40
A、42Aはモータ40D、42Dが駆動されることに
よって各々別個に回動される。車両の前方に現れるカッ
トラインのうち、車両幅方向右側のカットラインは遮光
カム42Aの回動に伴って位置が上下に変化し、車両幅
方向左側のカットラインは遮光カム42Aの回動に伴っ
て位置が上下に変化する。図示しない制御装置は車両の
前方を撮像して得られた画像に基づいて他車両の位置を
検出し、該他車両にグレアを与えないように、他車両の
位置に対応する遮光カムの回動を制御する。
視認性を向上させる。 【構成】 ヘッドランプ18内部に、回転軸44から外
周までの距離が円周方向に沿って連続的に変化するカム
形状の遮光カム40A、42Aを設ける。遮光カム40
A、42Aはモータ40D、42Dが駆動されることに
よって各々別個に回動される。車両の前方に現れるカッ
トラインのうち、車両幅方向右側のカットラインは遮光
カム42Aの回動に伴って位置が上下に変化し、車両幅
方向左側のカットラインは遮光カム42Aの回動に伴っ
て位置が上下に変化する。図示しない制御装置は車両の
前方を撮像して得られた画像に基づいて他車両の位置を
検出し、該他車両にグレアを与えないように、他車両の
位置に対応する遮光カムの回動を制御する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用前照灯装置に係
り、特に、車両走行中に、車両の前方を照射するヘッド
ランプの配光を制御する車両前照灯装置に関する。
り、特に、車両走行中に、車両の前方を照射するヘッド
ランプの配光を制御する車両前照灯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両にはヘッドランプが車両前端部の右
側及び左側に一対配設されており、夜間等のように前方
の状況を視認することが困難な場合に点灯され、ドライ
バーの前方視認性を向上させるようになっている。この
ヘッドランプは、照射範囲がハイビームとロービームの
2段階にのみ切替え可能となっている構成が一般的であ
り、先行車両や対向車両等の他車両が存在する場合に
は、他車両のドライバーを眩惑させる不快なグレアを与
えないようにロービームが選択されることが多い。しか
しながら、例えば先行車両との車間距離が長い等の場合
には、ロービームではドライバーがヘッドランプの照射
範囲外である暗部を継続して目視し、ハイビームでは先
行車両等にグレアを与える等のように、常に前方の適切
な範囲を照射することは困難であるという問題があっ
た。
側及び左側に一対配設されており、夜間等のように前方
の状況を視認することが困難な場合に点灯され、ドライ
バーの前方視認性を向上させるようになっている。この
ヘッドランプは、照射範囲がハイビームとロービームの
2段階にのみ切替え可能となっている構成が一般的であ
り、先行車両や対向車両等の他車両が存在する場合に
は、他車両のドライバーを眩惑させる不快なグレアを与
えないようにロービームが選択されることが多い。しか
しながら、例えば先行車両との車間距離が長い等の場合
には、ロービームではドライバーがヘッドランプの照射
範囲外である暗部を継続して目視し、ハイビームでは先
行車両等にグレアを与える等のように、常に前方の適切
な範囲を照射することは困難であるという問題があっ
た。
【0003】このため、ヘッドランプの内部に照射光を
遮光するための遮光板を設け、他車両にグレアを与える
ことなくかつ充分な照射範囲が得られるように前記遮光
板を移動させて、照射領域と未照射領域の境界(以下、
この境界をカットラインという)の位置を制御すること
が提案されている。また、他車両にグレアを与えないよ
うにカットラインの位置を制御する技術として、車両前
方の状況をCCDカメラ等で撮像し、CCDカメラから
出力される画像信号に基づいて先行車両を認識して先行
車両との車間距離を検出し、車間距離に応じてヘッドラ
ンプの配光を制御することが提案されている(特開昭 6
2-131837号公報参照)。
遮光するための遮光板を設け、他車両にグレアを与える
ことなくかつ充分な照射範囲が得られるように前記遮光
板を移動させて、照射領域と未照射領域の境界(以下、
この境界をカットラインという)の位置を制御すること
が提案されている。また、他車両にグレアを与えないよ
うにカットラインの位置を制御する技術として、車両前
方の状況をCCDカメラ等で撮像し、CCDカメラから
出力される画像信号に基づいて先行車両を認識して先行
車両との車間距離を検出し、車間距離に応じてヘッドラ
ンプの配光を制御することが提案されている(特開昭 6
2-131837号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、遮光板
によるカットラインの位置の制御は、車両幅方向に沿っ
て連続するカットライン全体に対して行われる。このた
め、例えば対向車両が接近すると、先行車両が存在しな
い、または先行車両との車間距離が大きい等の場合にも
カットラインが対向車両に対してグレアを与えない位置
まで移動するように制御されるので、自車両が走行する
車線に光が充分に照射されずに照射範囲の不足が生じ、
ドライバーの視認性が低下するという問題があった。
によるカットラインの位置の制御は、車両幅方向に沿っ
て連続するカットライン全体に対して行われる。このた
め、例えば対向車両が接近すると、先行車両が存在しな
い、または先行車両との車間距離が大きい等の場合にも
カットラインが対向車両に対してグレアを与えない位置
まで移動するように制御されるので、自車両が走行する
車線に光が充分に照射されずに照射範囲の不足が生じ、
ドライバーの視認性が低下するという問題があった。
【0005】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、他車両にグレアを与えることなく車両前方の視認性
を向上させることができる車両用前照灯装置を得ること
が目的である。
で、他車両にグレアを与えることなく車両前方の視認性
を向上させることができる車両用前照灯装置を得ること
が目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係る車両用前照灯装置は、ヘッドランプに複
数設けられ、各々光の照射範囲または照射方向を変更す
ることにより、車両幅方向に沿って各々異なる車両前方
の領域内においてヘッドランプからの光が照射される部
分と照射されない部分との境界の位置を変更させる変更
手段と、他車両の位置を検出する検出手段と、前記検出
手段によって検出された他車両の位置に基づいて、前記
他車両にグレアを与えないように、前記他車両の位置に
対応する変更手段を制御する制御手段と、を有してい
る。
に本発明に係る車両用前照灯装置は、ヘッドランプに複
数設けられ、各々光の照射範囲または照射方向を変更す
ることにより、車両幅方向に沿って各々異なる車両前方
の領域内においてヘッドランプからの光が照射される部
分と照射されない部分との境界の位置を変更させる変更
手段と、他車両の位置を検出する検出手段と、前記検出
手段によって検出された他車両の位置に基づいて、前記
他車両にグレアを与えないように、前記他車両の位置に
対応する変更手段を制御する制御手段と、を有してい
る。
【0007】
【作用】本発明では、各々光の照射範囲または照射方向
を変更することにより、車両幅方向に沿って各々異なる
車両前方の領域内においてヘッドランプからの光が照射
される部分と照射されない部分との境界の位置を変更さ
せる複数の変更手段を、ヘッドランプに設けている。こ
れにより、複数の変更手段のうちのいずれか1つの変更
手段により光の照射範囲または照射方向を変更させる
と、該変更手段に対応する所定領域における、光が照射
される部分と照射されない部分との境界の位置、すなわ
ちカットラインの位置が変更されることになる。また本
発明は、他車両の位置を検出し、検出された他車両の位
置に基づいて、前記他車両にグレアを与えないように、
前記他車両の位置に対応する変更手段を制御する。この
ように、他車両の位置に対応する変更手段を制御するの
で、他車両が検出された場合には、検出された他車両が
存在する領域内のカットラインの位置のみがグレアを与
えないように制御される。
を変更することにより、車両幅方向に沿って各々異なる
車両前方の領域内においてヘッドランプからの光が照射
される部分と照射されない部分との境界の位置を変更さ
せる複数の変更手段を、ヘッドランプに設けている。こ
れにより、複数の変更手段のうちのいずれか1つの変更
手段により光の照射範囲または照射方向を変更させる
と、該変更手段に対応する所定領域における、光が照射
される部分と照射されない部分との境界の位置、すなわ
ちカットラインの位置が変更されることになる。また本
発明は、他車両の位置を検出し、検出された他車両の位
置に基づいて、前記他車両にグレアを与えないように、
前記他車両の位置に対応する変更手段を制御する。この
ように、他車両の位置に対応する変更手段を制御するの
で、他車両が検出された場合には、検出された他車両が
存在する領域内のカットラインの位置のみがグレアを与
えないように制御される。
【0008】このため、例えば先行車両が存在しない、
または先行車両との車間距離が大きい状況で対向車両が
接近した等の場合にも、対向車両が存在する所定領域内
のカットラインの位置のみが対向車両にグレアを与えな
いように低下され、前記対向車両にグレアを与えること
が防止されると共に、前記領域から外れた部分のカット
ライン、例えば自車両が走行する車線に対応する領域内
のカットラインの位置は低下されないので、照射範囲の
不足が生じてドライバーの視認性が低下することはな
い。このように、他車両が検出された場合に他車両の位
置に対応するカットラインの位置のみがグレアを与えな
いように制御されるので、他車両にグレアを与えること
なく車両前方の視認性を向上させることができる。
または先行車両との車間距離が大きい状況で対向車両が
接近した等の場合にも、対向車両が存在する所定領域内
のカットラインの位置のみが対向車両にグレアを与えな
いように低下され、前記対向車両にグレアを与えること
が防止されると共に、前記領域から外れた部分のカット
ライン、例えば自車両が走行する車線に対応する領域内
のカットラインの位置は低下されないので、照射範囲の
不足が生じてドライバーの視認性が低下することはな
い。このように、他車両が検出された場合に他車両の位
置に対応するカットラインの位置のみがグレアを与えな
いように制御されるので、他車両にグレアを与えること
なく車両前方の視認性を向上させることができる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1に示すように、車両10のフロントボ
デー10Aの上面部には、エンジンフード12が配置さ
れており、フロントボデー10Aの前端部には車両幅方
向の一旦から他端に亘ってフロントバンパ16が固定さ
れている。このフロントバンパ16とエンジンフード1
2の前縁部との間には、車両幅方向両端部に一対のヘッ
ドランプ18、20が配設されている。
に説明する。図1に示すように、車両10のフロントボ
デー10Aの上面部には、エンジンフード12が配置さ
れており、フロントボデー10Aの前端部には車両幅方
向の一旦から他端に亘ってフロントバンパ16が固定さ
れている。このフロントバンパ16とエンジンフード1
2の前縁部との間には、車両幅方向両端部に一対のヘッ
ドランプ18、20が配設されている。
【0010】エンジンフード12の後端部付近には、ウ
インドシールドガラス14が設けられており、車両10
内部のウインドシールドガラス14の上方側に対応する
部位の近傍にはルームミラー15が設けられている。ル
ームミラー15の近傍には車両前方の状況を撮像するた
めのTVカメラ22が配置されている。TVカメラ22
は画像処理装置48(図4参照)に接続されている。本
実施例ではTVカメラ22として、単に光量のみを検出
するCCD素子を備え白黒画像を表す画像信号を出力す
るTVカメラを用いている。
インドシールドガラス14が設けられており、車両10
内部のウインドシールドガラス14の上方側に対応する
部位の近傍にはルームミラー15が設けられている。ル
ームミラー15の近傍には車両前方の状況を撮像するた
めのTVカメラ22が配置されている。TVカメラ22
は画像処理装置48(図4参照)に接続されている。本
実施例ではTVカメラ22として、単に光量のみを検出
するCCD素子を備え白黒画像を表す画像信号を出力す
るTVカメラを用いている。
【0011】なお、TVカメラ22の配設位置は、車両
前方の道路形状を正確に認識でき、かつドライバーの目
視感覚により合致するように、ドライバーの視点位置
(所謂アイポイント)になるべく近い位置に配置される
ことが好ましい。また、本実施例における道路形状に
は、進行路の形状、例えばセンターラインや縁石等によ
って形成される1車線に対応する道路形状が含まれる。
前方の道路形状を正確に認識でき、かつドライバーの目
視感覚により合致するように、ドライバーの視点位置
(所謂アイポイント)になるべく近い位置に配置される
ことが好ましい。また、本実施例における道路形状に
は、進行路の形状、例えばセンターラインや縁石等によ
って形成される1車線に対応する道路形状が含まれる。
【0012】また、車両10には図示しないスピードメ
ータが配設されており、この図示しないスピードメータ
のケーブルには、車両10の車速Vを検知する車速セン
サ66(図4参照)が取付けられている。この車速セン
サ66は画像処理装置48に接続されており、車速Vの
検出結果を出力する。
ータが配設されており、この図示しないスピードメータ
のケーブルには、車両10の車速Vを検知する車速セン
サ66(図4参照)が取付けられている。この車速セン
サ66は画像処理装置48に接続されており、車速Vの
検出結果を出力する。
【0013】図2及び図3に示すように、ヘッドランプ
18はプロジェクタタイプのヘッドランプで、凸レンズ
30、バルブ32及びランプハウス34を備えている。
ランプハウス34は車両10の図示しないフレームに略
水平に固定されており、ランプハウス34の一方の開口
には、凸レンズ30が固定され、他方の開口には、凸レ
ンズ30の光軸L(凸レンズ30の中心軸)上に発光点
が位置するようにソケット36を介してバルブ32が固
定されている。
18はプロジェクタタイプのヘッドランプで、凸レンズ
30、バルブ32及びランプハウス34を備えている。
ランプハウス34は車両10の図示しないフレームに略
水平に固定されており、ランプハウス34の一方の開口
には、凸レンズ30が固定され、他方の開口には、凸レ
ンズ30の光軸L(凸レンズ30の中心軸)上に発光点
が位置するようにソケット36を介してバルブ32が固
定されている。
【0014】ランプハウス34内部のバルブ側には、楕
円反射面のリフレクタ38が形成されており、バルブ3
8から射出された光がリフレクタ38により反射され凸
レンズ30及びバルブ32の間に集光される。この集光
点の近傍にはアクチュエータ40、42が配設されてい
る。アクチュエータ40は、ランプハウス34内に車両
幅方向に沿うように固定された回転軸44に回動可能に
軸支された遮光カム40Aを備えており、この遮光カム
40Aには歯車40Bが固着されている。歯車40Bに
は、モータ40Dの駆動軸に固着された歯車40Cが噛
合している。モータ40Dは制御装置50のドライバ6
4に接続されている。
円反射面のリフレクタ38が形成されており、バルブ3
8から射出された光がリフレクタ38により反射され凸
レンズ30及びバルブ32の間に集光される。この集光
点の近傍にはアクチュエータ40、42が配設されてい
る。アクチュエータ40は、ランプハウス34内に車両
幅方向に沿うように固定された回転軸44に回動可能に
軸支された遮光カム40Aを備えており、この遮光カム
40Aには歯車40Bが固着されている。歯車40Bに
は、モータ40Dの駆動軸に固着された歯車40Cが噛
合している。モータ40Dは制御装置50のドライバ6
4に接続されている。
【0015】また、アクチュエータ42もアクチュエー
タ40と同様に、前記回転軸44に回動可能に軸支され
た遮光カム42Aと、遮光カム40Aに固着された歯車
40Bと、モータ42Dと、モータ42Dに駆動軸に固
着され歯車40Bと噛合する歯車40Cと、で構成され
ている。モータ40Dも制御装置50のドライバ64に
接続されている。リフレクタ38で反射集光されたバル
ブ32の光は、アクチュエータ40、42の遮光カム4
0A、42Aによって遮光され、それ以外の光が凸レン
ズ30から射出される。
タ40と同様に、前記回転軸44に回動可能に軸支され
た遮光カム42Aと、遮光カム40Aに固着された歯車
40Bと、モータ42Dと、モータ42Dに駆動軸に固
着され歯車40Bと噛合する歯車40Cと、で構成され
ている。モータ40Dも制御装置50のドライバ64に
接続されている。リフレクタ38で反射集光されたバル
ブ32の光は、アクチュエータ40、42の遮光カム4
0A、42Aによって遮光され、それ以外の光が凸レン
ズ30から射出される。
【0016】前記遮光カム40A、42Aは、回転軸4
4から外周までの距離が円周方向に沿って連続的に変化
するカム形状をしており、制御装置50からの信号に応
じてモータ40D、42Dが駆動されることによって各
々別個に回動される。この遮光カム40A、42Aの回
動に伴って、バルブ32の光が通過光と遮光された光と
に分断される境界の位置が上下に変化する。この境界が
車両10の前方の配光における明暗の境界であるカット
ラインとして現れることになる。
4から外周までの距離が円周方向に沿って連続的に変化
するカム形状をしており、制御装置50からの信号に応
じてモータ40D、42Dが駆動されることによって各
々別個に回動される。この遮光カム40A、42Aの回
動に伴って、バルブ32の光が通過光と遮光された光と
に分断される境界の位置が上下に変化する。この境界が
車両10の前方の配光における明暗の境界であるカット
ラインとして現れることになる。
【0017】図7に示すように、遮光カム40Aによっ
て形成される前記境界は、ヘッドランプ18による照射
領域内の車両幅方向右側のカットライン70として現
れ、遮光カム40Aが回動されることにより、カットラ
イン70の位置は、最上位に対応する位置(図7にカッ
トライン70として実線で示す位置、所謂ハイビーム以
下の位置)から最下位に対応する位置(図7に想像線で
示す位置、所謂ロービーム並みの位置)まで平行に移動
する。
て形成される前記境界は、ヘッドランプ18による照射
領域内の車両幅方向右側のカットライン70として現
れ、遮光カム40Aが回動されることにより、カットラ
イン70の位置は、最上位に対応する位置(図7にカッ
トライン70として実線で示す位置、所謂ハイビーム以
下の位置)から最下位に対応する位置(図7に想像線で
示す位置、所謂ロービーム並みの位置)まで平行に移動
する。
【0018】また、遮光カム42Aによって形成される
前記境界は、照射領域内の車両幅方向左側のカットライ
ン72として現れ、遮光カム42Aが回動されることに
より、カットライン72の位置は最上位の位置(図7に
カットライン72として実線で示す位置、所謂ハイビー
ム以下の位置)から最下位の位置(図7に想像線で示す
位置、所謂ロービーム並みの位置)まで平行に移動す
る。
前記境界は、照射領域内の車両幅方向左側のカットライ
ン72として現れ、遮光カム42Aが回動されることに
より、カットライン72の位置は最上位の位置(図7に
カットライン72として実線で示す位置、所謂ハイビー
ム以下の位置)から最下位の位置(図7に想像線で示す
位置、所謂ロービーム並みの位置)まで平行に移動す
る。
【0019】また、ヘッドランプ20はヘッドランプ1
8と同様の構成であるため、詳細な説明は省略するが、
図4に示すようにアクチュエータ41、43が取付けら
れており、アクチュエータ41、43の作動に伴って照
射領域の左側のカットラインの位置及び右側のカットラ
インの位置が各々別個に移動される。
8と同様の構成であるため、詳細な説明は省略するが、
図4に示すようにアクチュエータ41、43が取付けら
れており、アクチュエータ41、43の作動に伴って照
射領域の左側のカットラインの位置及び右側のカットラ
インの位置が各々別個に移動される。
【0020】図4に示すように、制御装置50は、リー
ドオンリメモリ(ROM)52、ランダムアクセスメモ
リ(RAM)54、中央処理装置(CPU)56、入力
ポート58、出力ポート60及びこれらを接続するデー
タバスやコントロールバス等のバス62を含んで構成さ
れている。なお、このROM52には、後述するマップ
及び制御プログラムが記憶されている。
ドオンリメモリ(ROM)52、ランダムアクセスメモ
リ(RAM)54、中央処理装置(CPU)56、入力
ポート58、出力ポート60及びこれらを接続するデー
タバスやコントロールバス等のバス62を含んで構成さ
れている。なお、このROM52には、後述するマップ
及び制御プログラムが記憶されている。
【0021】入力ポート58には車速センサ66及び画
像処理装置48が接続されている。この画像処理装置4
8は、後述するようにTVカメラ22及び制御装置50
から入力される信号に基づいて、TVカメラ22で撮像
されたイメージを画像処理する。出力ポート60は、ド
ライバ64を介してヘッドランプ18のアクチュエータ
40、42及びヘッドランプ20のアクチュエータ4
1、43に接続されている。また、出力ポート60は、
画像処理装置48にも接続されている。
像処理装置48が接続されている。この画像処理装置4
8は、後述するようにTVカメラ22及び制御装置50
から入力される信号に基づいて、TVカメラ22で撮像
されたイメージを画像処理する。出力ポート60は、ド
ライバ64を介してヘッドランプ18のアクチュエータ
40、42及びヘッドランプ20のアクチュエータ4
1、43に接続されている。また、出力ポート60は、
画像処理装置48にも接続されている。
【0022】次に、図5及び図6のフローチャートを参
照して本実施例の作用を説明する。ドライバーが車両1
0の図示しないライトスイッチをオンし、ヘッドランプ
18、20を点灯させると、所定時間毎に図5に示す制
御メインルーチンが実行される。この制御メインルーチ
ンのステップ200では他車両認識処理が実行され、自
車両に先行して走行している先行車両及び対向する車線
を走行している対向車両が認識される。この他車両認識
処理について図6のフローチャートを参照して説明す
る。
照して本実施例の作用を説明する。ドライバーが車両1
0の図示しないライトスイッチをオンし、ヘッドランプ
18、20を点灯させると、所定時間毎に図5に示す制
御メインルーチンが実行される。この制御メインルーチ
ンのステップ200では他車両認識処理が実行され、自
車両に先行して走行している先行車両及び対向する車線
を走行している対向車両が認識される。この他車両認識
処理について図6のフローチャートを参照して説明す
る。
【0023】図8(A)には、車両10が道路122を
走行している際にTVカメラ22によって撮像された、
ドライバーによって視認される画像と略一致したイメー
ジの一例(イメージ120)を示す。この道路122
は、車両10が走行する車線の両側に白線124を備え
ている。なお、上記イメージ上の各画素は、イメージ上
に設定された各々直交するX軸とY軸とによって定まる
座標系の座標(Xn ,Y n )によって位置が特定され
る。以下では、このイメージに基づいて他車両の認識が
行われる。
走行している際にTVカメラ22によって撮像された、
ドライバーによって視認される画像と略一致したイメー
ジの一例(イメージ120)を示す。この道路122
は、車両10が走行する車線の両側に白線124を備え
ている。なお、上記イメージ上の各画素は、イメージ上
に設定された各々直交するX軸とY軸とによって定まる
座標系の座標(Xn ,Y n )によって位置が特定され
る。以下では、このイメージに基づいて他車両の認識が
行われる。
【0024】ステップ400では、図9に示すようにイ
メージ上の所定の幅γを有する領域を白線検出ウインド
領域Wsdとして設定する。本実施例では、車両10の夜
間走行時に車両10の前方の略40〜50mまでの画像
しか検出できないことを考慮し、車両10の前方60m
を越える位置の白線の検出を行わない。また、画像中の
下方の領域は他車両が存在する確度が低い。このため、
白線検出ウインド領域Wsdを、車両10の前方60mま
でを検出できるように、所定の水平線140以上の領域
及び下限線130より下方の領域を除去した白線検出ウ
インド領域Wsdを設定する。
メージ上の所定の幅γを有する領域を白線検出ウインド
領域Wsdとして設定する。本実施例では、車両10の夜
間走行時に車両10の前方の略40〜50mまでの画像
しか検出できないことを考慮し、車両10の前方60m
を越える位置の白線の検出を行わない。また、画像中の
下方の領域は他車両が存在する確度が低い。このため、
白線検出ウインド領域Wsdを、車両10の前方60mま
でを検出できるように、所定の水平線140以上の領域
及び下限線130より下方の領域を除去した白線検出ウ
インド領域Wsdを設定する。
【0025】次のステップ402ではウインド領域Wsd
内を明るさについて微分し、この微分値のピーク点(最
大点)を白線候補点であるエッジ点として抽出する。す
なわち、ウインド領域Wsd内を垂直方向(図9矢印A方
向)に、水平方向の各画素について最下位置の画素から
最上位置の画素までの明るさについて微分し、明るさの
変動が大きな微分値のピーク点をエッジ点として抽出す
る。これにより、例として図9のウインド領域Wsd内に
示す破線132のように連続するエッジ点が抽出され
る。
内を明るさについて微分し、この微分値のピーク点(最
大点)を白線候補点であるエッジ点として抽出する。す
なわち、ウインド領域Wsd内を垂直方向(図9矢印A方
向)に、水平方向の各画素について最下位置の画素から
最上位置の画素までの明るさについて微分し、明るさの
変動が大きな微分値のピーク点をエッジ点として抽出す
る。これにより、例として図9のウインド領域Wsd内に
示す破線132のように連続するエッジ点が抽出され
る。
【0026】ステップ404では直線近似処理を行う。
この処理は、白線候補点抽出処理で抽出されたエッジ点
をハフ(Hough )変換を用いて直線近似し、白線と推定
される線に沿った近似直線142、144を求める。次
のステップ405では、求めた近似直線の交点PN (X
座標値=XN )を求め、求めた交点PN と基準とする予
め定めた直線路の場合の近似直線の交点P0 (X座標値
=X0 )との水平方向の変位量A(A=XN −X0 )を
求める。この変位量Aは、道路122のカーブの度合い
に対応している。
この処理は、白線候補点抽出処理で抽出されたエッジ点
をハフ(Hough )変換を用いて直線近似し、白線と推定
される線に沿った近似直線142、144を求める。次
のステップ405では、求めた近似直線の交点PN (X
座標値=XN )を求め、求めた交点PN と基準とする予
め定めた直線路の場合の近似直線の交点P0 (X座標値
=X0 )との水平方向の変位量A(A=XN −X0 )を
求める。この変位量Aは、道路122のカーブの度合い
に対応している。
【0027】次のステップ406では、変位量AがA2
≧A≧A1 の範囲内か否かを判定することにより道路1
22が略直線路か否かを判定する。この判定基準値A1
は、直線路と右カーブ路との境界を表す基準値であり、
判定基準値A2 は、直線路と左カーブ路との境界を表す
基準値である。ステップ406で直線路と判定された場
合には、ステップ408で自車両10の車速Vを読み取
る。
≧A≧A1 の範囲内か否かを判定することにより道路1
22が略直線路か否かを判定する。この判定基準値A1
は、直線路と右カーブ路との境界を表す基準値であり、
判定基準値A2 は、直線路と左カーブ路との境界を表す
基準値である。ステップ406で直線路と判定された場
合には、ステップ408で自車両10の車速Vを読み取
る。
【0028】次のステップ410では、読み取った車速
Vに応じて先行車両及び対向車両を認識する車両認識領
域WP を設定するにあたり、近似直線の位置を補正する
補正幅αL 、αR を決定する。高速走行時は車両が旋回
可能な道路の曲率半径が大きいため、略直線の道路を走
行していると見なせるが、低速走行時は旋回可能な曲率
半径が小さいため、車両の直前方が略直線に近い道路で
あっても遠方で道路の曲率半径が小さくなっている場合
には、車両が車両認識領域WP から逸脱する可能性があ
る。このため、前記補正幅αL 、αR は図12に示すよ
うなマップを用い、速度Vが低くなるに従って値が大き
くなるように定める。
Vに応じて先行車両及び対向車両を認識する車両認識領
域WP を設定するにあたり、近似直線の位置を補正する
補正幅αL 、αR を決定する。高速走行時は車両が旋回
可能な道路の曲率半径が大きいため、略直線の道路を走
行していると見なせるが、低速走行時は旋回可能な曲率
半径が小さいため、車両の直前方が略直線に近い道路で
あっても遠方で道路の曲率半径が小さくなっている場合
には、車両が車両認識領域WP から逸脱する可能性があ
る。このため、前記補正幅αL 、αR は図12に示すよ
うなマップを用い、速度Vが低くなるに従って値が大き
くなるように定める。
【0029】次のステップ412では、下限線130、
補正幅αL 、αR で位置が補正された近似直線142、
144で囲まれた領域(先行車両が存在すると推定され
る領域)の右側に、所定の3角形の領域(対向車両が存
在すると推定される領域)を加えて、先行車両及び対向
車両を認識処理するための車両認識領域WP を決定する
(図10参照)。なお、この車両認識領域WP について
も、車速Vの変化に応じた前記補正幅αL 、αR の変更
に伴って、低速走行時となるに従って面積が大きくされ
る(図11参照)。なお、本実施例では左側通行を想定
しているが、右側通行であれば、対向車両が存在すると
推定される三角形の領域は、前記先行車両が存在すると
推定される領域の左側に加えられる。
補正幅αL 、αR で位置が補正された近似直線142、
144で囲まれた領域(先行車両が存在すると推定され
る領域)の右側に、所定の3角形の領域(対向車両が存
在すると推定される領域)を加えて、先行車両及び対向
車両を認識処理するための車両認識領域WP を決定する
(図10参照)。なお、この車両認識領域WP について
も、車速Vの変化に応じた前記補正幅αL 、αR の変更
に伴って、低速走行時となるに従って面積が大きくされ
る(図11参照)。なお、本実施例では左側通行を想定
しているが、右側通行であれば、対向車両が存在すると
推定される三角形の領域は、前記先行車両が存在すると
推定される領域の左側に加えられる。
【0030】一方、ステップ406の判定が否定される
と、ステップ414において、A>A2 か否かを判定す
ることによって、道路が右カーブ路か左カーブ路かを判
定する。判定が肯定された場合には道路は右カーブ路と
判断され、ステップ416で車両10の車速Vを読み取
って、図12に示すマップを用い、読み取った車速Vに
応じた補正幅αL 、αR に対する補正値αL ’、αR ’
をステップ418で決定する。次のステップ420で
は、カーブの度合いを表す変位量Aに応じて左右の近似
直線の補正幅αR 、αL を決定するためのゲインGL、
GRを図13及び図14に示すマップを用いて決定し、
ステップ422では決定された補正値αR' 、αL ' 及
びゲインGL、GRに基づいて最終的なウインド領域の
左右の補正幅αR 、αL を決定する。
と、ステップ414において、A>A2 か否かを判定す
ることによって、道路が右カーブ路か左カーブ路かを判
定する。判定が肯定された場合には道路は右カーブ路と
判断され、ステップ416で車両10の車速Vを読み取
って、図12に示すマップを用い、読み取った車速Vに
応じた補正幅αL 、αR に対する補正値αL ’、αR ’
をステップ418で決定する。次のステップ420で
は、カーブの度合いを表す変位量Aに応じて左右の近似
直線の補正幅αR 、αL を決定するためのゲインGL、
GRを図13及び図14に示すマップを用いて決定し、
ステップ422では決定された補正値αR' 、αL ' 及
びゲインGL、GRに基づいて最終的なウインド領域の
左右の補正幅αR 、αL を決定する。
【0031】このとき道路はカーブ路であるため、左右
は非対称となり、近似直線142、144は異なる傾き
となる。このため、左右の補正幅αR 、αL は独立した
値に設定される。すなわち、道路が右カーブ路で曲率半
径が小さい(変位量Aが大)ときは、先行車両11が右
側に存在する確度が高い。従って、右側のゲインGRを
大きくすることにより補正幅αR を大きくし(図13参
照)かつ左側のゲインGLを小さくすることにより補正
幅αL を小さくする(図14参照)。また、道路が右カ
ーブ路で曲率半径が大きい(変位量Aが小)ときは、右
側のゲインGRを小さくすることにより補正幅αR を小
さくし、かつ左側のゲインGLを大きくすることにより
補正幅αL を大きくする。この補正幅の変化を、図15
にイメージとして示す。
は非対称となり、近似直線142、144は異なる傾き
となる。このため、左右の補正幅αR 、αL は独立した
値に設定される。すなわち、道路が右カーブ路で曲率半
径が小さい(変位量Aが大)ときは、先行車両11が右
側に存在する確度が高い。従って、右側のゲインGRを
大きくすることにより補正幅αR を大きくし(図13参
照)かつ左側のゲインGLを小さくすることにより補正
幅αL を小さくする(図14参照)。また、道路が右カ
ーブ路で曲率半径が大きい(変位量Aが小)ときは、右
側のゲインGRを小さくすることにより補正幅αR を小
さくし、かつ左側のゲインGLを大きくすることにより
補正幅αL を大きくする。この補正幅の変化を、図15
にイメージとして示す。
【0032】ステップ424では、決定された補正幅α
L 、αR で位置が補正された近似直線142、144で
囲まれた領域の右側に、前記と同様に対向車両が存在す
ると推定される所定の3角形の領域を加えて、先行車両
及び対向車両を認識処理するための車両認識領域WP を
決定する。
L 、αR で位置が補正された近似直線142、144で
囲まれた領域の右側に、前記と同様に対向車両が存在す
ると推定される所定の3角形の領域を加えて、先行車両
及び対向車両を認識処理するための車両認識領域WP を
決定する。
【0033】一方、ステップ414の判定が肯定された
場合には道路は左カーブ路であると判断してステップ4
26へ移行し、車両10の車速Vを読み取る。ステップ
428では図12のマップを用いて、読み取った車速V
に応じて左右の補正値αR '、αL ' を決定し、ステッ
プ430で変位量Aに応じた左右のゲインGL、GRを
決定する。すなわち、道路が左カーブ路で曲率半径が小
さい(変位量Aが大)ときは先行車両11が左側に存在
する確度が高いため、図16に示すマップにより右側の
ゲインGRを小さくすることによって補正幅αR を小さ
くし、かつ図17に示すマップにより左側のゲインGL
を大きくすることによって補正幅αL を大きくする。
場合には道路は左カーブ路であると判断してステップ4
26へ移行し、車両10の車速Vを読み取る。ステップ
428では図12のマップを用いて、読み取った車速V
に応じて左右の補正値αR '、αL ' を決定し、ステッ
プ430で変位量Aに応じた左右のゲインGL、GRを
決定する。すなわち、道路が左カーブ路で曲率半径が小
さい(変位量Aが大)ときは先行車両11が左側に存在
する確度が高いため、図16に示すマップにより右側の
ゲインGRを小さくすることによって補正幅αR を小さ
くし、かつ図17に示すマップにより左側のゲインGL
を大きくすることによって補正幅αL を大きくする。
【0034】次のステップ432では、決定された補正
値αR ' 、αL ' 及びゲインGL、GRに基づいて最終
的なウインド領域の左右の補正幅αR 、αL を決定し、
ステップ434では決定された左右の補正幅αR 、αL
で位置が補正された近似直線142、144で囲まれた
領域の右側に、対向車両が存在すると推定される所定の
3角形の領域を加えて、先行車両及び対向車両を認識処
理するための車両認識領域WP を決定する。
値αR ' 、αL ' 及びゲインGL、GRに基づいて最終
的なウインド領域の左右の補正幅αR 、αL を決定し、
ステップ434では決定された左右の補正幅αR 、αL
で位置が補正された近似直線142、144で囲まれた
領域の右側に、対向車両が存在すると推定される所定の
3角形の領域を加えて、先行車両及び対向車両を認識処
理するための車両認識領域WP を決定する。
【0035】上記のようにして車両認識領域WP が決定
されるとステップ436へ移行し、他車両の認識処理と
して、車両認識領域WP 内における水平エッジ検出処理
を行う。この水平エッジ検出処理は、まずステップ40
2のエッジ検出処理と同様に、水平エッジ点を検出する
ことを車両認識領域WP 内において行う。次に、検出さ
れた水平エッジ点を横方向に積分し、積分値が所定値を
越える位置のピーク点EP を検出する(図8(B)参
照)。この水平エッジは他車両が存在する場合に現れる
可能性が高い。
されるとステップ436へ移行し、他車両の認識処理と
して、車両認識領域WP 内における水平エッジ検出処理
を行う。この水平エッジ検出処理は、まずステップ40
2のエッジ検出処理と同様に、水平エッジ点を検出する
ことを車両認識領域WP 内において行う。次に、検出さ
れた水平エッジ点を横方向に積分し、積分値が所定値を
越える位置のピーク点EP を検出する(図8(B)参
照)。この水平エッジは他車両が存在する場合に現れる
可能性が高い。
【0036】次のステップ438では他車両の位置座標
を演算する。まず垂直エッジ検出処理を行う。水平エッ
ジ点の積分値のピーク点EP が複数あるとき、画像上で
下方に位置するピーク点EP から順に、ピーク点EP に
含まれる水平エッジ点の両端を各々含むように垂直線を
検出するためのウインド領域WR 、WL を設定する(図
8(C)参照)。このウインド領域WR 、WL 内におい
て垂直エッジを検出し、垂直線138R、138Lが安
定して検出された場合にウインド領域WR 、W L で挟ま
れた領域に他車両が存在すると判定する。
を演算する。まず垂直エッジ検出処理を行う。水平エッ
ジ点の積分値のピーク点EP が複数あるとき、画像上で
下方に位置するピーク点EP から順に、ピーク点EP に
含まれる水平エッジ点の両端を各々含むように垂直線を
検出するためのウインド領域WR 、WL を設定する(図
8(C)参照)。このウインド領域WR 、WL 内におい
て垂直エッジを検出し、垂直線138R、138Lが安
定して検出された場合にウインド領域WR 、W L で挟ま
れた領域に他車両が存在すると判定する。
【0037】次に、ウインド領域WR 、WL 内の各々で
検出された垂直線138R、138Lの横方向の間隔を
求めることによって車幅を求め、車両の中心の座標(X
i,Yi)として車幅中央の座標を求める。この処理を
車両認識領域WP 内において繰り返すことにより、例と
して図18にも示すように、車両認識領域WP 内に存在
するn台(図では5台)の車両の位置座標が求められ
る。なお、検出された垂直線138R、138Lは車両
のテール部の幅方向両端部に対応しているので、座標
(Xi,Yi)は他車両のテール部の中央部付近の位置
を表している。以上により他車両認識処理を終了し、図
5のフローチャートのステップ202へ移行する。
検出された垂直線138R、138Lの横方向の間隔を
求めることによって車幅を求め、車両の中心の座標(X
i,Yi)として車幅中央の座標を求める。この処理を
車両認識領域WP 内において繰り返すことにより、例と
して図18にも示すように、車両認識領域WP 内に存在
するn台(図では5台)の車両の位置座標が求められ
る。なお、検出された垂直線138R、138Lは車両
のテール部の幅方向両端部に対応しているので、座標
(Xi,Yi)は他車両のテール部の中央部付近の位置
を表している。以上により他車両認識処理を終了し、図
5のフローチャートのステップ202へ移行する。
【0038】ステップ202では、後述するゲイン設定
処理で用いる、照射領域の右側においてY座標の値が最
も小さい位置に存在する車両の座標値(XR,YR)及
び照射領域の右側においてY座標の値が最も小さい位置
に存在する車両の座標値(XL,YL)の初期設定を行
う。ここでは、YRにハイビーム時のカットライン70
の位置に対応する値を設定し、YLにハイビーム時のカ
ットライン72の位置に対応する値を設定し、XR、X
Lには任意の値を設定する。ステップ204ではメモリ
上に設けられたエリア「i」の値を1にし、ステップ2
06では前述の他車両認識処理で決定されたn台の車両
の位置座標のうち、「i」台目の車両の座標(Xi,Y
i)の取込みを行う。
処理で用いる、照射領域の右側においてY座標の値が最
も小さい位置に存在する車両の座標値(XR,YR)及
び照射領域の右側においてY座標の値が最も小さい位置
に存在する車両の座標値(XL,YL)の初期設定を行
う。ここでは、YRにハイビーム時のカットライン70
の位置に対応する値を設定し、YLにハイビーム時のカ
ットライン72の位置に対応する値を設定し、XR、X
Lには任意の値を設定する。ステップ204ではメモリ
上に設けられたエリア「i」の値を1にし、ステップ2
06では前述の他車両認識処理で決定されたn台の車両
の位置座標のうち、「i」台目の車両の座標(Xi,Y
i)の取込みを行う。
【0039】ステップ208では取り込んだXiの値に
基づいて、i台目の車両のX方向位置が、ヘッドランプ
18、20の照射領域内の右側に位置しているか、左側
に位置しているか、もしくは中央に位置しているかを判
定する。なお、ここでいう照射領域内の右側は図7に示
すカットライン70に対応する領域であり、照射領域の
左側はカットライン72に対応する領域である。また、
車両のX方向位置がカットライン70及びカットライン
72にかかる位置であった場合には、中央に位置してい
ると判断する。
基づいて、i台目の車両のX方向位置が、ヘッドランプ
18、20の照射領域内の右側に位置しているか、左側
に位置しているか、もしくは中央に位置しているかを判
定する。なお、ここでいう照射領域内の右側は図7に示
すカットライン70に対応する領域であり、照射領域の
左側はカットライン72に対応する領域である。また、
車両のX方向位置がカットライン70及びカットライン
72にかかる位置であった場合には、中央に位置してい
ると判断する。
【0040】ステップ208で車両が左側に位置してい
ると判断された場合にはステップ210へ移行し、Yi
の値が座標値YLの値よりも小さいか否か判定する。ス
テップ208の判定が肯定された場合には、ステップ2
12においてYLにYiを、XLにXiを各々代入して
ステップ226へ移行する。一方、ステップ208で車
両が右側に位置していると判断された場合にはステップ
222へ移行し、Yiの値が座標値YRの値よりも小さ
いか否か判定する。この判定が肯定されると、ステップ
224でYRにYiを、XRにXiを各々代入してステ
ップ226へ移行する。
ると判断された場合にはステップ210へ移行し、Yi
の値が座標値YLの値よりも小さいか否か判定する。ス
テップ208の判定が肯定された場合には、ステップ2
12においてYLにYiを、XLにXiを各々代入して
ステップ226へ移行する。一方、ステップ208で車
両が右側に位置していると判断された場合にはステップ
222へ移行し、Yiの値が座標値YRの値よりも小さ
いか否か判定する。この判定が肯定されると、ステップ
224でYRにYiを、XRにXiを各々代入してステ
ップ226へ移行する。
【0041】また、ステップ208で車両がカットライ
ン70、72にかかる照射領域の中央に位置していると
判断した場合には、ステップ214でYiの値がYLの
値よりも小さいか否か判定し、判定が肯定された場合に
はステップ216でYLにYiを、XLにXiを各々代
入すると共に、次のステップ218でYiの値がYRの
値よりも小さいか否か判定し、判定が肯定された場合に
はステップ216でYRにYiを、XRにXiを各々代
入してステップ226へ移行する。
ン70、72にかかる照射領域の中央に位置していると
判断した場合には、ステップ214でYiの値がYLの
値よりも小さいか否か判定し、判定が肯定された場合に
はステップ216でYLにYiを、XLにXiを各々代
入すると共に、次のステップ218でYiの値がYRの
値よりも小さいか否か判定し、判定が肯定された場合に
はステップ216でYRにYiを、XRにXiを各々代
入してステップ226へ移行する。
【0042】ステップ226では、他車両認識処理で認
識され、位置が検出された全ての他車両に対して上記処
理を行ったか否か判定する。ステップ226の判定が否
定された場合には、ステップ228でiに「1」を加え
てステップ206へ戻り、次の車両の座標(Xi,Y
i)を取込み、取り込んだ座標に基づいてステップ20
8〜226の処理を繰り返す。従って、ステップ200
の他車両認識処理においてn台の車両が認識された場合
にはステップ206〜228の処理がn回繰り返された
後にステップ226の判定が肯定されてステップ230
へ移行する。
識され、位置が検出された全ての他車両に対して上記処
理を行ったか否か判定する。ステップ226の判定が否
定された場合には、ステップ228でiに「1」を加え
てステップ206へ戻り、次の車両の座標(Xi,Y
i)を取込み、取り込んだ座標に基づいてステップ20
8〜226の処理を繰り返す。従って、ステップ200
の他車両認識処理においてn台の車両が認識された場合
にはステップ206〜228の処理がn回繰り返された
後にステップ226の判定が肯定されてステップ230
へ移行する。
【0043】このステップ226の判定が肯定されたと
きには、座標値(XR,YR)にはヘッドランプの照射
領域の右側(及び中央)においてY座標の値が最も小さ
い位置に存在する車両の座標が格納され、座標値(X
L,YL)にはヘッドランプの照射領域の左側(及び中
央)においてY座標の値が最も小さい位置に存在する車
両の座標が格納されることになる。この(XR,Y
R)、(XL,YL)の位置に存在する車両は、照射領
域の右側及び左側において最もグレアを与え易い車両で
ある。なお、車両が存在しない場合、または車両がヘッ
ドランプのハイビーム時のカットライン位置よりも高い
位置(すなわち非常に遠方)に存在していた場合には、
座標値(XR,YR)及び(XL,YL)は初期設定時
の値が保持される。
きには、座標値(XR,YR)にはヘッドランプの照射
領域の右側(及び中央)においてY座標の値が最も小さ
い位置に存在する車両の座標が格納され、座標値(X
L,YL)にはヘッドランプの照射領域の左側(及び中
央)においてY座標の値が最も小さい位置に存在する車
両の座標が格納されることになる。この(XR,Y
R)、(XL,YL)の位置に存在する車両は、照射領
域の右側及び左側において最もグレアを与え易い車両で
ある。なお、車両が存在しない場合、または車両がヘッ
ドランプのハイビーム時のカットライン位置よりも高い
位置(すなわち非常に遠方)に存在していた場合には、
座標値(XR,YR)及び(XL,YL)は初期設定時
の値が保持される。
【0044】ステップ230では、アクチュエータ4
0、41、42、43に設定するゲインを定める処理と
して、座標値(XR,YR)に基づいて、カットライン
70の位置がYRに一致するように遮光カム40Aの回
動角のゲインDEGRを定め、座標値(XL,YL)に
基づいて、カットライン72の位置がYLに一致するよ
うに遮光カム42Aの回動角のゲインDEGLを定め
る。このゲインDEGR、DEGLの決定は、例えば予
め定められたYRとDEGRとの関係を表すマップ、Y
LとDEGLとの関係を表すマップを参照して定めるこ
とができる。
0、41、42、43に設定するゲインを定める処理と
して、座標値(XR,YR)に基づいて、カットライン
70の位置がYRに一致するように遮光カム40Aの回
動角のゲインDEGRを定め、座標値(XL,YL)に
基づいて、カットライン72の位置がYLに一致するよ
うに遮光カム42Aの回動角のゲインDEGLを定め
る。このゲインDEGR、DEGLの決定は、例えば予
め定められたYRとDEGRとの関係を表すマップ、Y
LとDEGLとの関係を表すマップを参照して定めるこ
とができる。
【0045】次のステップ232では、上記で決定した
ゲインDEGR、DEGLに基づいてアクチュエータ4
0、42のモータ40D、42Dを駆動し、遮光カム4
0A、42Aを回動させる。なお、アクチュエータ41
についてはアクチュエータ40と同様に、アクチュエー
タ43についてはアクチュエータ42と同様に各々駆動
する。これにより、カットライン70の位置がYRに一
致し、カットライン72の位置がYLに一致するよう制
御される。前述のように、他車両認識処理で検出された
他車両の座標は、他車両のテール部の中央部の位置を表
しており、この制御によりカットラインは、最もグレア
を与え易い車両のテール部の中央付近に位置されるの
で、他車両にグレアを与えることはない。但し、YR、
YLの位置がカットラインの下限位置よりも低い場合に
は、前記下限位置までカットラインを低下させる。
ゲインDEGR、DEGLに基づいてアクチュエータ4
0、42のモータ40D、42Dを駆動し、遮光カム4
0A、42Aを回動させる。なお、アクチュエータ41
についてはアクチュエータ40と同様に、アクチュエー
タ43についてはアクチュエータ42と同様に各々駆動
する。これにより、カットライン70の位置がYRに一
致し、カットライン72の位置がYLに一致するよう制
御される。前述のように、他車両認識処理で検出された
他車両の座標は、他車両のテール部の中央部の位置を表
しており、この制御によりカットラインは、最もグレア
を与え易い車両のテール部の中央付近に位置されるの
で、他車両にグレアを与えることはない。但し、YR、
YLの位置がカットラインの下限位置よりも低い場合に
は、前記下限位置までカットラインを低下させる。
【0046】次に、上記処理によるカットラインの制御
結果について説明する。例えば車両10前方の他車両と
して、図18に「1」の符号を付した点の位置(車両1
0前方の左側)にのみ車両が存在していた場合には、カ
ットライン72の位置が、図19に一点鎖線で示すよう
に「1」の点の位置に一致するように制御される。この
とき照射範囲の右側のカットライン70は実線で示す上
限位置にあるが前記車両にグレアを与えることはなく、
かつ車両10のドライバーが照射範囲の不足を感ずるこ
とはない。
結果について説明する。例えば車両10前方の他車両と
して、図18に「1」の符号を付した点の位置(車両1
0前方の左側)にのみ車両が存在していた場合には、カ
ットライン72の位置が、図19に一点鎖線で示すよう
に「1」の点の位置に一致するように制御される。この
とき照射範囲の右側のカットライン70は実線で示す上
限位置にあるが前記車両にグレアを与えることはなく、
かつ車両10のドライバーが照射範囲の不足を感ずるこ
とはない。
【0047】また、例えば図18に「2」の符号を付し
た点の位置にも車両が存在していた場合、この点の座標
Y2はカットライン72の下限位置よりも低いので、カ
ットライン72の位置は図19に二点鎖線で示す下限位
置まで低下される。このときもカットライン70は上限
位置に維持される。また、図18の「5」の点(車両前
方の右側)にのみ車両が存在していた場合には、カット
ライン70の位置が、図20に実線で示すように「5」
の点の位置に一致するように制御される。このときは、
カットライン72の位置が上限位置に維持される。
た点の位置にも車両が存在していた場合、この点の座標
Y2はカットライン72の下限位置よりも低いので、カ
ットライン72の位置は図19に二点鎖線で示す下限位
置まで低下される。このときもカットライン70は上限
位置に維持される。また、図18の「5」の点(車両前
方の右側)にのみ車両が存在していた場合には、カット
ライン70の位置が、図20に実線で示すように「5」
の点の位置に一致するように制御される。このときは、
カットライン72の位置が上限位置に維持される。
【0048】さらに、図18の「4」の点(車両前方の
中央)にのみ車両が存在していた場合には、カットライ
ン70及びカットライン72の位置が、図21に二点鎖
線で示すように「4」の点の位置に一致するように各々
制御される。これにより、「4」の点に位置している車
両にグレアを与えることが防止される。また、図18の
「3」の点(同じく車両前方の中央)に車両が存在して
いた場合、この点の座標Y3はカットライン70及びカ
ットライン72の下限位置よりも低いので、カットライ
ン70及びカットライン72の位置は図21に一点鎖線
で示す下限位置まで低下される。
中央)にのみ車両が存在していた場合には、カットライ
ン70及びカットライン72の位置が、図21に二点鎖
線で示すように「4」の点の位置に一致するように各々
制御される。これにより、「4」の点に位置している車
両にグレアを与えることが防止される。また、図18の
「3」の点(同じく車両前方の中央)に車両が存在して
いた場合、この点の座標Y3はカットライン70及びカ
ットライン72の下限位置よりも低いので、カットライ
ン70及びカットライン72の位置は図21に一点鎖線
で示す下限位置まで低下される。
【0049】このように、遮光カム40A、42Aによ
りヘッドランプのカットラインをカットライン70とカ
ットライン72とに分割し、各々の位置をアクチュエー
タ40、42で制御できるように構成し、他車両が検出
されたときに、検出された他車両が存在する領域内のカ
ットラインの位置のみを制御するので、検出された他車
両にグレアを与えることが防止されると共に、ドライバ
ーが照射範囲の不足を感ずることもない。
りヘッドランプのカットラインをカットライン70とカ
ットライン72とに分割し、各々の位置をアクチュエー
タ40、42で制御できるように構成し、他車両が検出
されたときに、検出された他車両が存在する領域内のカ
ットラインの位置のみを制御するので、検出された他車
両にグレアを与えることが防止されると共に、ドライバ
ーが照射範囲の不足を感ずることもない。
【0050】また、本実施例では画像中の他車両の位置
に応じてヘッドランプの配光を制御するので、車間距離
の検出が不要となり、演算等の処理を短時間で行うこと
ができる。また、車間距離に応じてヘッドランプの配光
を制御する場合には、他車両との車間距離が一定であっ
ても道路の勾配、車両の傾き等により他車両との相対的
な位置及び方向が変化した場合にはグレアを与える可能
性があり、前記勾配や傾き等に応じて照射範囲(または
照射方向)を補正する必要が生ずるが、本実施例では道
路の勾配、車両の傾き等があっても、これに応じてTV
カメラ22及びヘッドランプ18、20の向きが変化す
るので、前記勾配や傾きに応じた画像が得られ、この画
像中の他車両の位置に応じてヘッドランプの配光を制御
するので、前記補正等を行う必要はない。
に応じてヘッドランプの配光を制御するので、車間距離
の検出が不要となり、演算等の処理を短時間で行うこと
ができる。また、車間距離に応じてヘッドランプの配光
を制御する場合には、他車両との車間距離が一定であっ
ても道路の勾配、車両の傾き等により他車両との相対的
な位置及び方向が変化した場合にはグレアを与える可能
性があり、前記勾配や傾き等に応じて照射範囲(または
照射方向)を補正する必要が生ずるが、本実施例では道
路の勾配、車両の傾き等があっても、これに応じてTV
カメラ22及びヘッドランプ18、20の向きが変化す
るので、前記勾配や傾きに応じた画像が得られ、この画
像中の他車両の位置に応じてヘッドランプの配光を制御
するので、前記補正等を行う必要はない。
【0051】なお、上記実施例では、遮光カムによって
車両前方の配光を制御するようにしたが、遮光板やシャ
ッターによってヘッドランプの光を遮光するようにして
もよい。また、ヘッドランプの光を遮光することにより
配光を制御しているが、ヘッドランプの射出光軸を偏向
するようにしてもよい。
車両前方の配光を制御するようにしたが、遮光板やシャ
ッターによってヘッドランプの光を遮光するようにして
もよい。また、ヘッドランプの光を遮光することにより
配光を制御しているが、ヘッドランプの射出光軸を偏向
するようにしてもよい。
【0052】また、本実施例では遮光カム40A、42
Aによってカットラインを中央よりカットライン70と
カットライン72とに分割し、各々のカットラインの位
置を制御するようにしていたが、カットラインの分割数
及び分割位置はこれに限定されるものではない。
Aによってカットラインを中央よりカットライン70と
カットライン72とに分割し、各々のカットラインの位
置を制御するようにしていたが、カットラインの分割数
及び分割位置はこれに限定されるものではない。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、各々光
の照射範囲または照射方向を変更することにより、車両
幅方向に沿って各々異なる車両前方の領域内においてヘ
ッドランプからの光が照射される部分と照射されない部
分との境界の位置を変更させる複数の変更手段をヘッド
ランプに設け、他車両が検出された場合に、検出された
他車両の位置に基づいて、他車両にグレアを与えないよ
うに、他車両の位置に対応する変更手段を制御するよう
にしたので、他車両にグレアを与えることなく車両前方
の視認性を向上させることができる、という優れた効果
が得られる。
の照射範囲または照射方向を変更することにより、車両
幅方向に沿って各々異なる車両前方の領域内においてヘ
ッドランプからの光が照射される部分と照射されない部
分との境界の位置を変更させる複数の変更手段をヘッド
ランプに設け、他車両が検出された場合に、検出された
他車両の位置に基づいて、他車両にグレアを与えないよ
うに、他車両の位置に対応する変更手段を制御するよう
にしたので、他車両にグレアを与えることなく車両前方
の視認性を向上させることができる、という優れた効果
が得られる。
【図1】本実施例に利用した車両前部を示す車両斜め前
方から見た斜視図である。
方から見た斜視図である。
【図2】本発明が適用可能なヘッドランプの概略構成を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図3】図2のIII −III 線に沿った断面図である。
【図4】制御装置の概略構成を示すブロック図である。
【図5】本実施例の制御メインルーチンを説明するフロ
ーチャートである。
ーチャートである。
【図6】他車両認識処理を説明するフローチャートであ
る。
る。
【図7】アクチュエータにより変位するカットラインを
説明するためのイメージ図である。
説明するためのイメージ図である。
【図8】(A)は日中にTVカメラにより撮像される画
像のイメージ図、(B)は水平エッジ点積分処理を説明
するための概念図、(C)は垂直エッジ検出処理を説明
するための概念図である。
像のイメージ図、(B)は水平エッジ点積分処理を説明
するための概念図、(C)は垂直エッジ検出処理を説明
するための概念図である。
【図9】白線認識時のウインド領域を示す線図である。
【図10】車両認識領域を示す線図である。
【図11】車速に応じて車両認識領域を変動させること
を説明するためのイメージ図である。
を説明するためのイメージ図である。
【図12】車速と近似直線の補正幅との関係を示す線図
である。
である。
【図13】右カーブ路の度合と右側の近似直線の補正幅
を決定するゲインとの関係を示す線図である。
を決定するゲインとの関係を示す線図である。
【図14】右カーブ路の度合と左側の近似直線の補正幅
を決定するゲインとの関係を示す線図である。
を決定するゲインとの関係を示す線図である。
【図15】異なる曲率のカーブ路に対するウインド領域
及び補正幅を示すイメージ図である。
及び補正幅を示すイメージ図である。
【図16】左カーブ路の度合と右側の近似直線の補正幅
を決定するゲインとの関係を示す線図である。
を決定するゲインとの関係を示す線図である。
【図17】左カーブ路の度合と左側の近似直線の補正幅
を決定するゲインとの関係を示す線図である。
を決定するゲインとの関係を示す線図である。
【図18】他車両認識処理によって検出された他車両の
位置を表す座標の一例を示すイメージ図である。
位置を表す座標の一例を示すイメージ図である。
【図19】図18の「1」または「2」の位置に車両が
存在した場合のカットラインの位置の制御結果を示すイ
メージ図である。
存在した場合のカットラインの位置の制御結果を示すイ
メージ図である。
【図20】図18の「5」の位置に車両が存在した場合
のカットラインの位置の制御結果を示すイメージ図であ
る。
のカットラインの位置の制御結果を示すイメージ図であ
る。
【図21】図18の「3」または「4」の位置に車両が
存在した場合のカットラインの位置の制御結果を示すイ
メージ図である。
存在した場合のカットラインの位置の制御結果を示すイ
メージ図である。
18 ヘッドランプ 20 ヘッドランプ 22 TVカメラ 40 アクチュエータ 42 アクチュエータ 48 画像処理装置 50 制御装置 70 カットライン 72 カットライン 100 走行車両検出装置
Claims (1)
- 【請求項1】 ヘッドランプに複数設けられ、各々光の
照射範囲または照射方向を変更することにより、車両幅
方向に沿って各々異なる車両前方の領域内においてヘッ
ドランプからの光が照射される部分と照射されない部分
との境界の位置を変更させる変更手段と、 他車両の位置を検出する検出手段と、 前記検出手段によって検出された他車両の位置に基づい
て、前記他車両にグレアを与えないように、前記他車両
の位置に対応する変更手段を制御する制御手段と、 を有する車両用前照灯装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5703193A JPH06267304A (ja) | 1993-03-17 | 1993-03-17 | 車両用前照灯装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5703193A JPH06267304A (ja) | 1993-03-17 | 1993-03-17 | 車両用前照灯装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06267304A true JPH06267304A (ja) | 1994-09-22 |
Family
ID=13044077
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5703193A Pending JPH06267304A (ja) | 1993-03-17 | 1993-03-17 | 車両用前照灯装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06267304A (ja) |
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- 1993-03-17 JP JP5703193A patent/JPH06267304A/ja active Pending
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